
居酒屋、洋食、寿司、焼肉、和食など複数の業態で外食チェーンを展開し、新規出店、業態変更・改装、不採算店閉鎖などの効果で収益改善を鮮明にしている。前期(13年3月期)連結業績は税効果一巡で最終減益だが、営業利益は前々期比30.1%増の模様である。飲食事業直営店舗売上高(前年比、概算値)を見ると13年3月は全店が109.6%、既存店が104.7%だった。既存店は4カ月連続で前年比プラスとなった。居酒屋業態がやや低調だが洋食業態と焼肉業態の好調が続いている。また12年4月〜13年3月累計では全店が106.1%、既存店が101.6%と概ね順調な水準だった。洋食業態と焼肉業態の好調が牽引したようだ。今期(14年3月期)についても、新規出店効果に加えて、個人消費のマインド改善などを背景として、一段の収益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、2月5日に686円まで急騰した後の日柄整理局面のようだ。3月には600円台に戻す場面があったが、2月5日の686円に届かず反落した。ただし足元は500円台半ばで堅調に推移して調整一巡感も強めている。4月15日の終値551円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS4円98銭で算出)は111倍近辺、前期推定配当利回り(普通株式に係る会社予想の年間2円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS35円03銭で算出)は16倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んでいるが、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下ヒゲを付け、サポートラインとして意識される形となった。今期の収益改善に対する期待感で高値圏回帰の動きを強めそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)