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記事一覧 (08/22)波乱相場をちょっとしたサプライズ!コロナとダイニチ工業の株価急騰=浅妻昭治
記事一覧 (08/19)『秋待つ直前の様子見相場』政治、経済とも具体的展開待ち=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/19)『空海と密教美術展』から連想した銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/15)米国NY商品取引所の金先物取引の証拠金引き上げ、なぜ取引規制が強化されたのか?=浅妻昭治
記事一覧 (08/14)【金融波乱を検証】プロ運用者の基本はS&P500=杉山哲夫氏にNY相場と為替を聞く
記事一覧 (08/12)『日本株独歩高への助走相場』を予想=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/12)『戦争の世紀を超えて』を読んで、連想株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/10)【犬丸正寛の銘柄カルテ】JPホールディングスは今期営業利益10億円突破へ
記事一覧 (08/08)株価にチグハグ感が!下期回復と下期減速との両極端の景気見通し=浅妻昭治
記事一覧 (08/05)NYダウ横目に『閑散の中で下値模索』の動き=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/05)『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』展から連想して、写真関連株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (08/01)「任天堂にソニー・ショック」の再来?なぜ小幅安でとどまったか?=浅妻昭治
記事一覧 (07/29)来週は『米国債務問題を見極める』ことに尽きる=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/29)海外の通販サイトから連想して、ネット・IT銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (07/25)規制強化で鳴りをひそめた「ミセス・ワタナベ」が息を吹き返す=浅妻昭治
記事一覧 (07/22)猛暑のブリ返しが注目!しばらくは気温とにらめっこ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/22)夏の懐石料理から連想して、「川」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (07/20)【太陽光発電関連特集7】太陽電池セルメーカーなど主要な関連企業
記事一覧 (07/19)【太陽光発電関連特集6】大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設も活発化
記事一覧 (07/19)「やらせコメント」を切り返す「カリスマ社長」候補株の決算動向に注目=浅妻昭治
2011年08月22日

波乱相場をちょっとしたサプライズ!コロナとダイニチ工業の株価急騰=浅妻昭治

■石油ストープの特需思惑で再騰した銘柄

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー NYダウが、急騰・急落する高速エレベーター相場に揺さぶられ、為替相場が、ついに1ドル=75円台に突入する円最高値更新と振り回されると、いかに名うての強気投資家でも、「戦意喪失」、「脱力系」とならざるを得ない。「今年の相場は終わった」、「後半相場は撤退また撤退」との嘆き、弱気の声も、悲鳴に近く聞こえてきそうである。

 しかしである。その波乱相場をもう少し微視的にビビッドにみると、ちょっとしたサプライズ、救いがないこともない。その1つが、コロナ<5909>(東1)ダイニチ工業<5951>(東1)の株価急騰である。

 両社株とも、今冬の厳冬需要享受で動意付き、東日本大震災発生で急落したが、その安値から震災後の被災地での石油ストープの特需思惑で再騰、気がつけば大化けをした。とくにコロナは、震災時につけた上場来安値628円が、年初来高値1247円まで5カ月で98%高とほぼ倍化した。

 この急騰について、日経紙の証券市況欄のコラム『まちかど』では、相場格言の「麦わら帽子は冬に買え」を引き合いに出して、今冬の電力不足を先取りする株価の先行特性を発揮したとコメントした。しかし、半年後の冬場を期待して待ち伏せ買いしたはずなのが、7月以降の直近の猛暑の真っ只中で400円幅の急騰を演じたのだから、少なからずサプライズとなった。

■ローテク製品の稀少なメーカー

 しかも、同社株を買った投資家は、個人的な感覚だが、厳冬・電力不足の経験者だろうと推測されることも、サプライズを上乗せした。実は筆者も、この経験を痛いほど味わった一人である。20数年もの昔の大雪が降った朝、拙宅は、半日間にわたる停電に見舞われたことがあった。雪の重みで架線が切断されたのである。この時は、半日間、家族揃って寒さに震えることになった。暖房機器は、エアコンだろうと石油ファンヒーターだろうとコタツだろうと、肝心の電気が停電となり、まったく役立たずとなったからだ。

 当然、こうした緊急事態に備えて、「一家に一台、石油ストーブ」ということで石油スートブの購入に走ることになった。しかもこの石油ストーブは、電気が通じなければ動かない石油ファンヒ−ターでなく、タンクに灯油を給油さえすれば点火できて直ぐに暖が取れるいわゆる開放型の石油ストーブというローテク製品でなければならなかった。

 家電量販店の販売員の説明によれば、このローテク製品は、国内でコロナとダイニチ工が稀少なメーカーで、大手電機メーカーは、すでに石油ファンヒーターも含めて石油ストーブから撤退して、ハイテク技術の粋を集めたエアコンに特化しているというのである。石油ストーブ自体が、ハイテク製品のニッチ(すき間)のローテク製品であり、にもかかわらず社会的存在意義を失っていなかったことになるわけだ(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:24 | 特集
2011年08月19日

『秋待つ直前の様子見相場』政治、経済とも具体的展開待ち=犬丸正寛の相場展望

■信用6ヶ月期日も8月で一巡

『秋待つ直前の様子見相場』政治、経済とも具体的展開待ち=犬丸正寛の相場展望 来週(22日〜26日)は、『秋を待つ直前の様子見相場』が予想される。

 NYダウは18日、419ドル安と、再び、大きく下げた。しかし、9日に下げた時の安値に対しては、まだ余裕がある。9日の安値を下回ることがあるのか、ないのか、様子見だろう。

 民主党代表選挙は野田財務大臣で決まりかと思われていた。しかし、次々と候補者の名が挙がり新政権の姿も描き難くなっている。政局も今しばらく様子見だろう。

 一方、「猛暑」もやっと終わりかけた。しかし、こちらも残暑のブリ返しはないのか。このまま秋がくるのか。もうしばらく様子見だろう。

 さらに、EU問題もドイツ、フランスがどのように動くのか。こちらも、様子見の雰囲気だ。

 かくして、社会、経済、政局とも8月末まではしばらく様子見の空気が強い。しかし、そうした中で早くも石油ファンヒーターのダイニチ工業<5951>が急伸して新高値をつけるなど、「冬関連株」の新しい動きも出始めている。

 日経平均は週末19日に8707円と下げたものの、辛うじて去る9日の安値8656円はキープしている。もちろん、3月の震災時下げでつけた安値8227円に対しては十分余裕がある。目下、2月高値1万891円近辺の6ヶ月期日が到来して圧迫となっている。それも8月いっぱいで一巡する。仮に、9日の安値を切る場面はあったとしても大きく下げることはないだろう。まもなく、実りの秋が到来する。今しばらくの辛抱である。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:22 | 特集

『空海と密教美術展』から連想した銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・上野の東京国立博物館で9月25日まで開催中の『空海と密教美術展』へ行った。『弘法大師』として知られる、真言宗の開祖である空海(774〜835)にまつわる書や仏像など約100点が展示されている。特筆すべきは、京都の東寺から8体の仏像が出展され、規則的に並べられて密教の宇宙観を示す「曼荼羅」を再現した空間。以前、東寺へ行ったことがあるが、そこでは仏像は正面の壇上に並べられて、手前から参拝するだけだったように記憶している。今回は仏像の間を歩き、四方八方から眺めることができて楽しかった。

 また、空海直筆の書が5点、展示されており、「弘法も筆の誤りというが、誤っている箇所はあまり見られないなあ」などと思って楽しんだ。ほかに印象に残ったのは、空海が留学先の唐から帰国する際に、唐で修めた密教を日本で広めるのにふさわしい場所を求めて投げたところ、遠く飛行して高野山中の松の枝に懸かったという伝承の『飛行三鈷杵』。歴史と伝説を感じることができて感動した。いつか和歌山県へ行き、高野山を見てみたいと思った。

 上記の文とは関係ないが、美術展から連想して、社名に「美」のつく銘柄を見てみた。

★能美防災〈6744〉(東1)

 火災報知器の最大手、能美防災<6744>(東1)を入れる。19日終値は8円高の478円と、地合いが軟調な中で値上がりして引けている。単位1000株。PERは約15.3倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは今月に入ってから、400円台後半でモミ合っている。今後の地合いにもよろうが、460円ラインの押し目を拾い、500円フシまでの戻りを目指す。業績は回復基調にあり、買い安心感もある。今期配当金は9月中間期末と2012年3月通期末それぞれ7円50銭の年間計15円予想。現在の株価で利回り約3.1%の計算となる。

★ミズノ〈8022〉(東1)

 スポーツ用品大手のミズノ〈8022〉(東1)を入れる。19日終値は3円安の351円。単位1000株。PERは約18.7倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは今月9日につけた直近安値321円から反発したものの、以降は350〜360円ラインの間でモミ合っている。モミ合い上ばなれで380円フシを目指す。また、今期配当金は9月中間期末と2012年3月期通期末それぞれ5円の年間計10円予想。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:21 | 特集
2011年08月15日

米国NY商品取引所の金先物取引の証拠金引き上げ、なぜ取引規制が強化されたのか?=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 何か訝しい。米国ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物取引の証拠金引き上げである。この規制強化で連日、史上最高値を更新し、1トロイオンス=1817.6ドルまで買い進まれた金先物価格は、先週末に1751.5ドルと急落して引けた。最高値更新は、欧州の債務危機、米国国債の格下げ、米景気の二番底懸念、ドル安などを背景に「質への逃避」、「無国籍通貨」として金選好を強めたことが要因で、確かに上昇ピッチの速さはバブル的である。しかし、このバブルは、不動産バブルや商品市況の原油、穀物などのバブルとは趣きを異にしているはずだからである。

 日本の不動産バブルは、地価の急騰が、勤労者の住宅取得を困窮化させ、世論のブーイングに尻を叩かれて、時の自民党政権は、地価沈静化の不動産融資総量規制の発動に追い込まれた。原油価格の高騰も、ガソリン価格が上昇し消費者の購買力を奪い、今回の米景気減速の一要因となり、穀物価格の高騰も、世界の飢餓人口を悪化させる弊害を生むことは記憶に新しいところである。

 しかし、こと金価格に関しては、急騰しようが急落しようが、金兌換はすでに、ちょうど40年も前のきょう8月15日の「ニクソン・ショック」で停止されているから、実体経済への影響は無視できるほどに小さく、すべては市場参加者間、自己責任の範囲内にとどまる。

 にもかかわらず、なぜ取引規制が強化されたのか?察するところ、これは欧州の債務不安、銀行株安、米景気減速の裏返しに違いない。欧州の銀行株安が、金融危機再燃の引き金になるとして、株安阻止の空売り規制が発動され、もう一方では、マネーの逃避先の金価格の急騰に歯止めをかける取引規制の強化につながったと推測されるのである。

 もしこの推測が当たっているとすれば、世界各国の政策当局者は、揃いも揃って財政政策にしろ金融政策にしろ危機脱出策の手詰まりに陥っていて、残された「ラストリゾート(最後の拠り所)」として直接、マーケットに手を突っ込む市場介入策に踏み切ったとも解釈されることになる。株価に関しても、すでに日銀が、ETF、REITを市場購入しているが、今後は、株式市場に直接、「真水(カネ)」を注入する「真水相場」がないとは言い切れないのである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:45 | 特集
2011年08月14日

【金融波乱を検証】プロ運用者の基本はS&P500=杉山哲夫氏にNY相場と為替を聞く

【HORUS Investmentの杉山哲夫代表に聞く】

【金融波乱を検証】プロ運用者の基本はS&P500=杉山哲夫氏にNY相場と為替を聞く ニューヨークで為替等ディーラーとしての豊富な経験を持つHORUS Investment(海外投資運用専門会社=本社・香港)の杉山哲夫代表にNYダウ、為替等について東京事務所で聞いた。

――ニューヨークで、為替のプロとしてご活躍の経験から、今回のアメリカの金融の波乱はどのようにご覧になっていますか。

 【杉山氏】 正直、アメリカ国債の格付けまで下がることまでは予想していなかった。しかし、為替に携わってきた長い経験から、これまでとは違うという直感が働いて保有していた通貨、株などは7月26日に全て売却しました。

■金融・経済の世界に政治が絡むと経験則は通じない

――どのような直感でしたか、是非、お聞かせ下さい。

 【杉山氏】 長い経験の中で、私が基本としていることのひとつに、『金融、経済の世界に政治が絡んでくると経験則が通じなくなり読めなくなる』ということです。もちろん、EUの財政危機の問題もあります。しかし、それ以上に、今度のアメリカの債務上限枠拡大をめぐっては、オバマ民主党と共和党が、来年の大統領選挙を控え政治的な駆け引き材料に巻き込まれたことが大きいと思います。これまでの量的緩和による資金が設備投資、住宅投資などに向うのではなく雇用の増加に結びつかないまま「商品」に流れ込み、実体経済と商品相場が遊離していたという問題のあったことは否定できませんが。

――アメリカは来年、大統領選挙です。

 【杉山氏】 共和党の候補に誰が出てくるかです。テキサス州のペリー候補が出てくるようだと、来年の大統領選挙ではオバマ大統領は苦しくなるでしょう。

■NYダウより「S&P500」が1100ポイント維持するか注目

――NYダウはいかがですか。

 【杉山氏】 その前に、アメリカでは、われわれのようなプロはNYダウで話をすることはありません。このことを申し上げておきます。プロ運用者の基本は、「S&P500」です。NYダウは言うまでもなく、わずか30銘柄で構成されています。S&P500は銘柄全体の60〜70%カバーしています。それでも、敢えて、S&P500とNYダウの関係を言うなら、S&P500の1ポイントは大体NYダウ9ドルていどの変動です。

――そのS&P500は、どのような状況ですか。

 【杉山氏】 リーマンショックの2009年3月に666ポイントまで下げ2010年4〜5月に1920ポイントまで戻した。しばらく、モミ合い、今年5月の1370ポイントまで上げ調整となっています。週末は1178ポイントですが、今後、1100ポイントを維持できるかどうかが最大の見所です。もし、1100ポイントがキープできないと1000ポイントまで下げる心配があります。そうなると、S&P500とNYダウの関係でいえば、NYダウは900ドル下げることになります。当然、日経平均も9000円割れの心配が強まります。

■米国10年債の金利3.25%で一気に円安へ

――円高はどうでしょうか。

 【杉山氏】 以前から、今年の年末から円安方向とみていました。ただ、アメリカの金融政策当局が2013年半ばまでは低金利政策を続けると表明したことで、円安に向う「時期」については読み難くなりました。しかし、日本の政権交代もあるので、日本にとって特別、悪い材料はありません。1ドル=75円を大きく上回るような円高にはならないとみています。今後、とくに注意しておくべきは米国10年債の金利です。現在の2%が、もしも3.25%程度へ今より1%ていど高くなれば、円安(ドル高)が鮮明となるとみています。個人投資家の方は米国債金利が3%を超えてくるかどうかを注意してみておくべきです。そうなれば、ドル・キャリーから円・キャリーの動きが強まります。

――ありがとうございました。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:05 | 特集
2011年08月12日

『日本株独歩高への助走相場』を予想=犬丸正寛の相場展望

★菅総理の置き土産で一気に「復興」のツチ音高まる

『日本株独歩高への助走相場』を予想=犬丸正寛の相場展望 来週(15〜19日)は、『日本株独歩高への助走相場』が予想される。日経平均の週足チャートは、今週、安値8656円まであって、3月の震災時下げでつけた安値8227円へ残り420円余に接近した。年初来高値1万0891円(2月18日)から、日柄でほぼ6ヶ月、下げ率20.5%。とくに、日柄調整的には、いい頃合に来ている。

 下げの背景は、EUの金融不安、イギリスの社会的不穏な動き、アメリカの初めての国債格下げ、中国など新興国の物価抑制策など。世界の金融・経済の天気図に超大型台風並の嵐が現れている。その中で、特別、日本が強いということではないのに「円高」が続いている。

 しかし、その「円高」について腕組みして考えると、分からないではないことがある。日本の「震災からの復興」である。菅総理が退陣される。総理の思いで、赤字国債発行など復興への態勢が整えられた。予想される9月からの新内閣では「復興」が前面に出てくる。しかも、野党も協力ということから「復興」へのツチ音は一気に高まるものとみてよいだろう。

 今、世界を見渡して、思い切った公共投資がやれるのは日本だけである。もちろん、「復興」という看板のもとに。資金手当てのメドもついた。これからは、何を復興の中心とするかである。当然、大震災という災いを転じて福と成すための、大きい発想、仕組みが期待できるだろう。

 当然、株式マーケットには、「復興関連」という一大テーマの登場は願ってもないことである。3月11日の大震災発生から5ヶ月。阪神淡路大震災のときも震災発生から5ヶ月目でTOPIXは底打ちして、その後、1年上昇という大きい相場につながった。今回も震災発生から5ヶ月目の8月は間違いなく転機となるはずだ。もちろん、向こう1年間の上昇相場への期待を込めて。

 こうした見通しを立てることができるマーケットは、世界において日本だけだろう。ここに、『日本株独歩高』となる素地がある。それを、円高が現しているとしたら悪い話ではない。当然、復興に関連した「内需関連株」が主役である。日本株活躍の助走相場が始まるとみてよいのではないか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:20 | 特集

『戦争の世紀を超えて』を読んで、連想株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 今、『戦争の世紀を超えて〜その場所で語られるべき戦争の記憶がある』を読んでいる。東大教授の政治学者、姜尚中と、ドキュメンタリー映画監督でありノンフィクション作家でもある森達也が、ポーランドのアウシュビッツや、ドイツのベルリンの壁跡、日本の市ヶ谷記念館、朝鮮半島の38度線の国境地域など、戦争の「跡地」へ行き、戦争等についていろいろ語り合った内容を収録した本だ。

 この時期だから読んでいるわけではなく、数ヵ月前から読み始めて、他の本を読む合間に少しずつ読み進んできたのだった。私は普段はそんな読み方はせず、本は一気に読んでしまうタイプなのだが、この本については、なにしろ内容が重たくて、真剣にのめりこむのがこわくて、ある時などは、電車で読んでいて涙がとまらなくなり、かなり恥ずかしい状態になったりしたので(汗)、そういう読み方をすることにしたのだ。

 まだ全部を読んだわけではないが、今まで読んだ限りの印象では、戦争や過去を糾弾するというよりも、「人間は、そういうことをしてしまうものだ」といったん受け止めた上で、「どうしてなのだろうか」「じゃあ、どうすればそういうことが無くなるのか」と考える…というようなトーンであるように思う。ウェットになりすぎず、かといって ひどくかわいた感じでもなく、人としての正しさを求めつつ、でも声高に正論をふりかざすわけでもない…。そんな語り合いであるように思うのだ。

 上記の本や内容とは関係ないが、戦争→広島・長崎と連想して、そこから連想した銘柄をふたつ、見てみた。

★三菱重工業〈7011〉(東1)

 三菱重工業<7011>(東1)の12日終値は7円安の331円。単位1000株。PERは約31.8倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの1〜2ヵ月、高値圏の380円台から330円台へ、地合いの軟化等を背景に、続落トレンドで来ている。今後の地合い等にもよるが、そろそろ320円フシにあたり反発か。まずは25日移動平均線の360円ラインまでの戻りを目指す。10日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは「強気」、同日付けのみずほインベスターズ証券のレーティングでは「2+」と、いずれも好レーティングが出ている。

★マツダ〈7261〉(東1)

 マツダ〈7261〉(東1)の12日終値は5円安の172円。単位1000株。PERは約122.9倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは7月8日につけた直近高値223円から反落し、以降はモミ合う場面がありながらも、続落トレンドで来た。今後の地合いや為替動向にもよるだろうが、170円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは13週・26週移動平均線の200円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。今月3日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは、「強気」とされた。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:33 | 特集
2011年08月10日

【犬丸正寛の銘柄カルテ】JPホールディングスは今期営業利益10億円突破へ

■子育て支援施設148ヵ所運営の最大手

犬丸正寛の銘柄カルテ 【状態】 JPホールディングス<2749>(東2)の株価の状態は、今年5月27日に株式2分割の権利を落とし、目下、新しい相場形成の動き。5月26日の権利付最終値1387円に対し、704円で寄り付き、その後の高値は6月6日の765円、安値は8月9日の690円で、10日(水)は13円高の720円。堅調な推移といえる。

 一方、業績の状態は、とくに、ここに来ての伸び好調が目立っている。営業利益でみれば、2006年3月期の1億円が2011年3月期には8億3900万円、さらに、2012年3月期予想では11億5000万円と10億円を突破、6年間で11.5倍の急成長である。

 今年6月末で保育所102園、学童クラブ39施設、児童館7施設の合計148ヶ所の子育て支援施設を運営する日本最大の子育て支援企業。同社社長は内閣府「子ども子育て新システム幼児一体ワーキングチーム」の委員を務める。

■中期4ケタ相場が有望

 【見通し】 今回のアメリカ国債格付引き下げによる全般相場の下げで690円と権利落後の安値はつけたものの、5月30日の安値691円を僅かに下回った程度で二番底形成の可能性が強い。子育て支援事業における保育所のニーズは依然として高水準で事業環境は明るい。引き続き好調が予想される業績を手がかりに株価は権利落後の高値に進むものとみられる。

 【対応】 去る5日に発表した第1四半期(4〜6月)では、前年同期比34.7%増収、営業利益4.3倍と好調。認可園が中心のため4月1日での施設開園が大半。このため、第1四半期でコストが発生、第2〜第4四半期と後半に行くほど利益が出る。今期に入って保育所19園を開設している。もちろん、国からの助成金が出る。

 2012年3月期は、営業利益は前述の通り10億円台に乗せる。売上は29.8%増の119億円、純益36.4%増の6億8200万円、1株利益40.9円の見通し。配当は年13円の予定。今後も年間で保育所20施設の開設を計画、高成長が続く見通し。中期計画において平成26年3月期に売上179億円、経常利益17億9000万円(今期予想11億9000万円)の見通し。

 PERは17倍台。業績の高い伸びを見込めば上値余地は見込める。中期ならPER24倍強の1000円相場も見込めるだろう。押し目買いでよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:20 | 特集
2011年08月08日

株価にチグハグ感が!下期回復と下期減速との両極端の景気見通し=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「理論家は弱気」とは、兜町の通り相場である。しかし、理論家やその対極に位置する直感派ならずとも、この週明けの株式相場は、弱気に傾かざるを得ない。アゲインストな材料が多過ぎる。なかでもポイントは、為替相場の動向である。円高・ドル安が、はっきり円安・ドル高に反転することが確認できれば、急落相場をリセットし、下げた株ほどよく戻る「リーターン・リバーサル」も可能となるが、どうも期待薄だからだ。

 唯一の頼みは、週末に相次いで伝えられた先進7カ国(G7)の財務省・中央銀行総裁会議の電話協議である。欧州の債務不安や米国の景気減速懸念を払拭する金融安定化策が打ち出されるとされているからだ。しかし、8月2日の米国の連邦債務上限引き上げ法案の可決にしろ、8月4日の日本政府・日銀の円売り単独介入にしろ、後手、後手で、いささか「証文の出し遅れ」の感があった。

 案の定、米国の国債は、法案成立後に「トリプルA」から「ダブルA」に格付けを1段階引き下げられ、為替相場も、一時1ドル=80円台まで円安へ動いて敬意を表したのも束の間、単独介入の足元を見透かされて、また78円台へと揺り戻した。これを押し戻すだけの迫力のあるG7の協調行動があるのかないのか、週明けのG7電話協議や9日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を待たなくてはならない。

 こうした為替相場や景気動向、株価のチグハグ感は、実は前週末に発表のピ−クを過ぎた3月期決算会社の第1四半期(4〜6月)業績にも表れていた。「神は細部に宿る」のである。トヨタ自動車<7203>(東1)ホンダ<7267>(東1)の自動車大手2社の業績上方修正と、イビデン<4062>(東1)ソニー<6758>(東1)任天堂<7974>(大1)東京エレクトロン<8035>(東1)の電機関連大手の下方修正である。

 自動車大手の上方修正は、東日本大震災のよるサプライチェーン(部品供給網)寸断が復旧して、上期の落ち込んだ自動車販売が下期に持ち直し販売台数が期初予想より上ぶれることを要因としている。これに対して電機関連大手の下方修正は、とくに半導体関連では、頼みの携帯電話・スマートフォンが在庫調整期入りし、この調整が長引くことを要因としている。要するに、下期回復と下期減速との両極端の景気見通しに分かれているのである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:42 | 特集
2011年08月05日

NYダウ横目に『閑散の中で下値模索』の動き=犬丸正寛の相場展望

★甲子園の盆休みで基本は商い閑散に

NYダウ横目に『閑散の中で下値模索』の動き=犬丸正寛の相場展望 来週(8〜12日)の相場は、『閑散の中で下値模索』の動きとなりそうだ。

 例年、大会期間中は見送り相場になるといわれる「夏の高校野球甲子園大会」が始まった。しかも、週末は「盆休み」に入る。企業の4〜6月決算発表も一巡し、盛り上がりに欠ける相場となるだろう。

 この間、急落したNYダウが、一段安となるか、あるいは、急反発に転じるか。NYダウ次第で日本のマーケットも左右されることは避けられないものの、出来高が大きく膨らむことにはならないだろう。閑散相場の中での下値模索だろう。

 そのNYダウは、アメリカの経済がマーケットの嫌がる「スタグフレーション」に近い状況となっている。昨年11月実施のQE―2といわれる量的緩和策の効果が薄れ景気下ブレリスクが高まる一方で緩和策の副作用で物価高の心配は残ったままである。金融緩和策も引き締め策も採り難い状況にある。

 この手詰まり感を打破するため、株価(NYダウ)が下がることで、次のQE―3策がとりやすくなるという催促的な動きになっているとみることもできる。アメリカは個人の株保有比率が高く、株安による逆資産効果で消費が落ち込み、次なる景気対策が打ち出しやすくなるということだ。

★新政権の動き出れば「秋相場」へ期待膨らむ

 一方、日本では最大の見所である「菅総理の8月退陣」があるかどうか。本来なら3月の大震災発生から5ヶ月目となる8月は復興へのツチ音が高まり、「復興相場」が本格スタートしてよい時期である。かつて、阪神淡路震災の時も5ヶ月目で底入れし本格反発に転じた。しかし、東北をどうするか、日本全体の姿をどう描くか、まったく見えてこない。電力でプレッシャーをかけているだけでは企業の海外転出に拍車がかかるだけである。「道州制」などの導入といった思い切った改革を取り入れることのできる人に政治のカジ取りをやってもらわないと日本沈没となってしまう。

余談ながら、菅総理のことをハーケン総理と呼ぶ人もいる。岩にハーケンを打ち込んで、落ちそうになっても粘り強く岩を登って行くということらしい。むろん、粘り強さは大切だが、国民には、もっと大切な何かが伝わってこない。仮に、新政権への動きがみられるようなら秋相場へ向けての期待が膨らむものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:21 | 特集

『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』展から連想して、写真関連株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 海外の観光地や美術館、博物館などのサイトをいろいろ見ていたところ、先日、アメリカのニューヨークで行なわれている写真関係の展覧会を見つけた。『ヒロシマ:グラウンド・ゼロ』と題したもので、英語が解らないながら(汗)、説明文を読んでみると、1945年8月6日に広島へ原爆が落とされた後の、同地の被害の様子を撮影した写真等を展示しているらしい。私の少ない経験・見聞によると、アメリカでは核や放射性物質の本当のおそろしさがあまり知られていないようなイメージがあるので、「こういう写真展を行なうことがあるのか」と驚いた。

 もうひとつ思ったのは、「ニューヨークでグラウンド・ゼロというと、2001年9月11日の同時多発テロによって倒壊した、ワールド・トレード・センターの跡地をさすのではないか」ということだった。なので、「同じように酷い目に遭い、ゼロになったところから、同じようにイチからやり直し、街を築き直してきた(これから築いていくという決意)という共感から、ヒロシマの被爆(被曝)地についての写真展を行なうことにしたのだろうか」と思ったのだった。

しかし、ネットの辞書やウィキペディアで簡単に調べてみたところ、グラウンド・ゼロという英語の、本来の意味は、爆心地とか、爆弾などの発射体の目標というようなニュアンスだということを知った。さらに、ウィキ情報によると、もともと広島と長崎の原爆(1945年8月9日に被爆/被曝)の爆心地をそう呼んでいたのが先であり、ワールド・トレード・センターの跡地が広島の爆心地を連想させるということでグラウンド・ゼロと呼ぶようになったのだそうだ。私は無知なので、今回初めて知ったのだった。

上記の文とは関係なく、写真連想銘柄を見てみた。

★富士フイルムホールディングス〈4901〉(東1)

 写真フィルムから、デジタルカメラ関連、印刷関連、レンズ、記録メディア、最近では化粧品事業でも有名な、富士フイルムホールディングス〈4901〉(東1)を入れる。5日終値は93円安の2152円。単位100株。PERは約13.8倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは7月22日につけた直近高値2498円から反落し、以降は続落トレンド。きょう8月5日には年初来安値2135円をつける場面もあった。地合いが悪いとはいえ、そろそろ反発のタイミングと見たい。まずは25日移動平均線の2400円ラインまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティング(投資対象期間12ヵ月)では、投資判断「中立」、目標株価2700円とされた。

★キヤノン〈7751〉(東1)

 一眼レフカメラで有名であり、ビジネスソリューション、ITソリューション、産業機器などの事業も柱となっているキヤノン〈7751〉(東1)を入れる。5日終値は145円安の3580円、単位100株。PERは約16.7倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは7月26日につけた直近高値3920円から反落し、以降は地合いの軟化や円高などを背景に、続落トレンドで来た。今後の地合いや為替動向等にもよるだろうが、3600円フシにあたり、そろそろ反発の頃合いか…、場合によってはさらに下の3500円フシを試す展開もあるかもしれない。まずは3800円フシまでの戻りを目指す。4日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティングでは、投資判断「買い」、目標株価4500円とされている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:09 | 特集
2011年08月01日

「任天堂にソニー・ショック」の再来?なぜ小幅安でとどまったか?=浅妻昭治

■一発逆転のある相場?

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「68円安で助かった!?」・・・・市場参加者全員のうそ偽りのない感想であろう。前週末29日の日経平均株価のことである。市場感覚としては大暴落並みのショックがあったのに、小幅安にとどまったからだ。東証1部上場銘柄の75%が値下がりし、任天堂<7974>(大1)が、21%も急落して年初来安値を下抜け、ソニー<6758>(東1)も、3%超の安値引けで年初来安値目前となった。ハイテク株総崩れである。

 その前日の28日大引け後の決算発表を目にした投資家は、誰もが背筋が寒くなる恐怖感に怯えたはずだ。任天堂、ソニーの業績下方修正にパナソニック<6752>(東1)シャープ<6753>(東1)の赤字転落、TDK<6762>(東1)の大幅減益などと目を覆いたくなるほどの悪業績発表が続いたからだ。確か2月期決算の好業績小売株を買い進めたときは、「木を見て森を見ない」相場として、個別株物色を強めたが、この相次ぐ決算悪の発表は、肝心のその「木」がバタバタと倒木することを示唆していた。しかも、前日の米国市場では、為替相場は、1ドル=77円台の円高(29日は76円台まで円高)となり、NYダウは、債務上限の引き上げ協議の紛糾で、米国国債のデフォルト懸念を強め5営業日続落して帰って来ていた。「任天堂ショック」に「ソニー・ショック」の再来が追い討ちとなることを覚悟せざるを得なかった。

 にもかかわらず、日経平均が小幅安でとどまったのはなぜなのか?相場需給的にも、テクニカル的にも究明される必要があるが、要因のひとつには、投資家が、少なからず現在の相場を「オセロ相場」と認識していたことが関係しているのではないか?「オセロ相場」とは、オセロゲームと同様に一発逆転のある相場である。盤面が黒石一面となっているのに、白石を1つ置くだけで、黒石がすべて白石に裏返って白石の勝利となるように、悪材料が好材料に一変して、暴落相場が暴騰相場に一転、あるいは白石が黒石に裏返って暴騰相場が暴落相場に急変する逆転相場である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:57 | 特集
2011年07月29日

来週は『米国債務問題を見極める』ことに尽きる=犬丸正寛の相場展望

来週は『米国債務問題を見極める』ことに尽きる=犬丸正寛の相場展望 来週(8月1日〜5日)は、『米国債務問題を見極める』ことに尽きるだろう。満杯となっている債務(借金)の上限を拡大しなくてはいけない期限を8月2日に控えている。

 枠拡大ができないとアメリカは国内的にも対外的にも厳しいことになる。国債の利払い等ができないし、行政サービスも止まる恐れがある。オバマ政権は一気に3兆ドル近い枠拡大で債務問題から開放されたい。一方、共和党は枠拡大を認めるとしても小幅にとどめ、債務問題で政権に揺さぶりをかけ続け来年の大統領選挙を有利にしたいハラだろう。

 しかも、このところ、アメリカの景気は昨年11月のQE−2(財政支出による景気対策)の効果が薄れ、下ブレ懸念が強まりつつある。しかも、QE−2の副作用で財政悪化とインフレが頭をもたげている。さらに、この先、景気が悪化するようならQE−3実施の必要性が高まってくるものの資金がない。

 民主党案と共和党案を足して2で割ったような日本的な着地も予想されそうだ。しかし、今は様子を見るよりほかはない。

 日本も他人事ではない。低支持率など、どこ吹く風で、まったく気にしない菅総理。次の衆議院選挙まで粘る気持ちのようだ。稼ぐことを疎かにされている日本株式会社の先行きは極めて厳しい。仮に、オバマ大統領が押し切れば菅総理は自信をますます強めることだろう。様子を見守るより手はない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:22 | 特集

海外の通販サイトから連想して、ネット・IT銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 以前にも少し書いたことがあるが、最近、インターネットで海外のファッションなどのサイトを見ることにハマっている。世界的な有名ブランドの公式サイトはビジュアルが美しくて見ているだけで楽しいし、いろいろな国の日本未入荷ブランドのサイトを見ていると、普段あまり見られないようなオシャレな洋服やアクセサリーなどがいっぱい出ていておもしろい。また、通常の通販サイトだけでなく、現在は多くのブランドサイトでネットショッピングができるようになっており、値段も分かるので、「こんなにオシャレな商品が、意外と安く売られているのだなあ」とか「やはり高級ブランドの商品は高いなあ。ドレス1着が約100万円もするのか・・・」などと思ったりして、実際に買えるわけでなくても、見ているだけで楽しいのだ。

 しかし先日、アメリカの有名デパート(日本未上陸)のサイトを見ていて、「日本からでも注文ができるらしい」と気付いたのだった。まず、値段がJPY(日本円)で表示されていたので「あれっ?」と思った。日本からのアクセスに対しては、自動的に円表示されるシステムになっているらしい。そして、よく見ると、注意書きのようなところに、「日本への発送は○○(配送・宅配業者名)を使い、送料は△△円。お届けまでに、おおよそ××営業日かかります」「関税等はお近くの所管役所へ問い合わせ、お支払いください」といったようなことが(私は英語ができないので、間違っているかもしれないが、たぶんそのような内容が)書いてある。

 世間では、よく「インターネットで、モノやカネの移動がグローバル化している」とか「今はグローバル時代で、世界中の企業がライバルだ」といったような話を聞くが、そうした話を実感した出来事だった。

 上記から連想して、ネット・IT系の銘柄を見てみた。

★スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)

アパレルのネット通販サイト『ZOZOTOWN』を運営している、スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)を入れる。29日終値は105円安の1912円。単位100株。PERは約43.8倍、PBRは約22.0倍となっている。チャートは上昇トレンドで来ていたが、27日につけた年初来高値2120円から、きのう28日、きょう29日と2日続落。調整局面のタイミングだったところに加え、軟調な地合いを背景に、28日に発表した第1四半期好決算で利益確定の場面となっている。

13週移動平均線でありフシでもある1600円台の押し目を待って拾い、1800円フシまでの戻りを待つのも一手か。ドイツ証券は28日付けのレーティングで、投資判断「Hold」(中立)継続、目標株価1800円としている。

★GMOクラウド〈3788〉(東マ)

 GMOグループで、ホスティングとセキュリティサービスを中核として、ネットのソリューション開発・運用事業を行なっている、GMOクラウド〈3788〉(東マ)を入れる。29日終値は1200円安の7万0300円。単位1株。PERは約12.6倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは11日につけた直近高値8万1500円からの反落局面。しかし7万円フシにあたり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。まずは次のフシである7万5000円ラインまでの戻りを目指す。また、2011年12月通期末配当予想は2000円。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:04 | 特集
2011年07月25日

規制強化で鳴りをひそめた「ミセス・ワタナベ」が息を吹き返す=浅妻昭治

■円売り介入の気配を示さない政府・日銀に代わって・・・

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 一時、規制強化で鳴りをひそめていた「ミセス・ワタナベ」が、またまた息を吹き返しているらしい。菅直人首相と同じように、「なでしこジャパン」の大金星に後押しされての逆転狙いではないだろうが、外国為替証拠金取引(FX)で、円売り・ドル買いを積み上げているというのである。為替相場が、1ドル=78円台と3月の東日本大震災直後の1ドル=76・25円の最高値に迫っているというのに、一向に円売り介入の気配を示さない政府・日銀に代わっての再デビューともうわさされている。

 もちろん4カ月ぶりの円高は、日本の独自材料に基づくものではない。「質への逃避」、「逃避資金」としての消去法的な円買いである。ギリシャへの第2次金融支援策が合意されたが、なお同国の財政問題の抜本的解決には遠いと懸念が残り、また、米国でも政府債務の上限引き上げを巡る議会協議が紛糾し、格付け会社が、各付け見通しを引き下げたことが引き金となっている。「リーマン・ショック」からおよそ3年、金融危機は過去のものとばかり考えていたら、バブル経済崩壊後の日本の「失われた10年」と同様に、なお「失われた3年」の渦中で、欧州の債務不安は、「メルトダウン(炉心溶融)」が、「冷温停止」にまで至っていないというところだろう。

 円高・ドル安は、経済・金融問題と同時に政治問題でもある。いつ何時、債務問題が決着し、為替介入が行われてハシゴを外されるか予断は許さない。8月1日からは、FXのレバレッジ規制の一段の強化で一気の反転の可能性も残るらしいが、株式投資家としての「ミスター・ワタナベ」としては、「ミセス・ワタナベ」の向こうを張って、円高関連株にアタックしてみるのも一法になる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:16 | 特集
2011年07月22日

猛暑のブリ返しが注目!しばらくは気温とにらめっこ=犬丸正寛の相場展望

★このまま涼しくなれば電力不足は解消、政権交代も早い?!

猛暑のブリ返しが注目!しばらくは気温とにらめっこ=犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)は、『猛暑のブリ返しが注目される展開』だろう。

 21日(木)の関東地方の気温は、台風6号が来ているというのに一気に下がった。コート姿の人も目につくほどの極端さだ。年配の筆者も半袖シャツからスーツに着替えた。

 来週は、この気温がどこまでブリ返すか。このまま秋へと向かうのか。再び、摂氏35度の猛暑に戻るのか。もしも、このまま涼しい方向に向かうようなら「猛暑・夏関連銘柄」人気は終わる。材料の空白期だけにサマーストックが消えることは痛い。

 しかし、その代わり、涼しくなれば夏場の電力不足問題は解消される。そうなれば、電力を人質に取ったような総理の戦術も威力が失せてくる。案外、8月末の国会々期末を待たずに総理退陣、政局混迷解消となることも予想される。どうあれ、政局がすっきりしないと本格的な相場にはなり得ない。

 東証1部の売買代金は20日(水)に1兆円台を割り込んだ。マーケットへ資金流入が少なくなっていることである。限られた資金で、なんとか猛暑関連などの個々の物色と、引き続きの東京電力の思惑売買で、出来高はなんとか15〜17億株が続いている。しかし、それも、猛暑効果がなくなれば、出来高は一気に10億株程度までしぼむ可能性がある。「夏枯れ」状態だ。

 出来高の減少自体は決して悪いことではない。出来高が閑散となることは、相場経験則では、『陰の極』となって、次の新しい相場展開につながるからだ。早めに涼しい秋となれば、それだけ相場の転機も早い。もちろん、年とった身にも助かる。しばらくは気温とにらめっこの相場だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:05 | 特集

夏の懐石料理から連想して、「川」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、懐石料理を食べに行った。といっても本格的なお店ではないので、わりと行きやすく、また、月替わりでコース内容が変わるので、季節の味を楽しみに、時々かよっている。今回は、鱧の切り落としや鱧のすき焼き、鱧ご飯などが続き、夏らしい内容だった。印象に残ったのは、天竜川産の活鮎の笹焼きだ。食事に入る前に、活きた鮎を桶に入れて席まで持って来て見せてくれた。今までも何度かそういう場面に遭ったが、やはり何度見ても涼やかで楽しい。お店の人は、「今の時期は、すでに少し成長しているので…」と言っておられたが、私には充分おいしかった。

 ところで、天竜川ってどこにあったっけ?と、フト思い、地図を見ることにした。その前に、まずネットの百科事典で調べたところ、源流は長野県の諏訪湖にあり、伊那盆地を抜ける…というか、この川が伊那谷を形成したらしい。それから愛知県と静岡県を抜けて遠州灘に注ぐ。河口は浜松市と磐田市の間あたりにあるようだ。流域は急峻な地形が多く、ダムも多いそうだ。ネットで流域の風景の写真も見た。

 そうやって知ったら、「私が食べた鮎は、ああいう所から、はるばる運ばれて来たんだなあ」と実感し、ありがたさを改めて感じたのだった。自然の恵みはもちろん、獲る人、運ぶ人、流通に携わる人、調理する人、給仕する人たちに。

 上記の文とは関係ないが、連想して、社名に「川」のつく銘柄を見てみた。

★安川電機〈6506〉(東1)

 半導体製造装置用電機品、産業用ロボットなどの製品・ソリューション事業を行なっている、安川電機<6506>(東1)を入れる。22日終値は9円安の915円。単位1000株。PERは約18.5倍、PBRは約2.5倍となっている。チャートは3月30日につけた年初来高値1007円から続落トレンドとなっていたが、5月25日につけた822円と6月20日につけた829円でダブル底を形成し、その後は緩やかなリバウンドトレンドとなっているように見える。まずは950円フシ上抜けが目標となりそうだ。SMBC日興証券は20日付けのレーティングで、投資判断「2」(セクター平均並み)、目標株価1010円としている。

★川崎汽船〈9107〉(東1)

 海運大手3社のひとつ、川崎汽船<9107>(東1)を入れる。22日終値は4円高の267円。単位1000株。PERは約102.7倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、290円ラインから反落し、ジリ安となっていた。が、下値260円フシにあたり、反発のきざし。板を見ると買い気も多いようだ。中期で、次のフシであり26週移動平均線でもある、300円ラインまでの戻りを目指してみる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:54 | 特集
2011年07月20日

【太陽光発電関連特集7】太陽電池セルメーカーなど主要な関連企業

■主要関連企業

【太陽光発電関連特集7】太陽電池セルメーカーなど主要な関連企業 主要な関連企業としては、太陽電池セルメーカーの他に、原材料・部材関連(高純度シリコン、化合物半導体、封止材、フイルム、ガラス基板など)、大型蓄電装置関連(大型リチウムイオン電池など)、製造装置関連、販売・設置工事関連(ゼネコン、住宅メーカー、家電量販店など)などがあるだろう。太陽電池セルメーカーについては、海外メーカーとの競争も激化しているため、採算改善が課題である。

 米調査会社ディスプレイサーチは5月に、世界の太陽電池パネル製造装置への設備投資額が、2011年には2010年比41%増の152億ドルになるとの予測を発表している。中国や台湾の太陽電池セルメーカーが、需要の急増に対応して、特に薄膜型太陽電池パネルへの設備投資を積極化するためとしている。

 なお、集光型太陽光発電システムは、太陽光をレンズや鏡で集めて、太陽電池の発電素子に従来の500倍以上照射できるシステムであり、砂漠などの日照時間が長く日射量が多い場所や、大規模太陽光発電所(メガソーラー)などで、発電効率を高めてコストを抑えるために有効とされ、商用発電所への採用が始まっている。米アモニクスが世界最大手とされ、日本では大同特殊鋼(5471)などが手掛けている。またクラレ(3405)も集光レンズ分野に参入し、米アモニクスへの供給を開始した。

 また太陽熱発電は、鏡などで集めた太陽光の熱を使って蒸気を発生させ、タービンを回して発電する仕組みである。太陽光発電に比べて設備が大掛かりで初期投資も膨らむが、発電効率は太陽光発電より高いとされ、中東などで大型発電所の建設が計画されている。

 主要関連企業としては、ウエストホールディングス(1407)ミサワホーム(1722)パナホーム(1924)大和ハウス工業(1925)積水ハウス(1928)三晃金属工業(1972)東洋紡(3101)日清紡ホールディングス(3105)クラレ(3405)SUMCO(3436)住友化学(4005)日本化成(4007)トクヤマ(4043)カネカ(4118)三井化学(4183)三菱ケミカルホールディングス(4188)積水化学工業(4204)サニックス(4651)昭和シェル石油(5002)ブリヂストン(5108)旭硝子(5201)日本板硝子(5202)東海カーボン(5301)新日本製鉄(5401)神戸製鋼所(5406)大同特殊鋼(5471)三菱マテリアル(5711)フジクラ(5803)オーナンバ(5816)エヌ・ピー・シー(6255)東芝(6502)三菱電機(6503)富士電機(6504)田淵電機(6624)オムロン(6645)ジーエス・ユアサコーポレーション(6674)NEC(6701)アルバック(6728)パナソニック(6752)シャープ(6753)ソニー(6758)フェローテック(6890)京セラ(6971)三菱重工業(7011)川崎重工業(7012)アイシン精機(7259)本田技研工業(7267)リンテック(7966)伊藤忠商事(8001)丸紅(8002)高島(8007)蝶理(8014)三井物産(8031)東京エレクトロン(8035)住友商事(8053)三菱商事(8058)伊藤忠エネクス(8133)東京ガス(9531)大阪ガス(9532)ソフトバンク(9984)などがあるだろう。(終)

【太陽光発電関連特集】
(1)電力会社からの送電依存度を減らす小規模分散型電源
(2)さまざまな発電方式の種類が開発・量産
(3)勢力図も激しく塗り替わる世界の太陽電池セルメーカー
(4)住宅用太陽光発電システム市場の推移は拡大基調
(5)国内の太陽光発電システムの市場規模
(6)大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設も活発化
(7)太陽電池セルメーカーなど主要な関連企業
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:29 | 特集
2011年07月19日

【太陽光発電関連特集6】大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設も活発化

■メガソーラーやスマートシティ構想も市場拡大に寄与

【太陽光発電関連特集6】大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設も活発化 国内では、太陽光発電システム市場の中心は住宅用だが、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を巡る動きも活発化している。ソフトバンク(9984)の孫正義社長は5月、太陽光発電や風力発電など、自然エネルギーの普及に向けた政策を提言する「自然エネルギー協議会」を設立すると発表した。自然エネルギーの普及に向けて、農地転用の規制緩和など政策提言をまとめる模様である。さらに、全国10カ所程度にメガソーラーを設置する構想も提唱し、埼玉県など複数の自治体が誘致に名乗りをあげている。建設地としては全国の休耕田や耕作放棄地などを有効活用する考えだが、規制面や採算面での課題も多いだけに、農地利用の規制緩和や電力買い取り制度など、国の支援策の充実も課題になるだろう。

 海外でメガソーラーを運営する総合商社の動きも活発化している。三菱商事(8058)は、スペインの新エネルギー大手アクシオナ社に出資して欧州でメガソーラーを運営しているほか、タイでは2011年末稼働を目指して世界最大級のメガソーラーの建設を開始した。国内でも複数の自治体と、メガソーラー事業化に向けた協議を進めている模様である。三井物産(8031)も、国内のメガソーラーに投資するファンドを立ち上げて、建設・運営を推進する模様である。

 なお、太陽光や風力など再生可能エネルギーで発電した電力を、電力会社が高い固定価格で全量(住宅用太陽光は余剰分のみ)買い取ることを義務付ける「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法案」については、政府が今の延長国会での成立を目指している。割高な電力コストは電気料金に上乗せされて、電力利用者の負担となる。法案の内容については議論の余地もあるようだが、メガソーラーの普及促進に向けては、いずれにしても導入補助金や買い取り制度など、支援策の充実が欠かせないだろう。

 また、再生可能エネルギーの有効利用や省エネ・省資源で、環境負荷を極小化する環境配慮型都市「スマートシティ」「スマートタウン」「スマートコミュニティー」構想も具体的に動き始めた。

 パナソニック(6752)が神奈川県藤沢市の自社工場跡地に環境配慮型の街をつくる「スマートタウン構想」には、パナホーム(1924)三井物産(8031)オリックス(8591)三井不動産(8801)東京ガス(9531)など8社も参画し、藤沢市とも連携して整備を進める。2013年度開業予定で、住宅1000戸すべてに太陽光発電システムと蓄電池を設置し、ITによるエネルギー管理技術を活用する。自家発電機器や省エネ製品を個別に提供してきた従来型ビジネスからの転換にもつながるだろう。

 こうした「スマートシティ」「スマートグリッド」構想関連では、横浜市や愛知県豊田市などでも、複数の有力企業が参加して実証実験が進められている。太陽光発電と蓄電池を組み合わせて出力変動を緩和し、IT技術を活用して効率的な電力使用を図るという、小規模分散型電源システムの重要性が一段と増すことになるだろう。

【太陽光発電関連特集】
(1)電力会社からの送電依存度を減らす小規模分散型電源
(2)さまざまな発電方式の種類が開発・量産
(3)勢力図も激しく塗り替わる世界の太陽電池セルメーカー
(4)住宅用太陽光発電システム市場の推移は拡大基調
(5)国内の太陽光発電システムの市場規模
(6)大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設も活発化
(7)太陽電池セルメーカーなど主要な関連企業
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:11 | 特集

「やらせコメント」を切り返す「カリスマ社長」候補株の決算動向に注目=浅妻昭治

■「やらせコメント」が意識された銘柄?

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 好業績・高株価−−−当たり前の相場セオリーである。市場関係者のマーケットコメントも強気、強気と繰り返して齟齬をきたすことはない。決算発表は、2月期決算会社の第1四半期(3〜5月、1Q)業績の開示がほぼ一巡し、3月期決算会社の第1四半期(4〜6月、1Q)の公表に移るところで、2月期決算会社の小売り各社が、予想を上回る好業績・高株価となっただけに、3月期決算会社にも、同様の展開を期待したいところである。

 問題は、まったく逆のケースである。好業績・株安、業績悪・高株価、業績悪・小幅安などの場合だ。「株価は結果がすべて」を信じ込んでいる市場関係者は、マーケットコメントに苦労することになる。「株価は神様」ですべてに優先し、株価が間違っているとは口が裂けてもいえないからである。この結果、自らの強気、弱気には封印をして、悪材料・好材料織り込み済み、目先材料出尽くし、売り方の買い戻しなどもっともらしく説明せざるを得ない。九州電力<9508>(東1)は、原発運転再開に向け「やらせメール」を連発して社会問題化したが、市場関係者も、これに勝るとも劣らず、株価がいわせる「やらせコメント」を意識しなくてはならないときもないではないのである。

 7月14日に今8月期第3四半期(3Q)決算を発表したファーストリテイリング<9983>(東1)も、そんな「やらせコメント」が意識された銘柄の1つであった。3Q業績が、市場の期待とは裏腹に2ケタ減益となったからである。同社の場合、期待が逆に出たのは今回が初めてではない。

 7月4日に開示の6月の国内月次既存店売上高も、市場の期待したほどのプラス転換幅とはならなかった。市場の期待が先行して実態悪に裏切られるとショック安が起こるのは、2003年4月の「ソニー・ショック」などで経験済みだが、今回のファーストリテイリングの3Q減益転換業績では、いまのところ株価は小幅安にとどまっている。6月月次売上高では、むしろその後に年初来高値を更新したほどだから、余計に3Q減益決算は、マーケットコメントでは市場関係者泣かせとなった可能性がある。

 このファーストリテイリングに対する市場の期待は、同社が早々と5月末から節電対策対応の「スーパークールビズ」キャンペーンを開始したことから助走を開始し、例年より早い梅雨明けで全国的に猛暑が到来しいっそう高まった。その期待が裏目に出ているのだから、株価は売られていいはずなのにむしろ高値圏で下値抵抗力を発揮している。勢い市場関係者のマーケットコメントも、「やらせコメント」的な色合いを強めることになる。「やらせコメント」については、意識しないでも「やらせコメント」的になるケースもある・・・。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:22 | 特集