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記事一覧 (06/16)【クラウドコンピューティング特集(2)】独自のクラウドサービス事業が急増!
記事一覧 (06/16)【クラウドコンピューティング特集(1)】クラウド普及本格化!各分野に拡大
記事一覧 (06/14)銀座ブランド街に出店したセキドの銀座ラブラブ店・島田康男店長に戦略を聞く
記事一覧 (06/13)米国の「クシャミ」と「肺炎」の関係式は極低位値ごろ株で市場テストも一法=浅妻昭治
記事一覧 (06/10)菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/10)久しぶりに中継放送を見て、「プロ野球銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/06)2008年相場再現を先取り6月の期間限定で直近IPO投資が浮上余地=浅妻昭治
記事一覧 (06/03)菅総理の辞任表明は企業の決算発表を真似たようなやり方=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/03)宮沢賢治の作品にも出てきたエピソードから…「鳥」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/02)内閣不信任決議案が否決!株式市場は十分に織り込んだものとはいえない=犬丸正寛
記事一覧 (05/30)「一粒で2度動く」業績予想未定銘柄の2度目の業績開示には待ち伏せ余地=浅妻昭治
記事一覧 (05/27)来週の相場は2次補正の規模を睨む動き=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (05/27)平山郁夫の画文集『西から東にかけて』を読んで=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (05/23)15勝4敗1分けの「外れMSCI銘柄」で日本市場の底力を試すのも一考余地=浅妻昭治
記事一覧 (05/20)株主総会を意識した展開を予想=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (05/20)今まで知らなかった世界を垣間見て、「おしゃれ銘柄」=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (05/18)今仙電機製作所は海外の積極的な強化が目立つ=犬丸正寛の銘柄カルテ
記事一覧 (05/16)制御可能で再臨界の懸念のない5月末の配当利回り買いでまず安全第一を優先=浅妻昭治
記事一覧 (05/13)復興関連株の第二幕相場は、まだ早い!今後の展開は?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (05/13)「日本企業の良さ」から連想して、サービス業銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ
2011年06月16日

【クラウドコンピューティング特集(2)】独自のクラウドサービス事業が急増!

■クラウドサービスとは・・

【クラウドコンピューティング特集(2)】独自のクラウドサービス事業が急増! クラウドサービスというのは、高性能サーバーを多数配備した大型データセンターに、コンピューター・リソース(各種のハードウェア、ソフトウェア、データなど)を集約し、それをサービスとしてインターネット経由で利用者に提供する仕組みである。

 利用者となる企業や個人は、クラウドサービスを提供する業者のサーバー上に、各種のソフトウェアやデータなどの保存・管理機能を集約し、必要に応じてインターネット経由で利用する。インターネットが使える環境であれば、何時でも何処からでもサーバーにアクセスして、膨大なコンピューター・リソースを利用できる。高額なサーバーやソフトウェアを自前で持つ必要がなく、初期投資や運用コストを大幅に低減できるというメリットがある。

 従来のコンピューター・ネットワークにおいては、ネットワークはデータやメッセージが通る経路に過ぎず、個々のコンピューターが計算・情報処理を行なう主体であった。しかし、クラウドサービスにおいては、ネットワークで接続されたコンピューター群が一つの巨大なコンピューターとなる。

■「パブリック・クラウド」型と「プライベート・クラウド」型

 クラウドサービスを提供形態で分類すると、不特定多数向けを対象に提供する「パブリック・クラウド」型、特定ユーザーを対象として提供する「プライベート・クラウド」型、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドを組み合わせて利用する「ハイブリッド・クラウド」型、複数のパブリック・クラウドを組み合わせて利用する「マルチ・クラウド」型などがある。

 パブリック・クラウドは、利用者を限定せずに提供するクラウドサービスであり、一般的にクラウドサービスと言えばパブリック・クラウドのこととされている。利用者(企業や個人)はサービス提供業者に登録し、必要な時に必要な分だけ有料または無料で、各種アプリケーションなどのコンピューター・リソースを利用できる。

 プライベート・クラウドは企業内クラウドとも呼ばれ、特定ユーザー(企業)専用のシステムを構築・運用するクラウドサービスである。企業が各拠点に分散配置しているサーバー機能をデータセンターに集約し、仮想化技術を活用してシステムを運用する。原則として企業の自社システムなので、目的や用途に応じて独自の機能を自由に構築・追加し、社内で利用できる。ハードウェア・リソースに対する投資や運用コストを引き下げることが可能になる。ただし、パブリック・クラウドほどには規模の経済が働かないとされている。

■クラウドサービスの提供形態も様々

 また、クラウドサービスを提供形態で分類すると、アプリケーション・ソフトウェアを提供する「SaaS(サース:Software as a Service)」型、アプリケーション・ソフトウェアを稼働させるためのプラットフォームを提供する「PaaS(パース:Platform as a Service)」型、ハードウェア・リソースを提供する「HaaS(ハース:Hardware as a Service)」型、そしてサーバー、CPU(演算処理装置)、ストレージ(外部記憶装置)、OS(基本ソフト)など総合的基盤(インフラストラクチャー)を提供する「IaaS(イアース:Infrastructure as a Service)」型などがある。

 SaaS型は、アプリケーション・ソフトウェアをインターネット経由で提供するASP(Application Service Provider)と同義語のサービスとも解釈され、ユーザー数や利用時間などに応じて料金を支払う従量課金制が一般的である。社内メールやグループウェアなどでの利用が多く、最近では国際会計基準(IFRS)に対応した会計システムの利用も増加している。

 PaaS型では、企業内で使用する業務アプリケーション・ソフトウェアを構築する場合などに、OSやサーバー・ソフトウェアなど、開発に必要な環境がネットワーク上に用意されており、開発者は煩雑な事前準備なしに作業に取り掛かることができる。

 HaaS型は、従来型のホスティングサービスと異なり、仮想化技術を活用してハードウェア・リソースを提供する。ユーザーは、初期コストなしにハードウェア・リソースを利用できるだけでなく、運用・メンテナンスの手間も軽減できる。

 IaaS型は、SaaS型やPaaS型が稼働するためのハードウェア・リソースやOSなどを、仮想化技術を活用して総合的なインフラとして提供するものであり、HaaS型もIaaS型に含めることが多い模様である。

 HaaS型は米アマゾン・ドット・コムが2006年3月に開始した「アマゾン・シンプル・ストレージ・サービス」が先駆けとされ、PaaS型は米セールスフォース・ドットコムが2007年7月に打ち出したコンセプトとされている。いずれも現在では、他の米IT業界大手も同様のサービスを提供している。

 こうした各種サービスに対して、たとえば企業ユーザーであれば、自社のニーズに応じて既存の社内システムと組み合わせながら、必要な機能やリソースだけを調達するケースも見られる。また、提供されたクラウドサービスと自社のコンピューター・リソースやコンテンツなどを組み合わせて、独自のクラウドサービスを事業展開するケースも増加している。(次回に続く)

【クラウドコンピューティング特集】
(1)クラウド普及本格化!各分野に拡大
(2)独自のクラウドサービス事業が急増!
(3)東日本大震災時に真価を発揮!
(4)2015年の市場は約2兆3700億円規模に
(5)米IT業界大手が事業強化へ
(6)国内IT業界大手も事業展開を強化
クラウドコンピューティング関連銘柄一覧
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:32 | 特集

【クラウドコンピューティング特集(1)】クラウド普及本格化!各分野に拡大

■クラウドコンピューティング型サービス(クラウドサービス)の普及が本格化

【クラウドコンピューティング特集(1)】クラウド普及本格化!各分野に拡大 インターネット経由でコンピューター・リソース(各種のハードウェア、ソフトウェア、データなど)を利用する「クラウドコンピューティング型サービス(クラウドサービス)」の普及が本格化してきた。

 クラウドサービスは、必要なコンピューター・リソースを必要な時に必要なだけ利用できる。情報システムの構築・運用コストを大幅に低減できるなどのメリットがあり、世界的に見れば既にIT業界の一大潮流となっている。そして端末市場においても、従来の高機能パソコンから、クラウドサービスに対応した低機能パソコンや、タブレット型携帯端末などにシフトする流れが鮮明になっている。

■次世代送電網「スマートグリッド」や、次世代都市「スマートシティ」にも活用

 クラウドサービスは、企業の情報システム構築・運用分野だけでなく、各種のアプリケーション分野にも広がりを見せている。特に音楽配信の分野では次世代サービスの本命とも言われ、米IT業界大手の参入も相次いでいる。米アマゾン・ドット・コムは2011年3月、米グーグル(google)は2011年5月、それぞれクラウド型の音楽保存・再生サービスを開始した。また、米グーグルは、データをサーバーで管理するクラウドタイプのノート型パソコンの販売を5月15日からアメリカなどで発売を開始した。米アップルもクラウド型の「iCloud(アイクラウド)」サービスを2011年秋に開始する。

 日本では東日本大震災を機に、各種データの保存・管理のリスク分散や、在宅勤務の広がりなどが意識され、クラウドサービスに対する関心が急速に高まっている。情報漏洩などセキュリティー面での課題があるとされているが、次世代送電網「スマートグリッド」や、次世代都市「スマートシティ」にも活用される可能性が高いだけに、市場拡大に向けての期待は大きい。(次回に続く)

【クラウドコンピューティング関連記事】
・2011年06月16日:インフォメーションクリエーティブは減益業績織り込みクラウド関連人気で連日の高値
・2011年06月16日:6月15日より「GMOクラウドPublic」を日本と米国で同日発売
・2011年06月15日:【銘柄診断】インフォマートは2Q期末接近で好利回り買いを集めて続伸
・2011年06月08日:【注目の決算発表】ビットアイルは3Q好決算でネット株買い膨らみ高値肉薄
・2011年05月23日:ネットイヤーが米社との提携を好感しストップ高気配を継続
・2011年05月23日:スターティアの子会社スターティアラボは電子本棚開設パッケージの提供を開始

【クラウドコンピューティング特集】
・(1)クラウド普及本格化!各分野に拡大
(2)独自のクラウドサービス事業が急増!
(3)東日本大震災時に真価を発揮!
(4)2015年の市場は約2兆3700億円規模に
(5)米IT業界大手が事業強化へ
(6)国内IT業界大手も事業展開を強化
クラウドコンピューティング関連銘柄一覧
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:40 | 特集
2011年06月14日

銀座ブランド街に出店したセキドの銀座ラブラブ店・島田康男店長に戦略を聞く

 世界の有名な高級ブランド店が軒を連ねる銀座。そのブランドに囲まれる一等地に出店したセキド<9878>(東2)の『銀座ラブラブ』。出店から1ヶ月余。「銀座ラブラブ」の戦略を島田康男店長(写真)に聞いた。

銀座ブランド街に出店したセキドの銀座ラブラブ店・島田康男店長に戦略を聞く

★他社品を実際にその場で手に取って見比べすることができる、この点が当社の強さ!

――周辺は世界的ブランド店が目につきますね。

 【島田店長】 近くにはティファニー、ブルガリ、ヴィトン、シャネル、カルチェなどの有名な店舗がそろっています。銀座ブランド街ともいわれる場所で、その中の店長を任じられたことで身の引き締まる思いです。

――なぜ、銀座の高級ブランド街に出店されたのですか。

 【島田店長】 当社のファッション事業はバッグ、時計、貴金属、ネクタイなどの高級ブランド品をヨーロッパ中心に海外で直接買い付けて販売しています。とくに、大量生産されていない品、通常では日本に入って来ない品などにマトを絞っている点が特徴です。しかも、銀座ラブラブ店には、各社のブランド品が揃っています。たとえば、バッグの欲しいお客さまは、他社品を実際にその場で手に取って見比べすることができます。店が違うとそれができません。この点が、当社の強さです。

★認知度アップの重要な使命

――他に、銀座出店の狙いはありますか。

 【島田店長】 「銀座」という地名自体のブランド力です。銀座は中国、香港、台湾など東南アジアの観光客の人気スポットです。その真ん中に店を構えることで銀座ラブラブの知名度が高まります。先行き中国など東南アジアでの店舗展開を計画しています。その認知度アップの重要な使命を持っています。また、今回の銀座店で国内25店舗ですが、銀座店には最先端の情報が集まりますから、その情報を他店で活用する効果もあります。有人店舗のほかにもネット販売も始めていますから波及効果も見込めます。銀座店はこうした重要な役割を持っていることで「旗艦店」としての大切な役割があります。

――広さはどの程度ですか。

 【島田店長】 約80坪です。さらに、隣接した場所に1階20坪、2階20坪の未使用のスペースがあります。現在、利用を検討中です。具体的に決まった段階で銀座ラブラブ店のグランドオープンとする予定です。午前10時から夜8時までの営業で年中無休です。もちろん、中国語、英語の話せる社員を配置しています。

――東日本大震災で、銀座を訪れる東南アジアからの観光客は減っているようですが。

 【島田店長】 世界的にも知られることとなったあれだけの震災ですから今は仕方ないと思います。それでも、5月12日のオープン当時は少なかった観光客の方も最近は少しずつ増え始めています。相場の世界には、新規上場企業は「小さく寄り付いて大きく育つ」ことが投資家の皆さんに喜ばれるそうですが、銀座店も大きく育てたいと思っています。

――ありがとうございました。

島田店長

>>セキドのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:45 | 特集
2011年06月13日

米国の「クシャミ」と「肺炎」の関係式は極低位値ごろ株で市場テストも一法=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「米国がクシャミをすれば、日本は風邪を引く」といわれて久しい。久しいどころか、最近の東京市場は、ますます「クシャミ」をした米国人投資家に引き摺り回され、当事者能力をほとんど喪失していることを痛感させられ日々を過ごしている。

 しかし、この相場ロジックは、逆もまた真であるはずだ。それを図らずも明らかにしたのが、今回の東日本大震災の被災による日本のサプライチェーン(供給網)の寸断である。このところの経済指標の発表で、5月以降の米国の景気減速が次々に顕在化しているが、その要因に、1〜3月のガソリン価格の上昇による個人消費の抑制、3月のサプライチェーン寸断による製造業受注の伸び悩みなどが上げられているからだ。「日本が風邪を引く」と少なくとも「米国がクシャミをする」程度の密接な経済関係が、厳然と存在していることが浮き彫りになった。

 もともと米国自体も、完全な健康体であったわけではない。あのリーマン・ショックからすでに2年9カ月を経過しているが、いまだに住宅市場は低迷しているうえに、雇用情勢もなかなか好転しない。「風邪は万病のもと」である。「クシャミ」が「微熱」につながり、さらに「風邪」を誘引するようなことになれば、先行きの景気は、一時的な減速にとどまらず、2番底も懸念される。「クシャミ」が、「肺炎」にまで重症化する関係式、悪化シナリオである。

 このリアル・エコノミーの「クシャミ・風邪」関係式は、マネー・マーケットには何倍にも拡大して返ってくる。積極的なリスク投資が、リスク回避に逆回転し、「株安スパイラル」、「世界同時株安」の懸念なしとはしないのである。5月に続き6月も、いやこの夏相場も含めて、投資家は難しい投資判断を迫られるわけだ。

 「相場は相場に聞け」という相場格言がある。米国のクシャミが重症化するかしないか関係式を試す市場テスト方法がいくつかある。その一つが、極低位値ごろ株買いである。極低位値ごろだけを株価材料とする銘柄が、有力セクターとして幕間相場の一角を形成することになれば、それだけファンダメンタルの経済環境はアゲインスト、輸出関連の主力株は調整相場入りとウラ読みできることになる。そうなればパフォーマンスもバカにはできない。

 もちろんこのテスト方法は、「腕に覚え」の個人投資家向け限定で、「リクツはあとから貨車でやってくる」、「上がる株が成長株」との徹底的な割り切りがなければとても関与できない。すでにこの投資癖のある投資家は、大挙して東京電力<9501>(東1)あたりで試行錯誤しているようだが、バブル相場崩壊前まではウマく機能したこのテスト方法も、最近は主力株自体が材料株化して極低位株に取って替わり、やや失速気味であることもまた確かではある。

――「株安に不思議な株安なし」で
     「ご意見無用」の10銘柄が浮上――


 それを承知で敢えて今回は、この極低位値ごろ株投資のリサーチをしてみることにしたい。6月10日終値現在の全市場で、株価が額面の50円以下にある極低位株は83銘柄を数えるようである。この83銘柄は、プロ野球楽天の野村克也元監督の口癖を真似れば、「株高に不思議な株高あり。株安に不思議な株安なし」を体現するように、ファンダメンタルの業績は水面下推移か超低空飛行で、配当は無配、さらに債務超過銘柄もあり、近々、上場が廃止される銘柄までも含まれている。そのなかで少なくとも、今期業績が改善方向を予想し、PER、PBRが計算できる銘柄に絞り、PERが市場平均以下としてスクリーニングすると次の10銘柄がセレクトされる。

 東証1部では旭テック<5606>ティアック<6803>ランド<8918>、東証2部で明治機械<6334>カーチスホールディングス<7602>、大証2部で南海辰村建設<1850>大運<9363>・ジャスダック市場(スタンダード)でUSEN<4842>プラコー<6347>新日本建物<8893>となる。「ご意見無用」と開き直って市場テストに関与するか、あくまで厳しい自己責任が問われることになる。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:38 | 特集
2011年06月10日

菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望

★引き続き、出遅れ銘柄の散発買い相場

菅総理の辞任は決まりそうにない!出遅れ銘柄の散発買い相場に=犬丸正寛の相場展望 来週(13日〜17日)も、『政局を睨んだ相場』が予想される。

 菅総理が辞任を表明したのは6月2日。ずいぶん、日数が経過したと思われるが、まだ実際には日は浅い。総理としては、そう簡単には・・・・ということだろうか。

 今、仮に、時計の針を10年ほど先に進めたとしよう。そのうえで、書物に記されるだろう菅内閣の成果、特徴はどういうものだろうか。どうも、あまり良いことは記されないように思われる。

 たとえば、

・3・11大震災に見舞われた不幸な内閣。
・原発の放射能を撒き散らした内閣。
・東電との間がうまくいかず、危機対応の敏捷性に欠けた内閣。
・景気を悪くし、財政をさらに悪化させた内閣。
・中国にコケにされ、ロシアから北方領土は返さないと言われた内閣。
・子供手当てなど子供が好きな内閣。
・第1次内閣(2010年9月)を含め、日経平均の1万円台は10年11月〜11年3月までの短い期間しかなかった内閣。

・・・などなど、あまり芳しくないことばかりだ。

 大震災というアンラッキーな面はあったとはいえ、しかし、ピンチをチャンスに生かす腹の据わった政策もみられなかった。

 こうした、歴史に嬉しくない名を残したままではおもしろくないだろう。総理としては、せめて、「花道」は飾りたいのではないか。野党も花道くらい準備したらよいのではないかと思われるのだが。

 ということで、まだ、しばらくは菅総理の辞任は決まりそうにない。相場も、とくに主役の外国投資家は様子見だろう。引き続き、出遅れ銘柄の散発買い相場だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:29 | 特集

久しぶりに中継放送を見て、「プロ野球銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 久しぶりにプロ野球をテレビで見た。待合室でついていたテレビが中継放送をやっていて、かなり長い待ち時間があったため、5イニングくらいジックリ見ることができたのだった。私はスポーツには関心が薄いため、プロ野球は3〜4年ほど前に球場で見たのが最後だし、テレビでは、ニュースなどの映像でたまたま見たようなケースを除けば、きちんと試合を見るのは10年ぶりくらいかもしれない。

 一番の感想は、「最近のプロ野球のテレビ中継は、私のようなド素人が見ても楽しめるようにつくられているんだなあ」ということだった。まず、解説は丁寧で分かりやすい。ちなみに私が見た時は、江川卓氏だった。江川氏の顔をテレビで見たのも久しぶりだ。

 そして、各選手の簡単なデータが画面に出るので、「そうか、この選手が今の主砲なんだな(単なる「4番打者」ではなく、「主砲」)」と分かれば、たとえば「2死、走者1、2塁」という時にその選手がバッターボックスに立つと「1発長打が出るか?」とドキドキする。たとえば「足が速く、盗塁が得意な選手」だと分かれば、その選手が塁に出ると「盗りに行くかも」とワクワクする。また、ピッチャーの投げた球種やゾーンなども画面に出るので、そうした面からも楽しめた。

 プロ野球に限らず、ゲームをはじめとしたどの娯楽分野もそうなのだろうが、今の時代は、コアなファンを大切にしつつも、どれだけ広い層からお客を取り込めるかが勝負なのだろう。だからテレビ放送でも、こうした「楽しんでもらうための工夫やサービス」をこらしているのだろうなあ、と思ったのだった。

 「プロ野球銘柄」を見てみた。

★日本ハム〈2282〉(東1)

 北海道日本ハムファイターズの日本ハム<2282>(東1)を入れる。10日終値は17円高の1092円。単位1000株。PERは約14.7倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートは5月31日につけた直近高値1144円から反落し、続落トレンドで来ていたが、ここへ来て反発。まずは1150円フシまでの戻りが目標となりそうだ。野村証券が5月27日に出した投資判断では「買い」、目標株価1500円とされた。また、今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益。さらに、東洋経済新報社の6日付け『四季報速報』では、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ており、業績面からも買い安心感がある。

★ヤクルト本社〈2267〉(東1)

 東京ヤクルトスワローズからヤクルト本社<2267>(東1)を入れる。10日終値は32円高の2211円。単位100株。PERは約27.6倍、PBRは約1.7倍となっている。チャートはここ数日、2100円台後半を中心にモミ合っていたが、本日は上放れ。この勢いでまずは2300円フシまでの戻りを目指す。今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益。また、8日付けの『四季報速報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、さらに次期2013年3月期は増収増益と観測されている。業績面からも買い安心感のある銘柄といえそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:49 | 特集
2011年06月06日

2008年相場再現を先取り6月の期間限定で直近IPO投資が浮上余地=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 6月相場は、5月相場に続いて波乱含みのスタートとなった。日経平均株価は、月足で5月に続いて4本目の陰線を引く可能性なきにしも非ずである。引き続き外部環境はアゲインストだからだ。原発事故の収束は、「一進一退」どころか「一進三退」と不透明化しそうだし、政界激動の「菅おろし」も、誰がいつ菅首相の首に鈴をつけるのか、問題先送りである。

 経済情勢も、6月末の米国の金融緩和策第2弾(QE2)の終了を前に、経済指標の下ぶれが続いている。東日本大震災の被災、操業停止から国内のサプライチェーン(供給網)の回復が、次々に伝えられているが、今度は、海外のデマンドチェーン(需要網)の息切れが心配になる。6月相場も、5月に続き今年後半相場の方向感を探る分岐点となりそうだ。

 こうした先行きの相場シナリオを描き切れない手詰まり相場下で、かつてはリスクを最小化する相場ローテーションが機能していた。主力株の調整とともに、短期資金中心の極低位値ごろ株が動意付き、外国人投資家の保有比率の低い新興市場株に資金が流入し、ここで回転を効かして温まった資金が、やがて再度、主力株に還流して相場を修復するローテーションである。

 IPO(新規株式公開)投資も、その相場ローテーションの有力な一角を形成していた。IPO投資のセールストークには、必ず「値動きの軽い」、「シコリにない」などとつくことが、新規資金の流入やシコリ銘柄からの乗り換えの加速要因となった。

 このIPO投資が有効になれば、このあとに続くのが直近IPO銘柄買いである。上場人気が一巡し下値を固めている銘柄を再度、買い上げ、上場人気の再現を狙ういわば一種の「リターン・リバーサル」戦術である。

 今年のIPO市場は、3月3日に第1号が上場し3月23日まで7銘柄が公開済みだが、東日本大震災で3銘柄が上場を延期、6月9日上場のクロタニコーポレーション<3168>(東2)から再開され、月末の29日まで6銘柄が公開予定されている。米国市場ではIPOがブーム目前となっているようで、この写真相場の日本市場で、相場ローテーションとしてIPO人気が再燃するか、6月相場の1つのポイントとなることになる。

 2008年9月のリーマン・ショック当時も、上場延期や発行株式数・売り出し株式数の下方修正などが続いたが、IPO投資が市場認知度を高めたのは、グリー<3632>(東1)が、3ヵ月後の12月17日に東証マザーズに上場されて人気化してからである。IPO投資も、2008年通りならやはりこの6月が、後半を占う重要分岐点になる可能性がある。

 そこでこれの希望的観測を先取りすれば、6月相場の期間限定で、直近IPO投資の一考余地が浮上してくる。既上場7銘柄のうち前週末6月3日の終値が、公開価格を上回っているのはわずか3銘柄、上場来高値を上回っているのは皆無という現状からすれば、まさに「リターン・リバーサル」のターゲット銘柄に該当する。

 直近IPO銘柄のうち、上場期日順にファンダメンタルの今期業績が増収増益予想にある駅探<3646>(東マ)カルビー<2229>(東1)アイディホーム<3274>(JQS)アイ・アール ジャパン<6051>(JQS)ピーエスシー<3649>(JQS)などを注目するところだろう。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:51 | 特集
2011年06月03日

菅総理の辞任表明は企業の決算発表を真似たようなやり方=犬丸正寛の相場展望

■『梅雨の晴れ間的な相場』を予想

菅総理の辞任表明は企業の決算発表を真似たようなやり方=犬丸正寛の相場展望 来週(6日〜10日)は、『梅雨の晴れ間的な相場』が予想される。

 菅総理の辞任表明はあったものの時期は「未定」。最近の企業の決算発表で、次期見通しを未定とするところが多いのを真似たようなやり方だ。

 また、印象としては、成績不振に喘ぐベースボールチームの監督が責任は認めたものの、シーズンが終わるまでは監督を辞めないと言っているのと似ている。果たして、ファンや選手が納得するだろうか。このまま収まるとは思えない。ましてや、グローバル時代において世界は、「辞める」といった総理を交渉の相手にするだろうか。これから、底流では新政権への形と政策展望が模索されるだろう。

 恐らく、今後、外国人投資家は日本株投資について様子見となるだろう。外国人投資家が買わなければ、力強い相場は難しいだろう。注目される材料としては、「第2次補正予算」の規模を見守りながらの復興関連銘柄を物色する動きは予想される。

 また、「節電の夏」を控え、クールビズなどサマーストック株も注目されるだろう。ただ、日本の投資家の買いは短期資金が中心であり、腰の入った買いは期待し難いだろう。今年の梅雨は長そうだ。「梅雨の晴れ間」の相場展開だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:40 | 特集

宮沢賢治の作品にも出てきたエピソードから…「鳥」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、なにげにパソコンを眺めていたら、席のすぐ近くにある窓に突然「ゴツン」と何かが当たってきて驚いた。見ると、窓ガラスにぶつかってきたのは、どこからともなく飛んできた鳥だった。スズメのようだったが、もう少し大きいようにも思えたので、別の種類の鳥かもしれない。その鳥は、もう一度、窓ガラスにゴンと体当たりをした後、羽をバタバタさせてから「あ、ここにはガラスがあるんだ」と気づいたようで(たぶん…w)、そのままどこかへ飛び去って行った。

 窓は高さ1.2メートル、横幅1.7メートルくらいの普通のサイズで、とくに大きくもないし、ガラスは特段きれいに磨き上げているわけではないのだが(笑)、まあそういうこともあるらしい。

 そういえば、宮沢賢治の名作『セロ弾きのゴーシュ』に、郭公(かっこう)が、主人公のゴーシュの家の窓ガラスに何度もぶつかるシーンがあったなあと思い出した。鳥がガラスにぶつかる習性(?)があることを、宮沢賢治も知っていたんだろうな…と思ったりしたのだった。

 社名に「とり」のつく銘柄で、優良株を探してみた。

★酉島製作所〈6363〉(東1)

 ポンプの大手メーカー、酉島製作所<6363>(東1)を入れる。3日終値は18円安の1110円。単位100株。PERは約17.5倍、PBRは約1.0倍となっている。チャートは5月2日につけた直近高値1303円から反落し、以降は続落トレンドで来ている。今後の地合いにもよろうが、下値フシ1100円ラインにあたり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある、1200円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。

★鳥居薬品〈4551〉(東1)

 JT<2914>(東1)グループで、医薬品の製造・販売事業を行なっている鳥居薬品<4551>(東1)を入れる。3日終値は20円安の1538円。単位100株。PERは約34.1倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートはこの2〜3ヵ月ほど、上値1670円前後、下値1510円前後のボックス圏を形成している。底値の拾い時と見て、まずは上値1650円フシ上抜けを目指す。今期配当金は9月中間期末、2012年3月通期末それぞれ20円の年間計40円予想。現在の株価で利回り約2.6%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:42 | 特集
2011年06月02日

内閣不信任決議案が否決!株式市場は十分に織り込んだものとはいえない=犬丸正寛

内閣不信任決議案が否決!株式市場は十分に織り込んだものとはいえない=犬丸正寛 内閣不信任決議案が2日、衆議院で否決された。2日の日経平均は164円安の9555円だった。しかし、この日の日経平均はNYダウの急落で朝方から安く、不信任案の否決を十分に織り込んだものとはいえない。明日3日(金)からの動きが注目される。

 なぜ、否決されたのだろう。政治の専門ではないので詳しいことは分からない。敢えて言うなら、
(1)菅総理が前提つきとはいえ辞任を口にした
(2)小沢元代表が投票を欠席した・・・
ことがあるように思われる。

 辞任とは、素人目には、昔なら殿様の切腹のようなことかもしれない。ならば、武士の情けということが投票欠席だったのかもしれない。もちろん、その前には長老による引導を渡す言葉もあったということだろう。かくして、殿(総理)の辞任表明と引き換えに藩の取り潰しならぬ、党の分裂を避ける道が選ばれた。

 さて、総理の前提とは、「復興に一定の目処が立てば」ということだった。一定ということに対する「時期と程度」の目処は難しい。「幸せかどうかは本人の心が決めるもの」という言葉があるが、どことなく似ている。勝手に目処について解釈すれば、
(1)第2次補正予算の概要を決めたとき
(2)被災後の初盆を終え、被災者を弔い、かつ震災から6ヶ月経ったとき
(3)辞任を口にした以上、外交面には明らかにマイナスだから外交が本格化する秋までの時期・・・
といったことが考えられる。

 一方、マーケットはどのように織り込んでいくか。
(1)第2次補正予算の規模と効果
(2)辞任後の新内閣と政策・・・
という2点だろう。

 とくに、外国人投資家にとっては、政局不安定な日本株をこれまでのように本腰を入れて買うことはできないのではないか。それをくつがえすとすれば第2次補正予算の規模が10兆円を超えるような規模となることだろう。しばらくは、復興関連銘柄中心の個別物色の相場展開が予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:11 | 特集
2011年05月30日

「一粒で2度動く」業績予想未定銘柄の2度目の業績開示には待ち伏せ余地=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「一粒で2度おいしい」とは、昔懐かしいグリコ・アーモンドキャラメルのキャッチコピーである。このキャッチコピーよろしく株価が、2度動いているのが、3月期決算会社で今期業績予想を未定、非開示とした銘柄である。4月末〜5月初めの決算発表時に今期予想を未定として株価が上下どちらかに反応し、前週あたりからその未定として今期予想を開示し、また売り、買いどちらかの株価評価につながっている。

 しかも、遅れて開示した今期予想が、続伸を見込んで市場コンセンサスを上回ったケースでは、株価も好感高を演じており、「2度目のおいしさ」はぜひ満喫したくなるのが投資家の当然の投資スタンスというものだ。東京エレクトロン<8035>(東1)は、今期予想が市場コンセンサス未達でその後の株価は伸び悩んだが、日立メディコ<6910>(東1)安川電機<6506>(東1)日立建機<6305>(東1)などは、市場コンセンサスをクリアして株価も好感高、下げた株ほどよく戻る「リターン・リバーサル」買いの有力候補銘柄に名乗りを上げているからなおさらである。

 もちろん今期業績を未定と予想したのは、東日本大震災の影響である。大震災の景気全般への心理的影響、サプライチェーンの復旧・復興動向、電力使用制限の対応など不確定要因が多すぎて、合理的な算定が困難としたからである。しかしいつまでも未定のままとはいかず、今月末に集中開催される定時株主総会までには、予想を開示してくるとするのが一般的な見方となっている。日産自動車<7201>(東1)のように、業績予想と株主総会の開催予定日を未定とした例もあるが、月末接近とともに両方を同時発表の可能性も想定される。

 ただ注意しなければならないのは、業績未定予想銘柄にも、純粋未定会社とそうでない会社があることだ。予想未定会社でも、決算発表の翌日付けの日本経済新聞の投資・財務ページには、しっかり今期予想の売上高、経常利益、純利益が打ち出されているケースが大半だからである。主力株のなかで今期予想が空欄となったのは、日立製作所<6501>(東1)ルネサスエレクトロニクス<6723>(東1)JR東日本<9020>(東1)ソフトバンク<9984>(東1)など数少ない。

 しかもこの日経の業績予想は、はなはだ的確なのである。安川電、日立建、さらに前週末27日発表の日立物流<9086>(東1)に遅れて開示した今期予想などは、日経予想とほぼ同レベルとなった。日経の担当記者の取材力、業績分析力には恐れ入るほかない。

 だから遅れて開示される今期予想が、この日経予想を上回るサプライズとなるのか、それとも日経予想通りとなって好材料・悪材料出尽くしと評価されるかによって、株価も2度目の動意を示すことになる。全般相場が手詰まり感を強めるなか、個別物色銘柄として浮上する展開も想定される。

 子会社が相次ぎ強気予想を打ち出した日立を筆頭にオリエンタルランド<4661>(東1)富士フイルムホールディングス<4901>(東1)パナソニック<6752>(東1)TDK<6762>(東1)アドバンテスト<6857>(東1)日産自動車<7201>(東1)ホンダ<7267>(東1)日立ハイテクノロジーズ<8036>(東1)などの動向からは目を離せず、待ち伏せ余地もあることになる。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集
2011年05月27日

来週の相場は2次補正の規模を睨む動き=犬丸正寛の相場展望

★3〜5兆円なら売り、10兆円規模で買い

来週の相場は2次補正の規模を睨む動き=犬丸正寛の相場展望 来週(30日〜6月3日)からの相場は、『第二次復興予算3〜5兆円は売り、10兆円で買い』を、睨んだ展開だろう。

 日経平均は、5月2日に瞬間1万0017円と1万円台乗せがあった。これは、ビンラディン氏殺害でテロ終結見通しからNYダウが上伸したのに引っ張られた側面が強い。基本的には、日経平均は9400〜9800円のボックス相場といえるだろう。3月の場中安値8227円に対しては15%程度上の位置にある。

 なぜ、戻り高値圏でモミ合っているのか?
(1)復興特需で先行き日本経済の回復が期待できる。
(2)その回復を見込んで外国人投資家が3兆円近く買い越していることがある。外国人投資家の目から見れば、アメリカの景気に不透明感が台頭、中国など新興国にもインフレ懸念からアクセルは踏み込めない状態。EUにいたっては金融不安で危険な状況。

 そうした中で、日本は「震災の復旧・復興投資が確実」なわけだ。今、世界を見渡して、「投資が絶対的に増える国」は日本しかないといえる。もちろん、日本も財政状態は厳しいとはいえ、個人金融資産は1400兆円もある。先行き間違いなく経済、景気が上向く日本は、外国人投資家にとって、「非常においしい投資先」なのである。

 日本の投資家もこの点は百も承知している。問題は、いつボトムとなって回復に転じるかである。われわれ、日本の投資家は阪神淡路大震災で、「震災→経済悪化→景気ボトム→景気回復」のサイクルを体験済みである。

 とくに、阪神淡路大震災の時は1995年1月の震災発生からTOPIXが底打ちするまでに5ヶ月かかっていることは、よく知っている。今回も同じ期間とみれば8月頃が底打ちの目安となる。今は、まだ早いとわれわれ日本の投資家は見ているわけだ。

 しかも、政治がガタついている。サミット終了後には内閣不信任案が提出される可能性が強くなっている。福島第一原発の冷却水注入での中断、継続を巡って一貫性のない政府と東京電力の間柄。国民の間に不信感が強まっていることは間違いない。この点を野党は見逃さないだろう。

 こうした状況の中で第二次補正予算はどうなるのか。遅れるほど景気には悪影響となる。内閣総辞職と引き換えに予算成立も囁かれはじめている。仮に、その場合でも、「第二次補正予算の規模が3〜5兆円だったら売り。10兆円規模でやっと買いだろう」とのマーケットの見方だ。関東も梅雨入りしたらしい。相場も政治もしばらくは、ジメジメが続きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:11 | 特集

平山郁夫の画文集『西から東にかけて』を読んで=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 平山郁夫の画文集『西から東にかけて』を読んだ。日本画の大家である平山氏(1930−2009)が、ヨーロッパ、中東、インド、東南アジア、中国などの各地へ行き、仕事をした際の経験談や回想が綴られ、風景や遺跡などの素描が添えられているものだ。

 私のイメージでは、日本画家というのは「静」のイメージが強い。とくに平山氏のような大家ともなるとそうだ。が、この本を読むと、平山氏は若い頃から晩年まで、かなりの奥地にも多く出向いて、遺跡などの写生などもたくさんしていらっしゃったようだ。それだけでも尊敬に値すると思った。さらに、文を読むと、それぞれの土地や人や文化に対して、素直に尊敬の念を抱き、暖かい目で見ておられるのを感じた。

 平山氏の作品が多くの方々に好まれるのは、作品自体の素晴らしさもさることながら、そうした、ご自身の人となりが画面ににじみ出て、それで好まれるのではないだろうか…、などと、この本を読んで思ったのだった。

 本のタイトルから連想して、社名に「西」と「東」のつく銘柄で優良株を探してみた。

★河西工業〈7256〉(東1)

 自動車インテリア部品のメーカー、河西工業<7256>(東1)を入れる。27日終値は11円高の400円。単位1000株。PERは約6.1倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートはこの2ヵ月ほど、400円ライン前後でモミ合っている。モミ合い上放れで、まずは次のフシである450円ライン奪回を狙ってみる。ただ、信用買い残が大きく膨らんでいる点、今期2012年3月期連結業績予想は未定としている点など、気になるところもある。押し目小すくいでジックリ待つのが無難か。

★関東天然瓦斯開発〈1661〉(東1)

 天然ガス生産事業、地方都市ガス事業を行なっている関東天然瓦斯開発<1661>(東1)を入れる。27日終値は5円高の449円。単位1000株。PERは約15.2倍、PBRは約0.4倍となっている。チャートは3月25日につけた年初来高値595円から反落し、続落トレンドで来ていたが、450円フシにあたり、ここ数日はリバウンドのきざし。まずは次のフシ500円ラインまでの戻りを目指す。ただ、筆頭株主が東京電力である(約2割保有)点と、今期2011年12月期連結業績予想が前年比減収減益である点は気になる。しかし中期チャート見ると現在は安値圏にあり、今期連結業績予想は2月に発表した当初予想が据え置かれている。地合いにもよろうが、もうしばらくは小幅リバウンドトレンドが続くと見たい。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:06 | 特集
2011年05月23日

15勝4敗1分けの「外れMSCI銘柄」で日本市場の底力を試すのも一考余地=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「15勝4敗1分け」である。日本時間の5月17日早朝に発表されたMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)株価指数の定期入れ替えで、同指数の組み入れから削除された20銘柄の前週末までの4日間の株価パフォーマンスを検証すると、そんな結果となった。

 勝率は7割5分に達している。削除前の16日終値に比べ、株価が下回ったままなのはわずか4銘柄にしか過ぎず、1銘柄はイーブンである。この勝率をどうみるか、はなはだ判断が分かれることになる。よく健闘していると拍手を送るか、20銘柄の外国人持株比率は平均すると20%を超えて高いから、これからリバランスの持株比率低下を受けて需給調整の本番を迎えるとみるか悩ましいことになる。

 とにかく「想定外」、ネガティブ・サプライズであった。下馬評では、削除銘柄の本命として3銘柄が上がり、新規採用銘柄には5〜7銘柄がノミネートされて先取りの動きもあった。それだけに新規採用は皆無で、削除だけ20銘柄というのは、これまで恒例のイベントとしては異例中の異例である。しかもその異例中の異例が、さらに異例なのは、削除20銘柄のうち、3銘柄の17日の高値が、16日の終値を上回ったケースもあったことである。20銘柄が、20戦全敗でなく、3勝17敗の結果となった。

 マーケットコメントとしては、東日本大震災の影響で日本株の株価が急落し、株式時価総額が減少、MSCIが定める基準を満たさなくなったことが、削除20銘柄、新規組み入れゼロの要因とされた。同株価指数の日本株比率は8.81%から8.72%に低下し、その代わりに中国やインドの新規組み入れ銘柄が純増した。いよいよ株式市場でも「ジャパン・パッシング(日本通過)」や日本株の「ガラパゴス化」が本格化するかと懸念材料視された。

 それだけに、その後の「15勝4敗1分け」の株価パフォーマンスは、よくよく熟読玩味が不可欠となる。それでなくともこのところの日本株は、まさに米国市場と中国市場に挟まれて、「コピー相場」となって、独自材料で動く要素がますます薄れ、投資主体別の動向も外国人投資家任せオンリーとなっている。

 だからことによったら、MSCI削除15銘柄の健闘は、DOWAホールディングス<5714>(東1)のように、国内大手証券が投資判断と目標株価を引き上げて示現したケースもあるが、もしかしたら「腐っても鯛」で日本の株式市場の独自性、底力の発揮である可能性も捨てきれないのである。DOWAのほか、日清紡ホールディングス<3105>(東1)日産化学工業<4021>(東1)トクヤマ<4043>(東1)ミツミ電機<6767>(東1)などの「外れMSCI銘柄」の逆張りで試してみるのも一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:07 | 特集
2011年05月20日

株主総会を意識した展開を予想=犬丸正寛の相場展望

■全般相場薄商いの中で個別物色が続く相場

株主総会を意識した展開を予想=犬丸正寛の相場展望 来週(23〜27日)以降の相場は、『株主総会を意識した展開』が予想されそうだ。

 3月期決算発表が一巡したことで、個別物色の動きがいっそう強まるとみられる。その中で、(1)株主総会を控え、PBRが1倍を割っているような割安銘柄、(2)4月、5月、6月、7月、8月期決算(中間期含む)銘柄への物色、(3)サマーストック関連、などが注目される可能性が強い。

 PBR(株価純資産倍率)は、「株価」÷「1株純資産」で計算される。1株純資産は会社の解散価値でもある。たとえば、1株純資産500円に対し、株価が200円だったとしたらPBRは0.4倍。こういう会社に対しては、株主側からみれば、極端なことを言えば、マーケットにおいて200円で売買されるより、会社を解散する方が500円にもなるから大いに得である。

大震災のような異変でPBRが1倍を割り込むことは仕方ないとしても、万年的に1倍を割り込んでいることは、経営者のマーケットとの対話が欠けていると受け取られる。株主総会で株主側から質問と注文の多い点である。今は、やや下火となったものの、外国ファンドが株集めするころはPBR1倍割れが多い。

 一方、3月期決算の発表一巡で短期売買筋は、4〜8月の決算期銘柄に目が向いている。この中には比較的、消費関連が多く、とくに、暑い夏と電力不足を考えれば、「サマーストック関連」が動く可能性は強い。

 引き続き、全般相場薄商いの中で個別物色が続く相場だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:01 | 特集

今まで知らなかった世界を垣間見て、「おしゃれ銘柄」=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ここ最近、ネットでおしゃれ関連サイトを見ることにハマっている。何かの折に、たまたまバナー広告をクリックしてヤフーショッピングサイトに入ったのがきっかけだった。ちょっと検索をかけると、いながらにして、洋服、バッグ、靴、アクセサリーをはじめとしたさまざまな商品がたくさん見られる。ヤフーオークションサイトやコメ兵などのサイトでは、ブランド物でもユーズド品が安く購入できるようで、今まで知らなかった世界(?)を垣間見たようでおもしろい。

 また、日本ではあまり知られていないブランドや、日本未入荷の商品を専門的に扱うサイトを見るのも楽しい。過日ウィリアム英王子と結婚したケイト・ミドルトン(キャサリン夫人)さんが愛用しているというイギリスのブランドのワンピースを見た。ほかにも、有名セレブ(女優さんやミュージシャンなどの具体的な名前が挙げられている)が愛用しているというバッグやアクセサリー、ファッション業界で注目されている新進モデルが愛用しているというブランドなど、いろいろ出ていておもしろい。これまた、今まで知らなかった世界を垣間見るようで楽しいのだった。

 上記から連想して、アパレルなどの銘柄を見てみた。

★しまむら〈8227〉(東1)

 実用衣料・ファッション衣料店を全国で約1650店展開する、しまむら<8227>(東1)を入れる。20日終値は50円安の7510円。単位100株。PERは約12.9倍、PBRは約1.3倍となっている。株価は3月15日につけた年初来安値5680円から反発し、以降は上昇トレンドの好チャートとなっている。7400円ラインの押し目を拾い、中期で次のフシ8000円ラインを目指す。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しにも期待してみる。

★ワコールホールディングス〈3591〉(東1)

 婦人下着トップのワコールホールディングス<3591>(東1)を入れる。20日終値は1円安の991円。単位1000株。PERは約35.5倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートはここ数日、2011年3月期連結業績予想の下方修正などを受け、底値圏の990円台でモミ合っている。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある、1050円ラインまでの戻りが目標となろう。

 同社には「接触冷感素材を使用した男性用ステテコ『冷やテコ』」や、「通気性が55%アップした『さら肌ブラ』」などの製品があり、節電クールビズ関連としての買い材料も出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:13 | 特集
2011年05月18日

今仙電機製作所は海外の積極的な強化が目立つ=犬丸正寛の銘柄カルテ

■景気に明るさが加わって自動車販売が上向くまでは同社株は出番待ち

犬丸正寛の銘柄カルテ 【どうなっている】 今仙電機製作所<7266>(東1)=東日本大震災発生直前の3月10日終値は1327円。震災下げでは3月15日に2009年6月以来の水準となる850円まで下げた。3月22日には1187円まで39.6%戻し、この間のTOPIX(東証株価指数)の上昇率29.4%は上回ったものの、震災前水準は回復できていない。4月上旬以降は1000〜1070円のモミ合い。17日(火)終値1024円は年初来高値1450円(2月21日)に対し7合目水準。

 業績は営業利益でみればピークは2008年3月期の66億7600万円。以後、2009年3月期36億8700万円、2010年3月期51億8500万円、そして2011年3月期64億1400万円(23.7%増)と、ほぼ最高水準まで回復している。

 【どうなる】 2012年3月期の会社側見通しは「未定」。同社の主力はパワーシートデバイスなど機構製品、電子ユニット、ランプ、ホーンなど自動車関連製品。国内の自動車販売は厳しいものの、海外は好調。テネシー州に米国第二の生産拠点として新工場を設置、操業開始に向け準備中。タイにも第二工場を設置、中国においても広州に次ぐ第二の生産拠点「武漢今仙電機」の設立を決定など、海外の積極的な強化が目立つ。こうしたことから2012年3月期も高水準の業績が予想されそうだ。

 前期の営業利益率は7.7%(2010年3月期7.0%)、1株利益は206.2円、配当は年20円(同年17円)だった。

 株価が震災前水準を回復できていないことはホンダ(同社の1位株主)など自動車株の影響は大きい。全般相場次第では4ケタ割れも予想されるものの、基本は1000円ていどでのモミ合いとみていいだろう。

 【どうする】 5月17日(火)の1024円は、前期実績での配当利回りは1.9%、PERは4.9倍。とくに、PERでの割安が目立つ。年初来高値をつけた2月頃に高水準だった信用買残は3月の下げでそうとう減った。需給面での売り圧迫はなさそうだ。

 一方、低PERは裏を返せば人気性に乏しいことである。このため、同社株単独での活躍は考え難いだろう。ホンダ、トヨタといった自動車株の活躍が必要だろう。震災復興のツチ音が高まり、景気に明るさが加わって自動車販売が上向くまでは同社株は出番待ちだろう。短期投資向きではなく中長期向き。1000円以下を仕込んで待つのがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:26 | 特集
2011年05月16日

制御可能で再臨界の懸念のない5月末の配当利回り買いでまず安全第一を優先=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 制御可能なのか?制御可能として、いったい誰が制御しているのか?考えさせられるトラブルが目白押しである。もちろん大型連休明け後の5月相場の動向が第一の関心事となるが、それ以上に深刻化が懸念されるのが、東京電力<9501>(東1)の福島第1原子力発電所の事故収束であり、欧州の財政債務不安である。

 原発事故の収束は、4月17日に東電が発表した工程表によれば、原子炉を安定的に冷却するステップ1がそれなりに進展しているはずだった。ところが、この最も処理が進展しているはずの1号機で、炉心溶融(メルトダウン)が起こっているのが明らかになり、新たな核分裂が発生する最悪の再臨界まで懸念されている。全国民をテレビの前に釘付けした原子炉建屋への注水作業はいったいどんな意味があったのか、事故処理は、発生当初からまったく変わっておらず、そもそも制御が可能だったのかと不安が高まる。

 欧州の財政債務不安も、またまたギリシャの再登場であり、ポルトガルの再出番である。ギリシャは、ユーロ圏からの離脱検討が観測報道され、格付け会社から長期債務格付けを2段階引き下げられた。この問題は、1年前の昨年の大型連休入り直前に両国の国債の格付けが3段階、2段階引き下げられ、世界各国の株価の大波乱要因となった。今回もこの不安再燃が、原油価格、金先物価格を直撃して下ぶれリスクを高めている。まさにメルトダウンであり、再臨界であり、そもそも制御可能なのか、誰が制御できるのかと不安になる。

 まさに内憂外患である。こうした厳しい環境下では、少なくとも株式投資だけは制御可能で、再臨界の懸念のない安全第一を心掛けることが肝要となる。そこで5月末の配当取りを狙う好配当利回り買いが浮上する。5月期決算会社の期末配当か、11月決算会社の第2四半期配当に照準を合わせるのである。ただし東電のように期末ギリギリに期末配当を未定にした前例もあり、この懸念があるかどうか確認は怠れない。東日本大震災後に発表した第3四半期決算、第1決算の内容を熟読玩味することが不可欠となる。

 タクトホーム<8915>(東1)日本オラクル<4716>(東1)佐鳥電機<7420>(東1)ミタチ産業<3321>(東1)イワキ<8095>(東1)などに網を広げて置くことに一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:28 | 特集
2011年05月13日

復興関連株の第二幕相場は、まだ早い!今後の展開は?=犬丸正寛の相場展望

復興関連株の第二幕相場は、まだ早い!今後の展開は?=犬丸正寛の相場展望 来週(5月16日〜20日)の相場は、大きい下げはないとみられるものの、引き続き上値の重い展開だろう。

 日経平均は5月2日の連休の谷間につけた1万0017円から5月13日(金)には9552円まで4.6%下げた。調整としては大きいものではない。ただ、30日線を4月20日以来、久々に割り込んだことで「買い方」は腰が引けてくる。このため、わずかな売物でも下げやすく、瞬間的には4月19日の安値9405円まで押す可能性はある。ただ、週前半にも下げるのか、あるいは、一旦、戻して下げるのかは不透明。いずれにしても、下値は9405円程度、上値は9850円程度だろう。

 一方、これまで、日本株堅調の背景となっていたNYダウにも、ひところのような一本調子の上昇が見られなくなっている。高値波乱の様相を示し始めている。NYダウも去る4月29日に1万2810ドルの高値をつけ、リーマンショック後の安値6469ドル(2009年3月)から日柄で2年超、上昇率で2.0倍と、ひとつのフシどころを迎えている。つまり、リーマンショック後の大不況に対する景気テコ入れ政策は、「まだ続くのか」、あるいは、「もう必要ないのか」という見極めを必要とするところに来ているということだろう。

 ヨーロッパでは、ギリシャの財政問題が引き続きくすぶっている。個人でも企業でも国家でも膨らんだ借金を返済することは簡単ではない。まだ続くと見ておかなくてはいけない。

 日本も財政赤字は膨らむ一方で、今回の震災でさらに状況は厳しくなる。しかも、放射性物質をいまだに出している福島原発。原子炉の炉底に穴が見つかり汚染水が流出というから漁業への影響はさらに拡大する。しかも、神奈川県南足柄市の一番茶から放射能物質が出てきたという。あんなに遠くまでも、という驚きである。風評は慎まなくてはいけないが、誰もが本心は心配で怖いことなのだ。

 しかも、今年はもう台風1号に見舞われた。この夏、どうなるのか心配は募るばかりだ。しかし、政府からは日本列島改造の青写真は出て来ない。

 震災時下げで日経平均は3月15日に終値で8605円だった。2ヶ月後の5月13日の終値9648円は、2ヶ月前に対し1043円上に位置する。率で12.1%上だ。さきほどから気になる材料をタラタラと並べている割には、足元の日経平均はよく持ちこたえている。

 これは3月15日の日経平均ベースの1株利益が642円だったものが5月13日現在の予想値では592円と、大震災の悪環境の中で、それほど落ち込んでいないことが大きい。今後も1株利益が頑張っている間は相場の大きい崩れはないだろう。今後も企業業績の動向を注意深く見守る相場だろう。

 復興関連株の第二幕相場が始まるには、まだ早すぎるようだ。しばらくは個別物色相場の展開だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:40 | 特集

「日本企業の良さ」から連想して、サービス業銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、日本メーカーの化粧品に凝っている。以前は欧米系のブランド商品を使っていた。私はバブル世代なので、少し高くてもブランド物がほしいと思ってしまうのだ(笑)。が、たまに海外旅行をした際に免税店で買うと意外に安く、「普段はずいぶん割高なお金(関税など)を払っているんだなあ」と思っていたのだった。

 そこで最近はなるべく日本メーカーの商品を買うようにしている。いくつかのメーカーの物を買ってみたが、どの店頭でも、どの店員(美容部員、ビューティーアドバイザーなど)さんも、きちんと接客をしてくれて、お肌の状態やお手入れなどについてもキメ細かく説明してくれる。それって当たり前なのかもしれないが、これまで、一部の外資系メーカーの一部の店員さんからひどい接客をされた経験のある私としては、技能や能力にバラツキがなく、高品質で粒ぞろいの人材を見ると、感激してしまうのだ。

 日本企業の強みは商品力だけでなく、キメ細かいサービスにある、とはよく言われることだが、こうしたことから見ても、「なるほどそのとおりだ」と思ったのだった。そこから連想して、サービス業セクターで銘柄を探してみた。

★NECフィールディング〈2322〉(東1)

 コンピュータ保守会社で国内最大級というNECフィールディング<2322>(東1)を入れる。13日終値は3円高の898円。単位100株。PERは約9.07倍、PBRは約0.65倍と割安になっている。チャートは昨年12月につけた直近高値1080円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。900円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングか。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある950円ライン、さらに震災前の1000円台までの戻りを目指す。

 今期2012年3月期連結業績予想は前年比微増収、営業・経常・純利益はそれぞれ2ケタ増益を見込んでおり、業績面からも買い安心感がある。また、今期配当金は9月中間・3月通期末それぞれ20円の年間計40円予想。現在の株価で利回り約4.5%の計算となる。

★TAC〈4319〉(東1)

 会計士などの「資格の学校」事業、公務員講座などを行っているTAC<4319>(東1)を入れる。13日終値は前日終値と同額の299円。単位100株。PBRは約1.4倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、底値圏の300円ライン前後でモミ合っている。そろそろ上放れと行きたいところだ。まずは震災前の水準である340円ライン奪回が目標となろう。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:20 | 特集