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記事一覧 (02/28)エルピーダが更生法申請、関連セクターと銘柄を検証する
記事一覧 (02/27)温故知新の昭和ノスタルジー投資で「4%クラブ」銘柄に配当利回り買い=浅妻昭治
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記事一覧 (02/24)好循環買いの上値探り相場!日経平均1万円指向=犬丸正寛の相場展望
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記事一覧 (02/20)割安上方修正銘柄は「敬意を表す」展開で順張り・逆張りの全方位投資余地=浅妻昭治
記事一覧 (02/17)民主党の政策転換を買う相場が始動=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (02/17)「タイ古式マッサージ」にハマりそうな予感・・・タイ連想株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (02/15)【今日の出来事&マーケット】物価1%上昇政策にマーケットは好感=犬丸正寛
記事一覧 (02/13)サプライズがサプライズを呼び、さらに一段とサプライズ願望を強める?=浅妻昭治
記事一覧 (02/10)全体モミ合いの中で輸出と内需の交互物色の展開=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (02/10)広告画像の話題から、化粧品株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (02/06)「把瑠都相場」に唖然とした「小兵投資家」は2月高利回り銘柄で「小さい相撲」を=浅妻昭治
記事一覧 (02/04)これからの相場を占う3つのキーワード=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (02/03)内需系・小型好業績銘柄物色の相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (02/03)コンタクト店での対応から連想して、サービス業セクターで優良株を探してみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (01/30)上方修正(勝ち)した銘柄よりも下方修正(負け)した銘柄の数が上回る=浅妻昭治
2012年02月28日

エルピーダが更生法申請、関連セクターと銘柄を検証する

【半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集】

■果たして半導体関連セクターはどうなるのか?

特集 半導体のDRAMで世界3位のエルピーダメモリ<6665>(東1)は27日、東京地裁に会社更生法の適用を申請し受理された。28日10時現在の株価はストップ安の254円(80円安)売り気配となっている。東京証券取引所では同社株を3月28日付で上場廃止にすると発表している。果たして半導体・液晶・太陽電池の関連セクターと注目の製造装置関連銘柄はどうなるのか?徹底検証した。

■半導体メーカーは不透明感の強い状況

 半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連セクターでは、半導体メーカーの微細化投資や先端化投資、さらに米インテルや韓国サムスン電子の強気の設備投資計画などを背景として、昨年秋以降に受注回復期待が高まっていた。しかし足元では、半導体メーカーの設備投資回復が遅れている模様であり、一転して不透明感の強い状況となっている。

 国内の半導体製造装置大手メーカーの11年10〜12月期の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。半導体製造装置メーカーは各々の得意分野で事業を展開しているため、半導体製造の前工程や後工程の違いなどで、受注動向が異なることも影響している。

・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(1)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(3)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)

・【銘柄診断】アドバンテストは09年後半から続いた長期下降トレンドに終止符か
・【銘柄診断】アルバックは設備投資回復に時間を要し当面は反発力の鈍い展開に
・【銘柄診断】ディスコはモミ合う展開だが週足ベースで26週線がサポートライン
・【銘柄診断】大日本スクリーン製造は13週移動平均線回復で上昇トレンドの可能性も
・【銘柄診断】東京精密は13週線をサポートラインとする上昇トレンドの展開へ
・【銘柄診断】東京エレクトロンはモミ合い展開だが上放れの可能性も
・【銘柄診断】日立ハイテクノロジーズは1800円台のフシ突破すれば高値も視野に
・【銘柄診断】日立国際電気は週足ベースで13週線がサポートラインの上昇トレンド
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:30 | 特集
2012年02月27日

温故知新の昭和ノスタルジー投資で「4%クラブ」銘柄に配当利回り買い=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 『明治は遠くなりにけり』とは、明治が終わっておよそ30年を経過したころに詠まれた俳句だそうである。それからすると、『昭和は遠くなりにけり』と慨嘆するのは、平成に入ってまだ24年、ちょっと時期尚早なのかもしれない。しかし、映画『三丁目の夕日』のヒットをなぞらえるようで恐縮だが、思わず『昭和は遠くなりにけり』と過ぎた昭和にタイムスリップしたように、昭和ノスタルジーを掻き立てられるようなニュースが、年明け以降に相次いで伝えられた。

 一つは、日本の将来人口推計である。減少に転じている日本の人口は、平成72年(2060年)に8674万人と2010年から50年の間に4132万人も減少すると推計された。この50年後の推計人口は、昭和45年(1970年)に総人口が1億人の大台に乗せる以前の昭和25年(1950年)の8320万人レベルという計算になるからだ。

 もう一つは、昨年2011年の貿易収支が、31年ぶりに2兆4927億円の赤字に転落したことだ。この赤字額も、昭和30年(1966年)の赤字額に続く2番目の規模となった。続く今年1月の貿易赤字も、1兆4750億円の赤字と赤字額は過去最悪となり、エコノミストの間でも、貿易赤字が定着したのか、原発事故に伴う発電燃料の輸入増などによる一時的な現象かで議論を呼んでいる。

 さてここからが、本論である。ノスタルジーを掻き立てられるのは、昭和の時代では、とくに貿易赤字は恒常的な当たり前の経済事象であったからだ。当然、兜町でも、「貿易赤字の壁」、「公定歩合の壁」して、貿易赤字転落は、相場のピ−クアウト、天井のシグナルと受け取られてきた。好景気が行き過ぎて物価が上昇してインフレ化すると、輸入額が輸出額を上回って貿易収支が赤字転落し、過熱景気を沈静化するために日本銀行は、「伝家の宝刀」の公定歩合の引き上げに踏み切ったのである。この公定歩合の引き上げも、2回までなら相場にとっては中立材料として、まだまだ大丈夫、「肉は腐る前が一番旨い」と果敢に買い出動して高値掴みした投資家も少なくなかった。

 その後、日本は、輸出大国、債権大国への道を邁進し、一時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで持ち上げられたが、それが、31年ぶりの貿易赤字転落、とんだ先祖返りである。人口にしろ、貿易収支にしろ、まさに『縮み志向の日本』ではないか。ここはちょっと早いかもしれないが、温故知新のノスタルジーではないが、投資スタイルも、昭和に立ち戻って、これからの投資スタンスを検討する余地はありそうだ。

 昭和の投資スタイルの主流は、もちろん配当利回り買いである。額面割当増資と配当で株主への利益還元が行われ、株式の長期保有が図られた。昭和22年の証券民主化運動以来の株式保有の大衆化で、「銀行よサヨウナラ、証券よコンニチワ」をキャッチコピーに「池のなかの鯨」と化した投資信託ブームの行き過ぎで昭和40年の証券不況が惹起された不幸な歴史も経験したが、いままたこの配当利回り買いの好環境が示現されているのである。現在、長期金利が1%を下回る低金利が長期化する金融情勢下、東証1部全銘柄の平均配当利回りは2%に達し、なかには3〜5%にまで達する好配当利回り銘柄がゴロゴロ並んでいるからである。キャピタルゲイン(値上がり益)もさることながら、インカムゲイン(配当収入)もそこそこ期待できることになる。

 そこで注目したいのが、東証が昨年3月から算出・配信している東証配当フォーカス100指数構成銘柄のうちの3月期決算会社である。不動産投信のほか90銘柄で構成される同指数の今年1月12日現在の予想配当利回りが、3.79%にもなっているからだ。もちろん狙いは、この予想利回りをアウト・パフォームする銘柄である。前週末24日現在で、利回りが5%の計算となる武田薬品工業<4502>(東1)を筆頭にトップ10にランキングインする「4%クラブ」銘柄は、3月相場入り後の配当取りでは、どうしてもマークしておく必要があるということになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:57 | 特集
2012年02月24日

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)

■半導体・液晶・太陽電池関連製造装置セクター主要8社の株価見通し

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集(4) 半導体・液晶・太陽電池関連の製造装置セクターでは、受注の最悪期に、受注回復を先取りして株価が上昇し始める傾向が強い。さらに米インテルや韓国サムスン電子など、大手半導体メーカーの決算内容や設備投資計画、DRAMなどの半導体市況の動向、米フィラデルフィア証券取引所の半導体株指数(SOX)などを手掛かり材料とする傾向も強い。

 主要8社の足元の株価動向を見ると、東京精密(7729)が2月17日に昨年来高値を更新した。また、液晶や太陽電池関連が主力のアルバック(6728)を除いて、他の6社の株価も概ね戻り歩調の展開となっている。12年後半からの半導体製造装置の受注回復を期待する形で、上昇ピッチを速める可能性もあるだろう。

 ディスコ(6146)は、足元では概ね4000円台前半でモミ合う展開だが、週足ベースで26週移動平均線がサポートラインの形となっている。

 日立国際電気(6756)は、足元では700円台を回復する場面もあり、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだろう。

 アドバンテスト(6857)は、11年4〜12月期連結業績発表を機に急反発し、足元では1000円台を回復している。09年後半から続いた長期の下降トレンドに終止符を打った可能性もあるだけに、戻り本格化が期待されそうだ。

 東京精密(7729)は、2月17日に1696円まで上昇して昨年来高値を更新した。週足ベースで13週移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドの展開だろう。

 大日本スクリーン製造(7735)は、足元では600円近辺だが、徐々に下値を切り上げている。13週移動平均線を回復しただけに、上昇トレンドとなる可能性があるだろう。

 東京エレクトロン(8035)は、足元では4000円台前半でのモミ合い展開だが、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの形となり、モミ合い上放れの可能性があるだろう。

 日立ハイテクノロジーズ(8036)は、足元では戻り高値圏の1800円台まで回復し、週足ベースで13週移動平均線がサポートラインの形となっている。1800円台のフシを突破すれば昨年来高値も視野に入るだろう。

 アルバック(6728)は反発力がやや鈍く、1000円を挟むレンジでモミ合う展開となっている。12年6月期通期の連結業績予想の下方修正を嫌気して売られ、26週移動平均線が戻りを圧迫する形となった。液晶・太陽電池関連の設備投資回復には時間を要する可能性が高いだけに、当面は反発力の鈍い展開の可能性もあるだろう。

・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(1)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(3)

・【銘柄診断】アドバンテストは09年後半から続いた長期下降トレンドに終止符か
・【銘柄診断】アルバックは設備投資回復に時間を要し当面は反発力の鈍い展開に
・【銘柄診断】ディスコはモミ合う展開だが週足ベースで26週線がサポートライン
・【銘柄診断】大日本スクリーン製造は13週移動平均線回復で上昇トレンドの可能性も
・【銘柄診断】東京精密は13週線をサポートラインとする上昇トレンドの展開へ
・【銘柄診断】東京エレクトロンはモミ合い展開だが上放れの可能性も
・【銘柄診断】日立ハイテクノロジーズは1800円台のフシ突破すれば高値も視野に
・【銘柄診断】日立国際電気は週足ベースで13週線がサポートラインの上昇トレンド
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:04 | 特集

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(3)

■液晶・太陽電池関連の製造装置は設備投資の延期や中止が相次ぎ、回復には時間を要する見通し

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集(3) 液晶関連の製造装置については、スマートフォン用の中小型液晶や有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)関連が堅調に推移すると期待されているが、一方では、テレビ用の大型液晶パネルの供給過剰と需要減速による価格下落、在庫調整の遅れなどで、中国や台湾での設備投資計画に延期や中止が相次いでいる。

 韓国サムスン電子や韓国LG電子が、テレビ用として本格生産を開始する有機EL関連の製造装置の受注が期待されるが、既存の液晶関連の製造設備を流用する可能性が高いとの見方もあり、需要動向には不透明感が強まっている。

 また、太陽電池関連の製造装置についても、太陽電池パネルメーカー間の競争激化や収益悪化の影響で、設備投資が抑制されている。

 いずれも回復時期に関して不透明感が増しており、本格回復には時間を要するだろう。

 日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、日本製FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置の11年12月確定値BBレシオは0.40倍(販売額が前月比14.9%減の316億円、受注額が同59.6%増の128億円)だった。

 また12年1月速報値BBレシオは0.60倍(販売額が同18.2%減の259億円、受注額が同20.7%増の154億円)だった。BBレシオ、受注額ともに2カ月連続で前月を上回ったが、依然として低水準である。

 BBレシオの月別推移を見ると、11年7月が1.38倍、8月が1.32倍、9月が0.39倍、10月が0.25倍、11月が0.22倍、12月が0.40倍、12年1月速報値が0.60倍となった。11年11月をボトムとして上昇の兆しを見せているが、依然として低水準であり回復の力強さは感じられない。

 受注額(3カ月移動平均)の月別推移を見ると、11年7月が314億円、8月が303億円、9月が115億円、10月が92億円、11月が80億円、12月が128億円、12年1月速報値が154億円となった。11年11月をボトムとして回復傾向だが、依然として低水準である。

 国内の液晶・太陽電池関連製造装置大手メーカーの11年10〜12月の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。コータデベロッパなどが主力の大日本スクリーン製造(7735)は、FE事業の受注高が11年7〜9月期比26%減の20億円だった。コータデベロッパ、エッチング装置、CVD装置などが主力の東京エレクトロン(8035)は、FPD・PV製造装置の受注高が同2.9倍の50億円だった。7〜9月との比較では大幅増加だが、依然として低水準である。

 12年の見通しについては、各社ともにやや慎重な見通しとなっている。大日本スクリーン製造は、12年1〜3月については有機EL関連を含めて韓国などから引き合いがあり、受注回復を見込んでいるが、12年通年では11年比40%程度の減少を想定している。中小型液晶の設備投資は継続されるが、テレビ用大型液晶の設備投資が低調としている。東京エレクトロンは、12年1〜3月以降の受注については、液晶パネルや太陽電池パネルの供給過剰などで弱含む見通しとしている。

 また、スパッタリング装置、プラズマCVD装置、タッチパネル製造装置などが主力のアルバック(6728)は、12年6月期通期の全社受注高について、従来の2000億円から1800億円(11年6月期比24%減)に下方修正した。中国や台湾などで、液晶パネルメーカーや太陽電池パネルメーカーの設備投資の延期や中止が相次ぎ、受注が低迷している模様だ。

 なお、日本半導体製造装置協会(SEAJ)の予測(12年1月5日発表)によると、FPD製造装置の販売額は11年度が同18%減の3150億円、12年度が同36%減の2000億円、13年度が同50%増の3000億円としている。

・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(1)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)

・【銘柄診断】アドバンテストは09年後半から続いた長期下降トレンドに終止符か
・【銘柄診断】アルバックは設備投資回復に時間を要し当面は反発力の鈍い展開に
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・【銘柄診断】大日本スクリーン製造は13週移動平均線回復で上昇トレンドの可能性も
・【銘柄診断】東京精密は13週線をサポートラインとする上昇トレンドの展開へ
・【銘柄診断】東京エレクトロンはモミ合い展開だが上放れの可能性も
・【銘柄診断】日立ハイテクノロジーズは1800円台のフシ突破すれば高値も視野に
・【銘柄診断】日立国際電気は週足ベースで13週線がサポートラインの上昇トレンド
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:08 | 特集

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)

■半導体製造装置はスマートフォン関連が下支え、ただし本格回復は12年後半以降に後ずれの見通し

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集(2) 国内の半導体製造装置大手メーカーの11年10〜12月期の受注状況を見ると、ややまだら模様となっている。半導体製造装置メーカーは各々の得意分野で事業を展開しているため、半導体製造の前工程や後工程の違いなどで、受注動向が異なることも影響しているだろう。

 ダイシングソーやグラインダが主力のディスコ(6146)は、全社ベースの受注高が11年7〜9月期比6%減の199億円だった。薄膜形成プロセス装置が主力の日立国際電気(6756)は、エコ・薄膜プロセス事業の受注高が同37%増の157億円だった。メモリ用・非メモリ用テスタが主力のアドバンテスト(6857)は、半導体・部品テストシステム事業の受注高(米ベリジー社を含む)が同17%減の182億円だった。洗浄装置が主力の大日本スクリーン製造(7735)は、SE事業の受注高が同31%増の431億円だった。コータデベロッパ、エッチング装置、成膜装置などが主力の東京エレクトロン(8035)は、SPE事業の受注高が同97%増の1449億円だった。

 12年の見通しについては、各社ともにやや慎重な見通しとなっている。大日本スクリーン製造(7735)は、前半は調整局面として、後半からの回復を想定している。東京エレクトロン(8035)は、11年10〜12月の受注高が大幅に増加したが、12年1〜3月の受注については半導体市況回復遅れなどで弱含む見通しとしている。エッチング装置、測長SEM、ダイボンダなどが主力の日立ハイテクノロジーズ(8036)は、電子デバイスシステム事業の11年10月〜12年3月の受注見通しを従来の578億円から526億円に下方修正した。

 半導体製造装置の受注に関しては、半導体の微細化投資、需要が好調なスマートフォン、タブレット端末、サーバーなど先端分野への開発投資が下支える模様だ。また、米インテルが12年の設備投資として11年(推定108億ドル)比16%増の約125億ドル規模を計画し、韓国サムスン電子が先端ラインへの設備投資を積極化させる方針であることも、追い風として期待されている。しかし、パソコンの需要停滞などでDRAMの市況回復が遅れていることもあり、量産投資の本格回復は12年後半以降との見方が強まっている。

 なお、日本半導体製造装置協会(SEAJ)の予測(12年1月5日発表)によると、輸出を含む日本製半導体製造装置の販売額は、11年度が前年度比5.9%減の1兆1682億円、12年度が同3.8%減の1兆1238億円、13年度が同20.0%増の1兆3486億円としている。次世代半導体が量産段階に入ることなどで、12年後半から成長局面に転じるとしている。

・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(1)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(3)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(4)

・【銘柄診断】アドバンテストは09年後半から続いた長期下降トレンドに終止符か
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:06 | 特集

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(1)

■半導体・液晶・太陽電池製造装置は受注回復期待から一転して不透明感

半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集(1) 半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連セクターでは、半導体メーカーの微細化投資や先端化投資、さらに米インテルや韓国サムスン電子の強気の設備投資計画などを背景として、昨年秋以降に受注回復期待が高まっていた。しかし足元では、半導体メーカーの設備投資回復が遅れている模様であり、一転して不透明感の強い状況となっている。

 国際半導体製造装置材料協会(SEMI)によると、11年12月の北米地域の半導体製造装置BBレシオ(3カ月移動平均の販売額に対する受注額の割合)速報値は、0.88倍(販売額が前月比11.8%増の1315.9百万ドル、受注額が同18.5%増の1157.8百万ドル)だった。

 BBレシオの月別推移を見ると、10年10月以降は1倍割れ水準が続いている。しかし過去6カ月で見ると、11年7月が0.85倍、8月が0.80倍、9月が0.71倍、10月が0.74倍、11月が0.83倍、12月が0.88倍となった。11年9月をボトムとして10月以降は3カ月連続で上昇した。

 受注額(3カ月移動平均)の月別推移を見ても、11年7月が1298.2百万ドル、8月が1162.4百万ドル、9月が926.5百万ドル、10月が926.8百万ドル、11月が977.2百万ドル、12月が1157.8百万ドルとなった。11年9月をボトムとして10月以降は受注回復傾向となっている。

 また日本半導体製造装置協会(SEAJ)によると、日本製半導体製造装置の11年12月確定値BBレシオは1.20倍(販売額が前月比1.2%増の843億円、受注額が同24.7%増の1007億円)だった。BBレシオは10カ月ぶりに1.0倍を上回り、受注額(3カ月移動平均)は7カ月ぶりに1000億円台を回復した。

 また、12年1月速報値BBレシオは1.06倍(販売額が同10.6%増の932億円、受注額が同1.5%減の993億円)だった。BBレシオは2カ月連続で1.0倍を上回ったが、受注額は2カ月ぶりに1000億円台を割り込んだ。

 BBレシオの月別推移を見ると、11年7月が0.84倍、8月が0.76倍、9月が0.75倍、10月が0.83倍、11月が0.97倍、12月が1.20倍、12年1月速報値が1.06倍となった。11年9月をボトムとして上昇傾向だったが、12年1月は不透明感を強める結果となった。

 受注額(3カ月移動平均)の月別推移を見ると、11年7月が917億円、8月が831億円、9月が794億円、10月が811億円、11月が808億円、12月が1007億円、12年1月速報値が993億円となった。11年9月をボトムとして回復傾向だったが、12年1月は不透明感を強める結果となった。

・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(2)
・半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連銘柄特集(3)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:47 | 特集

好循環買いの上値探り相場!日経平均1万円指向=犬丸正寛の相場展望

★買方の回転鈍れば警戒、中東情勢にも注意必要

好循環買いの上値探り相場!日経平均1万円指向=犬丸正寛の相場展望 来週(27日〜3月2日)は、『好循環買いの上値探り相場』展開だろう。日銀がデフレ脱却政策に踏み切った2月14日以降、上げピッチが速くなっている。2月13日の日経平均終値8999円に対し、2月24日の高値9647円まで9営業日で約650円、率で7.2%上昇した。

 「バブル崩壊後、物価下落のデフレ経済に慣れ、しかも、これからも続くものと思い込んでいただけにデフレ脱却宣言は、少々、大げさながら天と地がひっくり返ったほどの驚きがある。政策転換というからには、この先、効果がなければ、当然、追加の物価1%上昇を打ち出すはず。既に、マーケットは次の一手を期待している」(中堅証券)。

 ただ、そうだとしても、上昇ピッチは速すぎる。日経平均の週足は今週で陽線が7本連続。移動平均乖離率では「日足」、「週足」とも過熱・警戒信号を発している。

 ただ、循環物色はうまく回転している。「輸出株」、「復興中心の内需株」、「東証2部など出遅れ株」、「ジャスダックなど小型好業績株」、「高配当利回り株」、「人気株」などが、過熱一歩手前で調整し次の銘柄にうまくバトンタッチしている。たとえば、良い例が超人気株の新日本理化<4406>。かつての人気株では見られないような着実な上げ。決して、ストップ高が連続するような上げとはなっていない。昔の「北浜仕手株」に代表される人気株は派手な動きだったが短命だった。既に、新日本理化は2010年秋の80円どころから今日(24日)の高値1098円まで約14倍に値上りしている。しかし、それでも天井感は感じられない。

 このように、それぞれの銘柄が過熱一歩手前で休養し次の銘柄にバトンタッチとなるため、個々の銘柄では過熱感がなく、結果として全体相場での過熱感が目立つようになっているわけだ。

 今後は、個別銘柄でシコリが目立つようになれば全体相場も天井となるだろう。たとえば30日間近くも連騰となっている東証2部あたりから調整入りの可能性もある。一方、全体相場が一斉に調整となるには外部材料が必要だろう。再び円高へ移行、原油価格が急騰、イラン・イスラエルの軍事衝突といったことが表面化となれば全般相場の調整もあり得る。

 足元では、日経平均の9600円台乗せでマーケットの期待心理は、「日経平均1万円」に大きく傾いている。実際、手の届くところまで来ている。引き続き、好循環物色の中で上値を探る展開だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:26 | 特集

花粉の季節到来、薬局・ドラッグストア株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 少し暖かくなり、日照時間がやや長くなってきたなあ・・・と思っていたところ、気がついたら花粉の飛ぶ季節が到来していた。外を歩いている時、窓を開けている時、ふいに鼻がムズムズしてくしゃみが何度も出たり、鼻水が垂れそうになる。困ったものだ。私の場合、注射や薬をあまり使いたくないし、そこまでひどくはないので、投薬も通院もせず、くしゃみも鼻水も出るにまかせている。ただ、ティッシュペーパーの消費量が上がってしまう点のみが問題だ(笑)。

 出かけると、同じ立場の方々がマスクなどで完全武装(?)をしていたり、つらそうにハンカチなどで鼻と口を押さえている光景を目にする。また、以前、この時期に眼科医へ行ったことがあるが、普段より患者さんが多く、見たところ花粉症で来院している人もかなりの割合でいるようだった。そして、この時期は多くのドラッグストアで専門のコーナーが設けられ、服用薬やマスク、目薬、点鼻薬などさまざまな商品が積まれている。統計の取り方にもよるだろうが、私が見たデータでは、日本では2〜4割くらいの人が花粉症の症状を持つのだそうだ。

 薬局・ドラッグストア株を見てみた。

★日本調剤〈3341〉(東1)

 調剤で国内2位の日本調剤<3341>(東1)を入れる。全国に約400の薬局等を展開している。24日終値は7円高の2535円。単位10株。PERは約9.5倍、PBRは約1.3倍となっている。チャートは今月に入ってから、業績予想の下方修正を嫌気され、2500円台前半を中心とした安値圏でモミ合っている。PERも割安水準であり、悪材料出尽くしで底値の拾い時と見る。まずは26週移動平均線であり、ひとつのフシでもある、2700円ラインまでの戻りを目指す。

★サンドラッグ〈9989〉(東1)

 本社が東京都府中市にあり、関東を中心にグループで東北から九州まで約490店を展開している、ドラッグストア大手のサンドラッグ<9989>(東1)を入れる。24日終値は22円安の2282円。単位100株。PERは約12.4倍、PBRは約1.7倍となっている。チャートは昨年7月1日と同26日に年初来高値2588円をつけて以降、続落トレンドとなっていた。が、今年1月19日につけた直近安値2220円と2月16日につけた2228円でダブル底を形成したと見る。まずは2400円フシまでの戻りを目指す。

 業績は順調。今期2012年3月期連結業績予想は売上高3900億円(前年比8.1%増)、営業・経常・純利益は同2ケタ増益を見込んでいる。また、『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:33 | 特集
2012年02月20日

割安上方修正銘柄は「敬意を表す」展開で順張り・逆張りの全方位投資余地=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 兜町ですでに死語化した相場用語は数多い。「ファイナンス高」、「転換促進相場」などと並んで、「敬意を表す」などという言い方も、その代表の一つである。証券不祥事の不幸が兜町を直撃した以前の旧大蔵省証券局と証券業界が、まだ親密関係にあった時代には、使用頻度の高い相場用語であったが、最近はトンと聞かなくなった。

 例えば相場が過熱状態にあるとする。すると地場に「大手4社の社長が、証券局長に呼ばれたらしい」などというウワサが流れる。実際に4社の社長は、証券局長室で「もう少し行儀をよくしたらどうか」などとアドバイスされるらしいのだが、その社長が、霞ヶ関から兜町に帰り着く前に、もう日経平均株価は、アウンの呼吸で下げに転じている。シナリオ営業、推奨販売方式の全盛時代である。本店から各営業店への号令は手控えられ、赤伝票は青伝票に差し替えられる。これを称して「敬意を表する」などと呼び慣わしていたのである。

 株価は、時代、世相を映す鏡でもある。ベテラン・サラリーマンが、年功序列廃止などの大義名分のもとに「窓際」どころか「窓の外」に追いやられ、年金受給者が、若い世代への寄生虫視されて毛嫌いされ、「ジジイ」、「オジン」などと蔑まれる時代である。「敬う」、「敬意」などの日本の醇風美俗が、姿を消して久しいから、相場用語だけに長寿化を願うのは無いものねだりに等しいことになるだろう。

 ところがつい最近、この「敬意を表す」が復活したようなハプニングが起こった。2月14日の日銀の金融政策決定会合で決定された追加金融緩和策である。白川方明総裁は、会合後の記者会見で物価上昇率の目標値を1%とし、長期国債の買い入れ額を10兆円増額する追加緩和策によりデフレ脱却を目指すと説明したが、とたんに日経平均株価は、208円高と今年最大の上昇幅で半年ぶりに9200円台を回復、為替相場も、その後、1ドル=79円台、1ユーロ=104円台まで一気に円安が進んだ。

 とくに為替相場では、追加緩和策はサプライズとなって円買い・ドル安を仕掛けていた市場参加者はポジション調整を迫られ円売りが膨らんだという。これこそ久々の「敬意を表す」展開であり、例の円安場面で米国のサブルプライムローン・バブルのエンジンとなった円キャリートレードの復活まで観測されている。

 株価の方も、日経平均株価がその後9300円台まで続伸し、「敬意を表す」強調相場が続いているが、この内容を吟味すると「敬意を表す」醇風美俗とはやや趣の異なる銘柄が中心となっているようである。下げが厳しかった銘柄ほどよくリバウンドするとする「リターン・リバーサル」投資が主流で、今年1月末からの3月期決算会社の4〜12月期業績の発表で、業績を下方修正した銘柄や赤字幅が悪化した銘柄が、底上げ相場の中心になっているからだ。

 「白い猫でも黒い猫でも、ネズミを捕る猫が良い猫」、「上がる株が優良株」とは、兜町の万古不易の投資セオリーで間違いないが、死語化したと思った相場用語が折角、復活したのだから、ここはこだわって、ターゲットにする銘柄も、「敬意を表す」銘柄に絞り込みたいものである。どこにそんな銘柄があるかといえば、1月末の決算発表以来、業績を上方修正した銘柄で投資採算的に割安に放置されている銘柄をリサーチすれば、おのずと浮上してくる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:45 | 特集
2012年02月17日

民主党の政策転換を買う相場が始動=犬丸正寛の相場展望

★「ダム」、「普天間」、「反アメリカ」、「デフレ」など政策転換鮮明

民主党の政策転換を買う相場が始動=犬丸正寛の相場展望 来週(20〜24日)は、『民主党政権の政策転換を引き続き好感する相場』だろう。ただ、日経平均は、日足の陽線が5本連続となって昨年8月5日以来の9400円台乗せ。前週末(10日)からだけでも上昇率は5.4%に達し、上げピッチはけっこう速い。

 このため、30日線との上方・乖離率も5%超水準に達している。経験則では上げピッチの速いことに対する調整も予想されるところに来ている。しかし、調整があっても、「下ヒゲ足型」の短期調整で終るものとみられる。相場の基調は強いとみるべきだろう。

 やはり、日銀の「1%物価上昇めど」政策は大きい。効果が、いつ頃から出てくるかは不透明ながら、今の最大の評価は、これまでの「デフレ放置」の姿勢から変わったことである。日本もアメリカの「インフレ目標政策」を採り入れたといえるだろう。

 とくに、民主党が政権を取った当初の頃は、「物価の下がることは庶民生活に良いこと」といった主旨のことが聞かれた。政府と日銀は別とは言うものの、日銀の今回の政策は民主党の「デフレ容認」から「脱デフレ宣言」へ政策転換と言ってよいであろう。他にもある。

 「普天間基地は国外、最低でも県外へ」と大宣言した政策も消えた。自民党時代の辺野古移転へ戻っている。八ッ場ダムについても、大々的に打ち出した「廃止」が、「見直し」へ変わり、目玉政策の「コンクリートから人へ」も実質的に棚上げ。さらに、大挙して議員を引き連れ中国詣でした、「アメリカさようなら中国よコンニチワ政策」も消えた。それどころか、中国の怖さをわれわれ国民は思い知らされた。尖閣諸島では中国漁船に警備船が体当たりされ、何もできない日本は世界で笑いものになった。今、東シナ海の海底資源も狙われている。弱腰が見抜かれ北方領土も難しい状況となっている。

 「いったいこの3年間、日本は何をやってきたのか」、という思いはたいへんに強いものがある。しかし、選んだのは、われわれ国民である。もっとも、自民党の独占的政治にブレーキを掛けることができた効果もあったのではないか。仮に、あのまま長老と権益型の自民党政治が続いていたら日本株式会社自体が「オリンパス<7733>」のようになっていたかもしれない。この点は民主党は評価できるところだ。

 マーケットは、こうした民主党政権の政策転換を好感し始めている。もちろん、本格的には、次の選挙で日本の「新しい生き方・存在感」を示してくれる政権が誕生してからだろう。そうなれば、たとえば、かつての「NN倍率・1倍」(NYダウと日経平均は同水準)に向け、NYダウに比べ割り負け修正が本格化。NYダウが1万4000ドルなら、日経平均も1万4000円ということになるだろう。

 当面はピッチの速いことに対する、「スピード違反」に気をつけながら1万円を目指す相場とみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:50 | 特集

「タイ古式マッサージ」にハマりそうな予感・・・タイ連想株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、「タイ古式マッサージ」というものに行った。東南アジアのタイの伝統的なマッサージだそうで、日本国内にもそうしたサロンが多くあるらしい。私が行った家の近所のサロンでは、日本人向けにアレンジしてあるのか、日本や中国式の指圧のようなマッサージの施術と、首や背中、脚の付け根などを強く伸ばしてストレッチやヨガのような体勢を取らせて身体をほぐす施術とを組み合わせた内容となっていた。

 首や背中や脚などをかなり強く押されたり引っ張られたりするので、「ええっ、こんなに強く伸ばすの?」と驚いたが、施術後は血行が良くなって身体がほぐれたような爽快感があった。私の場合、とくに首が凝りやすいので、ストレッチの他に、首にタイガーバームのような清涼感のあるクリームを塗られてマッサージされたのが気持ち良かった。

 以前、香港へ旅行した時には、かなりの強さで押す足ツボマッサージを何度も経験したし、台湾へ旅行した時に、うつぶせになったお客の背中に施術者が全身をかけて乗り、足でお客の背中をグイグイ踏むタイプのマッサージも経験したが、このタイ古式はそれ以上の強さだった。しかしクセになりそうな気持ち良さだ。

 タイに進出している企業の中で優良銘柄を探してみた。

★ホンダ〈7267〉(東1)

 自動車で世界7位、二輪車で世界首位のホンダ<7267>(東1)を入れる。タイには日系自動車メーカーの進出が著しく、「アジアのデトロイト」とも呼ばれているらしい。ホンダの17日終値は68円高の2950円。単位100株。PERは約23.8倍、PBRは約1.2倍となっている。チャートは11月22日につけた年初来安値2127円から反発し、以降は凸凹しながらも上昇トレンドで来ている。3000円フシにあたり、いったん調整があるかもしれないが、中期チャートで見ればまだ高値圏というほどでもなさそうだ。2800円ラインの押し目を拾い、中期で3200円フシまでの戻りを狙ってみる。

★ヤマハ〈7951〉(東1)

 楽器メーカーのヤマハ<7951>(東1)を入れる。タイでの活動は二輪車のヤマハ発動機<7272>(東1)のほうが有名なようだが、ヤマハもタイに楽器の輸入販売事業等を行なっているグループ会社サイアム・ミュージック・ヤマハがある。ヤマハの17日終値は18円高の734円。単位100株。PERは0倍(今期純利益がゼロ予想のため)、PBRは約0.6倍となっている。

チャートは昨年2月3日につけた年初来高値1137円から反落し、中期続落トレンドで来ていた。今年2月2日に今期連結業績予想の下方修正を発表し、同7日に初来安値663円をつけて以降は反発。悪材料出尽くしでリバウンドトレンドに入ったと見たい。まずは800円フシ上抜けを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:44 | 特集
2012年02月15日

【今日の出来事&マーケット】物価1%上昇政策にマーケットは好感=犬丸正寛

★株がリードするが政府の「日本再生策」なければ限界

【今日の出来事&マーケット】物価1%上昇政策にマーケットは好感=犬丸正寛 日本銀行は14日(火)、国債買い入れなどの金融緩和で「物価上昇1%をめど」とする政策を決めた。これを受けて、日経平均は14日(火)の52円高に続いて15日(水)も164円高の9216円と買われ、昨年8月8日以来の水準へ上昇。マーケット全体の動きを表すTOPIX(東証株価指数)も15日は12ポイント高の799ポイントと昨年8月5日以来となる800ポイントに接近となっている。好感した動きとなっている。

 バブル経済崩壊から20数年。土地、株など資産価格の下落が続いた。当然ながら、資産が傷ついたことで消費は手控えられた。しかも、少子高齢化という構造的な要因も加わった。売れないから、物・サービスの値段は下がるのが当たり前の時代になってしまっていた。もちろん、給料も上がらない。それどころか、就職もままならない。

 これまでの政策は、低金利策を採りながらも、「手当て」というバラ撒きでテコ入れしようとした。しかし、人は先行きに不安があれば、消費より蓄えに回す。『馬を水辺に連れて行くことはできても飲ますことはできない』の教えもある。水を飲みたいように仕向けることが大切なのだ。

 来年には民主党が政権を担って4年となる。選挙が近づいている。東日本大震災という不幸な出来事はあったものの、経済、庶民の暮らしは前回選挙の2009年頃よりかえって悪くなっている。庶民寄りの政権ということで大いに期待したものの、生活は期待したほど良くはならなかった。雇用などはむしろ悪化した。

 そうした中で今回、日銀が腰を上げた。最近発表の昨年10〜12月の経済成長率が年率でマイナス2.3%となったことが日銀を動かしたのだろう。東日本震災の復興効果も遅々として進まない。せめて、『災い転じて福となす』ような、日本の将来に夢でも与えてもらいたいのに、それもない。政治は次の選挙のことばかりと思われても仕方がないほどのやり取りばかり。そんな中で、日銀の「脱デフレ宣言」は大きい意味がある。

 もちろん、直ちに「土地」、「住宅」、「マンション」、「会員権」、「株」などの資産価格が大きく上がるとは思えない。少子高齢化による需要不足、東海沖大地震の恐怖などもある。物の値段が上がるときは、基本はやはり需給関係だろう。とくに、「欲しいものがある時」、「上がるだろうと多くの人が思う時」に需要を刺激する。その意味では、日銀が「1%を言い続ける」ことで、人々の気持ちは変わってくる効果はあるだろう。

 ただ、日銀だけでなく、政府も「日本列島のあり様」を思い切って変えて、日本再生をはかるところではないか。今のまま、東京で地価を上げようと思ってもなかなか難しいだろう。かつて、奈良―京都―鎌倉―江戸と首都を変えたように、思い切って「首都移転」と「道州制」を考えるくらいのことが必要なところに来ているのではないだろうか。「物価1%上昇めど」政策だけでは、図体が大きく、老齢化した日本を本格浮上させることは難しいのではないか。

 当面は、資産の中で「株」がリードする形となるだろう。行き場のないマネーが株式市場に向いて、「不景気の株高」となるだろう。しかし、それは、あくまで「不景気」においてであり、不景気を好景気に結びつけるには、やはり政府による外交も含めた日本再生策が大切と思われる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:42 | 特集
2012年02月13日

サプライズがサプライズを呼び、さらに一段とサプライズ願望を強める?=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 2012年相場は、早くも1カ月半が経過しようとしているが、それにしても今年の相場は、サプライズが多いと感じている投資家は少なくないのではないだろうか?東日本大震災の復興関連の低位株にストップ高が続出したことも驚きだったが、それ以上に大幅に赤字転落したり、赤字幅を悪化させた主力電機株が、軒並み逆行高したことにもビックリさせられた。

 投資家は、合理的に投資選択しリスク回避的に投資行動すると経済の教科書では想定されているが、サプライズに脆いこともこれまた古今、東西を問わず共通である。サプライズは、投資家の思い込みを極限まで高め、ついつい過剰反応をさせてしまう魔力を秘めているもののようで、サプライズがサプライズを呼び、さらに一段とサプライズ願望を強めることになる。低位株から主力電機株へのめまぐるしい循環物色は、どうもこのサプライズの延長線上にあるようである。

 サプライズが二乗、三乗するのだから、銘柄の物色トレンドも通常とは趣が異なる。これは、例えば三菱モルガンスタンレー証券のレポートによる今年1月の業種別の騰落率ランキングの分析をみれば明らかである。今年1月の上昇率トップは海運株、第2位は証券株となったが、両業種は、昨年の値下がり率ランキングでそれぞれ2位、1位にランクされたご迷惑セクターであった。同レポートでは、両業種の突出を下げた株ほどよく上がるとするアノマリーの「リターン・リバーサル」買いと分析している。

 確かに米国の経済指標には、景気回復を示唆するシグナルが点滅しているようだし、欧州の債務危機も収束の方向に動いて、円高・ユーロ安も、一時は1ユーロ=103円台まで反転するなど、風向きが変わってきた感触はある。この先、市場の悲観ムードが楽観トーンに変わり、日経平均株価が、9000円台を固めから1万円台挑戦などという威勢の相場コメントが聞かれるようになると、全業種がまんべんなく循環物色され、相場水準を押し上げる可能性も強まることになる。現に前週末にこれまでまったくカヤの外の置かれっぱなしだった紙パルプ株が突如、動意付いたが、これも「リターン・リバーサル」買いの類だろう。

 相場の方向と物色トレンドが、この「リターン・リバーサル」に間違いなく進むとしたら、最も「サプライズ」願望が高まる関連株として注目したいのが、昨年2011年の値下がり率ランキングの上位銘柄である。同ランキングには、ワーストワンの東京電力<9501>(東1)の下落率90%を筆頭に半値、6割減となった銘柄が並んでいる。まさによく値下がりした銘柄だからよく値上がりする「リターン・リバーサル」銘柄の資格要件を具備していることになる。

 しかも、もう先発隊まで発進した。同ランキングのランクイン銘柄から、「リターン・リバーサル」の好パフォーマンスを示現した銘柄が出ているのである。順位20位の新日本無線<6911>(東1)は、昨年大納会の大引け値からこの1月に2.7倍と大化けし、27位のTAC<4319>(東1)も84%高を演じている。年初の低位株物色に乗って急騰したものだが、風向き次第で同様の「リターン・リバーサル」銘柄が登場しないとも限らない。なかでもこのディープな関連株として注目したいのが、任天堂<7974>(大1)の周辺株である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:07 | 特集
2012年02月10日

全体モミ合いの中で輸出と内需の交互物色の展開=犬丸正寛の相場展望

★短期でのボックス狙いがよいだろう

全体モミ合いの中で輸出と内需の交互物色の展開=犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、『輸出株と内需株を交互に目まぐるしく物色する相場』だろう。日経平均の9000円台乗せで目先的な達成感がある一方、相場を大きく崩すような材料も見当たらない。このため、9000円を挟んでのモミ合い相場の展開だろう。

 NYダウは堅調なものの、1万3000ドルに接近したことで、上昇の勢いにやや衰えがみられる。2007年10月につけた過去最高値1万4198ドルも見えてきたことから、相場に対する「組立」の見直しも必要なところに来ている。たとえば、秋の大統領選挙で共和党候補に誰が出てくるか。その場合、オバマ大統領の再選はあるのか。あるいは政権が共和党に代わるのか。最高値挑戦となると、アメリカの行く末を考えないわけにはいかない。

 日本は、日経平均ベースのPERが20倍台に乗せるなど、企業業績が急速に悪化していることや、これから3月の決算期末を迎えることから動き難い。とくに、当面の目標だった日経平均9000円台を回復したことで達成感もある。しかし、昨年のような東日本大震災のような突発的なことが起きない限り、相場を大きく崩す材料も見当たらない。

 とくに、業績悪化の目立つ輸出関連も直ちに一段の悪化になるというわけではない。むしろ、トヨタ自動車のように先行きに明るさも感じられる状況もみられる。また、このところ為替がユーロ、ドルに対して円安傾向に振れていることからも輸出株は動きやすい。

 ただ、輸出株の中で電機株には最終利益が赤字のところが多い。PER算出不可能なため、上値を追える状況ではない。

 一方の内需関連も東日本震災の影響から消費停滞の影響は尾を引いている。復興関連についても、1〜2割の銘柄には業績向上が見られるものの、多くの復興関連株の業績はまだこれからという状況。本格人気はもう少し先だろう。

 こうした相場雰囲気の中で、全体はモミ合いで推移。輸出株と内需株を交互に物色する展開とみられる。投資対象銘柄を絞って、下値と上値の水準を決めて、短期でのボックス狙いがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:07 | 特集

広告画像の話題から、化粧品株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ネットのクリスチャン・ディオールの化粧品サイトで、ソフィー・マルソーのコマーシャル動画と、そのメイキング動画を見た。現在40代とは思えない透明感と美しさだ。10代のデビュー当時、雑誌の写真で初めて見た時に「うわー、なんてかわいいんだ」と目を奪われてしまったが、その後約30年経っても変わらない美しさだ。フランスの女優さんは、若い頃のイザベル・アジャニーや、ジュリエット・ビノシュ、オドレイ・トトゥなど、大人になっても透明感とかわいさのある人が結構いるなあ・・・と思い、同時に、カトリーヌ・ドヌーヴやジャンヌ・モローのような大人の色気を持つ女優さんも一系統としてあり、それはそれでステキだなあ・・・などと悦に入っていた。

 ところがその後、ネットのニュースで「英広告基準局が『過度の修正』、『美しすぎるジュリア・ロバーツ』掲載禁止」との記事を見かけた。報道によると、仏ロレアル系の化粧品ブランド『メイベリン』で起用された米女優のジュリア・ロバーツと、同じく『ランコム』で起用されたスーパーモデルのクリスティ・ターリントン(いずれも40代)のファンデーションの広告写真が「修正のしすぎで誤解を招く恐れがある」として、雑誌への掲載が禁止されたそうだ。

 同局の意図は「過度の修正で製品の効果を誇張しすぎている」「この手の修正によって理想像を描いた写真が、美に対する概念をゆがめている」という。確かに、あまりにデジタル処理されすぎた不自然な画像はどうかと思うし、加齢によるシワは、それはそれで自然な美しさがあると思うので、無理な修正はしなくてもいいのではないか。・・・と思うのは、私自身が年齢を重ねており、加齢を否定的に見ていないからだろうか。この報道が関係あるのか分からないが(ちょうど契約期間が過ぎただけかもしれない)、後日見たところ、冒頭に述べたソフィー・マルソーの動画が掲載終了していたのだった。

 上記の文とは関係ないが、化粧品銘柄を見てみた。

★花王〈4452〉(東1)

 トイレタリーで最大手、化粧品で国内2位のメーカー、花王<4452>(東1)を入れる。10日終値は16円安の2008円。単位100株。PERは約19.9倍、PBRは約1.9倍となっている。チャートはこの1年ほど、上値2200円ライン、下値2000円ラインの間でボックス圏を形成している。現在は底値圏の買い時と見て拾い、まずは2100円フシまでの戻りを目指す。

★ポーラ・オルビスホールディングス〈4927〉(東1)

 化粧品4位のポーラ・オルビスホールディングス<4927>(東1)を入れる。10日終値は8円高の2047円。単位100株。PERは約15.8倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは昨年9月26日につけた上場来高値2344円から反落し、続落トレンドで来ていたが、12月6日につけた直近安値1845円で底を打った様子だ。まずは2100円フシ上抜けを目指す。

また、今期2012年12月期の配当・優待は未発表だが、前期の配当金(中間20円、期末25円の年間計45円)を現在の株価で計算すると利回り約2.2%、同優待(100株で6000円相当のオルビス化粧品、またはポーラ美術館入場チケット4回分など)で約2.9%の計算となる。今期以降についてはまだ発表されていないが、前期と同様の内容であれば、配当・優待目的での中期保有も良さそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:00 | 特集
2012年02月06日

「把瑠都相場」に唖然とした「小兵投資家」は2月高利回り銘柄で「小さい相撲」を=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 旧聞に属するが、大相撲初場所は、大関把瑠都が初優勝を飾った。類稀な体躯と怪力で、相手力士に双差しを許し頭をつけられた不利な体勢からでも、長い腕を肩越しに伸ばして吊り上げ、放り投げる荒削りで強引な相撲が、ツボにはまった結果で、唖然とさせられ、圧倒させられた。あろうことか、横綱白鵬が連敗して千秋楽を待たずに把瑠都の優勝が決まった途端に、テレビ桟敷での初場所の観戦意欲は、急速にしぼんだのを覚えている。

 大相撲解説者の舞の海秀平氏は、初場所のテレビ中継のなかで、自ら小兵力士だった経験から、把瑠都のような巨漢力士に「大きい相撲」を取られたら日本人力士はひとたまりもないとコメントしていた。日本人力士は、自分を小兵力士と認識してかからなければ、巨漢力士の攻略方法は見つけられないとアドバイスしていた。

 ここまでお読みになっていただいて、まるで畑違いの大相撲が、株式投資にどんな関係があるのかと疑問をお持ちの方も多いに違いないが、実は大いに参考になるのである。前週末3日にピークを迎えた3月期決算会社の第3四半期(4〜12月期)業績の発表をキッカケに展開されたいわゆる逆業績相場ともいえる腕力相場は、まるで「把瑠都相場」と形容できるような「無理偏にゲンコツ」と書くアブノーマルさだったからである。

 主力株の業績が下方修正ラッシュとなり、1000億円台、2000億円台の赤字転落会社がゴロゴロと続き、パナソニック<6752>(東1)に至っては、製造業では過去最大規模に迫る7800億円もの純利益の赤字を予想した。ところが、株価の反応はといえば、スンナリと株価下落で謝罪と恭順の意を表したのはリコー<7752>(東1)など一握りの銘柄にとどまり、SUMCO<3436>(東1)などは、発表当日は先取りしてストップ安まで売られていたものが、赤字拡大を開示した翌日は今度はストップ高まで買い上げられるなど、ピンチとチャンスが綯い交ぜのエレベーター相場を演じる始末である。

 好角家からみたらスジの悪いこの居直り相場は、悪材料出尽くし、悪材料織り込み済み、さらに売り方の買い戻し主導などとマーケット・コメントされているが、要は多少無理な体勢からでも相手力士を押さえつけて振り回す「把瑠都相撲」そのものである。しかも、この「把瑠都相撲」は、またもグローバル・スタンダードになりつつあるから、手に負えなくなる。米国でも、NYダウは、リーマン・ショック後の高値を上回り、約4年ぶりの高値にまで躍り出た。

 欧州のソブリンリスクはどうなるのか、サブプライム・ローン問題は本当に処理済みなのか、99%の国民が悪夢にうなされ、1%だけが「アメリカン・ドリーム」を謳歌する格差社会解消に展望が拓けるのかなどなど、不透明なままである。バーナンキFRB議長は、超金融緩和策の長期化をアナウンスしたが、際限なく溢れ出るマネーが、株式、商品の各市場に流入し、資産効果がリスク感覚を麻痺させて腕力相場を再起爆しているとも推測されるのである。

 「巨漢投資家」ならば、ハイリスク・ハイリターンの積極投資が可能で、巨額赤字転落会社と四つに組む「大きい相撲」を繰り広げるのに何ら問題はない。しかし「小兵投資家」となると、話は別で、深入り、深追いにはエネルギー不足は否めない。「小兵投資家」は、舞の海秀平氏のアドバイスではないが、基本通りにすり足で脇を締めて、下から下から攻める「小さい相撲」を心掛けなければ太刀打ちできないことになりそうである。

 その「小さい相撲」の足元の候補テーマには、まず2月決算会社の期末、8月決算会社の第2四半期期末の配当取りを狙う高配当利回り買いが浮上する。2・8月期決算会社は、内需系の企業が中心で、高利回り銘柄もリストアップすると、トップの年間約5%の高利回り銘柄以下、4%台、3%台と高く回る銘柄が目白押しだが、その1銘柄、1銘柄をリサーチすると、「大きい相撲」とは別の「小さい相撲」の面白さも浮き彫りになるのである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:08 | 特集
2012年02月04日

これからの相場を占う3つのキーワード=妻と夫の株ロマン


■『アメリカ復権』、『東日本復興』、『不景気の株高』

妻 1月も終わりました。1ヶ月間だけの相場を見て、これからを見通すのは難しいと思うけど印象としてはどうですか。

夫 今年のキーワードを挙げるなら、「アメリカ復権」、「東日本復興」、「不景気の株高」ではないか、と思っている。

妻 NYダウの強いことがアメリカ復権を現しているということですか。

夫 そうだね。NYダウはリーマンショック後の2009年3月につけた安値6469ドル(いずれも場中値)から、2月3日には1万2869ドルと、98.9%とほぼ2倍の上昇となっている。世界のマーケットを見渡すと、NYダウの強いことが抜き出ている。「アメリカ復権」の象徴と言ってもよいのではないかと思う。少し、振り返ってみたいと思う。1989年11月にベルリンの壁が崩壊して東西冷戦が終結してから23年になる。この間、知っての通り、次々と新興国が経済発展して存在感を強めた。このため、アメリカの一極集中時代は終わったと言われてきた。日本でも自民党時代が終わり、多くの政党が登場した。しかし、それぞれが主張ばかりするから結局は何も決めることができない。世界もまったく同様だ。放置しておけば、とくに世界の場合は核保有国が増えて戦争の危険が高まる。もう一度、分散化した世界をアメリカが中心となってリーダシップを発揮することが求められている印象だ。アメリカ復権はドル復権だからNYのマーケットに悪い話ではない。
>>全文を読む(これからの相場を占う3つのキーワード−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:42 | 特集
2012年02月03日

内需系・小型好業績銘柄物色の相場=犬丸正寛の相場展望

★輸出株は「業績悪すぎ」で手控え

内需系・小型好業績銘柄物色の相場=犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、『内需系の小型好業績銘柄を物色する相場』が強まりそうだ。目下、3月期決算会社の第3四半期(4〜12月)決算発表が続いている。予想されていたこととは言え、輸出関連企業の業績は悪い。「悪いというより、悪すぎるという印象だ」(中堅証券)。

 個別に名前を挙げる必要のないほど、輸出関連銘柄は討ち死に状態である。ヨーロッパの信用不安でヨーロッパ向け輸出の不振に対ユーロでの円高。ヨーロッパを需要先とする中国など新興国の成長鈍化の影響もある。さらに、タイ洪水も追い討ちをかけている。

 もちろん、既に、昨年から「欧州」、「タイ洪水」の悪いキーワードは言われていたことではある。今、降って湧いた話ではない。しかし、あまりにも影響の大きいことに、「悪材料出尽くし」を狙って待ち構えていた向きも手控えている状態といえる。

 回復が期待される2013年3月期。しかし、「次期を買うには早すぎる。もう少し様子を見てから」(同)という空気になっている。とくに、日経平均の予想PERは17倍台(2月2日)へ急上昇している。「PERが20倍でピークとなるのか。あるいは、30倍まで上昇するのか。その見極めがついてから買いに出ても十分間に合う」(中堅証券)。

 こうした決算発表の中で、比較的に業績の良い銘柄グループは、内需系の小型銘柄に多くみられる。しばらく(2月中)は、内需系小型好業績銘柄が主役の相場が予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:19 | 特集

コンタクト店での対応から連想して、サービス業セクターで優良株を探してみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 私は数年前からずっと、2週間おきに使い捨てるタイプのコンタクトレンズを使っており、定期的にコンタクトレンズ店へ通っている。先般、コンタクトレンズを買いにいったところ、提携眼科医の処方・・・というか対応に少し疑問点があったので、店舗の担当者さんに内容を問い合わせてみた。窓口の人に「店長さんか責任者さんと話がしたい」と言ったところ、店長不在ということで、20代くらいの女性担当者さんが話を聞いてくださった。

 その方は私の話を丁寧に聞いてメモを取った上で、店長を通じて眼科医に確認を取ると約束してくれた。後日、再来店したところ、きちんと眼科医のレスポンスを伝えてくださり、いろいろ気遣いのある言葉を言われた。接客業だから当然といえば当然かもしれないが、きちんとした対応をしてもらい、私は「これからも安心してこのお店に来ることができる」と思ったし、「やはりサービス業は接客のよしあしで会社やお店の印象までが違ってくることがあるなあ」と、今さらながらに思ったのだった。

 サービス業セクターで優良株を探してみた。

★クックパッド〈2193〉(東1)

 料理レシピ専門サイト最大手のクックパッド<2193>(東1)を入れる。3日終値は17円安の1525円。単位100株。PERは約22.6倍、PBRは約6.3倍となっている。チャートは昨年10月5日につけた直近高値2023円から反落し、続落トレンドで来ていた。が、1月20日につけた直近安値1500円で底を打ったと見たい。底値圏の買い時と見て、まずは次のフシであり26週移動平均線でもある、1700円ラインまでの戻りを目指す。

 業績は好調。今期2012年4月通期業績予想は前年比2ケタ増収増益を見込んでいる。『会社四季報』には、会社側予想値よりも上ブレした予想値が出ており、また、次期2013年4月期も増収増益との予想値が出ている。昨年7月の第1四半期末で利益剰余金20億3300万円、有利子負債ゼロ、昨年4月の前通期末で現金等34億3900万円と、財務面も堅そうだ。筆頭株主は佐野陽光社長だが、他の大口株主には信託口なども並んでおり、こうした面からも手堅い銘柄であるとの印象を受ける。

★ディー・エヌ・エー〈2432〉(東1)

 モバイル向けゲームなどのサイト『モバゲー』を運営する、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)を入れる。3日終値は143円高の2237円。単位100株。PERは約9倍、PBRは約3.7倍となっている。チャートは8月19日につけた年初来高値4330円から反落し、続落トレンドで来ていたが、1月19日に上場来安値1750円をつけて以降は反発に転じている。とくに今月に入ってからは、中国のインターネット検索最大手『百度』(バイドゥ)との業務提携やカナダでの現地法人設立発表などが材料となり、にぎわっている。まずはひとつのフシであり26週移動平均線でもある、2900円ライン上抜けが目標となりそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:58 | 特集
2012年01月30日

上方修正(勝ち)した銘柄よりも下方修正(負け)した銘柄の数が上回る=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 14勝44敗……負け越しである。勝率も14%にとどまる。大発会1月4日のあみやき亭<2753>(東1)アドヴァン<7463>(東1)の常連先駆け2銘柄から発表がスタートした3月期決算会社の前週末27日までの序盤の第3四半期(3Q、4〜12月期)業績動向である。3月期通期業績予想を修正した銘柄のうち、上方修正(勝ち)した銘柄よりも下方修正(負け)した銘柄の数が、圧倒的に上回ったのだ。

 序盤とはいえこれだけ負け込むと、今年新年相場の相場シナリオは、早くも修正を余儀なくされそうな雲行きとなりそうだ。昨年末から今年年初相場まで続いた個人投資家主導の低位材料株相場が、3Q決算発表を境に主力景気敏感株にバトンタッチされ、「業績相場」が展開されると期待するのがベスト・シナリオであった。

 日本に先立って、10〜12月期決算の発表が始まった米国市場では、インテルやアップル、キャタピラーのように好決算を発表して高人気化する銘柄が続き、日本市場のベスト・シナリオをフォローしてくれるはずだった。ところが日本市場の決算発表序盤は負け越しで、米国市場の対極よろしく、全般相場の足を引っ張る任天堂<7974>(大1)NEC<6701>(東1)新日本製鐵<5401>(東1)のような下方修正悪役3銘柄まで登場した。

 下方修正の続出は、とくにネガティブ・サプライズではない。十分に想定されたことである。東日本大震災に続くタイの大規模洪水の発生で、サプライチェーンが途絶され、急激な円高が重なって、企業業績に逆風が吹いていることは、分かり切っていたことだ。だから、こと決算発表に関しては、「ベスト・シナリオ」は望み薄でも、業績下方修正が、悪材料出尽くし、悪材料織り込み済みとなる「ベター・シナリオ」が、ほぼ市場のコンセンサスになっていた傾きがなかったこともなかった。ただ、この「ベター・シナリオ」通りに動いたのは、東京製鐵<5423>(東1)などの一握りの銘柄にとどまった。

 もちろん決算発表はまだ序盤で、今週から本格化し、今後、業績上方修正などのポジティブ・サプライズ銘柄が出て来ないとも限らない。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:52 | 特集