2012年08月24日

【話題】「小売セクターに再編の大きい波」、活躍期待の小売関連株

■M&A、同一業態から異業態へ拡大の動き

話題 今年6月にはビックカメラ<3048>コジマ<7513>を、7月にはヤマダ電機<9831>がベスト電器<8175>を、それぞれ子会社化するなど小売セクターで、生き残りをかけたM&Aの動きが活発化している。さらに、今後は単に同一業態内での再編の動きにとどまらず、異業態に対するM&Aの動きからも目が離せない。

 これまでの小売セクターにおけるM&Aは、主に規模(店舗数や売上高)の拡大によるバイイングパワーの強化、PB(プライベートブランド)商品の拡大、面(出店地域)の拡大、ドミナント戦略の強化などを狙いとしてきた。そうした狙いもあって、M&Aは同一業態内での再編の動きが主流だった。しかし、最近では一業態内でのM&Aにとどまらず、異業態に対するM&Aも活発化してきている。コンビニエンスストアのローソン<2651>は、従来型のコンビニエンスストア業態にこだわらず、複合型店舗の出店に積極的である。家電量販店のヤマダ電機<9831>は、家電分野にとどまらず、M&Aを活用して住宅分野への進出を加速させている。

 直近では、8月21日に百貨店のJ.フロントリテイリング<3086>による、ファッションビル経営のパルコ<8251>に対するTOB(株式公開買い付け)が成立した。23日には、コンビニエンスストアのローソン<2651>が、調剤薬局のクオール<3034>に出資して提携関係を強化すると発表した。共同運営の調剤薬局併設型コンビニエンスストアの出店を継続し、共同展開の進展に応じて関係強化を検討するとしている。ノウハウの相互活用や複合型店舗出店による集客力強化が狙いのようだ。

 こうした異業態に対するM&Aが活発化している背景には、縮小する国内市場でのパイの奪い合いや生き残り競争の激化がある。加速する高齢化社会にあっては特に、シニア層向けの品揃えや宅配対応などが集客力強化のポイントになるとの判断もあるようだ。今後も同一業態内での中小チェーンに対する大手チェーンのM&A攻勢が継続することはもちろんだが、異業態に対するM&Aが加速する可能性も高いだけに、M&Aに積極的な銘柄の動きに注目しておきたい。M&Aのターゲット候補となる銘柄には、さらに注目度が増すだろう。輸出株が不振の折、内需関連の小売セクター株が注目を集めそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:18 | 話題
2012年08月22日

【話題】自動車二重課税見直しで自動車株に熱視線

■民主党税制調査会が見直し明記

話題 民主党税制調査会(藤井裕久会長)は、8月21日(火)の総会で、2013年度税制改正の基本方針を了承した。年末の取りまとめに向けて議論を進める予定だ。マーケットでは、「従来から消費税との二重課税問題が指摘されている自動車取得税・重量税について抜本的な見直しを進めると明記したことを注目している」(中堅証券)。

 基本方針では、租税特別措置や税負担の軽減措置について、合理性を欠いた措置などを廃止・縮減するとしている。一方では、日本再生戦略に示された「エネルギー・環境」、「健康・医療」、「農林水産業」の重点3分野の税負担軽減は「果断に実施する」とした。さらに2014年4月からの消費税率引き上げに伴い、低所得者対策などの逆進性対策についての議論を継続する。

 従来から消費税との二重課税問題が指摘されている自動車取得税・重量税については「抜本的な見直しを進める」と明記した。自動車の国内販売に関しては、販売の牽引役だったエコカー補助金が間もなく終了するため、9月以降は大幅な反動減が警戒されている状況だ。

 高額商品のため消費税率引き上げに伴う影響も大きいだけに、消費税率引き上げ後の国内市場の動向については不透明感が強い。しかし、自動車取得税・重量税の撤廃や税率引き下げなど、二重課税の問題点に関する見直しが実現すれば、自動車メーカー、自動車部品メーカー、自動車販社など関連業界にとっては朗報であり、株価の刺激材料になりそうだ。

 民主党政権が年末まで続くかどうかは別として、自動車販売は国内景気全体に与える影響も大きいだけに、自動車取得税・重量税見直し議論の進展に注目しておきたい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:34 | 話題
2012年08月21日

【話題】整備新幹線着工で鉄道関連株浮上

話題 国土交通省が6月下旬に着工を正式認可した整備新幹線のうち、九州新幹線・長崎ルートの諫早〜長崎間の起工式が18日行われた。工事が始まることで、整備新幹線関連が株式市場での刺激材料となりそうだ。

 国土交通省が着工を新たに正式認可した整備新幹線3区間は、九州新幹線・長崎ルートの諫早〜長崎間、北陸新幹線の金沢〜敦賀間、北海道新幹線の新函館〜札幌間で、開業予定としては諫早〜長崎間が2021年度末ごろ、金沢〜敦賀間が2025年度末ごろ、新函館〜札幌間が2035年度末ごろを目指すとしている。九州新幹線・長崎ルート、および北陸新幹線では、一部区間で在来線を利用するため、車輪の間隔を変えて相互乗り入れできるフリーゲージトレイン(FGT=軌間可変電車)を導入する模様だ。

 事業費は諫早〜長崎間が2100億円規模、金沢〜敦賀間が1兆1300億円規模、新函館〜札幌間が1兆6700億円規模で、3区間合計の総事業費は3兆円を超える見込みである。建設資材価格の上昇分を含んでいるとはいえ、1年ごとの支出額を抑えるためとして、各区間の工期を類似事業に比べて長く取っているため、結果的に総事業費はさらに膨らむ可能性があるだろう。

■ゼネコンなど工事、トンネル、橋梁、軌道、信号、車両関連に狙い

 整備新幹線の新たな区間の着工認可は、自民党政権時代の2008年3月に認可された九州新幹線の武雄温泉〜諫早間以来、約4年ぶりで民主党政権としては初めてとなる。財源難の状況下で「次期衆院選を睨んだバラマキ政策」との批判があり、事業の採算性や経済波及効果に対して疑問を投げかける見方もあるようだ。

 しかし、着工が正式に認可されたことで、ゼネコンをはじめとする鉄道工事関連、鉄道トンネル・橋梁関連、鉄道軌道関連、鉄道信号関連、鉄道車両関連などの業界にとっては恩恵となるだろう。さらに、JR東海<9022>(東1)が建設計画を進めている「リニア中央新幹線(東京〜大阪間は2045年度の開業メド)」も、2014年度の着工を目指しており、合わせて材料視される可能性があるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:53 | 話題
2012年08月19日

【話題】「日米金利上昇」で債券売り・株買い強まる

話題 日米ともに金利上昇傾向を強めている。米国の量的緩和策第3弾(QE3)観測の後退が背景にあり、景気回復期待の「良い金利上昇」で債券売り・株買いの動きが強まる可能性が出てきた。

 米国10年債利回りは13日の1.66%台から、14日に1.74%台、15日に1.81%台、16日には1.83%台に上昇した。日本の10年債利回りも米金利上昇にツレ高の形となり、15日の0.81%台から、16日には0.85%台に上昇した。

 14日に発表された米7月小売売上高が市場予想を上回るなど、米主要経済指標に堅調な内容が目立つようになり、9月の米FOMC(連邦公開市場委員会)でのQE3観測が急速に後退している。年末に大型減税が失効する「財政の壁」が懸念されるなど、警戒感は依然としてくすぶっているが、景気回復期待の「良い金利上昇」との見方が優勢となっている。

 日米金利差の拡大観測が強まったことで、外国為替市場のドル・円相場では1ドル=79円台半ばに円が下落した。ユーロ・円相場でも、スペイン国債購入に関するメルケル独首相の発言などを好感して、ユーロ買い戻しが優勢になった。

 こうした状況を受けて、日経平均株価は夏季休暇で薄商いの中、株価指数先物取引が主導する形で16日が前日比167円72銭(1.88%)高、17日が前日比69円74銭(0.77%)高となり、一気に9100円台を回復した。

 米国のQE3観測は米国の株式市場を支える一方で、外国為替市場では日米金利差縮小がドル安・円高要因とされたため、日本の株式市場の出遅れに繋がっていた。しかし、米国の景気回復期待が優勢になって「良い金利上昇」の動きが強まれば、日米金利差拡大観測となってドル高・円安方向に傾く可能性が高まるだろう。日本でも株式に資金をシフトする動きが強まりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:43 | 話題
2012年08月17日

【話題】米内務省のアウトドア娯楽調査で浮上するアウトドアスポーツ株

話題 米国内務省は15日、アウトドア・レクリエーションに関する2011年の調査結果を発表した。米国民の約38%が、狩りや釣りなどアウトドアでのレクリエーションに参加したと答え、2006年の前回調査に比べて260万人増加した。また器具や旅行費などの関連消費は合計1450億ドルに上ることも分かった。

 日本の市場規模は米国に比べて小さいが、ここ数年はランニング、山歩き・軽登山、キャンプなど、アウトドアでスポーツやレクリエーションを楽しむ人が増加し、ブームとなっている。東京マラソンをはじめ各地のマラソン大会には参加を希望する市民ランナーが殺到し、山歩きや軽登山を楽しむ若い女性を「山ガール」と呼ぶ言葉が流行している。

 スポーツ用品関連市場の動向を見ても、ゴルフ、スキー、水泳などの市場が縮小傾向であるのに対して、アウトドア関連の好調が目立っている。そして特徴的なのは、シニア層や若い女性層にアウトドア人気が広がり、単にアウトドアでスポーツやレクリエーションを楽しむだけでなく、お洒落でファッション性の高いウェアや用品にこだわりを持ち、高額なウェアや用品も良く売れていることだろう。目的や機能などによって、購入とレンタルを使い分ける傾向もあるという。

■秋はアウトドア関連株に人気、ティムコなど

 秋はアウトドア関連市場が盛り上がる季節であり、ランニングや山歩きだけでなく、釣りやサイクリングなどにもブームが広がる可能性がありそうだ。アウトドア関連銘柄としては釣りやサイクリング関連にも注目しておきたい。アルペン<3028>(東1)あさひ<3333>(東1)シマノ<7309>(大1)ヒマラヤ<7514>(東1)ティムコ<7501>(JQS)ヨネックス<7906>(東2)アシックス<7936>(東1)グローブライド<7990>(東1)ミズノ<8022>(東1)ゴールドウイン<8111>(東1)デサント<8114>(東1)ゼビオ<8281>(東1)などがあるだろう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:09 | 話題
2012年08月15日

【話題】古川大臣の補正予算発言で浮上する建設株、道路・橋梁など

話題 古川元久経済財政相は13日の記者会見で「成長戦略の実現に向けて補正予算を含めて検討していくことが重要」と述べた。国内景気を牽引してきた個人消費など内需に関しても政策効果が薄れて減速が警戒されるため、2012年度補正予算の検討を本格化する模様だ。

 内閣府が13日に発表した12年4〜6月期の実質GDP成長率は、前期比0.3%成長、年率換算で1.4%成長となった。個人消費などの内需が成長率を1.7ポイント押し上げ、外需のマイナス0.3ポイントをカバーした形である。

 ただし、個人消費を牽引してきた自動車販売は、エコカー補助金が間もなく終了する見込みため、9〜10月以降には需要を先食いしてきた反動減が警戒されている。そして震災復興関連の工事が遅れ気味であることも影響して、消費全体で見れば7〜9月期に前期比横ばい、10〜12月期には前期比マイナス成長に転じるとの見方が優勢になっている。

 こうした状況を受けて政府内では、14年4月の消費税率引き上げに向けて経済成長戦略を早期に実行すべきとの意見が強く、東日本大震災からの復興事業を中心に補正予算案の編成を検討している模様だ。

 日程的には秋の臨時国会に補正予算案を提出することで、景気を下支えしたいとの思惑のようだ。衆院解散・総選挙の時期が補正予算案の編成に影響するため流動的な面があり、補正予算案の規模も現時点では不明だが、実現すれば公共投資関連や復興需要関連があらためて注目テーマとなる可能性があるだろう。

 ゼネコン、道路舗装、橋梁などを中心に、関連セクターにとっては強い追い風となるだろう。特に材料系銘柄の中には、直近の第1四半期(4〜6月期)の好業績を材料視して、動意含みとなっている銘柄もあるだけに、特にマークしておきたい。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:38 | 話題
2012年08月14日

【話題】東証1部新安値の3割強が京都銘柄、欧州不安嫌気か

話題 14日(火)の東証1部新安値銘柄数は10銘柄。このうち、京都府下に本社を置く、いわゆる「京都銘柄」が3分の1に当る3銘柄を占め注目された。

 大日本スクリーン<7735>(本社京都市)が34円安の430円、島津製作所<7701>(本社京都市)は30円安の553円、堀場製作所<6856>(本社京都市)は99円安の2143円と、そろって大きく売られ年初来安値に沈んだ。

 いずれも技術力の優秀なことと、海外売上比率が40〜75%程度と高い共通がある。とくに、このところの欧州経済の不振が株価に影響しているものとみられる。

 大日本スクリーンの2013年3月期は営業利益74.1%減益、予想1株利益2.1円、配当年5円の見通し。堀場製作所の2012年12月期は営業利益19.5%減益、予想1株利益165.5円、配当は年43円の見通し。

 海外比率が3社中もっとも低い島津製作所の2013年3月期は営業利益8.4%増益、1株利益40.6円、配当は年9円の見通し。

 京都銘柄を代表する任天堂<7974>日本写真印刷<7915>などの株価が昨年来大きく下げたまま戻りの鈍いことも一連の京都銘柄に波及しているようでもある。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:22 | 話題

【話題】気象庁の「エルニーニョ」発表で早くも「暖冬関連」がテーマに

話題 気象庁は10日「異常気象の原因とされるエルニーニョ現象が約2年ぶりに発生したとみられる」と発表した。そして「今回のエルニーニョ現象は今冬まで持続しそうで、東日本以南では暖冬になる可能性が高い」としている。

 気象庁によるとエルニーニョ現象というのは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で、海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象としている。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続くのはラニーニャ現象と呼ばれている。そしてエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、世界中で異常な天候が起こると考えられている。

 気象庁は7月10日の時点で「エルニーニョ現象が今夏の間に発生する可能性が高い」との見通しを示している。そして米国中西部を襲った約半世紀ぶりの大干ばつや、ロシアの干ばつ、ブラジルの多雨なども、エルニーニョ現象の影響の可能性が指摘されている。

 日本付近に関して見ると、エルニーニョ現象が発生すると冷夏や暖冬、ラニーニャ現象が発生すると猛暑や厳冬になることが多いとされている。エルニーニョ現象が前回発生した09年12月〜10年2月にかけての3カ月平均気温は、平年に比べて東日本で0.6度、西日本で0.7度高かったようだ。

 農産物の生育や収穫への影響だけでなく、天候が個人消費に与える影響を警戒する必要もあるだろう。コートなどの冬物衣料はもちろん、ブーツ、暖房器具、暖房グッズ、灯油、ガス、鍋料理、除雪関連器具、スノータイヤ、自動車用バッテリーなどの冬物商品については、昨年の冬はラニーニャ現象の影響で厳冬となった恩恵を受けた。しかし、今年の冬がエルニーニョ現象の影響で暖冬になれば、一転してマイナスの影響を受けかねず、逆風となる可能性があるだろう。

 逆に飲料関連や屋外レジャー関連など、暖冬でメリットを受けるセクター・銘柄探しが活発になりそうだ。さらに先を見れば、暖冬明けの来年の春は春物商品が早めに動きだすことになるだろう。ロンドン五輪が閉会し、8月も中旬に入った。残暑は厳しいようだが、株式市場では早くも秋から冬にかけてのテーマ探しが始まりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:57 | 話題