
今期(12年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比27.7%増、営業利益が同15.2%増、経常利益が同12.4%増、純利益が同16.0%増としている。前期に子会社化した桧家住宅三栄なども寄与する模様だ。先行経費の増加などで、通期予想に対する第3四半期累計(1〜9月期)の進捗率は売上高が61.9%、営業利益が27.0%、経常利益が30.9%、純利益が26.8%と低水準だった。このため利益面で今期下振れに注意が必要だが、受注は好調な模様であり来期の収益拡大に繋がるだろう。
株価の動きを見ると、第3四半期累計業績を嫌気して急落し、11月15日に昨年来安値769円まで調整した。しかしその後は徐々に下値を切り上げて足元では900円台を回復し、出直り感を強めている。1月8日には949円まで戻す場面があった。今期下振れ懸念を織り込んで調整一巡した形だろう。9日の終値901円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS184円16銭で算出)は4〜5倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円80銭で算出)は2.0倍近辺となる。
日足チャートで見ると、25日移動平均線を回復して上伸し、強基調に転換している。また週足チャートで見ても、26週移動平均線を回復してトレンド好転の動きとなっている。調整一巡した形であり、来期の収益拡大期待で出直り歩調の展開となりそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)