2012年09月04日

【編集長の視点】ダイドー連日安値、好利回りも一筋縄では行かない難渋ぶり示唆=浅妻昭治

【マーケットセンサー】

編集長の視点 ダイドーリミテッド<3205>(東1)は、1円高で寄り付いたあと、7円安の503円と下げて4営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。例年、9月相場入りとともに、3月期決算会社の中間配当(第2四半期配当)を取る配当利回り買いが高まり、各種配当利回りランキングの上位にランクされる同社株だが、この動きは不発でむしろ売り増勢となっている。

 これは、同社株が、今年8月3日に上方修正と下方修正が交錯する今3月期業績の修正を発表したことが響いており、その後、自己株式取得・立会外買付取引(買付価格516円)も発表したが、業績下方修正にネガティブに反応しているものである。しかし、この安値水準では、今期年間配当30円から配当利回りが5.9%と高く、東証第1部値上がり率ランキングの上位にランクインするのである。

 同社株も含め、9月相場入りとともに毎年、3月決算会社の第2四半期配当取りが高まるのが恒例の年中行事となっているが、今年の9月の配当取りは、例年と異なり難渋しそうなムードである。

 これは、この配当取りの定番銘柄の電力会社の配当動向が不透明となったことがそもそものつまずきの始まりとなっている。関西電力<9503>(東1)が、中間配当見送りを観測報道されたのに続き、四国電力<9507>(東1)は、8月29日に実際に見送りを発表、株価は急落して安値を更新中である。

 配当不透明化は電力株ばかりではない。各種作成されている配当利回りランキングは、前期実績ベースをもとに試算されているものが多いが、そのランキングの上位を占める銘柄が、前期実績をキープできるか大分、怪しくなっている銘柄が少なくないのである。主な理由は、業績の悪化、米欧中の経済動向の不透明化などだが、なかには、M&Aされた結果の配当見送りのケースまである。

 そのなかでも、そのランキング上位銘柄で、まず前期実績をキープする確度が高そうなのは、自己株式取得まで実施したダイドーなのだが、まだ配当利回り買いまで至っていない。同様にランキング上位に顔を並べるNTN<6472>(東1)エディオン<2730>(東1)大日本印刷<7912>(東1)イー・アクセス<9427>(東1)などの動向にも注目が集まりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:08 | 編集長の視点

【編集長の視点】ハブ、ロンドン五輪に続く目白押しのスポーツイベント効果に期待

■銘柄ウオッチ

編集長の視点 ハブ<3030>(JQS)は4日、前日比変わらずの24万1000円と小動きが続いている。ただ、同社株は、英国風居酒屋「HUB」などでロンドン五輪などのスポーツイベントを展開し集客を図り、テレビニュースなどでしばしばそのスポーツバーの熱狂振りが報道されている。

 この9月の同社各店舗で、きょう4日の女子サッカー・U−20ワールドカップ準決勝「日本−ドイツ戦」、11日には男子ワールドカップ最終予選「日本−イラク戦」などのイベントが盛り沢山であり、ロンドン五輪と異なりホーム開催で時差がないことから、集客増が続く見込みであり、先取りしてPER8倍台の内需割安株買いが再燃する展開も想定される。

 同社は、今2月期業績も今年7月に上方修正するなど好調に推移し、純利益は、3億4000万円(前期比24%増)と連続して過去最高を更新、配当も7500円(前期実績6700円)へ連続増配する。株価は、年初来高値33万9500円から19万8500円まで調整、3分の1戻しまでリバウンドし三角保ち合いとなっているが、まず半値戻しの27万円台レベルまで上放れよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:02 | 編集長の視点
2012年09月03日

【編集長の視点】期初予想から大幅増配のOBARA、利益進捗率高水準でも注目

■銘柄ウオッチ
編集長の視点 OBARA GROUP<6877>(東1)は、22円高の988円と急続伸している。きょう3日に名実とも9月相場入りしたことから、同社が、8月27日に増配を発表した今9月期期末配当の増配を好配利回り買いする買い物が増勢となっている。

 9月期期末配当は、今9月期業績が、今年5月1日に上方修正した通りに堅調に推移していることや、財務状況を総合的に判断し、期初予想の10円を20円に増配、年間配当を前期並みの30円とする。年間配当利回りは、3.0%と市場平均を上回る。9月期業績も、上方修正通りに減益転換率を縮小、8月6日に開示した今期第3四半期業績は通期純利益に対して高利益進捗率を示し、PERは7倍台、PBRは0.8倍と割安で、増配取りをサポートしている。(本紙編集長・浅妻昭治)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:24 | 編集長の視点

【編集長の視点】パイプドビッツ下値では2Q業績上方修正とクラウドに高評価続く

■銘柄ウオッチ

編集長の視点 パイプドビッツ<3831>(東マ)は3日、11円高の464円と急続伸して始まったあと、15円安と下げるなど前週末終値を挟んでもみ合っている。

 前週末8月31日後場取引時間中に今2月期第2四半期(2Q)累計業績の上方修正を発表、株価は、505円高値まで急続伸しており、利益確定売りが交錯するなか、引き続き上方修正を高評価して下値では割安株買いが続いている。

 2Q累計業績の上方修正は、主力のクラウドサービスが好調に推移し、人件費抑制、広告宣伝費圧縮も加わったことが要因で、純利益は、期初予想の6400万円から7500万円(前年同期比36%増)へ引き上げ増益転換率を拡大した。2月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は、1億8900万円(前期比35%増)と5期ぶりの過去最高更新を見込んでいる。

 株価は、株式分割(1対2)の権利落ち安値341円からストップ高を交えて3割高しているが、なおPER17倍台の割安修正で、権利落ち後高値607円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:06 | 編集長の視点

【編集長の視点】高値挑戦早いラクーン、スーパーデリバリーのマッチングに評価

■銘柄ウオッチ

編集長の視点 ラクーン<3031>(東マ)は、変わらずで寄り付いたあと2200円安の5万8500円と反落している。同社株は、前4月期業績の上方修正、今期業績の続伸予想で6万8500円の戻り高値をつけ、利益確定売りが交錯するなか6万円前後を固めている。前週末8月31日大引け後に発表した今4月期第1四半期(1Q)の好決算からは、内需割安株買いが再燃余地がありそうだ。

 1Q業績は、売り上げが前年同期比10%増、経常利益が同21%増、純利益が7%増と続伸した。EC事業主力の「スーパーデリバリー」で今期はとくに会員小売店と出展企業の「マッチング力の向上」に取り組み、商品売上高が10%増と伸びたことなどが寄与した。

 今期通期業績は、期初のレンジ予想に変更はなく、純利益は1億1000万円〜1億2000万円(同前期比0.9%増〜10.1%増)と見込み、株価も、PER9倍台、PBR0.8倍と割安となる。4月24日につけた年初来高値7万1500円を目指そう(本紙編集長・浅妻昭治)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:14 | 編集長の視点

【編集長の視点】急反発のACCESS、再上方修正の実力に見直し余地

■銘柄ウオッチ

編集長の視点 ACCESS<4813>(東マ)は3日、8800円高の6万8900円と5営業日ぶりに急反発している。同社株は、今年5月31日に今1月期業績第2四半期(2Q)累計を再上方修正、株価は、年初来高値7万2800円まで2.1倍化したが、前週末31日大引け後にその2Q累計業績をさらに上方修正して発表するとともに、1月通期業績も、今年4月の上方修正値を再上方修正、5月の急騰再現思惑を強めてPER14倍台、PBR0.8倍の割安株買いが再燃している。

 再上方修正は、米国企業向けにスマートフォンの機能関連などの特許権を付与、ライセンス収入が増加することなどが要因で、通期純利益は、4月の増額値7億5000万円を18億円(前期は43億1500万円の赤字)に引き上げ、黒字転換幅を拡大する。

 7月5日の年初来高値7万2800円から、順調な日柄調整と6万円を挟んだモミ合いで出直り態勢は整っているものとみられる(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:29 | 編集長の視点

【編集長の視点】ストップ高後に急落のコックス、「月次動向敏感株」に一抹の不安

■マーケットトーク・材料&株価

編集長の視点 コックス<9876>(JQS)は3日、19円安の247円と続急落して始まっている。同社株は、8月28日に発表した今年8月度の月次売上高速報で、全店売上高が、42カ月ぶり前年同月を上回ったことをテコに前週末31日ザラ場につけた年初来高値400円まで3日連続のストップ高を演じた。

 月次売上高の動向で連続ストップ高を演じたのは、同社株だけではない。ジーンズメイト<7448>(東1)は、8月21日開示の8月度全店売上高が、5カ月ぶりにプラス転換したことを受けて、4回のストップ高を交えて年初来高値629円まで1週間で3.8倍と大化けして、前週末31日は逆にストップ安と急反落した。つれて今年8月22日に今2月期業績を再上方修正したタカキュー<8166>(東1)も、前週末の30日、31日と連続のストップ高となった。

 きょう寄り付きは、ジーンズメイトは、売り気配で始まり、タカキューは、35円高の375円と3日続伸している。全般調整相場下、月次動向の増減に敏感に反応する銘柄は、異色の逆行高セクターとしてクローズアップされた。それだけにコックスのきょうの続急落は、4日目受け渡しに伴う4日目売買の単なる相場リズム的な調整なのか、それとも月次動向敏感株の逆行高特性の賞味期限が切れてしまったためなのか、判断に迷うところである。

 月次動向敏感株は、アパレル株、コンビニ株、百貨店株、外食産業株などと数多い。そのなかでも、今週週初には日経平均株価へのインパクトの大きいファーストリテイリング<9983>(東1)が、8月の国内ユニクロ事業の売上速報を発表してくる。株価動向は、もちろん同速報の増減が一番のファクターとなるが、それに先立ってコックスが露払い役となるか、それとも足の引っ張り役となるか一抹の不安を与えることになりそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:19 | 編集長の視点

【編集長の視点】「一粒で3度おいしい」、3度目増資見送る1部指定替え候補株が有望=浅妻昭治

【マーケットセンサー】

編集長の視点 株式上場には、かつて「一粒で3度おいしい」とする決まり文句があった。株式上場の目的の一つが、マーケットからの資金調達にあり、その資金調達を少なくとも3回は行なうチャンスがあることを指していた。

 資金調達の1回目が、新興市場へのIPO(新規株式公開)時、2回目が、新興市場から東証2部への上場時、3回目が、東証2部から東証1部への指定替え時で、これに合わせて新株式を発行し、株式売出しも実施するのが通例であった。この市場変更は、相場の活況期ならいざ知らず、相場が沈滞している局面では、投資家サイドにとっては投資判断の迷うところとなる。

 とくに投資家を苦しめるのが、東証2部から東証1部への指定替え時である。指定替え同時に新株式を発行するケースでは、株主価値が希薄化する一方、指定替えに伴って東証株価指数(TOPIX)に組み入れられ、TOPIX連動型のファンドなどが買い増す買い需要が発生するからである。

■「2部から1部へ指定替え時」に新株発行見送り企業増加

 ところが、このところ東証2部から東証1部に指定替えする銘柄は、この新株式発行・株式売出しを伴わないケースが増えているのである。8月24日に指定替えを発表したノエビアホールディングス<4928>(東1)にしろ、8月29日発表のマニー<7730>(東2)にしろ、ファイナンスを伴わないため株価は好感高し、ノエビアHDは、短期2割高して年初来高値を更新した。

 今年2012年に東証2部から1部に指定替えされた銘柄は、19銘柄にのぼるが、このうちファイナンス実施銘柄は、わずか3銘柄にとどまっている。指定替え銘柄の8割強の銘柄が、みすみす資金調達のチャンスを見送ったことになるが、投資家サイドからすれば、素直に需給好転を先取りできて大歓迎となる。

 この指定替え銘柄は、全般相場が軟調に推移し日経平均株価が、8900円台を割る8月後半相場で、逆行高セクターとして人気化しており、このトレンドに乗り2部銘柄から次の指定替え銘柄をセレクトする先取りの動きも強まった。

 9月相場も、8月31日にバーナンキFRB(米連邦準備理事会)議長のジャクソンホール講演のイベントは通過したものの、追加金融緩和策の動向は、今週末発表予定の米雇用統計、9月12〜13日開催のFMOC(米連邦公開市場委員会)待ちなどと先送りとなり、さらに中国の景気動向も気懸かりとしてお様子見が続く可能性があり、指定替え銘柄探しは、少なくとも9月前半相場で引き続き有望な相場テーマとしてトライしてみる価値はありそうだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:46 | 編集長の視点