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記事一覧 (10/17)昨今の相場は「先読みの先倒れ」という新格言が成立しそうな危うさ=浅妻昭治
記事一覧 (10/14)『本格相場への道を探る』展開へ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (10/14)「イクメン」方面からもアピール…食品株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (10/11)東京電力に「水に落ちた犬は叩け」とばかりに情け容赦なく指弾=浅妻昭治
記事一覧 (10/07)『四面楚歌にあって新しい展開を探る相場』を予想=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (10/07)すっかり秋めいてきた今日この頃…「秋」連想銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (10/05)株式評論家:海老原紀雄氏に「一問一答」=これからの相場見通しを聞く
記事一覧 (10/04)【今日の出来事&マーケット】ユーロ安・円高、NYダウ安をどうみるか?=犬丸正寛
記事一覧 (10/03)デフレ関連株相場がサバイバルする可能性が捨て切れない=浅妻昭治
記事一覧 (09/30)『本格的な秋相場』がスタート!息の長い上昇相場に期待=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/30)腰痛の日々から連想して、医療関連銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (09/26)トラウマを逆撫で!安住淳財務相が「深刻度が増している」と発言=浅妻昭治
記事一覧 (09/23)ローカル色豊かなサイト巡りから…ジュエリー連想株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (09/22)ユーロの行方を見守る相場展開へ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/21)【今日の出来事&マーケット】ダイハツ『ミライース』は軽自動車の存在感を高められるか?!
記事一覧 (09/20)波乱含みIPO投資が有力な投資選択肢に浮上!=浅妻昭治
記事一覧 (09/16)『衣替え相場』が本格化!「輸出関連」から「内需関連」銘柄へ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/16)2000年代の短編集から連想して、「その他金融業」セクターを見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (09/12)【相場展望】「一喜一憂」程度なら余裕のうち!「十喜十憂」となれば・・=浅妻昭治
記事一覧 (09/12)野田新内閣にマーケットは何を期待するか=妻と夫の株ロマン
2011年10月17日

昨今の相場は「先読みの先倒れ」という新格言が成立しそうな危うさ=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 相場格言の「早耳の早倒れ」は、飛び付き買いの危険性を教えてくれるが、昨今の相場は、「先読みの先倒れ」という新格言が成立しそうな危うさが付きまとっている。株価は、6カ月先を予見すると信じられてきたが、そんな先入観に捉われて投資するとロクなことがないのだ。客観的で透明性が増したといわれそうだが、株価が、経済指標のゼロ・コンマ何パーセント上ぶれたか、下ぶれたかで一喜一憂する傾向が強まっているのである。しかも、その経済指標の多くは、すでに1カ月前、3カ月前の過去のパフォーマンスを集計したもので、株価は予見性を発揮するどころか、後向きの確認行為にしか過ぎなくなって、あの株式投資の夢や希望、ロマンは、カゲもカケラもきれいに消えてしまった。

 今回の欧州の債務問題も、ギリシャへの金融支援が決定したと思ったら、相次ぐ国債の格付け引き下げがあって、さらに欧州の大手金融機関の実質破綻に飛び火するなど迷走した。「リーマン・ショック」の再来を予見して売ってヤラれ、欧州金融安定基金(EFSF)拡充で金融安定化を先取り買いしてヤラれとチグハグなことこの上もない。強気も弱気も、どちらも当たり屋で曲がり屋ということになり、こうなると相場に振り回されないよう、落ちこぼれないように、単純に相場に追従する以外に有効な投資方法が見出せないこととなる。

 相場追従の投資スタイルとなれば、欧州発の信用不安が一巡し、「リーマン・ショック」再発が回避されたとする修復相場に連動する以外にない。マーケットから「イエローカード」を突き付けられたユーロが、どれだけドル、円に対して買い直されるか試すリバウンド相場がスタートすることになる。銘柄的には、年初来安値まで売られたコマツ<6301>(東1)TDK<6762>(東1)村田製作所<6981>(大1)などの景気敏感株が、下げた株ほどよく戻りとする「リターン・リバーサル」相場が、主流となるはずだ。

 ところがこの景気敏感株のほかに、究極の「リターン・リバーサル銘柄」ともいうべき急騰銘柄が登場してきた。前週末14日にストップ高したマルマエ<6264>(東マ)である。「継続企業の前提の関する事項の注記」(ゴーイングコンサーン、GC)の記載解消を発表したこと引き金となった。同社は10月11日にも前2011年8月期業績の再上方修正を発表してストップ高しており、前週の株価は、わずか5日間で2回のストップ高を交えて56%高と急騰した。「GC」注記をして自らの「イエローカード」を掲げた銘柄が、その「イエローカード」を降ろしたことが株価を急騰させたのである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:48 | 特集
2011年10月14日

『本格相場への道を探る』展開へ=犬丸正寛の相場展望

★NYダウ75日線上抜きの有無がポイント

『本格相場への道を探る』展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(17〜21日)は、『本格相場への道を探る展開』だろう。日経平均は10月5日の8343円をボトムに13日の8854円まで6.1%上昇、短期的な底は入っているとみられる。

 とくに、短期的な相場強弱の目安とされる30日線を去る11日に上回って、直近14日まで4営業日30日線の上で推移している。上値を指向しているとみてよい。

 ただ、本格的上昇の尺度とされる「75日線」は上抜いていない。とくに、当面はNYダウが、75日線を抜くことができるかどうかがポイント。去る、12日にNYダウが1万1625ドルと急伸したときも75日線に頭を押えられた。13日時点のNYダウは終値で1万1478ドルと75日線の1万1607ドルには届いていない。日本時間の今夜(14日)がどうなるか、さらに来週の動きがどうなるか最大の見所といえる。もちろん、上抜けばNYダウは1万2000ドル台へ向けて本格上昇が予想される。

 一方、日経平均の75日線は9200円程度とかなり上にある。日本の場合は、まだ本格相場を語る段階にはない。ただ、NYダウが75日線を抜いて来るようなら、日経平均も先行き9000円乗せから75日線を目指すものとみられる。

 アメリカにとって、タイの洪水被害はほとんど影響ないだろう。やはり、アメリカにとって気になるのはヨーロッパの金融不安であり中国経済の減速感だろう。1度は否決したスロバキアは2度目でヨーロッパの金融機能強化に賛成した。ユーロ参加17カ国の足並みが揃った。安心はできないものの、当面の危機は乗り越えたのではないだろうか。この意味ではNYダウに期待できるのだが。

 日本は20日から臨時国会が召集される見通し。第3次補正予算が成立すれば復興が本格的に動き出す。ただ、日本からの進出企業が多いタイの洪水被害の影響は小さくはなさそうだ。とくに、これから9月期本決算・第2四半期決算の発表が始まるだけに気がかりな点である。

 このため、日経平均が75日線を上抜いて本格上昇となるためには、

(1)NYダウの上伸
(2)復興需要の本格化
(3)決算発表終了・・・などを見たうえでということになるだろう。短期的には9000円を目指したジリ高相場だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:37 | 特集

「イクメン」方面からもアピール…食品株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、あるインスタント食品のパッケージに、男性がフライパンを持って子供と一緒にいるイラストとともに「パパでも簡単!」というキャッチコピーが印刷されているのを見た。以前、子育てに積極的な男性をさす「イクメン」という言葉が流行っていた(あるいは定着した)ようだが、そういった方面からの流れだろうか?と思った。そういえば、別の企業のインスタントラーメンのコマーシャルでは、有名な男性俳優さんや男性タレントさんが子供と一緒にラーメンを作って食べているシーンがあったように思う。

 昔は、レトルトカレーでも女優さんがコマーシャルをしていたものだが、少しずつ時代は変わっているのかもしれない。とくに今は、就労環境の変化を背景に、若い人たちの価値観が変化しており、「男性も家事や育児を手伝って当然」という人、女性が結婚・出産後も働き続けることに抵抗感が少ない人も増えているように思う。食品業界も、こうした変化に対応し、少し以前は「忙しい主婦がサッと簡単に調理できる物」を想定し、今は「家事に不慣れな男性でも簡単に調理できる物」という想定で、一部の商品づくりや宣伝などを行なっているのかもしれないなあ、と思ったのだった。

 食料品セクターで銘柄をウオッチしてみた。

★味の素〈2802〉(東1)

 調味料の国内最大手、味の素<2802>(東1)を入れる。うま味調味料で有名な同社だが、和風だしの素や中華調味料といった商品も多く出している。14日終値は11円安の881円。単位1000株。PERは15.3倍、PBRは約1.0倍となっている。チャートは10月6日につけた直近高値948円から反落し、以降は続落トレンドとなっている。安値880円ラインにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。ただ、中期チャートで見るとまだ底値圏とまでは言えず、地合いによっては850円フシまで待って買うほうが無難かもしれない。950円フシまでの戻りが目標になりそうだ。

★永谷園〈2899〉(東1)

 永谷園<2899>(東1)はお茶漬けの素で有名だが、ちらし寿司の素やチャーハンの素、そうざいの素などの商品も多くある。14日終値は14円安の852円。単位1000株。PERは約16.5倍、PBRは約1.4倍となっている。株価は9月29日と同30日につけた年初来高値890円から反落し、続落トレンドで来ている。チャート的には下値800円ラインまで下がりきったところを待って買うのが無難そうだ。信用倍率も約0.1倍となっており、今は「カラ売り銘柄」の様相を呈している。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:57 | 特集
2011年10月11日

東京電力に「水に落ちた犬は叩け」とばかりに情け容赦なく指弾=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 10月相場入り早々にまた難題である。ベルギー系金融大手のデクシアが事実上の経営破たんをした。ギリシャ国債を大量に抱えて行き詰まりが懸念されていたこととはいえ、遂にフランス・ベルギー両政府の公的支援を受け入れ、分割・解体されることになった。3年前の「リーマンショック」の再来となって欧州金融危機が、世界的な金融危機として波及するのか、それとも瀬戸際でなんとかコントロールされて一過性のショックに終わって悪材料織り込み済みとなるのか予断を許さない。EU(欧州連合)には、少なくとも25の銀行が公的資金の注入を必要としているとも言われており、マーケットが「水に落ちた犬は叩け」とかさにかかって売り浴びせないことを願うばかりである。

 欧州債務不安ほどのスケールではないが。「水に落ちた犬は叩け」とばかりに情け容赦なく指弾されているのが、原発事故を起こした東京電力<9501>(東1)である。国会の参考人質問に呼び出された同社の西澤俊夫社長は、厳しい詰問に平謝りに謝罪して防戦一方で、10月3日に公表された経営・財務調査委員会の報告書では、5月に同社が公表した今年度の経費削減額5034億円はお手盛りでまだまだ甘く、今後10年間で倍の2兆5000億円のリストラ余地があると手厳しく追求された。

 かつての東電とは、天国と地獄ほどの落差である。経団連銘柄、「01銘柄」の代表格として床の間を背にした上座に座り、円高不況時などでは、鷹揚に構えて設備投資前倒し、円高差益還元などの円高対策の協力に応じ、電線地中化などを相場テーマとして浮上させたことなども数限りあった。それも、10月3日の報告書では、資材調達の高コスト体質が明らかになったなどと切り捨てられると身も蓋もなくなる。

 極め付きは、東京証券取引所が、連休前の7日に公表したTOPIX(東証株価指数)ニューインデックスシリーズの構成銘柄の10月31日付けの定期見直しで、同社株をCore30から除外したことだろう。Core中のCore銘柄が、主役の座から外され、代わってファナック<6954>(東1)が新規採用される。時価総額の凋落ぶりからは致し方のないところではある。

 同社の時価総額は、東日本大震災、福島第1原子力発電所の事故が発生した3月11日から上場来安値148円まで急落した6月9日に93%も激減し、連休前7日には3535億円まで回復したが、3月11日に比べてなお10分の1のレベルにとどまる。時価総額ランキングでも、159位まで成り下がり、電力業界でもかつての断トツが、四国電力<9507>(東1)の後塵を拝し、業界7位への急落だ。法的整理、上場廃止を免れただけでも奇貨としなければならない立場だが、マーケットのリアリズムは厳正であるということだろう。

 Core30からの除外の株価への影響は限定的にとどまるというのが、市場関係者の平均的な見方のようである。Core30に連動してインデックス運用しているのが、ヘッジファンドなどの一部投資家に限定されているためとされている。しかし先々、日経平均株価の採用銘柄の見直しなども控えているのである。またまた「水に落ちた犬は叩け」となるのか、官房長官時代から原発事故に関して金融機関の債権放棄や株主責任の追及などに張り切っていた枝野幸男経済産業大臣の政策対応も含めて、東電の株価の不安定要因ではあり続ける。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:59 | 特集
2011年10月07日

『四面楚歌にあって新しい展開を探る相場』を予想=犬丸正寛の相場展望

★「輸出比率」と「外国人持株比率」の高い銘柄を避け内需株中心の展開

『四面楚歌にあって新しい展開を探る相場』を予想=犬丸正寛の相場展望 来週(11〜14日)は、『四面楚歌にあって新しい展開を探る相場』が予想される。

 ユーロ問題は、なんとか小康状態を保っている。しかし、根本的に解決されたわけではない。いつまた火を噴くかわからない心配がある。アメリカも、かつてない規模のデモが起きている。これに、もしも、中国でも社会不安が起きたら世界経済の状況は厳しくなる。まさに、四面楚歌の油断できない状況が続く。もちろん、日本も他人事ではない。若い層の失業率は高く、不満は溜まりつつある。

 こうしてみると、経済の舵取りの難しさを世界各国とも抱えている。とくに、アメリカも日本もこの2年余、庶民に軸足を置いた「経済的平等」、「友愛」を大切にした民主党政権の下で走ってきた。しかし、今の状態をみる限り、結果は「おもわしくない」と言わざるを得ない。競争社会において、格差がつき過ぎることは良くない。しかし、それを嫌がって、平等、優しさを強調すると「活力」が失われ、むしろ、庶民には、もっと厳しい状態を招く。やはり、企業、個人の意欲、活力が前面に出るような政治が必要だろう。

 稼いだうえで「分配」を考えることが大切で、「分配ありき」では、ギリシャのように分配する原資がなくなってしまう。なにかの小説にでてくる言葉の、『人(とくに男)は強くなくては生きることができない。しかし、優しさを忘れたら生きる資格がない』と似ている。今の民主党政策は、優しさを重視するあまり強さを置き忘れているのではないか。強くない国は世界の中で衰退する。いっそのこと、優しさの民主党と強さの自民党が一緒になれば、新しい展開も期待できるのではないか。

 民主党の野田内閣は、7日、停止していた公共工事について停止解除を決めたという。掲げてきた「セメントから人へ」政策の修正であろう。セメントも人も両方とも大切なのである。一応、新しい「芽」として注目できる。ただ、野田内閣は、昔の代官と農民の関係のように年貢をまきあげることが頭にあるようだ。それでは、農民は空腹で耕作をする元気も気力もなくなってしまう。増税が先行するようでは株価の上値は重いだろう。

 まもなく、9月決算(3月期決算は中間)が発表となる。おそらく、最近の円高、世界経済波乱をみれば、輸出関連は厳しいだろう。ただ、輸出関連株は9月の下げで、そのあたりは、かなり織り込んだものとみることはできる。だけど、発表が終るまでは手は出せない。

 その点、内需関連株は輸出関連のような急激な落ち込みはないはず。既に、以前より内需不振と言われ続けてきた。むしろ、厳しい内需の中で新しい展開を見せている企業もあるし、これから第3次補正予算で内需が復興中心に刺激される。そこへ、公共投資停止解除も加わり、悪い話ではない。

 幸い、日経平均、TOPIXとも9月安値がボトムとなって、一応、「彼岸底」となっている。このまま、持ちこたえることができればマーケットに、徐々に力強さが戻るものとみられる。「輸出比率」と「外国人持株比率」の高い銘柄を避け、「内需株」中心の相場が展開されるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:15 | 特集

すっかり秋めいてきた今日この頃…「秋」連想銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 10月に入ってだいぶ経ち、すっかり秋らしくなってきた。先日までは、まだ一部で名残りのセミが鳴いており、時々うちのベランダにも飛んで来ていたが、今は、鳴いているのは秋の虫で、ベランダに飛んでくるのはトンボである。ベランダといえば、太陽が沈む時間も早くなり、朝は早めに洗濯物を干し終えないと、陽が翳るまでに乾かなくなってしまう。…なんとも現実的な話で申し訳ないが…(笑)。

 道を歩いていると、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくるし、朝夕は涼しいのでパーカーやブランケットが恋しい。また、ファッションも、お店やネットサイトを見ると秋一色だ。ワインレッドやカーキ色の服とか、暖かそうなニット、早いところではコートやファーなども出ている。…そうそう、ワインレッドといえば、ボジョレーヌーヴォー解禁も来月に迫っている。今年は11月17日か。デパートからまたご案内が来てたんだった…などと、「花よりだんご」ならぬ「紅葉よりお酒」の私の思いは、そちらの方向へ進んでいくのだった。

 そこから連想して、ワイン関連銘柄と、「暖を取る」から連想して石油・ガス関連銘柄を見てみた。

★キッコーマン〈2801〉(東1)

 しょうゆの最大手で、ワインの輸入販売事業なども行なっている、キッコーマン<2801>(東1)を入れる。7日終値は20円安の876円。単位1000株。PERは約17.2倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは8月9日につけた直近安値763円を底に、上昇トレンドで来ていた。10月6日に直近高値904円をつけて以降は調整局面となっているものの、中期チャートで見ればまだ安値圏ではある。800円台央の押し目を待って拾い、再び900円台に乗るのを待つのも一手か。

 今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益で、とくに純利益は同37.7%増の107億円を見込んでいる。また、『会社四季報』には、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月末で利益剰余金1556億6300万円、有利子負債847億3100万円、前期末でキャッシュフローの現金等は288億円。大口株主には信託口や生保などが並んでおり、業績・財務面とともに、手堅い老舗企業らしい買い安心感がある印象が強い。

★三愛石油〈8097〉(東1)

 石油・LPガスの大手卸会社、三愛石油<8097>(東1)を入れる。羽田空港での給油施設事業、産業用ガス事業なども行なっている。7日終値は8円高の345円。単位1000株。PERは約5.3倍、PBRは約0.4倍と、割安水準になっている。チャートは7月25日につけた年初来高値475円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、10月6日に直近安値333円をつけ、下値330円フシにあたり、反発のきざし。底値圏の拾い時と見る。まずは400円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:51 | 特集
2011年10月05日

株式評論家:海老原紀雄氏に「一問一答」=これからの相場見通しを聞く

【株式評論家・海老原紀雄氏に株式市場動向を聞く】

株式評論家・海老原紀雄氏 【問い】これからの相場見通しはいかがですか。

 【答え】残念ながら強気を言う環境にはありませんね。世界を見渡して好調なところは、一つもないという状況です。

★世界経済の牽引役不在が中長期に心配

 ユーロ不安のヨーロッパは言うまでもなく、アメリカも若い世代の失業率が非常に高い状態で、政府に対する不満が高まっています。特に、貧富の差が大きすぎます。今回のウォール街でのデモがこうした不満を象徴していると思います。中国も貧富の差が目立っているうえに、1年以内には不動産バルブが崩壊する心配もあります。世界経済を牽引するところがありません。この意味では3年前のリーマンショックの時よりは状況は厳しいと思います。

★日本も活力向上がないと3年先には国債暴落も

 その中で、日本については、「復興」ということで、しばらくは景気が堅調となるでしょう。しかし、1年後くらいには、また、今と同じような状況も予想されます。しかも、活力のないままだと3年先くらいには「日本国債売り」が起きる心配があります。とくに、国民が国債を買わなくなり、日銀が国債を引き受けるようになれば危険でしょう。

 そのためには、日本は復興だけにとどまらず国全体の活力をいかに向上させるかがポイントではないでしょうか。残念ながら、まだ、そのあたりは野田内閣からは見えてきません。

★13日のIMFのユーロ支援策を見守る

 当面は13日に予定されているIMFによるギリシャ等支援が決まるのかどうかが注目でしょう。決まればNYダウをはじめ世界のマーケットは好感するでしょう。日本では「復興」に関連した建設や住宅、住宅周辺の銘柄が注目されると思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:39 | 特集
2011年10月04日

【今日の出来事&マーケット】ユーロ安・円高、NYダウ安をどうみるか?=犬丸正寛

★ユーロ安、NYダウ急落に見舞われた日本市場の行方

【今日の出来事&マーケット】ユーロ安・円高、NYダウ安をどうみるか?=犬丸正寛 3日(月)の円相場は対ユーロで101円を切って100円台へユーロ安・円高。しかも、NYダウは258ドル安の1万655ドル、さらに、アジア市場も荒れた。まさに、海外では暴風雨となった。これを受けて4日(火)の日本のマーケットは186円安の8359円、TOPIXも18ポイント安の729ポイントまで下げた。

指標では、いくつかの注目点がある。

(1)NYダウは3日(月)の安値が1万653ドルと、去る、8月9日の安値1万604ドルはキープしている
(2)しかし、S&P500は3日(月)の安値が1098ポイントと去る8月9日の1101ポイントを切った
(3)日本の4日前場での東証1部・新安値銘柄数が輸出関連株を中心に115社(3日は終日で35社)に急増した

 これらをどうみるか。まず、NYダウの底堅さは、ユーロ安はドルの復権でもあり、再び、アメリカ・ドルが世界で強さを発揮することへの期待もあるのではないか。2008年の「リーマンショック」はアメリカ発だったのに対し、今回の「ユーロショック」は欧州発である。もちろん、ギリシャ問題が世界恐慌に発展しないことという前提条件はつく。

★気になるアメリカS&P500の8月安値切り

 一方、機関投資家等が重要視するS&P500が下げていることは気になる。米国国債格付引き下げがあった8月9日時点の安値を切ってしまったことは注意が必要だ。アメリカ国内の景気悪化、高い失業率等が響いているように思われる。とくに、経済の中心地ウオール街で起きた政府批判デモの影響が大きかったのではないか。アメリカは他国のことは言っておれない、国内に国民の不満が高まっている。オバマ政権への不満である。

★新安値急増でも日経平均、TOPIXとも「彼岸の安値」はキープ、「土俵際で粘る」

 日本も4日(火)は日経平均、TOPIXとも下げたものの、しかし、直近の9月安値はなんとか維持している。日経平均の4日の安値は8359円まで下げたが、去る9月26日の安値と同じ8359円で止った。TOPIXは4日の安値は729ポイントで、去る9月26日の安値727ポイントより上で止まっている。とくに、この日は新安値銘柄が急増したことを考えれば日本のマーケットは、相撲でいう「土俵際」で粘った印象だ。

 2008年のリーマンショック、そして、今回のユーロショックとわずか3年の間に世界を揺るがす大きな経済変動が2度も発生した。この間、日本は世界が採った危機回避のための積極的な経済対策の恩恵を受けることができた。今度は、日本が東日本大震災の復興を旗印に日本再生を掲げて世界を牽引する順番だろう。このまま、日経平均、TOPIXが9月26日を維持できれば、「彼岸底」となって期待は高まる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:59 | 特集
2011年10月03日

デフレ関連株相場がサバイバルする可能性が捨て切れない=浅妻昭治

■思惑外れの金価格急落

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー このところちょっと面食らわされたのが、金先物価格の急落である。今年8月中旬に1トロイオンス=1917ドルと史上最高値まで急騰したのが、アッという間に1600ドル台割れまで急落した。思惑外れで相場観を狂わされた投資家が少なくなかったのではないかと推察される。

 どこが思惑外れかといえば、欧州の債務不安やユーロ安、ドル安の為替波乱が続く間は、金価格の上昇が止まらないとするのがほぼ市場コンセンサスとなっていたからである。「質への逃避」の対象、安全資産として買い進まれると信じられてきた。にもかかわらず、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が、ほぼピークに達しようとするまさにそのときに、金価格が急落に転じたのである。証拠金の引き上げなど取引規制の強化だけでは説明しきれないショック度である。

 マーケット・コメントでは、コミコミの換金売りとされた。まだ高値で利が乗っているうちに株式投資などでの損失を埋め合わせるために売られ、現金ポジションを高めたというのである。リスク回避も極まって、いよいよ市場撤退に追い込まれ、「貯蓄から投資へ」が「投資から貯蓄へ」と逆流したのかと思わず身構えさせられた。

 金価格に先立って原油先物価格も値崩れを起こしていて、さらに10月2日付けの日本経済新聞によると、穀物の国際価格も、急落して調整色を強めているというのである。ここまで「モノ」離れが進むと、世界のマネー・トレンドは、すでにインフレからデフレに大きく逆回転したと推測されないこともない。日本の「失われた10年」が、グローバル・スタンダードとなって蔓延し、「死に至る病」といわれるデフレが世界中を覆い尽すかもしれないのである。

 もちろん投機マネーは、気紛れでいつ何時、この「モノ」離れが再逆転したいとも限らないが、下半期入り後の10月相場は、とにかく安全優先の第一歩を心掛け、デフレを前提とする投資スタンスを先行させるのが無難といえそうだ。とくに日本は、円高進行に加えて復興増税、消費税率引き上げとアゲインストの環境が強まるだけに、いまはマスコミへの露出も皆無となった菅前首相が、副総理兼経済財政担当相時代の2009年11月にデフレ宣言をしたことを受けて展開されたデフレ関連株相場が、サバイバルする可能性が捨て切れない。。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:55 | 特集
2011年09月30日

『本格的な秋相場』がスタート!息の長い上昇相場に期待=犬丸正寛の相場展望

★9月で輸出株売り一巡、内需株出番

『本格的な秋相場』がスタート!息の長い上昇相場に期待=犬丸正寛の相場展望 来週(10月3〜7日)は、『本格的な秋相場』がスタートとなるだろう。

 日経平均は直近の安値が連休明け9月26日(月)の8359円。ほぼ、「彼岸底」となっている。とくに、特徴的だったのは、ユーロの金融不安で、この9月の底で輸出関連株の見切り売りが一斉に出たことである。売るものは売ったといえるだろう。

 その、ユーロについては、ドイツがギリシャ支援で国内の了解を取り付けた。まだまだ、安心と油断はできないものの、当面はひとまずユーロ問題は売り材料ではない。

 一方、国内では野田内閣が発足して1ヶ月。最初の臨時国会は無難に乗り切った。次は、10月中旬にも予定される臨時国会での復興のための第3次補正予算。多少の波風はあっても、「復興」は最優先政策だけに野党もいつまでも反対というわけにはいかないだろう。今は、小沢元代表のことと復興を天秤にかければ、明らかに復興を急がなくてはいけない。菅前総理の振舞いで政治は3ヶ月もの空白ができた。小沢元代表のことで、また空白をつくることはできないはず。

 第3次補正が10兆円を超える規模で成立なら復興関連中心に内需株への物色人気は高まることが予想される。処分売りしたばかりの輸出関連株と、これから仕事量の増える内需株のどちらが手がけやすいかは明白である。

★「彼岸底」で息の長い上昇相場も

 筆者は8月が底と見ていたが、政局空白もあって底打ちは1ヶ月ズレ込んだ。9月の日経平均の月足チャートは3ヶ月連続の陰線だった。恐らく、10月は「陽線」となって相場は反騰基調に入るものとみられる。阪神淡路大震災のときは、TOPIXは震災発生時から5ヶ月目に底が入り、その後は向こう1年間上昇を描いた。今回も息の長い上昇相場が期待できるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:30 | 特集

腰痛の日々から連想して、医療関連銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ある日、突然のことだが、腰痛に襲われた。特に重い物を持ち上げたとか、急に激しい運動をしたとか、そういったことは全くなく、また、これまで何の兆候もなかったのに、何かの拍子にかがんで腰を曲げたところ、突然、ズキンと痛みに襲われたのだった。一日じゅう継続的に痛むわけではなく、体を全く動かせないほどの激痛でもなく、前かがみになったり、体を動かすと痛む、という程度なので、病院へは行かず、とりあえず様子見で普通に日々を過ごしている。

 しかし、普通に過ごしていても、意外と腰を使うものなのだなあ、と改めて感じる。仕事でパソコンに向かっていても、何かの加減でウッカリ動くと痛むし、掃除機をかけたり、キッチンで作業をしたりといった時にも、前傾姿勢になるので痛むし、風呂での洗髪時や、トイレで用を足す時にも痛む。腰に限らず、どこかを怪我して(たとえ指1本でも)動かせなくなると、いつも「意外と○○って使うものなのだなあ」と感じるのだが、今回は特にそう感じる。スポーツ選手や高齢者で腰を傷めたという話をよく聞くが、それだけ、気づかぬうちに酷使している箇所のひとつなのかもしれないなあ、と実感したのだった。

 腰痛の日々から連想して、医療関連銘柄を見てみた。

★武田薬品工業〈4502〉(東1)

 国内製薬首位の武田薬品工業<4502>(東1)を入れる。9月30日終値は前日終値と同額の3680円。単位100株。PERは約11.5倍、PBRは約1.4倍となっている。チャートは8月9日と11日につけた年初来安値3550円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げるリバウンドトレンドを形成している。まずは3750円フシ上抜けが目標となりそうだ。9月28日付けの野村証券のレーティングでは、投資判断「ニュートラル」(中立)、目標株価3800円とされた。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益を見込んでおり、『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ている。

★ソネットエンタテインメント〈3789〉(東1)

 傘下に医療サイト運営のエムスリー<2413>(東1)があることからの連想で、ネット接続事業などを行なっている、ソネットエンタテインメント<3789>(東1)を入れる。ソネットエンタテインメントの9月30日終値は4000円安の32万6000円。単位1株。PERは約18.5倍、PBRは約1.2倍となっている。チャートは7月27日につけた年初来高値38万6500円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、9月26日に直近安値31万6000円をつけてからは反発している。

 筆頭株主はソニーで、ほかの大口株主には信託口などが並んでいる。6月末で有利子負債ゼロ、利益剰余金208億9500万円、前年度末でキャッシュフローの現金等は228億3700万円と財務面も堅そうだ。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純利益は同2ケタ増益を見込んでいる。『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、次期2013年3月期はさらに増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:31 | 特集
2011年09月26日

トラウマを逆撫で!安住淳財務相が「深刻度が増している」と発言=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 何ともしんどいことである。年収が4割も減ったというのである。テレビのニュース番組が映し出したギリシャの反政府デモに加わっていた教員のインタビュー発言だ。デフォルト(債務不履行)回避に向け、欧州連合(EU)の金融支援策の見返りに財政健全化計画の強化が求められ、それだけ国内への締め付けが厳しくなっているということだろう。

 このテレビニュースを見た日本の投資家の間でも「失われた10年」のトラウマ(心的外傷)が、まざまざと蘇った向きがあったのではないか?バブル経済が崩壊して金融機関、上場会社がバタバタと経営破たんをして、リストラの嵐が吹き荒れて、年収は見る見る目減りした。かつてのベストセラーではないが、「縮み志向の日本人」が、ますます縮んで「総中流化社会」といわれたその中流階級が崩壊して、少数の勝ち組と大多数の負け組に空中分解してしまった。

 いまや「縮み志向」は、日本だけではなく、ギリシャはもちろん、米国でも欧州でも世界のトレンドとなって、しかも「縮み志向」の先に何が見えるのか不透明化してしまっている。

 それなのにである。9月22日に閉幕した20カ国地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席した安住淳財務相が、閉幕後に記者団に、世界経済の現状は、リーマン・ショックがあった2008年より「深刻度が増している」と発言したそうである。この安住発言の衣の下には鎧が垣間見える。復興増税、消費税率引き上げの下心である。ギリシャの国家財政破綻を踏み台にして、うむを言わせず財政再建路線に舵を切ろうという内向きの政治姿勢以外のなにものでもない、「失われた10年」のトラウマを逆撫でして、本当に政策目的が実現できるか大いに疑わしい。

 納税者はもっと賢いかもしれないのである。例え税率がアップされても、生活防衛意識や低価格志向を働かせて、乾いたタオルをさらに絞るように「縮み志向」をさらに強めるケースだって想定され、意図したほどの税収を確保できるかどうか保証の限りではない。消費税率を5%に引き上げた1997年も、税率アップを回避するために物々交換をアドバイスするノウハウ本や週刊誌の特集記事が、話題を集めた前例もある。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:38 | 特集
2011年09月23日

ローカル色豊かなサイト巡りから…ジュエリー連想株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ここしばらく、インターネットで国内外のアパレルやアクセサリー関係のサイトを見て楽しんでいることが多い。以前にも書いたが、海外の一流ブランドのホームページからコレクション(スーパーモデルのファッションショー)のドレスを眺めたり、海外の百貨店のショッピングサイトで服・靴・バッグなどいろいろな商品を見て楽しんでいるのだ。

 ほかに凝っているのが、宝飾品関係のサイトだ。ティファニーやカルティエやハリー・ウィンストンなど、誰でも知っているような世界的なブランドだけでなく、「ハワイアン・ジュエリー専門店」や、「アメリカ東海岸を中心に展開している」とか、「イギリスの王室関係者が購入」といったような、ちょっとローカルめなブランドを見たり、また、おもに若い人向けであろうリーズナブルなアクセサリーを出しているお店のサイトを見るのも楽しい。

 最近見ておもしろかったのは、アメリカ西部で展開しているブランドのひとつで、扱っている商品のほとんどが、銀か銅に、ターコイズ(トルコ石)などの半貴石や天然石をあしらった物ばかりというお店だ。石そのものの色や形の美しさを活かした、どちらかといえば素朴なデザインの物が多く、アメリカ西部的な質実さが感じられて、これはこれでステキだと思ったのだった。

 上記の文から連想して、「おしゃれ」関連銘柄と、社名に「石」のつく銘柄を見てみた。

★パルコ〈8251〉(東1)

 ファッションビルを全国で20店、展開するパルコ<8251>(東1)を入れる。22日終値は13円安の574円。単位100株。PERは約11.0倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは7月11日につけた直近高値701円から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドとなっている。下値フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある、640円ラインまでの戻りを目指す。

 筆頭株主は森トラストで、他の大口株主にはイオン、クレディセゾン、信託口、都銀、外資などが並んでいる。20日に発表した、8月の店舗総合売上高(テナント売上高、パルコ劇場等の売上高、固定賃料契約テナントの売上高の合計)の前年比確定値は、全店計101.8%と堅調。また、今期2012年2月通期連結業績予想は、売上高は前年並み、営業・経常・純利益は改装の推進や震災の特損などを見込んで前年比減益としているが、『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、また、次期2013年2月期は増収増益との予想値が出ている。

★国際石油開発帝石〈1605〉(東1)

 原油・天然ガス開発・生産事業などを行なっている、国際石油開発帝石<1605>(東1)を入れる。22日終値は2万5500円安の48万2500円。単位1株。PERは約12.6倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの1〜2ヵ月ほど、上値52万円ライン、下値46万円ラインの間でボックス圏を形成しているように見える。今後の地合いにもよるが、下値46万円ラインで拾い、上値52万円ラインを待つのも一手か。中期チャートで見ると安値圏にあり、優良株の底値拾いのタイミングと見る。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:30 | 特集
2011年09月22日

ユーロの行方を見守る相場展開へ=犬丸正寛の相場展望

■ユーロ解消か、再構築か、締め切り時間迫る

ユーロの行方を見守る相場展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(26〜30日)は、『ユーロの行方を見守る相場』だろう。S&Pが直近でイタリア国債の格付けを引き下げた。ギリシャ、スペインも厳しい状況にある。歩調を合わせるかのようにIMF(世界通貨基金)の報道もあった。EU圏の銀行がユーロ圏の財政危機で約21兆円もの損失を抱えているという。大きい金額だ。

 こうなってくると、次の一手の支援が難しくなってくる。さらに、ギリシャは10月に大規模な労組によるスト計画が伝えられている。「ユーロ」はそうとう危ないところに来ているようだ。どうなるのか。

 勝手な想像を許してもらうなら、(1)ユーロ(17カ国)を解消して、各国が自国通貨とドルでの従前の態勢に戻る、(2)ユーロの中で財政のしっかりした国で「第2ユーロ」の再構築をはかる、(3)現在のユーロを維持しつつ中国、インド、できれば日本も組み込んで拡大版の「ユーロ・アジア」とする、といったことを思いつく。果たして、どうなるか。

 来月のギリシャのストがどのような規模となるか、そして他国への影響がどのように及ぶかが見所となりそうだ。深刻な影響なら、一気にユーロ解消というケースも否定できないだろう。実際、ユーロ非加盟のイギリスは自国通貨ポンドとドルでうまくいっている。

 仮に、(1)のケースなら「ドル復権」である。それで世界が安定するというのなら、多くの世界の国はドルを選ぶだろう。それは、NYダウにはプラスであり、連動性の高い日経平均にも好い効果となる。

 ユーロ危機は新たな展開の芽も含んでいる。いずれにしてもそろそろ、ユーロの締め切り時間が迫っているようだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:44 | 特集
2011年09月21日

【今日の出来事&マーケット】ダイハツ『ミライース』は軽自動車の存在感を高められるか?!

■株価は上場来高値に急接近、抜けば「軽」主役を証明

【今日の出来事&マーケット】ダイハツ『ミライース』は軽自動車の存在感を高められるか?! ダイハツ工業<7262>(東1)が、9月20日から自動車マーケットに投入した1リッター当り走行距離30キロメートルの軽自動車『ミライース』。21日(水)のマーケットでは、ダイハツ工業の株価が前日比75円高の1390円と買われ評価された動きとなった。

 もともと、軽自動車は燃費の良いことがセールスポイント。今さら驚くことでもないと、冷めた見方をする人もいる。しかし、その一方で、不振の株式マーケットにおいて、とくに低迷する自動車株の中で、ダイハツ工業の株価が上場来高値1405円(2011年2月)へ急接近するほど買われている意味は大きい。背景には、現在の日本の置かれている厳しい経済環境も関係していると思われる。

 これまでの軽自動車の1リッター当り走行距離は22〜27キロメートルといわれた。これを、3.0〜8.0キロメートルほど延ばした同社の技術力はすばらしい。だが、その数字以上に、「燃費の良さが消費者に強く印象づけられたことで、購買意欲につながることが予想される」(中堅証券)ということだ。

 軽自動車は、狭い、長距離に向いていない反面、(1)車両価格が安い、(2)買い物など小回りに向いている、(3)駐車する場合など運転しやすい、(4)燃料代、税金など維持費用が少ない、などの優れた点を持っている。

 とくに、高失業率などで車離れが起きている若年層に加え、一般の層にも国内のデフレ経済で購買力が落ちている。地方なら必需品であっても交通の発達している都会では車なしで十分に生活できる。ましてや、ガソリン価格は高水準のまま、生活防衛を考えれば車なしのほうが生活にゆとりができる。

 東日本大震災の復興が進めば自動車需要も期待できる。その場合も購買の中心となるのは「軽自動車」だろうとの見方がされている。今度の『ミライース』の価格は79万5000円。普通車のハイブリットなどに比べると買いやすい。しかも、燃費が良い。

 もちろん、だからといって、軽自動車がすべての乗用車に取って代わるというわけではない。車はやはりエンジン容量2000CC以上という人も多い。すでに、次の時代を見据えて電気自動車にこだわりを持つ人もいるだろう。

 ただ、今の低迷する景気と、これから本格化する少子高齢化などを考えると低価格で燃費の良い軽自動車は魅力である。ましてや、これからは、地方の時代といわれる。地方では車がなくては生活し難い。「生活の足」として、今度のダイハツ工業の『ミライース』は、軽自動車が存在感をさらに高めたことだけは間違いないだろう。株式マーケットで同社株が上場来高値をつければ存在感を証明するはずだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:09 | 特集
2011年09月20日

波乱含みIPO投資が有力な投資選択肢に浮上!=浅妻昭治

■今年のIPOは9勝7敗1分けの勝率52%

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー IPO(新規株式公開)が、またまた波乱含みである。前週末9月16日新規上場のイーピーミント<6052>(JQS)は、初値を公開価格の1500円を上回る1700円でつけ、1979円高値まで買い進まれたものの、後場は一転して売り優勢となって1641円まで売られて引値は1660円となり、IPO人気の方向感を不透明化した。

 これで今年のIPOは、17社を数えることになったが、初値が公開価格を上回るか下回るかで判定する勝敗は、9勝7敗1分けの勝率52%にとどまった。昨年は21社がIPOされ、その勝敗は10勝9敗3分けとなり、その勝率45%を超えたものの、平均初値倍率は24%から13%へ低下してしまった。

 IPOは、どの経済学の教科書でも強調される通りに株式市場にとってはあだやおろそかにできない重要イベントである。ベンチャービジネスへリスクマネーを供給して新規産業の誕生を促し経済を活性化する機能が明示されている。続いて流通市場にとっては、新規投資家、ニューマネー流入の呼び水となって投資家層を拡大・多様性させ、市場の厚みを増す効果が期待されているとされている。

 その機能にカゲリが生じているのが、昨今のIPO市場である。要因がどこにあるかの議論は、今回は置いておくとして、このままでは、目下の焦眉の急となっている日本郵政や東京メトロの株式売り出しにも重大な齟齬をきたすことになる。東日本大震災の復興財源の第3次補正予算の原資として、また復興増税の規模を縮小するためにも、両株式の売り出しをスムーズに消化する役割が求められているはずである。

 復興財源や原発事故の賠償資金の調達に関しては、目下、JT<2914>(東1)KDDI<9433>(東1)が、孤軍奮闘中である。JTは財務大臣、KDDIは東京電力<9501>(東1)のそれぞれの大株主の売り出しが、復興財源や損害賠償金の原資捻出の切り札と期待され、急騰・急落を繰り返すジェットコースター相場の圏外で逆行高、高値更新と好パフォーマンスを演じている。IPOにも、クルマの両輪として同様の対抗株として露払い役が、期待されてしかるべきということになるはずだ。

 幸いなことに9月22日、27日にはIPOとしては前評判の高いブレインパッド<3655>(東マ)Klab<3656>(東マ)の新規上場が控えている。この2銘柄の新規上場をキッカケにIPO市場が再活性化することになれば、被災地の被災者の方々、財政当局、投資家すべてがハッピーになる「ウィン−ウィン」の投資相関図が成立することになるはずで、IPO投資が有力な投資選択肢に浮上することになる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:37 | 特集
2011年09月16日

『衣替え相場』が本格化!「輸出関連」から「内需関連」銘柄へ=犬丸正寛の相場展望

★夏物の「輸出」から、秋・冬物の「内需」へ

『衣替え相場』が本格化!「輸出関連」から「内需関連」銘柄へ=犬丸正寛の相場展望 「暑さ寒さも彼岸まで」。まもなく、衣替えがやってくる。来週(20日〜22日)のマーケットも『衣替え相場』が本格化となるだろう。

 厳しかった残暑も彼岸を堺に秋色の気配が漂いはじめることだろう。マーケットでは、「輸出関連銘柄」から、「内需関連銘柄」へ入れ替えが本格化するものとみられる。

 思えば、リーマンショックを乗り越えるため、世界各国が一斉に政府支出を増大させた。その反動が今、世界の重石(おもし)となっている。各国とも国家財政の悪化(借金)に見舞われ、新興国では強烈なインフレによる社会不安を抱えている。政府支出規模が大きかっただけに、とても短期間で重石を取り外すことはできない。目先的にはギリシャ支援で一致をみているものの、ギリシャ自体が根本的に財政を立て直す気持ちがないと、また金融不安は頭をもたげてくる。世界を見渡して、輸出関連銘柄は本腰を入れて買う情況にはない。

 とくに、今の世界における経済政策は、リーマンショック直後のように思い切りアクセルを踏む時ではない。たとえば、昔、自動車がマニュアル車時代だったとき、坂道を登るときのように、クラッチペタルを操作しながらブレーキペタルとアクセルペタルを瞬時に3つも操作しなくてはいけない高等な運転技術が求められているのと似ている。オートマチック車に慣れ切ってしまった今の時代の難しさがここにある。

 もちろん、日本も財政(借金)の厳しさは他人事ではない。日本の国債は日本国民によって大半まかなわれているという強みは確かにある。しかし、人口高齢化に伴い、それも難しくなっていくことを忘れてはいけない。

 もっとも、今の日本は、東日本大震災で「復興」のために借金もやむなしで一致している。ただ、そのための増税となると話は違ってくる。まさに政治の出番である。優先順位からすれば、まず「復興ありき」だろうが、果たしてどうか。まもなく復興のための第3次補正予算の審議が始まる。10兆円を超える規模なら、「復興関連銘柄」の出番である。難しい話ではない。お金が向かう確実なところなのである。酷な言い方だが、いつまでも輸出関連に未練を残してはいけない。早く切り換えた人ほど復興関連で成果を得ることができる。

★日経平均、TOPIX久々に30日線上抜く

 日経平均、TOPIXとも週末16日に30日線を8月1日以来、1ヵ月半ぶりに上抜いた。NYダウの行方など安心はできないものの、マーケットは復興関連銘柄を中心とした内需関連銘柄への期待を強めている。とくに、内需株の動きをより強く反映するTOPIXが日経平均以上に力強く30日線を大きく上抜いている。彼岸を堺として強い相場が見込まれるとみてよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:27 | 特集

2000年代の短編集から連想して、「その他金融業」セクターを見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ アメリカの女性作家、ローラ・リップマンの短編集『心から愛するただひとりの人』(吉澤康子・他・訳)を再読した。リップマンは女性探偵テス・モナハンを主人公としたミステリー・シリーズで有名だが、それ以外の女性を主人公とした短編も多く書いているようで、一昨年にハヤカワ文庫からこの短編集が出ていた。発売とほぼ同時に買って読み、久し振りに再読したのだった。作品のほとんどは2000年代前半〜半ばに書かれたものだ。

 収録作品のひとつに『ARMと女』がある。ARMとは利率変動型住宅ローンのこと。ほかにPMI(個人住宅ローン保険)だの、バルーン・モーゲージだのといった言葉が出てくる。また、作中人物のセリフで、「ぼくは不動産名義書換代行会社を経営しているんだ。最近じゃ、それは造幣局を所有しているようなもんでね、とにかく、黙っていても金が入ってくる」とか。あとは会話で、「このあいだの連邦準備制度理事会では、グリーンスパンの様子がおかしかったですから」「様子がおかしい?」「便秘にでもなったというか、かろうじて金利を抑えているのは彼の括約筋のおかげだというような」と話すシーンも出てくる。

 アメリカのサブプライムローン破綻が2007年頃、リーマンショックが2008年だから、その直前、つまり金融&不動産バブルがはじける直前の話だろうと思う。まだほんの3〜4年ほど前の話だというのに、今読むと、なんだか隔世の感がある…というと大げさだろうか。以前にも少し書いたが、最近の私はアメリカの不動産サイトを見るのにハマっているのだが、多くの物件に「○○ドル、値下げしました」といったような謳い文句がついている。また、「月々のお支払い額は××ドルです」と支払いモデルを提示している。

 そういえば過日、「米連邦住宅金融局が約2000億ドルのサブプライムローン(信用力の低い借り手向け住宅ローン)に裏付けられた住宅ローン担保証券(MBS)を販売したことで損害が出たとして、バンク・オブ・アメリカなど10社を超える大手金融機関の提訴に踏み切った」という報道を見かけた。これらの金融機関がサブプライムローンをMBSに組み込む際、適切な査定を怠ったとされる。連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は、サブプライムローン問題などの悪化により政府管理下に置かれたが、政府管理への移行後、両社の存続のために1400億ドルを超える税金が投入されたそうだ。

 ほんの4年ほど前の作品とはいえ、やはり隔世の感がある…と思うのだ。上記の内容とは関係ないが、不動産・金融から連想して、「その他金融業」セクターで優良株を探してみた。

★日立キャピタル〈8586〉(東1)

 法人の設備などのファイナンスリースやオペレーティングリースといった法人向けファイナンス商品事業、消費者向けのマイカーローンやオートリースといった金融サービス事業、農機具のリースやローンなどの農業向け金融サービス事業等を行なっている、日立キャピタル<8586>(東1)を入れる。16日終値は16円高の993円。単位100株。PERは約10.6倍、PBRは約0.5倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、底値圏の900円台後半でモミ合っている。そろそろ上放れのタイミングか。まずは1100円フシまでの戻りを目指す。

今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純利益とも同2ケタ増益を見込んでいる。また、今期配当金は9月中間末と3月通期末それぞれ16円の、年間計32円予想。現在の株価で利回り約3.2%の計算となる。筆頭株主は日立製作所で、他の大口株主は信託、自社(自己株口)などが並んでおり、堅い。

★三菱UFJリース〈8593〉(東1)

 三菱UFJグループで、リース業界トップクラスという、三菱UFJリース<8593>(東1)を入れる。16日終値は117円高の3025円。単位10株。PERは約8.5倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは8月1日につけた直近高値3460円からの反落局面となっていたが、下値2800円フシにあたり底打ち。ここ数日は堅調な地合いも背景に、リバウンドトレンドの様相を見せている。まずは3200円フシまでの戻りを目指す。1日付けの大和証券のレーティングでは、投資判断「2」(強気)、目標株価3420円とされた。筆頭株主は三菱商事で、ほかの大口株主には三菱系の銀行や生保、信託口などが並んでおり、手堅い印象だ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:30 | 特集
2011年09月12日

【相場展望】「一喜一憂」程度なら余裕のうち!「十喜十憂」となれば・・=浅妻昭治

■兜町は人っ子一人いない「死の町」にならないか心配

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「一喜一憂」程度なら、まだ余裕のうちだろう。ところがこれが、「十喜十憂」となれば、いささか焦らざるを得ない。最近の米国NYダウは、まさにこの「十喜十憂」である。9月に入って6営業日を経過したが、その内訳は1勝5敗の大幅負け越しで、上昇も下落もいずれも3ケタと、まさにジェットコースター相場である。このまま「十喜十憂」相場が続くようだと、就任9日目に辞任した鉢呂吉雄前経済産業大臣の問題コメントではないが、NYダウのコピー相場の兜町は、それこそ人っ子一人いない「死の町」にならないか心配になる。

 しかも、NYダウの「十喜十憂」は、日本の逆コピー相場を連想させるから他人事の気がしない。バーナンキFRB(米連邦準備理事会)が、期待をつないだオバマ大統領の総額35兆円にも及ぶ景気・雇用対策も、上院と下院の民主党と共和党の議席数の「ねじれ」現象で、合意形成は難しいとしてご祝儀相場は空振りとなって、前週末のNYダウは、303ドル安と続急落した。

 2000年代は、「アメリカン・スタンダード」が、「グローバル・スタンダード」として世界を席捲し、ヘッジファンド、ハゲタカファンドが跋扈したが、いまや2010年代は、「ジャパニーズ・スタンダード」が、世界各国を蚕食中だ。その心はデフレ経済と財政危機と政治のねじれ現象である。「失われた10年」は、「15年」、「20年」と長期化、「メイド・イン・ジャパン」としてブランド化して一大輸出商品に化けた皮肉な巡り合わせとなっている。その証拠に、前週末開催の7カ国財務相・中央銀行総裁会議でも、「ジャパニーズ・スタンダード」への懸念を共有しただけで、打開策も打ち出せずに終わっている。

 相場の方も手詰まり状態となりつつあるが、こうした窒息寸前相場の東京市場では、かつては必ず神風が吹いて息を吹き返したものだ。「オイルマネー」や「青い目の外国人」などが大挙流入したが、いまや頼みの綱の中国マネーにも、バブル崩壊の観測がヒンピンと伝わってきて心もとない。東京市場は、流通市場とともに発行市場も、「縮み志向」で、新規株式公開(IPO)は低迷し、MBO(現経営陣による株式公開買い付け)による市場退場も、跡を絶たない。

 「十喜十憂」相場では、分かりきったことを分かりきったようにやるしかなく選択肢が限られる。「リターン・リバーサル」で下げた銘柄ほど良く戻ることを期待して主力株を逆張りするか、現在、逆行高中のDeNA(ディー・エヌ・エー)<2432>(東1)グリー<3632>(東1)のSNS関連株の短期売買である。兜町では「知ったら仕舞い」といわれているように、分かりきった銘柄に分かりきったように投資するには売買のタイミングが重要で、間違っても買ってヤラレ、売ってヤラレとなるリスクを避ける細心の注意は怠れない。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:34 | 特集

野田新内閣にマーケットは何を期待するか=妻と夫の株ロマン


■大衆受けを狙うより真の日本の強さ引き出しに期待

妻驚いたわ、鉢呂吉雄経済産業大臣が辞任ですって。早すぎるわ。いったい何日間ですか。

夫9月2日の内閣発足から1週間ちょっとだ。しかも、まだ国会も開かれていない中でのことだからお粗末だね。

妻政治を職業とされているプロの国会議員同士の会話なら気をつけられるのに、庶民相手となると、どこかおかしいわ。民主党という党は庶民を小ばかにしているのかしら。あなたは民主党に月々いくらかの会費を払っているのでしょ。

夫わずかのサポーターとしてのものだ。大げさのものではない。今の話だけど、民主党が庶民を見下げといるということはないと思う。むしろ逆だと思う。菅さんの時もそういう印象はあったけど、民主党は庶民の党であるという意識が強いあまり、庶民受けする「言葉」や「テレビ映り」を意識しすぎて、却って、失敗しているように思われる。庶民に、「分かりやすく」、「親しみやすさ」という気持ちが行き過ぎて余計な言葉や動作になってしまっているように思われる。

妻テレビのバラエティ番組と変わらないみたい。

夫それは違う。テレビのほうがはるかに上だ。若い頃、ちょっとだけ番組作りにかかわったことがあるけど、ディレクターが事前に一言一句、使ってよい言葉、使っていけない言葉を入念に何度も打ち合わせする。とくに、庶民受けするバラエティ番組であるほど細心の注意を払っている。

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