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2022年01月17日

【どう見るこの相場】東証第2部市場はバリュー株の宝庫!?2カ月半の時間限定で「昭和」惜別投資も一考余地

 今週も週明けは、グロース株(成長株)とバリュー株(割安株)のいずれを買うのが正解か悩ましい。先達の米国市場では、前週末14日にこのカギを握る長期金利がピークアウトしたと観測もされたが、その肝心の米国市場は、週明け17日はキング牧師の誕生日で休場となるからだ。仮に東京市場が独自判断でグロース株かバリュー株か買ったとして、休場明けの米国市場次第では、背中から水を浴びせられ、またまたハシゴを外される日替わりメニューとなる恐れもある。

 それでもバリュー株派を自任する投資家に注目してもらいたいのは、東証2部銘柄である。東証第2部市場は、「通過市場」とも「中二階市場」ともいわれ続けてきた。東証第1部市場と新興市場との間に隠れて、上場銘柄数でも時価総額でも売買代金でも差をつけられている。新規株式公開(IPO)でも、新興市場のIPO株はIT関連株、バイオ関連株などが多く初値倍率が2倍、3倍などにも達するのに対して、東証2部へのIPO株は、内需系やローテク系が大半で、有配銘柄にもかかわらず初値倍率はごく控え目で華やかさに欠けた。

 もともと東証2部市場は、1961年の開設以来、しばらくは上場会社の数も限定され国内の個人投資家のみが参加し、お互いの顔が見える距離での取引が中心と極く属人的であった。そのなかで2部専門の個人投資家のなかには、巨富を稼ぎ出し美術館まで建設したという豪の物も生まれたという伝説も残っている。元号が、「昭和」、「平成」、「令和」と改元されるなか、「昭和」の香りが残る文化財的市場の懐かしさ(ノスタルジア)も感じられる。

 このことは、市場別の株価指標面でも明らかである。前週末14日現在の東証2部全銘柄平均のPERは16.00倍、PBRは0.85倍、配当利回りは2.02%と東証第1部全銘柄平均(PER15.13倍、PBR1.28倍、配当利回り2.04%)やジャスダック市場全銘柄平均(同18.07倍、1.29倍、1.77%)と比べて割り負け、なかでもPBRが唯一1倍台割れとなっている。

 また昨年2021年の年間株価パフォーマンスでも、東証2部株価指数は、16.01%の上昇と、日経平均株価の4.91%、TOPIX(東証株価指数)の10.39%、日経ジャスダック平均の4.27%の各上昇をアウトパフォームする一方で、東京マザーズ市場のマイナス17.43%に大きく水を開けた。相場全般が、米国の長期金利の上昇やFRB(米連邦準備制度理事会)のインフレ抑制のタカ派政策により高PERのハイテク株が売られて、景気敏感系のバリュー株が買われる展開が続いていることが背景である。株式需給的には、まさに海外当投資家は振り回されない東証2部株の面目躍如で、個人投資家中心の正味のパフォーマンス・トップを示現したことになる。

 結果として東証2部市場は、バリュー株の宝庫とみることもできたわけだ。その2部市場は、余命2カ月半である。今年4月の東証の市場区分再編で、現在の東証1部市場、2部市場、ジャスダック市場、東証マザーズ市場が、プレミアム(P)市場、スタンダード(S)市場、グロース(G)市場に集約されるからだ。東証2部株はすべてがS市場を選択し、S市場は4月以降、東証1部からのドロップ組と銘柄と新興市場からの格上げ組との混在市場となるが、東証2部市場本来の「昭和」の文化財的な市場ノスタルジアが薄まることだけは間違いない。

 そこで今週の当特集では、東証2部株への「昭和」惜別投資をお勧めすることとした。ターゲットは、バリュー株中のバリュー株となる東証第2部低PER・PBRランキングの両方で同時に上位にランクされる銘柄と、限定的な業界ながら主導権を握るニッチ・トップ銘柄である。残り2カ月半の期間限定で、もう一度パフォーマンス・トップを期待したい。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:31 | どう見るこの相場