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記事一覧 (01/02)【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向〜スマートフォン対応にシフト
記事一覧 (01/02)【カジノ関連株】橋下・大阪新市長が積極的とされ材料性
記事一覧 (12/31)「主要指標でみる2011年相場」と「2012年相場展望」
記事一覧 (12/30)犬丸正寛のキーワードで占う『2012年相場』〜世界は『選択と集中』へ
記事一覧 (12/30)【話題】東証「大納会」に「なでしこジャパン」の佐々木監督と安藤選手
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記事一覧 (12/30)【話題】大納会の東証1部高値更新は15社減少の9銘柄
記事一覧 (12/30)【話題】IPOラッシュ:12月10社中、公開価格割れ5社、同値が1社と不調
記事一覧 (12/26)プライベートブランドの投資信託を組成しよう!その注意点は?=浅妻昭治
記事一覧 (12/23)NYダウ次第では『棹尾の一振』も期待=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (12/23)寒い冬に温泉で暖まって来た…から連想して、給湯器とガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (12/19)空振り・見送り気味の「掉尾の一振状態」なら年間スケジュールチェック=浅妻昭治
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記事一覧 (12/16)WSJ日本版のコラムから連想して、その他金融業セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ
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記事一覧 (12/09)来週は『材料株オンパレード相場』の展開=犬丸正寛の相場展望
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記事一覧 (12/09)【話題】『山村にIT企業進出』、徳島県神山町総務課に聞く
記事一覧 (12/08)株式評論家の海老原紀雄氏に『2012年の相場』を聞く
記事一覧 (12/05)「柏レイソル」にあやかって昇格銘柄に「掉尾の一振」効果を期待=浅妻昭治
2012年01月02日

【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向〜スマートフォン対応にシフト

■SNS関連は収益拡大基調、主要関連銘柄の株価は総じて調整局面だが反発余地

【特集:2012年を読む】「SNS関連」銘柄の動向 交流サイトやソーシャルゲーム・プラットフォームを運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)関連企業は、スマートフォン(高機能携帯電話)の爆発的な普及と、交流サイトの利用者がサイト内で楽しむソーシャルゲームの人気化を背景として、収益が急速に拡大した。登録会員数の増加やソーシャルゲームの利用者数増加に伴って、ソーシャルゲーム関連の有料課金収入の増加が収益拡大に寄与している。

 そして11年夏から秋にかけては、株式市場での人気も急騰し、株価が上場来高値を更新する銘柄もあった。しかし主要関連銘柄の足元の株価は、総じてやや調整局面となっている。グリー<3632>は高値圏でのモミ合い展開、サイバーエージェント<4751>は戻り過程での中段モミ合い展開だが、ミクシィ<2121>ディー・エヌ・エー<2432>は高値からほぼ半値水準の安値圏でのモミ合い展開となっている。各社の株価が総じて調整局面となっている背景には、持続的な利益成長についての懐疑的な見方があるようだ。

 各社の公表資料で11年9月末現在のサイト登録数を見ると、ミクシィ<2121>の「mixi(ミクシィ)」国内登録ユーザー数は約2500万人、ディー・エヌ・エー<2432>の「Mobage(モバゲー)」国内会員数は約3200万人、グリー<3632>の「GREE(グリー)」などグループ世界会員数は約1億5500万人(うち国内は約18%)、そしてサイバーエージェント<4751>の「Ameba(アメーバ)」事業会員数は約1800万人に達している。このため国内市場が飽和状態に近づいているとして、成長余地が乏しいのではないかという警戒感につながっている。

 ディー・エヌ・エー<2432>が10月31日に発表した11年4〜9月期決算で、半期ベースでは増益だったが、四半期ベースでは7〜9月期の営業利益が直前四半期の4〜6月期比で減益となったことや、ミクシィ<2121>が11月2日に12年3月期業績見通しの下方修正を発表して、従来の増益予想から一転して減益予想となったことも、成長力に対する懐疑的な見方に拍車をかけたようだ。

■グローバルな事業展開を一段と加速

 また各社の株価が総じて調整局面となっている背景には、国内株式市場全体の地合い悪化の影響もあるだろう。さらに12月には、韓国系オンラインゲーム大手のネクソン<3659>が東証1部に新規上場したため、資金シフトにつながった可能性もあるだろう。

 しかしSNSやソーシャルゲーム・プラットフォームは、スマートフォンにとっても強力なアプリケーションとされている。そして従来の主力ユーザー層である若年層以外にもすそ野が広がり、国内外で一段と利用者層の拡大が進むと予想されている。さらにネット通販など、電子商取引全般に好影響を及ぼすことも期待されている。

 このため大手各社ともに、事業の中心をスマートフォン対応にシフトする動きを強めている。そして、M&Aの積極活用やスマートフォン関連の技術者の積極採用などで、人気ソーシャルゲームやアプリケーションの調達力や自社開発力を強化するとともに、サイト利用における利便性の向上、そしてグローバルな事業展開を一段と加速させている。

■株価も総じて反発余地が大きい

 ミクシィ<2121>(東マ)は、従来型携帯電話向け広告関連収入に依存したビジネスモデルから、スマートフォン向けソーシャルゲームなどの課金収入中心のビジネスモデルへと、収益構造の本格転換に乗り出した。

・【SNS関連・銘柄診断】ミクシィは収益構造の転換進めば反発余地は大きい

 ディー・エヌ・エー<2432>(東1)は、ゲーム開発会社の買収や提携強化で、12年1〜3月期には有力タイトルのソーシャルゲームが続々と登場する模様である。「横浜ベイスターズDeNA」でのプロ野球新規参入も決定し、知名度向上に寄与することが期待される。

・【SNS関連・銘柄診断】ディー・エヌ・エーは営業利益の動向が当面の焦点

 グリー<3632>(東1)は、世界で10億人が利用できるサービスを目指して、国内の「グリー」と、11年4月に買収した米国の「オープンフェイント」のソーシャルプラットフォームを、12年4〜6月期に統一する。

・【SNS関連・銘柄診断】グリーは短期調整が一巡すれば上値追いの可能性

 サイバーエージェント<4751>(東マ)は「アメーバ」事業が急成長しており、スマートフォン向けのSNSやコミュニティーを一段と強化する。広告代理事業についても、スマートフォン向けを中心とした総合的なサービス開発を強化する方針である。

・【SNS関連・銘柄診断】サイバーエージェントは上値フシ突破あれば一段高へ

 主要各社の収益は、人件費、ゲーム開発費、広告宣伝費などの経費増加を吸収して拡大基調だろう。そして各社の株価も総じて反発余地が大きいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:50 | 特集

【カジノ関連株】橋下・大阪新市長が積極的とされ材料性

■夢洲(ゆめしま)人工島に誘致の構想

特集 株式市場で「カジノ関連銘柄」といえば、日本金銭機械<6418>(大1)オーイズミ<6428>(東1)グローリー<6457>(大1)が御三家だ。このうち2銘柄は、株式売買の主市場が大証・大阪証券取引所<8697>(JQS)。奇しくも、大阪市の橋下新市長が大阪湾岸の人工島・夢洲(ゆめしま)地区などにカジノ誘致の構想をもつと伝えられたことがあり、新年の株価テーマとして期待が膨らんでいる。

■昨年末「候補地」に言及

 読売新聞12月16日付けによると、橋下新市長は、市港湾局との意見交換の中で「夢洲にカジノを誘致することは可能か」と発言。橋下新市長が具体的な候補地に言及するのは初めてで、港湾局側は「広大な敷地はある」と応じたという。夢洲は、平松前市長が液化天然ガス発電所の新設計画をもっていたとされる地区で、同紙によると、夢洲は、埋め立てが完了すれば総面積390ヘクタール。コンテナターミナルなどのある先行開発地区(140ヘクタール)と、まだ整地されていない将来開発地区(250ヘクタール)がある。

 国会でも、超党派の、いわゆるカジノ議連が2010年に発足しており、大震災の被災地に誘致する構想など、幾つかの具体的な案が議員立法として提出できる状況になっている模様だ。
2011年は、カジノ関連銘柄でも、大王製紙<3880>(東1)が株安に作用する話題を集めたが、復興関連としても注目を集める場面がありそうだ。

・【カジノ関連銘柄診断】オーイズミの業績は13年3月期にかけて持ち直す見込み
・【カジノ関連銘柄診断】グローリーは下げ止まる動きでジックリ貯め込む投資を
・【カジノ関連銘柄診断】日本金銭機械はモミ合い周期性狙えば手堅く値幅狙いも
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 08:00 | 特集
2011年12月31日

「主要指標でみる2011年相場」と「2012年相場展望」

★「復興本格化」と「公共投資復活」で内需主導相場を予想

■強いドルで輸出株にも反発の芽

 2011年の指標(昨年12月末と今年12月末比較)が、軒並み下落となった中で、いくつかの特徴がみられる。今年の指標の動きから2012年の相場を展望した。

【2011年の指標の特徴】

・「大型株指数」、「TOPIX」など主力大型銘柄の下げが大きい。
・「小型指数」、「ジャスダック平均」など小型銘柄の下落率は比較的小さい。
・株価指数に比べ、「出来高」、「時価総額」などボリューム指標の下落の大きいことが目立つ。
・「1株利益」(日経平均)は、下落率が小さく、企業業績は堅調だった。
・「日経平均」、「上海総合指数」が20%ていど下落となった中で、「NYダウ」は上昇した。
・対ドル、対ユーロで「円高」が進んだ。
・個別代表銘柄では、原子力事故で「東京電力」が10分の1に暴落。粉飾決算で「オリンパス」も株価が半分以下に急落した。
・「トヨタ自動車」、「新日本製鐵」、「三菱商事」、「コマツ」、「野村ホールディングス」など海外組の下げが目立った。
・「ダイハツ」、「アサヒグループホールディングス」は上昇となり、内需関連株の一角に強さがみられた。

【2011年相場の背景】

 2011年の「国内」は、東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ、電力節約などで、消費と生産が停滞。「東日本地域」の不振が目立った。西日本地域は九州新幹線の営業開始、JR大阪駅ビルオープンなど、総じて堅調だった。

 一方、「海外」では、ユーロ圏の財政悪化による信用不安が世界経済を圧迫。とくに、中国、ブラジルなど新興国経済の成長にブレキーがかかり、日本の新興国関連銘柄も大きく下げた。こうした中で、経済が回復したアメリカは、NYダウが上昇となっていることが特筆され、2012年への期待を抱かせる。

【2012年相場の展望】

■公共投資も久々に期待

 2012年はどう展開するか。「国内」では、東日本大震災の復興が本格化する効果が見込める。原発の放射能問題も最悪期を過ぎ、自粛傾向の続いた消費にも回復の兆しがみられる。また、「セメントから人へ」政策の見直しで、治水ダム、新幹線など公共投資も久々に期待できそうだ。

 建築土木株、道路橋梁株、セメント株、住宅株などの「復興関連銘柄」、「公共投資株」に対する本格的な見直しが見込めそうだ。消費関連株にも浮上が期待できそうだ。とくに、ロンドンオリンピックで旅行関連、航空株なども注目されるだろう。ただ、東海沖大地震が起きないという条件はつくが。

 「海外」では、ヨーロパの信用不安の行方がいちばんのポイント。仮に、ユーロ不安が続くようなら、新興国関連銘柄や欧州向け輸出の多い国内銘柄は引き続き低迷が続くだろう。反対に、ユーロ不安にめどがつくようだと、中国など新興国経済にとってプラスとなり日本の中国関連株、ヨーロッパ向け輸出の多い輸出関連株も急反発に転じるだろう。

■日経平均は1万円台も

 こうしてみると、2012年前半は海外の不安定材料を引きずるものの、復興、公共投資、消費など内需組に徐々に明るさが加わるものとみられる。とくに、堅調な企業業績に対し、次期(2013年3月期)見通しに期待が出れば相場は5〜6月に一気に上昇となるのではないか。

 また、冷戦終了後、多極化した世界において、再び、アメリカに対し世界のリーダとしての役割を求めるようになればドル高=NYダウとなって、同盟国の日本にとっても浮上が期待される。2012年のマーケットは、かなり強い展開が予想される。日経平均の1万円台は期待できそうだ。

「主要指標でみる2011年相場」と「2012年相場展望」
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:08 | 特集
2011年12月30日

犬丸正寛のキーワードで占う『2012年相場』〜世界は『選択と集中』へ

犬丸正寛のキーワードで占う『2012年相場』〜世界は『選択と集中』へ■キーワードで占う『2012年相場』

 2012年にマスコミに登場が予想される言葉は、どのようなものがあるだろうか。ざっと挙げてみると次のような言葉が予想される。その言葉を眺め、組み合わせてみることで、2012年の相場も見えて来るのではなかろうか。『』内が注目される言葉。

【海外】

 海外では先進国、新興国で問題となっている『貧富の格差』によるデモが2012年も続くことが予想される。とくに、アメリカは『大統領選挙』を控えていることから『失業』対策に力点が置かれるものとみられる。一方、『欧州信用不安』は引き続き世界経済にとって波乱要因。ユーロ体制を維持できるかどうか。ヨーロッパの信用不安が続くようだと、中国など『新興国経済の行方』にも影響してくる。

 あるいは、もう一度、アメリカ・イギリス・日本によるドル体制強化になるかどうかが注目される。とくに、『イラン・北朝鮮の核開発問題』から、アメリカへのリーダーシップ期待が強まることも十分に予想される。こうした中で2012年7月に『ロンドンオリンピック』が開催されることは、米英日の存在感を強める象徴のようでもある。

【国内】

 『消費税』、『財政再建』『TPP問題』、『沖縄基地問題』など現政権にとって解決が難しい問題ばかり。年末に『消費税引上案』は党内で了解は取り付けたものの、早速、国会での審議が控えている。2009年の『民主党政権公約』が果たされていないだけに、国民からの『民主党支持率は急低下』しているだけに野党攻勢は厳しいものが予想される。TPP、沖縄問題などに加え、さらに参議院で可決された2大臣の『問責決議』もあることから、『衆議院の解散の可能性』はかなり濃厚となっている。

 しかも、『維新の会など地方政党』の台頭が注目され、国民の間に変化を求める空気が強くなっている。仮に、解散総選挙なら単独で政権を取ることは難しく、『連立政権』ということになるだろう。

 国民生活にとっては、『福島原発放射能問題』、『東日本大震災復興の行方』、『異常気象による台風被害』、『電力不足』、『原子力発電所再稼動問題』など、国民生活に関係の深い問題も続いている。しかも、遠くない時期に発生が予想されている『東海沖大地震』への備えも急がなくてはいけない。『若年層の失業率』は高いままで、しかも、『円高傾向』から、『企業の海外進出』は引き続き活発で、そのことが国内雇用に影響している。ヨーロッパの信用不安が続くようなら『対ユーロで円高』の続くことが心配される。もちろん、強いドルということなら、対ドルでは円安も十分に予想される。

【2012年の株式相場は?】

★世界は「選択と集中」の時代、ドル中心に組み直し

 筆者は、『不景気の株高』の可能性が強いとみている。今、世界は『選択と集中』を迎えようとしているのではないか。1989年11月にベルリンの壁が崩壊して東西冷戦時代が終わり、世界は政治的にも経済的にも多極化し民主化が進んだ。22年経った現在、世界は「我も我も」状態でリーダーが不在。何かのきっかけで、テロや核戦争の起こる懸念を内包している。冷戦終結=平和の配当で豊かになれるはずのユーロ圏も逆に汗することを忘れたのか、借金に苦しんでいる。このため、現在の世界の国は、お互いに「選択と集中」で得意とする分野を磨き直す必要があるところに来ている。

 この点、日本の企業は早く「選択と集中」に取り組んできた。ベルリンの壁が崩壊した同じ年1989年の12月に日経平均は3万8915円の最高値をつけ「バブルが崩壊」した。以来22年、日本企業は、「選択と集中」で多角化経営から得意とする分野へ経営資源を集中してきた。このため、世界で日本企業の競争力が落ちたといわれるものの、必ずしも当てはまらない。決して、勤勉性まで失って、根本的な競争力が無くなったわけではない。その証拠にリーマンショック、欧州金融不安の中でも企業業績は強く、日経平均の予想1株利益は直近で600円近くあり立派な業績である。ただ、企業に比べ日本の政治は、まだ多党化のままで、これから企業と同じように「選択と集中」で日本再生を担う強い政治体制へ再編が予想される。

★行き場のない資金が日本株へ来る、『不景気の株高』

 恐らく、2012年は世界において、こうした日本の企業力の強さを見直す動きが予想される。しかも、政治も変わる可能性があることを考えればなおさらだ。

 世界で行き場のないマネーが日本の株式市場へ来る可能性はあるのではないか。消去法で「円」が注目されたように、次は「日本株」見直しの順番だろう。日本国内においても、行き場のない資金が株式市場に向かい『不景気の株高』になるものとみている。政府の政策が、『セメントも人も大切』という変更や、『東日本の復興本格化』を見込めば、建設株などにスポットライトの当る年になるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:30 | 特集

【話題】東証「大納会」に「なでしこジャパン」の佐々木監督と安藤選手

■29年ぶり安値だが「高値引け」となり来年に期待

 2011年最後の取引となった30日の東京証券取引所では、売買終了後の午後3時から同15分にかけて、1年間の取引を締めくくる恒例の「大納会」が行なわれ、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)監督・佐々木則夫(ささきのりお)氏、および同代表選手の安藤梢(あんどうこずえ)さん(ドイツ・デュイスブルク所属)=写真=が「打鐘」を行なった。

 30日の平均株価終値は、8455円35銭(56円46銭高)。年初からは約18%の下落となり、年末の終値としては、1982年以来、29年ぶりの安値となった。しかし、大引けにかけては尻上がりの動きとなり、終値は本日の高値。いわゆる「とう尾の一振」を飾る好調な締めくくりとなった。市場関係者には、尻上がりの高値引けとなった相場に、来年の願いを込める動きがあった。

東証「大納会」に「なでしこジャパン」の佐々木監督と安藤選手

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 18:15 | 特集

戦時中のソ連を舞台にした小説から…「食料品」セクター=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ デイヴィッド・ベニオフ(田口俊樹 訳)の小説『卵をめぐる祖父の戦争』を読んでいる。まだ途中までしか読んでいないのだが、面白いし、泣ける小説でもある。舞台は戦時中、ナチスドイツの侵攻・包囲下にある、ソ連のレニングラードだ。主人公というか語り手は、ユダヤ系ロシア人の17歳の少年。彼が後年、孫に当時の回想を語るという形で物語は進んでいく。

 敵の包囲網のせいで、市内は食べ物も燃料も物資も、何もかも不足している。日本も戦時中(と戦後しばらく)は同様の状態だったので、そうした話はたくさん読んだことがあるが、…このレニングラードの話は、人肉食や略奪を主人公が見てしまうシーンなどもあり、かなりキツい。回想(語り)が始まって最初の7行を読んだだけで、涙が出てきた。少しだけ引用すると、「あんなにひもじかったことも、あんなに寒かったこともない。(中略)実際、1941年の6月にドイツ軍が侵攻してくるまで、わしらは自分たちのことを貧乏だと思っていた。それが冬になる頃には、6月がもう楽園みたいに思えたもんだ。」

 そして、ロシアの寒さ。読んでいるだけで、骨の髄まで冷えびえとしてくる。しかし、物語じたいはどこか明るく、前向きさを感じさせる。主人公の相棒役の青年が明朗だからだろうか。でも、たぶん結末は…(涙)。

 充分に食べ物のある現代の日本に生まれたことへ感謝しつつ、食料品セクターの銘柄を見てみた。

★ロック・フィールド〈2910〉(東1)

 サラダ主体の惣菜店『RF1』や『神戸コロッケ』を展開している、ロック・フィールド<2910>(東1)を入れる。12月30日終値は9円安の1279円。単位100株。PERは約12.9倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは6月8日につけた直近安値1154円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。このままジリ高トレンド維持で、9月30日につけた直近高値1320円上抜けを目指す。

 業績は好調。今期2012年4月通期業績予想は、売上高は前年比8.1%増の500億8600万円、営業・経常・純利益は同2割内外の増益を見込んでいる。『会社四季報』には、次期2013年4月期も増収増益との予想値が出ている。また、今期末配当金は記念配10円を含んで32円の予想。現在の株価で利回り約2.5%の計算となる。大口株主には、岩田弘三社長のほか、自社取引先持株会、自社社員持株会、生保、地銀、信託口などが並んでおり、堅そうな印象だ。

★ジャパンフーズ〈2599〉(東1)

 飲料受託生産の最大手で、水宅配事業なども行なっている、ジャパンフーズ<2599>(東1)を入れる。12月30日終値は前日終値と変わらずの770円。単位100株。PERは約6.2倍、PBRは約0.6倍と割安水準にある。チャートは7月29日につけた直近高値845円から反落し、モミ合いながらも続落トレンドで来ていたが、11月15日と同17日につけた直近安値740円で底を打ったもよう。このままリバウンドトレンド維持で、ここ半年ほどの高値フシ850円ラインを目指す。

 業績は堅調。期中に品質不良品の廃棄にともなう損失、固定資産の減損損失、投資有価証券評価損を特損計上したものの、震災特需もあって、現在のところ、今期2012年3月期業績予想は前年比増収増益との予想を変更していない。大口株主には伊藤忠商事、東洋製罐、アサヒ飲料や、信託口、自社従業員持株会、地銀などが並んでおり、こちらも堅そうな印象で、買い安心感を感じさせる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:18 | 特集

【話題】大納会の東証1部高値更新は15社減少の9銘柄

■ローソンは連日の高値!

株式市場の話題 ローソン<2651>(東1)は、前場80円高の4865円と変わらずを含めて5日続伸し連日、年初来高値を更新し、後場も4800円台で売り買いが交錯している。

 直接の買い材料は、前日29日昼休み時間中の12時にシー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>(東1)が、サークルKサンクス<3337>(東1)との企業FC契約が、来年2月末に15年間の契約期間満了を迎え、「サンクス」ブランドのコンビニ事業を終了、ローソンとの契約提携交渉を進めていることを発表したことにある。ローソンの今2月期業績の上方修正、増配も見直され、売り長で逆日歩につく信用好需給もフォローしている。

■ディフェンシブ株主導が続くことを示唆

 大納会の高値更新銘柄は、全市場で13時10分現在、同社株も含めて20銘柄を数え、このうち東証1部では、9銘柄と昨年2010年大納会(全日分)の24銘柄に比較して15銘柄減少している。大納会の取引時間は残り約1時間、前年実績まで届きそうもない。

 また、安値更新銘柄も、前年のゼロから7銘柄に増加しており、全般市況の悪化を反映する大納会相場が続いている。高値更新銘柄は、小売株、震災復興関連株などの内需株が中心で、新年相場も、ディフェンシブ株主導が続くことを示唆しているといえそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:04 | 特集

【話題】IPOラッシュ:12月10社中、公開価格割れ5社、同値が1社と不調

■初値倍率トップのブレインパッドは最高値の4割下げ水準で越年へ

株式市場の話題 ブレインパッド<3655>(東マ)は30日、265円高の4335円まで上げて3日ぶりに反発している。同社株は、今年9月22日に公開価格2200円で新規株式公開(IPO)され、初値を公開価格の2.88倍の6350円でつけ7000円まで買い進まれた。

 その後、IPO人気の反動と今6月期第1四半期の低利益進捗率業績が響いて2430円まで急落、博報堂DYホールディングス<2433>(東1)の子会社との業務提携報道を好感して、ストップ高を交えて4690円まで反発したが、なお大納会の株価は、最高値の4割下の水準にあり、典型的な「寄り付き天井」となるか、来年相場の巻き返しがポイントとなってくる。

■IPO=年末12月に2社が上場中止・延期

 同社の初値倍率は、今年2011年のIPO株36社の初値平均倍率22.25%を大きくリードしてトップとなった。その今年のIPO市場は、新規上場が前年2010年の22社から36社に増加し、初値が公開価格を上回ったかどうかで判定する勝ち負けは、前年の10勝9敗3引き分けから、19勝14敗3引き分けと勝率を7ポイント上昇させたが、初値倍率そのものは、23.8%から22.5%へダウンさせた。

 年末の12月に、2社が上場中止・延期する一方、月間で10社が新規上場するIPOラッシュとなったが、公開価格割れの初値形成会社が5社、同値が1社となるなど不調だったことが響いており、来年のIPO市場にも尾を引きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:35 | 特集
2011年12月26日

プライベートブランドの投資信託を組成しよう!その注意点は?=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー まだ年末ラリーあり?それとも新年相場シフト?――――大納会まで残り1週間、こう投資家同士が確かめ合い、聞き合う時期になると、証券マンや証券ジャーナリストの間でかつては必ず話題になった投資テーマがあった。「ボロ株ファンド」投資である。

 大納会の大引け値で株価が、下から安い順に5銘柄とか、10銘柄とかをまとめ買いしてプライベートブランドの投資信託を組成するのである。もちろん株価が安いのは、経営状態が限界状況にあるボロ株である。ところが、その極低位株は、業績低迷、無配継続などの悪実態にもかかわらず、意外にも次の年には優良株投資にも負けず劣らずの好パフォーマンスを発揮してくれることがあるのだ。

 だから、低位株好きの投資家やヘソ曲がりの投資家が、「逆転の発想」よろしくこの「ボロ株ファンド」投資に果敢にアタックするのである。しかもこの投資法は、ボロ株を自動的に組み入れるから面倒臭い企業分析や相場感なしにアプローチが可能で、しかも投資資金はごくわずかで済む利点まであった。

 もちろん組み入れた銘柄すべてが好パフォーマンを発揮してくれるわけではない。組み入れた1銘柄か2銘柄が大化けして、残りの銘柄が仮に倒産してもその分までカバーしてお釣りがくることになるのである。

 いいことずくめ「ボロ株ファンド」投資で、師走相場も最終盤、全般相場の先行き不透明感、下値波乱が強まりそうな環境下、トライしたいムードは高まってくる。

 ただしこの実戦配備には、かつてとは異なりやや注意が必要である。これは、昨今の株式市場を眺めれば一目瞭然となる。極低位値ごろ株が多過ぎるからである。株価が1ケタの銘柄は、この12月22日現在の全市場では、6銘柄を数え、低位株銘柄を下から100番目までリストアップしても、なお100番目の銘柄の株価が、まだ55円となっているほどである。

 バブル経済崩壊前までは、企業を簡単に死なせないメカニズムが機能していた。ところがそのメカニズムを支えたメーンバンク制が崩壊し、企業の箸の上げ下ろしまでを指図した監督官庁は、行政指導力を喪失し、業界大手も、業界のお荷物企業の救済には株主代表訴訟に怯えて腰が引けては、かつての銀行、監督官庁、業界ぐるみの限界企業救済のウルトラC発動など望むべくもなくなった。当然、限界企業が、株式市場に大量に叢生する結果となっている。(続きと詳細は「浅妻昭治のメールマガジン:改良型の「有配低位株ファンド」で新年相場の好パフォーマンスの初夢を期待」に掲載。果たして組み入れ銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:18 | 特集
2011年12月23日

NYダウ次第では『棹尾の一振』も期待=犬丸正寛の相場展望

■「円安」進めば輸出関連銘柄を見直すきっかけに

NYダウ次第では『棹尾の一振』も期待=犬丸正寛の相場展望 今年の締めくくりとなる来週(26〜30日)は、『棹尾の一振』も期待できそうだ。とくに、NYダウが1万2250ドルどころの上値の壁を抜く可能性がある。

 NYダウは10月27日の1万284ドル、12月7日の1万2257ドルを含め、幾度か1万2000ドル前後に買われ上値の壁を作っている。しかし、下げに転じる気配でもない。むしろ、きっかけがあれば壁を突破する雰囲気を内包している。

 その手がかりとなりそうなことに、このところ「ドル」の強くなっていることがある。ドル高=強いアメリカ=強い経済=強い企業業績=強い株式マーケット、という流れならNYダウの上値が見込める。

 ただ、ドルの強張りが基調的なものか。あるいは、今年の円相場と同じように消去法的な一過性のものか判断は難しい。東西冷戦終結で世界が平和となり民主化が進んだ一方で、リーダ不在となって却って混乱が起きている。今の日本のように。

 このため、もう一度、アメリカに世界のリーダ役を求め期待するということなら、来年以降、NYダウは1万5000ドルの可能性も出てくるだろう。その場合は、アメリカとの関係修復強化に動いている日本のマーケットにも買い人気の波及が期待される。

 円相場は今年8月19日の1ドル=75.94円に対し、10月31日の75.57円でダブルトップとなって、現在は78円を挟んだ動き。つい最近まで、1ドル=50円説も囁かれていた円高見通しは消えた印象だ。それどころか、膨れる借金、波乱含みの政局など、日本売りの気配が漂っている印象さえある。このまま、対ドルで円安傾向が進むようなら輸出関連銘柄を見直すきっかけとなろう。

 ただし、来年にも可能性が強まっている日本の解散総選挙で、新政権が中国寄りとなるようならマーケットへの影響は大きいとみられる。

 来週は締めくくりの1週間だが、来年の景気、企業業績だけでなく、日本の行く末をも、読もうとする意味合いを含んだ週となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:06 | 特集

寒い冬に温泉で暖まって来た…から連想して、給湯器とガス銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 過日、北関東の温泉へ1泊2日で行って来た。草津や伊香保といった大きな有名温泉地ではなかったが、鄙びているというほどでもなく、館内のあちこちにさりげなく花が活けられていたり、重厚感のある絵画や焼き物が飾られているものの、ゴージャスすぎず質素すぎず、落ち着いた雰囲気で良かった。

夕食は囲炉裏(いろり)の炉端で取った。地鶏やタラバガニなどを炭火で炙って食べるのだが、それだけでなく、前菜の盛り合わせ、刺身、おひたし、カルパッチョ、そして〆めのツミレ鍋や焼きおにぎり等いろいろな料理が出てきた。炭火焼きはもちろんおいしかったが、私には刺身のおいしさが印象に残った。地元産の鱒(ます)や鯉(こい)などで、脂っぽさや生臭さが全くなく、とても上品な味わいだった。そして、竹筒で温めた日本酒。お酒が良いせいか、燗酒特有のムッと来る感じもなく、おいしく飲めて至福の時を過ごしたのだった。

温泉から連想して、給湯器とガス銘柄を見てみた。ガス・石油関連株は、震災以降、節電ムードなども背景として注目されている分野でもある。

★リンナイ〈5947〉(東1)

 厨房機器、暖房、給湯器などガス器具のトップメーカー、リンナイ<5947>(東1)を入れる。22日終値は10円安の5450円。単位100株。チャートは10月4日につけた上場来高値6600円から反落し、以降は続落トレンドとなっていた。が、12月19日に直近安値5190円をつけてからは反発している。まずは6000円フシまでの戻りが目標となりそうだ。中期チャートで見ると高値圏とはいえ、PERは約16.9倍、PBRは約1.9倍と、とくに割高感は感じられない。16日付けのSMBC日興証券のレーティングでは、投資判断「1」(セクター平均以上)、目標株価6360円とされた。

★東京ガス〈9531〉(東1)

 都市ガス最大手の東京ガス<9531>(東1)を入れる。22日終値は2円高の354円。単位1000株。PERは約28.5倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは11月4日につけた直近安値313円から反発し、以降はジリ高トレンドで来ている。このままトレンド維持で、まずは380円フシ奪回を目指す。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しによる踏み上げも期待できそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:00 | 特集
2011年12月19日

空振り・見送り気味の「掉尾の一振状態」なら年間スケジュールチェック=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「冷温停止」と「冷温停止状態」とは、似て非なるものらしい。野田佳彦首相が、「ステップ2」(工程表の第2段階)の完了を宣言した例の東京電力<9501>(東1)福島第1原子力発電所の事故収束状況である。なお、一部原子炉内では390度の高温状態が続いているが、「冷温停止状態」として発電所の事故そのものは収束したとアピールした。「状態」とカギカッコ付きの収束宣言には、早速、内外から「早計」、「ごまかし」などのブーイングを浴びせられた。

 この原発事故と同様に、兜町も、「掉尾の一振状態」のようである。決して「掉尾の一振」ではない。やはりカギカッコ付きである。師走相場も、残り2週間の最終盤で「尾」であるのは間違いないが、「掉尾の三振」と決め付けるのはまだ早いものの、「掉尾の空振り」、「掉尾の見送り」臭い相場ムードが濃くなっているからだ。

 相場は、「期待で買って現実で売る」といわれるが、「掉尾の一振」を支えてくれるはずの期待材料が、工程表通りの進展になってくれないのである。日銀短観の大企業製造業の業況判断指数悪化がそうだし、中国・上海総合株価指数の年初来安値更新、米国クリスマス商戦の足踏み、原油・金の資源価格の急落、さらに国内IOP(新規株式公開)市場人気の起爆剤視されたネクソン<3659>(東1)の市場の事前予想を下回る低調な初値形成などと、期待材料が次々と裏目に出ている。

 勢い相場は、局地戦、ゲリラ戦にならざるを得ない。期間・値幅限定の短期戦で、これこそ、「掉尾の一振」、「モチツキ相場」と歓迎して腕を撫する投資家も少なくないだろうが、当然、参戦投資家までもが限定される。一般投資家は、野田佳彦首相の宣言を待つことなく、自ら「掉尾の一振」か「掉尾の一振状態」か見極めて、年末年始相場を乗り切る以外にない。

 そこで参考になるのが、毎度おなじみのスケジュール投資である。経済・政治の工程表、あるいは決算発表、銘柄異動などを先取りし、期待感が高いうちに1回転、2回転を狙う投資戦術である。時節柄、書店の店頭に並ぶ投資情報誌の新年号やネット情報サイトに掲載の年間スケジュールをチェックして関連株をリサーチすることになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:18 | 特集
2011年12月17日

薄商いの中で新春相場を模索する展開=犬丸正寛の相場展望

■12月第1週の週足・陽線が下値を支える

薄商いの中で新春相場を模索する展開=犬丸正寛の相場展望 来週(19〜22日)は、『薄商いの中で新春相場を模索する展開』だろう。来週は連休で立会い日数が少ないうえに師走特有の人気株物色もほぼ一巡した雰囲気がある。とくに、人気株の象徴的な存在だったオリンパス<7733>(東1)が1000円台を割り込んだ。来週のオリンパスは少しは戻るだろうが、これまでの1500〜2000円期待は消えたとみるべきだろう。

 一方、新春相場では、新しい年に活躍が期待できる「テーマ株」が動きやすいことからテーマ探しも予想される。しかし、今の時点で来年の「主役になるテーマ」は見当たらない。強いて探せば、「復興関連」、「クリンエネルギー関連」といったていどだろう。以前なら、国内が停滞でも中国など振興国関連が注目された。もちろん、振興国の成長は引き続き期待はできるものの、ヨーロッパの金融不安解消のめどが立たないため、当面、振興国経済は足踏みが予想される。

 とくに、ユーロに対しては円高となっていることがヨーロッパ金融不安の根深いことを表している。しかし、その一方で、ドルに対して円安となっていることは気がかり。仮に、来年、対ドルで円安が進むようだと、大きく下げている輸出関連株は急反発が見込まれる。しかし、日本の財政悪化を嫌った円安なら「日本売り」となってギリシャ型に近づくことにもなる。

 日経平均の今週末値は8401円と前の週に比べ134円だった。しかし、12月第1週の大きい週足・陽線(8269円→8643円)が下値を支えるものともられ、この陽線を下回るような下げとはならないだろう。来週も小幅な値動きとみられる。

 今週の出来高は20億株を超えた日は1日もなく薄商いだった。来週も出来高は増えないだろう。様子見の中で来年を模索する展開とみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:42 | 特集
2011年12月16日

WSJ日本版のコラムから連想して、その他金融業セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版で興味深いコラムを読んだ。11月15日付け(古くて恐縮だが、私が読んだのはつい先日だったので…)『キャピタル・ジャーナル―政治コラム』でGerald.F.Seib記者による「茶会党も反ウォール街運動も根底にあるものは同じ」というコラムだ。「占拠」運動はすでに全米各地で強制排除がなされ、収束しているという面からも、今さらめいた話かもしれないが…。

 同コラムによると、「茶会党運動は右派で教育のない人たちや急進派の集まりに過ぎず、『ウォール街を占拠せよ』運動は若くてだらしのない、左派の失業者の集まりだとみられている。」との前提を示した上で、しかし、一般的な見方とは反対に、「茶会党運動はブルーカラーよりもホワイトカラーの支持者が多く、『ウォール街を占拠せよ』運動の支持者で最も多いのは、若者ではなく中年だ。」と指摘している。最新の調査によると、「金融システムと政府のいずれも問題を解決しておらず、平均的米国人にとって役立っていないという思いが広がっていることが明らかになった。」という。

 『ウォール街を占拠せよ』運動を支持する人たちで目立つのは、50〜64歳、年収5万〜7万ドルの層であり、専門職や管理職の男性だというのだ。この層は、経済面や生活面で、アメリカにおいて最も安定的な層のはずなのだが…。

 コラムでは、「過去の経済停滞とは異なり、現在の経済停滞は米国経済の端にいる者に最も大きな影響を与えるのではなく、その真ん中に位置する者に影響を与えているのかもしれない。」「最も重要なのは、かつては経済システムのなかで自分は安全だと思っていた人たちの間で、大きな恐怖と怒りが出てきていると思われることだ。」と指摘されている。

 格差の大きい社会、競争が過度に厳しい社会は、「下層」の人にとってだけでなく、「上層」の人にとっても大変な社会だと私は思っていたが、「中間層」にとっても大変な社会らしい。誰にとっても大変な社会は、ありようとしては、あまり良くないんじゃないかと思うのだが、しかし「じゃあどうすればいいのだ」という答えも、今のところ見当たらない。

 上記の文とは関係ないが、ウォール街=金融から連想して、「その他金融」セクターで銘柄を見てみた。

★クレディセゾン〈8253〉(東1)

 流通系のクレジットカード会社で首位という、クレディセゾン<8253>(東1)を入れる。16日終値は27円高の1518円。単位100株。PERは約11.3倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは11月25日につけた直近安値1275円から反発し、以降はジリ高トレンドで来ている。このままトレンド維持で、1600円フシ上抜けを目指す。

 業績は堅調。今期2012年3月期連結業績予想は、東日本大震災の影響による個人消費抑制で営業収益は前年比10.0%減の2570億円を見込んでいるものの、営業・経常・純利益は(前年が凹んだとはいえ)前年比2ケタ増益を見込んでおり、期中に一部上方修正を行なった。『会社四季報』には、次期2013年3月期は増収増益との予想値が出ている。

★フィデック〈8423〉(東1)

 売掛債権買取により、取引先企業のキャッシュフロー改善、コスト削減、各種債権の早期資金化などを行なう、フィデック<8423>(東1)を入れる。主な取引先はディスカウントストア、スーパー、百貨店、メーカー、通信販売会社など。16日終値は120円安の7940円。単位1株。PERは約5.1倍、PBRは約2.0倍となっている。チャートはこの3〜4ヵ月ほど、上値8500円ライン、下値8000円ラインの間でモミ合っている。今は下値ラインにあるため、底値拾いで上値8500円ラインまでの戻りを待つのも一手か。中期では1万円ライン回復も視野に入りそうだ。

業績は回復基調。今期2012年3月期連結業績予想は営業収益が前年比約2割増の26億6400万円としているほか、営業・経常利益はそれぞれ同約2倍の増益、純利益は6億8100万円と黒字転換を見込んでいる。『会社四季報』には、次期2013年3月期は増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:43 | 特集
2011年12月12日

「良い子、悪い子、普通の子」と保有銘柄を選別!=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 年内相場も、あと残り3週間である。まだ3週間も残っているとするか、わずか3週間しか残っていないとみるかは、投資家個々の今年の投資パフォーマンス次第ということになるだろう。元気のある投資家は、年内なおもう1回転、2回転もと「掉尾の一振」に手ぐすねを引いているだろし、「やられ、やられ」の投資家は、残り3週間では損失の挽回はまず無理と諦めの気分を強めているに違いない。

 いずれにしろ自らのポートフォリオを改めて見直し、かつての萩本欣一のバラエティ番組ではないが、「良い子、悪い子、普通の子」と保有銘柄を選別して年末年始相場に備えることになる。米国には「投資家は失望した投機家である」という相場格言があるそうだが、ほんの短期の値幅取り狙いが、ついつい長居をしてしまって、師走相場でついには塩漬けも覚悟しなくてはならない「悪い子」銘柄を抱えている投資家も少なくないかもしれない。

 今年、公募増資を実施した銘柄にも「良い子、悪い子、普通の子」が混在している。公募増資を引き受けた投資家が、引き受けた発行価格以上に値上がり益を享受でき、資金調達をして展開力を強化した発行会社ともども「ウインーウイン」関係を構築した銘柄を「良い子」、まったく逆に発行会社からやらずぶったくりの「ウインーロス」関係を強要されたのが、「悪い子」銘柄とする判断基準で区別するのである。

 「悪い子」銘柄の代表は、エルピーダメモリ<6665>(東1)である。2月に台湾預託証券上場で新株式を発行(発行価格1209円)し、8月には広島工場への最先端製造設備導入を目的に新株式を発行(同746円)したが、前週末9日終値は401円と大きく下方乖離している。DRAM市況の悪化や東日本大震災の発生を理由に「想定外」と釈明するだけでは株価はリバウンドしてくれそうもない。

 「良い子」銘柄の代表は、五洋建設<1893>(東1)だろう。年初の1月24日払い込みで新株式を発行(発行価格124円)したが、11月には年初来高値267円まで2.1倍化した。調達資金は、東南アジアの社会インフラ整備向けに多目的自航式起重船や浚渫ロボットの建造などに投資するとしたが、まさに東日本大震災の復旧・復興需要を先取りしたようなもので、「ウイン−ウイン」関係ということになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:58 | 特集
2011年12月09日

来週は『材料株オンパレード相場』の展開=犬丸正寛の相場展望

★日本橋梁、横河ブリッジも人気化

来週は『材料株オンパレード相場』の展開=犬丸正寛の相場展望 来週(12日〜16日)は、師走大詰めで『材料株オンパレードの相場』だろう。

 EU首脳会議への期待から、NYダウ上伸、日経平均も9000円への可能性もあった。しかし、EUの問題は一進一退で、一筋縄ではいかないようだ。来週は14日、15日にイタリア、スペインの国債入札が予定されている。EU問題は予測が難しく、「成り行き」にまかせるほか仕方ない印象だ。

 EUに明るさが出れば、日経平均の9000円の可能性は残っている。しかし、仮にそうであっても相場の柱は優良株ではなく材料株だろう。

 国会は9日で閉会。参議院で一川防衛大臣と山岡消費者担当大臣に対する問責決議が可決された。来年の国会に火種としてくすぶる。さらに、消費税、TPP、沖縄の重要問題も来年に持ち越し。来年も政局は波乱状態が予想され、解散の可能性も囁かれる。政治が安定しないと経済もマーケットも不安定な状態が続く。

 しかも、11月の企業倒産が小売・サービス業において目立ち、景気悪化が消費分野にじわじわと滲みている。このようなときに消費税上げに対し、世論の賛成を得られるか。消費税等税の引き上げに政治生命をかける野田政権には厳しい風が予想される。

 ある大手証券の直近の人気株は、新日本理化<4406>東京電力<9501>グリー<3632>宮地エンジニアリンググループ<3431>ウエストホールディングス<1407>オリンパス<7733>野村ホールディングス<8604>みずほフィナンシャルグループ<8411>日成ビルド工業<1916>大真空<6962>日東紡<3110>豊和工業<6203>日本管理センター<3276>ということだ。

 さらに、週末には日本橋梁<5912>横河ブリッジホールディングス<5911>なども人気に加わっている。来週もこうした人気株がマーケット人気の中心になるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:50 | 特集

風邪を引いて実感…「漢方薬」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 風邪を引いてしまった。といっても微熱程度だし、喉や鼻の状態もそれほどひどくはないので、家にあった漢方薬と、ひたいに貼って熱をさます効果のある冷シートを使って治らないかどうか、やってみることにした。それで2日ほど寝ていたところ、おおむね治った…ような気がする。睡眠を多く取ったことも、良かったのかもしれない。

 中高年人口のボリュームが大きくなるという理由で医療・医薬品関連株が買われる傾向にあるが、そのひとつとして漢方薬というのもアリかもしれないと思った。ちょっとした風邪くらいなら、病院へ行ったり処方薬・売薬を使うのではなく漢方薬で治すとか。加齢につれて、ハッキリとした病気を持っていない人でも、体の調子を整えるために漢方薬を飲んだり、健康食品やドリンク剤を飲む人も多いだろう。また、冷シートから連想したことだが、湿布薬や腰痛対応ベルトなどの周辺商品も多数発売されており、これもある程度の市場が見込まれる。

 こうしたことは従来から言われていることだが、自分自身の体が不調になると、実感として身に迫ってきた。そこで、漢方薬銘柄を見てみた。

★ツムラ〈4540〉(東1)

 医療用漢方薬で国内シェア8割を超えるというツムラ<4540>(東1)を入れる。9日終値は9円高の2239円。単位1000株。PERは約13倍、PBRは約1.7倍となっている。チャートは続落トレンドで来ていたが、11月17日につけた年初来安値2012円で底打ち。以降はリバウンドトレンドを形成中だ。中期で2500円フシまでの戻りを目指す。少し前の物で恐縮だが、11月10日付けのレーティングで、野村証券は投資判断「ニュートラル」(中立)、目標株価2400円とし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「アウトパフォーム」(強気)、目標株価3000円とした。

★ロート製薬〈4527〉(主市場大1)

 目薬で首位、最近は化粧品でも有名だが、漢方薬も扱っているロート製薬<4527>(主市場大1)を入れる。9日終値は1円高の981円。単位1000株。PERは約13.8倍、PBRは約1.5倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、上値980円ライン、下値960円ラインのレンジでモミ合っている。下値960円ラインを待って拾い、上値980円ライン上抜けを待つのも一手か。11月10日付けの三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレーティングでは投資判断「アウトパフォーム」(強気)、目標株価1100円とされ、同15日付けの野村証券のレーティングでは、投資判断「バイ」(買い)、目標株価1300円とされた。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:15 | 特集

【話題】『山村にIT企業進出』、徳島県神山町総務課に聞く

★徳島県名西郡神山町の総務課に聞く

『山村にIT企業進出』、徳島県神山町総務課に聞く 「東京のIT企業が、山村に空き家を利用したオフィス開設」として、テレビで紹介され話題となっている。場所は徳島県名西郡神山町。徳島市内から約30キロメートル、車で30〜40分という。かつて、林業で栄え、すだちでも有名という。
 8月にオフィスを作ったのは東京都千代田区に本社を置くIT企業。神山町のホームページによると、神山町の世帯数2593世帯、人口は6418人の町。町の総務課に聞いた。

★県で一番早く光ファイバ敷設

――東京のIT企業が、オフィスを設けたきっかけは、どんなことでしょうか。

 【総務課】 とくに、町として働きかけたということではありません。NP法人グリーンバレーの紹介によるものです。

――住民の皆さんの反応はいかがですか。

 【総務課】 知らなかった人がほとんどでしたから、(テレビで紹介され)驚いておられる状況だろうと思います。

――日本には、空き家となった山村は多いと思います。なぜ、神山町だったと思われますか。

 【総務課】 平成16年に四国でいちばん早く、「光ファイバ」を各家庭まで敷設したことによる、情報の基盤整備があったためだろうと思います。

――これをきっかけに、町として新たな取組はありますか。

 【総務課】 直ちに何かを考えているということではありません。今後の成り行き、展開によって考えることになると思います。オフィスが、営業所などになるとよいでしょうね。

――他の自治体から問い合わせはありますか。

 【総務課】 光ファイバなどについての問い合わせは寄せられています。

 テレビの紹介では、東京本社と神山町のオフィスを結んだテレビ通話。しかも、自然の中で仕事に取り組む生き生きとした社員の仕事ぶりが紹介された。ITの発達で東京など都会でなくても仕事ができる見本のようだ。今後、IT企業だけでなく、物つくり企業においても、海外展開ばかりでなく国内での物つくりを見直す動きが台頭することも予想される。地方の時代到来が感じられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:47 | 特集
2011年12月08日

株式評論家の海老原紀雄氏に『2012年の相場』を聞く

【株式評論家・海老原紀雄氏に『2012年の相場』を聞く】

★前半安・後半高へ、10月底入れ転機

――ずばり、来年の相場をどのようにご覧になっていますか。

株式評論家・海老原紀雄氏 【海老原氏】 まず、年内はEU首脳会議を好感する形で日経平均は9000〜9200円があるのではないでしょうか。ただ、その反動と、消費税問題など政治の不透明で年明け1〜2月は軟調とみています。その上で、来年、年間を通してのデッサンということでは「10月頃が安値」になるとみています。

――その理由は?

 【海老原氏】 10月頃を境として、為替が現在の「円高」から「円安」に転換するとみています。今は、世界において消去法で「円」が買われています。しかし、日本の貿易収支の赤字傾向、さらに、最近の「復興債」を買ってくれた人に、オマケをつけるという話も気になります。国債が売れなくなっているのではないでしょうか。今年は欧米の政府赤字が悪材料となりました。次は、日本の財政赤字が悪材料としてクローズアップする心配があります。来年前半は、1ドル=70円くらいまでの円高の余韻は残ると思います。しかし、言われているような1ドル=50円というような円高はないと思います。むしろ、申し上げた背景から、10月頃が円高から円安へ転機となて株式マーケットは底打ちするとみています。

★行き場所のない資金が株式に、材料株相場本格化

――最近は、個人投資家の間で株を見るのもイヤだという人が多いようです。こうした問題に対しては、どのようにご覧になっていますか。

 【海老原氏】 東京電力<9501>(東1)オリンパス<7733>(東1)など名門企業の株価が大きく下げたことで株を嫌がる気持ちは分かります。しかし、最近のマーケットで、「人気株」が活躍していることは見逃してはいけません。新しい動きが出ていると思います。復興債の件のように国債も買い難い、ブラジルなど海外投信も値下り、金も頭打ちの気配など、個人の資金は行き場所を失っています。このため、ダメだと思われている、「株」がむしろ注目される可能性は強いと思います。だからと言って、いきなり、優良株というわけにはいかないため、「人気株」が注目されていると思います。こうした動きは見逃してはいけません。全体は大きくは期待できなくても、来年は個別材料株が意外高となる可能性を含んでいると思います。

★「農業」、「関西銘柄」、「建造物更新」がテーマ

――どのような銘柄に注目すればよいでしょうか。

 【海老原氏】 注目の一つに「農業」があると思います。日本の農業従事者の平均年齢は68歳といわれています。農業を小手先でなんとかしようという政策では限界です。高齢となって農業継続が無理です。農業の工業化など思い切った策が求められるところに来ていると思います。農業を根本的に見直すところです。活躍する銘柄も出るはずです。もう一つは、大阪証券取引所が東京証券取引所と一緒になることで、「大阪銘柄」にスポットライトが当ると思います。PBRが1倍を割り込んでいるような銘柄は沢山あります。取引所が1つとなることで大阪銘柄の比較割安が目立つようになり見直されるはずです。来年には、こうした動きを先取る展開が予想されるでしょう。もうひとつのテーマは建造物の耐用年数でしょう。道路、鉄橋、橋、河川など最近の多発する自然災害からも注目されるでしょう。横河ブリッジホールディングス<5911>(東1)などは人気性もあり注目されるでしょう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:30 | 特集
2011年12月05日

「柏レイソル」にあやかって昇格銘柄に「掉尾の一振」効果を期待=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー サッカーに興味がおありだろうか?興味をお持ちでない投資家も、今年の流行語大賞が、「なでしこジャパン」に決まったことはご存知だろう。その「なでしこジャパン」が、今年7月の女子ワールドカップの決勝戦で、米国代表とのペナルティキック合戦を制して優勝を飾ったシーンの映像をテレビ画面で1度か2度くらいは目にしたことはおありだろう。

 このサッカーの国内男子プロリーグが、Jリーグである。前週末3日にこのJリーグのディビジョン1(J1)、ディビジョン2(J2)の最終節が行われ、柏レイソルが、J1の優勝を勝ち取り、さらにJ1からJ2への降格3チーム、J2からJ1への昇格3チームもそれぞれ決定した。

 いきなりJリーグのことを持ち出して、株式投資と何の関係があるのかとご不審のことだろうが、意外とそうでもないのである。株式市場は、12月年末、いわゆる「モチ代稼ぎ」、「ミルク代稼ぎ」の師走相場がスタート、いよいよ「掉尾の一振」狙いの最終盤となった。柏レイソルも、優勝を勝ち取って優勝賞金の2億円を獲得したのだから、この戦果をまさに「掉尾の一振」とすれば、Jリーグと株式投資の近親性については、少しはご納得いただけるのではないだろうか。昨年年末のJ2優勝で2000万円の優勝賞金を手にし、今年はJリーグ史上初のJ1昇格チームの即J1優勝の快挙となり、2年合計の賞金は2億2000万円にも達しており、柏レイソルにあやかりたくなる投資家も少なくないと想像する。

柏レイソル優勝

 実は、株式市場でも、昇格は重要な相場イベントである。新興市場から東証第2部市場、東証第2部から東証第1部へ市場変更・指定替えされるたびに株価は動意付き上昇材料となってきた。とくに東証2部から1部への指定替えは、JリーグのJ1の優勝賞金が、J2を上回っているのと相似形で、株価インパクトも大きくなるのが常である。東証1部上場で株価指数(TOPIX)連動型のファンドなどの買い増し、需給好転が期待されるからといわれてきた。

 今年も、東証1部への指定替え・市場変更は25銘柄に達した。前週末2日に指定替え・市場変更が承認されて現在進行中のクックパッド<2193>(東マ)セブン銀行<8410>(JQS)や、今年3月に指定替えされたあと早くも9月に株主数2000人未達で指定替え猶予期間入りしたダイト<4577>(東1)まで含んでいる。

 ところが、この指定替え・市場変更銘柄の株価パフォーマンスを現在進行中の2銘柄を除いて検証すると、意外な事実が浮かんできた。指定替え・市場変更承認日の株価と前週末2日終値の比較で、2日終値が承認日の株価を上回っているのが9銘柄、下回っているのが14銘柄で、これを勝ち・負けで区分すると、9勝14敗の負け越しとなっているのである。負け越しは、銘柄ごとにはいろいろ事情はある。指定替え・市場変更と同時に新株式発行や株式売出しを実施して、希薄化・需給悪化要因を伴った事情を持つ銘柄などがこの代表だ。それにしても、指定替え・市場変更銘柄は、「買い」との投資セオリーに疑問符のつく株価パフォーマンスではある。

 指定替え・市場変更銘柄に「買い目」なしとなる株価パフォーマンスであるが、師走相場の「掉尾の一振」は、この株価パフォーマンスを逆手にとってはどうかというのが、今回の投資テーマである。23銘柄のうち勝ち組9銘柄にはさらに上値を追う投資妙味があるが、それ以上に負け組14銘柄に注目する投資スタンスである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:55 | 特集