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記事一覧 (10/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】親と子は「他者」なのか?
記事一覧 (09/26)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】中小零細企業は「海賊」ビジネスで生き残りを図れ
記事一覧 (09/14)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】突然の急変時への対応について
記事一覧 (09/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】リオオリンピックで若者を見直す
記事一覧 (09/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】夏の天候と影響
記事一覧 (08/22)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】中世の西洋に「日本ブーム」を仕掛けた男
記事一覧 (08/08)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】肺炎球菌ワクチンの最新の投与スケジュール
記事一覧 (08/02)【村山貢司の気象&経済歳時記】花火とゲリラ豪雨
記事一覧 (08/01)【宮田修 アナウンサー神主のため息】こんなに便利でいいのですか?
記事一覧 (07/22)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】ポケモンと宣教師ザビエルの意外な関係
記事一覧 (07/14)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】肺炎後の廃用症候群とは
記事一覧 (07/02)【宮田修 アナウンサー神主のため息】田舎暮らしと私
記事一覧 (07/01)【村山貢司の気象&経済歳時記】訪日外国人の推移に見るアジア経済
記事一覧 (06/21)【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】真田昌幸・幸村と「サンクコスト」の罠
記事一覧 (06/14)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】自分はあと何年生きられるのか?
記事一覧 (06/03)【村山貢司の気象&経済歳時記】この夏は猛暑か?
記事一覧 (05/31)【宮田修 アナウンサー神主のため息】マスコミ人の矜持はどこに
記事一覧 (05/17)【作家吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】揺れる三菱、不正の元祖は何とあの英雄!?
記事一覧 (05/12)【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】健康寿命推定プログラムの活用
記事一覧 (05/04)【宮田修 アナウンサー神主のため息】時代遅れ万歳!
2016年10月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】親と子は「他者」なのか?

宮田修 アナウンサー神主のため息 新聞に掲載されていた気になる人生相談がありましたので取り上げます。33歳の女性の相談です。この女性の父親が結婚させたがっているというのです。

 少し引用してみましょう。私の家は、両親も祖父母も早くに結婚し、周りも同じような状況です。父は「結婚することが幸せ」という思いが人一倍強く、口癖は「お金はないが財産はあるんだ」です。私に家を継がせようと考えています。―という状況のようです。

 相談者は現在事務の仕事をしていてやりがいを感じているそうです。これまでお見合いをしたのですが、価値観が合わず結婚には至りませんでした。結婚に気が進まないのは、母が病気をしたときに、父親が世話をしなかったのを見てがっかりしたとあります。

 この相談を読み当初は最近よくある話だなと思いました。仕事が面白くて結婚したくないという女性が私の周囲にもたくさんいるからです。

 この相談に37歳のお寺の住職が回答を寄せています。お坊さんは男性です。回答者は、お父さまに対して、きっぱりと「お見合いは気が進まない」と、断ることだとすでに気づいているのではないですかと言います。そしてそれをためらっているのは父親を傷つけたり、機嫌を損ねてしまうことを恐れているのではないかと回答しています。そして田舎の価値観では幸せになれそうにないことを思い切ってぶつけてみることですと相談者を励まします。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:49 | コラム
2016年09月26日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】中小零細企業は「海賊」ビジネスで生き残りを図れ

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■業績好調は見かけ倒し?

 中小企業の業績が好調のようだ。経産省の中小企業白書(2016)を見ても、経常利益は5.2兆円(大企業9.9兆円)と過去最高水準にある。
 半面、気がかりなのが2011年以降、一貫して伸び悩む売上高だ。利益好調といっても内実は原材料費など変動費の減少、従業員など人件費の減少によるものであり、手放しで「いい」といえる状況ではない。こうした要因は無論この先どうなるかわからない。従業員の減少から人手不足が深刻化している業界もある。
 財務面で余裕があるとするならば、経営者は目先のことも重要なのだが、今のうちに5年後、10年後の売上をいかに伸ばすかを考えるべきだろう。答えの一つは「技術の深掘り」である。他社に真似のできない専門性を持ち、「○○を頼むならあそこ」という強みを持たなければ、生き残りはますます難しくなることだろう。

■村上水軍は「海」に特化した技能集団

 「戦国時代の中小企業」というべき存在は瀬戸内を席巻していた村上水軍だ。
 村上水軍は海賊である。ここで誤解のないようにいっておきたいのだが、日本の中世の海賊とは、いわゆる「賊」を指すものではない。非常に業態の広いビジネスを営む、「海の総合サービス会社」といえるものである。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:03 | コラム
2016年09月14日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】突然の急変時への対応について

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 先日大変お世話になった方とのお別れ会に出席し、改めて急変時や終末期の医療処置をどこまで実施するのか、ご本人さん含め周囲の方々の急変時対応の困難さを痛感しました。私自身が現在常に直面している「終末期現場での混乱」を説明させて頂きます。

 1960年代に終末期患者に対する心肺蘇生の有用性が明らかになりましたが、回復の見込みのない患者へのむやみな心肺蘇生実施が問題となりました。この反省から患者にとって無益な処置は実施しない "do not resuscitate"(DNR;心肺蘇生を実施しない)の概念が浸透してきました。最近では『米国心臓病協会 ガイドライン 2000』を契機に、「救命の可能性が低いので心肺蘇生を差し控える」というDNAR(do not attempt resuscitate)という概念が一般的になっています。

 現在多くの病院では、高齢者や重篤な基礎疾患を有する患者の入院時には、患者や家族の意思に基づいて、この患者さんは『DNAR』であり「急な心臓や呼吸停止時には処置はしない」で急変時に対応しています。しかし『DNAR』の解釈が統一されていないために、『DNAR』は通常治療までも差し控える医師がいます。先日も認知症と慢性心不全の80歳代後半の患者が、誤嚥性肺炎を発症しました。週末に対応した当直医はカルテに『DNAR』の記載をみて、抗菌薬投与を含めた全ての治療は望んでいないと解釈し抗菌薬の投与も実施しませんでした。週末明けに主治医が、慌てて抗菌薬の投与を指示し肺炎を無事乗り越えました。

 近年、回復が望めない患者やその家族が人工呼吸器装着や胃瘻増設などを希望しないのが一般的になっています。そのために『DNAR』も心肺蘇生だけでなく、拡大解釈され通常治療も実施しないという意味が含まれがちです。どこまでが通常治療なのかの線引きも難しく、医療現場で混乱がみられるのも実情です。終末期の患者の関係者の方は、事前にかかりつけ医と急変時に具体的な医療行為を確認しておくことをお勧めいたします。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:25 | コラム
2016年09月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】リオオリンピックで若者を見直す

宮田修 アナウンサー神主のため息 リオデジャネイロオリンピックが終わりました。日本人の一人としてわが同胞の活躍は大変嬉しいものでした。テレビを観ていて好感をもったことがあります。それはオリンピックに出場している日本の若者たちの実にのびのびとした振る舞いです。外国の選手の中でまったく臆することなく堂々としていました。素晴らしいことだとより一層嬉しくなりました。

 かつて私が見たオリンピックでは、日本選手はどことなくオドオドしていました。何か場違いなところに自分はいるような雰囲気が感じられました。本当はもっと力があるのにその場の雰囲気にのまれてしまって自らの実力を十分に発揮することができず負けてしまうのです。残念でなりませんでした。

 しかし今回のオリンピックはまったく違っていました。例えば女子のレスリング、金メダルを取った選手たちの多くは試合終了の直前まで相手にリードを許していました。しかし逆転しました。懸命に頑張るけれども結果につながらないかつての日本選手にはそのようなことはなかったように思います。様変わりの印象を受けました。メダルをかけた試合です。大きな重圧がかかっているでしょう。それを見事に跳ね返し勝利していました。というより私には厳しい練習によって培われた自信を背景に堂々としているように見受けられました。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:32 | コラム

【村山貢司の気象&経済歳時記】夏の天候と影響

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 2016年7月は東日本から西日本にかけて猛暑となり、関東では冬の雪不足と春以降の少雨の影響で水不足が懸念された。一方、高温の影響で夏物の出足は良く、エアコンなど夏物家電は好調であった。7月の消費支出は前年比でややマイナスになったが、これは燃費疑惑による自動車購入減少が影響している。

 8月は西日本では猛暑と少雨が続き、飲料を中心に夏物は比較的好調であり、夏のレジャーも例年並みであった。しかし、関東から北の地方は台風や雷雨の影響で天候が不順であり、消費、人出ともに低調であった。

 この夏の天候で特筆すべきは台風の影響である。台風1号の発生は7月3日で過去2番目に遅くなったが、発生数は7月が4個、8月には7個も発生した。北海道に上陸した台風1号は、発生位置が八丈島東方という過去には例のない場所であった。発生した11個の台風のうち7個が日本に接近し、そのうちの4個が上陸した。

 問題は上陸地点で北海道が2個、関東、東北が1個である。接近した残り3個のうち2つは北日本に接近しており、昔の常識では考えられないことである。

 これらの台風の影響もあって、関東から北海道にかけては8月の雨量が多く、北海道の東部や関東東部では平年の3倍以上になった。この雨の影響で野菜価格が上昇しており、特にサトイモや玉ねぎなどの根菜類がかなり高値になっている。大雨で関東から北では野菜の根腐りや田畑の冠水などが懸念され、今後しばらくは高値が続きそうである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:09 | コラム
2016年08月22日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】中世の西洋に「日本ブーム」を仕掛けた男

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

 イエズス会の日本でのキリスト教布教のキーワードは、他国の文化を尊重し、現地の流儀に沿った対応をする「適応主義」だった。
 適応主義は現代にも息づく経営戦略でもあり、米経営学者プラハラードが2005年に著した『ネクスト・マーケット』に興味深い記述がある。それは世界最大の洗剤・化粧品メーカーP&Gがインドに進出したときの話だ。
 P&Gはシャンプーの販売ターゲットをBOP(bottom of the pyramid)と呼ばれる層に定めた。低所得だが最も人口が多い層であり、全世界で約50億人いるとされる貧困層である。BOPは日当で生活している人々であり、ボトルタイプのようなシャンプーを買う習慣がなかった。そこでP&Gはその日に使える分だけの、使い切りパックのシャンプーを開発・販売し、大ヒットを飛ばしたのである。
 製品・サービスをそのまま持ち込むのではなく、いかにローカライズし「適応」させるかがグローバルビジネスの成功のカギといえる。
 イエズス会のアレッサンドロ・ヴァリニャーノ(1539〜1606)はこうした感覚に秀でた、天才的マネジャーであった。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:02 | コラム
2016年08月08日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】肺炎球菌ワクチンの最新の投与スケジュール

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 「肺炎後の廃用症候群」は本当に恐ろしい病気です。現在我が国では、肺炎の原因細菌で最も多い肺炎球菌には2種類の肺炎球菌ワクチン接種が可能です。今月は最新の推奨されている投与スケジュールを解説させて頂きます。

 この冬に「肺炎後廃用症候群」になられたご家族から、かかりつけ医からは従来型の23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23、ニューモバックス)の説明はあったが、新しい13価肺炎球菌統合型ワクチン(PCV13、プレベナー)を教えてくれなかったと苦情を受けたことがあります。2種類のワクチンは免疫に働きかける作用が異なり、プレベナー接種でより長期的に優れた予防効果が期待できます。

(1)ワクチン未接種で65歳,70歳と5歳間隔の方は、地方自治体の助成があり助成対象かどうか確認して下さい。まず助成を利用されてのニューモバックス接種をお勧め致します。1年以上経過してからプレベナー接種を受けて下さい。そして最初のニューモバックス接種から5年以上経過していますと、再度ニューモバックスを接種して下さい。

(2)5歳間隔の谷間の未接種の方は、上記の投与方法か、最初にプレベナー接種後の6ヶ月〜4年以内にニューモバックス接種を受けるスケジュールもあります。

(3)既にニューモバックスを接種された方は、5年以上経過していますと再度ニューモバックス接種の選択肢があります。まだ明確な科学的根拠は明示されていませんが、ニューモバックスから1年以上経過された方はプレベナー接種がより有効と報告されています。

 高齢者の方の肺炎は、いったん負のスパイラルに陥ると元の状態に回復するのは非常に困難です。肺炎を発症してしまってからでは遅いので、元気なうちに肺炎球菌ワクチン接種を受けて下さい。予防が最大の防御です。特に糖尿病や喘息などの基礎疾患のある方は肺炎発症のリスクが高いので、早めに接種を考慮なさって下さい。(箱崎幸也=元気会横浜病院々長、元自衛隊中央病院消化器内科部長)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:58 | コラム
2016年08月02日

【村山貢司の気象&経済歳時記】花火とゲリラ豪雨

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 7月30日に立川の花火大会の予報を担当した。このイベントの予報を担当するきっかけになったのは、2013年7月27日の花火大会が突然の豪雨で中止になったことである。この日は都心の隅田川の花火大会も豪雨で中止になっており、ともに大きな混乱になった。

 当日は大気の状態が不安定で雷雲の発生が予想されていたが、現在の予報技術ではどこに発生するかの予想は難しいのが現状である。当日の夕方は弱い雨の予想であり、花火を決行したのもやむを得ない面もあるが、レーダー等で雨雲の監視をしていればもっと早く中止の決定ができたはずである。同じ年の8月に開催された諏訪湖の花火も1時間に75ミリ、最大瞬間風速27mという嵐になり、交通機関も停止したために大混乱になった。

 立川の花火大会実行委員会では2013年の教訓をもとに、翌年から筆者に気象予報を依頼するようになった。実行委員会に直属する形で、1週間前から気象予報を提供し、当日は朝6時から終了まで当日の予測と雷の監視を行っている。その日の状況によって、開催の是非、雷雲の動向などを実行委員会に報告し、花火大会が円滑に進むようにアドバイスをしている。他の花火大会でも気象庁の予報を参考にしているだろうが、一番のポイントは東京地方の予報ではなく、現地のポイント予報を提供し、終了まで雷雲の監視を行っていることであろう。

 雷雲はダウンバーストと呼ばれる強風を伴うことが多く、上空を通過すれば花火の打ち上げは困難になる。花火に限らず夏のイベントでは、経験豊富な気象予報士から適切なアドバイスを受けることを勧めたい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:51 | コラム
2016年08月01日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】こんなに便利でいいのですか?

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 先日、新聞の投書欄に「何でも自動で大丈夫か」という18歳の若者の意見が載せられていました。冒頭の部分を引用してみましょう。「最近、自動洗浄トイレが駅やデパート、学校でも見られるようになった。近づくと蓋が開き、離れると水が流れる。至れり尽くせりなトイレは魅力的で、家庭で使用する人も多い。しかし、このごろ私は何でも自動化していく世の中に「大丈夫?」と不安を感じるようになった。」というのです。この投書を読んで私はその通りと思わず声に出してしまいました。このお若い方は、すべてが自動になってしまえば自分が汚したものもそのまま放置するようになってしまうかも知れない。「自動」との付き合い方を見直してみようと思うと結んでいる。素晴らしいと私は思いました。

 私も最近あまりに便利すぎると感じることが多くなりました。例えば、今この原稿を書いています。原稿を書くと言えばかつては原稿用紙に向かい、鉛筆で一文字一文字マスを埋めていきました。書き損じると消しゴムで消し、新たに書き直します。付け加えたいことがあると吹き出しを作り書き加えました。何度も何度も直していると自分でも何を書いているのか判らなくなってしまうこともありました。そんな時は書き終わった後、清書しなければなりませんでした。今は違います。パソコンは実に便利です。私もパソコンに向かってこの原稿を書いています。原稿が書き終わるとかつては封書に入れて郵送していました。手間のかかる作業でした。今は違います。パソコンからメールで瞬時に送ることができます。確かに便利になり、助かります。この便利さは受け入れても良いのかなと考えます。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:31 | コラム
2016年07月22日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】ポケモンと宣教師ザビエルの意外な関係

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術


■「ポケノミクス」で兜町も大フィーバー

 7月よりアメリカなどで先行配信しているスマートフォン向け位置情報ゲーム『ポケモンGO』(Pokemon GO)が大変なことになっている。アメリカでは開始1週間で利用者が6500万人を突破。オーストラリアではゲームをダウンロードしようとする人が殺到し、サーバが次々にダウン。米大統領選挙でもヒラリー・クリントンが、ゲーム内でポケモンを捕まえることができるスポットでの公式集会をアナウンスして「便乗」するなど、もはや社会現象といえる動きになっている。

 任天堂、米ナイアンティック社、株式会社ポケモン社による共同プロジェクトだが、株式市場では任天堂が大暴騰。物色は関連銘柄にも波及し、「ポケノミクス」なる造語まで生まれるほどのブームを呈している。やはり一発の力を有する老舗コンテンツ企業の力は侮れないものだった。

 こうした世界的なヒットを探るキーワードの一つが「ローカライズ」である。元々あるコンテンツを発売先の言葉や文化に合わせて、翻訳や表現を変更することである。例えば近年のメガヒットとなった映画『アナと雪の女王』は、日本語版で松たか子さんなど優れたアクター、シンガーをチョイスし、それが日本でのヒットに繋がった。今や洋画も日本語版が全盛だが、もちろん字幕版だけならあれほどの盛り上がりはなかっただろう。

 任天堂はこのローカライズに散々苦しんできたメーカーである。つい最近、あるゲームのローカライズがあまりにオリジナルと離れていたことから、米ユーザーが激怒するという「炎上」事件もあったほどだ。今回のポケモンGOに関しても、株式会社ポケモンの公式サイトでローカライズに苦心した開発者のインタビュー記事が掲載されている。異なる言葉・文化・人種の壁を越えてマーケットを築くことは本当に難しい。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:38 | コラム
2016年07月14日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】肺炎後の廃用症候群とは

■高齢者は肺炎入院で寝たきりなど負のスパイラルリスク、肺炎球菌ワクチンの積極的接種を

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 現在私は高齢者の方を中心に診療していますが、今冬から春にかけて多数の肺炎患者さんを診療しました。「肺炎後の廃用症候群」の恐ろしさを、改めて実感しました。高齢者の方は免疫力が低下し肺炎リスクが高く、抗生物質でいったん治癒しても飲み込むことが困難となる嚥下機能の低下、さらに心肺機能や認知機能などの低下が起こります。肺炎による入院では、寝たきりへの負のスパイラルに陥りやすく認知症の発症リスクが約2〜3倍となります。これが『肺炎後の廃用症候群』と称される病態です。病気は治ったが要介護状態になり、ご家族が「病院はなんで廃人になるまで手をこまねいていた?」と主治医に不信感を抱くことになります。

 すべての65歳以上の方、特に慢性呼吸器疾患(喘息や慢性閉塞性肺疾患など)や糖尿病、心疾患などの基礎疾患をお持ちの方は健康寿命を延ばすためにも、基礎疾患の治療だけでなく肺炎予防を重視して下さい。1年中、外出から帰宅したら手洗いやうがいはしっかり実践して下さい。今から冬の肺炎流行期に備えて、予防ワクチン接種を考慮して下さい。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:11 | コラム
2016年07月02日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】田舎暮らしと私

■ 都会はほんとうに便利だろうか、夏草と格闘、キジと戯れる充実の毎日

宮田修 アナウンサー神主のため息 どんなところに住みたいかは、人それぞれだと思います。私は、緑豊かな田舎暮らしが大好きです。しかし放送局は大体都市部にありますので長いことこの願いは叶いませんでした。今から20年ぐらい前、東京に住んでいましたが、週末は田舎で過ごしたいと思いセカンドハウスを千葉の田舎に借りました。定年になった今は、セカンドハウスを借りていた町で家を買い求め、完全に移住しました。ご機嫌な田舎暮らしを楽しんでいます。便利な都会に住んでいたのになぜわざわざ何かと不便な田舎にやってきたのかと頻繁に町の人に問われます。田舎暮らしの方が豊かだからですよと答えることにしています。都会は便利だと多くの人が言います。

 本当にそうでしょうか。数年前まで東京で生活していましたからそれと比べてみましょう。東京では公共の交通機関は発達しています。バスも電車も頻繁にやってきます。山手線は何と2分30秒に1本ホームに滑り込んできます。ほんの少し待てば次の電車がやってくるのにホームを走っている人がいます。面白いなと思っていました。これに比べると今住んでいる千葉の町は確かに不便です。

 私の家はJRの駅までおよそ6キロあります。そこまでバスで行こうとすると大変です。1時間に1本しかありません。これでは自分の好みの時間に出かけることができません。そこで駅までは自分の車を使います。ここに住む人たちはほとんどの人がそうしています。家の庭に駐車している車の台数を数えればその家に暮らしている大人の人数がわかるという状態です。一人1台が常識です。どこに出かけるにも車を使います。

 したがってすこぶる便利で快適です。もちろん私もそうしています。ついついどんな近くでも車を使うことになります。運動不足を心配しなくてはなりません。都会の東京で運動不足を心配したことはありませんでした。電車の乗り継ぎなどで実によく歩くからです。地下鉄に乗る時、この先に本当に駅があるのですかという位深い深い地下までせっせせっせと登り降りします。私はなるべくエスカレターを使わないようにしていましたので素晴らしい運動になりました。

 千葉県に住む私は、都会の東京に行く時、JRの京葉線を使います。ご存知の方が多いと思いますが、東京駅での乗り換えは延々と歩かなくてはなりません。私は、「有難いね、JRが莫大なお金を使って利用者のためにトレーニング施設を作ってくれたよ」、と言っています。あれだけ歩く都会の人が運動不足になるはずがありません。田舎は運動不足を心配しなければならないほど実は便利なのです。都会は便利―それは違いますね。

 住まいについて考えましょう。東京では一応1戸建てに住んでいました。でも敷地は50坪です。それでも広いですねと言われたこともあります。今住んでいる田舎ではその10倍以上の敷地です。古くからある家はみなそうです。東京の家ではお隣の物音や料理の匂いが気になりました。こちらではそんなことは絶対ありません。庭は緑でいっぱいです。この時期はアジサイが見ごろです。アジサイは花が終わった後、茎を土に差しておくと新しい株を増やすことができます。将来はアジサイ屋敷にしようなどと夢が膨らみます。

 今、一番楽しみなのは去年植えた梨の木です。友人の梨農家の教えを乞い管理をしています。手入れはとても大変ですが、まもなくやってくる初めての収穫を思いワクワクしています。確かに草刈りは重労働です。雑草は、どんどん成長します。エンジンが付いた草刈り機で草と格闘しないといつの間にか草に埋もれてしまいます。その草むらを時々キジが歩いています。けたたましい声で鳴きます。「キジも鳴かずば打たれまい」と言います。まさにその通りだなと納得してしまいます。特許許可局―トッキョキョカキョクとホトトギスが鳴いています。ウグイスはうるさいくらいです。この時期の一番の楽しみは、朝起きて畑に行き野菜を収穫することです。採りたてのトマトは実に美味です。豊かだなと実感する時です。
 
田舎暮らしの楽しみを列挙しました。皆さんどうぞお越しください。楽しいですよ。(宮田修=千葉県長南町の宮司、元NHKアナウンサー)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:16 | コラム
2016年07月01日

【村山貢司の気象&経済歳時記】訪日外国人の推移に見るアジア経済

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 6月下旬に仕事を兼ねて台湾を回って来た。台北周辺は多くの日本人観光客で溢れ、円高傾向になったこともあり免税店では爆買いまでいかないが買い物客でにぎわっていた。台湾は共働きの家庭が多く、早朝から営業している飲食店やコンビニが非常に多い町である。日本人には近くて、食事も口にあい、人気上位の外国である。

 一方、2015年に台湾から日本を訪れた人数はおよそ368万人、2014年に比較しておよそ30%も増加した。しかし、ここへきて台湾を始めアジアからの訪日数の伸び率が急激に低下している。2016年の1月から5月までの訪日外国人数は、合計でおよそ973万人、前年比で29%の伸び率になっている。このまま推移すれば2016年中に2000万人を超えるのは確実に思えるのだが、気になるのが月別の伸び率が急激に低下していることである。1月は前年比で52%の増加であったが、3月は31.7%、5月は15.3%に下がっている。台湾の伸び率は5月に10.5%、タイは4.8%に低下し、特に韓国はマイナス4.2%と前年割れなってしまった。

 2015年以前の月別の伸び率からは、この数字が季節的な要因でないことは明らかである。現在の国内消費は訪日外国人に支えられている部分が少なからずあり、この伸び率の低下がアジア経済の低迷でなければよいのだが。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:54 | コラム
2016年06月21日

【作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】真田昌幸・幸村と「サンクコスト」の罠

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■ドライな『渡り者』だった戦国武将たち

 「あっこの会社は見込みがないな」・・・よくある転職の契機であり、株式投資ではよくある売りの転機である。戦国時代の武将たちも同じようなものだった。「この殿様はダメだな」、「従ってると損をするな」と思ったらさっさと見限り、ほかの殿様に寝返った。忠義をうたうような、儒教的な「武士道」は基本江戸時代以降に生まれたものである。当時の武士の感覚は非常にドライだった。越前の朝倉宗滴という武将は「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つことが本にて候」という、今のビジネスマンに通じるような名言を残している。

 当時の武士はあちこちの主家を渡り歩いた者が多かったため、『渡り者』とも呼ばれた。藤堂高虎という人は何度も主家を変えたことで有名だが、「主が悪ければ家来は暇をとって当然」、「武士たるもの七度主君を変えねば武士とは言えぬ」といっている。この言葉通り高虎は何度も『転職』を繰り返し、最終的に津藩(三重県)32万石の初代藩主となった。

 戦国の武士は「犬畜生」であり「渡り者」であって当然だった。何しろわずかな選択ミスが即命取りになってしまうのだから。何しろすべての武士の頂点だった足利将軍もないがしろにされた下克上の時代なのである。信長は尾張守護・斯波氏、家康は今川氏をそれぞれ離反してのし上がった。秀吉にしても最初は今川氏に仕えて織田氏に転職、信長死後は世継ぎ候補を殺したり、追い落としたりして織田家を乗っ取っている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:34 | コラム
2016年06月14日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】自分はあと何年生きられるのか?

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 4、5月号で米国の健康寿命推測ツールを紹介しました。6月4日には世界的に権威ある英国医学雑誌ランセット(Lancet 2015年6月4日電子版)に、新たな健康寿命推定ツールが発表されました。この研究は37〜73歳の英国人約50万人の喫煙習慣,歩行速度などの655個の健康や生活習慣に関するデータを解析し、死亡予測を男女別に評価したものです。別の集団3万5,810人で正確性を確認した点で、他のツールより信頼性が高いと評価されています。

女性11項目,男性13項目の質問
(1)年齢
(2)性別
(3)自家用車を何台保有しているか
(4)同居家族の人数は
(5)家族構成は
(6)現在喫煙中か,
(7)過去に喫煙習慣はあったのか
(8)全般的な健康状態は良好か
(9)糖尿病はあるのか
(10)癌を診断されたことは
(11)心筋梗塞や脳卒中などがあったのか
(12)精神的や経済的問題はあるのか,
(13)介護手当,障害者年金の受給や観光ガイド資格を保有しているのか。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:33 | コラム
2016年06月03日

【村山貢司の気象&経済歳時記】この夏は猛暑か?

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 春以降、インドの熱波、東南アジアの少雨などの異常気象が続いていたが、これはエルニーニョ現象の影響である。しかし、ここにきてエルニーニョは終息に向かい、急激にラニーニャ現象へと移行しつつあるようだ。5月末にヨーロッパの広範囲で激しい雷と大雨で大きな被害が出たのがその一つであろう。

 海水温度の状況を見るとエルニーニョ監視海域の水温とフィリピンから南シナ海の海水温がほぼ同じになっており、7月にはラニーニャが発生する可能性が大きい。この6月は急激な移行期に当たるため、日本を始め世界各地で激しい異常気象が発生するだろう。

 7月後半からは夏の太平洋高気圧が急激に勢力を強める見込みで、日本は2010年に匹敵するような猛暑になる恐れが出てきた。ラニーニャ現象が発生した時は秋まで厳しい残暑が続くことが多い。

 気になるのが、5月末まで台風が1個も発生していないことで、このような年には7月から9月にかけて台風が連続して発生し、日本に上陸することが多い。この夏は過去最高の台風が10個日本に上陸した2004年の猛暑に似たタイプの夏に近くなりそうだ。ちなみに東京の最高気温の記録39.5度は2004年の7月20日に記録されている。(村山貢司=気象予報士・経済評論家)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:25 | コラム
2016年05月31日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】マスコミ人の矜持はどこに

宮田修 アナウンサー神主のため息 週刊文春という週刊誌があります。私は待合室などに置いてあるのを読むぐらいで購入してまで読むことはないのですが、最近、この週刊誌が特ダネを連発しているそうです。かつてマスコミに席を置いていたものからするとこの「特ダネ」というのは実にこころ踊る言葉です。情報を提供することを生業にしているものが自分だけしか知らないことがあるというのは思いっきり胸を張って自慢したいことなのです。週刊文春編集者の嬉しそうな顔が容易に想像されます。私からするとタレントの不倫などまったく関心がありませんのでこのスクープはどうでもよいのですが、政治家の金の使い方をめぐる問題を明らかにしたのは素晴らしいです。心からお祝いを申し上げましょう。

 しかし、ここで私が問題にしたいのは文春の報道の後、他のマスコミがどうしたかです。何となくテレビを見ていましたら後追い後追いの連発です。長時間観るつもりはなかったのですが、どのように報道するのか関心が湧いてきてついつい観てしまいました。どこの放送局もあたかも自分がこのネタを見つけてきたのだとばかりに熱が入っています。私は恥ずかしくないのかなと呆れてしまいました。例えば最近の東京都知事のスキャンダル、これは首都の最高権力者の問題ですから後追いでも伝えないわけにはいかないのでしょう。それは十分にわかります。でも、もともとは他社が見つけてきたネタですから、できれば少し恥ずかしそうに扱ってほしいのです。それを感じることはありません。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:25 | コラム
2016年05月17日

【作家吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術】揺れる三菱、不正の元祖は何とあの英雄!?

作家・吉田龍司の歴史に学ぶビジネス術

■『三菱グループの天皇』の放言に批判集中

 燃費データ不正問題の発覚で名門・三菱自動車が揺れている。日産自動車傘下入りという衝撃的な展開は多くの市場関係者を驚かせた。

 ところで騒動に火に油を注いでいたのが、「三菱グルーブの天皇」と呼ばれる相川賢太郎氏(元三菱重工会長・社長)だった。『週刊新潮』誌上で「あれ(公表燃費)はコマーシャルだから。効くのか効かないのか分からないけれど、多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じ」、「買う方もね、あんなもの(公表燃費)を頼りに買ってるんじゃないわけ」など、身も蓋もない発言をしたのである。

 これに「三菱にモラルはないのか」、「創業の精神はどこへいった」といった批判が噴出したが……さてどうだろう。いい意味でも悪い意味でも、大三菱とはもともとこういう会社ではなかったのか。

 三菱を語る上で欠かせない人物、それはもちろん創業者の岩崎弥太郎だ。弥太郎は幕末の人、土佐安芸郡の出身である。武士ではあったが、家は「地下(じげ)浪人」と呼ばれる最下層階級だった。弥太郎は土佐藩重臣の後藤象二郎にその才覚を見出され、慶応2年(1866)に藩の商館「開成館」にめでたく就職。そして当時貿易の中心地だった長崎に赴いて、開成館の出先機関である「土佐商会」の責任者に抜擢された。ここで弥太郎は同じ土佐藩出身の浪人と運命的な出会いを果たす。坂本龍馬である。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:20 | コラム
2016年05月12日

【ドクター箱崎幸也の健康増進実践法】健康寿命推定プログラムの活用

ドクター箱崎幸也の健康増進実践法 4月号で米国リー博士の健康寿命期間を推測する研究を紹介しました。この健康寿命推定研究は、年齢、病気の有無や日常生活活動度の12項目をスコア化して4年後の生存率を推定します。12項目のスコアは、(1)年齢(60〜64歳;1点,65〜69歳;2点,5歳毎に1点加算、85歳以上は7点)、(2)性別(男性2点)、(3)糖尿病(1点)、(4)癌(2点)、(5)慢性肺疾患(2点)、(6)心不全(2点)、(7)数週間前までの喫煙(2点)、(8)BMI(体重kg/身長m2)25以下(1点)、(9)1人で入浴出来ない(2点)、(10)500m〜1km歩行不能(2点)、(11)金銭管理が困難(2点)、(12)椅子や小机などを動かせない(1点)と規定されています。

 合計点数で4年後の死亡率は、1点では2%、3点では4%、5点では8%、7点では15%、9点では20%、10点では28%、12点では44%、13点では59%、14点以上では64%と推計されます。

 今後この推計プログラムをもとに、各種検診を受診すべきなのか、脂質異常症(高コレステロール改善薬)の治療継続が必要なのかなどが参考になります。例えば、喫煙/心不全有り、入浴/歩行/金銭管理が困難な75歳男性のスコアは、16点になり4年後の生存率36%と推測されます。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:33 | コラム
2016年05月04日

【宮田修 アナウンサー神主のため息】時代遅れ万歳!

宮田修 アナウンサー神主のため息 私はマスコミで長く仕事をしてきたので、周囲の人は時代の最先端を歩いてきたと誤解している人が多いようです。自身ではまったく正反対だと思っています。例えばアナウンサーの現役時代、パソコンに触ったことがありませんでした。仕事に使いなさいと一人一人にパソコンが貸与されたのですが、私は渡されると有難うと一言言ってそのままロッカーにしまってしまいました。一度も使ったことがありませんでした。「アナウンサーは喋るのが仕事だ。パソコンに向かう暇があったら発声練習しなさい。」と後輩たちには言っておりました。言われた後輩諸君、今更遅いですがごめんなさいと謝ります。

 何か連絡があるとメールとやらで来ると言われましたが、俺は一切見ないから直接言いなさいと嘯いていました。扱いにくい職員だったのでしょう。定年までまったく変えることなくそれで通しました。しかし、それによって困ったことはまったくありませんでした。今考えれば周囲に呆れられた見事な時代遅れの人間でした。

 定年を過ぎて最近は暇ですのでパソコンを始めました。教室に通い少しできるようになりました。使ってみれば実に便利です。メールや原稿を書く時に使っています。添付フャイルで文書が送れるようになったときはこれまでにない自分になれたと感動しました。パソコン教室の先生が実に辛抱強く教えてくれたお蔭です。感謝しています。この他、年賀状の印刷もこなします。稀にインターネットを覗くこともあります。どこか遠くに出かける時、電車の時刻表を調べるには誠に便利です。飛行機の予約も簡単にできます。また周囲の人は「宮田修」で検索するとたくさん記事が出ていますよと教えてくれますが、見たことはありません。自分のことがどう書かれているかなどまったく関心がないからです。私は私ですから。パソコンとはこの程度のお付き合いです。人はさまざまな機能があると盛んに言ってくれますが、面倒くさいのでこの他は覚える気も起りません。

 例によってくどくどと書き記しました。私は確かに時代の先端を行くというパソコンを始めました。しかし画面に向かいながら依然としてこんなに便利で良いのだろうかいう疑問を拭うことができないでいるのです。皆さん便利すぎるとはおもいませんか。パソコンだけではありません。最近さまざまなものが便利になりました。先日外国人の友人と話をしていたら彼が写真を撮ろうと言うのです。カメラではなくスマホです。写真は本来カメラで撮る物なのですが、最近はほとんどスマホです。変ですね。パチリとした直後、彼が変なことを言うのです。今撮った写真を自分の親に送りましたと言うのです。彼の親は海外にいます。その時私は驚いてしまいました。でも後で訊ねたらそんなことは常識で知らなかったのは私だけだったようです。誠に恥ずかしい思いをしてしまいました。でも私の疑問は残ります。外国にまで一瞬の内に映像まで届いてしまって良いのでしょうか。届かない方が遠い外国に相応しいのと思ってしまうからです。でもやはり私は、時代遅れなのでしょう。最近開き直ることにしました。時代遅れ万歳!私はこの道を行く!そう決めました(宮田修=千葉県長南町の宮司、元NHKアナウンサー)。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:38 | コラム