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記事一覧 (06/30)【村山貢司の気象&経済歳時記】ドイツは大洪水被害、日本は梅雨明けが早いと水不足深刻、異常気象は世界的
記事一覧 (06/16)【村山貢司の気象&経済歳時記】今年は水不足深刻、ダムなど水資源の根本的議論を
記事一覧 (06/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】夏物商品本番! だが夏の初めと後半では違ってくる
記事一覧 (05/14)【村山貢司の気象&経済歳時記】あなたの仕事と天候の関係を分析
記事一覧 (05/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】株価とサラリーマン小遣いには深い関係
記事一覧 (04/17)【村山貢司の気象&経済歳時記】政府は今年夏の節電目標を設定しないことを決めたが、夏の高気圧は例年より強そう
記事一覧 (03/29)【村山貢司の気象&経済歳時記】迫り来る温暖化の影響
記事一覧 (03/13)【村山貢司の気象&経済歳時記】春と共に思い出される「花見酒の経済」
記事一覧 (03/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】気象の常識が通用し難い時代、天候デリバティブが必要に
記事一覧 (02/13)【村山貢司の気象&経済歳時記】この春、アレルギー性鼻炎のOTC薬登場が話題に
記事一覧 (02/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】「スギ花粉症」がニュースに初登場して30年を振り返る
記事一覧 (01/14)【村山貢司の気象&経済歳時記】ビール好調に見るアメリカ経済
記事一覧 (01/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】2013年の気象は?
記事一覧 (12/14)【村山貢司の気象&経済歳時記】50年前の月別・電力使用量から見えてくる「冬場商品」
記事一覧 (12/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】世界の異常気象が途上国経済を圧迫
記事一覧 (11/14)【村山貢司の気象&経済歳時記】冬型気圧配置強まる、原油価格上昇が心配
記事一覧 (10/30)【村山貢司の気象&経済歳時記】秋物惨敗、冬物は??
記事一覧 (10/25)【話題】米フェイスブックの株価急反発で!再生医療関連人気一巡でSNS・ソーシャルゲーム関連出番
記事一覧 (10/23)上げも下げも最後のところで一気に来る=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (10/21)【話題】資源株の雄・三菱商事の大幅下方修正の影響度
2013年06月30日

【村山貢司の気象&経済歳時記】ドイツは大洪水被害、日本は梅雨明けが早いと水不足深刻、異常気象は世界的

村山貢司の気象&経済歳時記 6月は世界各地で異常気象が相次いだ。中国南部やヨーロッパ東部では記録的な高温になり、一方、ロシア中部では中旬に大雪になった。南米やヨーロッパ西部では大雨になり、ヨーロッパではドイツ、チェコ、ポーランドなどで大雨による洪水が発生し、被害額はドイツだけでも1兆3000億を越える見込みになっている。インドでは例年より1カ月早く全域が雨季に入り、インド北西部の雨量は平年の3倍にもなっている。

 梅雨は日本独自のものではなく、インド洋から東南アジアにつながるモンスーンの一環である。インドの雨季の始まりが早いということは日本にも影響を与え、梅雨明けが例年より早まる可能性が高くなってきた。梅雨入り後の雨量が少なく、水不足が心配されているが、6月の雨量が例年より多くなったのは瀬戸内海沿岸と北陸であり肝心の水源地帯にはまとまった雨が降っていない。このまま梅雨が早く明ければ夏の水不足がより深刻になる恐れがある。

 一方、梅雨明けが早い時にはレジャー関連が好調になる傾向があり、株高や景気上昇ムードの中で人の動きが活発になるだろう。人が動けば物が動き、金が動くようになる(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:09 | コラム
2013年06月16日

【村山貢司の気象&経済歳時記】今年は水不足深刻、ダムなど水資源の根本的議論を

村山貢司の気象&経済歳時記 気象庁は5月末に九州から関東地方の梅雨入りを発表したが、その後暑い日が続き、関東で梅雨らしい天気になったのは6月の10日からで平年の梅雨入りとほぼ同じ時期になっている。

 6月前半の気候をみると関東から北の太平洋側と四国、九州の一部を除いて気温がかなり高く、6月13日には大阪空港のある豊中で37度9分という最高気温を記録した。降水量は全国的に少なく、東海地方から近畿、中国、四国の大半、および北日本では例年の25%以下で水不足が心配されている。日本は世界の中では雨の多い国であるが、国土が狭いために国民一人あたりの水資源は決して多くはない。

 現在ダムに溜まっている水は大半が高い山からの雪解け水で、夏を乗り切るには梅雨時に平年並みの雨が降る必要がある。現在の予報では、6月の降水量は平年よりやや少ない見込みで、7月から8月にかけてはさらに少なくなると予想されている。

 90年代から国の公共事業の見直しが行われていたが、2001年2月に当時の田中康夫知事が行った「脱ダム」宣言をきっかけにダムの計画や工事は癒着や税の無駄遣いという批判を受け多くのダムが計画の撤回や工事の中止に追い込まれた。

 東日本大震災以降は電力を以下に安定供給するかが議論されているが、水は不足したら国民の生活、農業、経済にさらに大きな影響を与えてしまうだろう。水資源の安定的な確保に関してもしっかりした議論と長期的な見通しを行うべきであろう。(気象予報士・経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:59 | コラム
2013年06月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】夏物商品本番! だが夏の初めと後半では違ってくる

村山貢司の気象&経済歳時記 前回、商品の売り上げと気象の関係についてコメントしたが、これは主に業界向けに気象変動のリスクを減らすためのものであった。株を買う立場で考えてみるとまったく同じことが言える。この夏が暑ければ、ビール関連やレジャー、夏物衣類、エアコンなどの売れ行きが好調になり、関連銘柄の株価が上昇することが期待できる。

 各業界の前年までの出荷量や利益と過去の気象データを分析することによって、どんな業界が最も気象(主に気温)の影響を受けているかを分析すればよいことになる。その時に注意することは、同じ夏物といっても影響する期間が異なる点である。

 例えば夏物家電の代表であるエアコンは、真夏の8月より6月から7月の気温が最も影響している。同様に夏物衣料も8月より7月の影響が大きいのである。一方、ビールを始めとした飲料関連は7月から8月であり、レジャー関連はどうしても学校が休みになる7月後半から8月の気象が影響している。分析する際には月別のデータ、あるいはさらに詳しく旬別のデータを用いるとよい。もう一つは関連する業界を探すことで、冷たい飲料が増加するということは、容器に使われるアルミの需要が増加し、大量の飲料を輸送する運輸業界も潤うことになる。

 現在の予報では、6月から気温が高くなる見込みで、7月から8月にかけても気温の高い状態が続くと考えられている。早い時期から気温が高くなると夏物全般の売れ行きが良くなるために国内の景気にとっては最も良いパターンになるであろう(気象予報士・経済評論家 村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:31 | コラム
2013年05月14日

【村山貢司の気象&経済歳時記】あなたの仕事と天候の関係を分析

村山貢司の気象&経済歳時記 「あなたの仕事と天候の関係を分析してみませんか〜産業界における生産・販売管理等の取り組みをサポートします。」一見コンサルタント会社の広告のような表現だが、これは5月初めに気象庁が報道発表したもので、同時に商品の売り上げの増減と気象の関係を分析するためのデータを簡単に取得できるページも公開された。

 例えば東京における最高気温とビールの売り上げの関係を知りたければ、気象データの種類の中から最高気温を選び、必要な期間を決めればエクセルなどで処理できるCSV形式でデータを簡単にダウンロードすることが可能になった。必要ならば平年値との差も同時に得ることができる。データの地点も気象台だけではなくアメダス地点のすべてを対象にしている。

 気象庁のデータは今まで自分でプログラムを組まなければ処理できないバイナリ形式でのみ提供されており、コンピュータに詳しい人間でないと使いこなせないものであったが、これからは誰でも簡単に分析することが可能になった。商品の売り上げは多くのものが気象の影響を受けており、どんな気象条件で商品の売り上げが変動するかが分かれば、適切な在庫・販売管理ができ、リスクも小さくなる。

 温暖化の影響で気象の変化が大きくなっている現在は、昔の常識が通用しなくなっており、より詳細な分析を新しいデータが入るたびに行う必要がある。詳しくは気象庁のホームページをご覧いただきたい。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:52 | コラム
2013年05月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】株価とサラリーマン小遣いには深い関係

<株価とサラリーマン小遣いには深い関係>

村山貢司の気象&経済歳時記 円安による物価の値上がりが連日ニュースになり、原油の上昇に苦しんでいる漁業関係ではイカ漁船が休漁をしている。一方で株価は好調である。資産家だけが良い思いをし、一般のサラリーマンには関係ないという意見もあるが、実は株価とサラリーマンの小遣いの間には非常に高い相関がある。日本のサラリーマンの1カ月の小遣いはバブル期に平均で7万5千円を超えていた。バブルの崩壊とともに減少を続け、2003年には4万円を切ってしまった。株価が1万7千円台を回復した2006年には5万円近くまで回復、その後再び下がって2011年には3万6千円台まで低下した。翌12年にはほぼ4万円まで回復するなど、株価に連動していることが分かる。特に株価を1年ずらして分析すると統計学でいう相関係数は0.8に近くなる。つまり、株価が上昇するとその年の内にサラリーマンの小遣いが上昇を始め、翌年にはほぼ確実に小遣いがアップしているのである。これは、円安から株価上昇という過程を経て、一般の人にその恩恵が回ってくるのにタイムラグがある証拠でもある。月に1万円増額されても、サラリーマンの小遣いの総額は数字的にはたいしたことはないが、同じようなことが国内全体に波及する意味は大きい。今年の後半から来年にかけて大いに期待しようではないか。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:07 | コラム
2013年04月17日

【村山貢司の気象&経済歳時記】政府は今年夏の節電目標を設定しないことを決めたが、夏の高気圧は例年より強そう

村山貢司の気象&経済歳時記 政府は、今年の夏は節電目標を設定しないことを決めた。暮らしや経済にとって電力の安定供給が確保されるのはうれしいニュースだが、その背景には火力の増強があり、円安による燃料費の高騰は結果として電気料金の値上がりにつながっていく。短期的にはやむをえない面もあるが、日本経済のためには速やかに震災前と同程度の価格での電力供給を復活させてもらいたい。

 ところで日本の夏を支配する夏の高気圧は例年より強くなる見込みで、今年の夏も暑くなりそうだ。原因はフィリピン沖の海水温度が高いためで、この周辺は巨大な低気圧になる。するとこの北側の日本付近では逆に高気圧が強まって日本をおおう形になり、例年より暑くなると予想している。4月下旬から気温が上がり始め、連休前後には西日本では25度を超える日が出るようになるだろう。5月は全国的に気温が高めで、6月も沖縄で平年並みの他は気温が高くなるであろう。過去の統計によると1月の気温が低い年はかなりの確率で7月が暑くなる傾向にあるので、少なくとも夏の前半は暑いと考えてよいだろう。

 エアコンや扇風機などの夏物家電は売れ行きのピークが6月から7月に出るので、5月、6月が高温の年は好調になる。同様に夏物の衣料も勝負は6月から7月前半であり、この時期の高温は大きなプラスになる(気象予報士・経済評論家村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:10 | コラム
2013年03月29日

【村山貢司の気象&経済歳時記】迫り来る温暖化の影響

<迫り来る温暖化の影響>

村山貢司の気象&経済歳時記 地球温暖化対策のための二酸化炭素削減について、日本では主に植物による吸収と原子力発電の増加と稼働率アップが主要な柱であった。しかし、東日本大震災による福島原発の事故によって原子力は増加どころかいまだに多くが停止したままの状態が続いている。原子力依存度を下げることについては誰しも異論はないところだが、代替エネルギーとして天然ガスや石油が増加しているために国内で排出される二酸化炭素が増加している。日本は温暖化対策に関連してトップレベルの環境技術を世界に売り込もうとしていたのだが、足元で二酸化炭素が増加している状況では説得力に欠けてしまうきらいがある。

 3月中旬に気象庁から温暖化による日本への詳細な予測が発表された。21世紀末には二酸化炭素濃度が現在の1.8倍になり、日本の気温は2.5度〜3.5度上昇するとの予想である。東京の場合、最高気温が30度以上の真夏日は現在の平均49日から80日前後に増加し、最低気温が25度以上の熱帯夜は現在の28日からほぼ2倍の50日になる。最高気温が25度以上の日数は現在真夏日の2.26倍あるために、この比率で計算すると21世紀末は25度以上の日数が173日とおよそ半年になってしまうことになる。これは現在の奄美大島に匹敵するような気候であり、農業を始め様々な分野への影響は非常に大きくなるだろう。先進国の中で最も南に位置する日本はいわば太陽エネルギーに恵まれた国であり、その太陽エネルギーを利用することによって気温上昇を抑えることが可能である。汚染されてしまった福島原発周辺の土地を利用して大規模な太陽光発電をできないものであろうか。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:46 | コラム
2013年03月13日

【村山貢司の気象&経済歳時記】春と共に思い出される「花見酒の経済」

村山貢司の気象&経済歳時記 サクラの季節が近づくと、「花見酒の経済」という言葉を思い出す。簡単に言えば借金で物のやり取りをすることで、実体、成長を伴わない経済の意味であり、一般的には批判的な場合に使われることが多い。しかし、借金であろうがなかろうが、物が動くということは人や金が動くことであり経済の規模は大きくなると考えれば「花見酒の経済」にも一定の意味はある。経済がプラスに転じたかどうかは大企業の収支、利益を見ることが多いが、現在は経済を支える中間層がどの程度お金を使うかや、中小企業の動向から傾向を見ることも一つの方法である。以前、アメリカでやや高級な食品が売れ出したことからアメリカ経済の復調を指摘したことがある。

 日本国内で最近注目しているのが、胡蝶蘭の値上がりである。一般の切り花や鉢物と違って、胡蝶蘭は事業所や店舗の新規開店、改装オープン、あるいは昇進、栄転などに贈答品として使われるものが多い。その胡蝶蘭が品薄のために年末から値上がりを続けている。一般の花卉類は年末にいったん値上がりするものの年明けとともに価格は安定するが、胡蝶蘭は年が明けても価格が上昇し、年末に比べると20%から30%も高くなっている。この現象が一時的なものなのか、それとも日本経済がゆっくりとだが動き出した兆候なのか、見極める必要がある。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:43 | コラム
2013年03月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】気象の常識が通用し難い時代、天候デリバティブが必要に

村山貢司の気象&経済歳時記 北日本では記録的な大雪になり、青森県の酸ケ湯では積雪が5mを大幅に超えた。本州の山岳地帯でも例年を大幅に超える積雪になっている。雪は交通や生活に大きな影響を与えるが、一方でこの雪が春から夏にかけての貴重な水資源になっている。今年の夏も猛暑が予想されるが水不足の心配はないだろう。

 3月初めにも北日本で低気圧が猛烈に発達し、その後も気温の変動が大きくなりそうだ。温暖化による影響は、一般的には気温が高い方にシフトしていくと思われがちだが、初期の段階ではこの冬のように極端な気象現象が増加すると考えてもらいたい。すなわち、今までの気象に関する常識が通用しない時代になっているのである。激しい気象の変動によるリスクが大きい場合には、リスク回避の手段が必要になる。気象庁の長期予報を利用すれば費用はかからないが、精度にまだ問題がある。

 有効な手段は、「天候デリバティブ」であろう。例えば、7月から8月にかけて30度以上の真夏日が多ければレジャーや飲料関係の売り上げは増加するが、真夏日の日数が例年の5割以下になったら売り上げが極端に減少する。天候デリバティブはこのような場合に備えて保険をかけておくシステムである。一番効率的なのは猛暑なら減益になるガスと増益になる電力が互いに保険金を出し合うような場合で、この形態をスワップと呼んでいる。

 この先数十年は極端な異常気象が多くなるために、リスク回避の方法として天候デリバティブについての知識、検討を行う必要があるだろう。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:32 | コラム
2013年02月13日

【村山貢司の気象&経済歳時記】この春、アレルギー性鼻炎のOTC薬登場が話題に

村山貢司の気象&経済歳時記 薬剤には処方薬とOTCがある。処方薬は医療機関で診療を受けた後に医師が処方する薬で医療用薬品と言われる。OTCは「Over The Counter」の略で、薬局で買うことのできる薬のことである。

 昔の薬局はカウンターの奥に薬を置いて、薬剤師が販売していたことから名づけられたもので、日本では市販薬あるいは大衆薬と呼ばれていたが、2007年からOTC薬に呼称が統一されている。

 処方薬は効き目が高いものが多いが、副作用を伴うこともあり医師の判断で処方されるものである。処方薬のうち有効性や副作用に問題がないとされたものを市販薬と売り出した場合はスイッチOTCと言われている。

 この春、アレルギー性鼻炎のOTC薬が何種か発売され医療業界で話題になっている。現在花粉症の治療を行っている多くの医療機関で処方される薬が突然スイッチOTCとして発売され、しかも医療用と同じ成分であることを宣伝している。花粉症治療は耳鼻科や内科の医療関係ではかなりの比率を占めており、患者が減少するのではないかとの危惧が強い。

 実際は保険診療で薬を処方してもらう方が患者には経済的であるが、手軽に買えることからOTCがかなり伸びそうだ。患者の自己負担分が増加するだけ国の医療費が減少することになり、今後も国が積極的に認可するだろう。医療用薬品の市場シェアとその薬剤からのスイッチOTCの動向はチェックしておく必要がある。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:15 | コラム
2013年02月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】「スギ花粉症」がニュースに初登場して30年を振り返る

村山貢司の気象&経済歳時記 1月末に環境省から今年春のスギ花粉飛散に関する報道発表があった。今年は関東など東日本を中心に花粉がかなり多くなるという予想である。実はあの予測は筆者が作成したものである。

 スギ花粉症という言葉は今では当たり前になったが、ニュースに初めて登場したのは80年代半ばであり30年しか経過していない。この30年にスギ花粉症の患者は急増し、現在日本人のおよそ26.5%、3000万人を超える人が花粉に悩んでいることになる。

 花粉症に関する医療費も急増し、直接的な医療費だけで5000億円を超えている。しかし、飛散する花粉量は年によって大きく変るために花粉症の治療薬の売れ行きはそれに伴って変動するのが製薬メーカーの悩みの種である。しかし、市場が急速に拡大したために外資系の製薬メーカーの参入も激しくなっており、各メーカーの市場争いも激しくなっている。

 このように花粉症患者が増加した原因は木材需要を満たすために戦後大量に植林されたスギやヒノキが成長して花粉が多くなったためである。一方、スギを植えたことによって禿山になっていた日本の山に緑が復活した事実も忘れてはならない。

 世界を見ても荒廃した森林が人間の手によって復活した例は極めて稀であり、日本の林業技術には素晴らしいものがある。国内では木材の需要が低迷し、林業技術者が減少している。若い世代に技術を伝え、森林開発が続く途上国に技術援助をすれば、海外援助だけではなく雇用促進、温暖化対策など多くのメリットがあるだろう(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:22 | コラム
2013年01月14日

【村山貢司の気象&経済歳時記】ビール好調に見るアメリカ経済

村山貢司の気象&経済歳時記 アメリカ人はビールを水代わりに飲むという話があるが、年明けにアメリカ在住の知人から次のような話を聞いた。昨年あたりから店頭に並ぶビールの種類が多くなり、それも輸入ビールが非常に多くなっているとのこと。また、プレミアムハンバーガーなどやや高級な食品の売れ行きが好調であるらしい。

 確かに、アメリカでは2010年と比較すると人口はおよそ500万人増加し、就業者数は300万に増加、失業率は1.4%低下している。ブランド物の売れ行きではなく、輸入ビールやプレミアムバーガーが売れるというのは、中間層以下に少し余裕が出てきた証拠であろう。これに対して日本は2009年以降人口は減少を始め、就業者数は50万人減少した。就業者数が減少したのに、失業率は同じ期間の比較では0.5%の低下している。働く気力を失った若者が多くなったのかも知れない。

 数年前までは工業製品に関わるエネルギー比率は、省エネが徹底していた日本がアメリカに比べて断然低くなっていたが、そのアメリカはシェールガスの開発により安価なエネルギーを使えるためにその関係が逆転した分野も出始めている。景気対策は若者の雇用を創出するものにしなければ日本の未来はないだろう(気象予報士・経済評論家 村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:41 | コラム
2013年01月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】2013年の気象は?

村山貢司の気象&経済歳時記 12月から始まった寒波は依然衰えを見せていない。2月の前半までは各地で低温傾向が続く見込みになっている。寒さの原因は太平洋で発生している「ラニーニャ現象」の影響だが、日本では、ラニーニャが起きている時は冬は寒くなり、夏は猛暑になることが多い。一方、東南アジアではモンスーンが長くなり雨量が多くケースがしばしばある。

 2011年に起きたタイの記録的な洪水もラニーニャが原因である。逆に「エルニーニョ」なった場合には暖冬、冷夏になる確率が高いが、2013年の前半にエルニーニョが起きる可能性はごく小さいと考えられている。冬の寒さは2月前半までだが、春先は天候がやや不順になりそうだ。連休前から暑くなり、夏の訪れは早いだろう。

 日本では、夏が猛暑になれば国内の景気が良くなると言われているが、夏物が動き出すのは5月末からで、特に6月半ばから7月前半の気温が影響している。この冬のように1月が低温だった場合は有意に7月が高温になっている。しかも7月前半どころか6月後半から高温になることが多いのである。予想通りになれば今年の夏の経済は好調になるだろう。1月の低温と8月の高温の間には相関関係は見られないので、勝負は早めに仕掛ける必要がある。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:01 | コラム
2012年12月14日

【村山貢司の気象&経済歳時記】50年前の月別・電力使用量から見えてくる「冬場商品」

村山貢司の気象&経済歳時記 50年前の月別電力の使用量を見ると最も電力需要が大きくなっていたのは12月であった。暖房の主力であったコタツが炭類を使うものから電気コタツに切り替わり、その後ストーブ、エアコンへと変化していった。

 暖房の形態が変わることによって、冬の商品動向にも大きな変化が見られるようになった。それは、冷たい飲食物が冬でも売れるようになったことである。ビールの売り上げと気温は高い相関関係にあり、当然、気温の高い夏場に売れ、冬は減少する。しかし、30年前の傾向と比べて見ると、ビールの売り上げの伸びは冬の方が大きくなっている。室内全体の温度が高くなることによって冬もビールが飲まれるようになってきたのである。アイスクリームなども同様に冬の需要が増加しているのである。

 衣服にも変化が見られる。家庭やオフィスでのエアコンによる暖房が普及することによって、室内では比較的軽装で過ごせるようになってきた。このために出勤の際はコートを用いるが、その下は軽装でというスタイルが定着してきている。特におしゃれに敏感な女性にその傾向が強い。薄着をするためにババシャツなどの暖かくて軽い素材が普及し、防寒対策としてのマフラーや手袋も昔より薄くて暖かい素材のものが売れている。
商品動向と気温の関係を調べる場合には、その商品が屋外用ならば一般の気温でよいが、室内用の場合には暖房を考慮した環境温度を用いるなど分析の方法が異なってくる。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:19 | コラム
2012年12月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】世界の異常気象が途上国経済を圧迫

村山貢司の気象&経済歳時記 日本では今年記録的な寒さと大雪で始まり、夏は8月から9月にかけて猛暑となった。幸い台風の被害は少なかったが、韓国や朝鮮半島では相次ぐ台風により大きな被害を出した。経済への影響で最も深刻だったのがアメリカ中部を中心とする干ばつで、全米の60%にも及ぶ農地が被害を受けた。トウモロコシ、大豆の作柄は30%台にまで減少し、小麦も大幅な減産となっている。

 米国以外でもインドではサトウキビ、ブラジルではコーヒーが多雨のために大幅な減産になっている。日本は大豆、小麦は50%以上が米国からの輸入であり、トウモロコシにいたっては90%以上を依存しており、2008年の異常気象の時には広い分野での食糧価格の値上がりになった。今年も当時ほどではないが大豆の価格高騰、畜産業での飼料価格の値上がりから、食用油や乳製品などの値上がりが続いている。途上国や新興国では輸入に占める食糧の比率が高く、経済への影響が深刻になる。途上国の経済への影響、減速は世界的な経済悪化のリスクにつながる可能性がある。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:13 | コラム
2012年11月14日

【村山貢司の気象&経済歳時記】冬型気圧配置強まる、原油価格上昇が心配

村山貢司の気象&経済歳時記 日本付近は中旬から本格的な寒気の南下により、断続的に冬型の気圧配置になっている。今年の場合、日本海で低気圧が発達する際に高温となり、その後の冬型で気温がいっきに低下するタイプが多い。寒暖の差が非常に大きいために、低温になった時により寒さを感じることが多い。

 このような時が冬物をアピールするチャンスになる。毎年11月に売り上げがピークとなるのが冬用の暖房器具で、電気ストーブや電気こたつは10月末から売れ始め12月までにほぼ商戦が終わっている。この冬も節電ムードが高いことから灯油ストーブの売り上げが好調になる見込みだが、心配なのは原油価格である。

 北半球全体の天気図を見ると現在寒気が南下しているのは日本付近以外ではアメリカ中西部、シベリア中部、イギリスの西などであるが、この寒気は今後東に移動する気配である。予想通りになれば原油需要が大きいアメリカ東部、ヨーロッパ、日本を含む東アジアが低温になり、原油価格が上昇する可能性が高い。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:53 | コラム
2012年10月30日

【村山貢司の気象&経済歳時記】秋物惨敗、冬物は??

村山貢司の気象&経済歳時記 今年の秋物商戦はほとんどの分野で極めて低調であった。原因は9月の高温である。特に関東から東北、北海道にかけては観測史上最も気温が高い9月であった。最近は9月に高温になる場合が多く、アパレルでは秋物とは言わずに秋冬物というような表現をするが、消費者動向は季節を先取りする形で推移する。秋物なら8月末から9月が低温に、冬物なら12月では11月が寒くなれば好調になる。特に家電やアパレルでその傾向が強い。10月末に冬型の気圧配置になり西日本を中心に寒くなり、大阪では早めに木枯らし1号が吹いた。

 11月上旬も冬型になって寒くなるために、冬物の滑り出しはまずまずであろう。この冬は前半は寒暖の差が大きく、後半はやや低温が予想されている。しかし、長期予報の精度はまだ十分ではなく経済にそのまま反映することができないのが現状である。冬の場合、ヨーロッパと北米東部(西海岸は逆になる)それに日本の気候が連動する傾向が強くなっている。ヨーロッパが寒くなると次に北米東部が低温や大雪になり、次いで日本が寒くなるという順である。欧米の天候推移をチェックして対応を考えることが大切である。(気象予報士&経済評論家・村山貢司)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:05 | コラム
2012年10月25日

【話題】米フェイスブックの株価急反発で!再生医療関連人気一巡でSNS・ソーシャルゲーム関連出番

話題 ディー・エヌ・エー<2432>グリー<3632>サイバーエージェント<4751>など、SNS・ソーシャルゲーム関連に注目したい。米フェイスブックの株価急反発、M&Aや業界再編への思惑が好材料となり、iPS・再生医療関連人気の一巡もあって、SNS・ソーシャルゲーム関連に対する物色が強まりそうだ。

 SNS世界最大手の米フェイスブックが23日に発表した7〜9月期の業績は、売上高が前年同期比32%増の12億6200万ドルだった。スマートフォン向けの広告売上高が大幅に伸びて全体を牽引した。オンラインゲームの課金収入は米ジンガの不振で伸び悩んだ。最終利益は株式上場に伴う一時的費用が発生したため5900万ドルの赤字だったが、実質1株利益は前年同期と同じ0.12ドルだった。そして売上高、1株利益ともに市場予想を上回る水準だったことを好感して、24日の株価は急反発している。

 グリーは23日、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスと共同で、人気ゲームソフト「FF(ファイナルファンタジー)」などの交流ゲーム版を共同制作して「GREE」で配信すると発表した。さらに24日、急成長しているゲーム開発会社ポケラボを買収すると発表した。有力なゲームタイトルや開発のための人材を取り込む戦略を加速させている。

 日本のソーシャルゲーム関連企業の好業績と対照的に、ゲーム大手の米ジンガは23日、日本などの開発拠点を閉鎖すると発表している。スマートフォンへの対応遅れで業績が悪化しているため、人員削減などのリストラに追い込まれた。また日本でも、ゲーム機・ゲームソフト最大手の任天堂<7974>(大1)は24日、今期業績見通しの大幅下方修正を発表した。

 ゲーム市場では成長分野が、ゲーム専用機向けパッケージソフトやパソコン向けオンラインゲームから、スマートフォン向けソーシャルゲームにシフトしている。この分野では日本企業が圧倒的な強みを持ち、有力タイトルや開発のための人材を取り込むため、ソーシャルゲーム開発会社に対するM&Aや、ソーシャルゲーム対応に出遅れたゲーム開発会社の再編などが活発化する見込みとなっている。

 また、山中伸弥京都大学教授のノーベル生理学・医学賞受賞を機に物色されたiPS関連・再生医療関連銘柄の人気もやや一巡してきたため、物色がSNS・ソーシャルゲーム関連にシフトする可能性があるだろう。コンプガチャ規制問題で業績に対する警戒感を強めて売り込まれてきただけに、本格的な反発局面に繋がる可能性もあるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:00 | コラム
2012年10月23日

上げも下げも最後のところで一気に来る=犬丸正寛の相場格言

■上げも下げも最後のところで一気に来る

 かつて、個人投資家が多く参加していたころのマーケットでは、バスに乗り遅れまいとして多くの投資家が一斉に買いついたところが天井となったものです。今は個人投資家の参加は少なくなっていますし、参加されている方々も研究を重ね、天底の見極めはたいへん上手くなっています。

 ましてや、今の売買の主役である外国人投資家、機関投資家等の運用者は種々のデータを駆使して着実に成績を挙げています。

 つまり、現在のマーケット参加者はマージャンなら指先で触れただけで牌(はい)の種類が分かるほどの巧者ばかりです。

 それでも、ここでいう教えは、プロといえど人の子という立場からのものです。プロ同士であるがゆえに鬩ぎ合い・ダマシ合いはむしろ激しいはずです。相場が、なだらかな時は順調な運用も天底が近くなってくると様子が変わってきます。とくに、運用者がサラリーマンという宿命から、結局は、「右へならえ式」で一斉に天井を買い、底で投げることとなって、かつての個人投資家となんら変わらないということになってしまいます。ジリ高、ジリ安からチャートで言う、「一本立ち」の上げ下げ足となったら相場は転機が近いというヒントになります。

■犬丸正寛の相場格言ブログはこちらです
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:40 | コラム
2012年10月21日

【話題】資源株の雄・三菱商事の大幅下方修正の影響度

■週末19日引け後発表、配当も予想比20円減額

話題 三菱商事<8058>(東1)が19日の取引終了後に、今期(13年3月期)業績見通しの大幅下方修正を発表した。連結純利益(米国会計基準)は従来予想が5000億円(前期比10.2%増)と過去最高を更新する見込みだったが、3300億円(同27.3%減)と一転して減益となる模様だ。配当予想についても従来予想から20円減額して年間50円とする。

■資源価格に欧州&中国経済悪化の影

 今回の下方修正は、豪州での原料炭事業の収益悪化が主因のようだ。中国の鉄鋼需要の減速で、高炉の製鉄原料となる原料炭の価格が下落したことに加えて、豪州の鉱山でストライキが頻発したことも収益悪化に繋がった模様だ。過去数年間、資源・エネルギー価格上昇の恩恵を最大限に受けて、資源・エネルギー事業の利益構成比が高まり過ぎていた反動が出た形である。もちろん、大幅下方修正といっても赤字に転落するわけではなく、電機セクターなどに比べれば収益力は高いと言えるだろう。資源高が続かないのと同様に、資源安が続くわけでもない。世界経済が上向けば資源価格も上昇に転じるだろう。

 世界的な景気減速に伴い、資源・エネルギー関連や素材・市況品関連の価格が下落しているため、同社に限らず総合商社各社の業績下振れは今期の早い段階から強く警戒されており、株価にもある程度は織り込み済みと考えられている。しかし同社の今回の下方修正幅は想定以上であり、週初22日には失望売りが膨らむことが避けられないだろう。

 焦点は、同社の今回の大幅下方修正が、株式市場全体にどの程度の影響を与えるかだろう。前週末19日の米国株式市場が大幅下落したこともあり、週初22日の日本株式市場は軟調なスタートが想定されるが、個別の失望売りと解釈されるのか、市場全体のマインドを冷やす形になると解釈されるのかが注目されるだろう。総合商社に限らず、その後に続くことが予想される主要企業の業績見通し下方修正に対して、市場がどのように反応するかを探る参考となるかもしれない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:53 | コラム