日機装<6376>(東1)は、今年3月18日につけた年初来高値1257円に肉薄していた同社株に、目先の利益を確定する売り物が出ていた。ただ1株純資産(PBS)1210円水準では下げ渋っており、今年5月14日に発表した今2021年12月期第1四半期(2021年1月〜3月期、1Q)業績が、V字回復し市場コンセンサスを上回ったことを手掛かりに割安株買いが交錯。航空部品の開発・製造で連携実績のあるエアバス社が、5月27日に増産計画を発表したことも、低迷続きだった同社の航空宇宙事業の持ち直しにつながる追い風としてフォローの材料視されている。

■「エアロピュア」が業績を牽引し航空宇宙事業でも工場集約化効果
同社の今期1Q業績は、売り上げ382億5700万円(前年同期比4.9%増)、営業利益27億2800万円(同2.15倍)、経常利益33億5200万円(同3.37倍)、純利益22億2600万円(同2.03倍)と大きく増益転換し、経常利益は、期初に減益転換と見込んだ今期第2四半期(2021年1月〜6月期、2Q)累計業績を10億5200万円、純利益は6億2600万円上回る高利益進捗率となり、市場コンセンサスを13億円〜7億円上回った。
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