[特集]の記事一覧
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記事一覧 (04/25)「二番目に不幸な投資家」にならないためには「想定内」の好決算銘柄に照準=浅妻昭治
記事一覧 (04/23)『山よりでっかい猪(しし)は出ない』個別買い相場活発へ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (04/23)新社名で高成長期待の『クラウド市場』に本格展開するGMOクラウド=犬丸正寛の見聞記
記事一覧 (04/22)柴犬の「おうちが決まりました」から連想して、ペット関連株=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (04/18)「自販機不要論」が説得力を強めればコンビニ株に再来余地=浅妻昭治
記事一覧 (04/16)【特集】石原都政関連テーマを探る(3):注目の防災・減災対策関連銘柄
記事一覧 (04/16)【特集】石原都政関連テーマを探る(2):被害の想定や防災計画の見直しへ
記事一覧 (04/16)【特集】石原都政関連テーマを探る(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと
記事一覧 (04/15)先行きの相場は『閑散相場入り』の可能性が強い=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (04/15)体を動かす爽快感…スポーツクラブ関連銘柄を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (04/11)本震懸念と余震頻発が交錯するなか分散型電源関連株に注目=浅妻昭治
記事一覧 (04/08)つかの間の春を愛でる相場!「成長見込み銘柄」と「衰退銘柄」の選別へ=犬丸正寛
記事一覧 (04/08)震災で報道された企業のその後をウォッチしてみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (04/05)【東日本大震災】特集:災害発生直後から復旧・復興作業までの特需とは?
記事一覧 (04/04)「反原発」運動の再燃と「ジャスミン革命」の狭間で浮上する関連株とは?=浅妻昭治
記事一覧 (04/04)東日本大震災・原発事故での2つの心配と新しい取り組み:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (04/01)東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (04/01)「東日本大震災復興」材料株からピックアップしてみた=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (03/28)なお平常時対応ではなく緊急時対応で東電株の一挙手一投足に一喜一憂=浅妻昭治
記事一覧 (03/26)リバウンド狙いの激しい短期売買と復興関連銘柄を物色=犬丸正寛の相場展望
2011年04月25日

「二番目に不幸な投資家」にならないためには「想定内」の好決算銘柄に照準=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 日本で「一番不幸な個人投資家」といえば、日本航空から東京電力<9501>(東1)に乗り換えた投資家だろう。株主優待狙いとステータスシンボルで保有していた日本航空が、競争激化と「殿様商売」のトガメで会社更生法適用を申請して上場廃止となったことに懲りて、それならばと、債券並みの安定度間違いなしとして配当利回り買いで東電株を選んだまでは良かったものの、その東電が「想定外」の巨大地震と巨大津波に呑み込まれて原発事故が深刻化、お先真っ暗となったからだ。

 新聞紙上にはあの恐ろしい「株主責任」の4文字が、見え隠れする。かつての不良債権処理でメガバンクに公的資金が投入された時の殺し文句である。肝心の東電の配当はもちろん、経営体制も民間企業として存続できるか不透明化する。東電社員は、年収2割カットのリストラだそうだが、「株主責任」となったら、それこそ2割程度ではおっつかない。

 この「一番不幸な個人投資家」ほどではないが、「二番目に不幸な投資家」が、この5月に続々、族生しそうな気配がある。4月末から本格化する3月期決算会社の決算発表が、この不幸の始まりである。次期の2012年3月期業績について未定と予想する会社が続出するはずだからである。3月期決算会社の発表は、4月4日から始まり、前週末22日まで19社が発表を終えているが、例年予想を開示しない2社や第1四半期予想のみを公表する2社を除いて、4社が予想を未定としており、これは有意な多さであり、決算発表の進行とともにさらに膨れ上がる可能性を示唆している。

 「未定予想」は、「現時点では東日本大震災の影響により合理的な算定は困難」を殺し文句にしている。「想定外」の複合災害が理由だから誰も文句はいえないし、未定予想が必ずしも株価の波乱要因になるとは限らないが、次期予想を開示しないのでは、投資家も「合理的な株価の算出は困難」となり、いずれ壁にぶつかるのは目に見えている。

 ちょっと前までは株式市場には、「下方修正3点セット」といってもいい決算発表スタイルが存在していた。業績の下方修正を発表する会社は、必ずその下方修正をカバーする中期経営計画の策定と自己株式の取得を合わせて発表したものである。「3点セット」は、経営陣のエクスキューズ(言訳)、埋め合わせにしか過ぎなかったろうが、それでもその辻褄合わせで株価下落を限定的にとどめようとする経営陣の株価意識が感じられた。それに対して、「未定予想」には「赤信号、みんなで渡れば怖くない」式の安易さが鼻につくのである。

 「想定外」の複合災害に対処するには、「想定内」の好決算会社をターゲットにする以外にない。悪環境下で好決算を発表し、続伸を予想した銘柄に投資対象を絞り込むのである。すでに決算を発表済みで先読みをする面白さもなく、後追い感も否めないが、それこそ「不幸な投資家」にならない完全策である。

 2・8月決算会社ではあさひ<3333>(東1)島忠<8184>(東1)ファーストリテイリング<9983>(東1)、3月期決算会社では発表ほやほやの総合メディカル<4775>(東1)SPK<7446>(東1)第一稀元素化学工業<4082>(東2)などが、「未定予想」会社が続出するなか、存在感を増すはずである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:20 | 特集
2011年04月23日

『山よりでっかい猪(しし)は出ない』個別買い相場活発へ=犬丸正寛の相場展望

★しばらくは、復旧関連、復興関連、非原子力エネルギー関連など・・・常に早めの売買を心がけたい

『山よりでっかい猪(しし)は出ない』個別買い相場活発へ=犬丸正寛の相場展望 4月18(月)〜22日(金)の週は、東証1部の出来高はすべて20億株割れが続いた。この週の日経平均の高値は9732円(22日)、安値は9405円(19日)で、高低差はわずかに327円にとどまった。「3月」の月間での高低差が2541円と大きかったことで4月は小康状態といえる。08年10月のリーマンショックの下げの時もそうだった。『大陰線後の動きは小さくなる』という教え通りの展開だ。

 「薄商い」を良いほうに受け取れば、売り物が枯れているといえる。逆に、悪く受け取れば、買い物が入らないことである。要するに、売り買いが手控えられ様子見ということである。結果、材料次第では、真空地帯をどちらにでも値を大きく変動することにつながる可能性を秘めている。

 では、どのような大きい材料が予想されるか。『山よりでっかい猪(しし)は出ない』といわれる。今のところ、3月11日の「マグニチュード9.0」以上の大きい悪材料はないとみていいだろう。このことが、今の個別買い相場を活発とさせている背景である。

 しかし、余震だからといってあなどれない。マグニチュード5〜6は頻繁に起きている。何度も揺さぶれているあいだに建造物は壊れやすくなっている。投資家も今は戻りを待っている状態から、戻りが鈍いと余震に疲れて見切ってしまう心配はある。しかも、予想される余震の中で大きい揺れは、「3月期決算」の発表。いくら、特損が出ると分かってはいても、地震と同じように、やはり、実際に起きると怖い。

 決算のほかに、大きい余震として気になるのは、「日本国債の格付け引き下げ」である。直近、アメリカ国債が引き下げられたのは、日本国債引き下げの露払いという観測もある。震災で苦しんでいる日本に追い打ちをかけるような引き下げはできないから、先ず、アメリカの引き下げからということらしい。日本が復興国債を発行したら、直ちに引き下げが行われる。結果、長期金利は跳ね上がるという見方だ。

 22日(金)の全国紙では、OECDが日本の消費税は20%が必要と指摘しているように、先進国の中で日本国の借金はGDPの2倍に達し最悪。国民の金融資産も底をつきかけているから、いよいよ国債を外国に売らなくてはいけなくなる。そのとき、外国人投資家は震災国日本のリスクのある国債を安い金利では買わない。高くするしかない。それが、また財政を悪化させる。この国債問題の大きい余震は考えておく必要がある。余震ではなく東海地震に匹敵する本震となる心配もある。

 しばらくは、復旧関連、復興関連、非原子力エネルギー関連などの個別物色は余震の続く中でも買い人気旺盛だろう。ただ、商いが薄いだけに大きい揺れが来れば巻き込まれてしまうことを頭に入れておきたい。常に早めの売買を心がけたい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:04 | 特集

新社名で高成長期待の『クラウド市場』に本格展開するGMOクラウド=犬丸正寛の見聞記

【青山 満社長へインタビューを交えた展望】

★社名に「クラウド」採用は上場企業中唯一、株価は早くも好反応

青山満社長 去る、4月1日から社名をGMOクラウド<3788>(東マ)に変えた。その理由を同社の青山満社長(写真)は、「急速な成長が見込まれるクラウド市場への参入の強い意思表明です」と強調する。数多い上場企業中で、社名にクラウドをつけたのは同社が初めて。マーケットでは社名変更以降、株価は急伸し好感する動きとなっている。

 同社の旧社名はGMOホスティング&セキュリティ。事業としては、中小企業や個人業者をターゲットとして、ウェブサイトの公開や電子メール、アプリケーションの利用等に必要なサーバ群の機能をインターネットに繁げた状態で貸し出す「ホスティングサービス」事業が売上の73.8%を占め主力。次いで、ウエブサーバの固有ネーム認証と通信の暗号化を行い、機密情報などを安全に送受信することを可能とするSSLサーバ証明書発行サービスを柱とする「セキュリティサービス」(電子認証サービス)事業が19.7%を占める。

 ほかに、「ソリューションサービス」事業において、WEBコンサルティングサービス、オフィスコンサルティングサービス、スピード翻訳サービスなどを手がける。この事業の売上構成は6.5%。なかでも、2007年から手がけている「スピード翻訳サービス」は、インターネットを経由して24時間365日、顧客と専門分野の翻訳家をマッチングさせ、最短で30分で翻訳を提供できる。しかも、オンラインで夜間や週末でも手軽に翻訳依頼ができることから好評を得ている。サービス開始からの利用顧客は既に1万人を超えているという。

★同社の強さは、常にIT業界で先端を行くところ

 同社の強さはどこか。取材で強く感じたことは、常に、IT業界で先端を行くところに同社の強さがあることだろう。たとえば、業績を飛躍させることになったセキュリティサービス事業において、2007年に、当時、同社としては多額の資金を投じてサービスを始めた、『グローバルサイン』ブランドが利益に大きく貢献している。2010年12月期ではセキュリティ事業の営業利益は263.5%の大幅伸長だった。グローバルサイン発祥の地であるベルギーはじめ、英国、日本、米国、中国、シンガポールに拠点を置きSSLサーバ証明書などを提供しグローバル展開。その証明書数は発行ベースで前12月期は日本2万7377枚(09年12月期2万2985枚)、海外4万9592枚(同2万8144枚)の合計7万6969枚(50.5%増)に達している。グローバルサインブランド取得から3年超、思い切った投資成果が花を咲かせている。

 青山満社長にもう少し、事業の近況を聞いた。「海外では日本と異なり、ホスティングサービス事業者は独自に基幹システムを開発せずに既製のホスティングサービス用ソフトウエアを利用することがほとんどです。そこで、ホスティングサービス事業者が使用しているソフトウエアと当社の認証局システムである<ワンクリックSSL>が連携できる仕組みを開発しました。これによって、各国のパートナーとの代理店契約に加え、海外ホスティングサービス事業者経由でのSSLサーバ証明書の普及が拡大し販路拡大につながっています。また、アメリカでの個人情報保護規制強化により、法人などの身元を保証するクライアント証明書やPDF文書署名証明書といったサーバ証明書以外の利用が拡大したことを受けて、電子認証サービスの新しい利用提案も増えています」。

 そして、これから、新しいクラウド市場分野に展開する。さきほど紹介の翻訳サービスは、まさにクラウド型ビジネスのひとつだ。「前期(2010年12月期)より、事業展開を本格化したソリューションサービス事業では、<スピード翻訳サービス by GMO>や、中小企業向け各種支援サービスを展開しています。翻訳サービスは、国内の主要ポータルサイトと契約を締結するほか、アルクグループが運営する語学学習の総合ポータルサイト、海外進出サポートサービスの<グローバルデスク>とも提携して販路を拡大します」(青山社長)。

 ITにおいては難しい言葉が頻繁に出てくる。SSLとは、Secure Socket Layerの頭文字で、インターネット上でデータ情報を暗号化してやり取りすること。「クラウドサービス」とは、インターネットを介してソフトウエアやハードウエア、データベース、サービスなどのコンピュータ資源を提供するサービス。このクラウドサービスが今後年率30%程度の高い成長が見込まれている。

★『クラウドならGMO』といわれるような存在を目指す

 青山社長に今12月期を含め今後の展開を聞いた。「ホスティングサービス事業では、前期から構築した法人営業部門を中心に<プライベートクラウドサービス>といった高価格帯サービスに力を入れます。同時に、低価格サービスのラインアップも拡充します。セキュリティサービス事業においては、既存の販売代理店のある欧米、東南アジアでの営業を重点的に強化しいっそうの世界シエア拡大を目指します。ソリューションサービス事業ではスピード翻訳サービスや携帯電話向けホームページ制作のコンサルティングサービスを中心に中小企業向けの各種支援サービスを拡充します。2月にはクラウドソリューション<GMOクラウド>を立ち上げ、従来のホスティングサービスからエンタープライズ向けのプライベートクラウドサービスやパプリッククラウドサービスまで多様なインフラサービスを提供してまいります。さらに、中長期的には、パートナーや海外拠点を活用しグローバルなサービス展開を図っていきます。とくに、『クラウドならGMO』といわれるような存在を目指して社名を前面に打ち出して取組んで行きます。その方針から社名を変更しました」。

 「前期は顧客層拡大を図るために新規に追加した低価格共用ホスティングサービスにおける広告宣伝・販売促進などの費用が先行したことで増収減益となりました。今12月期は売上17.5%増の97億9100万円、営業利益8.6%増の11億5600万円、1株利益5485円の見通しです。配当は年2000円の予定です」。

 同社は1993年に有限会社アイルとして創業。2003年にはGMOホスティングアンドテクノロジーズに社名変更、さらに、2005年にGMOホスティング&セキュリティへ変更、そして今回、GMOクラウドへ社名変更した。ITの変化とともに社名を変更し積極的な経営を展開している。「1960年ころにコンピューターが登場して、その20年後くらいから小型化が進み、現在はインターネットの時代です。われわれの生活になくてはならない電気や水道とまったく同じ存在です。今度の社名変更は、すんなりときまりました。社内にもワクワク感でいっぱいです」と青山社長は微笑む。社名変更のたびに業績を飛躍させている同社だけに、今度も大いに期待できそうだ。売上は、まもなく100億円。大台乗せから売上の成長スピードが速くなるだろうとの印象を強くした。

>>GMOクラウドのMedia-IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:33 | 特集
2011年04月22日

柴犬の「おうちが決まりました」から連想して、ペット関連株=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 私がよく行っている百貨店で、上階にペットショップを設けている店舗がある。グッズなどを販売しているのだが、もちろん同時に、「売り物」の子犬や子猫が置かれている。だいたい5〜10匹くらいだろうか。ガラス越しに、ムクムクした小さい犬や、フワフワしたチビ猫が動き回っているのを眺めているだけで癒されるので、いつも機会があれば見に行っている。(お店側からすると、買わずに見てるだけの冷やかし客なので、ありがた迷惑だろうが…申し訳ない…。)

 やはり流行なのか、洋犬・洋猫が中心だが、私のお気に入りは和犬の柴犬だ。すごく小さい時には丸顔で耳も垂れていたのだが、少し成長すると、鼻先が長く(顔が細長く)なり、耳もピンと立つようになった。見た目のイメージで男の子だと思っていたのだが、説明書を見ると女の子だと分かった。「売り物」なので、それぞれの子について、犬種・性別・しつけがどこまで進んでいるか等の説明書が掲示されているのだ。

 しかし先日行ってみると、その柴犬の姿が無かった。説明書には「おうちが決まりました」と書かれていた。私は「ああ…おうちが決まったんだね、良かったねえ」と思ったが、もう会えないのだと思うと、ちょっとさびしかった。どちらにしても、うちでは飼えないので、仕方がないのだが…。

 ペット関連銘柄を見てみた。

★ユニ・チャーム〈8113〉(東1)

 生理用品やおむつで有名だが、ペットケア用品でもトップクラスのユニ・チャーム<8113>(東1)を入れる。22日終値は25円安の3105円。単位100株。PERは約17.6倍、PBRは約2.9倍となっている。チャートはこの1〜2ヵ月、上値3100円ライン、下値3000円ラインの間でモミ合っている。3050円ラインの押し目を待って拾い、ボックス圏上抜けの3200円ラインを狙ってみる。20日付けのゴールドマン・サックス証券のレーティング(投資対象期間12ヵ月)では、投資判断「買い」継続、目標株価3700円とされた。

★中部飼料〈2053〉(東1)

 飼料販売量は首位級で、グループ会社でペットフードの製造販売も行なっている中部飼料<2053>(東1)を入れる。22日終値は1円安の565円。単位100株。PERは約18.8倍、PBRは約0.5倍となっている。株価は15日に下方修正を発表したことなどから600円台から500円台央に下落し、ここ数日は560〜580円の付近で推移している。今後の地合いや業績にもよるが、ここは押し目の拾い時と見て、600円台奪回を待つ場面か。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:43 | 特集
2011年04月18日

「自販機不要論」が説得力を強めればコンビニ株に再来余地=浅妻昭治

■自販機不要論で2008年taspo導入以来の追い風到来

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「1000年に一度の巨大地震・巨大津波」である。時計の針は、発生した3月11日の午後2時46分で停止したままのようだ。無理もない。巨大津波で冷却機能を喪失した東京電力<9501>(東1)の福島第一原子力発電所の事故処理は遅れに遅れて放射性物資の放出が止まらず、事故評価は、最悪の「レベル7」に引き上げられた。しかも、余震の頻発である。余震のたびに、あの11日の恐怖感に引き戻され、身震いが止まらない。

 株式市場も、あの本震後の14日、15日のリスク回避売りによる急落分は取り戻したものの、いまだに「巨大地震・巨大津波」を巡って堂々巡り、一進一退を繰り返している印象が強い。復旧・復興関連のマリコン(海上土木)株、仮設住宅株を買い、放射性物質関連のミネラルウォーター株、ヨウ素関連株、線量計株、土壌浄化株に物色を広げ、計画停電・電力使用削減関連の電池株、分散型電源株、LED株に移行するなど、関連株の循環買いを続けてきた。

 原発事故が収束するまではこの循環物色が続くとしたら、次の注目セクターとしてはコンビニ株が浮上する相場シナリオも検討の余地がある。理由は、例の東京都知事選挙で4選を果たした石原慎太郎知事の当選インタビュー時の発言である。石原都知事は、過剰電力消費の悪玉として、自動販売機とパチンコ店を槍玉に挙げたからである。なかでも自販機は、「軒並み自販機が並んでいるバカな国は、世界中にない」と「自販機不要論」の決定打を放って決め付けた。

 かつては、売り上げ金額とつり銭を内蔵したままの自販機を屋外に設置できるのは、それだけ治安が良好な証と日本の美点に挙げる議論もよくされたものである。しかし、自販機2台で家庭1軒分の電力消費量に匹敵し、東電管内の自販機87万台の最大消費電力は、福島第一原発1号機の出力の半分に達すると傍証を並べられれば、夏の電力ピーク使用量を25%削減しようとする需給調整時に、自販機不要論は、それだけ説得力を持ってくる。早速、自販機関連の工業会や飲料メーカーが、24時間照明の消灯や夏の電力不足時の冷却運転停止などの節電努力のPRをしたが、石原発言は、風評被害以上の影響力を与えるのは想像に難くない。

コンビニエンスストア

 猛暑時に冷たい清涼飲料が自販機で買えない、あるいは自販機での購買を控える消費者が増えるとして、ではどこで買うかとなれば、手近のコンビニ店となるはずである。コンビニ業界にとっては、2008年のtaspo(成人識別ICカード)導入、猛暑、昨年10月のたばこ税引き上げに続く追い風到来となる。

 2月期決算の発表を終わったばかりのコンビニ株は、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)ローソン<2651>(東1)ファミリーマート<8028>(東1)ミニストップ<9946>(東1)と大震災による店舗被災損失などを除けば今期業績の実質連続増益を予想している。2008年型の相場展開となるか、2009年型となるか天候次第だが、待ち伏せ買いも一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:11 | 特集
2011年04月16日

【特集】石原都政関連テーマを探る(3):注目の防災・減災対策関連銘柄

【石原慎太郎東京都知事4期当選】

■関連テーマは防災関連、省エネ関連、高齢者関連が中心

【特集】石原都政関連テーマを探る(3):注目の防災・減災対策関連銘柄 石原慎太郎東京都知事の4期目の政策関連テーマとしては、防災・減災対策関連、省エネ・電力対策関連、高齢者対策関連が中心となるだろう。

 防災・減災対策関連では、建物の耐震化、東京湾沿岸の浸水対策などが重点となり、国際都市としての競争力を高めるためのインフラ構築なども考慮されるだろう。津波・浸水対策については防潮堤強化よりも、緊急避難場所や緊急避難経路の整備・拡充に重点が置かれるだろう。関連セクターとしては、大手ゼネコン、住宅メーカー、免振・制振装置関連、消防関連などが考えられる。ショーボンドホールディングス(1414)、ミサワホーム(1722)大成建設(1801)大林組(1802)清水建設(1803)鹿島(1812)戸田建設(1860)パナホーム(1924)大和ハウス工業(1925)積水ハウス(1928)日本ERI(2419)積水化学(4204)構造計画研究所(4748)ニッタ(5186)オイレス工業(6282)モリタホールディングス(6455)能美防災(6744)ホーチキ(6745)新コスモス電機(6824)などがある。

 省エネ・電力対策関連では、省エネ住宅、省エネ家電、太陽光発電などの普及促進策が重点になるだろう。関連セクターとしては、素材や部品を含めれば多岐にわたるが、最終製品段階で見れば、省エネ住宅・住宅建材・住宅設備、省エネ家電、LED照明、太陽光発電、蓄電池、スマートグリッド関連などのセクターが考えられる。ウエストホールディングス(1407)ミサワホーム(1722)大和ハウス工業(1925)積水ハウス(1928)パナホーム(1924)積水化学(4204)TOTO(5332)住生活グループ(5938)エヌ・ピー・シー(6255)東芝(6502)三菱電機(6503)大崎電気工業(6644)ジーエス・ユアサコーポレーション(6674)パナソニック(6752)シャープ(6753)フェローテック(6890)東光電気(6921)京セラ(6971)新神戸電機(6934)古河電池(6937)などがある。

 高齢者対策関連の関連セクターとしては、訪問介護・介護施設事業、介護用器具などが考えられる。やまねメディカル(2144)セントケア・ホールディング(2374)日本ケアサプライ(2393)ツクイ(2398)メッセージ(2400)ケアサービス(2425)メディカル・ケア・サービス(2494)ワタミ(7522)ジャパンケアサービスグループ(7566)フランスベッドホールディングス(7840)パラマウントベッド(7960)ベネッセホールディングス(9783)ニチイ学館(9792)などがある。

【特集】石原都政関連テーマを探る
(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと
(2):被害の想定や防災計画の見直しへ
(3):注目の防災・減災対策関連銘柄
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:17 | 特集

【特集】石原都政関連テーマを探る(2):被害の想定や防災計画の見直しへ

【石原慎太郎東京都知事4期当選】

■首都圏広域防災計画へ

【特集】石原都政関連テーマを探る(2):被害の想定や防災計画の見直しへ 東京都が06年5月に作成した「首都直下地震による東京の被害想定」(東京都のホームページ参照)によると、地震発生の震源地、規模、季節、時間帯、風速によって想定被害の規模は異なるが、震源を東京湾北部、地震の規模をマグニチュード7.3、発生時間帯を冬の午後6時、風速を6m/Sと想定した場合には、建物被害は都内建物約270万棟のうち、ゆれ・液状化・急傾斜地崩壊で約12.7万棟が全壊、約34.6万棟が半壊、火災で約31万棟が焼失すると想定している。

 人的被害については約5600人が死亡し、約15.9万人が負傷すると想定している。帰宅困難者は、都全体で外出者(都内滞留者)約1144万人のうち約392万人とし、国内・海外からの観光やビジネスでの東京訪問者も含めると、約448万人の帰宅困難者が発生すると想定している。避難者は、発生直後には建物の被災を原因として約287万人、1日後にはエレベーター運転停止や上下水道などの被害により生活支障の影響が大きくなるため約390万人と想定している。

■防災都市東京の再構築へ

 また、東京都は「防災都市づくり推進計画」(95年度策定、03年度改定、10年1月改定)(東京都のホームページ参照)で、市街火災の延焼を防止する延焼遮断帯の整備、緊急輸送道路沿道の建築物や整備地域内の木造住宅の耐震化促進などについて、整備目標と整備方針を定めるとともに、具体的な整備プログラムを定めている。ただし、耐震改修には多額の自己負担を要するなど課題も多いだけに、整備の進捗は遅れている模様である。

 また、今回の東日本大震災の地震の規模や被害の大きさが想定以上だったことから、上記の想定より規模の大きい地震の発生に備えて、被害の想定や防災計画の見直しが必要になり、神奈川県、千葉県、埼玉県と連携した首都圏広域防災計画も考えられるだろう。

【特集】石原都政関連テーマを探る
(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと
(2):被害の想定や防災計画の見直しへ
(3):注目の防災・減災対策関連銘柄
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:50 | 特集

【特集】石原都政関連テーマを探る(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと

【石原慎太郎東京都知事4期当選】

■石原慎太郎東京都知事4選、重点政策課題は防災都市機能強化

【特集】石原都政関連テーマを探る(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと 4月10日に投開票された東京都知事選では、現職の東京都知事である石原慎太郎氏が圧勝し4選を果たした。また、東京都議補選で自民党の新人が当選し、石原慎太郎東京都知事と協調する自民党や公明党などの議席数が、対立する民主党などの議席数を上回ることになったため、石原慎太郎東京都知事にとって安定した都政運営が見込めることになった。4期目を迎える石原都政関連のテーマを考えてみたい。

■防災・減災対策、電力不足・節電関連の省エネ促進策

 今回の東京都知事選は、3月11日に発生した東日本大震災後の被災者救援・支援活動や、東京電力福島第一原子力発電所の事故という非常事態下での選挙となった。このため各候補者ともに、被災地や首都圏の計画停電に配慮して、選挙カーや街頭演説を自粛するなどしたため、盛り上がりを欠いた選挙戦となった。さらに各候補者が公約として、大震災に関連した「防災都市」や「安心・安全」などを打ち出したため、候補者独自の公約が見えにくくなったことも特徴と言えるだろう。

 石原慎太郎東京都知事も選挙戦では、公約として「シニアハローワーク設置」や「介護付き住宅の大量供給」などの高齢者・社会福祉関連の政策に加えて、大震災関連として「震災対策」や「危機管理」の重要性を前面に打ち出していた。そして当選の速報を受けて、次の4年間の政策については「これまでと同じことをやるしかない、プラスアルファは災害対策」と述べている。

 防災関連については、11日の会見でも「東京が防災都市としてどれだけ強度を持っているのか」との懸念を示し、4期目の課題として建物の耐震化促進など、防災都市機能の強化に取り組む考えを示した。また電力不足・節電問題に対しては、パチンコと自動販売機は大きな電力を使うとして、大量の電力を消費している生活を見直すべきだとの考えを示した。

 こうした状況を勘案すると、従来からの政策テーマである教育、少子化、介護、医療、社会福祉、セーフティネットの充実など「安心・安全な社会と暮らし」をキーワードとする政策、さらに東京や首都圏の国際競争力強化、中小企業対策、商店街活性化対策などに加えて、4期目の重点政策課題としては、震災関連の防災・減災対策、電力不足・節電関連の省エネ促進策や太陽光発電の普及促進策などが想定されるだろう。新銀行東京の再建問題、築地市場の移転問題などの課題も残されている。3期目で失敗したオリンピック招致については、復興の成り行き、政府の力量、国民の情熱にかかっているとしたが、日本の復興を世界に示すためにも、再挑戦の可能性があるだろう。

【参考:介護関連銘柄一覧】
・ミサワホーム <1722> (東1)=介護住宅
・工藤建設 <1764> (東2)=老人ホーム建設
・ソネック <1768> (大2)=地域密着介護住宅
・戸田建設 <1860> (東1)=介護住宅
・鈴縫工業 <1846> (東2)=子会社居宅介護
・ネクスト <2120> (東マ)=介護住宅情報
・アイレップ <2132> (JQ)=介護施設、介護人材紹介
・光ハイツ・ヴェラス <2137> (札幌)=老人ホーム
・やまねメディカル <2144> (JQ)=通所介護サービス
・エムエムエス <2175> (東マ)=ネット介護医療紹介
・ケア21 <2373> (JQ)=訪問介護
・セントケア・ホールディング <2374> (JQ)=訪問介護
・日本ケアサプライ <2393> (東マ)=介護用品
・ツクイ <2398> (JQ)=訪問介護、施設
・メッセージ <2400> (JQ)=老人ホーム
・ヒューマンホールディングス <2415> (JQ)=派遣
・ケアサービス <2425> (JQ)=入所介護
・シダー <2435> (JQ)=老人ホーム
・メディカル・ケア・サービス <2494> (名セ)=老人ホーム
・オストジャパングループ <2757> (札幌)=介護施設
・ファーマライズ <2796> (JQ)=調剤
・キユーピー <2809> (東1)=医療、介護食
・旭松食品 <2911> (大2)=介護・老人食
・クリエイト <3024> (JQ)=福祉介護商品
・帝人 <3401> (東1)=在宅医療
・ほくやく・竹山ホールディングス <3055> (札幌)=医薬品
・ココカラファイン ホールディングス <3098> (東1)=訪問介護
・プレサンスコーポレーション <3254> (東2)=健常高齢者マンション
・メディカル一光 <3353> (JQ)=医薬品
・川本産業 <3604> (東2)=介護用品
・ワイズマン <3752> (JQ)=福祉関連システム
・エヌ・デーソフトウェア <3794> (JQ)=介護・福祉支援システム
・日本触媒 <4114> (東1)=介護用品
・積水化学工業 <4204> (東1)=介護機器
・プロトコーポレーション <4298> (JQ)=介護求人
・ロングライフホールディング <4355> (JQ)=在宅介護
・花王 <4452> (東1)=介護用品
・RSC <4664> (JQ)=介護人材
・クリップコーポレーション <4705> (JQ)=弁当
・総合メディカル <4775> (東1)=調剤
・セントラルスポーツ <4801> (東1)=介護予防
・TOTO <5332> (東1)=介護機器
・瑞光 <6279> (大2)=介護用品
・ナカヨ通信機 <6715> (東1)=ドアホン
・アイホン <6718> (東1)=ドアホン
・リオン <6823> (東2)=補聴器、介護機器
・フクダ電子 <6960> (JQ)=福祉医療
・ナガイレーベン <7447> (東1)=介護用品
・アズワン <7476> (東1)=看護・介護用品
・ワタミ <7522> (東1)=介護施設
・ジャパンケアサービス <7566> (JQ)=訪問介護
・星医療酸器 <7634> (JQ)=福祉医療
・フランスベッドホールディングス <7840> (東1)=介護機器
・日本フォームサービス <7869> (JQ)=入所介護
・アロン化成 <7882> (東1)=介護用品
・ピジョン <7956> (東1)=介護用品
・パラマウントベッド <7960> (東1)=介護機器
・ユニ・チャーム <8113> (東1)=介護用品
・東宝不動産 <8833> (東1)=老人ホーム
・日本医療事務センター <9652> (東2)=訪問介護
・メデカ ジャパン <9707> (JQ)=施設介護
・トーカイ <9729> (名2)=介護機器レンタル
・セコム <9735> (東1)=訪問介護
・日立情報システムズ <9741> (東1)=介護・福祉支援システム
・ベネッセコーポレーション <9783> (大1)=入所介護
・ビケンテクノ <9791> (東2)=入所介護
・ニチイ学館 <9792> (東1)=訪問介護
・エルクコーポレーション <9833> (大2)=予防医療

【特集】石原都政関連テーマを探る
(1):パチンコと自動販売機は見直すべきと
(2):被害の想定や防災計画の見直しへ
(3):注目の防災・減災対策関連銘柄
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:49 | 特集
2011年04月15日

先行きの相場は『閑散相場入り』の可能性が強い=犬丸正寛の相場展望

■『陰の極』を通らないと次の本格的な上昇相場は無理

先行きの相場は『閑散相場入り』の可能性が強い=犬丸正寛の相場展望 来週(18〜22日)以降、先行きの相場は、『閑散相場入り』の可能性が強い。先高の期待はあっても、相場は、「陰の極」を通過しないと、本格的な回復にはならないからだ。

 値段のうえでは、去る、3月中旬の急落で最悪状況は、相当に織込んでいる。たとえば、日経平均が8227円の安値をつけた3月15日までの、わずか3営業日で21%もの下落率となっている。これによって、東日本大震災による景気、企業業績の悪化は、かなり織込んだという見方だ。事実、そうだと思う。

 そして、現在のシナリオは、日本経済は下期には回復に転じるという期待である。このことから現在の相場は、急落に対するリバウンドと下期回復の両方を反映した相場展開となっている。もちろん、新営業年度入りということで、営業等にプレッシャーがかかっていることもある。

 しかし、このまま、下期回復を好感する相場が長く続くとは思えない。「人は、目の前に悪いことを突きつけられると腰が引ける」からだ。先行き、景気、企業業績は回復するとしても、その前に「現実悪」を通過しなくてはいけない。

 そんな中で、外国人投資家が日本株を買い越しているのはなぜか。彼らの基本的な投資スタンスは、「逆張り」であるからだ。外国人投資家の目には、今回の大震災は、太平洋戦争に負け、焦土と化した日本が驚異の復活を成し遂げた、という姿とダブらせている。今回も復活は間違いないと見てくれている。だから、8227円という大暴落は買うことができる。

 しかし、だからといって、外国人投資家が上値をどんどん買い上がるかといえば、それはないだろう。これから、到来する現実悪によって、下げれば、また買うことは予想されるものの、上値を追ってまでは買わないだろう。

 結果、これから、3月期決算の発表と共に、全体相場は閑散相場が予想される。相場で言われる、『陰の極』を通らないと次の本格的な上昇相場は無理なのである。いくら、先行きが良くなるといっても、目の前に悪い数字を突きつけられると全資産をつぎ込んで買う勇気のある人はいないだろう。既に、東証1部の出来高は3月中旬の1日40〜50億株という大商いが、4月には半分ペースまで落ちている。これからも商いが少ない状況が続く。そして、どこかの時点で無風状態の超薄商いとなる。その時が相場の転機である。それまでは、個別物色の相場が続くだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:08 | 特集

体を動かす爽快感…スポーツクラブ関連銘柄を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ この1〜2ヵ月、体を動かす機会をつくっている。おもに中高年の女性を対象としたジムに入会したのだ。1回30分間のみ、1日おきに通うというシステムなので、私のように体を動かすことが苦手な者でも行けそうだと思ったのだった。会費がリーズナブルな面も、行きやすいと思った理由のひとつだ(笑)。

 学生時代にすら、スポーツらしいスポーツをしたことがなかったので、インストラクターさんから、たとえば「腕の筋肉を動かして…」といったようなことを言われても、腕をどう動かしていいのか、それ以前に、私の腕には筋肉らしき物はない…贅肉ならあるが…などと困惑することも多い。しかし、短時間とはいえ、無心に体を動かした後は、ちょっとした爽快感のようなものが感じられて、それはそれで楽しいのだった。

 上記から連想して、スポーツクラブ関連銘柄をウォッチしてみた。

★セントラルスポーツ〈4801〉(東1)

 フィットネスクラブ業界で売上高2位のセントラルスポーツ<4801>(東1)を入れる。15日終値は2円高の882円。単位100株。PERは約25.3倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは3月15日につけた年初来安値756円から反発し、以降は上下しながらも、下値抵抗線は切り上げてきている。しかし中期でみれば、おおむね上値900円ライン、下値850円ラインのボックス圏で動いている。850円ラインの押し目を待って拾い、900円ラインを待つのが無難か。

★コナミ〈9766〉(東1)

 ゲームで有名だが、傘下にはコナミスポーツクラブがあり、スポーツ施設では業界首位のコナミ<9766>(東1)を入れる。15日終値は10円高の1501円。単位100株。PERは約16倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは3月15日につけた年初来安値1293円から反発し、以降は三角保ち合いを形成しているように見える。保ち合い上放れで、まずは上値1600円ライン上抜けを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:34 | 特集
2011年04月11日

本震懸念と余震頻発が交錯するなか分散型電源関連株に注目=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 東日本大震災の本震は、3月11日に発生した巨大地震であることはまず間違いない。マグニチュード9.0をさらに上回る本震が起こることなど想像したくもないし、ぜひ願い下げにしてもらいたい。しかし、3月11日からちょうど1カ月間にこれだけ余震が頻発し、地面が揺れ続けると、本震がもう一度発生するのではないかと疑心暗鬼に捉えられる。

 それでなくとも、余震の震源地を地図上にトレースしてみると、震源地が東北地方の沖合から茨城県、千葉県と南下しているような印象が強いのである。千葉県沖で本震発生などとなったら、それこそ首都崩壊ではないかと恐怖心が募る。

 東京電力<9501>(東1)の福島第1原子力発電所の原発事故も、大震災・巨大津波被災による冷却機能の喪失を本震として、なお余震が深刻化しているが、冷却機能喪失を上回る本震に急変するのではないかと懸念が去らない。米原子力規制委員会が想定した通りの核燃料の完全損傷などとなれば、水、野菜、魚介類の摂取制限はもちろん、それこそ80キロ圏外への避難勧告が現実化してしまう。

 計画停電も、震災後の実施が本震か、それとも夏の電力需要ピーク時に本震が控えているのか、はなはだ心許ない。政府の電力需給緊急対策本部は、電力需給対策をまとめ、東京電力の計画停電の原則終了を宣言したが、これだって「想定を上回る」猛暑到来となったら、電力需要の急増につながってそれこそ大停電発生とならないとも限らないのである。

 株式相場も、大震災発生に次ぐ急速な円高で急落した3月14日、15日を本震として余震が続くなか、冷静さを取り戻しつつあるが、いつ何時、また直下型大地震に直撃されてもおかしくない危うさがつきまとう。平常時対応と緊急時対応とのいずれが正しい投資スタンスかといえば、福島第1原発が冷却機能を回復し、夏のピーク電力需要期を乗り切るまでは、緊急時対応を続けるのがよりリスクは小さいはずである。

 なお続く緊急時対応では原発の運転停止、原発見直しで大規模電源より分散型電源への注目度が上がってくるはずである。エコファーム関連の東京ガス<9531>(東1)大阪ガス<9532>(東1)東邦ガス<9533>(東1)JXホールディングス<5020>(東1)ダイニチ工業<5951>(東1)、エコウィル関連のノーリツ<5943>(東1)長府製作所<5946>(東1)ホンダ<7267>(東1)、ESCO事業の省電舎<1711>(東マ)トーエネック<1946>(東1)、オンサイト自家発電のファーストエスコ<9514>(東マ)などが関連株となり、すでに急騰中の銘柄も多いが、逆張り余地はありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:47 | 特集
2011年04月08日

つかの間の春を愛でる相場!「成長見込み銘柄」と「衰退銘柄」の選別へ=犬丸正寛

■春の天気は変わりやすい

つかの間の春を愛でる相場!「成長見込み銘柄」と「衰退銘柄」の選別へ=犬丸正寛 来週(11〜15日)は、『つかの間の春を愛でる相場』だろう。閉塞感の漂う日本において、今年も日本の象徴である「桜」が満開を迎えた。ホッとし、安心感をもたせてくれる。満開の桜花に刺激されて、うまくいけば日経平均の1万円奪回があるかもしれない。

 しかし、残念ながら、花を愛でる刻は長くは続かないだろう。春の嵐が花を散らしてしまうごとく、マーケットにも、企業業績悪化の嵐が近づきつつある。既に、ちらほらと、業績悪化が聞こえている。震災発生前においてさえ、日経平均は上値を追うことが難しく、重い動きだったことを考えれば、震災による景気、企業業績悪化の重石がのしかかる今、1万円を突破して大きく上値を追うことは難しい。

 もちろん、一致団結して困難を乗り越える我々の気構えと政府の景気テコ入れなどによって、向こう1年以内には明るい上向き場面は期待できるだろう。だが、その前に、震災による「現実悪」を通り越えなくてはいけない。

 震災をチャンスとして成長が期待される銘柄は間違いなく出てくるだろう。その一方で、東京電力のように会社の存続にさえ黄色信号が点滅しそうな銘柄も出てくる。今後、数ヶ月間は、「回復から成長へ進む銘柄」と、「停滞へ向かう銘柄」の選別が進むものとみておきたい。

 また、これから、表面化するとみられる企業業績悪化材料に加え、このところの「円安」も気になる。国債発行が増えれば、財政悪化はいっそう厳しいものとなる。もし、円安が日本売りなら金融不安につながる心配も含んでいる。円安は輸出面にプラスなのだが、震災で生産がダウンしているから輸出増もままならない。一部で指摘されているようなハイパーインフレが来るのなら株を買っておかなくてはいけないのだが。

 しばらくは、強弱感がつけ難い状況が続くものとみられる。日本の政治の動き−経済の動き−企業の動きを、じっくりと見極める時期だろう。春の天気は変わりやすい。慎重な投資姿勢が大切だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:14 | 特集

震災で報道された企業のその後をウォッチしてみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東北地方太平洋沖地震の発生から約1ヵ月が経った。被災者の長引く避難生活、原発事故による放射性物質の恐れ、余震といった課題はあるものの、地域によっては幾分 落ち着きを取り戻してきたように思う。私が住んでいる関東の1地域では、近所のスーパー等を見る限り、品目等によってはまだ欠品が続いているものの、だいぶ品物が出まわるようになった印象だ。中長期ではまだまだ多くの課題が山積しているが、私もできるだけ平常時と同じように生活することで、国民の1人として復興の一端を担えればと思う。

 ところで、震災当初すぐに被災が大手マスコミ等から取り上げられた企業のその後はどうなっているだろうか、とずっと気になってウォッチしていた。その中から、千葉県市原市の千葉製油所が大規模な火災となったコスモ石油<5007>(東1)、宮城県多賀城市の多賀城研究所が被災・孤立したと報じられたフクダ電子<6960>(JQ)の株価等を見てみた。

★コスモ石油〈5007〉(東1)

 8日終値は1円高の263円。単位1000株。今のところPERは約12.4倍、PBRは約0.7倍となっている。株価は3月15日に年初来安値180円まで売られたものの、その後、反発。モミ合いながらも下値抵抗線は切り上げてきており、一時は震災前の280円ラインまで戻す場面も出ている。復興関連として石油株が物色されたことなども背景にあるようだ。ただ、信用倍率は約0.6倍の売り長となっており、今後の調整局面を狙う向きも、あるいは業績の下方修正発表等があれば、そうした場面で下げると見る向きも多いようだ。中長期ではともかく、短期では、押し目と見て拾い、280円フシまでの戻りが目標となりそうだ。

 東洋経済新報社の『四季報速報』等によると、同製油所内では、25基のLPガスタンクのうち13基が焼失・損傷したものの、火災は同タンク地域と周辺のみで、石油精製設備は残っているという。

★フクダ電子〈6960〉(JQ)

 8日終値は47円高の2560円。単位100株。PERは約11.4倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは3月15日に年初来安値2000円をつけたものの、その後は反発し、この2週間ほどは上値2600円ライン、下値2500円ラインの間でモミ合っている。チャート的には高値圏。復興銘柄として医療機器関連株に物色が入っている面もあるようだ。2400円台の押し目を待って小すくい程度が無難か。

 同社の発表によると、震災直後に多賀城研究所に孤立したと報じられた約200人は3月12日には全員無事に脱出した。また、それ以外の販売・サービス・生産拠点は被害がほぼ無かったこと、義援金2000万円、支援品として救護マットや人工呼吸器などを被災地へ届けたことも発表されている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:57 | 特集
2011年04月05日

【東日本大震災】特集:災害発生直後から復旧・復興作業までの特需とは?

 東日本大震災の甚大な被害を目のあたりにして、あらためて防災関連に注目が集まっている。
 一般的に言えば、地震、津波、台風、豪雨、竜巻、火山噴火などの自然災害対策関連としては、災害発生直後に被災者救済関連の特需が発生し、その後は時間の経過とともに、交通・通信やライフラインなどのインフラ設備、損壊した建物設備などの復旧・復興関連に特需が発生するだろう。そして次の段階では、災害発生に備えて被害を最小限に食い止めるための防災・減災関連などの需要増加も期待される。

【東日本大震災に関するニュース】
■東日本大震災復興特需関連銘柄一覧
■「復興特需関連銘柄特集」災害対策関連の注目度増す
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:37 | 特集
2011年04月04日

「反原発」運動の再燃と「ジャスミン革命」の狭間で浮上する関連株とは?=浅妻昭治

■石油・LNG開発関連株に再度のアプローチ

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー かつて「反原発」運動には、産油国から運動資金が提供されているとするウワサが盛んであった。「産油国黒幕説」である。真偽のほどは定かではなかったが、2度にわたる石油危機で価格決定権を増したOPEC(石油輸出国機構)と専守防衛に回った先進需要国連合のIEA(国際エネルギー機関)の攻防が激化するなか、なかなか説得力のあるウワサであった。経済合理性からしても、エネルギー安全保障のために原子力発電所の建設が拡大すれば、石油火力発電のウエートはそれだけ低下し、産油国の頼みの石油需要の減少につながるからである。「反原発」運動をオイルマネーがサポートしても不思議はないとみられた。

 この「産油国黒幕説」は、いまやまったく説得力を失った。当の産油国自体が、原発建設に踏み切っているからである。自国の電力需要は、原子力発電で充足させ、石油、LNGは輸出に振り向けるエネルギー政策だそうで、アラブ首長国、サウジアラビア、クウェートなどで原発建設が進んでいる。さらに、原発建設を凍結していた米国や英国、ドイツなどが、地球温暖化防止の一環から建設再開を打ち出し、「反原発」どころか原子力発電が復権する「原子力ルネサンス」へと様変わりとなってきた。

 東京電力<9501>(東1)の福島第1原子力発電所の事故が、この「原子力ルンサンス」に大きな冷や水を浴びせたのは、新聞、テレビで再三にわたり指摘されている通りだろう。世界的に「反原発」運動が再燃する可能性がある。ただこの「反原発」運動に「産油国黒幕説」が再登場する展開は、間違ってもまずあり得ないだろう。チュニジアの「ジャスミン革命」以来、北アフリカ・中東の「政権崩壊ドミノ」が、産油国にそうした余裕を与えるとは考え難いからである。

 前置きが長くなった。本論は、「反原発」運動が高まり、産油国の政情が不安定化しエネルギー・セキュリティーが揺らぐなか浮上する関連セクターは何かということになる。もちろん在来エネルギーの石油、LNG開発にブームが再来するという結論になる。海洋石油開発関連の日本海洋掘削<1606>(東1)三井石油開発<6269>(東1)鉱研工業<6297>(JQS)、LNG開発・生産関連のエンジニアリング大手の日揮<1963>(東1)東洋エンジニアリング<6330>(東1)千代田化工建設<6366>(東1)がまず注目となる。

 さらに日本では数少ない石油上流会社の国際石油開発帝石<1605>(東1)関東天然瓦斯開発<1661>(東1)石油資源開発<1662>(東1)もポートフォリオから外すわけにはいかない。大手商社もこの関連株となるが、原子力関連開発と二股の企業もあり、化石燃料ウエートの比較的高い三井物産<8031>(東1)三菱商事<8058>(東1)あたりまでにとどめるのが無難かもしれない。

 福島原発事故では、放出された放射性物質を地表で固定化する飛散防止剤で栗田工業<6370>(東1)が急騰したり、放射能測定の線量計で理研計器<7734>(東1)がストップ高するなど、日替わりメニューで関連株が登場している。石油・LNG開発関連株も、大震災発生でリスク回避売りに見舞われて急落し、急落前の水準までリバウンドしたところだが、2段上げの待ち伏せ買いで可ということになる。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:27 | 特集

東日本大震災・原発事故での2つの心配と新しい取り組み:妻と夫の株ロマン


妻 東日本大震災怖かったですね。被災された方、お亡くなりになった方には本当にお気の毒です。お見舞いと、お悔やみを申し上げます。日本は地震列島の上にあるのだと、改めて、思い知らされました。

夫 地震に津波、しかも原子力発電所の放射能漏れまで加わった。今、われわれ日本人は、たいへんな試練に見舞われている。だけど、あの戦後を生き抜いて、繁栄させてきたのだから一致団結で乗り越えられると思う。

妻 わたしたちは歳ですから、お役に立てません。だけど、若いひとたちの言葉や行動は、すばらしいです。身の危険を承知で救助に当られている皆様にも頭が下がります。日本人のすばらしい心が感じられて涙が出ます。平和ボケして、だめな国民になったのかと思っていましたけど、「大和魂」は健在です。被災は大変なことですが、日本人の良さが健在だったことは救われます。

夫 そうだね。若いみなさんの、しっかりした言動は立派だと思う。間違いなく日本は立ち直ることができると思う。ただ、これだけの大きい震災だから、これまでとは違う、新しい国の有り様を考えるべきだと思う。今までと同じものでは、「災い転じて福となす」ことはできない。

妻 津波に強い地域作りですね。

夫 もちろん、それもある。同時に日本列島全体、日本社会全体を見直すことが必要だと思う。すぐにも取組まなくてはいけない「短期」的なことと、議論して取組まなくてはいけない「中長期」的なことがあると思う。真っ先にやらなくえはいけないことは、被災者の方々の住居と電気、ガス、水道の備わった日々の暮らしができるようにすることだ。もちろん、すでに、動き出していけるけど。それに、原子炉の放射漏れを収束させることだ。これが終わらないと本格的な復旧には手がつかない。桃子の今度の大震災で、「大変」と思ったことはどんなことだった?

>>全文を読む(東日本大震災・原発事故での2つの心配と新しい取り組み−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:01 | 特集
2011年04月01日

東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場=犬丸正寛の相場展望

★しばらくは「鬼のいぬ間のひと稼ぎ」

東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場=犬丸正寛の相場展望 来週(4〜8日)は、『東京電力の行方を見守りつつ、2つの真空を狙う相場』が予想される。3月11日の東日本大震災から、現在までに起きたマーケットの大きい動きは次の3つではないだろうか。

(1)東京電力<9501>(東1)の株価が大震災発生前・3月10日の終値2153円から4月1日には400円を割って399円と81.4%の大きな下げとなった。

(2)日経平均も3月10日の終値1万434円から15日には場中・安値8227円まで、わずか3営業日で21.1%も急落した。

(3)東証1部の時価総額が3月10日の321兆3622億円から3月31日には298兆8893億円と22兆4729億円も目減りした。この内、東京電力の時価総額が約2兆6000億円も減少した。とくに、東京電力株は超優良の資産株とみられていただけに影響は大きい。社債も含めると影響は拡大する。

 こうした動きは今後も引きずり、相場の頭を押さえる。とくに、東京電力株は400円を割り、1951年(昭和26年)の上場時につけた393円まで、わずか6円にまで接近している。ここまで下げると、もはや楽観論は通用しない。

 とくに、東京電力については、悩ましい2つの問題がある。

(1)どこまで膨れるか、見通しの全くつかない補償額の問題。
(2)社会への電力供給の問題。とくに、日本の首都・東京をはじめ関東圏への電力供給の必要。

 この2つに目処をつけなくてはいけない大きい問題である。

 この両方を解決することは簡単ではない。思い切って言わせてもらえれば、補償問題等を片付ける会社と、新しく電力を供給する会社という、いわば、新旧型の東京電力が必要となるのではなかろうか。仮に、そうなれば、処理業務を主とする方の会社は残念ながら資産価値は限りなく小さくなっていく。

 一方、「2つの真空」とは、1つは、営業日わずか3日間で日経平均が21.1%も下げたことによる、相場的な真空状態がある。短期的には、相当の投げが出て、投げる向きは投げたという売りの真空状態となっている。したがって、次のまとまった売り物が出るには、よほど大きい材料が出ないといけない。

 その、次なる売り物を呼び起こす材料は何か。それは、景気・企業業績の悪化のはず。ただし、景気・企業業績の悪化が目の前に現れるまでには、まだ余裕がある。この点が、もうひとつの「真空」だ。3月期決算発表まで時間的な真空期間がある。被災額確定まで時間が必要となることから、3月期決算発表は遅れを認めるという方向のようである。このため、3月期決算の本格発表は7月頃までズレ込む可能性がある。

 この時間的真空を逃すことはないと機関投資家等はみているはず。大きく目減りした資産を少しでも取り返さなくてはいけない。しばらくは、「鬼のいぬ間のひと稼ぎ」ということだろう。個別株物色が、かなり活発となるだろう。

 振り返ってみると、大震災発生前の1株利益(日経平均ベース)は660円程度だった。これが、2012年3月期には2ケタ増益見通しから1株利益は750円程度となり、PER16倍の1万2000円目標が今年4〜6月の相場シナリオだった。今の状況では2ケタ増益はかなり難しい。逆に、減益見通しにでもなれば、3月15日の安値8227円の維持も危うくなってくる。

 マーケットでは、「もう、東京電力株は諦めて、前向きに稼ぐしかない」(中堅証券)ということになって現れている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:32 | 特集

「東日本大震災復興」材料株からピックアップしてみた=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震の発生から3週間以上が経ち、最近は震災・津波よりも、福島県の原発事故による放射性物質の影響や、東京電力による賠償、同社の今後の経営等の行方について話題にのぼることが多くなっているようだ。こうした話題やニュースなどを基に、東京電力<9501>(東1)は連日のようにストップ安や新安値更新となっている。

 一方で、日経平均をはじめ、多くの銘柄は震災直後の急落から戻り足となっている印象だ。「復興」関連の材料で買い戻されている面もあるだろう。ただ、ほとんどの企業は、まだ被災・停電などの影響を織り込んだ修正業績予想は出しておらず、それらが発表された時に市場はどう反応するのだろうか、とも思う。

 現在、「復興」関連材料の出ている銘柄をピックアップしてみた。

★東芝〈6502〉(東1)

 4月1日に、「岩手県北上市にある半導体製造子会社の岩手東芝エレクトロニクスでは、4月11日から一部ラインで生産を再開する」と発表した、東芝<6502>(東1)を入れる。なお、同社では、影響を最小化するため、一部製品についてはすでに大分工場や姫路半導体工場、加賀東芝エレクトロニクスで対応しているという。

 東芝の1日終値は4円安の403円。単位1000株。PERは約17.1倍、PBRは約2.2倍となっている。震災直後は原発関連株売りの流れなどから、ストップ安が続く場面もあり、3月16日には年初来安値309円をつけた。以降は反発し、ここ数日は400円ライン前後でモミ合っている。今後の材料・市況にもよるが、チャートを見る限りでは、25日あるいは26週移動平均線であり、次のフシである450円ラインまでの戻りが目標となりそうだ。

★ホンダ〈7267〉(東1)

 3月31日に「現在、生産活動を休止している埼玉製作所 狭山工場(埼玉県狭山市)、鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)の四輪完成車工場での生産を、4月11日から再開することを決定した。これにより、すべての国内の生産拠点での生産活動が再開することとなる」と発表したホンダ<7267>(東1)を入れる。また、海外生産用部品については、4月4日から海外生産拠点向けの生産・出荷を再開するという。

 ホンダの1日終値は75円安の3050円。単位100株。PERは約10.2倍、PBRは約1.3倍となっている。チャートは2月17日につけた年初来高値3745円からの調整局面だったが、震災などの影響で続落し、3月15日には年初来安値2820円をつけた。以降は反発し、3000〜3200円のレンジでモミ合っている。下値3000円ラインで拾い、上値3200円ラインで利益確定するのも一手か。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:10 | 特集
2011年03月28日

なお平常時対応ではなく緊急時対応で東電株の一挙手一投足に一喜一憂=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 東北地方太平洋沖地震の被災地は、またも冷たい北風が吹く厳しい気候に見舞われて、このなかで不自由な避難所生活が2週間以上も長引く光景がテレビ画面に映し出された。「がんばろう!」と激励やお見舞いの言葉をかけるのも躊躇われるほどにギリギリの深刻な事態が続いており、一日、一時間、一分も早い復旧・復興を祈ってやまない。

 しかし、株式市場は、被災者の皆さんの神経を逆撫でするかのように、暴落後の早期復旧・復興へ足を速めているようである。2000円超も暴落した日経平均株価は、すでに急落幅の3分の2戻しをクリアし、前週末25日には昨年来高値更新銘柄が131銘柄にも達し、主力株の2割弱が、地震前の株価を回復した。日経平均のローソク足は、週足で長大下ヒゲを引いた大陰線のあとに短い陽線が続く陰のはらみ足を示現しており、何かキッカケがあれば上昇転換すると、チャート・セオリーでは示唆しているそうである。

 キッカケが何になるかといえば、その最大の材料は、東京電力<9501>(東1)の福島第1原子力発電所の事故動向になることは間違いないだろう。事故の復旧が、順調に収束に向かっているのか、悪化しているのかに、株価は引き続き敏感に反応するからである。収束シナリオ、膠着シナリオ、悪化シナリオなどがさまざまに想定されており、もちろん収束してもらわなくてはならないが、悪化シナリオも頭の隅に置いておかなくてはならない。

 ということは、今後の相場展開は、東電の株価の動向が、キーファクターになることになる。同社株は、地震発生、原発事故で3日連続のストップ安と急落して昨年来安値715円まで売られ、そこから2日連続のストップ高を演じるなど値動きの荒い展開が続いた。この急反発は、同原発事故が、原子力損害賠償法上、「異常に巨大な天災地変」に該当し被害者への賠償責任が免責されると伝えられたことや、政権幹部が、電気料金の引き上げなどに言及したことなどがプラス材料視されたことが大きい。今後の株価も、一義的には復旧動向に左右されるが、政治銘柄化する展開も捨て切れない。

 巨大地震のあとの余震頻発で気象庁は、警戒感を緩めてはいけないと警告している。株式市場も同様で、大暴落のあとの余震は予断を許さない。平常時対応ではなく緊急時対応をキープしつつ、東電株の一挙手一投足に一喜一憂するのが正しい対処法となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:39 | 特集
2011年03月26日

リバウンド狙いの激しい短期売買と復興関連銘柄を物色=犬丸正寛の相場展望

★『企業業績への影響を気にし始める』動きも台頭

犬丸正寛の相場展望 来週(3月28日〜4月1日)の相場は、引き続き、リバウンド狙いの激しい短期売買と復興関連銘柄を物色する動きのなかで、『企業業績への影響を気にし始める』動きも台頭する展開だろう。

 今度の大震災下げでは、日経平均をはじめ、多くの銘柄において3月15日が底となっている。15日からの戻り率(上昇率)の大きい銘柄は、次の上位20銘柄にみられるように、「復興特需」関連銘柄が中心。16年前の阪神淡路大震災の時と、ほぼ同じ傾向といえる。

 ただ、当時、筆者は大阪勤務だったが、当時より今回の方が反応度が速いように感じられる。値上り率50%の銘柄で区切っても95銘柄にも達する。上昇率30%まで範囲を広げると425銘柄にもなる。もちろん、その多くが復興関連である。

 これだけ猛スピードで復興関連銘柄を買い上がれば、「復興関連銘柄第一幕」の物色一巡は近いとみるべきだろう。とくに、4月新年度入りを考えると「決算」が気になり始める。

 既に、日立製作所、東京電力が3月の期末配当の未定を発表した。日立製作所、東京電力は福島原発に関連しているため業績面への影響が大きいものと予想される。

 問題は、こうした動きが、他の銘柄に広がらないかどうかである。これから、「3月期決算」を思うと、「増額」の可能性と、「減額」の可能性はどちらが強いかと考えれば答えは難しくない。この大震災の下で増額とは言い難いだろう。

 これから、3月期決算の見通しが出始める時期だけに慎重な投資スタンスが大切だろう。復興関連銘柄でも3月期決算発表のフィルターは通過しなくてはいけない。真に強い復興関連銘柄はそのあとだろう。

【3月15日→3月25日 戻り率上位(東証1・2部)】

(1)技研興業<9764> = 173.2%
(2)日本鋳鉄管<5612> = 165.0
(3)住石HLD<1514> = 157.4
(4)兼松日産農林<7961> = 148.7
(5)森電機<6993> = 142.8
(6)日特建設<1929> = 131.7
(7)イクヨ<7273> = 128.0
(8)デイ・シイ<5234> = 121.3
(9)大末建設<1814> = 112.5
(10)若築建設<1888> = 110.0
(11)ダイセキ環境ソリューション<1712> = 107.2
(12)エス・バイ・エル<1919> = 106.3
(13)エーアンドエーマテリアル<5391> = 104.4
(14)佐田建設<1826> = 94.9
(15)栗本鐵工所<5602> = 91.3
(16)ジオスター<5282> = 90.0
(17)ロンシール工業<4224> = 89.2
(18)三井松島産業<1518> = 86.6
(19)宮地エンジニアリンググループ<3431> = 86.1
(20)サニックス<4651> = 85.0

【3月10日→3月25日 下落率上位(東証1・2部)】

(1)東京電力<9501> = 60.7%
(2)LCAHD<4798> = 50.0
(3)岡野バルブ製造<6492> = 39.6
(4)日本ケミコン<6997> = 36.8
(5)常磐興産<9675> = 35.4
(6)KNT<9726> = 35.3
(7)クラリオン<6796> = 32.4
(8)ベリテ<9904> = 32.2
(9)セルシス<3829> = 31.2
(10)東日CLG<8291> = 31.0
(11)パルステック工業<6894> = 30.1
(12)価値開発<3010> = 29.4
(13)日本ピストンリング<6461> = 29.3
(14)TDF<5641> = 29.1
(15)サンフロンティア不動産<8934> = 28.9
(16)豊和工業<6203> = 28.7
(17)東亜バルブエンジニアリング<6466> = 28.4
(18)サイボウズ<4776> = 28.3
(19)アピックヤマダ<6300> = 27.9
(20)フージャースコーポレーション<8907> = 27.9
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:15 | 特集