■常識的には見送りだが・・・
日本電気硝子<5214>(東1)は22日、第2四半期累計期間(上期・4〜9月)の業績予想を減額修正。経常利益は従来予想(800億〜860億円)を710億円とした。
第2四半期の後半にかけて得意先の生産調整の影響を受けた。台湾などの液晶パネルメーカーの生産調整の影響とみられる。ただ、前年同期比では依然、大幅増益。通期の予想は据え置いた。
■減額でも大幅増益は不変 売上高の予想は、従来予想(2110億〜2210億円)を2030億円に、営業利益は従来予想(810億〜870億円)を730億円に修正した。前年同期比では、売上高が41.0%増、営業利益が2.25倍、経常利益は2.41倍になる。3月通期の予想は、先行きの需要や価格動向に対する不透明感などを要因に据え置いた。第2四半期の決算発表(10月26日)であらためて発表する。
液晶パネルの国際市況は、薄型テレビの世界的な増産や米国の景気スローダウンなどの影響を受け、23日付けの日本経済新聞朝刊では「主力品(32型、蛍光管型)の大口需要家向け価格は、8月分が前月比で7%下落。さらに9月分は同4%安の1枚170ドル台半ばでほぼ決着した」と伝えられた。
■急落の勢いを測り「分トレ」「秒トレ」 株価は年初来の安値929円(8月20日)から直近は1169円(9月21日)まで上昇し、戻り高値をつけた。22日は1131円(20円安)で終了、小反落。
戻り高値の直後に減額修正が出たため、ショックはやや大きくなる可能性があり、目先的には1100円を割り込んでアク抜け感が出ない場合、一時的には1000円の大台割れを試すとの予想もある。常識的にみれは、決算発表の10月26日までは見送りとなる。
ただ、デイトレーダーの中には、下げが急激な場合にはリバウンドも大きくなる例は少なくないとして、減額を悪材料とした下げを「逆張り買い」の好機ととらえる向きもある。
急落の勢いを測りながら成り行き買いを入れて瞬間安を拾い、リバウンドを狙うもの。デイトレどころか「分トレ」「秒トレ」の投機になるが、この銘柄は今回、1000円まで下げた場合でも、反落の幅は戻り相場の約3分の2押しにとどまり、テクニカル的にはトレンドが崩れることにはならないことも根拠のひとつになっているようだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:06
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