
同社は、航空・宇宙、熱交換器、油圧制御、環境システム、MET、マイクロテクノロジー、センサ、燃料電池を手がけている。足元の業績は、今3月期第1四半期売上高89億7000万円(前年同期比19.5%増)、営業損益4億4200万円の赤字(同5億0800万円の赤字)、経常損益5億2300万円の赤字(同2億8100万円の赤字)、最終損益4億4300万円の赤字(同2億7700万円の赤字)に着地。
通期では売上高520億円(前期比15.5%増)、営業利益19億円(同97.3%増)、経常利益15億円(同8.7%増)、純利益8億円(同36.7%増)を見込んでいるが、投資有価証券の一部を売却したことに伴い、投資有価証券売却益約4億9000万円、受取利息約2億6000万円が発生する見通しで、第2四半期に投資有価証券売却益を特別利益に、受取利息を営業外収益に計上する予定のため、業績が上ブレする可能性が高い。年間配当は7円を予定している。
株価は、6月23日高値459円から8月8日安値389円まで調整を挟んで上昇。防衛省は、2015年度予算で1機約200億円のP−1新哨戒機を20機一と括調達と伝わっており、脚システムを手がけている同社に受注期待が高まる。
中長期では国産戦闘機の開発思惑も後押し、防衛関連が大きなテーマに浮上する可能性が高いPBR0.69倍と割り負け、週足では13週移動平均線、月足では9カ月移動平均線を突破しており、本格的に上昇するか注目したい。(N)