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記事一覧 (09/27)「スポーツの秋」到来で命名権取得10社の「晴れ男」効果を期待=浅妻昭治
記事一覧 (09/24)「ひろゆき・ホリエモン・勝間和代の鼎談本」から連想して、情報・通信株=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/24)中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/21)【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う
記事一覧 (09/21)「試行錯誤」も「有言実行」もなお不透明。自律材料で評価の株式分割銘柄に照準余地
記事一覧 (09/17)新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/17)結婚と子供、二極化の時代から連想=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/13)「日本通過」より「日本品質」神話を手掛かりに搦め手中国関連株から
記事一覧 (09/10)来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/10)トマト味の調味料『トマレピ!』連想銘柄を診断=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/06)相次ぐ株価逆転で「01銘柄」の逆転があるのか、返り討ちか秋相場のテーマに浮上も
記事一覧 (09/05)菅さん、小沢さんの戦いは東京対地方の戦い?=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (09/03)来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/03)中国文明展から連想して、鉱業銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (08/30)たったそれだけの「経済対策」!密かに発動の「株価対策」?=浅妻昭治
記事一覧 (08/27)『漢方薬相場』か?『劇薬相場』か?民主党代表選を見極める動き=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/27)戦国時代のマンガから連想した銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (08/23)「成長株神話」より「循環株セオリー」で小売株の8月月次売り上げに先取り余地
記事一覧 (08/20)再び、政局の行方見守る展開へ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/20)コスメから連想して、百貨店株=田北知見の銘柄ウォッチ
2010年09月27日

「スポーツの秋」到来で命名権取得10社の「晴れ男」効果を期待=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 菅直人首相を「雨男」、「晴れ男」のいずれかに分類するとすれば、どうも「雨男」の傾向が強そうだ。内閣支持率が上昇すると、途端にどういうわけか図らずも一転にわかに掻き曇り雨模様となるからである。今年6月に民主党代表選挙に勝利して内閣総理大臣に就任し、内閣支持率が鳩山由紀夫前内閣末期の20%台から60%台までV字回復したと思ったら、唐突な消費税発言が響いて支持率が往って来いに急落を演じ、参議院選挙には惨敗してしまった。

 この9月も、同じく民主党代表選挙で難敵の小沢一郎前幹事長を破って、第2次菅内閣を組閣、支持率も30%割れから64%と政権発足以来の最高まで短期急反騰し、意気揚々と国連総会に出席するまでは「晴れ男」だったが、大阪地検特捜部の捜査資料改ざん事件、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件と内憂外患が続出してきた。

 とくに漁船衝突事件では、中国の強硬姿勢を受けて、逮捕していた中国漁船の船長を突如、釈放してマスコミでは「弱腰外交」への大ブーイング論調が高まっている。日本の建設会社の社員が身柄を拘束され、レアメタルの対日輸出承認承認書の発行が停止され、さらに9月24日には外為市場で中国の円買い攻勢、政府・日銀の円売り再介入の対抗措置が取り沙汰され、日本の輸出入貨物の通関厳格化が伝えられるに至って、進退窮まった政治決断と推測されているが、同時に与党内部からもこれで内閣支持率は、10ポイントはマイナスになるとの懸念コメントが漏れ出している。またまた「雨男」様相である。

 これで10月1日召集の臨時国会を無事乗り切れるのか、今年度補正予算編成に与野党合意が成立するのかはなはだ心許なくなった。10月の永田町界隈は、雨模様、ことによったら暴風雨警報が発せられるかもしれない。株式市場にとっても10月は、1929年の「暗黒の木曜日」、1989年の「ブラックマンデー」を持ち出すまでもなく、大暴落が特異的に発生する忌み月となっている。ということは、15年ぶりの円高を何とか凌ぎ切った9月相場に続き、10月相場も警戒は怠れないことになる。

 投資家にとっては「警戒疲れ」、「弱気疲れ」が出る頃合である。この金属疲労に陥ち入らないためにも、相場にもう少しポジティブに向かい合うには発想の転換が必要になる。そので発想転換のヒントの一つになりそうなのが、帝国データバンクが、9月8日に発表した「命名権(ネーミングライツ)取得企業実態調査」と題したリポートである。自治体が保有する公共施設の命名権を取得し自社PRや地域貢献を図っている企業の動向を調査したもので、取得企業99社のうち、58社の対象施設が、スポーツ施設と最多取得施設となっている。なかでも取得年間契約金額で、上位10位のトップにランクされているのは、日産自動車(7201)の「日産スタジアム」などJリーグの各クラブの本拠地となっているサッカー場が多い。

 猛暑・残暑一巡で10月は「スポーツの秋」である。と同時に各サッカー場で繰り広げられるJリーグも、最終盤を迎え、優勝・降格・昇格・順位争いがヒートアップし、企業の露出度も高まってくる。日産自を含めトップ10にランクインしているマツダ(7261)味の素(2802)日本ガイシ(5333)東北電力(9506)フクダ電子(6960)ソフトバンク(9984)アウトソーシング(2427)ニッパツ(5991)ネクスト(2120)などに「晴れ男」効果を期待したいところである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:54 | 特集
2010年09月24日

「ひろゆき・ホリエモン・勝間和代の鼎談本」から連想して、情報・通信株=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ひろゆき(西村博之)・ホリエモン(堀江貴文)、勝間和代の鼎談を書籍にした『そこまで言うか!』を少し読んでみた。ひろゆき氏は、ネットの匿名掲示板『2ちゃんねる』の開設者であり元管理人(ウィキ情報によると、現在の肩書きは『チーママ』だそうだw)として有名な人で、現在はドワンゴの関連会社の取締役等もしておられるようだ。以前、テレビ番組で勝間氏と対談し、その内容等から勝間氏のブログが炎上したという、いわくつきの2人。堀江氏が司会者役で行なった鼎談を本にまとめたものだ。

 同書を全部熟読したわけではないが、確かに印象として「そこまで言うか!」という感じだった。とくにひろゆき氏とホリエモン氏は、いわゆるアウトロー的な生き方をしている人たちなので、言うことが過激だ。少なくとも、私にはそう見えた。世間一般の基準からすると、勝間氏もかなり強めの発言をする人だが、あの2人と鼎談すると、とてもまっとうに見えてしまった。(笑)

 ひろゆき氏から連想して、情報・通信業セクターで銘柄をウォッチしてみた。

★ドワンゴ〈3715〉(東1)

 ケータイ向け音楽配信、動画投稿共有サイト『ニコニコ動画』などの事業を行なっている、ドワンゴ<3715>(東1)を入れる。24日終値は前営業日終値と変わらずの16万4000円。単位1株。PERは約23.2倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは5月26日につけた年初来安値13万8600円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。17〜22日は3営業日続落だったものの、今後もしばらくは上昇トレンド維持と見たい。17万5000円フシが目標か。

 業績は好調で、業界では業績予想の上ブレ観測が複数、出ている。また、17日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは、「強気」(今後6ヵ月間の目標株価が現在の株価を10%以上、上まわると判断する)とされている。

★システナ〈2317〉(東1)

 移動体高速データ通信システム、情報システム・ITサービス事業などを行なっている、システナ<2317>(東1)を入れる。24日終値は400円安の6万2900円。単位1株でこの株価なので売買しやすそうだ。PERは約8.8倍と割安、PBRは約2.3倍。チャートは5月26日につけた安値4万9800円を底に、凸凹しながらもジリ高トレンドで来ていた。この1ヵ月ほどは6万5000円フシ下でモミ合っている。押し目を拾い、次のフシ7万円を目指す。『会社四季報』には、今期2011年3月期連結業績予想の一部、上ブレ観測が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:35 | 特集

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望 来週(27〜1日)の相場は、『9月買い・年初売り』の基調を背景としながら、短期的には『中国船長の釈放』を材料に、下げていた中国関連銘柄を買う動きだろう。

 中国船長の釈放で、ひとまず、日中間の緊張は開放に向かうだろう。しかし、今度の事件で、経済力、軍事力を増した中国の強硬姿勢が強く印象づけられた。中国からの日本観光キャンセル、レアアースの輸出禁止などをちらつかせ、内需不足に悩む日本の中国依存体質を突いてきた。今は、経済問題での緊張にとどまっているものの、背景には領海問題が横たわるだけに、先行きどこかで、軍事力をちらつかせることは十分に予想される。ましてや、北方領土問題、日本海を挟んでのキナ臭い動きもあるだけに、日本にとっては防衛問題を考えるうえで、ひとつのきっかけにはなった。政権が不安定なら外部に対し、ちょっかいを出すチャンスを与えてしまうことが。沖縄問題を解決する重要さがいっそうクローズアップした。

 中国関連株は反発に向かうだろう。しかし、先の中国でのスト発生、今回の領海問題を考えると、07〜09年までのような中国関連株は、なんでも買いということにはならないだろう。リスクも吟味した買いが求められる。仮に、中国関連株が大きく戻すようなら持株はすかすことも考えたい。

 ところで、毎年、「9月の安値で買って、翌年1月に売る」という投資戦法を実行している人は意外に多い。「3月買い・6月売り」と並んで成績が比較的に良いからだ。1992年〜2009年の18年間について、日経平均の「9月安値と翌年1月高値」を比較すると、18回中、11回は、1月が高くなっている。その平均上昇率は10.4%に達する。下落回数は7回で、その平均下落率は5.0%。こうしたデータから見るかぎり、「9月買い・年初売り」を見逃す手はない。

 ただ、「3月買い・6月売り相場」とは違うところがある。3→6月の中心が『業績』であるのに対し、「9月買い・年初売り相場」の中心は、『テーマ』である。新年という事情から政策関連などのテーマ株が動きやすい。

 菅政権の成長戦略に即した、医療、介護、観光、地域、環境、エネルギーなどに関連した銘柄にマトを絞った投資がよいだろう。今度の東シナ海問題で防衛関連も前面に出る可能性はあるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:25 | 特集
2010年09月21日

【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う

■今後は市場介入効果の持続性が注目点/円高の背景は?

■15年ぶりの円高・ドル安水準で円売り・ドル買いの市場介入

【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う 外国為替市場で円・ドル相場が1995年以来15年ぶりの円高・ドル安水準まで上昇し、日本の株式市場でも企業業績に与える悪影響が懸念され、輸出関連株を中心に軟調な展開が続いていた。これに対して政府・日銀は9月15日、6年半ぶりの円売り・ドル買いの市場介入に踏み切った。ただし、基本的な「ドル安」の構図に変化はないだけに、当面は株式市場も方向感を見極めにくい状況だろう。

■各国が自国通貨安を容認や誘導が影響

 円高・ドル安が急速に進行した8月以降の外国為替市場と株式市場の動向、そして政府・日銀の対応について整理してみよう。

 今回の円高・ドル安の流れの基本的な背景としては、米国の景気減速やデフレ圧力に対する懸念、欧州の金融システムやソブリンリスクに対する懸念など、世界経済の先行き不透明感が再燃したことがある。日本経済もデフレから脱却できず、政策効果一巡の影響を懸念されている状況だが、投資マネーのリスク許容度が低下したことで、比較的安全資産とされる円が消去法的に買われた。リスク回避の円買い・ドル売りの流れであり、それは対ユーロでの円高進行も同様である。米国や欧州の長期金利が低下して日本との金利差が縮小しているうえに、各国が輸出を拡大させるために自国通貨安を容認、あるいは自国通貨安へ誘導しているとみられることも影響している。 

・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(1)円高の背景は?
・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(2)市場介入の今後
・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(3)当面の投資戦略
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:45 | 特集

「試行錯誤」も「有言実行」もなお不透明。自律材料で評価の株式分割銘柄に照準余地

浅妻昭治のマーケット・センサー 「試行錯誤」内閣から「有言実行」内閣への改造だそうだ。第2次菅内閣組閣後の記者会見での菅直人首相の発言である。この四語熟語の発言には、驚くばかりである。昨年9月の政権交代以来1年間、いったい何に「試行錯誤」したのか、そんな「試行錯誤」に1年間も国民を付き合せて、よくもまあ貴重な時間を空費してくれたものである。

 だいたい民主党の代表選挙も、候補者2人の政策の違いがあって、政策論議によって決着したとはとても思えない。争点は、政権交代以来変わらずの「政治とカネ」、「脱小沢・親小沢」の低次元レベルで、これでは「数は力」を競うサル山のボス争いと変らないではないか。国民の危機意識や閉塞感、ひっ迫感が共有されているのかと心配になる。

 改造内閣の「有言実行」にも、半信半疑とならざるを得ない。野党が手ぐすねを引いて待ち構えている「ねじれ国会」、為替単独介入に対する米国議会の反発、尖閣沖の中国漁船衝突事件を巡る日中摩擦など、組閣早々に内憂外患、国難山積となっているからだ。内閣支持率が、鳩山内閣発足以来恒例のV字回復と急落を繰り返して追い詰められ、立ち往生しないとも限らない。

 株式市場にとってのポイントは為替動向で、当面は、9月21日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で一段の金融緩和策が打ち出された場合に、円高阻止に向けて日本がなお為替相場への単独介入を強行できるかが、株価の先行きを決定することになる。「有言実行」内閣の「有言」が、苦吟、悲鳴に変らないことを祈るばかりである。

 休祭日の連休に挟まれて立会日数が3日間に限定される今週は、強気、弱気の予断を持つことは禁物である。となれば、外部環境に振り回されずに自律材料で動く銘柄が消去法的に浮上することになる。9月27日に権利付き最終日を迎える株式分割11銘柄も、そうした銘柄の一角に位置する。クルーズ(2138)アイティメディア(2148)ベストブライダル(2418)シップヘルスケアホールディングス(3360)スターティア(3393)ソディックプラステック(6401)日本電産リード(6833)日本電産トーソク(7728)ユニ・チャーム(8113)日本社宅サービス(8945)の株式分割の権利を取るのか、権利落ち後の安値に照準を合わせるのか一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:45 | 特集
2010年09月17日

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望

■新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』の見極め相場へ

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望 来週(21〜24日)以降の相場は、新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』を見極める動きが予想される。ひとことで言えば、「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するかを見極める相場である。

 政府と民間(庶民、企業)の関係は、医師と患者の関係にも似ている。急激な円高に対しては、医師の治療によって緊急事態は避けることができた。大量の円資金をマーケットに供給した。治療でいえば「輸血」に似ている。低下していた「血圧」(株価)も戻してきた。しかし、まだ、安心はできない。最近は多剤耐性菌といわれる、これまでの抗生物質が効かない強い菌が出ている。依然、患者には感染症の怖さが残っている。

 「円高」を裏側からみれば、ドル安、ユーロ安である。ドル安、ユーロ安によってプラス効果を喜ぶ国は必ずあるはず。そうでないと、ここまでの相手国通過安(=円高)が起こるはずがない。円高となるだけの力は今の日本にはない。

 外交の基本は国家間の損得である。当然、通貨もその交渉のひとつである。今後どこまで、新内閣が円高を抑止できるか。世界に大量に流通するドルを相手に戦うことができるか。しかも、ドル紙幣を自由に刷れるのはアメリカだけである。ここに、通貨問題=外交問題ということが横たわっている。一時、中国寄りの姿勢をみせた日本政府が新内閣において、どこまで親米姿勢を見せることができるかにかかっている。その踏み絵は、沖縄基地問題だろう。

 もし、円高を押さえ込むことができないようだと、「東シナ海問題」、「北方領土問題」、「北朝鮮拉致問題」など、経済以外の領土に関連した大きい外交問題が、今がチャンスとばかりに頭をもたげてくる心配がある。果たして、菅内閣はどのような外交姿勢をとるのか。

 一方、日本の経済は引き続き厳しい状況にある。大量輸血で危険な状況を一応、乗り越えた。医師は次に患者に対し、どのような体力向上の施術を行うのか。もちろん、患者自身が元気になろうという気持ちがなくてはいけない。その点は、日本の企業には、まだまだヤル気は十分ある。菅総理が選挙戦後半で打ち出した「法人税引き下げ」が本当に実現するのか。5%くらいのちまちまでなく10%程度の引き下げとなるのかどうか。これまでと同じように財源がないから出来ないというのかどうか。消費税引き上げとバーターでやろうとするのかどうか。

 8月10日以来、1ヶ月超ぶりに9600円台水準を回復した日経平均。今後、新政権が庶民重視だけでなく、企業重視の政策を採るなら1万円奪回を目指した動きも予想される。菅政権の外交手腕と経済手腕を見極める動きだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:23 | 特集

結婚と子供、二極化の時代から連想=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、エステサロンのスタッフと話をしていたところ、その女性は今45歳なのだが、小学生のお孫さんがいるとお聞きして、驚いた。ご本人は17歳で結婚して、18歳と19歳で女児と男児を出産。娘さんが同じ17歳で結婚してすぐに出産したため、今小学3年生のお子さん(その女性にとってはお孫さん)がいるのだと言う。

 もちろん、理論上・統計上は、そういう人が存在すると知っているし、街で若いパパ・ママを見かけることは多いものの、やはり目の前で現実に話を聞くと、やはり驚いてしまう。私の場合、逆に、30代や40代で独身だったり、婚活している人の話を聞くことが多いから、よけいに。

 今は結婚の平均年齢が上がっている一方で、若いうちに、いわゆる「できちゃった結婚」などをなさるかたも多く、早婚と晩婚の二極化となっていると聞く。価値観の多様化は、結婚や子供(するしない、つくるつくらないを含めて)にも及んでいるのだなあ、と、当たり前のことを今さら実感したのだった。

 上記の内容から、結婚連想銘柄と、子供連想銘柄を見てみた。

★ワタベウェディング〈4696〉(東1)

 国内外で婚礼・挙式サービス事業を行なっている、ワタベウェディング<4696>(東1)を入れる。17日終値は6円安の867円。PERは約10.7倍、PBRは約0.6倍と、割安水準となっている。単位100株。チャートは4月27日につけた年初来高値1261円から反落し、続落トレンドで来ていた。この1ヶ月ほどはモミ合いながら下値860円ラインを固める展開。8月27日につけた年初来安値853円で底を打ったと見て、そろそろ上放れのタイミングと見たい。中期で次のフシ1000円ラインを目指す。

★西松屋チェーン〈7545〉(東1)

 ベビー・子供用の衣料・雑貨店を約720店、全国展開している西松屋チェーン<7545>(東1)を入れる。17日終値は2円高の781円。PERは約9.7倍、PBRは約1.12倍と、ひところの人気時に比べると、アク抜けして買いやすくなっている。単位100株。チャートは4月5日につけた年初来高値1117円から反落し、続落トレンドとなっていた。8月26日につけた年初来安値713円でいったん底打ち。以降はジリ高トレンドで来ている。まずは800円ラインを上抜け、850円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:46 | 特集
2010年09月13日

「日本通過」より「日本品質」神話を手掛かりに搦め手中国関連株から

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「米国がくしゃみをすると日本は風邪を引く」といわれ続けてきた。しかし、日本が一喜一憂して連動するのは、いまや米国経済や米国株価の動向だけではない。「中国がせきをすると日本は発熱する」現象が顕著となっている。その証拠に、兜町では、前日の米国の経済指標や前日のニューヨーク市場の株価をみて寄り付き前に組み立てた前場の相場シナリオを、後場には中国の景気指標や上海市場の強弱に従って組み替え直す毎日が続いている。

 兜町の独自材料がどこに消えたのか、株価の自律性のカケラも見当たらない。為替相場は、15年ぶりの円高水準となり、15年前は「ジャパン・バッシング(日本叩き)」が横行したが、いまやその心配がなくなった。その代わり懸念された「ジャパン・パッシング(日本通過)」が、現実になりつつあるようで寂しい限りである。

 二大強国の米中に挟まれて、日本の存在感はますます薄くなるのか気になるところである。当然、両国が覇権争いを強めるなかで、日本がその谷間で孤立化するのか、それともどちらかへの肩入れを強めるのかで、外交政策や経済政策の国の舵取りは大きく変り、それに従って関連の株価テーマも変化するはずだ。早い話が、9月14日に迎える民主党代表選挙も、菅直人首相は日米協調を基本とし、小沢一郎前幹事長は、中国寄りと単純化できそうだ。このところ兜町では、建設機械株や海運株が再動意となっているところをみると、株価は「小沢有利」と先取りしているフシがあると先読みできないこともない。

 ただこの「ジャパン・パッシング」は、庶民レベルでみるとやや趣が異なるようである。大挙来日して、店頭で中国元マネーの札束を振り回す中国人旅行客が、「メイド・イン・ジャパン」に異常なほどにこだわりをみせる映像が、テレビ画面に何回も放映されているからである。コピー製品が氾濫している中国で、「日本品質」への信頼性が大きな購買動機になっていることを表しているようである。何とも皮肉だ。中国人旅行客は日本選好を強め、日本の企業レベルでは、中国現地進出を積極化しようとしているのである。

 銘柄選別としては、このまま米国景気の二番底懸念が後退して円高一服が続くならハイテク株の「リターン・リバーサル」買い、そうでなければ中国関連の景気敏感株となりそうだ。取り敢えずは銀座店増床開業で中国人来店増が期待できる三越伊勢丹ホールディングス(3099)、羽田空港国際空港化関連の京浜急行電鉄(9006)オリエンタルランド(4661)エイチ・アイ・エス(9603)、格安航空進出の全日本空輸(9202)、中国資本と提携のファンケル(4921)あたりの搦め手中国関連株から攻めてみるところだろう。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:00 | 特集
2010年09月10日

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望

■財政問題、野党攻勢の波乱含みから深追いはできない

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、14日(火)に民主党の新しい代表が決まる。選ばれた代表が新しい総理に就く。今、この時点でどちらが選ばれるかを見通すことはできない。鳩山総理、菅総理と続いた民主党政権において、菅氏が選ばれるなら、『第2幕の続き』、小沢氏なら『第3幕の始まり』ということになる。

 もちろん、『民』が、『主』の政策、という民主党の基本においては両氏の間に大きい違いはない。ただ、『民』を「庶民」と限定するか、あるいは、「官」(お上)に対する「民」ということで、「企業」まで含めるか。このあたりの境界線の引き方には、両氏の間に微妙な違いは感じられる。

 ひとつの視点として、代表選、立候補の「前」と「後」では、雰囲気が違ったものとなっていることが挙げられる。とくに、小沢氏は政府部門を動員してでも景気刺激が必要であると強調。これに対し、円高や景気に対する腰が重いのではないかとみられていた菅氏が選挙戦の後半になって景気対策を打ち出してきた。このことは、代表選告示前と比べ、非常に大きい違いである。とくに、菅氏は企業の、「法人税引き下げ」にまで言及した。

 仮に、小沢氏の立候補がないまま、菅氏の無投票再選の方向となっていたら、円高対策等がないまま、景気は下降し株価は下げ続けていた可能性があったのではないか。幸い、日経平均は去る9月1日の年初来安値8796円から10日(金)の終値は5%ほど上に戻している。

 こうした、観点から、両氏のどちらが新代表(総理)になろうと、「景気重視」が前面に出るわけで、マーケットは好感するだろう。日経平均は、9月中、あるいは10月早々にも9500円台を回復する可能性はある。

 ただ、その後は、一本調子の相場上昇は期待しないほうがよいだろう。景気刺激策と裏腹の関係にある、「財政問題」が頭をもたげてくるからだ。日本列島を取り巻く外交問題も厳しいものがある。加えて、民主党が過半数割れしている参議院での国会審議運営の難しさもある。仮に、今度の代表選でシコリが残るようなら政局は荒れ模様になることも予想される。

 そこへ、企業の第2四半期(4〜9月)決算と下期見通しが出始めてくる。厳しい海外経済を考えれば、下期に対する明るい数字は予想し難い。とくに、中間選挙を控えたアメリカは、景気刺激の立場から一気のドル安(円高)を容認する可能性も含んでいる。

 新代表就任で、高い場面は予想されるものの深追いはできない。常に、一歩早目の対応が求められる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:14 | 特集

トマト味の調味料『トマレピ!』連想銘柄を診断=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、カゴメの『トマレピ!』シリーズを初めて使ってみた。トマレピとは、トマト味をベースとした液状調味料で、肉や野菜を炒めるか煮て混ぜ込むだけで、おいしいおかずが1品できるという便利品だ。味の素の中華調味料『クックドゥ』や、丸美屋の『麻婆豆腐の素』シリーズなどと同様の商品である。

 トマレピのCMイメージキャラクターには、タレントのはるな愛さんを起用している。なかなかスルドイ人選だと思った。親しみやすさや女性的なかわいさがあり、でもトランスジェンダー(性別越境者)の人なので、「料理は女性のもの」という社会的性役割分担への抵抗感を緩和している。(コマーシャルでは女性(主婦)が料理しているようだが)

 商品は、料理がより簡単にできるし、いつも同じような味つけ、メニューになりがちな食卓に、変化を与えてくれる。本格的な料理をするかたから見ると邪道かもしれないが(笑)、手軽に使える便利な物だと思った。

 カゴメと味の素の銘柄診断をしてみた。

★カゴメ〈2811〉(東1)

 トマレピシリーズを出している、カゴメ<2811>(東1)を入れる。10日終値は6円高の1673円。PERは約41.6倍、PBRは約1.9倍。単位100株。チャートは8月2日につけた直近安値1523円を底に、上昇トレンドで来ている。1650円フシを超え、次のフシ1700円ラインにも期待がかかる。信用倍率は約0.2倍の売り長となっており、買い戻しにも期待できそうだが、押し目小すくいが無難か。

★味の素〈2802〉(東1)

 国内の調味料最大手メーカーで、クックドゥシリーズも出している、味の素<2802>(東1)を入れる。10日終値は1円安の827円。PERは約22.3倍、PBRは約1倍。単位1000株。チャートは5月27日につけた年初来安値755円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。まずは850円フシ上抜け、中期で900円ラインが目標となりそうだ。9日付けの東洋経済新報社『四季報先取り』では、業績予想の上ブレ観測も出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集
2010年09月06日

相次ぐ株価逆転で「01銘柄」の逆転があるのか、返り討ちか秋相場のテーマに浮上も

浅妻昭治のマーケット・センサー コード番号下2ケタが「01」となる「01銘柄」といえば、業界の代表銘柄でありトップ企業である。もちろん株価は、業界最高値が定位置で、かつての「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を評価した「国力相場」では、投資家の買いを一身に集め同業他社を圧倒した。

 この高株価は、社員のプライド、忠誠心、士気にも影響し、ひいては企業競争力の強弱、市場シェアの高低にまでつながっていたといっても過言ではなかった。当然、高株価の維持は、主幹事証券の主要な業務の一角を形成し、主幹事争いを制する基準になっていた。主幹事証券は日々、幹事会社の業界位置はもちろん、市場での売り物・買い物、人気・不人気などこまごまとした目配りを怠らない。「株価の格差は、主幹事証券の実力の差」といわれたほどだ。

 グローバル化の急進展、バブル経済の崩壊は、この業界株価序列構造に大地殻変動を引き起こした。「01銘柄」の株価が、「02銘柄」どころか、「03銘柄」、「04銘柄」までに追い抜かれ後塵を拝することが珍しいことではなくなった。上場企業の業界自体が流動化して「勝ち組・負け組」の境目が不透明化したことが最大の要因である。さらに証券業界が、急激な金融ビッグバンにより空中分解し、どの証券会社がどの系列か、民族系か外資系か皆目、見当がつかなくなって、「主幹事証券の実力」が相対的に脆弱化したことも少なからず影響したはずである。

 前置きが長くなった。業界株価序列構造にくどくどと言及したのは、前週末9月3日終値でトヨタ自動車(7203)ホンダ(7267)の間で株価逆転が起こったからである。トヨタといえば「日本が滅んでもトヨタは生き残る」とハヤされたほどの「究極の勝ち組」である。「01銘柄」の日産自動車(7201)の遥か先に位置し、世界の「01銘柄」だった米国GMを経営破たんにまで追い込んだ。そのトヨタの株価が、ホンダの株価に追い抜かれた。株価逆転現象が、ここにまで及んできたのである。しかも、主幹事証券は、両社とも業界トップの野村証券である。

 この株価逆転現象に最も敏感に反応しているのは、意外にも、両社のOBだろう。退職後も、出身母体の状況に細大漏らさず関心を持ち続けているからである。トヨタのOBは歯がゆい思いを強め、ホンダのOBは快哉を叫んでいる光景が目に浮かぶようだ。当然、株価で後塵を拝したトヨタのOBは、後輩の現役世代にクレ−ムをつけ突き上げる。

 突き上げられたトヨタの現役世代は、自らの固有の問題のせいなのか、だとしたらどう落とし前をつけるのか、追い抜いたホンダに自社と異なる勝ち目があるのか、それとも株価逆転は一過性で、再逆転が起こって下げた株ほどよく戻る「リターン・リバーサル」の呼び水になるのかなどと説明責任を求められることになる。

 トヨタとホンダを含めて、株価逆転中の日立製作所(6501)東芝(6502)東京急行電鉄(9005)京浜急行電鉄(9006)日本郵船(9101)商船三井(9104)など、強烈な残暑が一巡したあとの秋相場のテーマとしてリサーチは怠れない。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:59 | 特集
2010年09月05日

菅さん、小沢さんの戦いは東京対地方の戦い?=妻と夫の株ロマン


妻 民主党の代表者選挙に小沢さんの出馬は予想外でした。国民の多くが、お金の問題を抱えているから出ないものと見ていたと思うわ。どうしちゃったのかしら。

夫 僕の個人的な印象だけど、政策的なことより、意外と単純な理由に思えて仕方ない。男のメンツというか、オスの闘争本能のようなものを感じている。小沢さんはオトコだな、と思っているよ。

妻 またまた、あなたの動物的な発想ね。くだらない男のメンツですか。何に、こだわっているの。

夫 菅さんが、総理に就任したとき、小沢さんに対し、言葉は丁寧だが、内容は、「おとなしく引っ込んでおれ」ということだった。男としてはケンカを売られたも同然だ。

妻 景気が不透明で失業者の多いときにケンカなんか、しているときではないと思うわ。男って、ほんとうにくだらない。

夫 男と女は小さいときから遊びからして違う。女の子はママゴト遊びや、人形遊びだけど、男の子は城取りなど戦いが中心の遊びの中で育っている。動物のオスと同じように人間のオスも集団を守っていかなくてはいけない宿命がある。ケンカもできないような者に集団を引っ張ることはできない。どんな世界でもオス同士の戦いはつきものだ。今回は、たまたま政治家同士だったということにすぎない。むしろ、厳しい日本の状況だからこそ、逆に、政治空白を作ってでも、ケンカのできる強いリーダを選んだらよいと、僕は、思っているよ。

妻 たしかに、おサルさんの集団でもボスの座をめぐって争っているわね。しかし、今の日本は平和ですから、争うことはないと思うけど。

夫 長い間、戦争がないから安心し切っている。われわれ国民は平和と豊かさは永久に続くものと思い込んでいるフシがある。日本の上空をミサイルが飛んだのは昔の話ではない。お隣の韓国では艦船が撃沈された。ロシアは、わざわざ、第二次世界大戦の終戦記念日まで制定して、北方領土問題は終わったと位置づけようとしている。外から見れば、日本はずいぶんと甘い国だとみられていると思う。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:40 | 特集
2010年09月03日

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は本格的な「9月相場」入りである。もともと、9月中間決算期末ということもあって、3月と同じように動き難い月である。10月以降、下期の不安定な景気を見通せば、うっかり、中間配当取りもできない心配がある。とくに、今年は14日に日本の将来を大きく左右すると言ってよいほどの大イベントの「民主党代表選挙」がある。9月は基本的には選挙結果待ちといえるだろう。

 データの取れる、1992年以降、毎年の9月の日経平均でみれば、成績は良くない。9月末と前月末の日経平均比較では、昨年(09年)までの18回中で、高い回数はわずか4回しかない。安かったのは14回。このデータでみれば、「確率、約8割で、9月は安い」。

 1000円を超える値幅ということでみれば、安い方では、1000円を超える下げは14回中で3回しかない。一方、高い方では4回中で2回も1000円を超える上げとなっている。つまり、9月は下げる確率は高いものの、上げた場合は意外に大きいということだ。

 果たして、今年はどうか。常識的にみれば、足元の景気・企業業績が堅調な中での先行き不透明感ということから、「小幅安」とみるのが妥当なところだろう。仮に、1000円を超す上昇があるとすれば、民主党代表選挙の結果次第ということになるのではないか。新総理のもとで、これまでの、「家計重視」の政策から「企業重視」への揺り戻しがあれば、日経平均は急伸する可能性はあるだろう。

 投票日接近から様子見気分が強まり閑散となれば、相場的には「陰の極」状況となって、好材料を受け付けやすくなる。出来高を横目で睨みながら、出来高が少なくなるようなら好業績銘柄の下値仕込みがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:01 | 特集

中国文明展から連想して、鉱業銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・上野の東京国立博物館で5日まで開催の『誕生! 中国文明』展を見に行った。紀元前20世紀ごろの夏(か)王朝時代から、紀元12世紀ごろまでの北宋時代の遺物 約150点が、「王朝の誕生」「技の誕生」「美の誕生」と、3つのテーマごとに、それぞれ時代の流れに沿って展示されていた。

 私は古代青銅器フェチで(笑)、中国の物では、とくに、殷(いん。商(しょう)とも呼ぶ)時代の、複雑でこまかい文様が入っている物が、たまらなく好きなのだ。以前、台湾・台北の故宮博物院や、香港の博物館などへ行った時もジックリ見たし、また、国内の博物館で機会があれば眺めては、「美しいなあ…」とウットリしている。

 全体は細長く、少しふくらみがあり、すらっとした3本の足がついている酒器「爵」とか、3本あるいは4本の足がついた「鼎」など、文様だけでなく、形も美しい。もちろん、青銅器以外にも、玉璧や金細工、やきもの等、すばらしい遺物がそろっており、それらを眺めながら楽しいひとときを過ごしたのだった。

 青銅器などから連想して、「鉱業」銘柄をウォッチしてみた。

★日本海洋掘削〈1606〉(東1)

 海底の石油や天然ガス田の掘削、生産井の掘削を受託している、日本海洋掘削<1606>(東1)を入れる。3日終値は7円高の2523円。単位100株。PERは約10.9倍と割安水準。PBRは約1.2倍となっている。大口株主には、石油資源開発、三菱マテリアル、国際石油帝石、三井造船、三井物産、JFEスチール、丸紅などの優良企業が並んでおり、買い安心感は充分にありそうだ。

 昨年12月の上場時からのチャートを見ると、12月28日につけた「上場来高値」6460円から反落し、以降は続落トレンド。この2ヵ月ほどは、底値2500円ラインを固める展開となっている。底値圏のモミ合い上放れで、まずは次のフシ3000円ライン奪回を目指す。

★国際石油開発帝石〈1605〉(東1)

 油田・ガス田開発、権益保有などを行なっている、国際石油開発帝石<1605>(東1)を入れる。3日終値は1万円高の41万0500円。単位1株。PERは約13.9倍、PBRは約0.7倍となっている。大口株主には経済産業大臣、石油資源開発、三井石油開発、三菱商事、新日本石油、丸紅などが並んでいる。

 チャートは4月5日につけた直近高値72万9000円から反落し、以降は続落トレンド。この2ヵ月ほどは、下値40万円ラインを固める展開で来ている。8月31日につけた年初来安値37万3000円を底に、リバウンド局面への転換といきたい。まずは次のフシであり、13週移動平均線でもある、45万円ラインまでの戻りを目指す。2日付けの東洋経済新報社『四季報先取り』では、業績予想の上ブレ観測も出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:34 | 特集
2010年08月30日

たったそれだけの「経済対策」!密かに発動の「株価対策」?=浅妻昭治

■悪役銘柄を演じた任天堂三羽烏に逆張り余地も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「エッ、たったそれだけ?」と心配されるのが、きょう、あす中にも取りまとめられる菅内閣の経済対策である。マスコミは、重点施策として雇用対策を打ち出し、財源には今年度予備費の未使用分9000億円を充当すると早打ちしている。かつては経済対策といえば、10兆円、20兆円と事業規模の大きさを競い合い、実際に財政出動の実弾が伴う「真水」の量まで問われたことに比較すると、額が2ケタも違い隔世の感が強い。「ツーレイト(遅すぎる)」のうえに、「ツーリトル(少なすぎる)」である。GDPギャップが30億円にも達すると推計されるなかで、却って景気失速感を強めないかと懸念される。

 もちろん経済対策の事業規模だけを膨らませれば、景気を浮揚できるわけではない。かつての円高不況時も、湯水のように財政資金をバラ撒き、金利を引き下げたが、結局、デフレ経済が一息ついたのは、元凶の不良債権の処理に公的資金を注入してからである。政治家の器は、政治信条、大義名分などで測られるが、実務をこなすガバナンス(統治)能力は、「真水」の振り分け、使い方の政治勘次第で決まってくる。問題に直接手を突っ込んで「真水」を注入することに躊躇してはならないということだろう。

 円高阻止には、単独介入だろうと協調介入だろうと、ドル買い・円売り介入しかない。内外に適正為替レートを公言して、「真水」を注ぎ込むだけである。投機筋に足元を見透かされて、なお円高が続くようなら、まさしく「断固たる措置」で次の手を捻り出せば済むまでだ。

 この為替介入とともに、ぜひ発動が待たれるのが株価対策である。株高促進策である。株価対策の発動とともに株高が進めば、資産効果から危機意識が後退して、消費を喚起、デフレ経済からの脱却も後押しする。呼び水の「真水」が、何倍、何十倍、何百倍にも回転してコスト・パフォーマンスは抜群となる。

 実際にこの株価対策は、密かに発動されているようである。この8月以来の日経平均の9000円台攻防では、しばしば下値に公的年金の買いがウワサされたからである。そしてこのウワサとともに、買いの入った銘柄の特定が行われ、追随買いを誘発した。市場では、中心はTOPIXコア30の構成銘柄とするのが一般的である。日本を代表する主力株で、そのほとんどがPBR1倍台を割っている現状からすれば、第1弾買いを入れるのにどこからもクレ−ムがつく恐れはない。

 なかでややクレームがつきそうなのが、任天堂(7974)である。今3月期第1四半期決算が、705億円もの為替差損の発生で大幅赤字に転落し、株価も急落したからである。にもかかわらず、株価はこのショック安後は持ち直し、急落分のリカバリーは目前となっている。悪材料織り込み済みとなったのか、需給主導なのか、新たな相場展開も予感させる。そこで浮上するのが、この任天堂関連で同様に業績悪化中のミツミ電機(6767)メガチップス(6875)の任天堂三羽烏の逆張り対処である。早めに調整して悪役銘柄を演じただけに、株価対策が発動されれが、恩恵も大きそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:46 | 特集
2010年08月27日

『漢方薬相場』か?『劇薬相場』か?民主党代表選を見極める動き=犬丸正寛の相場展望

『漢方薬相場』か?『劇薬相場』か?民主党代表選を見極める動き=犬丸正寛の相場展望 来週(8月30日〜9月3日)は、『民主党代表選挙を控えて様子見相場』の展開だろう。景気・円高対策は予想されるものの、民主党代表=総理が誰になるか決まらないうちは本格的なものは期待できないだろう。ただ、今の相場の主役である売方はこの点には一応、警戒をするものとみられる。

 小沢一郎前幹事長の代表選出馬表明で政局は波乱含みとなってきた。どちらが、勝利するにせよ、党内に亀裂が生じることは避けられないとみられる。カネの問題を抱える小沢氏不利との見方は確かに多い。しかし、ニコニコ顔の菅総理に対し、何か、どこか、物足りなさを感じている国民も多いのではないか。仮に、ソフトタッチの菅氏を「漢方薬」タイプとすれば、強面(こわもて)の小沢氏は「劇薬」タイプといえるだろう。

 今の日本は景気の先行きに警戒信号が点滅。しかも、借金は先進国の中でも断トツに多い。とくに、懸念されるのは外交面に心配な動きがみられることだ。ロシアの大統領は、急に、北方領土について解決済みの姿勢を打ち出そうとしている。中国も、いったん、妥協しかけていた進出企業に対する資産保全協定に待ったをかけてきた。しかも、同盟国のアメリカでさえ、自国の経済の苦しさからドル安・円高を容認している。どれもこれも、日本の政治の不安定さが相手国に突かれている。もしも、こんなときにミサイルでも飛んで来たら何も手を打つことはできないのではないか。

 つまり、言いたいことは、今の日本は非常事態ともいえる時である。患者でいえば即、入院である。このようなときに「漢方薬」でゆっくりと対応している余裕はない。民主党が得意の原因分析、過去精査は大切であるとしても、そこに、いつまでも時間をかけているわけにはいかない。病は進んでしまう。今は、「誰が病の原因を作ったか」を精査することが重要なのではなく、一刻も早く集中治療室に入れて治療することが求められている。

 当然、ここは、副作用も予想される「劇薬」での処置が必要なのではないか。むしろ、劇薬を知っている人こそ思い切った対策も打てるはず。果たして、民主党の党員は漢方薬タイプの菅氏か、劇薬タイプの小沢氏のどちらを選ぶか。

 今の相場は売方主導ではあるものの、しかし、出来高が薄い今の状況では、プロ中のプロである売方は深追いを避けるだろう。戻りの度合いと政局の行方を見守りつつ、再度の売場を探すものとみられる。まだ、しばらくは、買方主導の相場にはならないだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:03 | 特集

戦国時代のマンガから連想した銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 大羽快(おおば・かい=漫画家の名前)のマンガ『殿といっしょ』の最新刊5巻を読んだ。戦国時代の武将や大名などを題材に、4コマのギャグにしたマンガだ。あまり史実に即しておらず、かなり現代風にアレンジされているので、私は最初「なんだこれは」とナナメに読んでいたのだが(笑)、巻が進むごとにハマってしまい、今は楽しく読ませていただいている。

 私の中では、この作品と同じような位置づけにあるのが、ほり のぶゆきの江戸時代ギャグマンガ『東京お侍ランド』だ。これも史実を無視した現代風のアレンジなのだが、しかし独特な味わいがあり、なかなかおもしろいのだ。

 最近はNHK大河ドラマなどの影響で、戦国時代や幕末などを舞台にした、歴史もの・時代もののゲームやマンガ等が、若い人の間で流行しているようだ。新しい解釈?の作品がどんどん出ており、若くない私も(笑)面白そうな作品を物色している。

 上記から、2銘柄を連想してみた。

★横浜ゴム〈5101〉(東1)

 「歴史」「時代」から連想し、歴史ある老舗企業で優良銘柄を探してみた。1917(大正6)年に『横浜護謨製造株式会社』として神奈川県横浜市に設立した、横浜ゴム<5101>(東1)を入れる。27日終値は9円高の395円。単位1000株。PERは約13.5倍、PBRは約0.8倍となっている。

 チャートは7月29日につけた年初来高値480円から反落し、以降は続落トレンドとなっていた。本日8月27日は地合いの好転もあり、反発している。今後の地合いにもよるが、まずは450円フシまでの戻りを目指す。ゴールドマン・サックス証券が4日に出したレーティング(対象期間12ヵ月)では、投資判断「ニュートラル」(中立)継続、目標株価530円とされており、同日にUBS証券が出したレーティング(同)では、投資判断「ニュートラル」(中立)継続、目標株価500円とされている。

★四国化成工業〈4099〉(東1)

 上掲書の表紙には、長宗我部元親らのイラストが描かれている。元親は土佐の戦国大名で、一時は四国のほとんどを平定した人物だ。「四国」からの連想で、四国化成工業<4099>(東1)を入れる。27日終値は4円高の472円。単位1000株。PERは約8.7倍、PBRは約0.8倍と、割安水準になっている。

 チャートを見ると、この3ヵ月ほどは上値480円ライン、下値450円ラインのボックス圏を形成している。下値450円ラインで拾い、上値480円ラインで利益確定も一手か。ただ、中期チャートで見ると、500円台乗せも視野に入る。20日付けの『四季報速報』によると、今期・来期ともに業績予想の上ブレ期待もあるようだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:57 | 特集
2010年08月23日

「成長株神話」より「循環株セオリー」で小売株の8月月次売り上げに先取り余地

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 相場急落中にややマニヤック的な話で恐縮だが、将棋界には「升田賞」という顕彰制度がある。「新手一生」を将棋哲学とした故升田幸三実力制第4代名人を記念して創設された賞で、その年に最も画期的で創造的な新戦法、新定跡を開発した棋士に贈られる。もちろん開発した棋士は、連戦連勝で高い勝率を上げ、新戦法はまさしく必勝法となる。

 ところが、その新戦法がいまや大変なことになっているらしい。これはテレビ番組で現在、最強の棋士とされている羽生善治名人が語ったことだが、新戦法が通用するのはたった1回だけになっているというのである。新戦法が指された途端に、棋士が寄ってたかって研究して、次の対局では対抗策が準備され、必勝法が必勝法にはならなくなる。研究の量と研究のスピードのなかに埋没して、新戦法が急速に陳腐化してしまうわけだ。

 株式投資にとっても身に詰まされる話である。株価は、ポジティブだろうとネガティブだろうとサプライズで大きく動く。ところが、昨今は、このサプライズの消化スピードが高速化して、サプライズがアッという間に日常化し、シクリカル(循環的)な変化にしか過ぎなくなる。この結果、どのようなことが起こっているか?かつて資産形成の王道とされた「成長株投資」の成立する可能性が、限定的になってしまった。「成長株」を「成長株」とするブランド力もビジネスモデルも技術開発力も、すべてが急激に常態化、コモディティ化するとすれば、循環株と何ら変りはなくなる。かつてソニー(6758)ホンダ(7267)などとともに語られた「成長株神話」は、死滅寸前となっているのかもしれない。

 相場急落中に市場が拠り所とした政策期待も、この視点から精査する必要がある。菅直人首相と白川方明日銀総裁が、会談して経済対策と金融緩和策を決めたとして、これが昨年11月のドバイ・ショック時と同様に円高を阻止し、株高を演出するのか、将棋の「升田賞」と同様に、2回目として通用するのか保証の限りではない。まして、棋士は「盤上没我」で脳細胞を総動員して「新手」を編み出すが、こと菅首相に関しては、9月の民主党代表選挙が目の前にチラつくのか、集中力に欠けているように見受けられるのである。

 「成長株神話」より「循環株セオリー」と割り切れれば、銘柄選びにそう苦労しないはずである。手掛かり材料は、猛暑特需である。すでに7月の猛暑特需で、電力需要量やコンビニ店の売り上げが追い風を享受したことが報告された。これに次いで9月入り早々にも小売り各社の8月月次売り上げが公表される。カギを握るのはファーストリテイリング(9983)だろうが、これに続いてポイント(2685)ユナイテッドアローズ(7606)のアパレル株、エービーシー・マート(2670)ビックカメラ(3048)ヤマダ電機(9831)などの量販店株など、先取り余地はありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:37 | 特集
2010年08月20日

再び、政局の行方見守る展開へ=犬丸正寛の相場展望

■混迷の民主党代表者選び、解散の可能性も

再び、政局の行方見守る展開へ=犬丸正寛の相場展望 来週(23〜27日)以降の相場は、『再び、政局の行方を見守る展開』となってきた。9月14日に行われる民主党の代表者選挙に、小沢一郎元幹事長の出馬が有力視されてきた。

 すでに、菅首相は早々と代表選出馬と、その後の総理続投を打ち出し、同時にその場合は小沢氏を幹事長等に起用しないことを明らかにしている。菅氏は参議院選挙直前での消費税引き上げ発言、そして、今度の小沢氏排除ともみられる発言など、自信の現れというか、そうとうに強気である。古今東西、勝負事での戦いの前の強気発言というものは、うまく行かないことが多い。小沢氏が立候補した場合、どちららが勝利するにせよ、民主党内部に対立の風が吹くことは避けられないだろう。

 国民にとって気になるのは、今の日本は景気が重要なところにあることだ。海外の景気下押し圧力は日増しに高まっている。国内でも新築住宅の低迷、雇用の不安。しかも、エコカー補助金はまもなく終了する。加えて、「円高」である。景気テコ入れが急いで求められるところなのに、政局が揺れると景気対策は遅れる。

 日経平均は、8月12日に9065円(場中)の年初来安値をつけた。ひとまずは、景気の下ブレ不安は織り込んで、政府の景気対策を見守る動きとなっている。しかし、政局混乱で景気刺激策が見込めないとなれば、相場に大きい戻りは期待できない。これからのマーケットは菅氏と小沢氏では、どちらに、経済対策の手腕があるかを、読もうとする動きになるだろう。その点は自民党出の小沢氏にマーケットは期待しているところもある。となれば、菅氏は数の上では不利だから、国民を頼りにした解散総選挙があるかもしれない。いずれにしても、政局のもたつきは景気に良い影響がないことだけは間違いない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:00 | 特集

コスメから連想して、百貨店株=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、ある百貨店が実施中の「コスメティック(化粧品)フェスティバル」へ行ってきた。百貨店と化粧品メーカー各社がタイアップして、「サンプル(試供品)プレゼント」や「化粧品を○○円以上お買い上げのお客様に、××をプレゼント」といったキャンペーンを展開し、宣伝と販促を行なうものだ。私はふだん行かないようなメーカーの売り場へ行って、そのメーカーの商品をその場で塗ってもらったり、いろいろ説明などを聞いて、楽しんだ。

 このキャンペーン以外にも、最近、今まであまり知らなかった、いろいろなメーカーの化粧品について、話を聞いたり、試供品をもらって家で試してみる機会がたまたま続いていた。

 それぞれのメーカーは、自社の特徴やブランドイメージをシッカリ出しており、スタッフの商品説明やセールストーク、お客へのメイク施術技能なども、きちんとしている。また、上記のキャンペーンをはじめとして、各社とも、消費者の購買意欲をそそるように、あの手この手を出しておられる。だいぶ以前には、「不況でも美容関係は強い」と言われていたが、その後、「いや、美容業界もきびしいのだ」といったようなデータが報道されたこともあった。今はどうなのだろう。もし今でも「美容業界は強い」のだとすれば、それは企業や社員さんたちの努力によるものなのだろうな、と思ったのだった。

 上記のキャンペーンから連想して、百貨店株で優良銘柄を探してみた。

★三越伊勢丹ホールディングス〈3099〉(東1)

 三越と伊勢丹を展開する、百貨店首位の三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)を入れる。20日終値は16円安の869円。単位100株。PERは約28.6倍、PBRは約0.8倍となっている。チャートは4月26日につけた年初来高値1117円から反落し、続落トレンドで来ていた。が、この1〜2ヵ月ほどは、下値800円ラインを固める展開となっている。まずは次のフシであり26週移動平均線でもある、900円台央までの戻りを目指す。信用倍率は約0.3倍の売り長となっており、買い戻しが入ってくることも期待できそうだ。

★高島屋〈8233〉(東1)

 国内外に24店舗を展開する、高島屋<8233>(東1)を入れる。20日終値は23円安の649円。単位1000株。PERは約17.9倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートは4月26日につけた年初来高値916円から反落し、以降は続落トレンド。しかし、ここへ来て下値650円ラインを固める動きとなっている。モミ合い上放れで、まずは700円台奪回、続いて次のフシであり26週移動平均線でもある、750円ラインへ…と、戻り足で行きたい。信用倍率は約0.5倍の売り長となっており、買い戻しにも期待できそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:36 | 特集