[村山貢司の気象&経済歳時記]の記事一覧
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記事一覧 (10/31)【村山貢司の気象&経済歳時記】今年の冬は
記事一覧 (10/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】外国人観光客急増のハザマで肩身の狭い日本の高齢者
記事一覧 (08/29)【村山貢司の気象&経済歳時記】百名山の経済効果
記事一覧 (08/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】ミャンマー訪問
記事一覧 (07/02)今年の東日本は猛暑に、村山貢司氏の見通し
記事一覧 (07/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】日本は本当の意味で観光立国となってきた
記事一覧 (05/30)【村山貢司の気象&経済歳時記】新幹線の混雑と生産人口の減少に思う
記事一覧 (05/08)【村山貢司の気象&経済歳時記】子育て支援に思う
記事一覧 (04/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】温暖化とエネルギー政策
記事一覧 (02/28)【村山貢司の気象&経済歳時記】アジアからの観光客
記事一覧 (02/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】アメリカ経済のリスク・異常気象
記事一覧 (01/05)【村山貢司の気象&経済歳時記】経済には政治、エネルギー、為替等のリスクがつきもの、近年は気象のリスクも定番化
記事一覧 (12/03)【村山貢司の気象&経済歳時記】この冬は寒暖の差が大きく冬物衣料にはプラス
記事一覧 (11/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】三多摩格差と地方創生
記事一覧 (10/03)【村山貢司の気象&経済歳時記】今年冬の気象は
記事一覧 (09/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】日本の資金供与でインドの電力供給に明るさ、一方の日本は課題山積
記事一覧 (08/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】新幹線効果のについて思う
記事一覧 (07/02)【村山貢司の気象・経済歳時記】今年は冷夏予想が一転して猛暑の可能性強まる
記事一覧 (05/31)【村山貢司の気象&経済歳時記】若者の酒離れ
記事一覧 (05/03)【村山貢司の気象&経済歳時記】日本のエネルギーについて改めて思う
2015年10月31日

【村山貢司の気象&経済歳時記】今年の冬は

■エルニーニョの影響で暖冬と予想されているが、厳しい寒さがやってくるタイプ

村山貢司の気象&経済歳時記 10月24日の夜半に東京で木枯らし1号が吹いた。例年は11月上旬の立冬の前後なので、今年は秋以降の季節の進みが早くなっている。早い秋雨、その後の秋晴れ、そして木枯らしと進んだために秋物は比較的堅調な推移で終わり、冬物の季節になった。

 気象庁の予報ではこの冬はエルニーニョの影響で暖冬が予想されており、冬物商品にとってはマイナスのイメージが先行している。マスコミはエルニーニョ=暖冬と、簡単に解説するが、東京の場合エルニーニョで暖冬になるのはおよそ60%で、40%は平年並みか寒くなっている。世界の場合も同じで、エルニーニョ発生時に暖冬になりやすいのは日本周辺であり、欧米では平年並みか寒い方が多くなっている。この冬は、日本では暖冬になる可能性が高いが、簡単に言うと寒い日より暖かい日の方が多いというだけで、周期的に厳しい寒さがやってくるタイプになりそうである。

 詳しく分析すると世界的に偏西風の蛇行の影響を受けやすくなっている。偏西風が日本付近で南下すると、北日本を中心に冬型が強まり、大雪や強風、低温になり、蛇行の軸が日本から離れると高温になることを繰り返すだろう。厄介なのは、寒気が弱まると日本付近を低気圧が頻繁に通過するようになり、2014年2月に関東甲信地方を襲ったような大雪が発生する可能性が高いことである。
 
暖かい日が続いた後の急激な寒さは、体感的に非常に寒く感じるために、平均値で暖冬傾向になっても、冬物の売れ行きそれほどは悪くないと予想している。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:24 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年10月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】外国人観光客急増のハザマで肩身の狭い日本の高齢者

■高齢者は円安で外国旅行から国内観光だが宿が取れず山へ向く

村山貢司の気象&経済歳時記 秋晴れの一日、富士山を眺めに山梨県の三ツ峠に登ってきた。平日にもかかわらず、山は高齢者のグループで賑わっていた。帰りの富士急行の電車の中は乗客の8割以上が外国人であり、平日の観光が日本人の高齢者と外国人によって支えられていることを実感した。

 観光庁の統計によれば、8月の訪日外国人の数は181万人を超え、前年比で約64%の増加である。1月から8月の総数は1287万人余りで、2014年の1341万人に迫っている。観光地で感じるのはこれだけ多い、外国人観光客に対する施設やサービスが客の増加に間に合っていないことである。富士急の車内でも多くの外国人が立ったままであり、JRへの乗り換えでも案内が日本語だけであった。9月はアジア各国で休暇があったので、さらに訪日数は増加していると推定され、観光立国を目指す日本としては政府が先頭に立って早急な対策を行う必要があるだろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:36 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年08月29日

【村山貢司の気象&経済歳時記】百名山の経済効果

■年間1000億円規模、2016年から「山の日」制定で市場規模拡大

村山貢司の気象&経済歳時記 猛暑の中、北アルプスなどの山々はこの夏も多くの登山者で賑わった。日本の登山人口(1年に1回以上山登る人)は震災前には1000万人を超えていたが、現在は860万人と推定されている。

 百名山の多い長野県だけで73万人にもなるが、長野県の調査ではこのうちの10.6%が日本百名山を目指しているという結果であった。百名山の多い長野県の数値がそのまま通用するわけではないが、その半分としても5万人近い人が日本百名山に挑戦しているのは間違いなであろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:00 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年08月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】ミャンマー訪問

■自転車からバイク、自動車の順番通り越して一気に車社会の様相、現政権への不満の声は聞かれず

村山貢司の気象&経済歳時記 7月前半にJICA(国際協力機構)の仕事でミャンマーに行ってきた。内容はインド洋からのサイクロンによる気象災害をいかに小さくするかというもので、現地のDMH(日本の気象庁に相当)とMRTV(NHKに相当)に対して技術的なアドバイスを行うものである。

 年配の方にはビルマと言った方がわかり易いかも知れないが、地名が大きく変わっており、昔の首都ラングーンはヤンゴンと改称されている。現在の首都はヤンゴンの北方にあるネピドーで、政治と経済が完全に分離されている国である。2013年の国民一人当たりのGDPはまだ2000ドル以下で、典型的な発展途上国であるが近年インドや中国の資本が投入され、急速に成長をしている国である。

 一般に、途上国では経済成長に連れて、交通は自転車からバイク、自動車と徐々に変化していくが、経済の中心地ヤンゴンでは一気に車社会に突入し、ヤンゴン市内の渋滞はかなりひどいものであった。もちろん、車の多くは日本製の中古車である。欧米諸国がミャンマーに何らかの経済制裁を加える中、日本は独自路線で接しており、ミャンマーからの輸出の6%近くは日本向けになっている。

 長期に渡ってミャンマーに滞在する日本人から聞いたところ、ミャンマー人は真面目で勤勉という評価が多くなっていた。この秋に実施される予定の総選挙が注目されているが、経済が比較的順調に伸びているために、現政権に対する不満は小さいようで、日本で報道されているようなアウン・サン・スー・チーの率いるNLD(国民民主連盟)の圧勝という雰囲気はなかった。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:00 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年07月02日

今年の東日本は猛暑に、村山貢司氏の見通し

 気象予報士の村山貢司氏(本紙執筆者)に今年の夏についてワンコメントお願いした。

 「今、来ている台風が上海に向かえば、日本列島に居座っている梅雨前線を引っ張り上げて関東の梅雨明けは早いでしょう。今年は西日本は雨が多そうですが、東日本は猛暑になるとみています」ということだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:41 | 村山貢司の気象&経済歳時記

【村山貢司の気象&経済歳時記】日本は本当の意味で観光立国となってきた

村山貢司の気象&経済歳時記 平成26年に訪日した外国人は1300万人余りになり、これらの人たちが日本国内で消費した金額は2兆円を超えた。平成23年が8135億円であるから、たった3年間で2.5倍に増加したことになる。最も多くの金を使っているのは中国人でおよそ23万円、次いで米国人16.5万円、以下シンガポール、香港(統計上中国本土とは別に扱っている)、タイ、などで14〜16万円である。訪日数で上位にある韓国であるが、韓国人の消費は7.6万円になっている。

 これらの国の中で注目されるのがタイで、訪日数が5年ほど前から急増し、現在第5位である。消費金額も他の国と匹敵するまでになっている。タイの特徴は経済成長の中で国民への分配率が高く、所得中間層が全体の60%前後になっていることで、これがタイの成長や消費を支えていることであろう。

■温泉、食事、買い物の3点セット提供が大切

 中国人の買い物は大型家電店がニュースで紹介されているが、実際はデパートと100円ショップ、マツキヨなどの安売りの店に2分されている。東京都内のこれらの店舗はここ数年で多くの店が免税店になってきている。観光庁の調べでは、訪日観光客の目的は、温泉、食事、買い物が上位を占めており、外国人観光客の受け入れにはこの3点セットが必要であることを忘れてはならない。

 平成27年の1月から5月までの訪日外国人は750万人余りで、前年比45%の増加になっている。一方、この期間に海外に出国した日本人の数は672万人で、観光立国を目指して以来初めて入国者が多くなり、本当の意味で観光立国日本になってきた。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:56 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年05月30日

【村山貢司の気象&経済歳時記】新幹線の混雑と生産人口の減少に思う

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村山貢司の気象&経済歳時記 新幹線が混んでいる。5月下旬に大阪と名古屋で講演があり、新幹線を利用したが大阪は往復とも指定席は満席、名古屋の往復もほぼ満席であった。

 これまで株価だけが上昇しているような景気回復であったが、人が多く動くようになると本格的な景気の回復感が出てくる。しかし、新幹線が混んでいる理由の一つに外国人の乗車が多いというのもある。

 2015年の訪日外国人数は1月から4月の累計でおよそ590万人、すでに14年の44%にもなっており、このまま推移すれば年内に1500万人を超えることは確実であろう。4月までの月平均は147万人、前年比の平均は44%増である。日本での滞在期間を平均1週間とすれば、平均して日本人口が36万人増加したのと同じ効果がある。

 総務省の統計によれば2014年の国内の人口は21万5千人減少しているが、これを上回る人数が日本に来ているということになる。訪日外国人は国内での宿泊、買い物など消費増大に大きな役割を果たしているが、問題は将来的な労働力不足である。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:00 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年05月08日

【村山貢司の気象&経済歳時記】子育て支援に思う

村山貢司の気象&経済歳時記 UR都市機構(旧住宅公団)の賃貸住宅に「子育て割」という制度がある。これは小学6年生以下の子供がいる世帯または18歳未満の子供が3人以上いる世帯に対して賃貸住宅の家賃を最大20%(上限25000円)6年間割引する制度になっている。ただし、月収が21万4000円以下というしばりがある。

 家賃を8万円とすれば6年間で115万円余りが割引になり子育て世帯にとってうれしい制度である。しかし、20代の人たちにとってはこれでも子供を産んで育てるのは厳しいものがある。月収20万円で試算すると、手取りは17万前後であろう。割引家賃64000円、これに共益費を加えておよそ7万円が住宅にかかる費用になり、生活費は10万円しか残らない。これでは結婚して子供を産んでという生活に二の足を踏んでしまうだろう。子供が生まれても共稼ぎが必要になる。

 割引の対象となる住宅は多摩ニュータウンに多数あり、都心まで1時間前後で通勤できるという利点があるが、問題は保育園が十分でないことだろう。多摩ニュータウンも1971年に入居が始まってから45年になり、急速な高齢化が問題になっている。ニュータウン内の子供が減少し、廃校になった小中学校がかなりある。これらの廃校施設、敷地を保育園に転用すれば、UR都市機構の子育て割とセットで若い世代が多摩ニュータウンに移住しやすくなり、少子化対策、高齢化対策、さらに女性の労働力の活用になるはずである。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:51 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年04月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】温暖化とエネルギー政策

■温暖化進めば日本からブナが消える心配

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村山貢司の気象&経済歳時記 各地でサクラが満開になり、花を追うように日増しに新緑が始まっている。その緑であるが、日本では地球温暖化による高温で亜高山帯の木々や高山植物に衰弱するものが多くなっている。

 現在のペースで温暖化が進行すれば、100年後には日本からブナの木が消滅する恐れがある。農業では高温障害による米の収穫量の減少、品質の低下が多くなっており、漁業では漁場の変化など大きな影響が出てきている。

 日本の温暖化対策の柱は、豊かな森林による二酸化炭素の吸収と原子力発電が2枚看板であったが、東日本大震災に伴う福島原発の事故によって、この構想は吹き飛んでしまった。大震災以降は稼動を停止した原発の代用として火力発電がフル稼働しているために、日本の温暖化対策は停滞どころか後退しているのが現状である。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:04 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年02月28日

【村山貢司の気象&経済歳時記】アジアからの観光客

村山貢司の気象&経済歳時記 2月最後の週末は日本中に中国からの観光客があふれていました。旧暦では今年の元日は2月19日になり、旧暦を使っている中国では日本の年末年始のような長い休暇になります。中国本土だけではなく、香港や台湾からの観光客も目だっています。

 最近目に付くようになったのが、タイから人たちで、アジアの中でこれらの地域の経済が発展している様子が分かります。東京駅や羽田空港だけではなく、各地の観光地にアジアからの観光客が押しかけていました。地元の方に聞いてみると、京都は欧米の人が多く、九州は台湾やタイの人が多いようだということです。中国の人は皆さん東京に行ってしまうと嘆いていました。

 「ようこそジャパン」をキャッチフレーズに、当時の総理だった小泉さんが観光立国日本を宣言してから10年になります。この間円安の効果もあって、2013年には訪日した外国人は1000万人を超えました。10年前の2004年が614万人ですから、およそ70%も増加したことになります。

 2013年に観光目的で訪日した人は796万人で全体の77%にもなっています。ちなみに商用目的で訪日した人は14%です。商用客が少ないようですが2年連続で増加しています。数字的にはかなりの成功と言えるでしょう。

 東京に来た人たちの目的は買い物です。銀座周辺は道路一面に大型の観光バスが駐車し、秋葉原や新宿、池袋の量販店は歩くのもままならない状況でした。100万もする福袋が売れる一方、100円ショップやドンキホーテも賑わっていました。

 中国からの観光客が日本国内で消費する金額は平均23万円と言われています。これだけで年間3000億円以上になり、商用その他で訪日する人を加えれば5000億前後になりそうです。中国だけでこの数字ですから台湾や韓国を加えれば巨額なものになります。

 観光庁の調べによると、アジアからの観光客の目的は、食事、温泉、買い物の3つがどの国も上位を占めています。日本の多くの観光地に欠けているのが、大型の免税店ではないかと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:21 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年02月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】アメリカ経済のリスク・異常気象

村山貢司の気象&経済歳時記 アメリカ東部では1月末から猛烈な寒波に見舞われており、多くの航空路線が停止、道路も50cmを越える雪でマヒ状態になっている。各地で停電や物流の障害が起きている。

 アメリカでは2014年の11月にも記録的な寒波によって東部地域で1m前後の大雪になり、ハワイでも気温が氷点下になるなど大きな影響がでた。2014年の冬も北米では記録的な寒さと大雪が長期間続き、この影響で2014年のアメリカの経済成長が0.7%のマイナスになったほどである。

 日本では過去に昭和38年の、「三八豪雪」、昭和56年の「五六豪雪」など大きな被害があったが、昔は日本が寒いときは、北米東部とヨーロッパの3地域がほぼ同時に寒くなるのが普通であった。

 ところがここ数年は北米には猛烈な寒波がたびたび襲来しているのに対して、ヨーロッパは暖冬になることが多い。

 この冬も東欧ではやや寒くなっているが、同じヨーロッパでも英仏など西の地域では気温が高く、昨年も同じ状況であった。日本ではこの冬がかなり寒いと報道されているが、1月の気温は全国的に平年よりやや高いのである。温暖化によって北極の寒気はやや弱まってはいるが、これまでは日米欧の3地域に南下していた寒気が北米を集中的に襲っている印象が強い。

 アメリカでは温暖化どころか寒冷化や氷河期に向かっているとする議論が盛んになっているが、いずれにしても極端な異常気象が当分と続くことは間違いないであろう。

 トラックと鉄道輸送で物資を輸送し、労働者の多くが車で通勤するアメリカでは日本に比べても異常気象の影響度が大きいのである。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:54 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2015年01月05日

【村山貢司の気象&経済歳時記】経済には政治、エネルギー、為替等のリスクがつきもの、近年は気象のリスクも定番化

■平成27年も穏やかな気象は期待薄、エルニーニョが発生の兆し、4月以降に影響

村山貢司の気象&経済歳時記 年末年始は寒気の影響で北日本や日本海側で大荒れの天気になり、京都では積雪が20cmを超えて60年ぶりの大雪になった。交通機関も乱れ帰省客だけではなく物流にも障害が発生した。平成26年は異常気象の連続であったが、近年は異常気象が当たり前になり、しかも異常の規模が拡大している。

 平成27年は穏やかな天候になってほしいが、それも難しいようである。原因はエルニーニョが発生しつつあることで、春以降に影響が大きくなりそうだ。現在の寒さは1月中旬以降にはいったん弱まるが、春は天候が不順になり、梅雨は長引く可能性が高い。夏はいったん猛暑になるが、8月以降は平成26年と同様に大雨や台風など大きな気象災害が発生しやすいだろう。

 経済には政治的なリスク、為替やエネルギー価格などのリスクがつきものだが、近年はこれに加えて気象のリスクも織り込んでおく必要が出てきている。特に流通関係や農業では異常気象による不作や物流の障害などが問題になる。気象情報の適切な利用が必要であろう。リスクが大きくなりそうな場合は農業保険や天候デリバティブを利用することも考えておかなければならない。(気象予報士・山岳ツアーガイド・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:33 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年12月03日

【村山貢司の気象&経済歳時記】この冬は寒暖の差が大きく冬物衣料にはプラス

村山貢司の気象&経済歳時記 12月の声とともに日本列島は真冬の寒気に包まれた。各地で暴風が吹き荒れ、西日本でも雪が降った。11月までは比較的気温が高く、冬物の動きは鈍かったが、この寒さでいっきに売り上げが伸びるだろう。冬物の動きは真冬の寒さより、11月中旬から12月上旬の気温が大きく影響する。

 この期間の気温が高いと真冬が寒くても冬物は不調になりやすく、逆に低温だと好調になることが多い。この冬は寒さの到来がぎりぎり間に合ったようである。気象庁の長期予報によると、12月は関東から西の地方は平年並みかやや高く、北日本は平年並みになる見込みである。また、1月と2月も同様に関東から西の地方は平年並みかやや高い可能性が大きく、北日本は平年並みの予想になっている。

 この予想からは、この冬の冬物はあまりよくない印象を受けるが、平年とは1981年から2010年までの平均であり、平年並みの冬になると最近の暖冬に慣れた身体にはかなり寒く感じられる。ちなみに、この前の冬は非常に寒いというイメージが強いが、14年の1月の気温は平年値より0.2度高く、2度の大雪が降った2月は平年より0.6度低いだけであった。

 この冬は、期間を通じての予報は平年並みかやや高い気温であるが、全般に寒暖の差が非常に大きくなりそうである。暖かい状態が数日続いた後の低温は数字以上に寒く感じられるものである。ニュースでは暖冬傾向と伝えられているが、冬物の動きは決して悪くないと予想している。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:08 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年11月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】三多摩格差と地方創生

村山貢司の気象&経済歳時記 筆者は東京西部の三多摩地方に住んでいるが、毎朝TVの天気予報で東京の天気予報が1つだけなのに不満を感じている。

 三多摩地区の人口は合計でおよそ420万人、西は2000mを越える山岳地帯である。1ミリ以上の雨の日数は年間平均で都心が101日、奥多摩では120日にもなるから、当然違う予報が出されても良いはずである。

 都道府県の中で最も人口が少ない鳥取県の人口はおよそ58万人だが、予報は東部と西部に分かれている。調べてみると都道府県の中で予報が分割されていないのは、東京以外では大阪府と香川県だけである。

 首都高速は距離制運賃に変更になったが、中央高速の高井戸―八王子間はいまだに高い定額運賃のままである。他にも都心に比べて格差のあるものが多く、これを三多摩格差と呼んでいる。

 三多摩の中心都市である八王子市の人口は56万人を越えており、ほぼ鳥取県に匹敵する。その八王子市でも駅ビルを中心とした地域と郊外の大型商業施設を除いては、かつての商店は姿を消してしまっている。町の中心部には次々にマンションが建築される一方で、山沿いの地域はむしろ人口が減少する傾向になっている。東京に近く、人口も多い地域でもこのような傾向にあるのをみると、安倍政権の政策の柱になっている地方創生が軌道にのるとは到底考えられない。一言で言えば、需要のない所に産業が育たないのはもちろん、医療や教育施設も成立しない。交通の便が悪くなれば人は便利な地域に移住するのは当然のことである。

 地方創生といってもできることはせいぜい名産品の開発や発掘程度であろう。田中角栄以降の経済実態を無視した、地方へのばらまきが日本の経済を停滞させたことを忘れてはならない。全国の知事会では、使途を制限しない交付金を求めているが、地方創生のための税金を箱物に使うことは絶対にやめるべきである。箱物は建設費よりも維持費に金がかかり、結局地方がさらに疲弊する結果になってしまうだろう。(気象予報士・経済評論家) 
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:25 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年10月03日

【村山貢司の気象&経済歳時記】今年冬の気象は

■ポイントは「エルニーニョ」と、「偏西風の蛇行」、気温は北日本を中心に低く、東日本は平年並みかやや低い。西日本は平年よりやや高い

村山貢司の気象&経済歳時記 この夏は異常気象の連続であった。5月末から6月初めにかけて記録的な高温になり、夏物がいっきに動き出したが、西日本で雨と低温の影響が出て全体としては夏物の動きは鈍くなってしまった。7月から8月初めにかけては北日本と東日本で3高温になり、これらの地方では夏の商戦は順調に推移した。

 しかし、西日本は7月もあまり高温にならず、8月以降は大雨と低温、日照不足が続いた。東日本と北日本でもお盆前から台風や大雨など、天候が不順になり、夏物は店先から姿を消してしまった。

 今年の冬はどうなるのか、ポイントは2つである。『エルニーニョ』が発生するのかどうかであるが、可能性は高い。ただし、日本に影響するのは1月以降であろう。もうひとつは、『偏西風の蛇行』である。こちらは冬の前半にはほぼ確実に起きると予想されている。最も可能性が高いのは、偏西風が日本付近で南北に蛇行し、北日本は強い寒気が南下しやすいこと。

 一方で、西日本は暖かい空気が北上しやすいパターンである。中間の東日本は時々寒気の影響を受けることになる。気温は、北日本を中心に低く、東日本は平年並みかやや低い。西日本は平年よりやや高いであろう。早めに寒さが訪れるために、冬物の出足は早く、年を越える頃までは冬の商戦は順調に推移する見込みである。(気象予報士・山岳ツアーガイド・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:52 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年09月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】日本の資金供与でインドの電力供給に明るさ、一方の日本は課題山積

村山貢司の気象&経済歳時記 日本はインドに対して新たな石炭火力発電所建設のための資金供与を決めた。インドでは経済発展に伴う電力需要の増加に供給が追いつかず、深刻な電力不足が懸念されている。

 資金供与と言っても、日本製の最新技術の発電設備が輸出されるわけで、インドにとっても日本にとってもメリットのある合意である。また、日本からインドに進出する企業もエネルギー事情の悪さに二の足を踏んでいたが、これで日印の経済交流はさらに活発化するであろう。
 日本国内でも、この夏は猛暑による電力不足が心配されていたが、8月の不順な天候で何とか乗り切ることができた。しかし、電力供給がぎりぎりの状態であることは変わっていない。2013年度の電力はおよそ90%が火力に依存しており、そのために2つの大きな問題がある。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:50 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年08月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】新幹線効果のについて思う

村山貢司の気象&経済歳時記 夏休みの行楽で東京駅や羽田空港は大勢の人でにぎわっている。来年の春には東京と金沢を結ぶ北陸新幹線が開業する予定で、現地は早くも盛り上がりを見せている。

 東京と富山間の所要時間は現在の3時間11分から2時間7分と1時間以上も短縮される見込みで、観光客の増加に期待がかかっている。

 しかし、過去に開業した東北新幹線や秋田、山形の新幹線の効果は期待はずれの感がある。新幹線開業後の秋田や山形では平成の大合併があったにもかかわらず人口はほぼ横ばいであり、経済的な効果は十分とは言えない状況である。新幹線が開業したことによって本来のローカル線の本数は減少し、地元はかえって暮らしにくくなる場合があり、結果として地方から中核都市への移動、さらに東京への集中が加速される傾向が見られるのである。

 交通の便が良くなれば、企業は地方都市に支社をおく必要がなくなり、出張所に格下げ、あるいは転送電話だけになるなど、地方の雇用が低下するケースも見られる。北陸新幹線の開業後は小松、富山の空港は客が激減するであろう。結局は新幹線と航空機の客の争奪戦になりそうだ。

 JR東海が施工しようとしているリニア新幹線の場合、確かに便利にはなるが新たに作るだけの需要があるのかが心配になる。現在でも平日は空席が目立つのに、リニアができれば客が分散するだけの結果になり、現在の新幹線もリニアも両者が赤字になる恐れはないのだろうか。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:00 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年07月02日

【村山貢司の気象・経済歳時記】今年は冷夏予想が一転して猛暑の可能性強まる

村山貢司の気象&経済歳時記 一時、今年の夏はエルニーニョの影響で冷夏になると報道されたが、最新の長期予報では冷夏の可能性は小さくなった。確かにエルニーニョ現象は進行中であるが、日本への影響はあったとしても秋以降になりそうだ。

 現在、フィリピンから東南アジア、インド洋にかけて非常に発達した雨雲が広範囲に広がり出している。このようなパターンではこれらの雨雲の北側で高気圧が発達するために、日本は猛暑になる可能性の方が高いのである。現在の長期予報では7月は平年並みかやや高めの気温であり、8月は西日本は猛暑、東海から北の地方は平年並みの予想になっている。平年並みの予報といっても、平年値そのものが昔より高くなっているために、かなり暑い夏になりそうだ。

 猛暑になれば、夏物の需要が増大し、国内で動くお金の量が増加する。特に7月中から暑くなれば、エアコンなどの夏物家電や、夏物衣料の動きが良くなる。さらに冷たい飲料やビール類の売り上げが伸びると、陽気の材料であるアルミ業界、飲料を輸送する運輸関係にも良い影響を与えることになる。好天の夏は人の動きも良くなり、旅行業、鉄道、航空など多くの業界が潤うが、人が動くとマイナスになるのが書籍やCDなどであり、暑いと需要が落ち込むのがガスである。しかし、全体的には日本経済に良い影響を与えるために、予報どうり暑い夏が望まれる。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:20 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年05月31日

【村山貢司の気象&経済歳時記】若者の酒離れ

村山貢司の気象&経済歳時記 大手居酒屋チェーンの業績が悪化している。ワタミは売り上げが前年比7%減で、上場以来初の赤字となった。はなの舞などを運営するチムニーは4%減、甘太郎のコロワイドは3%減であった。背景の一つには若者の酒離れがある。

 価格comの調査では、週に1回程度しか飲まない、あるいは全く飲まない人の割合は50代が19%、60歳以上が17%であるのに対し、20代では48%にもなっている。また、若者が飲酒をする場所で最も多いのは自宅または友人宅で、外での飲酒は敬遠される傾向がある。一方、高年齢の層では外での飲酒の機会が比較的多いが、若者向けのメニューが多い大手居酒屋はやはり敬遠されがちである。

 若者の外食離れは景気低迷で説明されることが多いが、面白いのは、あまり飲まない若者でも、美味しい酒やビールに金を使っている点である。例えば、ビールを購入する際の基準は圧倒的に味の良いことが支持されており、単価の高いエビスやプレモルが上位にランクされている。

 そんな中で、アメリカのブルーボトルコーヒーの日本進出が決まった。スタバなど気軽に飲めるコーヒーというイメージから、多少高くても美味いコーヒーへの変化である。日本でも以前はコーヒー専門店といえば自宅では味わえない美味いコーヒーであったが、大都市ではすっかり見かけなくなった。

 ブルーボトルは、地域によって店のスタイルを変える方法も指示されている。画一的なチェーン店は単価は安いが、全国どこにいっても同じ味であり、ゆっくり美味い酒や食事を楽しみたい層には、今後も敬遠されていくだろう。その土地のもの、旬のもの、地酒など特色を出さなければならないが、同じようなことは、すべての業界に言えるのではないだろうか。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:14 | 村山貢司の気象&経済歳時記
2014年05月03日

【村山貢司の気象&経済歳時記】日本のエネルギーについて改めて思う

村山貢司の気象&経済歳時記 2013年度の貿易収支はおよそ14兆円の赤字になった。前年比で14%も赤字額が増加している。円安によって輸出額も増加したが、それ以上に輸入が増加し、1979年以来最大の赤字である。

 中でも原油とLNGは18%以上の増加になっている。東日本大震災以来、日本の電力は火力に頼っているが、燃料費の増加で電力10社の経常赤字はおよそ3000億円、特に関西電力と九州電力は1000億円以上の赤字になっており、電力の再値上げは避けられない状況である。

 皮肉なことに電力危機を作り出した東京電力は1000億円以上の黒字である。2013年度に電力が支払った燃料費は前年比9%増の7.7兆円で日本全体の輸入額の10%に迫ろうとしている。原油やLNGはその大半を中東に依存しており、中東で政治的な混乱が起きれば、日本のエネルギー事情は急激に悪化し、経済は大混乱に陥る可能性がある。そうでなくてもウクライナの情勢によっては、欧州のガス不足からエネルギー価格の上昇につながる恐れもある。

 原子力規制委員会の牛歩戦術のような対応では、原発の再稼動はいつになるかわからない状況であり、一方、期待される太陽エネルギーは多くの申請があったが、実際に稼動したり、工事が進行したりしているものはわずかである。あの大震災で福島より震源に近かった女川発電所は地震の揺れや津波に耐えたのだが、ここでも再稼動の目処は立っていないのである。(気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:55 | 村山貢司の気象&経済歳時記