トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)の5日(水)株価は5800円まで下げ前場引けにかけては5890〜5900円のモミ合いとなっている。
年初来高値6760円(5月23日)をつけて以降の安値は今朝の5800円で、高値からの下げ幅は960円、率で14.2%という状況。この間、3日(月)に日足チャートでは30日線を下回り売り転換している。一方、週足チャートは上昇基調をキープしている。
注目されるのは、今回の下げ局面で信用買残がさらに膨らんでいることである。借金をして買っても有望ということだが、それだけ同社株に対する先高期待は強い。そのことが週足チャートの強さにも現れている。
今後は「円相場」と、「外国人投資家」の動向がカギを握っているといえそうだ。1ドル・99円台まで進んだ円高はほぼ織り込んだとみられる。さらに、円高が進むようなら再度の下値調べも予想されるものの、当面は5800円で底打ちから戻りを試す展開だろう。
その場合、国内投資家だけでは上値は難しそうで、外国人投資家がどのていど買い姿勢を高めてくるかがポイントだろう。
これから夏場の閑散期を迎える。とくに、外国人投資家は頭の黒い外国人投資家は別としてもほとんどの外国人投資家はバカンスを迎える。バカンス前に国内投資家が張り切って買いに出ると外国人投資家にとって格好の売り場提供となることも予想される。仮に、国内投資家中心に高値更新から上値を追うには円相場が1ドル・110円ていどに円安の支援が必要だろう。
国内投資家、とくに信用買いを立てている投資家は日足チャートで戻りを見ながら売り時を探ることが予想される。6000円を超え、6200円どころは出来高の多い価格帯が控えているため当面は6000〜6200円が上値のメドとなりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:48
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