<マーケットトーク>
モブキャスト<3664>(東マ)は、寄り付きの買い気配から670円高の4585円まで買い進まれてストップ高寸前まで急反発し、前日ザラ場につけた上場来高値4800円を射程圏に捉えている。前日8日大引け後に今12月期第1四半期(1Q)決算とともに、株式分割を発表、歓迎して分割権利取りの買い物が再燃、ゲーム関連株人気を再燃させている。
前日大引け後に株式分割を発表したのは、同社株を含めて9社にのぼったが、多くが決算開示とともに発表、好業績となっていることも支援して買い増勢となっており、全体では8銘柄が上昇(勝ち)、1銘柄が下落(負け)となっている。
負け組は
豆蔵ホールディングス<3756>(東マ)で、3万500円安の12万500円と6営業日ぶりに急反落し、前日ザラ場につけた年初来高値16万6500円を前に利益確定売りが増勢となっている。
それ以外はコード番号順に、
データリンクス<2145>(JQS)が、2万8000円高の15万7000円と4営業日続伸して3月8日につけた年初来高値13万5000円を更新、
インサイト<2172>(札ア)が、買い気配のまま連日の年初来更新となり、
パラカ<4809>(東マ)が、1万3400円高の21万8900円と4営業日続伸して4月9日につけた年初来高値21万7000円を更新、
テクノメディカ<6678>(東1)が、前日のストップ高に次いで6万2000円高の82万5000円と4営業日続伸して連日の年初来高値更新。
レーサム<8890>(JQS)が、3万円高の22万5000円と急反発して4月9日につけた年初来高値22万800円を更新、
スカパーJSATホールディングス<9412>(東1)が、2100円高の5万1100円と反発して連日の年初来高値更新となり、
NTTデータ<9613>(東1)が、7万円高の38万3000円とストップ高で3日続伸し、3月25日につけた年初来高値32万1000円を更新している。
モブキャストの株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ、同社株式の流動性の向上と投資家層の一段の拡大を図ることを目的にしており、5月31日を基準日に1株を2株に分割する。一方、1Q業績は、今年2月1日付けで2社を子会社化したことから連結決算とし前年同期との比較はないが、売り上げ13億200万円、経常利益1億1000万円、純利益4500万円となった。
今年3月に新規自社開発のプロ野球選手育成ゲーム「モバプロスカウト」の配信などを開始、モバイルスポーツメディア「mobcast」の会員数が300万人を突破したことなどが寄与した。12月通期連結業績も、期初の単独予想とは変わりがなく、純利益は、10億円と見込んでいる。
株価は、このところのゲーム株人気の波及で5月7日のストップ高を交え4月30日以来、5営業日で83%高の急騰となった。再度の最高値挑戦が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:44
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