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2021年12月13日

【どう見るこの相場】資産防衛の「指し投」へ転身ならインフレ耐性の高配当銘柄が有力候補

 将棋世界では、最近「観る将」と呼ばれる将棋フアンが急増中という。従来の将棋ファンは、実際に将棋盤を挟んで将棋を指す「指し将」が大半であった。これに対して「観る将」は、ライブ中継される将棋のタイトル戦などの観戦専門のファンで、対局中の棋士に供される食事やおやつなどにもことのほかに興味を示すらしい。もちろん最年少四冠となった藤井聡太四冠という若きス−パースターが誕生したことも、これに拍車を掛けている。

 証券業界でも、この将棋世界ではないが、「観る投」が急増中なのではないか?投資家といえば、全員がリスクを取って一攫千金を夢見る投資家ばかりのはずだ。「指し投」である。ところが今年11月、12月の波乱相場下では、米国市場への写真相場が強まってグロース株とバリュー株が日替わりメニューで乱高下し、決算発表一巡後は、国内独自材料も乏しくなり、しびれを切らして急動意銘柄に追随買いすると、先着順に遅れ高値でハシゴを外されるなどリスクは大きく、やむなく指をくわえて株価をウオッチするだけ「観る投」に追い込まれていると想像されるのである。

 今週週明けのきょう13日も、「観る投」ムードでスタートする投資家が多いかもしれない。前週末10日の米国市場では、朝方発表の11月の消費者物価指数は、前年同月比6.8%上昇と39年ぶりの高い伸びとなったが、市場予想(6.7%上昇)の想定範囲内にとどまったとして、インフレ懸念はやや後退して長期金利も低下し、今週14日から15日に開催予定のFOMC(公開市場委員会)でFRB(連邦準備制度理事会)は、テーパリング(量的緩和の縮小)や金利引き上げを急がないとして3株価指数が大幅反発し、なかでもS&P500種株価指数は、11月18日以来の最高値更新となった。

 東京市場も、追随してギャップアップで始まるのは間違いないが、ではどの銘柄に「指し投」とするかで途端に気迷うことになる。米国市場では高PERのグロース株とディフェンシブ株、バリュー株がともに買われたが、どちらに軸足に軸足を置くかが難しい。またまた買われる銘柄が日替わりメニューとなって不安定化し、また裂き状態となる可能性もあるからだ。

 さらに14日〜15日開催のFOMCを確認したくてもいいかとの疑問も付随する。「ハト派」からインフレファイターの「タカ派」に変身発言をしたパウエルFRB議長である。無事にイベント通過となれば、10日のマーケットの先取り通りとなるが、もし違う早めの「クリスマス・プレゼント」を用意しているようなら大事になる。しかもFOMCは、この12月限りだけではなく年明けの1月25日〜26日、3月、5月、6月と開催が続く。やっぱり年末年始相場のどこかで「パウエル・ショック」が想定されるとすれば、ここはリスク回避、インフレに備えた資産防衛のポートフォリオへ組み替えるべく「観る投」から「指し投」への転身を迫られるはずだ。

 インフレに強い安全資産といえば金、債券、高配当銘柄といわれている。このうち高配当銘柄は、株式自体が物的証券として「インフレはモノ」のセオリーを実現する換物投資物件の特性を持つ。また高配当銘柄はバリュー株に多く、低金利下はグロース株、金利上昇時はバリュー株とする投資セオリーにもマッチし、インフレ時の下値抵抗力も強いといわれ、米国市場では、低金利下より金利上昇時に逆にパフーマンスが高まるヒストリカル・データもあるようだ。

 とうことで今週の当特集は、高配当銘柄に注目することとした。もちろん配当利回りは、確定利回りではない。足元の今期配当が高配当でも、次期配当が業績次第で減配となるケースだって数多い。インカムゲインが、先行きインカムロス、あるいはキャピタルロスに逆回転する可能性もあり、高配当銘柄の個別事情を精査するのは不可欠だ。高配当利回りランキングの上位にランクされた銘柄からスクリーニングすれば、「指し投」の資産防衛策の最適銘柄が浮上することになる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:30 | どう見るこの相場