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記事一覧 (03/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】ネット通販の問題点
記事一覧 (03/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】おのぼりさん、新宿での3時間
記事一覧 (02/25)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】けものフレンズと平将門の思わぬ「販路」
記事一覧 (02/10)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】世界の平均寿命この35年で10年延長、健康寿命延長が課題
記事一覧 (02/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】訪日外国人
記事一覧 (02/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】着物を見直す
記事一覧 (01/26)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】東芝「からくり」の末路
記事一覧 (01/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】2017年も異常気象に悩まされる年?
記事一覧 (01/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】年神さまを迎えて
記事一覧 (12/27)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】常識を疑え!「長篠の戦い」に隠された衝撃の新事実
記事一覧 (12/11)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】現在の高齢者は5〜10歳は若返っている
記事一覧 (12/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】おふくろの味はいずこに
記事一覧 (12/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】異常気象と食料危機
記事一覧 (11/27)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】坂本龍馬に学ぶ必勝の「パクリ」術
記事一覧 (11/10)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】嚥下訓練:最期まで自分で食べる
記事一覧 (11/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】早い冬の訪れ
記事一覧 (11/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】七五三に思う
記事一覧 (10/24)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】「君の名は。」大ヒットの驚くべき真実とは?
記事一覧 (10/14)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】終末期医療の意思決定
記事一覧 (10/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】エルニーニョとラニーニャ
2017年03月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】ネット通販の問題点

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 Amazonがアメリカ国内で配送を委託してきたFedExやUPSとの契約を解除し、国内での配送を自社が実施することを検討していることが報じられた。昨年は売り上げのおよそ11%、115億ドルが配送費用として必要であり、自社で実施することで、年間11億ドル(日本円でおよそ1100億円)のコストダウンになる見込みという。当面アメリカ国内だけの予定であるが、日本においてもネット宅配に様々な問題が起き始めている。

 Amazonに関しては2013年に佐川急便が配送から撤退し、その多くをヤマト運輸が引き受けている。Amazonは時間指定、即日配達など縛りが大きい一方で、大量の配送を背景に単価が低いという問題があり、下請け業者に配送を委託している佐川では利益が出にくいというのが撤退の理由である。

 ヤマトの場合は配達員の多くが正社員であり、残業という形でこれまで処理が可能であった。しかし、国土交通省の調べでは1998年に18億個あまりであった宅配荷物が2013年には2倍の36億個余り増加し、ヤマトの業務量はこの10年でおよそ1.5倍になったと言われている。ヤマト運輸の宅配便個数は15年年度に17億個を超えており、16年度はさらに増加する見込みである。これに対して労働組合は春闘でこれ以上の荷受けをしないこと、終業から次の始業までを最低10時間あけることなどを要求した。この要求事態が深刻なドライバー不足や過大な残業で業務が実施されていることを示している。

 ヤマト運輸は大口の顧客に値上げを求める方針だが、問題はこれで解決するわけではない。時間配達指定の見直しや夜間配達の縮小など利用者にとっては今までのような利便性がなくなることは間違いないであろう。最大手のヤマト運輸が動くことで、他の宅配業者への影響も必至であろう。一方で、Amazonなど大手通販が自社で配送を行うというような動きがでれば宅配業者には大きな脅威になりかねない。しばらくは運輸業界の動向に目が離せない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:01 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】おのぼりさん、新宿での3時間

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 地方での仕事を済ませて千葉の自宅に帰る途中、新宿で少し時間がありましたので、日頃田舎暮らしではなかなかできない買い物と銀行での用事、さらには久しぶりに昼食もと考えたのです。別にそのまま自宅に帰っても良かったのですが、少し都会の風を感じようかと思い新宿駅で途中下車をしたのです。この小さな思いつきがあとで後悔することになる始まりでした。

 考えてみれば途中下車する時に、その後を暗示するような小さなトラブルに見舞われました。切符を自動改札機に入れました。遠距離を乗ってきましたから当然途中下車できるはずですが、改札機から切符が戻ってきません。冗談じゃない。困ります。駅員のところに走りました。「切符が戻りません」駅員無言で自動改札機を開けるためでしょう右手に鍵を持ちながら改札機のところへ行って、これまた無言で蓋を開け「どこからどこへですか」と私に訊きました。すぐに私が投入した切符が見つかりました。またしても駅員は無言で私に切符を渡し、さっさと元の場所に戻ってしまいました。なぜこのようなことになったのかを本来は訊ねたかったのですが止めました。無言駅員と話をしたいという気持ちがなくなりました。

 無事に駅を出ることができた私は東急ハンズへ向かいました。お気に入りの鞄が破れてしまいました。それを自分で何とか直したいと常々考えていましたので、そのための材料を手に入れるためです。人ごみをかき分けるように歩き大きなビルの前に着きました。さて目指す材料はこの巨大なビルのどこにあるのでしょうか。探さなければなりません。ため息が出ました。止めようかとも思いました。別に壊れたカバンがなくても特に不便というわけではありません。でも初志貫徹、ビルに入りました。案内に訊くのが一番です。しかし案内所がどこにあるのかわかりません。案内所の場所を店員さんに教えてもらい、たどり着きました。一安心です。案内所の女性は実に見事でした。早口ですらすらと目指す場所を教えてくれました。エスカレーターを乗り継いで売り場に着きました。売り場の係の人も実に見事でした。てきぱきと私が必要としているものを教えてくれました。簡単に修理するために必要とするものが手に入りました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:26 | コラム
2017年02月25日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】けものフレンズと平将門の思わぬ「販路」

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■村上春樹の新作を脅かす?「すっごーい」ベストセラー本!

 村上春樹の書き下ろし新作「騎士団長殺し」が快調な出足で、早くも各書店のベストセラー1位となっている。待ち焦がれていたファンも多かったことだろう。
 一方、ベストセラー本には今、思わぬダークホースが出現している。それは「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック(1巻)」という「本」だ。
 この2月下旬にはAmazonの本売れ筋ランキングで「騎士団長殺し」を上回る瞬間も見られた。しかもこの本は3月25日発売予定で、今は予約分の動きである。既に現段階から品薄で、24日現在でAmazon含めた大半のネット書店が予約を受け付けられない状況となって、一部でプレミアがつくようになっている。今は売ろうにもタマがないわけだが、版元のKADOKAWAは「増刷」を急いでおり、今後の動きが楽しみになってきた。

 「けものフレンズ」とは現在放送中の深夜アニメで、目下大ブレイクしつつある。内容は美少女に擬人化された動物たちが活躍する、SF的な、哲学的な、チャレンジャブルな作品だとだけいっておこう。つれて放送に協力している各地の動物園も人気化しているというから馬鹿にできない。

 通常、深夜アニメのビジネスモデルはブルーレイ(BD)・DVDの映像パッケージ(通常2話収録で6〜7千円)を売ることで利益を得る構造である。キャラクターグッズもあるが深夜アニメの中心はこれだ。販路はCD・DVDショップやアニメショップ、ネットショップであり、書店は関係ない。
 これに対しけものフレンズは、映像パッケージ(2話収録)付きの「本」を3780円で売るという戦略をとっている。わかりやすくいえば食玩だ。食玩は実質的な商品であるおまけの玩具にチープなお菓子をくっつけて、玩具店ではなくスーパーで売る。けものフレンズはCDショップなどでなく、書店を新たな販路にした格好である。

 3780円は通常のBDとして見ればかなり安い価格設定であり、これも人気の要因だろう。実はKADOKAWAは、当初はあまりこのコンテンツに期待しておらず、こうした変則的な、実験的な方法をとったのかもしれない。それが結果的に爆発的なベストセラー本となったのだから、世の中はわからないが。
 再販制度下にある書店で新作アニメを売ることのメリット・デメリットは、今後面白そうなデータが出てきそうだ。当然客層も異なるわけであり、例えば普段深夜アニメと縁のない層が手に取る機会もあるはずで、数ヶ月後にどんな数字が出てくるか、目が離せない。

 どこかに思わぬ販路がある。逆に最近では書店で売らず、コンビニだけで売るムック形態の本に注力している版元もある。まっとうな手段でモノが売れないなら、経営者はゼロベースで販路を考えていくべきなのである。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:56 | コラム
2017年02月10日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】世界の平均寿命この35年で10年延長、健康寿命延長が課題

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 「高齢者定義の見直し(65歳から75歳へ)」を取り上げていますが、世界的に権威ある英国医学雑誌ランセットの最新版(Lancet 2016:388;1459−1544)でも、2015年時点の世界人口の平均寿命は71.8歳で、1980年の61.7歳から10年以上延びたことが報告されました。男女別の平均寿命は、1980年男性59.6歳/女性63.7歳から2015年には69.0歳と74.8歳に延長されています。

 男女とも世界第1位はアンドラ公国(81.2歳、88.4歳)、日本は男性が8位(79.9歳)、女性は2位(86.4歳)でした。2015年での死因の70%は、非感染性疾患(虚血性心疾患や脳卒中、糖尿病、慢性腎臓病、認知症、アルコールを含む薬物使用障害など)が原因でした。この延長の主な要因として、最近10年間で世界ではHIV/エイズ、マラリアや下痢性疾患などの感染性疾患による死亡率低下が考えられています。

 しかし、健康寿命(心身共に自立し、健康的に生活できる期間)は、2015年時点で世界では男性60.9歳/女性64.9歳で2005年時と比べ2.9年、3.5年延びただけでした。日本での健康寿命は男性71.54歳/女性76.28歳でした。平均寿命と健康寿命の差は大きく、男性は約8年、女性で10年間も健康上の問題を抱えながら生活しなければなりません。

 2015年の世界での死因トップ10は、虚血性心疾患、脳卒中、肺炎、早産、下痢性疾患、新生児脳症、エイズ、交通事故、マラリア、慢性閉塞性肺疾患の順でした。誰しも健康寿命と平均寿命を近づけたいと願っていますので、日本では自己管理可能な虚血性心疾患、脳卒中、肺炎、慢性閉塞性肺疾患を予防できればその差は短くなります。虚血性心疾患/脳卒中は血圧やコレステロール値の管理、肺炎は日頃からの手洗い・うがいと共に肺炎球菌ワクチンの積極的な接種、慢性閉塞性肺疾患では禁煙が最も基本的な予防法です。さらに1日5000〜8000歩の歩行を日々意識しながら行動すれば「平均寿命=健康寿命」が達成に近づきますので、今日からでも頑張ってください。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:25 | コラム
2017年02月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】訪日外国人

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 1月末に講演のため北海道の苫小牧と室蘭に出かけたが、春節の直前の時期だったために、新千歳空港や移動のJRには中国人を中心とする外国人があふれていた。2月から北海道は雪まつりが始まることもあるが、春節の時期には外国人観光客の30%余りが北海道を訪れるというデータがある。

 観光庁の集計によると2016年に訪日した外国人は2400万人を超えたが、中国での個人輸入規制が厳しくなったために、いわゆる爆買いがなくなりデパートや大手家電販売店は売り上げが減少したと言われている。しかし、訪日外国人が国内で使った旅行代金の総額は2014年におよそ2兆300億円、2015年が3兆4770億円であり、2016年は推定2兆2千億円である。2015年が極めて異常な年であったと考えれば、今後も2兆円余りの金が国内で使われると考えてよいだろう。

 観光立国を目指してビジット・ジャパンが始まった2003年の521万人と比較すれば訪日外国人数はおよそ4.6倍に増加した。国の政策でこれほど成功したのは極めて稀であるが、問題は増加しているのは観光客だけという点である。統計資料のある2015年と10年前の2006年を比較すると商用で訪日する外国人は06年の152万人から164万人に増加しただけで、伸び率はおよそ8%である。年率1%にもならない伸びはある面で日本経済の低迷を反映しているものであろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:09 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】着物を見直す

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 日本人の着物姿を見かけることは稀になってしまいました。正月や結婚式、葬式その他ごくごく改まった会合などに出席する時ぐらいでしょう。街で着物姿の人を見かけると思わず注目してしまう位です。

 私の仕事は、神主です。当然着物を常用しています。白衣に袴をまとい、足元は足袋です。50歳を過ぎてから神主になりましたので当初はどうしようもない違和感がありました。しっくりしないのです。まず動きずらいです。大股で歩こうとしてもできません。袖が邪魔になって腕を自由に動かすことができません。最初の頃の感想は、昔の人は大変だっただろうな。でもなぜこんな不自由なものを身につけていたのだろうというものでした。まあでも神主が洋服でご神前に立つわけにはいきませんから半ば我慢をして着物を着ていました。ユニホームですから仕方がないと思ったのです。

 しかし数年するうちにその考えががらりと変わりました。着物は素晴らしいと思うようになったのです。特に寒い冬にそう思うようになりました。寒さの中でお祭りをしていると列席している氏子さんたちから寒くありませんかと頻繁に声をかけられます。神主は白を基調とした着物を身につけています。そのせいもあって寒いのではないかと思われるのでしょう。しかし不思議なことにまったくと言って良いほど寒くないのです。もちろん長袖の下着はつけていますが、それだけです。袖口や胸元、裾から冷たい空気が入ってきて寒いのではないかと氏子さんは心配してくれるのですが、そうではありません。なぜ着物は寒くないのかを考えてみました。洋服に比べてゆったりとしています。ゆったりしているが故にそこに暖かい空気が溜まり、寒さを感じにくいのではないかと気がつきました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:07 | コラム
2017年01月26日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】東芝「からくり」の末路

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■偉大な発明家「からくり儀右衛門」

 東芝の重電武門の創業者である初代田中久重(幼名儀右衛門)は福岡の人で、幕末〜明治の激動期を生きた人である。神社の祭礼で新しいからくり人形を次々披露して有名になり、「からくり儀右衛門」という異名をとった。
 大坂船場へ移った彼は「無尽灯」という灯器を発明する。これはオランダ製空気銃の技術に工夫を重ねたもの。空気圧を利用して油が灯の芯までのぼるという仕掛けで、油皿の油が減ると自動的に補給される画期的な商品だった。さらに明るさはろうそくの10倍、久重は生活に大切な照明に革命を起こしたのだ。

 他に一度巻けば一年動くことで有名な万年時計など、久重の発明品は枚挙に暇がない。まさに東洋のエジソンだった。久重は明治6年(1875)に東京・銀座で田中製作所を設立し、電信機の製作を始めた。
 その後、重電機メーカーとなり、2代目が芝浦に移転してできたのが株式会社芝浦製作所である。のち東京電気株式会社と合併し、東京芝浦電気株式会社となった。これが東芝の母体である。

■欠けていた「ロスカット」と「CSR」の意識

 田中製作所が設立されてから約140年、栄華を誇った巨大企業・東芝は解体の危機に瀕している。白物家電、医療機器に続いて、ついに虎の子の半導体まで切り売りせねばならない事態に追い込まれてしまった。事務機器、昇降機なども売却が検討されているので、残るのは満身創痍の原発のみとなってしまう。そんな東芝に未来はあるのか。株は今やマネーゲームの対象となるまで落ちぶれた。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:59 | コラム
2017年01月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】2017年も異常気象に悩まされる年?

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 あけましておめでとうございます。2016年は異常気象の連続であった。日本に上陸した台風は6個であったが、特筆すべきは北海道に3個上陸し、史上初めて東北地方に上陸したことである。北海道は前線の影響もあって記録的な大雨になり、鉄道や道路にも大きな被害が出た。

 9月は全国的な長雨になり、8月後半からの不順な天候もあって野菜が記録的な高値になった。8月後半からの不順な天候は14年以降3年連続であった。2016年の冬はエルニーニョ現象が起きていたが、夏の終わりから正反対のラニーニャ現象に移行し、この急激な変化が日本やアジアに大規模な異常気象を引き起こしたものである。ラニーニャ発生時の夏は北日本で雨が多いのが特徴である。

 現在のラニーニャ現象は少なくとも春までは続き、初夏以降は平常に戻る可能性が高いが、夏まで続くこともあり得る。天候への影響は少なくとも夏の前半まで残るであろう。ラニーニャ発生時の春は、気温は平年並みであるが、北日本と西日本で日照時間が少なく、雨量は西日本と沖縄で少ない。

 夏は、東京など東日本を中心に気温が高く猛暑になりやすい。日照時間は全国的に平年並みか多く、雨量は北日本と西日本、沖縄などで少なくなる。というのが今までのパターンである。いずれにしても、異常気象の大きな要因であるラニーニャ現象が現在発生しているために、2017年も異常気象に悩まされる年になりそうだ。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:21 | コラム
2017年01月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】年神さまを迎えて

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 新しい年がやってきました。皆さん明けましておめでとうございます。今年が皆さんにとって素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。

 皆さんは、正月をどのように過ごしておられるでしょうか。正月なんて関係ない。仕事で休みが取れないという人もおられることでしょう。かつて私もそうでした。はっきりした記憶はありませんが、正月に休みが取れるようになったのはかなりベテランになってからです。マスコミは、年中休みがありません。紅白歌合戦を放送する大晦日にニュースセンターで働いていたことが何度もあります。元日の早朝に出勤ということもありました。仕事ですから仕方ありません。現役時代の私のような正月を迎えている人は多いと思います。

 しかしかつて日本人は正月を特別なものとして考え、大事にしてきました。私も定年を迎え、今は神主ですからなるべく私たちの先人たちの正月の迎え方を取り戻そうと考えています。伝統的な日本人の正月の過ごし方をしようとしているのです。すると実に面白いと思えることがたくさんありますのでそのいくつかを書いてみましょう。そんな古臭いことと言わずにお聞きください。

 日本人は、すべてのものに神さまが宿っていると考えてきました。何と正月にも神さまがいらっしゃいます。「年神さま」と申し上げます。私のご奉仕する神社では年末に氏子さんの一軒一軒に年神さまが宿る「幣束」(へいそく)と言いますが畳んで切った紙を、細長い竹の串に挟んで垂らしたものをお配りします。氏子さんの家ではこの幣束を特別に設えた棚にお祀りして正月を迎え、正月の間は年神さまと一緒に過ごすのです。正月が終わると神社の境内に幣束を差して神さまにお帰りいただくのです。今もなお続いています。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:25 | コラム
2016年12月27日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】常識を疑え!「長篠の戦い」に隠された衝撃の新事実

■イノベーションが最強武田騎馬隊を破った?

 今年も残すところあとわずかとなった。今回は私が今年一番衝撃を受けた話を紹介したい。それは近年、戦国史で最もホットな議論を集めている「長篠の戦い」に関する新説である。この戦いは織田信長と武田勝頼の決戦で、「武田騎馬隊VS織田鉄砲隊」の図式でもよく知られる。黒澤明の映画『影武者』でも取り上げられた一大決戦だ。

 まず、よく知られる長篠合戦のあらましを紹介しよう。
 天正3年(1575)4月、甲斐の武田勝頼は1万5千の軍勢で、徳川家康方の500名が守る長篠城(愛知県新城市)を襲った。急を知った信長と家康は、長篠城救援のため総勢3万数千の軍を率い、城の西方の設楽原に陣を敷いた。
 信長はこの合戦で、当時として大量な数だった三千挺もの鉄砲を用意して主戦力としたほか、武田の騎馬隊対策として馬防柵を築いた。織田・徳川軍の来援を知った勝頼も雌雄を決すべく設楽原に本陣を移した。
 そして5月21日、決戦が始まる。勝頼は勇猛で鳴る武田騎馬隊を突撃させた。一方、信長は鉄砲隊を三段に横一列で構え、交替で一斉射撃を行う「三段撃ち」の戦法で騎馬隊を迎撃、次々に打ち破った。総崩れとなった武田軍は敗走。戦死者1万ともいう大惨敗を喫した……。

 長篠合戦は、騎馬・足軽中心の個人戦から鉄砲中心の集団戦への移行が行われた、という点で画期的であり、信長は火器が勝敗を決する「戦術革命」を成し遂げ、近代戦争の幕をあけたと評価されてきた。信長の戦術は典型的なイノベーション(技術革新)というわけである。

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(写真)長篠城本丸跡(愛知県新城市)。織田軍と武田軍の争奪戦が繰り広げられた城。豊川と宇連川が合流する断崖絶壁に立つ堅城。遠江・信濃・美濃に通じる三河の要衝だった。援軍要請のため脱出した鳥居強右衛門の逸話は有名。

■「疑惑の合戦」としてさまざまな議論を呼ぶ

 こうした通説に対する批判は1970年代に始まった。論点はかなり多いのだが、ポイントを絞ると、(1)三段撃ち、(2)武田騎馬隊、(3)3000挺の鉄砲、の三点だ。本当にこれらは史実なのか。現在も議論は分かれている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:22 | コラム
2016年12月11日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】現在の高齢者は5〜10歳は若返っている

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 最近よく「人生90年」を耳にしますが、日本も含め欧米先進国では「65歳以上が高齢者」と定義されています。多くの人達の実感は、高齢者の定義はもう少し年齢を重ねているのではないでしょうか。

 2014年内閣府の高齢者に関する国民意識調査では、「70歳から」を高齢者と自覚、あるいはその年齢に達していなくてもそう捉える人が増加していることが報告されています。古稀の由来の杜甫「人生七十古来稀なり」がありますが、現代日本では稀ではなく当たり前に年を重ねる年齢になっています。

 実際の医療現場でも、75歳以上の方々が「高齢者」に特徴的な心臓疾患、脳血管疾患、気管支肺炎、転倒・転落に伴う骨折などの合併が増加します。人の種々の生理的機能は30歳前後がピークですが、75歳では腎臓機能60%、肺機能40〜50%、心機能30%、神経機能20%低下するとも言われています。腎臓・肺・心機能は75歳からは平行線か緩やかな低下傾向を示しますので、機能維持のためにも75歳からでも日々の血圧や血糖などの維持管理が大切です。最近の栄養状態や環境衛生の改善によって、各機能低下も10%は改善していると考えられています。例えば食べられる能力に大きく関与する「歯数」は、昭和の65歳と現在の80歳前後に相当します。

 我が国では現在65〜74歳を「前期高齢者」、75〜89歳を「後期高齢者」、90歳以上を「超高齢者」と定義しています。今後は75歳以上を「前期高齢者」、85歳以上を「後期高齢者」と総称する時代が来るかもしれません。65歳から74歳はまだまだ「盛年」であり、新たなネーミングが必要とされています。

 古来中国では70歳にして事を致す(官職を辞す)ことを「致仕(ちし)」としていましたが、70歳でも社会参画を促し「生涯現役」を目指す現在の日本社会です。しかし高齢者の就業継続が、若年者の就業や高齢者自身の生き方の多様性などへの影響も考える必要もあります。いずれにしても、日々健康でいるためにも何らかの形で社会との繋がりは大切にして下さい。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:42 | コラム
2016年12月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】おふくろの味はいずこに

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 夕方、何気なく民放のニュース番組を観ていると突然ニュースではなく若い女性が登場してどこかのお店でこんなおいしいものが食べられますよと話し始めます。私はニュースを見たいと思っていますから裏切られた気持ちになってチャンネルを変えるのです。すると変えた他のチャンネルでもにこやかにこれまた美しい女性リポーターがこんなに美味しいですよとにっこり笑うのです。そこでたまりかねてテレビのスイッチを切ります。その日にどんなことが起こったのかを知りたいと思いテレビを観ていますのでそれ以外は見たいとは思わないからです。

 それにしても最近テレビで食べる番組が多くなったように思います。これはNHKも含めてで、美味しいもの、健康長寿に良いというもの、郷土料理、海外の料理などなどそれこそ有り余る情報がこれでもかこれでもかとテレビに登場します。しかし意外に少ないのが家庭の味、いわゆるおふくろの味です。

 最近は自分の家以外で食事をすることが多くなったということなのでしょうか。それだけ生活にゆとりが生まれて豊かになったのかも知れません。そう考えれば素晴らしいことなのでしょう。私も決して反対するものではありません。しかしなぜか寂しさを感じてしまうのです。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:46 | コラム

【村山貢司の気象&経済歳時記】異常気象と食料危機

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 野菜の高値が続いている。原因は夏以降の異常気象である。8月から9月にかけては全国的に長雨と日照不足になり、この影響でキャベツやレタス、白菜などの葉物を中心に収穫量が減少した。

 10月から11月にかけての野菜の平均価格は前年比で40%以上高く、11月上旬のキャベツは過去5年間の平均比で2.5倍にもなっている。例年なら、ある産地が洪水などの被害を受けても他の地方から供給されるために、高値になっても一時的で長く続くことはなかった。

 今年の場合は異常な長雨や日照不足が全国的な規模になったために、代替ができなかった。現在は影響が出ていないが今後不足になりそうなのがジャガイモで、主産地である北海道だ6月から7月にかけて大雨になったために、今後植え付けされる種芋がかなり不足しそうだ。スーパーなどでは海外からの輸入を検討しているが、輸入野菜の比率が高くなれば国内の農業経営が不安定になる恐れがある。

 安値の野菜や食料というと昔は中国からというイメージがあったが、現在の中国は食料の輸入大国に変貌している。近年は地球規模の異常気象の多発で、世界で取引される食料価格が上昇を続けている。

 その中で食料輸入が急増しているのが中国で、大豆を例にとると世界で取引される量の50%以上を中国が輸入している。豚肉や野菜の消費量も急増しているが、背景には中国の農村の荒廃で中国の食料自給率が急激に低下していることがある。日本の食料自給率はカロリーベースで39%である。足りなければ買えば良い、と安易に考えている時代ではないだろう。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:46 | コラム
2016年11月27日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】坂本龍馬に学ぶ必勝の「パクリ」術

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■近代音楽に「オリジナル」は存在しない!?

 今年も残すところあとわずかとなった。
 世相的にはかなり騒然とした1年だったが、ひとつ印象に残っているのは東京五輪エンブレムをめぐるデザイナー佐野研二郎氏の疑惑事件、いわゆる「パクリ」騒動である。密室的な審議委員会の選定、Facebookでの「パクられ元」作者の告発、ネットでの「炎上」から佐野氏のデザイン取り下げまでの過程、すべてが印象的だった。
 事の是非はともかくとして、ふと考える。この世にまったくのオリジナルというものは存在するのだろうか。

 ちょうど3年前の12月に亡くなったミュージシャン大瀧詠一さんの仕事に「分母分子論」というものがある。日本の音楽史に対する画期的な見解だ。
 要点だけいうと、日本の近代音楽史は輸入音楽、つまり洋楽という「世界史」を分母にして、日本語の歌詞とメロディという「日本史」を分子とした構造になっている、というものである。
 例えば子どもの頃よりなじみ深い唱歌は大半が洋楽である。「むすんでひらいて」はルソー作曲の原曲に日本語の歌詞がつけられたものであり、「蛍の光」もスコットランド民謡である。古賀政男や服部良一といった戦前の歌謡曲を作った人々もジャズ、タンゴ、ブルースの影響下にあり、その中で「世界史分の日本史」という歌謡曲を作ってきた。いつしか分母の存在が忘れられて、「日本史分の日本史」という演歌の概念が生まれた。ただしその分母が世界史であることには変わりはない。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:54 | コラム
2016年11月10日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】嚥下訓練:最期まで自分で食べる

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 現代医療は医療経済の観点が重視され、最短、安全で効率的な医療が望ましいとされ、治せない医療である慢性期医療はレベルが低いとする風潮があります。急性期と慢性期医療の両者を経験すると、慢性期のほうが総合的には困難な事が多く難しい医療と感じます。

 急性期医療では、胃潰瘍出血例では止血手技的な困難さはありますが、目標は「止血」と明確です。禁飲食で内視鏡下で止血を図りますが、止血時の達成感は非常に高いものです。しかし長期の禁食で高齢者では、全身の筋肉量が減少し「サルコペニア」になり自力では食べれなくなります。急性期では14日間の入院期間の縛りがあり、後は自宅で食べれるようにすることが求められます。急性期の多くの医師は、目標が達成すればその後の日常生活には余りにも無関心です。

 慢性期では、自ら食べれなくなった患者さんが色々な経路から入院してきます。経鼻胃管や胃瘻などの人工栄養を選択しますが、患者さんの多くは認知機能低下も伴っています。人生最期まで自分で食べることが出来れば、認知機能もある程度保たれ、ご本人だけでなくご家族も満足感が高いと思います。

 日本摂食嚥下リハビリテーション学会などから、多くの嚥下(えんげ)訓練法が紹介されています。「嚥下体操」は、(1)口すぼめ深呼吸,(2)首回旋運動,(3)肩上下運動,(4)両手を頭上で組んで体幹の左右側屈,(5)頬を膨らませたり引っ込めたりする,(6)舌の前後の出し入れ,(7)舌で左右の口角にさわる,(8)強く息を吸い込む,(9)パ,タ,カの発音訓練、などを実施する。「嚥下おでこ体操」も有用で、額に手を当てて抵抗を加えおへそをのぞきこむように強く下を向くようにします。のど仏の下の筋肉に力が入っているのが分ります。最近むせることがある方は、ぜひ今から嚥下訓練を試みては如何でしょうか。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:02 | コラム
2016年11月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】早い冬の訪れ

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 10月の気温は関東から西の地方では平年よりやや高くなったが、10月末からはかなり寒くなった。北日本では10月下旬の気温が平年より2度から3度低く、北海道の内陸や北部ではすでに積雪が20cmを超えている所がある。

 最新の長期予報では11月は九州と四国は平年並み、その他の地方は平年並みか平年より低く、特に東北と北海道はかなり低くなる予想である。12月以降は西日本を中心に寒気が南下しやすく、12月から1月にかけては西日本で平年よりやや低く、東日本や北日本も平年並みかやや低くなる可能性が高い。

 昔から冬は寒いほど日本の経済にプラスになると言われるが、消費者の動向は真冬の寒さより、初冬の寒さに影響されることが多い。1月の気温は冬の経済にはあまり影響はなく、最も効果的なのは11月から12月前半にかけての気温が低くなる場合である。平年並みかやや低い気温というとたいした寒さではないような印象になるが、近年の暖冬に慣れた消費者にとってはかなり寒いと感じられるはずで、冬物衣料や家電は動きが早いと予想される。

 ラニーニャ現象が顕著になれば、さらに寒くなる可能性もある。問題は2014年2月のような大雪である。本州の南岸を低気圧が発達しながら通過するケースで、2014年の2月は2週連続で東北南部から関東甲信越で記録的な大雪になった。実は東日本の大雪の記録の大半はこの20年間に記録されており、温暖化による気候変動は現在のところ極端な気象現象が起きるという状態である。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:32 | コラム

【宮田修 アナウンサー神主のため息】七五三に思う

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 七五三参りの家族を見るのは楽しいものです。実に微笑ましいです。わが子がすくすくと育つことを願って神さまにお願いする我が国の素晴らしい習慣だと思っています。私がご奉仕する神社の中に地域全体で七五三のお祝いをしているところがあります。家族だけではなく同じ地域に住んでいる人たち全員からお祝いしてもらえるなんて子どもたちは幸せだなと毎年感じます。神社の拝殿には毎年の記念写真が貼られています。これを見るのも私は楽しみにしています。60歳を過ぎた役員の話では自分も子どもの頃にお祝いしてもらったということですから、少なくとも半世紀以上は続いているのでしょう。素晴らしいことです。

 ところで七五三と言えば子どもの無事な成長を祈ってお参りするものと思っている方が多いと思います。その通り間違いありませんが、かつては少し違っていたように私は思っています。昔は子どもを神社に連れて行く大人たちは、もっと必死だったのです。

 私の父親の生まれた家の菩提寺に残されたている宮田家の過去帳の写しが手元にあります。過去帳と言うのはお寺の檀家や信徒で亡くなった人の名前や戒名、死亡年月日などを記したものです。つまり私の祖先にあたる人たちの記録です。亡くなった順番に記されています。驚きました。童子や童女と記されたものが実に多いのです。2歳で亡くなった子がいます。元文3年とありますから江戸時代ですね。名前がない人もいます。生まれた直後に亡くなったのでしょうか。いずれも生まれたものの大人になることなく短い一生を終えた人たちです。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:23 | コラム
2016年10月24日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】「君の名は。」大ヒットの驚くべき真実とは?

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■常識を覆す大ヒット、その理由は何か

 東宝が配給しているアニメ映画『君の名は。』が凄まじいヒットとなっている。
 興行収入は10月16日時点で150億円を突破したが、邦画で150億円超のヒットは2008年の公開『崖の上のポニョ』(155億円)以来のこと。洋画を含めると既に2009年公開の『アバター』(156億円)も射程圏に入っている。つれて東宝も過去最高益見通しを発表し、株価も堅調な動きが続いている。
 歴代興行収入ランキングベストスリーは、1位『千と千尋の神隠し』(304億円、2001年)、2位『タイタニック』(272億円、1997年)、3位『アナと雪の女王』(259億円、2014年)となっているが、これからの関心は、200億円超えがあるか、ベストスリーの牙城を崩せるか、といったところになるだろう。

 私も先日観賞したが、素晴らしい作品だった。しかし、これほどのヒットになった理由はさっぱりわからなかった。各種メディアではやれSNSによる口コミが背景にあるだの、ヒット要素を集めたストーリーがウケただの、さまざまな理由付けが行われているが、納得できる論評は皆無である。そんな後講釈が理由なら、映画人は苦労はしない。
 先日とある邦画のプロデューサーに話を聞いたが、この業界は何が当たるかわからないし、ヒットの方程式もないに等しいと述懐していた。だからこの世界は面白いのだろう。

 例えば『千と千尋』なら宮崎ジブリアニメの集大成であったこと、『タイタニック』や『アナ雪』ならディズニー、ハリウッドという巨大資本の力などに少しは理由を求められるだろう。
 ところが『君の名は。』にはそうしたブランド力は皆無なのである。
 同作の新海誠監督の前作『言の葉の庭』の興収は1億5000万円(推定)であり、世間一般では正直まったくの無名、アニメファンの認識にしてみても、数ある若手監督のワンオブゼムにすぎなかったのである。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:50 | コラム
2016年10月14日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】終末期医療の意思決定

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 9月号では、DNAR(do not attempt resuscitate;救命の可能性が低いので心肺蘇生を差し控える)の歴史的経緯や我が国での現状を説明させて頂きました。現在私が診ている90歳の認知症患者さんで殆ど意思疎通が出来ない方は、ご家族の希望で中心静脈栄養(太い静脈に針を留置)を継続しています。もしご本人の認知機能が正常であれば、中心静脈栄養、胃瘻や経鼻経管チューブからの人工的な栄養摂取での延命治療は望まないだろうと、想像しながら医療を行っています。一方、80歳脳梗塞で寝たきりの方で、ご家族は口から食べられなくなったら一切の医療処置を拒否され、医師としてもう少し何らかの治療をしてあげられないのか無力感に陥ります。

 患者本人さんが治療を自己決定できない場合に、多くの場合決定するのはご家族です。家族間でも微妙に考えに違いがあり、医療現場が混乱することもあります。患者さんに代わって、生死に関わる治療を選択するご家族の精神的ストレスは非常に大きいと常々思っています。どの医療処置が正解や誤りではなく、その時点でご家族と一緒に悩むのが終末期医療の意思決定と考えます。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:31 | コラム
2016年10月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】エルニーニョとラニーニャ

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 2016年の夏は猛暑と大雨、台風が混在する不安定な天候になった。この原因は主に南太平洋でのエルニーニョであるらしい。昨年から続いていたエルニーニョは初夏に終息に向かったが、影響は秋まで残り、9月は記録的な長雨と日照不足になった。現在はエルニーニョから正反対のラニーニャに急速に移行しており、少なくともこの冬から春にかけてラニーニャが続く見込みである。

 ラニーニャが発生した時の日本の冬は、西日本を中心に寒気が南下しやすくなる。簡単に言えば寒くなる。ラニーニャ発生時の過去の天候を見ると東日本から西日本では気温が低くなる場合が46%、平年並みの場合が39%である。つまり85%の確率で気温は平年並みか平年より低くなる。北日本では平年より低いが38%、平年並みが47%である。いずれにしてもこの冬は暖冬の可能性はかなり低く。全国的に平年並みか低い気温になるだろう。

 特に冬の前半は西日本を中心に11月後半から気温が下がり、東日本でも早めに平年並みの気温になるために、冬物の出足は昨年よりも早めになるであろう。

 問題は日本が寒くなる時は同時に北米東部やヨーロッパにも寒気が南下しやすくなることで、オペックの減産合意によって原油価格の上昇が懸念されているが、日米欧の寒さがさらなる原油価格の上昇につながる恐れがある。

 ラニーニャが持続した場合、日本は春も低温傾向が続くことが多く、山の積雪が多くなるために関東などの水不足の心配は小さい。初夏からは気温が急上昇し、夏は猛暑になることが多くなる。経済や農業への影響が大きいのでこの先の気候の推移には目が離せない。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:54 | コラム