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記事一覧 (08/10)地合い軟調でも動きの強い銘柄を、ランキング上位株からピックアップ=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/10)住友ゴムは5連騰、業績上方修正ラッシュのタイヤ株は形状通りに高回転期待も=浅妻昭治
記事一覧 (08/08)トーア紡は業績上方修正で3連騰、極低位値ごろ株の資格要件十分も高値期日接近が玉にキズ!?=浅妻昭治
記事一覧 (08/07)「自動車は強し!!」のシンボル株がデビュー、日ペイントは業績を上方修正し高値更新=浅妻昭治
記事一覧 (08/06)方向感不確かな「マッチ・ポンプ」相場でパチンコ関連株に「マッチ・マッチ」展開を期待=浅妻昭治
記事一覧 (08/06)日本版のフェイスブックか?日本エマージェンシーアシスタンスは上場後わずか5週間で業績を下方修正しストップ安気配=浅妻昭治
記事一覧 (08/03)お盆前のひと稼ぎ相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/03)夏の節電と軟調な地合いから・・・石油・ガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/03)SANKYOは急反落も「伸びる前に縮む?」、1Q業績が大幅続落も通期純益はV字回復予想を継続=浅妻昭治
記事一覧 (08/02)昭電工は材料で底上げし業績で底もみ、今度は12月通期業績を完全下方修正=浅妻昭治
記事一覧 (08/01)エニグモは急反発、7月IPOは初値高倍率もセカンダリーでは主力株の株価動向とシーソーゲーム=浅妻昭治
記事一覧 (07/30)キヤノンの反発が本物なら2月急騰相場再現先取りで日立グループ株を徹底マーク=浅妻昭治
記事一覧 (07/30)エムスリーは高値更新、社名から「ソニー」色を薄めてから好材料が続き2回目の株式分割=浅妻昭治
記事一覧 (07/27)『薄商いの中で戻り試す展開』、上値重くなれば売り方の攻勢も!=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/27)フラミンゴ逃走のニュースから連想して、ガラス・土石セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (07/27)小林製薬は急続落、「冷やし系」代表株も天候不順に勝てず1Q経常益が減益転換=浅妻昭治
記事一覧 (07/26)日電硝子は連日の安値、1Q業績を前年同期比較でみるか直近四半期比較でみるかで強弱感=浅妻昭治
記事一覧 (07/25)またまた新株式発行で株価波乱、「ジェイアイエヌよ お前もか!?」と失望感を強めて急続落=浅妻昭治
記事一覧 (07/24)トヨタ自動車は続落、PSAとの業務提携正式発表も今回は世界同時株安の洗礼!?=浅妻昭治
記事一覧 (07/23)穀物価格の最高値更新で農業ビジネス参入株に「リスク・オン」のシナリオも浮上=浅妻昭治
2012年08月10日

地合い軟調でも動きの強い銘柄を、ランキング上位株からピックアップ=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 本日(8月10日)の日経平均は前日比87円16銭安の8891円44銭で引けた。先週に比べるとやや持ち直したものの、相変わらず低めで推移している。東証一部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品セクターをはじめ、9セクターが上昇しているのみだ。買い材料も見当たりにくい中、週末や盆休みを前にした手じまい売りに押されている面もあるようだ。

 こういう軟調な時にも買われている銘柄は・・・と、とりあえず東証一部の値上がり幅上位銘柄と値上がり率上位銘柄を見てみた。インターネットイニシアティブ<3774>(東1)のように四半期決算の好業績といった材料がある銘柄や、ドクターシーラボ<4924>(東1)国際石油開発帝石<1605>(東1)のような上昇トレンドの好チャート銘柄が買われているようだ。

 ランキング上位株のなかから2銘柄をウォッチしてみた。

★太陽誘電〈6976〉(東1)

 セラミックコンデンサーなどを扱っている、太陽誘電<6976>(東1)を入れる。10日終値は64円高の683円。単位100株。PERは約14.9倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは3月の高値900円台から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドで来ていたが、7月25日につけた直近安値570円と8月3日につけた581円でダブル底を形成。8月9日に発表した第1四半期(4〜6月)決算などの材料もあり、リバウンドに転じたようだ。まずはひとつのフシであり、26週移動平均線でもある、800円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。

★ヤマダ電機〈9831〉(東1)

 家電量販店の最大手、ヤマダ電機<9831>(東1)を入れる。10日終値は315円高の4310円。単位10株。PERは約7.4倍、PBRは約0.8倍と割安水準にある。株価は昨年7月の高値7080円から反落し、続落トレンドとなっていたが、今年7月18日につけた年初来安値3385円で底を打った模様だ。8月9日に発表した第1四半期(4〜6月)連結決算は前年同期比2ケタ減収減益だったが、「底を打った」、「悪材料出尽くし」との観測からも買われているようだ。中期で5000円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:31 | 特集

住友ゴムは5連騰、業績上方修正ラッシュのタイヤ株は形状通りに高回転期待も=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 住友ゴム工業<5110>(東1)は10日、13円高の1006円と5日続伸して始まっている。前日9日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年5月9日に上方修正した12月通期業績の2回目の上方修正を発表、5月の前回上方修正時は株価が下落したが、今回は、同業他社のブリヂストン<5108>(東1)が、上方修正し株価も好感高したあとのラッシュとなっているだけに、きょう10日決算発表予定の横浜ゴム<5101>(東1)も含めて、タイヤの形状よろしく買いが高回転する期待を高めている。

 住友ゴムの12月期業績は、5月の増額値より売り上げを50億円、経常利益を30億円、純利益を10億円それぞれ引き上げ、純利益は、320億円(前期比12%増)と連続過去最高更新の更新幅を拡大する。

 2Q累計利益が、原材料価格の変動などにより、5月の増額値をそれぞれ経常利益で33億2300万円、純利益で14億2200万円上回って着地しており、2Q累計業績を踏まえて再上方修正した。

 株価は、5月の上方修正時はなお利益が市場コンセンサスを下回っており、円高進行、世界同時株安も響いて年初来安値にあと1円と迫る897円まで大きく下げ、足元はこの安値から100円幅の底上げをしたところである。市場コンセンサスは、5月当時よりハードルを上げており、今回の再上方修正値もこれに未達となるが、タイヤ株の相次ぐ業績上方修正がサポートした展開となっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:12 | 特集
2012年08月08日

トーア紡は業績上方修正で3連騰、極低位値ごろ株の資格要件十分も高値期日接近が玉にキズ!?=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク トーア紡コーポレーション<3204>(東1)は8日、2円高の54円と変わらずを挟んで3日続伸し、6月4日につけた年初来安値49円から底上げをしている。前日7日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計業績と12月通期純利益の上方修正を発表、極低位値ごろの割安株買いが増勢となっている。

 業績上方修正は、衣料事業のテキスタイル部門と、インテリア産業資材事業のカーペット、不織布の売り上げ増を要因としており、2Q累計純利益を期初予想より1億2600万円、12月通期純利益を5000万円それぞれ引き上げ、通期純利益は、5億5000万円(前期比25%減)と前期の過去最高からの減益転換率を縮小する。

 同社株は、この業績上方修正に加えて、配当も、2円配当を安定継続するなど極低位値ごろ株のなかでも数少ない有配株として、出色のポジションを占めているが、ただ業績上方修正がそのまま上値追いにつながるかはなお不透明である。というのは、同社の信用取組は買い残が大きく重荷となっているからだ。

 同社株は、2月24日に年初来高値67円をつけ、この高値で信用買い残は680万株に積み上がってピークとなり、絶対期日が接近している8月3日現在で、ピーク比4割強減少しているが、なお382万株の買い残が残っている。有配であることが、かえって買い残の整理を遅らせている面もあり、絶対期日通過後の株価展開に注目が集まりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:15 | 特集
2012年08月07日

「自動車は強し!!」のシンボル株がデビュー、日ペイントは業績を上方修正し高値更新=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 日本ペイント<4612>(東1)は、寄り付きから買い気配値を切り上げ48円高の698円まで買い進まれて続急伸、7月10日につけた年初来高値664円を更新している。

 前日6日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算の開示に合わせて、第2四半期(2Q)累計・通期業績の上方修正を発表、「自動車は強し!!」を如実に反映するシンボル株がデビューしたと評価され割安株買いが増勢となっている。

 前週末3日にピークを迎えた3月期決算会社の4〜6月期(1Q)業績の発表では、ホンダ<7267>(東1)トヨタ自動車<7203>(東1)の自動車株が、相次いでV字回復業績を発表、同じハイテク株のエレクトロニクス株では赤字継続業績や、下方修正銘柄が続のとは対照的な業績推移を示しているが、日ペイントの業績上方修正は、この落差を決定付けると評価されている。

 日ペイントの業績修正のうち3月通期業績は、期初予想より売り上げを60億円、経常利益を30億円、純利益を3億円それぞれ引き上げ、純利益は、143億円(前期比16%増)と増益転換率を伸ばし、2011年3月期の過去最高(143億5000万円)にあと5000万円と迫る。2Q業績が、国内外で自動車用塗料の売り上げが好調に推移して上ぶれ、下期は不透明要因が多いことから期初予想を変更せず、2Q累計業績の上方修正分だけ修正した。

 株価は、今期業績の増益転換予想と連続増配を好感して659円高値をつけ、555円まで調整したあと、売り方の買い戻しに自動車関連株人気が加わって高値を更新した。PER12倍台の割安修正で、2007年5月高値714円抜けから一段高に進もう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:54 | 特集
2012年08月06日

方向感不確かな「マッチ・ポンプ」相場でパチンコ関連株に「マッチ・マッチ」展開を期待=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 揺さぶられ、振るい落とされる―――そんな不安心理が市場ムードを悪化させている。いまだに「リスク・オン」か「リスク・オフ」か方向感が不確かだからだ。欧州債務危機は、収束に向かっているのか、なお波乱含みなのか、世界景気は減速を強めるのか、踏みとどまるのか、企業業績はアップ・トレンドかダウン・トレンドかなどなど、強材料と弱材料が混在して、皆目、見当がつかない。

 そのクセ、その不透明市場のバックに別の力学も働いて、投資家心理の逆をついているのではないかと疑心暗鬼も付き纏うから始末に悪い。それは、かつての仕手株相場で、チョウチンをつけて買い参戦した短期筋が、買い本尊に翻弄され当事者能力を失っていく投資家心理の過程と相似形となる。買ってハシゴを外され、売ってカツがれるのではないかと怯えさせる投資マインドを醸成する。

 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁などは、いわばこの仕手株相場の本尊のテクニック丸出しであった。ユーロ防衛策への積極姿勢を示して期待感を煽っておいて、次にはこの発言を後退させハシゴを外して沈静化を図るなど心憎いほど市場心理の逆をついた。「空手形」などとコキおろす新聞論調もあった。

 かつて日本にも「マッチ・ポンプ」と揶揄された政治家がいた。国会で爆弾質問をして政治スキャンダルにマッチで火をつけ、何がしかの代償をフトコロに入れると、今度はポンプで水を掛けて沈静化させる政治手法を駆使、ついには刑務所の塀の内側に落ちてしまった。ドラギ総裁の「マッチ・ポンプ」は、この政治手法の踏襲なのか、それとも政策当事者の政策手詰まり感そのものの反映かは不透明である。

 今週も、各種相場見通しに目を通すと、なお「マッチ・ポンプ」続出への懸念が共通項として取り上げられている。日銀の金融政策決定会合に中国の主要経済指標の発表、3月期決算会社の4〜6月期(1Q)業績の発表などの相場イベントが続くからだ。投資タイミングはますます微妙化、巧緻化が要求され、タイミングを間違うと買いでも売りでも二重にヤラれ、投資資金が最小化する心配だけが大きくなる。

 「マッチ・ポンプ」の圏外で、影響を最小化した投資行動を選択したいとするのは当然の投資家心理である。市場では内需株シフト、小型株選好などが強まっているのは、この反映である。外部環境に振り回されずに個々の銘柄の独自材料、投資価値に従って株価の高安を問う投資スタンスである。

 この延長線で注目したいのが、パチンコ関連株である。1Q決算発表でも、このパチンコ関連株に上方修正銘柄や好決算銘柄が相次いでおり、全般相場がなお波乱展開するなかで、ことによるとまたまた逆行高特性を再燃させるかもしれないからである。投資家自らが、主体性をもって投資判断を下せる展開も期待できることになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:01 | 特集

日本版のフェイスブックか?日本エマージェンシーアシスタンスは上場後わずか5週間で業績を下方修正しストップ安気配=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 日本エマージェンシーアシスタンス<EAJ、6063>(JQS)は6日、寄り付きから売り気配値を引き下げストップ安となる500円安の1965円売り気配と4営業日続落している。

 同社株は、今年6月20日に公開価格1100円で新規株式公開(IPO)されたばかりだが、この上場からわずか5週間後の前週末3日に今12月期第2四半期・通期業績の下方修正を発表、米国市場で上場来安値を更新してIPO人気に水を差したSNS(交流サイト)世界最大手・フェイスブックの日本版ではないかとブーイングが強まり売り物を浴びている。EAJは、公開価格を300円上回る1400円で初値をつけ、上場来高値4570円まで買い進まれ、公開価格比4.1倍の高人気となった。

 この人気を支えていたのが、海外旅行者向けの医療アシスタンスサービスを提供する独自のビジネスモデルと、公開価格のPERが、好業績を背景に8倍台と割安だったことが要因となった。ところがその業績予想を下方修正したのである。

 業績修正のうち12月期業績は、売り上げをIPO時予想より2000万円引き上げたが、逆に経常利益を8800万円、純利益を5300万円それぞれ引き下げ、純利益は、8700万円(前期比51%減)と減益転換率を悪化させる。

 下方修正の理由としては、IPOを機にさまざまな新規契約獲得の可能性が高まって、当初は中長期的に見込んでいたビジネス拡大が早期化、この新規ビジネス機会を逃さないように先行的な人材採用を積極化、当初予算より人件費、外注費、監査法人への支払いなどが増加したことを上げているが、いずれもIPO時に予測の範囲内ではなかったのかとの疑問符がつく。

 同社の対株主姿勢はもちろん、幹事証券の野村証券や上場市場の大阪証券取引所の審査能力なども問われることになる。フェイスブックでは、上場の際のゴタゴタで訴訟が起こされているが、日本版フェイスブックではどのような成り行きとなるか要注目となる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:03 | 特集
2012年08月03日

お盆前のひと稼ぎ相場=犬丸正寛の相場展望

■海外、国内とも手がかり材料難、好業績を個別物色

犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は、『お盆前のひと稼ぎ場面』となりそうだ。来週で発表がほぼ一巡する3月期決算会社の4〜6月・第1四半期決算の中で好業績銘柄を物色する展開が予想される。

 全般は大きくは動けない。海外材料は手がかりに乏しい。注目された欧州中央銀行によるユーロ不安対策は具体性に乏しかった。問題の根深かさが印象付けられる結果となった。週末にはアメリカの7月雇用統計が発表となる。芳しいものではなさそうだ。GMの大幅減益も伝えられるなど企業業績にも陰りがみられる。欧州経済不振の影響がアメリカの実体経済にも波及し始めたようだ。当然、アメリカは景気テコ入れのため金融面での政策は期待されるものの8月中は具体的なものはなさそうだ。

 欧州経済不振は、日本の輸出企業にも影響がみられる。輸出比率の高い企業の業績は総じて良くない。とくに、まだ堅調な新興国の経済にどのていど影響が出るかが注目される。

 国内の政局が不透明なこともマーケットにおいて手が出し難しい状況となっている。参議院での消費税等の採決をめぐって与野党対立は激しくなっている。解散総選挙ということになれば、新政権・新政策を期待する展開も予想されるものの、低支持率のまま現政権が粘れば白けムードが強まりマーケットは見送りとなるだろう。

 お盆休み、夏休み、オリンピックなどを考えると、相場が元気のよいのも前半までで、後半は見送り気分が強まりそうだ。

 日経平均は4月以降、13週線に沿った形で上値を切り下げる展開が続いている。もちろん、26週線を上抜くことは難しい。今後も、少なくとも8月中は13週線に頭を押さえられる動きだろう。ただ、6月4日の安値8238円を割り込むような下げもないものとみられる。

 猛暑の続く中で中小型の好業績銘柄を物色する展開になるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:46 | 特集

夏の節電と軟調な地合いから・・・石油・ガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 私の家では、夏季に入っても節電・節約ということでクーラーを使っていなかったのだが、7月下旬あたりから、さすがの暑さには勝てず、ついに空調のスイッチを入れることにした。・・・涼しい・・・。やはり快適さに慣れてしまうと、人間、なかなか我慢したくなくなるものだ。

 電気といえば、8月1日付けのロイターの報道によると、東京ガスの村木茂副社長がインタビューで、経済産業省が発送電分離など電力自由化拡大を打ち出したことについて、「自由化で発電事業を拡大するチャンスがある」と述べたそうだ。東京電力<9501>(東1)の古い火力発電設備の更新プロジェクトへの参加に意欲を示した上で、従来は2020年時点で最大で500万キロワットに増強するとしていた発電能力の拡大計画が上積みされる可能性があると語ったそうだ。東電は同更新投資を他の事業者と共同で行なう計画があり、東京ガスはそのなかのLNG(液化天然ガス)火力発電に「興味を持っている」という。

 両社のチャートを見ると、東電は昨年3月の震災以降、急落&底這い、東ガスはこの半年ほどはジリ高トレンドとなっており、対照的な動きとなっている。まずは東ガスを見てみた。

 また、本日(8月3日)大引け時の東証1部業種別株価指数を見ると、石油・石炭製品、電気・ガス業、鉱業の3セクターは前日比で上昇している。エネルギー関連セクターは本日のように地合い軟調な時でも強いようだ。そのなかから1銘柄をピックアップしてみた。

★東京ガス〈9531〉(東1)

 東京ガス<9531>(東1)の3日終値は5円安の408円。単位1000株。PERは約12倍、PBRは約1.3倍となっている。チャートは昨年11月につけた安値313円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。短期では高値圏にあるので、380円フシあたりの押し目を待って拾い、上値追いをしてみる。売り板がやや厚いようだが、信用倍率は約0.2倍の売り長となっており、一時的に売りがあっても買い戻しが入ってきそうだ。

★出光興産〈5019〉(東1)

 石油・石炭製品セクターから、出光興産<5019>(東1)を入れる。3日終値は前日と変わらずの6280円。PERは約3.9倍、PBRは約0.4倍となっている。チャートは3月19日につけた年初来高値8790円から反落し、続落トレンドで来ている。7月25日に年初来安値6110円まで売られて以降は反発のきざしが見えている。ひとつのフシであり、26週移動平均線でもある7500円ラインまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:40 | 特集

SANKYOは急反落も「伸びる前に縮む?」、1Q業績が大幅続落も通期純益はV字回復予想を継続=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク SANKYO<6417>(東1)は3日、165円安の3745円まで下げて急反落している。前日2日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算が、大幅続落して着地したことが響き利益確定売りが先行している。

 しかし、この1Q大幅続落業績は、同社のコメントによれば、今期後半に市場投入する新ブランドの対応準備が要因になったとしており、いわば「伸びる前に縮む」、「ジャンプする前の膝の屈折運動」となるわけで、その証拠に同社の今3月期通期純利益は、期初予想を据え置きV字回復を見込んでいる。

 1Q業績は、前年同期比27%減収、75%経常減益、70%純益減益と落ち込んだ。パチンコ遊技機等製造会社で構成される日本遊戯機工業組合の内規変更が今年4月に実施され、新ゲーム性を搭載した内規対応のパチンコ機が、6月以降、漸次市場に供給されており、同社も6月に他社に先駆けて投入したが、まだ新内規への対応準備で投入タイトル数が限定的にとどまったことが要因となった。このため新タイトルが投入される第2四半期累計・通期業績は期初予想を据え置いた。

 年間のパチンコ販売台数は前期比19.7%増の43万2000台、パチスロ機は同95%増の18万8000台を計画、売り上げは前期比20%増、経常利益は同19%増と増収増益転換、純利益は、前期計上の投資有価証券評価損、固定資産売却損が一巡し350億円(前期比73%増)とV字回復を予想している。

 前期業績は、新投入機種が市場評価が得られなかったとして販売台数、業績とも期中に下方修正したが、今期は計画通りにジャンプできれば、投資価値の向上につながってくることになる。PER10倍台、PBR0.8倍、配当利回り4.0%の割安株価は、逆張り妙味を示唆することになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:02 | 特集
2012年08月02日

昭電工は材料で底上げし業績で底もみ、今度は12月通期業績を完全下方修正=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 昭和電工<4004>(東1)は2日、2円安の134円まで下げて続落したあと、その後は変わらずと持ち直している。

 同社株は、7月25日に報道された放射性物質の処理技術の開発をハヤして底上げしたが、7月27日には今12月期第2四半期(2Q)累計業績の増額・減額修正がマチマチの業績修正を発表して伸び悩み、前日1日大引け後にはその2Q累計決算の開示とともに12月通期業績の完全下方修正を発表、嫌気してリスク回避売りが増勢となっている。

 材料で買って、業績で売る材料株特有の株価推移となっている。放射性物質の処理技術は、東北大学の研究グループと共同開発、原発事故で発生した汚染水を大量に処理、高温で焼き固め固定物のなかに放射性物質を完全に封じ込めることを可能とした。

 一方、今期業績は、2Q累計業績については売り上げ、純利益は下方修正したものの、経常利益は上方修正した。

 これに対して前日発表の12月通期業績の修正は、期初予想より売り上げを900億円、経常利益を60億円、純利益を50億円すべて下方修正、純利益は、180億円(前期比6%増)と連続増益率を縮める。

 石油化学部門でエチレンプラントの不具合から約90日の操業停止が発生し、販売数量も減少し、年後半の需給改善の遅れも想定され、化学品部門もAV市況低迷で減益となることが要因で、HD事業の堅調推移、増益推移でもカバーできない。

 株価は、値ごろが極低位でPERは11倍台、PBRは0.8倍と割り負けているが、なお底値圏で株価のクセの悪さは長引きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:57 | 特集
2012年08月01日

エニグモは急反発、7月IPOは初値高倍率もセカンダリーでは主力株の株価動向とシーソーゲーム=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・トーク エニグモ<3665>(東マ)は1日、230円高の4680円まで上げて急反発している。同社株は、今年7月24日に公開価格1750円でIPO(新規株式公開)され、公開価格を2.3倍上回る4030円で初値をつけ、今年3番目の高初値倍率となり、初値後のセカンダリーでも、全般相場の波乱で逆に直近IPO人気を高め、個人輸入代行サイト運営の独自ビジネスモデルを評価して3日間のストップ高を交え前日ザラ場には上場来高値4820円まで買い進まれ公開価格比2.7倍となった。

 ただ主力株が、決算発表や7月の月末のドレッシング買いで持ち直してきたのと綱引き、最高値後は利益確定売りに押された。きょう1日は、主力株が売り気配や急反落して始まっていることから、逆に直近IPO株人気を再燃し、主力株とシーソーゲームを演じている。

 7月のIPOは、同社を含めて3社となったが、3社がすべて公開価格を上回って初値をつけ、平均初値倍率は90%と前々月6月の61.2%を大きくオーバーし、昨年9月の2.1倍以来の高さとなった。

 セカンダリーも好調で、エニグモのほか7月19日IPOのワイヤレスゲート<9419>(東マ)は、公開価格1200円に対して2311円で初値をつけ、その後、上場来高値3670円まで買い進まれ、公開価格比3.0倍となった。

 全般相場の先行き不透明感からIPO人気の継続が予想されるが、8月のIPO予定は、いまのところ8月7日上場のサクセスホールディングス<6065>(JQS)1社にとどまっており、直近IPO株人気がさらに高まるかどうかは、主力株の決算動向次第となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:42 | 特集
2012年07月30日

キヤノンの反発が本物なら2月急騰相場再現先取りで日立グループ株を徹底マーク=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 前週末26〜27日のキヤノン<7751>(東1)の株価の動きをみると、どこかで経験したことがある既視感(デジャ・ビュ)と捉えられた。キヤノンは、7月25日に今12月期第2四半期(1〜6月期、2Q)累計決算の発表と同時に12月期通期業績を下方修正し、26日の株価は一時、370円安と急落して年初来安値を連続更新したが、週末にはその安値から230円高と急反発したのである。業績の下方修正が、年初来安値水準で悪材料出尽くし、あるいは悪材料織り込み済みとして、株価底上げのキッカケ材料となったことになる。

 いまや3カ月ごとに続く決算発表は、最大の相場イベントとして数々のドラマ、悲喜劇を生んできたが、そうした過去の決算発表の数々を反芻すると、今回のキヤノンの株価の既視感は、今年2月のソニー<6758>(東1)の株価動向から触発されたのではないかと思い当たる。

 ソニーは、今年2月2日に前3月期第3四半期決算の開示とともに、前期通期業績の3回目の下方修正を発表し、営業利益は赤字転落、純利益は赤字幅をさらに悪化させた。しかし株価は、このときの安値から500円幅の急反発を演じている。この急反発は、ソニー固有の株価材料によるものというよりは、日本銀行の強力サポートが大きく、2月13〜14日開催の金融政策決定会合で打ち出された資産買入基金の10兆円の増額とインフレ・ターゲット論の導入が引き金となった。

 市場は、この追加金融緩和策を「バレンタイン・プレゼント」と歓迎し、1ドル=76円台、1ユーロ=100円台割れと円高に進んでいた為替相場は、円高修正となり、8800円台で低迷していた日経平均株価も、3月末の年初来高値1万255円まで急伸した。ソニーを筆頭に業績を相次いで下方修正した銘柄が、悪材料出尽くし感を強めて、下げた株ほど良く戻すとする「リターン・リバーサル」のテクニカル的な買いが先行した。

 今回のキヤノンの株価反発には、日銀の「お中元プレゼント」はなかったが、その代わりに欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の「リップ・サービス」があった。同総裁が、ユーロ防衛策を強く示唆したことで欧州債務懸念が緩和し、1ユーロ=94円台まで進んでいた円高・ユーロ安が一服したことが、キヤノン株買い戻しの材料となった。

 キヤノンにみられた既視感が、そのまま2月の反騰相場再現を示唆しているとするのはまだ時期尚早かもしれない。3月期決算会社の第1四半期(4〜6月期)業績発表は、これから本番を迎え、米国でも4〜6月決算や重要経済指標の発表やFOMC(連邦公開市場委員会)開催などの相場イベントが、目白押しだからだ。世界的に景気減速懸念が強まるなかで、予断は許さないと捉える方が無難だろう。

 しかしその様子見シナリオ、悲観シナリオが大勢を占めるなかで、キヤノンの反発が、本格反騰につながる本物であるとする楽観シナリオの可能性がいくらかでも残っているとしたら、今年2月の反騰相場をもう一度振り返ってリサーチして置く価値だけはあることになる。リサーチの最大の手掛かりは、2月相場で株価反騰のリード役としてその決算発表が、ポジティブに評価された銘柄があったことにある。アンリツ<6754>(東1)ニコン<7731>(東1)である。業績の下方修正、再下方修正、再々下方修正銘柄のラッシュとなったなかで、アンリツは、業績を再々上方修正して増配、ニコンも業績を上方修正、株価は、両社株とも日経平均株価の上昇率を2倍以上、アウトパフォームしたのである。

 2月相場の再現が期待できるとしたら、決算発表のなかから第2のアンリツ、ニコンをセレクトするのが、最も効率の良い銘柄戦略になるはずである。この戦略にマッチする銘柄として徹底マークしたい銘柄が、日立グループ株である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:00 | 特集

エムスリーは高値更新、社名から「ソニー」色を薄めてから好材料が続き2回目の株式分割=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク エムスリー<2413>(東1)は、1万5000円高の40万6000円と急反発して始まり、7月23日につけた年初来高値40万4500円を更新している。

 同社は、ソネットエンタテインメント<3789>(東1)の連結子会社でソニー<6758>(東1)の孫会社の位置にあるが、2009年10月に社名から「ソネット」を外して現社名に変更、「ソニー」色を薄めてから好材料・好業績が続いており、前週末27日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算とともに株式分割を発表、昨年9月末割り当てで実施した株式分割に続く2回目の株式分割を歓迎、分割権利取りの買い物が再燃している。

 前回の株式分割後も、株価が権利落ち妥当値を上回って推移、落ち後安値から4割高していることも連想されている。2009年10月の社名変更は、同社独自ブランドを確立することを目的にしており、この後、医療情報サイト「MR君」や関連サービスの強化を目指して内外で積極的にM&Aを進め、業績も増収増益・連続の過去最高純益更新と好調に推移してきた。

 この間、ソニーは、かつてのトップ・ブランド力がカゲり、業績も赤字転落、株価も前週末は続伸したものの、7月25日には年初来安値863円まで売り込まれ、7月23日に年初来高値をつけたエムスリーとは明暗を分けた。

 エムスリーの株式分割は、9月30日を基準日に1株を3株に分割するもので、今期1Q業績も2ケタ増収増益と続伸、今期通期純利益も、期初予想通りに53億円(前期比18%増)と連続の過去最高更新を見込んでいるだけに、高値更新から一段高が続こう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:32 | 特集
2012年07月27日

『薄商いの中で戻り試す展開』、上値重くなれば売り方の攻勢も!=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(30〜8月3日)は、『薄商いの中で戻りを試す展開』とみられる。日経平均は26日(木)に8328円(場中)まで下げ、年初来安値8238円(6月4日)へ90円まで接近した。なんとか踏みとどまったことで、売り方(空売り)が「買戻し」の動きをみせていることから相場は戻りに転じている。

 欧州連合(EU)は、危機回避にはあらゆる手段を講ずると強いメッセージを発している。しかし、マーケットでは、「同じような言葉はこれまで何度、聞かされたことか。強い発言のあった時は敬意を表しても本気では信頼されていない。中心的役割のドイツの動向も気になる」(中堅証券)とみている。

 このため、相場の戻りが止まり、上値が重くなれば、「売り方」が再攻勢をかけることが予想される。日経平均としては「30日線」の8765円程度を抜くことができるかどうかが見所だろう。

 一方、国内要因では4〜6月の第1四半期決算発表が本格化する。「円高」が進み、「新興国不安」も台頭し、「復興の遅れ」などから企業業績に楽観できない情勢。決算発表が一巡するまで「買い方」は強気にはなり難いだろう。

 しかも、男女ともサッカーで勝利したことから「オリンピック」への関心も高まっている。そこへ、「猛暑と夜更し」が加わって、相場の盛り上がりは期待できないだろう。去る、6月8日を最後に20億株割れ状態の続いている東証1部出来高は、今後、よほどの好材料が出ないかぎり20億株突破は難しいだろう。27日(金)まで出来高20億株割れは34営業日となっている。

 「円高」是正が進めば下げの大きい輸出関連銘柄は、もうすこし上値が見込めるだろう。猛暑とオリンピックに関連した銘柄が個別的に物色されることも予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:48 | 特集

フラミンゴ逃走のニュースから連想して、ガラス・土石セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 以前、この欄で「東京都内の水族園からペンギンが逃走したが、その後、無事に保護され、群れに戻された」というニュースを取り上げたが、今回はフラミンゴの逃走ネタで行く。あのピンク色をした大きな水鳥のフラミンゴである。報道によると、今月18日に北海道旭川市の旭山動物園からヨーロッパフラミンゴの1羽が逃げ出し、約120キロ離れた小樽市の海岸で発見されたという。27日現在、捕獲を試みるも失敗し、フラミンゴは飛び去って行方不明。保護は難航している模様だ。

 ペンギンに比べると、今回は大空を飛べる鳥が相手なので難しそうだな・・・と、私のような素人でも思ってしまう。ところで、以前、何かで「フラミンゴは寂しがりやで、群れで暮らさないとストレスで死んでしまうことがある」といったような話を読んだような憶えがあるのだが、このフラミンゴは大丈夫なのだろうか? と、部外者が余計な心配までしてしまうのであった。

 「フラミンゴ」→「庭園や噴水などの置き物」と連想して、「ガラス・土石」セクターで銘柄を見てみた。少しこじつけっぽいが、現在のように地合い軟調で手がかり材料難の時には、こうした堅い銘柄が良さそうだとの判断もある。

★東洋炭素〈5310〉(東1)

 特殊黒鉛製品、機械用・電気用カーボンなどの事業を行なっている、東洋炭素<5310>(東1)を入れる。27日終値は66円高の2159円。単位100株。PERは約12.8倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは3月24日と同27日につけた年初来高値3450円から反落し、続落トレンドで来ている。7月13日に発表した今期2013年5月通期の連結業績予想が前年比減収、営業・経常減益とされたことも嫌気された。しかし7月26日に上場来安値2010円をつけて以降は反発のきざしが見えてきた。まずはひとつのフシであり、25日移動平均線でもある2400円ライン回復、中期で2600円フシまでの戻りを目指す。

★TOTO〈5332〉(東1)

 衛生陶器でシェアトップのTOTO<5332>(東1)を入れる。27日終値は14円高の579円。単位1000株。PERは約16.5倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは6月4日につけた年初来安値507円から反発していたが、620円フシにあたり調整局面となっている。拾い時と見て、中期で650円フシまでの戻りを目指す。

 業績は好調。今期2013年3月期は前年比増益、営業・経常・純利益とも2ケタ増益予想となっている。また、『会社四季報』には、次期2014年3月期も増収増益との予想値が出ている。大口株主には自社(自己株口)、自社持株会、信託口、生保、損保、都銀などが並んでおり、堅そうだ。なお、今期配当金は9月中間末と3月通期末それぞれ6円の年間計12円予想。現在の株価で利回り約2.1%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集

小林製薬は急続落、「冷やし系」代表株も天候不順に勝てず1Q経常益が減益転換=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 小林製薬<4967>(東1)は27日、235円安の3980円まで下げて急続落している。前日26日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、暑さ対策製品の定番商品の額用冷却シート「熱さまシート」や冷却ジェルマット「熱さまひんやりジェルマット」などが、天候不順の影響で苦戦し、経常利益が、前年同期比32%減と落ち込んだことを嫌い利益確定売りが増勢となっている。

 同社株は、猛暑特需を享受する「冷やし系」銘柄の代表だが、今後は、7月26日に東北地方まで梅雨明けしたあとの猛暑到来頼みの株価展開となりそうだ。1Q業績は、前年同期比6%減収、32%経常減益、11%純益増益と伸び悩み、第2四半期(2Q)累計業績対比の経常利益進捗率は、34%と目安の50%を下回った。

 腸内環境改善薬「クレンジン」や部屋用芳香消臭剤「サワデーハッピー」などが好調に売り上げを伸ばしたが、暑さ対策製品の伸び悩みで減益転換した。2Q累計・3月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、125億円(前期比6%増)と連続過去最高更新を予想している。

 株価は、今期の連続最高純益が市場コンセンサスを上回るとして4360円高値まで300円高し、往って来いの4080円安値から再度、300円高して高値更新となった。PERは13倍台と下げ過ぎを示唆しており、薄めながら売り長で逆日歩もつく信用好取引とも綱引きしつつ着地点を探ろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:21 | 特集
2012年07月26日

日電硝子は連日の安値、1Q業績を前年同期比較でみるか直近四半期比較でみるかで強弱感=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 日本電気硝子<5214>(東1)は、寄り付きの売り気配から32円安の361円まで売られて続急落し、連日の年初来安値更新となっている。

 前日25日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)決算を発表、今年6月25日の下方修正値を上ぶれたものの、前年同期比較では連続の減収減益となり、直近の前期第4四半期(4Q)業績に対しては増益転換したことから強弱感が分かれたが、前年同期比減益をネガティブに評価しリスク回避売りが増勢となっている。

 前日の米国市場では、同業他社のコーニングが、ほぼ同傾向の決算を発表したが、株価は上昇が伝えられている。

 日電硝子の業績開示方針は、国内外の情勢変化が激しく先行きの業績を的確に予想することは困難として、次期の四半期業績のみをレンジで予想、早期にそのレンジ予想を単独売上高、連結売上高、四半期業績の順で相次いで修正とすることを基本としている。

 今期1Q業績は、今年6月の下方修正値より利益が21〜6億円上回ったが、前年同期比21%減収、74%経常減益、95%純益減益と悪化した。ただ、1Q業績を前期4Q実績と比較すると、純利益は、4Qの80億7300万円の赤字から黒字転換した。

 主力の液晶ディスプレイ(LCD)用基板ガラスが、需要回復を背景に持ち直し、生産性改善や稼働率の上昇、減価償却費の減少などが寄与しており、純利益は、投資有価証券評価損計上で黒字転換幅を縮めた。

 2Q累計業績は、経常利益を100億円〜150億円(前年同期比78〜67%減)、純利益を25億円〜50億円(同90〜79%減)と見込んだが、3カ月の四半期ベース比較の純利益は、18億8600万円〜43億8600万円と回復色を強める。

 株価は、PBRは0.3倍、配当利回りは4.4%と下げ過ぎを示唆しており、下値では強弱感の拮抗が激化しよう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:54 | 特集
2012年07月25日

またまた新株式発行で株価波乱、「ジェイアイエヌよ お前もか!?」と失望感を強めて急続落=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ジェイアイエヌ<JIN、3046>(JQS)は25日、寄り付きの売り気配から197円安の1431円まで売られ急続落している。前日24日大引け後に新株式発行と株式売出しを発表、「JINよ お前もか?」と失望感を強め、7月23日につけた年初来高値1665円に並ぶ高値水準で利益確定売りが増勢となっている。

 新株式発行は、川崎汽船<9107>(東1)全日本空輸<9202>(東1)ユニー<8270>(東1)などと続き、希薄化懸念を強めて、株価が年初来安値まで急落、全般調整相場の下げ足を速める悪材料の一つとなっており、またまた同様のケースとして嫌気されている。もちろん、株式上場は、マーケットからの資金調達が目的の一つとなっており、当然の資本政策であることは間違いないが、調整相場で踏み切ることにブーイングも高まっている。

 とくにJINは、月次売上高が連続して大きく続伸し、7月18日には今8月期業績を上方修正、好感して株価が年初来高値まで急伸を演じただけに失望感も大きくなっている。

 新株式発行は、中核事業のアイウエア事業の新規出店などのための設備投資資金を確保するために実施するもので、8月1日から6日までの間のいずれかの日に発行価格を決定し、8月8日から13日までの間のいずれかの日を払込期日に300万株を発行し、ほかにオーバーアロットメントも含めて100万株の株式売出しも実施する。

 調整相場で新興市場株ながら、数少ない人気株となっていた同社株価の波乱展開も懸念され、目論見通りに「市場の反乱」なしに約50億円の資金調達ができるか注目されることになる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:13 | 特集
2012年07月24日

トヨタ自動車は続落、PSAとの業務提携正式発表も今回は世界同時株安の洗礼!?=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク トヨタ自動車<7203>(東1)は24日、寄り付き直後に8円高と反発したが、63円安の2852円と売り直され3営業日続落している。前日24日大引け後に7月19日に観測報道されたフランスのPSAプジョー・シトロエン(PSA)との業務提携を正式に発表したが、観測報道時は、海外為替相場で円高・ユーロ安が進み反応薄となり、今回は、前日に海外のフランクフルト市場などの欧州市場や米国市場で、株価が軒並み安となった洗礼を受けて、利益確定売りが先行している。

 とくに欧州市場では、スペイン国債(10年物)が、7%台を大きく超え、ドイツ国債の見通しも、「ネガティブ」に引き下げられ債務不安が強まったことが売り材料視されている。

 同社株は、今年6月25日にもドイツのBMWグループとの業務提携が観測報道され、29日に正式の業務提携強化を発表した際には好感して3260円まで上ぶれたが、対照的な株価推移となっている。

 PSAとの業務提携は、トヨタの欧州統括会社が、2013年央からPSAのプジョー「エキスパート」、シトロエン「ジャンピー」をベースにした商用バンのOEM(生産委託)供給を受けるもので、開発費と設備投資はトヨタの統括会社が応分の負担をする。トヨタとPSAは、すでにチェコで小型乗用車の合弁事業を行なっているが、今回の提携で欧州小型商用車市場で両社の競争力をさらに強化するとともに、トヨタは、一段とハイブリッド車シフトを強める。

 株価は、今3月期業績の増益転換を予想したが、市場コンセンサスを下回るとして3000円台固めが続き、為替相場が今期予想の想定レート(1ドル=80円、1ユーロ=105円)を上回る円高が続いたことで3000円大台を割った。きょう24日朝のNHKのテレビニュースでは、同社が一部の国内生産自動車のカナダへの生産移管が観測報道されたが、なお強弱感の綱引きが続こう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:34 | 特集
2012年07月23日

穀物価格の最高値更新で農業ビジネス参入株に「リスク・オン」のシナリオも浮上=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 日米両マーケットで、4〜6月期の決算発表が始まった。欧州債務問題やユーロ安の再燃、米国、中国などの世界的な景気減速懸念などの逆風が再び吹き、またまた世界同時株安の不安が強まるなか、「木を見て森を見ない」個別株物色の唯一の期待材料として注目を集めている。

 しかし、この決算発表、スタートから「日本時間」と「米国時間」では反応が違うようだ。例えば7月17日(米国時間)の取引終了後に決算を発表したインテルは、先行きの売り上げ予想を下方修正したとして時間外取引で下落し、18日(日本時間)の東証では関連株が売られた。ところが米国時間の18日には、業績内容は悪くはないとして反発した。

 続く19日(米国時間)は、マイクロソフトが発表した4〜6月期決算は、上場後初の赤字となったが、1株利益が市場予想を上回ると評価、NYダウは続伸したが、20日(日本時間)の日経平均株価は、前日に織り込み済みとして反落、6月26日以来の8700円台割れとなってしまった。

 米国のシカゴ市場で穀物相場が急騰していることに対する反応度も、日米マーケットではマチマチとなっているようだ。米国が、熱波や猛暑で旱ばつに見舞われ、世界最大のシェア4割を占める大豆、トウモロコシで不作見通しが強まり、連日、穀物価格が最高値を更新していると報道されるや、日本では早速、コメ卸のヤマタネ<9305>(東1)や配合飼料の日本配合飼料<2056>(東1)協同飼料<2052>(東1)、さらに丸山製作所<6316>(東1)になどに買い物が集まり、値上がり率ランキングの上位に顔を並べた。

 ところが、米国市場から伝わってくる市況コメントは若干、趣が異なるようである。穀物相場急騰で原料調達コスト上昇を嫌ってシリアル大手のケロッグや食肉加工株が売られ、世界最大の農機メーカーのディアの株価も下落傾向にあるという。穀物相場急騰を日本では「リスク・オン」の材料と捉え買い上がり、米国では売り材料と評価して「リスク・オフ」優先となっているのかもしれない。

 もちろん日本でも、この穀物相場急騰は、これからマスコミが豆腐、納豆、パン、うどん、食用油の価格値上がりなどを騒ぎ立てるのは目にみえるようで、こうなると、稚魚不足で5割も値上がりウナギのニオイを嗅ぐだけで諦めざるを得ない哀れ下々は、電気料金の値上げに挟撃され、さらには消費税増税にも備えて、サイフのヒモをますます固くすることになり、「リスク・オン」が、一転して「リスク・オフ」に変わる展開も警戒されることになる。

 問題は、この好悪マチマチの評価が交錯する先である。食糧安全保障問題が、浮上するシナリオが想定されるのである。この問題が、政治問題化する可能性も無視できない。消費税増勢一点張りで、原発再稼働問題や米軍の新型輸送機オスプレイの配備問題などに後手後手を踏んでいる野田佳彦首相が、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加問題も絡んで、倒閣運動のもうひとつの政治争点として突き付けられる展開である。「政界の一寸先は闇」ともいわれているではないか。

 そのとき、コメ卸株や配合飼料株、農機株は、なお買いなのか売りなのかもう一度試されることは間違いない。もしこのシナリオ通りに食糧安全保障問題が、政治問題化するとしたら、穀物相場急騰関連株から「リスク・オン」銘柄と「リスク・オフ」銘柄をセレクトするのも、この夏相場の宿題となることはいうまでもない。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:40 | 特集