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記事一覧 (08/17)中高年向けの市場「洋楽の懐メロ」から、音楽銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/16)ヤマダ電機は反発、情報開示夏枯れ時に太陽光発電関連報道が相次ぐ=浅妻昭治
記事一覧 (08/15)株式相場もロンドン五輪同様にチーム力!?個人投資家集中で低位材料株に業績相場=浅妻昭治
記事一覧 (08/14)「自己株式取得の切れ目が株高の切れ目」をハネ返してキヤノンは反発=浅妻昭治
記事一覧 (08/13)「近いうち」の解散・総選挙で空中戦開始なら日航の再上場は最大相場イベントに=浅妻昭治
記事一覧 (08/13)シコーはストップ安気配、民事再生手続き開始で逆転の材料株思惑は不発=浅妻昭治
記事一覧 (08/10)盆休み、消費税後を睨む展開=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/10)地合い軟調でも動きの強い銘柄を、ランキング上位株からピックアップ=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/10)住友ゴムは5連騰、業績上方修正ラッシュのタイヤ株は形状通りに高回転期待も=浅妻昭治
記事一覧 (08/08)トーア紡は業績上方修正で3連騰、極低位値ごろ株の資格要件十分も高値期日接近が玉にキズ!?=浅妻昭治
記事一覧 (08/07)「自動車は強し!!」のシンボル株がデビュー、日ペイントは業績を上方修正し高値更新=浅妻昭治
記事一覧 (08/06)方向感不確かな「マッチ・ポンプ」相場でパチンコ関連株に「マッチ・マッチ」展開を期待=浅妻昭治
記事一覧 (08/06)日本版のフェイスブックか?日本エマージェンシーアシスタンスは上場後わずか5週間で業績を下方修正しストップ安気配=浅妻昭治
記事一覧 (08/03)お盆前のひと稼ぎ相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/03)夏の節電と軟調な地合いから・・・石油・ガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/03)SANKYOは急反落も「伸びる前に縮む?」、1Q業績が大幅続落も通期純益はV字回復予想を継続=浅妻昭治
記事一覧 (08/02)昭電工は材料で底上げし業績で底もみ、今度は12月通期業績を完全下方修正=浅妻昭治
記事一覧 (08/01)エニグモは急反発、7月IPOは初値高倍率もセカンダリーでは主力株の株価動向とシーソーゲーム=浅妻昭治
記事一覧 (07/30)キヤノンの反発が本物なら2月急騰相場再現先取りで日立グループ株を徹底マーク=浅妻昭治
記事一覧 (07/30)エムスリーは高値更新、社名から「ソニー」色を薄めてから好材料が続き2回目の株式分割=浅妻昭治
2012年08月17日

中高年向けの市場「洋楽の懐メロ」から、音楽銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、洋楽の懐メロにハマっている。1960〜80年代あたりの曲だ。1960年代の物はほとんど私が生まれる前の作品で、子供の頃に親のレコードで聴いて好きになった。1980年代の物は、10代の青春時代に聴いていた思い出の曲が多い。

 前者はサイモン&ガーファンクルの『サウンド・オブ・サイレンス』や『スカボロ・フェア』といったしみじみ系から、ピーター・ポール&マリー、ボブ・ディラン、そしてザ・ショッキング・ブルーの『ヴィーナス』や『悲しき鉄道員』などのクラシック・ロックまで、いろいろ。後者はマドンナ、マイケル・ジャクソン、ジョン・(クーガー・)メレンキャンプ、ビリー・ジョエル、スティーヴィー・ワンダー、ウィリー・ネルソン等々。そういえば、ビートルズもかなり聴いていたなあ、と思い出した。

 近年は音楽をネット経由でダウンロードして手軽に聴けるようになったし、昔の映像や動画もネット経由で見たり購入したりがしやすくなった。そういった面から、「懐メロ」は中高年向けのビジネスとして成長しているのではないか?と、フト思ったのだった。

 上記から連想して、音楽関連銘柄を見てみた。

★JVCケンウッド〈6632〉(東1)

 映像技術、音響技術、音楽・映像ソフトを柱に、カーエレクトロニクス、業務用システム、ホーム&モバイルエレクトロニクス、エンタテインメントの4事業を展開している、JVCケンウッド<6632>(東1)を入れる。17日終値は10円高の291円。単位100株。PERは約5.8倍、PBRは約0.7倍と割安になっている。

 チャートは昨年2月27日につけた年初来高値394円から反落し、凸凹をはさみながらも中期続落トレンドで来ていた。しかし今年7月27日につけた年初来安値224円で底を打ち、リバウンドトレンドに転じている。まずは350円フシまでの戻りを目指す。15日付けのバークレイズ・キャピタル証券のレーティングでは、投資判断「オーバーウェイト」(強気)、目標株価(今後12ヵ月)400円とされた。

★ヤマハ〈7951〉(東1)

 ピアノやギター、電子楽器などの総合楽器メーカー、ヤマハ<7951>(東1)を入れる。音楽教室や家庭用音響映像機器、業務用音響機器、半導体などの事業も行なっている。そういえば、ポール・サイモンのギターは(全部ではないだろうが)ヤマハの物だと聞いたことがあるし、アメリカの多くの著名アーティストが参加した『ウィ・アー・ザ・ワールド』(1985年)の映像などでヤマハの音響機器を見た覚えがあるような気がする。

 ヤマハの17日終値は7円高の800円。単位100株。PERは約21.1倍、PBRは約0.8倍となっている。株価は7月26日につけた直近安値696円からの反発局面にある。とはいえ、中期チャートで見ればまだまだ安値圏にある。まずは次のフシ850円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。業績は好調で、今期2013年3月期連結業績予想は一部下方修正したものの、前年比増収、営業・経常2ケタ増益、純損益は黒字転換を見込んでいる。大口株主には信託口、都銀、地銀、損保、生保などが並んでおり、手堅い印象だ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:28 | 特集
2012年08月16日

ヤマダ電機は反発、情報開示夏枯れ時に太陽光発電関連報道が相次ぐ=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ヤマダ電機<9831>(東1)は16日、35円高の4375円と反発している。きょう付けの日本経済新聞で、同社が、群馬県板倉町で環境配慮型の「スマートタウン」の開発に参画、太陽光発電装置や家庭用エネルギー管理シシテムを標準装備した次世代省エネ住宅「スマートハウス」500戸の分譲やLEDの街路灯、電気自動車の給電システムも導入すると報道されたことを受けて下げ過ぎ訂正買いが再燃しているもので、関連してグループ会社のエス・バイ・エル<1919>(東1)も、9円高の164円と急反発している。

 きょう付けの日本経済新聞では、同社のほか、太陽光発電関連では、前田建設工業<1824>(東1)カネカ<4118>(東1)にも、太陽光発電関連のニュースが同時に報道され、太陽光関連材料への注目度がアップしている。

 株式市場は、このところお盆休み入りや海外投資家の夏期休暇入りで市場参加者が減少し、閑散相場が続いているが、企業の情報開示も、3月期決算会社の4〜6月期決算の発表が一巡したこともあり、前日15日の東証の適時開示情報での発表数も、取引時間中、取引時間終了後とも激減、夏枯れ状態にあった。

 そのなかで、きょうの日経新聞での相次ぐ太陽光発電関連の報道であり、材料枯渇状況でのまさに「干天の慈雨」となっている。前田建設は、セブンーイレブン・ジャパンのコンビニエンスストア500店向けに太陽光パネル工事を受注したと報道されて、16円高の367円と続続伸し、カネカは、太陽光が反射しにくい太陽電池用パネルを開発したと報道されて12円高の418円と急反発している。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:23 | 特集
2012年08月15日

株式相場もロンドン五輪同様にチーム力!?個人投資家集中で低位材料株に業績相場=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ロンドン・オリンピックが、8月12日(現地時間)に閉幕した。同五輪で日本は、過去最多の38個のメダルを獲得し、団体や女性選手が健闘するチーム力、女性力の強さを印象つけた。

 このロンドン五輪と同様に、株式相場でもチーム力の強さを印象つけているのが、低位材料株の逆行高である。お盆休み入りで市場そのものの売買高が細るなか、ルック<8029>(東1)日本橋梁<5912>(東1)学研ホールディングス<9470>(東1)京成電鉄<9009>(東1)などが、相次いで急騰した。

 きょう15日も京成電鉄、学研ホールディングスが、連日の年初来高値更新となっている。欧州債務危機や米中の景気減速、円高再燃などの不透明材料が底流する相場環境下、外部材料に振り回されない内需株に個人投資家が集中、それこそチーム力を発揮している結果である。

 この低位材料株相場は、通常は買うから動く、動くから買うという値動き重視、ご意見無用の腕力相場とされている。しかし、今回はどうも趣きが違うようである。立派な業績相場のムードが強い。ルックにしろ日本橋梁、学研HD、京成電鉄にしろ、好決算発表をキッカケに急動意となったからだ。

 ルックは、今12月期第2四半期(2Q)累計業績発表とともに12月通期業績を上方修正して過去最高純利益を更新し、日本橋梁は、今3月期第1四半期決算の開示とともに2Q累計業績を上方修正、学研HDは、今9月期第3四半期業績が大きく増益転換し期末配当を増配、京成電鉄も、今3月期第1四半期業績が大幅増益で着地している。主力ハイテク株に業績下方修正や赤字継続が続くなか、業績相場が着実に進展している反映と捉えられないこともない。

 ロンドン五輪代表の背泳ぎの入江陵介選手が、男子400メートルメドレーリレーで銀メダルを獲得したときに「(日本水泳陣全員の)27人のリレーの結果」とインタビューに答えていたが、株式相場も、個人投資家のリレーが好回転し、チーム力が持続すれば、お盆休み明けも、業績相場が力強さを増す展開が期待できることになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:11 | 特集
2012年08月14日

「自己株式取得の切れ目が株高の切れ目」をハネ返してキヤノンは反発=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク キヤノン<7751>(東1)は14日、24円高の2682円と変わらずを挟み3営業日ぶりに反発している。前日13日大引け後に7月30日に取締役会決議し実施した自己株式取得の終了を発表、株価押し上げ材料が一巡したが、この自社株式取得でつけた2848円の戻り高値から予め200円幅の調整をしていただけに、織り込み済みとしてかえって下げ過ぎ訂正買いが再燃している。

 同社株は、昨年4月以来、業績の下方修正や株価急落場面では合計5回も自己株式取得を発表、株価は好感高したが、この取得終了とともに株価のほぼ往って来いの調整となり、まさに「金の切れ目が縁の切れ目」ではないが、「自己株式取得の切れ目が株高の切れ目」となってきた。今回は、寄り付き段階では、この需給悪化懸念を押し返している。

 7月に決議した自己株式取得は、資本効率の向上を図るとともに、将来の株式交換などの機動的な資本戦略に備えることを目的としており、取得株式数の上限を2100万株(発行済み株式総数の1.8%)、取得総額を500億円とした。

 この自己株式取得に先立ち、同社は、7月25日に今12月期通期業績を下方修正し、株価は、2308円まで急落、株価対策も意識したもので、株価は、自己株式取得とともに2848円まで300円幅の急騰を演じた。

 ソニー<6758>(東1)が、今年8月9日に子会社を株式公開買い付けして親子上場を解消することを発表、この思惑も同社に波及しており、保有する自己株式の処理方法や再度の自己株式取得など下値では思惑が交錯する展開が続きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:02 | 特集
2012年08月13日

「近いうち」の解散・総選挙で空中戦開始なら日航の再上場は最大相場イベントに=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「姓はニコポン、名は近メシ」といえば、かつては兜町ではよく見聞きした外交辞令の所作である。証券マンの肩を「君はよくやってくれている。ありがとう」とニコニコ笑いながらポンと叩き、次いで「近いうちにメシでも食おう」と畳みかけるのである。証券マンの方も心得たもので、外交辞令以上の笑顔を返し、決して、手帳を取り出してメシを食うスケジュール調整をするなどという野暮なことはしない決まりとなっていた。これで双方が丸く収まり、兜町流のコミュニケーションがスムーズに運ぶことになる。

 一方、永田町では、別の流儀があるらしい。野田佳彦首相が、8月8日の谷垣禎一自民党総裁、山口那津男代表と会談した際に伝えた「近いうちに国民に信を問う」とした発言の「近いうち」が、政治問題化しているのである。解散・総選挙の意向を明らかにした発言だが、「近いうち」がどの時期になるのか議論を呼んでいる。

 これに関連してテレビでコメントを求められた自民党の元総裁で某元首相は、「近いうちにメシを食おうといえば、2週間以内に約束を実行するのは常識」として、9月8日に会期末が迫った今国会中の解散・総選挙を示唆した。このコメントを聞く限り、政治家の方が、証券マンより律儀に約束を実施するスタイルを貫くようである。

 それにしても、政局が混迷して総選挙風が吹くようになると、兜町ではかつて必ずそれらしい政治銘柄の一つや二つが、動意付いたものである。材料も前ぶれもなく、突然大商いになって急騰する銘柄が突出したものだ。今回は、消費税増税関連法案を巡って、与党・民主党が分裂し、与野党3党合意など政局が紛糾した割りには、そうした政治銘柄のウワサはまだ流れていない。それだけ株式市場が、まっとうになって透明性が増し、グローバル化したということだろうが、その根本はどうも別なところにありそうだ。政治無関心相場である。

 このところ「政治」が、株価材料、相場テーマとして取上げられたためしはほとんどない。首相が1年ごとに変わり、「何も決められない」政治から、野田首相が原発の再稼働と消費税増税関連法案の成立を決めたが、それでも関連して株価が動くことはなかった。市場の関心事は、もっぱら欧州債務危機や米国、中国の景気減速などに向いたままで、円高対応の政府への期待さえ皆無であった。

 解散・総選挙でこのムードが変わって、「政治の季節」がやってくるのか注目されることになる。そうなれば、テーマ株として野田内閣が、7月に閣議決定した日本再生戦略や、自民党がマニフェストとした国土強靭化基本法などの関連株に注目が集まることになるが、もうひとつの「政治銘柄」として注目度がアップしそうなのは、9月19日に東証に再上場される日本航空<9201>(東・所属部未定)だろう。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:35 | 特集

シコーはストップ安気配、民事再生手続き開始で逆転の材料株思惑は不発=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク
 シコー<6667>(東マ・整理)は13日、寄り付きから売り気配値を下げ5000円安の2万4890円売り気配とストップ安の急続落となり、8月9日につけた年初来安値2万9010円を下抜いている。

 前週末10日大引け後に民事再生手続開始の申立てと、ミネベア<6479>(東1)とのスポンサー契約締結を発表、東証は、9月11日付けの上場廃止を決定、売り買い差し引き約1万2000株の売り物を浴びている。

 同社の経営破たんで、今年2012年の上場企業の倒産は、7月31日にやはり民事再生手続開始申立てをしたクレスト・インベストメンツ<2318>(JQS・整理)に次いで5社目となった。そのクレスト・インベストメンツの株価は、倒産で突っ込んだ上場来安値6円から前週末10日ザラ場には30円までリバウンド、短期5倍化と大化けし、きょう13日も34円まで買い進まれている。

 経営破たんが、究極の逆転材料となるか、それとも単なるマネーゲームに終わるのか判断の分かれるところだが、シコーにはこの連想買いは不発となっている。

 シコーは、スマートフォン向けのオートフォーカス用リニアモータ(AFLモータ)で、前3月期第3四半期に大手メーカーのモデルチェンジで生産量が急減し、中国でのレアメタル価格の高騰、最低賃金の上昇、さらに為替デリバティブの差損なども重なり前3月期業績が赤字転落、2011年末には主要取引先からAFLモータの新規大口受注を確保したが、大量の労働者採用やそれに伴う製品歩留まりの悪化が続いて今期第1四半期も赤字転落、「継続企業の前提に関する事項の注記」を記載した。

 このため、今年6月以降、取引金融機関と事業継続・再生を図るために協議、再生にはスポンサーによる支援が不可欠としてスポンサーの選定を進め、支援表明書が提出された複数の候補者のなかから提案内容が有利だったミネベアとの間でスポンサー契約を締結した。負債総額は、85億945万円となった。なおミネベアは、3円高の311円と反発し、7月25日につけた年初来安値253円から底上げをしている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:03 | 特集
2012年08月10日

盆休み、消費税後を睨む展開=犬丸正寛の相場展望

★消費税成立で外国人の見直し買いも期待

犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、『盆休みの閑散・個別物色の相場』となりそうだ。政治も盆休みに入る。

 とくに、政治生命を賭けると言ってきた野田佳彦総理は消費税増税を成立させた。いろいろ批判はあるものの、数少ない「有言実行」型の政治家としての評価はされるだろう。問題は、昔の日本のような年貢を取り立てるだけで代官だけが好い思いということではいけない。これからは、農民がヤル気になる政策が求められる。

 経済を伸ばし、若い人の失業をなくす政策が急ぎ求められる。誰がやっても難しい消費税増税の大仕事を成し遂げたのだから、経済成長を任せることのできる新しい人にバトンタッチすることも重要だ。

 マーケットは盆休みの間に「日本株式会社」の次の展開を睨らむものとみられる。とくに、消費税上げによって国の財政悪化にひとまずブレーキのかかることから外国人投資家の見直し買いも予想されるのではないか。今回のオリンピックで多くのメダルを獲得した日本の底力も改めて注目されたはず。

 マーケットの内部要因では、日経平均が9日(木)に9004円と9000円台を回復し、ひとまず目先の達成感がある。一部には、このまま1万円を期待する声もある。しかし、4〜6月期決算の不振が伝えられる中、企業業績面から1万円を目指すのは難しいだろう。やはり、「消費税後の日本経済」を見極めたい気持ちは強い。

 当面は9000円を挟んだモミ合いが予想され、業績見通しの良い銘柄への物色が展開されるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:52 | 特集

地合い軟調でも動きの強い銘柄を、ランキング上位株からピックアップ=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 本日(8月10日)の日経平均は前日比87円16銭安の8891円44銭で引けた。先週に比べるとやや持ち直したものの、相変わらず低めで推移している。東証一部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品セクターをはじめ、9セクターが上昇しているのみだ。買い材料も見当たりにくい中、週末や盆休みを前にした手じまい売りに押されている面もあるようだ。

 こういう軟調な時にも買われている銘柄は・・・と、とりあえず東証一部の値上がり幅上位銘柄と値上がり率上位銘柄を見てみた。インターネットイニシアティブ<3774>(東1)のように四半期決算の好業績といった材料がある銘柄や、ドクターシーラボ<4924>(東1)国際石油開発帝石<1605>(東1)のような上昇トレンドの好チャート銘柄が買われているようだ。

 ランキング上位株のなかから2銘柄をウォッチしてみた。

★太陽誘電〈6976〉(東1)

 セラミックコンデンサーなどを扱っている、太陽誘電<6976>(東1)を入れる。10日終値は64円高の683円。単位100株。PERは約14.9倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは3月の高値900円台から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドで来ていたが、7月25日につけた直近安値570円と8月3日につけた581円でダブル底を形成。8月9日に発表した第1四半期(4〜6月)決算などの材料もあり、リバウンドに転じたようだ。まずはひとつのフシであり、26週移動平均線でもある、800円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。

★ヤマダ電機〈9831〉(東1)

 家電量販店の最大手、ヤマダ電機<9831>(東1)を入れる。10日終値は315円高の4310円。単位10株。PERは約7.4倍、PBRは約0.8倍と割安水準にある。株価は昨年7月の高値7080円から反落し、続落トレンドとなっていたが、今年7月18日につけた年初来安値3385円で底を打った模様だ。8月9日に発表した第1四半期(4〜6月)連結決算は前年同期比2ケタ減収減益だったが、「底を打った」、「悪材料出尽くし」との観測からも買われているようだ。中期で5000円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:31 | 特集

住友ゴムは5連騰、業績上方修正ラッシュのタイヤ株は形状通りに高回転期待も=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 住友ゴム工業<5110>(東1)は10日、13円高の1006円と5日続伸して始まっている。前日9日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年5月9日に上方修正した12月通期業績の2回目の上方修正を発表、5月の前回上方修正時は株価が下落したが、今回は、同業他社のブリヂストン<5108>(東1)が、上方修正し株価も好感高したあとのラッシュとなっているだけに、きょう10日決算発表予定の横浜ゴム<5101>(東1)も含めて、タイヤの形状よろしく買いが高回転する期待を高めている。

 住友ゴムの12月期業績は、5月の増額値より売り上げを50億円、経常利益を30億円、純利益を10億円それぞれ引き上げ、純利益は、320億円(前期比12%増)と連続過去最高更新の更新幅を拡大する。

 2Q累計利益が、原材料価格の変動などにより、5月の増額値をそれぞれ経常利益で33億2300万円、純利益で14億2200万円上回って着地しており、2Q累計業績を踏まえて再上方修正した。

 株価は、5月の上方修正時はなお利益が市場コンセンサスを下回っており、円高進行、世界同時株安も響いて年初来安値にあと1円と迫る897円まで大きく下げ、足元はこの安値から100円幅の底上げをしたところである。市場コンセンサスは、5月当時よりハードルを上げており、今回の再上方修正値もこれに未達となるが、タイヤ株の相次ぐ業績上方修正がサポートした展開となっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:12 | 特集
2012年08月08日

トーア紡は業績上方修正で3連騰、極低位値ごろ株の資格要件十分も高値期日接近が玉にキズ!?=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク トーア紡コーポレーション<3204>(東1)は8日、2円高の54円と変わらずを挟んで3日続伸し、6月4日につけた年初来安値49円から底上げをしている。前日7日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計業績と12月通期純利益の上方修正を発表、極低位値ごろの割安株買いが増勢となっている。

 業績上方修正は、衣料事業のテキスタイル部門と、インテリア産業資材事業のカーペット、不織布の売り上げ増を要因としており、2Q累計純利益を期初予想より1億2600万円、12月通期純利益を5000万円それぞれ引き上げ、通期純利益は、5億5000万円(前期比25%減)と前期の過去最高からの減益転換率を縮小する。

 同社株は、この業績上方修正に加えて、配当も、2円配当を安定継続するなど極低位値ごろ株のなかでも数少ない有配株として、出色のポジションを占めているが、ただ業績上方修正がそのまま上値追いにつながるかはなお不透明である。というのは、同社の信用取組は買い残が大きく重荷となっているからだ。

 同社株は、2月24日に年初来高値67円をつけ、この高値で信用買い残は680万株に積み上がってピークとなり、絶対期日が接近している8月3日現在で、ピーク比4割強減少しているが、なお382万株の買い残が残っている。有配であることが、かえって買い残の整理を遅らせている面もあり、絶対期日通過後の株価展開に注目が集まりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:15 | 特集
2012年08月07日

「自動車は強し!!」のシンボル株がデビュー、日ペイントは業績を上方修正し高値更新=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 日本ペイント<4612>(東1)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ48円高の698円まで買い進まれて続急伸、7月10日につけた年初来高値664円を更新している。

 前日6日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示に合わせて、第2四半期(2Q)累計・通期業績の上方修正を発表、「自動車は強し!!」を如実に反映するシンボル株がデビューしたと評価され割安株買いが増勢となっている。

 前週末3日にピークを迎えた3月期決算会社の4〜6月期(1Q)業績の発表では、ホンダ<7267>(東1)トヨタ自動車<7203>(東1)の自動車株が、相次いでV字回復業績を発表、同じハイテク株のエレクトロニクス株では赤字継続業績や、下方修正銘柄が続のとは対照的な業績推移を示しているが、日ペイントの業績上方修正は、この落差を決定付けると評価されている。

 日ペイントの業績修正のうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを60億円、経常利益を30億円、純利益を3億円それぞれ引き上げ、純利益は、143億円(前期比16%増)と増益転換率を伸ばし、2011年3月期の過去最高(143億5000万円)にあと5000万円と迫る。2Q業績が、国内外で自動車用塗料の売り上げが好調に推移して上ぶれ、下期は不透明要因が多いことから期初予想を変更せず、2Q累計業績の上方修正分だけ修正した。

 株価は、今期業績の増益転換予想と連続増配を好感して659円高値をつけ、555円まで調整したあと、売り方の買い戻しに自動車関連株人気が加わって高値を更新した。PER12倍台の割安修正で、2007年5月高値714円抜けから一段高に進もう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:54 | 特集
2012年08月06日

方向感不確かな「マッチ・ポンプ」相場でパチンコ関連株に「マッチ・マッチ」展開を期待=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 揺さぶられ、振るい落とされる―――そんな不安心理が市場ムードを悪化させている。いまだに「リスク・オン」か「リスク・オフ」か方向感が不確かだからだ。欧州債務危機は、収束に向かっているのか、なお波乱含みなのか、世界景気は減速を強めるのか、踏みとどまるのか、企業業績はアップ・トレンドかダウン・トレンドかなどなど、強材料と弱材料が混在して、皆目、見当がつかない。

 そのクセ、その不透明市場のバックに別の力学も働いて、投資家心理の逆をついているのではないかと疑心暗鬼も付き纏うから始末に悪い。それは、かつての仕手株相場で、チョウチンをつけて買い参戦した短期筋が、買い本尊に翻弄され当事者能力を失っていく投資家心理の過程と相似形となる。買ってハシゴを外され、売ってカツがれるのではないかと怯えさせる投資マインドを醸成する。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁などは、いわばこの仕手株相場の本尊のテクニック丸出しであった。ユーロ防衛策への積極姿勢を示して期待感を煽っておいて、次にはこの発言を後退させハシゴを外して沈静化を図るなど心憎いほど市場心理の逆をついた。「空手形」などとコキおろす新聞論調もあった。

 かつて日本にも「マッチ・ポンプ」と揶揄された政治家がいた。国会で爆弾質問をして政治スキャンダルにマッチで火をつけ、何がしかの代償をフトコロに入れると、今度はポンプで水を掛けて沈静化させる政治手法を駆使、ついには刑務所の塀の内側に落ちてしまった。ドラギ総裁の「マッチ・ポンプ」は、この政治手法の踏襲なのか、それとも政策当事者の政策手詰まり感そのものの反映かは不透明である。

 今週も、各種相場見通しに目を通すと、なお「マッチ・ポンプ」続出への懸念が共通項として取り上げられている。日銀の金融政策決定会合に中国の主要経済指標の発表、3月期決算会社の4〜6月期(1Q)業績の発表などの相場イベントが続くからだ。投資タイミングはますます微妙化、巧緻化が要求され、タイミングを間違うと買いでも売りでも二重にヤラれ、投資資金が最小化する心配だけが大きくなる。

 「マッチ・ポンプ」の圏外で、影響を最小化した投資行動を選択したいとするのは当然の投資家心理である。市場では内需株シフト、小型株選好などが強まっているのは、この反映である。外部環境に振り回されずに個々の銘柄の独自材料、投資価値に従って株価の高安を問う投資スタンスである。

 この延長線で注目したいのが、パチンコ関連株である。1Q決算発表でも、このパチンコ関連株に上方修正銘柄や好決算銘柄が相次いでおり、全般相場がなお波乱展開するなかで、ことによるとまたまた逆行高特性を再燃させるかもしれないからである。投資家自らが、主体性をもって投資判断を下せる展開も期待できることになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:01 | 特集

日本版のフェイスブックか?日本エマージェンシーアシスタンスは上場後わずか5週間で業績を下方修正しストップ安気配=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 日本エマージェンシーアシスタンス<EAJ、6063>(JQS)は6日、寄り付きから売り気配値を引き下げストップ安となる500円安の1965円売り気配と4営業日続落している。

 同社株は、今年6月20日に公開価格1100円で新規株式公開(IPO)されたばかりだが、この上場からわずか5週間後の前週末3日に今12月期第2四半期・通期業績の下方修正を発表、米国市場で上場来安値を更新してIPO人気に水を差したSNS(交流サイト)世界最大手・フェイスブックの日本版ではないかとブーイングが強まり売り物を浴びている。EAJは、公開価格を300円上回る1400円で初値をつけ、上場来高値4570円まで買い進まれ、公開価格比4.1倍の高人気となった。

 この人気を支えていたのが、海外旅行者向けの医療アシスタンスサービスを提供する独自のビジネスモデルと、公開価格のPERが、好業績を背景に8倍台と割安だったことが要因となった。ところがその業績予想を下方修正したのである。

 業績修正のうち12月期業績は、売り上げをIPO時予想より2000万円引き上げたが、逆に経常利益を8800万円、純利益を5300万円それぞれ引き下げ、純利益は、8700万円(前期比51%減)と減益転換率を悪化させる。

 下方修正の理由としては、IPOを機にさまざまな新規契約獲得の可能性が高まって、当初は中長期的に見込んでいたビジネス拡大が早期化、この新規ビジネス機会を逃さないように先行的な人材採用を積極化、当初予算より人件費、外注費、監査法人への支払いなどが増加したことを上げているが、いずれもIPO時に予測の範囲内ではなかったのかとの疑問符がつく。

 同社の対株主姿勢はもちろん、幹事証券の野村証券や上場市場の大阪証券取引所の審査能力なども問われることになる。フェイスブックでは、上場の際のゴタゴタで訴訟が起こされているが、日本版フェイスブックではどのような成り行きとなるか要注目となる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:03 | 特集
2012年08月03日

お盆前のひと稼ぎ相場=犬丸正寛の相場展望

■海外、国内とも手がかり材料難、好業績を個別物色

犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は、『お盆前のひと稼ぎ場面』となりそうだ。来週で発表がほぼ一巡する3月期決算会社の4〜6月・第1四半期決算の中で好業績銘柄を物色する展開が予想される。

 全般は大きくは動けない。海外材料は手がかりに乏しい。注目された欧州中央銀行によるユーロ不安対策は具体性に乏しかった。問題の根深かさが印象付けられる結果となった。週末にはアメリカの7月雇用統計が発表となる。芳しいものではなさそうだ。GMの大幅減益も伝えられるなど企業業績にも陰りがみられる。欧州経済不振の影響がアメリカの実体経済にも波及し始めたようだ。当然、アメリカは景気テコ入れのため金融面での政策は期待されるものの8月中は具体的なものはなさそうだ。

 欧州経済不振は、日本の輸出企業にも影響がみられる。輸出比率の高い企業の業績は総じて良くない。とくに、まだ堅調な新興国の経済にどのていど影響が出るかが注目される。

 国内の政局が不透明なこともマーケットにおいて手が出し難しい状況となっている。参議院での消費税等の採決をめぐって与野党対立は激しくなっている。解散総選挙ということになれば、新政権・新政策を期待する展開も予想されるものの、低支持率のまま現政権が粘れば白けムードが強まりマーケットは見送りとなるだろう。

 お盆休み、夏休み、オリンピックなどを考えると、相場が元気のよいのも前半までで、後半は見送り気分が強まりそうだ。

 日経平均は4月以降、13週線に沿った形で上値を切り下げる展開が続いている。もちろん、26週線を上抜くことは難しい。今後も、少なくとも8月中は13週線に頭を押さえられる動きだろう。ただ、6月4日の安値8238円を割り込むような下げもないものとみられる。

 猛暑の続く中で中小型の好業績銘柄を物色する展開になるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:46 | 特集

夏の節電と軟調な地合いから・・・石油・ガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 私の家では、夏季に入っても節電・節約ということでクーラーを使っていなかったのだが、7月下旬あたりから、さすがの暑さには勝てず、ついに空調のスイッチを入れることにした。・・・涼しい・・・。やはり快適さに慣れてしまうと、人間、なかなか我慢したくなくなるものだ。

 電気といえば、8月1日付けのロイターの報道によると、東京ガスの村木茂副社長がインタビューで、経済産業省が発送電分離など電力自由化拡大を打ち出したことについて、「自由化で発電事業を拡大するチャンスがある」と述べたそうだ。東京電力<9501>(東1)の古い火力発電設備の更新プロジェクトへの参加に意欲を示した上で、従来は2020年時点で最大で500万キロワットに増強するとしていた発電能力の拡大計画が上積みされる可能性があると語ったそうだ。東電は同更新投資を他の事業者と共同で行なう計画があり、東京ガスはそのなかのLNG(液化天然ガス)火力発電に「興味を持っている」という。

 両社のチャートを見ると、東電は昨年3月の震災以降、急落&底這い、東ガスはこの半年ほどはジリ高トレンドとなっており、対照的な動きとなっている。まずは東ガスを見てみた。

 また、本日(8月3日)大引け時の東証1部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品、電気・ガス業、鉱業の3セクターは前日比で上昇している。エネルギー関連セクターは本日のように地合い軟調な時でも強いようだ。そのなかから1銘柄をピックアップしてみた。

★東京ガス〈9531〉(東1)

 東京ガス<9531>(東1)の3日終値は5円安の408円。単位1000株。PERは約12倍、PBRは約1.3倍となっている。チャートは昨年11月につけた安値313円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。短期では高値圏にあるので、380円フシあたりの押し目を待って拾い、上値追いをしてみる。売り板がやや厚いようだが、信用倍率は約0.2倍の売り長となっており、一時的に売りがあっても買い戻しが入ってきそうだ。

★出光興産〈5019〉(東1)

 石油・石炭製品セクターから、出光興産<5019>(東1)を入れる。3日終値は前日と変わらずの6280円。PERは約3.9倍、PBRは約0.4倍となっている。チャートは3月19日につけた年初来高値8790円から反落し、続落トレンドで来ている。7月25日に年初来安値6110円まで売られて以降は反発のきざしが見えている。ひとつのフシであり、26週移動平均線でもある7500円ラインまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:40 | 特集

SANKYOは急反落も「伸びる前に縮む?」、1Q業績が大幅続落も通期純益はV字回復予想を継続=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク SANKYO<6417>(東1)は3日、165円安の3745円まで下げて急反落している。前日2日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、大幅続落して着地したことが響き利益確定売りが先行している。

 しかし、この1Q大幅続落業績は、同社のコメントによれば、今期後半に市場投入する新ブランドの対応準備が要因になったとしており、いわば「伸びる前に縮む」、「ジャンプする前の膝の屈折運動」となるわけで、その証拠に同社の今3月期通期純利益は、期初予想を据え置きV字回復を見込んでいる。

 1Q業績は、前年同期比27%減収、75%経常減益、70%純益減益と落ち込んだ。パチンコ遊技機等製造会社で構成される日本遊戯機工業組合の内規変更が今年4月に実施され、新ゲーム性を搭載した内規対応のパチンコ機が、6月以降、漸次市場に供給されており、同社も6月に他社に先駆けて投入したが、まだ新内規への対応準備で投入タイトル数が限定的にとどまったことが要因となった。このため新タイトルが投入される第2四半期累計・通期業績は期初予想を据え置いた。

 年間のパチンコ販売台数は前期比19.7%増の43万2000台、パチスロ機は同95%増の18万8000台を計画、売り上げは前期比20%増、経常利益は同19%増と増収増益転換、純利益は、前期計上の投資有価証券評価損、固定資産売却損が一巡し350億円(前期比73%増)とV字回復を予想している。

 前期業績は、新投入機種が市場評価が得られなかったとして販売台数、業績とも期中に下方修正したが、今期は計画通りにジャンプできれば、投資価値の向上につながってくることになる。PER10倍台、PBR0.8倍、配当利回り4.0%の割安株価は、逆張り妙味を示唆することになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:02 | 特集
2012年08月02日

昭電工は材料で底上げし業績で底もみ、今度は12月通期業績を完全下方修正=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 昭和電工<4004>(東1)は2日、2円安の134円まで下げて続落したあと、その後は変わらずと持ち直している。

 同社株は、7月25日に報道された放射性物質の処理技術の開発をハヤして底上げしたが、7月27日には今12月期第2四半期(2Q)累計業績の増額・減額修正がマチマチの業績修正を発表して伸び悩み、前日1日大引け後にはその2Q累計決算の開示とともに12月通期業績の完全下方修正を発表、嫌気してリスク回避売りが増勢となっている。

 材料で買って、業績で売る材料株特有の株価推移となっている。放射性物質の処理技術は、東北大学の研究グループと共同開発、原発事故で発生した汚染水を大量に処理、高温で焼き固め固定物のなかに放射性物質を完全に封じ込めることを可能とした。

 一方、今期業績は、2Q累計業績については売り上げ、純利益は下方修正したものの、経常利益は上方修正した。

 これに対して前日発表の12月通期業績の修正は、期初予想より売り上げを900億円、経常利益を60億円、純利益を50億円すべて下方修正、純利益は、180億円(前期比6%増)と連続増益率を縮める。

 石油化学部門でエチレンプラントの不具合から約90日の操業停止が発生し、販売数量も減少し、年後半の需給改善の遅れも想定され、化学品部門もAV市況低迷で減益となることが要因で、HD事業の堅調推移、増益推移でもカバーできない。

 株価は、値ごろが極低位でPERは11倍台、PBRは0.8倍と割り負けているが、なお底値圏で株価のクセの悪さは長引きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:57 | 特集
2012年08月01日

エニグモは急反発、7月IPOは初値高倍率もセカンダリーでは主力株の株価動向とシーソーゲーム=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・トーク エニグモ<3665>(東マ)は1日、230円高の4680円まで上げて急反発している。同社株は、今年7月24日に公開価格1750円でIPO(新規株式公開)され、公開価格を2.3倍上回る4030円で初値をつけ、今年3番目の高初値倍率となり、初値後のセカンダリーでも、全般相場の波乱で逆に直近IPO人気を高め、個人輸入代行サイト運営の独自ビジネスモデルを評価して3日間のストップ高を交え前日ザラ場には上場来高値4820円まで買い進まれ公開価格比2.7倍となった。

 ただ主力株が、決算発表や7月の月末のドレッシング買いで持ち直してきたのと綱引き、最高値後は利益確定売りに押された。きょう1日は、主力株が売り気配や急反落して始まっていることから、逆に直近IPO株人気を再燃し、主力株とシーソーゲームを演じている。

 7月のIPOは、同社を含めて3社となったが、3社がすべて公開価格を上回って初値をつけ、平均初値倍率は90%と前々月6月の61.2%を大きくオーバーし、昨年9月の2.1倍以来の高さとなった。

 セカンダリーも好調で、エニグモのほか7月19日IPOのワイヤレスゲート<9419>(東マ)は、公開価格1200円に対して2311円で初値をつけ、その後、上場来高値3670円まで買い進まれ、公開価格比3.0倍となった。

 全般相場の先行き不透明感からIPO人気の継続が予想されるが、8月のIPO予定は、いまのところ8月7日上場のサクセスホールディングス<6065>(JQS)1社にとどまっており、直近IPO株人気がさらに高まるかどうかは、主力株の決算動向次第となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:42 | 特集
2012年07月30日

キヤノンの反発が本物なら2月急騰相場再現先取りで日立グループ株を徹底マーク=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 前週末26〜27日のキヤノン<7751>(東1)の株価の動きをみると、どこかで経験したことがある既視感(デジャ・ビュ)と捉えられた。キヤノンは、7月25日に今12月期第2四半期(1〜6月期、2Q)累計決算の発表と同時に12月期通期業績を下方修正し、26日の株価は一時、370円安と急落して年初来安値を連続更新したが、週末にはその安値から230円高と急反発したのである。業績の下方修正が、年初来安値水準で悪材料出尽くし、あるいは悪材料織り込み済みとして、株価底上げのキッカケ材料となったことになる。

 いまや3カ月ごとに続く決算発表は、最大の相場イベントとして数々のドラマ、悲喜劇を生んできたが、そうした過去の決算発表の数々を反芻すると、今回のキヤノンの株価の既視感は、今年2月のソニー<6758>(東1)の株価動向から触発されたのではないかと思い当たる。

 ソニーは、今年2月2日に前3月期第3四半期決算の開示とともに、前期通期業績の3回目の下方修正を発表し、営業利益は赤字転落、純利益は赤字幅をさらに悪化させた。しかし株価は、このときの安値から500円幅の急反発を演じている。この急反発は、ソニー固有の株価材料によるものというよりは、日本銀行の強力サポートが大きく、2月13〜14日開催の金融政策決定会合で打ち出された資産買入基金の10兆円の増額とインフレ・ターゲット論の導入が引き金となった。

 市場は、この追加金融緩和策を「バレンタイン・プレゼント」と歓迎し、1ドル=76円台、1ユーロ=100円台割れと円高に進んでいた為替相場は、円高修正となり、8800円台で低迷していた日経平均株価も、3月末の年初来高値1万255円まで急伸した。ソニーを筆頭に業績を相次いで下方修正した銘柄が、悪材料出尽くし感を強めて、下げた株ほど良く戻すとする「リターン・リバーサル」のテクニカル的な買いが先行した。

 今回のキヤノンの株価反発には、日銀の「お中元プレゼント」はなかったが、その代わりに欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の「リップ・サービス」があった。同総裁が、ユーロ防衛策を強く示唆したことで欧州債務懸念が緩和し、1ユーロ=94円台まで進んでいた円高・ユーロ安が一服したことが、キヤノン株買い戻しの材料となった。

 キヤノンにみられた既視感が、そのまま2月の反騰相場再現を示唆しているとするのはまだ時期尚早かもしれない。3月期決算会社の第1四半期(4〜6月期)業績発表は、これから本番を迎え、米国でも4〜6月決算や重要経済指標の発表やFOMC(連邦公開市場委員会)開催などの相場イベントが、目白押しだからだ。世界的に景気減速懸念が強まるなかで、予断は許さないと捉える方が無難だろう。

 しかしその様子見シナリオ、悲観シナリオが大勢を占めるなかで、キヤノンの反発が、本格反騰につながる本物であるとする楽観シナリオの可能性がいくらかでも残っているとしたら、今年2月の反騰相場をもう一度振り返ってリサーチして置く価値だけはあることになる。リサーチの最大の手掛かりは、2月相場で株価反騰のリード役としてその決算発表が、ポジティブに評価された銘柄があったことにある。アンリツ<6754>(東1)ニコン<7731>(東1)である。業績の下方修正、再下方修正、再々下方修正銘柄のラッシュとなったなかで、アンリツは、業績を再々上方修正して増配、ニコンも業績を上方修正、株価は、両社株とも日経平均株価の上昇率を2倍以上、アウトパフォームしたのである。

 2月相場の再現が期待できるとしたら、決算発表のなかから第2のアンリツ、ニコンをセレクトするのが、最も効率の良い銘柄戦略になるはずである。この戦略にマッチする銘柄として徹底マークしたい銘柄が、日立グループ株である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:00 | 特集

エムスリーは高値更新、社名から「ソニー」色を薄めてから好材料が続き2回目の株式分割=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク エムスリー<2413>(東1)は、1万5000円高の40万6000円と急反発して始まり、7月23日につけた年初来高値40万4500円を更新している。

 同社は、ソネットエンタテインメント<3789>(東1)の連結子会社でソニー<6758>(東1)の孫会社の位置にあるが、2009年10月に社名から「ソネット」を外して現社名に変更、「ソニー」色を薄めてから好材料・好業績が続いており、前週末27日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算とともに株式分割を発表、昨年9月末割り当てで実施した株式分割に続く2回目の株式分割を歓迎、分割権利取りの買い物が再燃している。

 前回の株式分割後も、株価が権利落ち妥当値を上回って推移、落ち後安値から4割高していることも連想されている。2009年10月の社名変更は、同社独自ブランドを確立することを目的にしており、この後、医療情報サイト「MR君」や関連サービスの強化を目指して内外で積極的にM&Aを進め、業績も増収増益・連続の過去最高純益更新と好調に推移してきた。

 この間、ソニーは、かつてのトップ・ブランド力がカゲり、業績も赤字転落、株価も前週末は続伸したものの、7月25日には年初来安値863円まで売り込まれ、7月23日に年初来高値をつけたエムスリーとは明暗を分けた。

 エムスリーの株式分割は、9月30日を基準日に1株を3株に分割するもので、今期1Q業績も2ケタ増収増益と続伸、今期通期純利益も、期初予想通りに53億円(前期比18%増)と連続の過去最高更新を見込んでいるだけに、高値更新から一段高が続こう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:32 | 特集