<マーケットセンサー>
■「中二階」の高配当利回り株には「クジラ」離れの投資スタンスを選択しトライアル余地
難しい相場である。とくに個人投資家にとっては著しく難しい。前週末6日に日経平均株価は、14年11カ月ぶりの高値をつけ、東証株価指数(TOPIX)も、7年3カ月ぶりの高値まで買い進まれ、買いさえすれば、誰でも大儲けが間違いないにもかかわらずである。これは、極く狭い個人的な観察で恐縮だが、この活況相場でも、浮かない顔をしている顔見知りが多く、株式情報番組でもコメンテーターが、ガンガンの強気を言っているのか、弱気を吐いて警戒警報を発信しているのかはっきりしないことからも明らかである。大袈裟にいえば「個人投資家受難」相場、茶化して「フーテンの寅さん」風に言えば「個人投資家はつらいよ」相場のようである。
前週末6日の米国市場では、ニューヨーク・ダウ平均株価が、2月の雇用統計が市場予想を上回って改善し、FRB(米連邦準備制度理事会)の早期利上げの環境が整いつつあるとの観測が強まって278ドル安と急反落した。これを受けて今週週明けの東京市場が、どう反応するかとまたまた悩まされ「個人投資家泣かせ」相場が続く心配もある。
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(03/09)「個人投資家受難」相場を分析!その対処法とは?=浅妻昭治
(03/09)【編集長の視点】マークラインズは続落も2ケタ続伸業績・連続増配を見直し初値割れ水準から反発余地
(03/06)【編集長の視点】東証1部上場のハイマックスは好需給思惑と割安株買いが再燃し反発
(03/05)【編集長の視点】くらコーポは一気に分割落ち後高値更新、1Q好決算をテコに業績上ぶれ期待を高め買い増勢
(03/04)【編集長の視点】アークランドサービスは2月度月次売上高プラスを手掛かりに連続最高純益を見直し急続伸
(03/03)【編集長の視点】MDVは最安値更新も新サービス開始、続伸業績を見直し突っ込み買いに一考余地
(03/02)「エンジン半開」の「TOPIXコア30」銘柄に「エンジン全開」を期待してアプローチ=浅妻昭治
(03/02)【編集長の視点】アトラはV字回復業績を再評価し急騰再現思惑を強めて急反発
(02/27)【編集長の視点】東証2部上場のレッグスは6連騰、連続最高純益再評価をスマホアプリ配信が支援
(02/26)【編集長の視点】神戸物産は連日の分割落ち後安値も温浴施設開業のインバウンド人気が底流し逆張りも一考余地
(02/25)【編集長の視点】ムサシは6連騰、業績上方修正を見直し割安株買いが膨らみ統一地方選挙も先取り
(02/24)【編集長の視点】ホクリヨウは続落も1Q高進捗率業績を再評価し割安IPO株買いが再燃余地
(02/23)まだカヤの外・資源関連の商社株に「日はまた昇る」か?高配当取りからトライアルして金融株への追随高を期待=浅妻昭治
(02/23)【編集長の視点】ALBERTは連日の高値追い、IPOの人気化材料が揃い急騰期待を高める
(02/20)【編集長の視点】新報国鉄は前期業績上ぶれ着地も今期業績伸び悩みを嫌って急反落
(02/19)【編集長の視点】トレンドマイクロは3連騰、前期業績が上ぶれ着地し今期も続伸し市場予想を上回る
(02/18)【編集長の視点】ジェネレーションパスは4連騰、1月月次売上高マイナスも織り込み済みで下げ過ぎ訂正買いが増勢
(02/17)【編集長の視点】アスラポートは高値を窺う、3Q好決算を再評価して業績再上ぶれ期待を高める
(02/16)主力株かモメンタム株か?直近の東証第1部直接上場株をターゲットに「第3の道」に活路=浅妻昭治
(02/16)【編集長の視点】フリークアウトはもみ合いも1Qの過去最高売り上げを見直し下げ過ぎ訂正余地
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2015年03月09日
「個人投資家受難」相場を分析!その対処法とは?=浅妻昭治
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:03
| 編集長の視点
【編集長の視点】マークラインズは続落も2ケタ続伸業績・連続増配を見直し初値割れ水準から反発余地

ただ、同社の今12月期業績が、2ケタの連続増収増益、連続増配と予想されていることを見直し、昨年12月16日のIPO(新規株式公開)時につけた初値3510円割れは売られ過ぎとして下値に買い物も交錯している。
自動車株全般も、きょう9日にトヨタ自動車<7203>(東1)が反落するなど高値もみ合ってとなっているが、このところ市場の主力セクター株として人気を集めていることも、同社の展開している「自動車情報プラットフォーム」事業への連想買いにつながっている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:18
| 編集長の視点
2015年03月06日
【編集長の視点】東証1部上場のハイマックスは好需給思惑と割安株買いが再燃し反発

指定替えにより東証株価指数(TOPIX)に参入されTOPIX連動型のファンドなどの買い需要が発生する需給好転思惑買いが再燃している。また今3月期純利益が、13期ぶりに過去最高を更新すると予想、期末配当に記念配当が上積みされることも見直し割安株・好配当利回り株買いも交錯している。
■今期純利益は13期ぶりに過去最高を更新し期末に記念増配
同社の株価は、2月27日に東証第1部指定替えが承認され、承認に際して新株式発行などの希薄化懸念材料が伴わなかったことから窓を開けて昨年来高値まで約27%の急伸を演じ、3月2日には指定替え記念配当5円を上乗せして期末配当を17.5円、年間配当を30円(前期実績25円)に増配することを発表したが、反応は限定的で、窓埋めの高値もみ合いを続けてきた。この株価水準は、PER9倍台、PBR1.05倍、配当利回り2.41%と割安であり、今後のTOPIX算入に伴う需給好転からも再度の上値追いが期待十分である。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:53
| 編集長の視点
2015年03月05日
【編集長の視点】くらコーポは一気に分割落ち後高値更新、1Q好決算をテコに業績上ぶれ期待を高め買い増勢

くらコーポレーション<2695>(東1)は、寄り付きの買い気配から215円高の4430円で始まって4日続伸、今年3月3日につけた株式分割権利落ち後高値4225円を一気に更新している。東証第1部値上がり率ランキングでは、トップ5にランクインする高人気である。
前日4日大引け後に今10月期第1四半期(1Q)決算を発表、連続2ケタ増益と伸ばし期初予想の今期第2四半期(2Q)累計業績に対して高利益進捗率を示したことから、前期同様の業績上ぶれ期待を高めて買い増勢となっている。全般相場が、前日の米国株続落で小幅続落してスタートしていることもあり、内需関連のディフェンシブ株買いも相乗している。
■各種フェア開催に新メニュー投入効果も上乗せとなり高利益進捗
1Q業績は、前年同期比8.8%増収、30.9%経常増益、39.9%純益増益と続伸し、期初予想の2Q累計業績対比の利益進捗率は、65〜70%と目安の50%を大きく上回った。円安による魚介類を中心とした原材料価格の上昇や、労働需給ひっ迫に伴う人件費の上昇などの厳しい経営環境下、昨年11月の「熟成まぐろフェア」、12月の「極上かにフェア」、今年1月「極上ふぐフェア」などの各種フェアの開催や、今年1月投入の「赤鶏ゆずうどん」の新メニューが効果を上げ高利益進捗率につながったことが要因となった。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:39
| 編集長の視点
2015年03月04日
【編集長の視点】アークランドサービスは2月度月次売上高プラスを手掛かりに連続最高純益を見直し急続伸

前日は、同社のほかファーストリテイリング<9983>(東1)などのアパレル株も1月度の月次売上高を発表、連続プラス幅にサプライズのなかったファーストリテイリングが高値もみ合いで始まった一方で、サプライズのあったアダストリアホールディングス<2685>(東1)やユナイテッドアローズ<7606>(東1)などが急伸していることも連想買いを誘っている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:09
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2015年03月03日
【編集長の視点】MDVは最安値更新も新サービス開始、続伸業績を見直し突っ込み買いに一考余地

■データネットワークサービスと相乗し売り上げは30%増、経常利益率10%
新サービスは、2012年4月に労働厚生省から医薬品リスク管理計画(RMP)指針が通達されて以来、薬剤の有効性・安全性対策が重要視されており、同社が保有する約900万人分の大規模データベースを活用して製薬会社や公的研究機関、大学などに疫学調査支援を目的とする分析システム「MDV analyzer for Academia」の提供を開始するもので、利用料金は年間2000万円となっています。このほか同時に同データベースを活用した一般医薬品の分析サービスの提供開始も発表しています。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:31
| 編集長の視点
2015年03月02日
「エンジン半開」の「TOPIXコア30」銘柄に「エンジン全開」を期待してアプローチ=浅妻昭治
<マーケットセンサー>
安倍晋三首相のセールストークがマーケットの話題になりました。前週2月24日後場のことです。詳しい講演の内容は、内閣広報室が動画配信している政府インターネットテレビで確認していただくとして、「エンジン全開の今年の日本を皆さん、買わない手はないと思いませんか」と訴えました。「アベノミクス」の最大の成果は株高で、日銀のETF(上場投信)買いなどをテコにした「官製相場」などと皮肉る向きもあるようですが、さらにこれに買い援軍の要請をしたもので、流行語風に言いますと「いつ買うの?今でしょ」というわけです。このため、24日後場の日経平均株価は、このセールストークをハヤして続伸幅を伸ばして高値引けし、15年ぶりの高値となりました。
安倍首相のスピーチ上手には、定評があります。例の2020年の東京オリンピック招致の決め手となった2013年9月のIOC(国際オリンピック委員会)総会での最終プレゼンテーションや、訪米中に「バイ・マイ・アベノミクス」などとピーアールしたことなどでも明らかです。ですが一つ残念なことは、安倍首相は、このように「日本買い」を強力訴求しながらも、ではどの銘柄を買えばいいかまでの具体的なポートフォリオへの言及がなかったことです。マーケットでは、総論の強気観測では当たっていながら、各論の肝心の銘柄選択では全然、的外れとなり芳しいパフォーマンスにつながらないケースは多々ありますから、「八百屋の店頭に並ぶカブ以外のカブはすべて買い」ともいかず、ここは投資家個々も一筋縄ではいかないとそれなりに迷うことになりそうです。>>>記事の全文を読む

安倍首相のスピーチ上手には、定評があります。例の2020年の東京オリンピック招致の決め手となった2013年9月のIOC(国際オリンピック委員会)総会での最終プレゼンテーションや、訪米中に「バイ・マイ・アベノミクス」などとピーアールしたことなどでも明らかです。ですが一つ残念なことは、安倍首相は、このように「日本買い」を強力訴求しながらも、ではどの銘柄を買えばいいかまでの具体的なポートフォリオへの言及がなかったことです。マーケットでは、総論の強気観測では当たっていながら、各論の肝心の銘柄選択では全然、的外れとなり芳しいパフォーマンスにつながらないケースは多々ありますから、「八百屋の店頭に並ぶカブ以外のカブはすべて買い」ともいかず、ここは投資家個々も一筋縄ではいかないとそれなりに迷うことになりそうです。>>>記事の全文を読む
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:30
| 編集長の視点
【編集長の視点】アトラはV字回復業績を再評価し急騰再現思惑を強めて急反発

■ほねつぎチェーンが増加し口コミ/予約サイトの利用院も増加
同社の今12月期業績は、売り上げ20億7500万円(前期比39.3%増)、経常利益2億600万円(同3.79倍)、純利益1億6700万円(同6.08倍)と売り上げが増収幅を大きく伸ばすとともに、利益が大幅増益転換すると予想されています。同社は、ほねつぎチェーンを主力事業に、鍼灸接骨院の口コミ/予約システム「HONEY−STYLE」や療養費請求代行の「アトラ請求サービス」なども運営・展開しています。前期は、ほねつぎチェーンの拡大に向けた営業人員の増強や内部管理体制の構築、広告ツールの刷新などの先行投資負担が重なり減益転換して着地しました。ただこの先行投資効果もあって、ほねつぎチェーンは、前期末に前々期比17院増加の46院、「HONEY−STYLE」の利用院数は、同96院増加の422院、「アトラ請求サービス」の会員数は、260会員増加の1309会員とそれぞれ順調に拡大しました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:01
| 編集長の視点
2015年02月27日
【編集長の視点】東証2部上場のレッグスは6連騰、連続最高純益再評価をスマホアプリ配信が支援

■継続型のブランドプロモーションで新規顧客を開拓
同社の今12月期業績は、売り上げ126億円(前期比10.1%増)、経常利益7億円(同5.1%増)、純利益4億円(同8.6%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。主力のプロモーション事業で、ブランド賛同者を創出するブランドプロモーションを継続型として展開、流通業・日用雑貨業界向けに店舗デザインから商品陳列までを統合するVMD商材やWEB連動キャンペーンなどを提供し、既存顧客の深掘りと新規顧客の開拓を進め、全社的な利益率改善活動を継続推進することなどが要因となる。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:31
| 編集長の視点
2015年02月26日
【編集長の視点】神戸物産は連日の分割落ち後安値も温浴施設開業のインバウンド人気が底流し逆張りも一考余地

■新発見の新地熱源泉を利用し世界最大の足湯も併設
「ホットラグーン大分」は、大分県九重町で発見した地熱の新源泉を利用して世界最大の長さ300メートルなどの足湯も併設し、今年5月に開業、九州北部の新観光拠点として地域の観光客誘致を牽引する。また北海道森町には、2016年3月の北海道新幹線開業に合わせて世界最大級の「函館観光果樹園」をオープンする。同社は、この観光事業や国内小売業界で日本一の19カ所の自社食品工場による第2次産業、「業務スーパー」の積極展開による第3次産業、さらに太陽光・地熱・バイオマス発電の再生エネルギー事業などにより製販一体化を進め、3年後の2017年10月期に売り上げ3000億円、経常利益150億円の達成を目指している。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:23
| 編集長の視点
2015年02月25日
【編集長の視点】ムサシは6連騰、業績上方修正を見直し割安株買いが膨らみ統一地方選挙も先取り

■市場シェア80%の選挙システム機材に衆議院選挙特需
同社の今3月期業績は、昨年6月に期初予想を下方修正し、10月には売り上げ、営業利益を再下方修正するとともに、経常利益、純利益を上方修正、今年2月は、この10月の修正値をすべて上方修正した。売り上げを10月予想値より13億4400万円、営業利益を4億5500万円、経常利益を5億800万円、純利益を3億600万円それぞれ引き上げ、純利益は、9億8300万円(前期比29.2%増)と増益転換する。昨年12月に実施された衆議院選挙で投票用紙読み取り機、分類機、計数機などをはじめとした選挙システム機材の販売が増加したことが要因となった。配当は、期末配当を期初予想の10円から20円に引き上げ年間30円(前期実績25円)に増配する。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:07
| 編集長の視点
2015年02月24日
【編集長の視点】ホクリヨウは続落も1Q高進捗率業績を再評価し割安IPO株買いが再燃余地

■鶏卵相場上昇で1Q利益は通期業績比65〜89%の高進捗
今期1Q業績は、売り上げ38億4900万円、経常利益3億4700万円、純利益2億4200万円で着地し、8月通期予想業績の売り上げ149億700万円(前期比12.6%増)、経常利益5億2600万円(同27.1%増)、純利益2億6900万円(同4.98倍)に対する利益進捗率は、65〜89%と目安の25%を大きく上回った。同社は、北海道を中心に鶏卵の生産から販売までを自社内で一貫して展開し、北海道での採卵鶏飼養羽数シェアは、約50%を誇っており、1Qの鶏卵相場が、円安で飼料価格が高止まりし、また2013年夏の猛暑で北海道の飼養羽数も減少したことなどを背景に、Mサイズ平均で前年同期比1.08円高の1キログラム=219.54円と上昇し、販売重量も1万5541トンとなったことなどが要因となった。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:48
| 編集長の視点
2015年02月23日
まだカヤの外・資源関連の商社株に「日はまた昇る」か?高配当取りからトライアルして金融株への追随高を期待=浅妻昭治
<マーケットセンサー>
ファナック<6954>(東1)が上場来高値を追い、トヨタ自動車<7203>(東1)が2007年の上場来高値目前に迫っている。当然、日経平均株価は、1万8300円台を回復して15年ぶりの高値水準に躍り出た。その日経平均株価にキャッチアップして、7年2カ月ぶりの高値となり一時は日経平均株価をアウトパフォームしたのが、東証株価指数(TOPIX)である。これは万年割り負け株に甘んじていた三大メガバンクが今年2月入りとともに2割強も上昇し、それに前後して地銀株に昨年来高値更新銘柄が続出し、さらに生・損保株まで出直ってきたことなどが要因となっている。
この金融セクター株の出直りは、金利上昇が継続するとして利ザヤ拡大期待を高め、株式需給的にも外国人投資家が買い再参戦し、さらに高配当利回りを評価した年金基金などの「クジラ」投資家の買いが続いているためとマーケットコメントされている。この金融セクター株に出遅れ、いやむしろ相場の全面高に水を差しマーケットの足を引っ張るかのようにカヤの外に放置される懸念があるのが資源関連株である。原油先物(WTI)価格が、今年1月末に5年10カ月ぶりの安値となる1バーレル=43ドル台まで急落し、商社株を筆頭に石油株、鉱業株に業績の下方修正が相次ぎ、赤字転落する銘柄まで出てきたとなれば、マーケットから置いてきぼりにされるのは致し方のないことである。WTI価格はその後、1バーレル=53ドル台まで戻したものの、足元は、フシ目の50ドル台での攻防を続け、かの米国のカリスマ投資家のウオーレン・バフェット氏が、米石油大手のエクソンモービル株を全株売却したとも伝わっており、先行きのWTI価格の動向次第では業績的にも株価的にもさらに二荒れ、三荒れも懸念されることになる。
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ファナック<6954>(東1)が上場来高値を追い、トヨタ自動車<7203>(東1)が2007年の上場来高値目前に迫っている。当然、日経平均株価は、1万8300円台を回復して15年ぶりの高値水準に躍り出た。その日経平均株価にキャッチアップして、7年2カ月ぶりの高値となり一時は日経平均株価をアウトパフォームしたのが、東証株価指数(TOPIX)である。これは万年割り負け株に甘んじていた三大メガバンクが今年2月入りとともに2割強も上昇し、それに前後して地銀株に昨年来高値更新銘柄が続出し、さらに生・損保株まで出直ってきたことなどが要因となっている。
この金融セクター株の出直りは、金利上昇が継続するとして利ザヤ拡大期待を高め、株式需給的にも外国人投資家が買い再参戦し、さらに高配当利回りを評価した年金基金などの「クジラ」投資家の買いが続いているためとマーケットコメントされている。この金融セクター株に出遅れ、いやむしろ相場の全面高に水を差しマーケットの足を引っ張るかのようにカヤの外に放置される懸念があるのが資源関連株である。原油先物(WTI)価格が、今年1月末に5年10カ月ぶりの安値となる1バーレル=43ドル台まで急落し、商社株を筆頭に石油株、鉱業株に業績の下方修正が相次ぎ、赤字転落する銘柄まで出てきたとなれば、マーケットから置いてきぼりにされるのは致し方のないことである。WTI価格はその後、1バーレル=53ドル台まで戻したものの、足元は、フシ目の50ドル台での攻防を続け、かの米国のカリスマ投資家のウオーレン・バフェット氏が、米石油大手のエクソンモービル株を全株売却したとも伝わっており、先行きのWTI価格の動向次第では業績的にも株価的にもさらに二荒れ、三荒れも懸念されることになる。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:51
| 編集長の視点
【編集長の視点】ALBERTは連日の高値追い、IPOの人気化材料が揃い急騰期待を高める

■最人気化セクターのビッグデータ関連で初値倍率は今年トップ
今年のIPO市場は、2月12日のKeePer技研<6036>(東マ)からきょう23日のシリコンスタジオ<3907>(東マ)まで6銘柄がIPOされ、このすべてが公開価格を上回って初値を形成しており、なかでもALBERTは、初値倍率が、2.15倍と第2位の52.5%を大きく引き離し今年トップとなった。同社は、「分析力」を武器にビッグデータ・アナリティクス市場でマーケティングプラットフォーム「smarticA!DMP」とコンサルティング事業の2つのソリューションサービスを展開、企業のビッグデータを活用したマーケティング投資が拡大する環境下、独自開発の純国産システムにより、ビッグデータの統合管理・分析領域から広告領域までワンストップで提供している。とくにオンラインの顧客に「この商品を見た人は、こんな商品を見ています」と推薦するレコメンド機能を持つパッケージ製品「おまかせ!ログレコメンダー」は、国内の大手企業を中心に300サイト以上への導入実績を誇っており、昨年7月にはフリークアウト<6094>(東マ)と連携してより高次元のインターネット広告事業をスタートさせていることなどが、市場の事前時観測通りの初値高倍率につながった。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:34
| 編集長の視点
2015年02月20日
【編集長の視点】新報国鉄は前期業績上ぶれ着地も今期業績伸び悩みを嫌って急反落

■低膨張鋳鋼は液晶露光装置・半導体製造装置向けに続伸
前2014年12月期業績は、利益が、昨年8月の上方修正値を1500万円〜5000万円上ぶれ前々期比23.9%増収、2.57倍経常増益、2.69倍純益増益と大幅続伸した。主力製品の低膨張鋳物の売り上げが、スマホやタブレットに支えられて液晶露光装置向けや、半導体製造装置用も一部回復して全前期比約28%増と伸び、シームレスパイプ用工具も、原油価格下落の影響を受けずに堅調に推移、この増収効果とコスト削減効果に同社鋳物工場跡地に住宅展示場がオープンし土地貸与が始まったことなどが要因となった。今2015年12月期業績は、土地貸与の通年フル寄与などから売り上げ37億5000万円(前期比1.5%増)、経常利益4億4000万円(同1.0%増)、純利益4億3000万円(同0.1%減)と予想している。市場で期待されていた2ケタ増益予想を大きく下回っている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:30
| 編集長の視点
2015年02月19日
【編集長の視点】トレンドマイクロは3連騰、前期業績が上ぶれ着地し今期も続伸し市場予想を上回る

■企業向けのクラウド関連のウイルス対策ソフトが続伸
前12月期業績は、利益が期初の減益転換予想を39億円超〜32億円超上ぶれ、売り上げ1152億500万円(前々期比6.4%増)、営業利益336億5200万円(同14.3%増)、経常利益359億9200万円(同10.9%増)、純利益223億300万円(同13.8%増)と続伸した。コンピュータセキュリティ業界では、引き続き世界的に特定の企業や国家機関、組織を狙う「持続的標的攻撃型」のサイバーテロ攻撃が横行し、国内でもインターネットバンキング利用者やモバイルシステムを狙うサイバー攻撃が深刻化しており、企業向けに引き続きクラウド関連のウイルス対策ソフトが続伸し、個人向けでも、国内で消費税増税前の駆け込み需要やWindows XPのサポート終了に伴うパソコン特需の恩恵を受けたことなどが要因となった。今12月期も続伸を予想、売り上げ1231億円(前期比6.9%増)、営業利益342億円(同1.6%増)、経常利益366億円(同1.7%増)、純利益226億円(同1.3%増)とし、純利益は、2007年12月期の過去最高(235億6100万円)に肉薄するとともに、市場コンセンサスを約7億円上回る。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:57
| 編集長の視点
2015年02月18日
【編集長の視点】ジェネレーションパスは4連騰、1月月次売上高マイナスも織り込み済みで下げ過ぎ訂正買いが増勢

■主要取引先との取引終了を除くと取引先は35%増、商品数は59%増
1月度の月次売上高は、3億1600万円と前年同月より15.5%減少し、単月として過去最高を記録した2014年12月度の5億7100万円(前年同月比25.1%増)からマイナス転換した。この要因は、昨年12月29日に発表した同社のインターネット通販サイト「リコメン堂」の主要取引先で寝具・家具の通販専門卸サイトを運営するコンパクリエーション(東京都杉並区)が、類似商材の取引を制限してほしいと通知してきて協議を重ねたものの合意に至らず、既存の数百社の取引への影響などを検討して取引を中止・終了したことによる。この取引中止を除いて、1月度の取引先は35%増、商品数は59%増と好調に推移している。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:29
| 編集長の視点
2015年02月17日
【編集長の視点】アスラポートは高値を窺う、3Q好決算を再評価して業績再上ぶれ期待を高める

■高単価・高品質メニューが奏功し相次ぐM&Aも寄与
3Q業績は、売り上げが、前年同期比24.6%増と大幅に続伸し、経常利益が、同92.1%増、純利益が、同2.47倍とそれぞれV字回復し、純利益は、3月通期純利益3億5500万円(前期比18.3%増)をすでに2800万円上回って着地した。焼肉フランチャイズ店「牛角」では、夏場のキャンペーンやテレビCM効果、秋の高単価・高品質メニューの投入などが奏功して既存店の月次売上高が、8月以来連続して前年同月を上回り、釜飯チェーン店「とりでん」では、季節メニューが順調に伸び、昨年9月末のレゾナンスダイニングを子会社化したことで新たに薩摩郷土料理チェーン店「ちどり亭」56店舗、「浪花屋鳥造」28店舗をグループ化したことなどが要因となった。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:34
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2015年02月16日
主力株かモメンタム株か?直近の東証第1部直接上場株をターゲットに「第3の道」に活路=浅妻昭治
<マーケットセンサー>
マーケットには「クジラ」が棲息し、「イナゴ」が跋扈している。「クジラ」とは、ETF(上場型投資信託)をせっせと買い入れている日本銀行であり、運用方針を見直したGPIF(年金積立管理運用独立行政法人)などで、「イナゴ」とは、かつて「ゴミ投資家」といわれた個人投資家の進化形で、ネット時代にあってはなかなかどうしてどうしてつどつど株価的な「炎上」を演出し底力をみせつけている。
この2つの投資主体は、買い出動するタイミングも買い手掛かりの材料も、さらに買い対象銘柄も、「クジラ」が好むロット重視の主力株か、「イナゴ」がお気に入りの値動き優先のモメンタム株かまるで別々である。どちらの投資主体が元気かによって、相場全般のスケールや相場の方向がまったく逆になることも珍しくない。そのどちらのケースに振れるかによって困惑するのは一般投資家で、いずれの投資主体に追随するのが好パフォーマンスにつながるのか、あるいは追随した途端に高値でハシゴを外される心配はないかなどと迷わされることになる。
2015年相場も、年初来1カ月半が経過したが、まさに一般投資家泣かせの展開となっているようである。投資主体として「クジラ」の方がやや元気があり、折からの円安・ドル高の進行、さらに3月期決算会社の相次ぐ業績上方修正もあって、主力輸出株中心の相場展開と期待して追随しようとしたところだが、案に相違してこれも出鼻をくじかれて急騰と急落が日替わりで繰り返されるまさに「鯨幕相場」に付き合わされ、足元では相場の方向性が明確化し、トレンド発生を実感するには至っていない状態である。これは多分、もう一つの強力な投資主体である外国人投資家が年初来、売り越しペースで推移していることと無縁ではないだろう。
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この2つの投資主体は、買い出動するタイミングも買い手掛かりの材料も、さらに買い対象銘柄も、「クジラ」が好むロット重視の主力株か、「イナゴ」がお気に入りの値動き優先のモメンタム株かまるで別々である。どちらの投資主体が元気かによって、相場全般のスケールや相場の方向がまったく逆になることも珍しくない。そのどちらのケースに振れるかによって困惑するのは一般投資家で、いずれの投資主体に追随するのが好パフォーマンスにつながるのか、あるいは追随した途端に高値でハシゴを外される心配はないかなどと迷わされることになる。
2015年相場も、年初来1カ月半が経過したが、まさに一般投資家泣かせの展開となっているようである。投資主体として「クジラ」の方がやや元気があり、折からの円安・ドル高の進行、さらに3月期決算会社の相次ぐ業績上方修正もあって、主力輸出株中心の相場展開と期待して追随しようとしたところだが、案に相違してこれも出鼻をくじかれて急騰と急落が日替わりで繰り返されるまさに「鯨幕相場」に付き合わされ、足元では相場の方向性が明確化し、トレンド発生を実感するには至っていない状態である。これは多分、もう一つの強力な投資主体である外国人投資家が年初来、売り越しペースで推移していることと無縁ではないだろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:13
| 編集長の視点
【編集長の視点】フリークアウトはもみ合いも1Qの過去最高売り上げを見直し下げ過ぎ訂正余地

今年1月26日に発表した今9月期第1四半期(1Q)決算が、9月通期業績に対して低利益進捗率にとどまったことから上場来安値と売られたが、下値には同1Q売り上げが、四半期として初めて10億円台に乗せ過去最高となったことを見直した買い物も交錯し、底上げ期待が続いている。昨年12月に発表したマクロミル(東京都港区)との広告効果測定指標との研究開発も、同社のインターネット広告の展開力を強化するとして合わせて再評価されそうだ。
■スマホ向け広告が高成長し9月通期純利益は過去最高を大幅更新
1Q業績は、売り上げが、10億700万円(前年同期比33.1%増)と伸び、仕入れ率の増加や人件費の負担増をカバーして、経常利益は、7500万円(同52.1%増)、純利益は、4800万円(同2.18倍)と好調に着地した。2014年のインターネット広告市場が、前年比約8%増と続伸し広告費全体の約16%を占める好環境下、ウエブサイトに来訪したユーザーの1視聴ごとにリアルタイムにインターネット広告の入札を行うRTB技術と、広告主が待つビッグデータを分析・解析するDMP技術を展開して幅広い業種の広告主の広告効果を最大化することに取り組み、PC広告が引き続き堅調に推移し、スマートフォン向け広告も、ネイティブ広告の牽引により高成長したことなどが寄与した。今9月通期業績は期初予想を据え置き、売り上げ40億円(前期比24.0%増)、経常利益4億円(同2.32倍)、純利益2億600万円(同4.20倍)とV字回復を予想、純利益は、2013年9月期の過去最高(8600万円)を2期ぶりに大幅に更新する。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:48
| 編集長の視点