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記事一覧 (10/08)【投資のヒント】温室効果ガス削減宣言と株式市場
記事一覧 (10/07)【投資のヒント】株式市場低迷時の「個人ポートフォリオ術」
記事一覧 (10/04)「中国四千年の中華思想」への有力対抗馬はしたたかにレアメタル関連の国策銘柄
記事一覧 (10/01)来週は『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きへ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (10/01)アフタヌーンティから「茶」連想銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/27)「スポーツの秋」到来で命名権取得10社の「晴れ男」効果を期待=浅妻昭治
記事一覧 (09/24)「ひろゆき・ホリエモン・勝間和代の鼎談本」から連想して、情報・通信株=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/24)中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/21)【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う
記事一覧 (09/21)「試行錯誤」も「有言実行」もなお不透明。自律材料で評価の株式分割銘柄に照準余地
記事一覧 (09/17)新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/17)結婚と子供、二極化の時代から連想=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/13)「日本通過」より「日本品質」神話を手掛かりに搦め手中国関連株から
記事一覧 (09/10)来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/10)トマト味の調味料『トマレピ!』連想銘柄を診断=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (09/06)相次ぐ株価逆転で「01銘柄」の逆転があるのか、返り討ちか秋相場のテーマに浮上も
記事一覧 (09/05)菅さん、小沢さんの戦いは東京対地方の戦い?=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (09/03)来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (09/03)中国文明展から連想して、鉱業銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ
記事一覧 (08/30)たったそれだけの「経済対策」!密かに発動の「株価対策」?=浅妻昭治
2010年10月08日

【投資のヒント】温室効果ガス削減宣言と株式市場

投資のヒント 昨年9月22日、デンマークのコペンハーゲンにおいて、国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)に出席した鳩山首相が、全ての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提のもと、日本の2020年の排出量目標を1990年度比25%削減と述べた。1997年に京都議定書が採択されたとき、二酸化炭素排出量世界一の米国や成長著しい中国は批准しなかった。昨年のコペンハーゲン合意の重要なポイントは以下の通り。

■コペンハーゲン合意(Copenhagen Accord)の主な骨子

 1.まず、この合意は「採択する」のではなく「留意する」という位置づけにあること。要するに、京都議定書以降の拘束力のある枠組み作りについて決定を先送りしたこと。

 2.長期目標として、世界の気温上昇を摂氏2度以内に抑えるべきという科学的見地を認識したこと。

 3.先進国は2020年の排出削減目標にコミット。目標は2010年1月31日までに提出する。賛同する締約国だけがリストに出ていること。京都議定書では、先進約40カ国について2008−12年の排出制限が規定されているが、米国はこれを批准していない。途上国の排出制限は拘束力を持たないということ。

 4.途上国が、初めて削減行動を国際的に示すことになったこと。途上国は排出量の増加を緩和する計画を実施。計画は2010年1月31日までに提出し、削減計画の取り組み状況は2年に一度、国連を通じて報告する。中国など途上国は、先進国全体で2020年までに1990年比で少なくとも40%の削減を要求。また、先進国の削減目標と、途上国の削減行動の結果は、COP(Conference of the Parties)によって確立されるガイドラインによって算定、報告、検証がなされるというもの。

 5.新規で追加的な資金を途上国へ提供する、というものだ。

 今回、米国が重い腰をあげ、中国及びインドもこのコペンハーゲン合意で排出削減行動の誓約を行ったことは画期的な事である。その内容は、米国は2005年度比0.6%削減、2020年度17%程度削減。中国は、GDPあたり二酸化炭素排出量を2005年度比で40−50%削減、非化石エネルギーの割合を15%増加、森林面積を4000万ha増加。インドは、GDPあたり二酸化炭素排出量を2005年度比で20−25%削減、ただし自発的というものである。

 今後の日本の対応であるが、当初、京都議定書における目標数値は2008年―2012年までで1990年度比6%減の11億8600万トンだった。その後のマラケシュ合意によって森林が吸収する二酸化炭素量を差し引くため、目標排出量は12億3367万トンとなる。2007年度は13億7400万トン、2008年度は景気悪化による製鉄業及び電力業等の操業低減により12億8600万トンとなった。2020年度における目標排出量の25%減少は9億2500万余トンとなる。

 ポイントは「絶対的な制約」がキーになるものと考える。要するに「キャップ」を付けることである。世界全体でみると、キャップを設定することにより、その設定したキャップまでの温暖化ガス削減社会経済への制約となるキャップ設定、日本をはじめとする各国が自己責任として設定し実行できるか、ここがポイントとなる。

 さて、これが実現すると仮定した場合、例えば株式市場の指標となる銘柄は大きく変わるだろう。構造転換が遅れれば、製鉄業は国内には存在できないかもしれない。まず、化石燃料を使用する石油部門、電力部門、化学部門よりも、非化石燃料への変換をサポートする業種が恩恵を受ける。日本が国力であるGDPを増加させる戦略的な見地からは、GDP比で規模の小さい食品や繊維ではなく、自動車、船舶、航空機、電機、電気、IT部門等の分野に資金配分されるものと考える。

 具体的には非化石燃料及び省エネルギーの見地からハイブリッド、水素、電気を用いた自動車等の輸送用原動力機器及びバッテリー、モーター等の周辺産業、地球の70%を占める海に不可欠な船舶並びに航空機の原動力部分の進化とともに、家庭から発生する温暖化ガス削減の見地からの家電も世界規模での大きなニーズが見込める。今後の株式市場にとって楽しみな兆候といえる。

 店頭からレコードが消えCDになった、フィルムがデジタルに替わり姿を消し、PCからフロッピーディスクが消えた、ガラス瓶が紙に替わった、ただと思っていた水がガソリンより高価になった、安全という概念が事業になった、公衆電話が少なくなり携帯電話所持が必須となった、とドラスチックな構造転換が産業構造を活性化し、変化させていく。今までの既成概念がいとも簡単に崩れ、新たな価値観が生まれる社会への変化。バイアンドホールド、トレンドの長さを買う、投資の基本となるこの言葉が復活する日は近い。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:19 | 特集
2010年10月07日

【投資のヒント】株式市場低迷時の「個人ポートフォリオ術」

投資のヒント 株式市場が低迷している中、変動率の比較的高い銘柄を自己のポートフォリオに組み込むことは選択肢の一つと思う。

 2009年7月15日、原油価格に連動する日本国内では初めてのETF(Exchange Traded Fund、指数連動型上場投資信託)「WTI原油価格連動型上場投信(WTI原油ETF)(証券番号:1671)」が同年8月3日大証に上場した。

 「WTI原油ETF(1671)」は、WTI原油先物の直近限月の清算値(1バレルあたり)を円換算した価格に連動する。その源となるWTI(原油先物)とは、アメリカ南部などで産出される原油、ウェスト・テキサス・インターミディエイト(West Texas Intermediate)WTIの先物価格のことである。

 WTIの産出量・現物の取引量はさほど大きいわけではないが、先物取引量は非常に大きく、世界の原油市場、さらには商品市場に与える影響の大きさでも知られている。かつての中東紛争時の変動率の高さは、他の投資資産との高い反相関関係により、無視できない存在となっている。

 同投資信託の売買単位は1口。直近の10月5日時点ではWTIの該当価格は80ドル台に入ってきているが、円高が進んでいることもあり、過激な値動きとまではいかないものの、じりじり上昇してきており、1口あたり5120円となる。

 大証や東証ではすでに各国の通貨や有力企業、特定産業の株価に連動したETFを開発・上場しているが、この原油価格に連動するETFが上場したことで、SPDRゴールド・シェア(1326)(東証)金連動ETF(金価格連動型上場投資信託)(1328)(大証)と合わせ、金(ゴールド)と原油の商品価格連動ETFが上場となり、当然流動性が確保されるため、現物株式などと同様にコントロールが可能となり、自分のポートフォリオ上に「現物株式」と「資源商品の金と原油」とを同時に取り扱えるようになった。

 流動性のあるETFの登場により、個人投資家の現物資産のヘッジとして、投資に厚みが出るようになったことは嬉しい限りである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:05 | 特集
2010年10月04日

「中国四千年の中華思想」への有力対抗馬はしたたかにレアメタル関連の国策銘柄

浅妻昭治のマーケット・センサー 「衣の下に鎧」が垣間見えると、やっぱりドキッとする。例の尖閣諸島沖の日本の巡視船と中国漁船との衝突事件に対する中国の強硬姿勢である。逮捕した漁船の船長を超法規的に釈放しても、嵩にかかって高飛車に日本側に謝罪と賠償を求め、別件逮捕してなお人質に残した日本の建設会社の社員一人を解放するのかどうかしたたかだ。急にナショナリズムに目覚めたわけではないが、軍事大国の膨張主義かと身構えさせられた。

 とにかく「中国四千年の中華思想」である。聖徳太子よろしく「日出ずるところ」の日本が、「日没するところ」の中国に、衝突事件は国内問題といくら主張しても、中国サイドでは、いまだに朝貢外交の君主国と冊封国の意識が消えてないのではないか?レアメタル(稀少金属)は禁輸するわ、通関業務は厳格化するわと「化外の民」の教化にあの手、この手を繰り出してきた。

 ただ中国のレアメタルの対外貿易抑制政策は、いまに始まったことではないようだ。この辺の事情は、中村繁夫著の『レアメタル超入門』(幻冬舎新書)が詳しい。それによると中国は、資源小国で原油や穀物などでは輸入大国となっており、唯一、埋蔵量に恵まれたレアメタルで資源ナショナリズムを強め、さらにその支配力を最大化するためにアフリカや中南米の発展途上国にスリ寄って鉱山開発に着手しているという。日本が、小麦やマグロ、鉄鋼原料などで、すでに中国に「買い負け」したことは記憶に新しいが、レアメタルでも同様の事態が懸念される。

 政府・民主党では、この緊急事態に対応してレアアースを含む鉱物資源について海外調達先を拡大する官民合同の資源外交に力を入れ、補正予算にも盛り込むと報道されている。「買い負け」しないように、またレアメタル調達に膝を屈した交渉を余儀なくされる前に、間に合うことを祈るや切である。前書では深海底鉱物資源の開発、「都市鉱山」開発のリサイクル推進、国立公園内に位置するのが難点の黒鉱鉱床の採掘など可能性のある対策の記述がある。株式市場のテーマとしても息長く取り沙汰されそうだ。

 ということで、日銀の金融政策決定会合の動向などを巡って相場全般が手詰まりになったら、改めて材料株としてしたたかにレアメタル関連の国策銘柄である。双日(2768)アルコニックス(3036)フルヤ金属(7826)豊田通商(8015)の専門商社株に始まって、アンチモンの日本精鉱(5729)、タングステンの東邦金属(5781)日本タングステン(6998)黒鉱のDOWAホールディングス(5714)、リサイクル関連の三菱マテリアル(5711)アサヒホールディングス(5857)松田産業(7456)、深海底開発の日本海洋掘削(1606)鉱研工業(6297)三井造船(7003)などを事前にチェックしておくことも有効になりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:47 | 特集
2010年10月01日

来週は『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きへ=犬丸正寛の相場展望

来週は『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きへ=犬丸正寛の相場展望 来週(4〜8日)の相場は、『下期のリスクを嗅ぎ取る』動きだろう。下期のリスクとは、(1)円高はどこまで続くか、(2)エコカー補助金終了による影響はどのていどか、(3)電子部品等にみられる在庫増はどうなるか、(4)ネジレ国会で、政策は有効な景気対策が打てるか、(5)任天堂ショックにみられるように、企業の減額修正が相次ぐことの心配はないか、(6)5〜6月信用買いの期日到来の需給圧迫はどうか、(7)対中国との交際見直しの必要はないか、(8)快調なNYダウの急反落懸念はないか、など心配で気になる材料は多い。

 こうした中で、やはり気になるのは円高による企業業績の下方修正への心配だろう。直近では任天堂(7974)が円高の理由で9月中間期の純益を当初の黒字700億円から一転、20億円の赤字へ大幅下放修正した。3月通期でも黒字はキープするものの当初予想は大きく下放修正した。「任天堂が減額なら、われわれもということで減額へ進む企業は増える心配がある。また、電子分野のところで在庫が積み上がっている懸念もある」(中堅証券)。

 第1四半期(4〜6月)の好調で増額が期待されていた、今年半ば頃に比べると、企業業績の先行きに対しは雰囲気がかなり変わっている。

 もっとも、相場全体としては、下期の企業業績下ブレ懸念はかなり織り込んでいるとの見方もある。その雰囲気があることは否定しない。しかし、減額発表の任天堂が急落し新安値。エコカー補助金終了のトヨタ自動車株が3000円を割り軟調。大手証券株の安値更新など、個々に見ていくと気になる動きは目につく。

 とくに、円高(ドル安)は、少なくとも、アメリカの中間選挙が終わるまでは続くとみなくてはいけないだろう。そのかわり、中間選挙が終われば、一転、ドル高・円安の可能性も含んではいるのだが。しばらくは、円高が頭を押さえることは避けられない。そして、まもなく、9月中間決算の発表が始まる。新規買いは決算発表が終わるまでは慎重に臨むのが無難だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:49 | 特集

アフタヌーンティから「茶」連想銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、久しぶりに「アフタヌーンティ」をとる(という言い方でいいのだろうか?)機会があった。お皿が3段、重ねられて、それぞれに、スコーン、一口大の小さなサンドウィッチ、小さめのケーキがいくつかずつ乗っており、それらをポット1杯の紅茶を飲みながら、じっくりいただくものだ。東京・日本橋のデパ地下に、英国老舗ブランドの紅茶や食品を扱うお店があり、ティールームを併設していて、そこで飲食したのだった。

 スコーンもサンドウィッチもケーキも、ひとつひとつは小さいし、とてもおいしいのだが、全部食べるとなると、けっこうなボリュームになる。それでも以前は平らげていたのに、最近は全部食べきれず、少しだけ残すようになった。自分では「健啖家」(というか、ただの大食いか?)だと思っていたのだが、やはり加齢には勝てないのだろうか。

 アフタヌーンティから連想して、「茶」をキーワードに銘柄を探してみた。

★永谷園〈2899〉(東1)

 お茶漬けの素『お茶づけ海苔』からの連想で、永谷園<2899>(東1)を入れる。お茶漬けの素のほか、味噌汁の素『あさげ』、ちらし寿司の素『すし太郎』や、『松茸の味お吸い物』、『おとなのふりかけ』なども有名で、私は同社の商品では『麻婆春雨』が好きだ。また、今回、ホームページを見てみたところ、『永谷園 生姜部』というのもあるそうで、なかなかおもしろい。

 10月1日終値は14円安の857円。単位1000株。PERは約20.5倍、PBRは約1.4倍となっている。チャートは5月10日につけた年初来安値831円から反発し、以降は下値抵抗線を切り上げてきている。信用売り残が増えており、買い戻しにも期待ができそうだ。880円フシ上抜けを目指す。

★高速〈7504〉(東1)

 食品容器、フィルム、紙製品、包装機械・設備など、食品軽包装資材の専門商社、高速<7504>(東1)を入れる。茶包装関連資材も扱っているということから連想した。10月1日終値は5円安の735円。単位100株。PERは約9.1倍と割安。PBRは約1.1倍。チャートは2月9日につけた年初来安値601円を底に、上昇トレンドとなっている。現在は中期的に見ても高値圏なので、押し目を待って拾うのが無難そうだ。

 ただ、PERは割安水準ではあるし、業績は好調。今期2011年3月期は前年比増収増益予想であり、『会社四季報』には次期2012年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月四半期末で利益剰余金109億0500万円、有利子負債11億8900万円と財務面も堅い。大口株主には自社従業員持株会、都銀、地銀、生保、信託口などが並んでおり、買い安心感は充分にありそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:10 | 特集
2010年09月27日

「スポーツの秋」到来で命名権取得10社の「晴れ男」効果を期待=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 菅直人首相を「雨男」、「晴れ男」のいずれかに分類するとすれば、どうも「雨男」の傾向が強そうだ。内閣支持率が上昇すると、途端にどういうわけか図らずも一転にわかに掻き曇り雨模様となるからである。今年6月に民主党代表選挙に勝利して内閣総理大臣に就任し、内閣支持率が鳩山由紀夫前内閣末期の20%台から60%台までV字回復したと思ったら、唐突な消費税発言が響いて支持率が往って来いに急落を演じ、参議院選挙には惨敗してしまった。

 この9月も、同じく民主党代表選挙で難敵の小沢一郎前幹事長を破って、第2次菅内閣を組閣、支持率も30%割れから64%と政権発足以来の最高まで短期急反騰し、意気揚々と国連総会に出席するまでは「晴れ男」だったが、大阪地検特捜部の捜査資料改ざん事件、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件と内憂外患が続出してきた。

 とくに漁船衝突事件では、中国の強硬姿勢を受けて、逮捕していた中国漁船の船長を突如、釈放してマスコミでは「弱腰外交」への大ブーイング論調が高まっている。日本の建設会社の社員が身柄を拘束され、レアメタルの対日輸出承認承認書の発行が停止され、さらに9月24日には外為市場で中国の円買い攻勢、政府・日銀の円売り再介入の対抗措置が取り沙汰され、日本の輸出入貨物の通関厳格化が伝えられるに至って、進退窮まった政治決断と推測されているが、同時に与党内部からもこれで内閣支持率は、10ポイントはマイナスになるとの懸念コメントが漏れ出している。またまた「雨男」様相である。

 これで10月1日召集の臨時国会を無事乗り切れるのか、今年度補正予算編成に与野党合意が成立するのかはなはだ心許なくなった。10月の永田町界隈は、雨模様、ことによったら暴風雨警報が発せられるかもしれない。株式市場にとっても10月は、1929年の「暗黒の木曜日」、1989年の「ブラックマンデー」を持ち出すまでもなく、大暴落が特異的に発生する忌み月となっている。ということは、15年ぶりの円高を何とか凌ぎ切った9月相場に続き、10月相場も警戒は怠れないことになる。

 投資家にとっては「警戒疲れ」、「弱気疲れ」が出る頃合である。この金属疲労に陥ち入らないためにも、相場にもう少しポジティブに向かい合うには発想の転換が必要になる。そので発想転換のヒントの一つになりそうなのが、帝国データバンクが、9月8日に発表した「命名権(ネーミングライツ)取得企業実態調査」と題したリポートである。自治体が保有する公共施設の命名権を取得し自社PRや地域貢献を図っている企業の動向を調査したもので、取得企業99社のうち、58社の対象施設が、スポーツ施設と最多取得施設となっている。なかでも取得年間契約金額で、上位10位のトップにランクされているのは、日産自動車(7201)の「日産スタジアム」などJリーグの各クラブの本拠地となっているサッカー場が多い。

 猛暑・残暑一巡で10月は「スポーツの秋」である。と同時に各サッカー場で繰り広げられるJリーグも、最終盤を迎え、優勝・降格・昇格・順位争いがヒートアップし、企業の露出度も高まってくる。日産自を含めトップ10にランクインしているマツダ(7261)味の素(2802)日本ガイシ(5333)東北電力(9506)フクダ電子(6960)ソフトバンク(9984)アウトソーシング(2427)ニッパツ(5991)ネクスト(2120)などに「晴れ男」効果を期待したいところである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:54 | 特集
2010年09月24日

「ひろゆき・ホリエモン・勝間和代の鼎談本」から連想して、情報・通信株=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ ひろゆき(西村博之)・ホリエモン(堀江貴文)、勝間和代の鼎談を書籍にした『そこまで言うか!』を少し読んでみた。ひろゆき氏は、ネットの匿名掲示板『2ちゃんねる』の開設者であり元管理人(ウィキ情報によると、現在の肩書きは『チーママ』だそうだw)として有名な人で、現在はドワンゴの関連会社の取締役等もしておられるようだ。以前、テレビ番組で勝間氏と対談し、その内容等から勝間氏のブログが炎上したという、いわくつきの2人。堀江氏が司会者役で行なった鼎談を本にまとめたものだ。

 同書を全部熟読したわけではないが、確かに印象として「そこまで言うか!」という感じだった。とくにひろゆき氏とホリエモン氏は、いわゆるアウトロー的な生き方をしている人たちなので、言うことが過激だ。少なくとも、私にはそう見えた。世間一般の基準からすると、勝間氏もかなり強めの発言をする人だが、あの2人と鼎談すると、とてもまっとうに見えてしまった。(笑)

 ひろゆき氏から連想して、情報・通信業セクターで銘柄をウォッチしてみた。

★ドワンゴ〈3715〉(東1)

 ケータイ向け音楽配信、動画投稿共有サイト『ニコニコ動画』などの事業を行なっている、ドワンゴ<3715>(東1)を入れる。24日終値は前営業日終値と変わらずの16万4000円。単位1株。PERは約23.2倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは5月26日につけた年初来安値13万8600円を底に、凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。17〜22日は3営業日続落だったものの、今後もしばらくは上昇トレンド維持と見たい。17万5000円フシが目標か。

 業績は好調で、業界では業績予想の上ブレ観測が複数、出ている。また、17日付けのSMBCフレンド調査センターのレーティングでは、「強気」(今後6ヵ月間の目標株価が現在の株価を10%以上、上まわると判断する)とされている。

★システナ〈2317〉(東1)

 移動体高速データ通信システム、情報システム・ITサービス事業などを行なっている、システナ<2317>(東1)を入れる。24日終値は400円安の6万2900円。単位1株でこの株価なので売買しやすそうだ。PERは約8.8倍と割安、PBRは約2.3倍。チャートは5月26日につけた安値4万9800円を底に、凸凹しながらもジリ高トレンドで来ていた。この1ヵ月ほどは6万5000円フシ下でモミ合っている。押し目を拾い、次のフシ7万円を目指す。『会社四季報』には、今期2011年3月期連結業績予想の一部、上ブレ観測が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:35 | 特集

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望

中国船長の釈放で中国関連銘柄を買う動きへ=犬丸正寛の相場展望 来週(27〜1日)の相場は、『9月買い・年初売り』の基調を背景としながら、短期的には『中国船長の釈放』を材料に、下げていた中国関連銘柄を買う動きだろう。

 中国船長の釈放で、ひとまず、日中間の緊張は開放に向かうだろう。しかし、今度の事件で、経済力、軍事力を増した中国の強硬姿勢が強く印象づけられた。中国からの日本観光キャンセル、レアアースの輸出禁止などをちらつかせ、内需不足に悩む日本の中国依存体質を突いてきた。今は、経済問題での緊張にとどまっているものの、背景には領海問題が横たわるだけに、先行きどこかで、軍事力をちらつかせることは十分に予想される。ましてや、北方領土問題、日本海を挟んでのキナ臭い動きもあるだけに、日本にとっては防衛問題を考えるうえで、ひとつのきっかけにはなった。政権が不安定なら外部に対し、ちょっかいを出すチャンスを与えてしまうことが。沖縄問題を解決する重要さがいっそうクローズアップした。

 中国関連株は反発に向かうだろう。しかし、先の中国でのスト発生、今回の領海問題を考えると、07〜09年までのような中国関連株は、なんでも買いということにはならないだろう。リスクも吟味した買いが求められる。仮に、中国関連株が大きく戻すようなら持株はすかすことも考えたい。

 ところで、毎年、「9月の安値で買って、翌年1月に売る」という投資戦法を実行している人は意外に多い。「3月買い・6月売り」と並んで成績が比較的に良いからだ。1992年〜2009年の18年間について、日経平均の「9月安値と翌年1月高値」を比較すると、18回中、11回は、1月が高くなっている。その平均上昇率は10.4%に達する。下落回数は7回で、その平均下落率は5.0%。こうしたデータから見るかぎり、「9月買い・年初売り」を見逃す手はない。

 ただ、「3月買い・6月売り相場」とは違うところがある。3→6月の中心が『業績』であるのに対し、「9月買い・年初売り相場」の中心は、『テーマ』である。新年という事情から政策関連などのテーマ株が動きやすい。

 菅政権の成長戦略に即した、医療、介護、観光、地域、環境、エネルギーなどに関連した銘柄にマトを絞った投資がよいだろう。今度の東シナ海問題で防衛関連も前面に出る可能性はあるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:25 | 特集
2010年09月21日

【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う

■今後は市場介入効果の持続性が注目点/円高の背景は?

■15年ぶりの円高・ドル安水準で円売り・ドル買いの市場介入

【特集】『円高』を徹底検証!株式市場と為替市場の今後を占う 外国為替市場で円・ドル相場が1995年以来15年ぶりの円高・ドル安水準まで上昇し、日本の株式市場でも企業業績に与える悪影響が懸念され、輸出関連株を中心に軟調な展開が続いていた。これに対して政府・日銀は9月15日、6年半ぶりの円売り・ドル買いの市場介入に踏み切った。ただし、基本的な「ドル安」の構図に変化はないだけに、当面は株式市場も方向感を見極めにくい状況だろう。

■各国が自国通貨安を容認や誘導が影響

 円高・ドル安が急速に進行した8月以降の外国為替市場と株式市場の動向、そして政府・日銀の対応について整理してみよう。

 今回の円高・ドル安の流れの基本的な背景としては、米国の景気減速やデフレ圧力に対する懸念、欧州の金融システムやソブリンリスクに対する懸念など、世界経済の先行き不透明感が再燃したことがある。日本経済もデフレから脱却できず、政策効果一巡の影響を懸念されている状況だが、投資マネーのリスク許容度が低下したことで、比較的安全資産とされる円が消去法的に買われた。リスク回避の円買い・ドル売りの流れであり、それは対ユーロでの円高進行も同様である。米国や欧州の長期金利が低下して日本との金利差が縮小しているうえに、各国が輸出を拡大させるために自国通貨安を容認、あるいは自国通貨安へ誘導しているとみられることも影響している。 

・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(1)円高の背景は?
・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(2)市場介入の今後
・【特集】『円高』を徹底検証!今後を占う(3)当面の投資戦略
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:45 | 特集

「試行錯誤」も「有言実行」もなお不透明。自律材料で評価の株式分割銘柄に照準余地

浅妻昭治のマーケット・センサー 「試行錯誤」内閣から「有言実行」内閣への改造だそうだ。第2次菅内閣組閣後の記者会見での菅直人首相の発言である。この四語熟語の発言には、驚くばかりである。昨年9月の政権交代以来1年間、いったい何に「試行錯誤」したのか、そんな「試行錯誤」に1年間も国民を付き合せて、よくもまあ貴重な時間を空費してくれたものである。

 だいたい民主党の代表選挙も、候補者2人の政策の違いがあって、政策論議によって決着したとはとても思えない。争点は、政権交代以来変わらずの「政治とカネ」、「脱小沢・親小沢」の低次元レベルで、これでは「数は力」を競うサル山のボス争いと変らないではないか。国民の危機意識や閉塞感、ひっ迫感が共有されているのかと心配になる。

 改造内閣の「有言実行」にも、半信半疑とならざるを得ない。野党が手ぐすねを引いて待ち構えている「ねじれ国会」、為替単独介入に対する米国議会の反発、尖閣沖の中国漁船衝突事件を巡る日中摩擦など、組閣早々に内憂外患、国難山積となっているからだ。内閣支持率が、鳩山内閣発足以来恒例のV字回復と急落を繰り返して追い詰められ、立ち往生しないとも限らない。

 株式市場にとってのポイントは為替動向で、当面は、9月21日の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で一段の金融緩和策が打ち出された場合に、円高阻止に向けて日本がなお為替相場への単独介入を強行できるかが、株価の先行きを決定することになる。「有言実行」内閣の「有言」が、苦吟、悲鳴に変らないことを祈るばかりである。

 休祭日の連休に挟まれて立会日数が3日間に限定される今週は、強気、弱気の予断を持つことは禁物である。となれば、外部環境に振り回されずに自律材料で動く銘柄が消去法的に浮上することになる。9月27日に権利付き最終日を迎える株式分割11銘柄も、そうした銘柄の一角に位置する。クルーズ(2138)アイティメディア(2148)ベストブライダル(2418)シップヘルスケアホールディングス(3360)スターティア(3393)ソディックプラステック(6401)日本電産リード(6833)日本電産トーソク(7728)ユニ・チャーム(8113)日本社宅サービス(8945)の株式分割の権利を取るのか、権利落ち後の安値に照準を合わせるのか一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:45 | 特集
2010年09月17日

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望

■新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』の見極め相場へ

新内閣は「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するか?=犬丸正寛の相場展望 来週(21〜24日)以降の相場は、新内閣の『外交交渉力』と『国内経済の体力向上』を見極める動きが予想される。ひとことで言えば、「外交手腕」と「経済手腕」をどう発揮するかを見極める相場である。

 政府と民間(庶民、企業)の関係は、医師と患者の関係にも似ている。急激な円高に対しては、医師の治療によって緊急事態は避けることができた。大量の円資金をマーケットに供給した。治療でいえば「輸血」に似ている。低下していた「血圧」(株価)も戻してきた。しかし、まだ、安心はできない。最近は多剤耐性菌といわれる、これまでの抗生物質が効かない強い菌が出ている。依然、患者には感染症の怖さが残っている。

 「円高」を裏側からみれば、ドル安、ユーロ安である。ドル安、ユーロ安によってプラス効果を喜ぶ国は必ずあるはず。そうでないと、ここまでの相手国通過安(=円高)が起こるはずがない。円高となるだけの力は今の日本にはない。

 外交の基本は国家間の損得である。当然、通貨もその交渉のひとつである。今後どこまで、新内閣が円高を抑止できるか。世界に大量に流通するドルを相手に戦うことができるか。しかも、ドル紙幣を自由に刷れるのはアメリカだけである。ここに、通貨問題=外交問題ということが横たわっている。一時、中国寄りの姿勢をみせた日本政府が新内閣において、どこまで親米姿勢を見せることができるかにかかっている。その踏み絵は、沖縄基地問題だろう。

 もし、円高を押さえ込むことができないようだと、「東シナ海問題」、「北方領土問題」、「北朝鮮拉致問題」など、経済以外の領土に関連した大きい外交問題が、今がチャンスとばかりに頭をもたげてくる心配がある。果たして、菅内閣はどのような外交姿勢をとるのか。

 一方、日本の経済は引き続き厳しい状況にある。大量輸血で危険な状況を一応、乗り越えた。医師は次に患者に対し、どのような体力向上の施術を行うのか。もちろん、患者自身が元気になろうという気持ちがなくてはいけない。その点は、日本の企業には、まだまだヤル気は十分ある。菅総理が選挙戦後半で打ち出した「法人税引き下げ」が本当に実現するのか。5%くらいのちまちまでなく10%程度の引き下げとなるのかどうか。これまでと同じように財源がないから出来ないというのかどうか。消費税引き上げとバーターでやろうとするのかどうか。

 8月10日以来、1ヶ月超ぶりに9600円台水準を回復した日経平均。今後、新政権が庶民重視だけでなく、企業重視の政策を採るなら1万円奪回を目指した動きも予想される。菅政権の外交手腕と経済手腕を見極める動きだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:23 | 特集

結婚と子供、二極化の時代から連想=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、エステサロンのスタッフと話をしていたところ、その女性は今45歳なのだが、小学生のお孫さんがいるとお聞きして、驚いた。ご本人は17歳で結婚して、18歳と19歳で女児と男児を出産。娘さんが同じ17歳で結婚してすぐに出産したため、今小学3年生のお子さん(その女性にとってはお孫さん)がいるのだと言う。

 もちろん、理論上・統計上は、そういう人が存在すると知っているし、街で若いパパ・ママを見かけることは多いものの、やはり目の前で現実に話を聞くと、やはり驚いてしまう。私の場合、逆に、30代や40代で独身だったり、婚活している人の話を聞くことが多いから、よけいに。

 今は結婚の平均年齢が上がっている一方で、若いうちに、いわゆる「できちゃった結婚」などをなさるかたも多く、早婚と晩婚の二極化となっていると聞く。価値観の多様化は、結婚や子供(するしない、つくるつくらないを含めて)にも及んでいるのだなあ、と、当たり前のことを今さら実感したのだった。

 上記の内容から、結婚連想銘柄と、子供連想銘柄を見てみた。

★ワタベウェディング〈4696〉(東1)

 国内外で婚礼・挙式サービス事業を行なっている、ワタベウェディング<4696>(東1)を入れる。17日終値は6円安の867円。PERは約10.7倍、PBRは約0.6倍と、割安水準となっている。単位100株。チャートは4月27日につけた年初来高値1261円から反落し、続落トレンドで来ていた。この1ヶ月ほどはモミ合いながら下値860円ラインを固める展開。8月27日につけた年初来安値853円で底を打ったと見て、そろそろ上放れのタイミングと見たい。中期で次のフシ1000円ラインを目指す。

★西松屋チェーン〈7545〉(東1)

 ベビー・子供用の衣料・雑貨店を約720店、全国展開している西松屋チェーン<7545>(東1)を入れる。17日終値は2円高の781円。PERは約9.7倍、PBRは約1.12倍と、ひところの人気時に比べると、アク抜けして買いやすくなっている。単位100株。チャートは4月5日につけた年初来高値1117円から反落し、続落トレンドとなっていた。8月26日につけた年初来安値713円でいったん底打ち。以降はジリ高トレンドで来ている。まずは800円ラインを上抜け、850円フシまでの戻りを目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:46 | 特集
2010年09月13日

「日本通過」より「日本品質」神話を手掛かりに搦め手中国関連株から

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「米国がくしゃみをすると日本は風邪を引く」といわれ続けてきた。しかし、日本が一喜一憂して連動するのは、いまや米国経済や米国株価の動向だけではない。「中国がせきをすると日本は発熱する」現象が顕著となっている。その証拠に、兜町では、前日の米国の経済指標や前日のニューヨーク市場の株価をみて寄り付き前に組み立てた前場の相場シナリオを、後場には中国の景気指標や上海市場の強弱に従って組み替え直す毎日が続いている。

 兜町の独自材料がどこに消えたのか、株価の自律性のカケラも見当たらない。為替相場は、15年ぶりの円高水準となり、15年前は「ジャパン・バッシング(日本叩き)」が横行したが、いまやその心配がなくなった。その代わり懸念された「ジャパン・パッシング(日本通過)」が、現実になりつつあるようで寂しい限りである。

 二大強国の米中に挟まれて、日本の存在感はますます薄くなるのか気になるところである。当然、両国が覇権争いを強めるなかで、日本がその谷間で孤立化するのか、それともどちらかへの肩入れを強めるのかで、外交政策や経済政策の国の舵取りは大きく変り、それに従って関連の株価テーマも変化するはずだ。早い話が、9月14日に迎える民主党代表選挙も、菅直人首相は日米協調を基本とし、小沢一郎前幹事長は、中国寄りと単純化できそうだ。このところ兜町では、建設機械株や海運株が再動意となっているところをみると、株価は「小沢有利」と先取りしているフシがあると先読みできないこともない。

 ただこの「ジャパン・パッシング」は、庶民レベルでみるとやや趣が異なるようである。大挙来日して、店頭で中国元マネーの札束を振り回す中国人旅行客が、「メイド・イン・ジャパン」に異常なほどにこだわりをみせる映像が、テレビ画面に何回も放映されているからである。コピー製品が氾濫している中国で、「日本品質」への信頼性が大きな購買動機になっていることを表しているようである。何とも皮肉だ。中国人旅行客は日本選好を強め、日本の企業レベルでは、中国現地進出を積極化しようとしているのである。

 銘柄選別としては、このまま米国景気の二番底懸念が後退して円高一服が続くならハイテク株の「リターン・リバーサル」買い、そうでなければ中国関連の景気敏感株となりそうだ。取り敢えずは銀座店増床開業で中国人来店増が期待できる三越伊勢丹ホールディングス(3099)、羽田空港国際空港化関連の京浜急行電鉄(9006)オリエンタルランド(4661)エイチ・アイ・エス(9603)、格安航空進出の全日本空輸(9202)、中国資本と提携のファンケル(4921)あたりの搦め手中国関連株から攻めてみるところだろう。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:00 | 特集
2010年09月10日

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望

■財政問題、野党攻勢の波乱含みから深追いはできない

来週は民主党新代表の景気最優先を買う相場=犬丸正寛の相場展望 来週(13〜17日)は、14日(火)に民主党の新しい代表が決まる。選ばれた代表が新しい総理に就く。今、この時点でどちらが選ばれるかを見通すことはできない。鳩山総理、菅総理と続いた民主党政権において、菅氏が選ばれるなら、『第2幕の続き』、小沢氏なら『第3幕の始まり』ということになる。

 もちろん、『民』が、『主』の政策、という民主党の基本においては両氏の間に大きい違いはない。ただ、『民』を「庶民」と限定するか、あるいは、「官」(お上)に対する「民」ということで、「企業」まで含めるか。このあたりの境界線の引き方には、両氏の間に微妙な違いは感じられる。

 ひとつの視点として、代表選、立候補の「前」と「後」では、雰囲気が違ったものとなっていることが挙げられる。とくに、小沢氏は政府部門を動員してでも景気刺激が必要であると強調。これに対し、円高や景気に対する腰が重いのではないかとみられていた菅氏が選挙戦の後半になって景気対策を打ち出してきた。このことは、代表選告示前と比べ、非常に大きい違いである。とくに、菅氏は企業の、「法人税引き下げ」にまで言及した。

 仮に、小沢氏の立候補がないまま、菅氏の無投票再選の方向となっていたら、円高対策等がないまま、景気は下降し株価は下げ続けていた可能性があったのではないか。幸い、日経平均は去る9月1日の年初来安値8796円から10日(金)の終値は5%ほど上に戻している。

 こうした、観点から、両氏のどちらが新代表(総理)になろうと、「景気重視」が前面に出るわけで、マーケットは好感するだろう。日経平均は、9月中、あるいは10月早々にも9500円台を回復する可能性はある。

 ただ、その後は、一本調子の相場上昇は期待しないほうがよいだろう。景気刺激策と裏腹の関係にある、「財政問題」が頭をもたげてくるからだ。日本列島を取り巻く外交問題も厳しいものがある。加えて、民主党が過半数割れしている参議院での国会審議運営の難しさもある。仮に、今度の代表選でシコリが残るようなら政局は荒れ模様になることも予想される。

 そこへ、企業の第2四半期(4〜9月)決算と下期見通しが出始めてくる。厳しい海外経済を考えれば、下期に対する明るい数字は予想し難い。とくに、中間選挙を控えたアメリカは、景気刺激の立場から一気のドル安(円高)を容認する可能性も含んでいる。

 新代表就任で、高い場面は予想されるものの深追いはできない。常に、一歩早目の対応が求められる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:14 | 特集

トマト味の調味料『トマレピ!』連想銘柄を診断=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、カゴメの『トマレピ!』シリーズを初めて使ってみた。トマレピとは、トマト味をベースとした液状調味料で、肉や野菜を炒めるか煮て混ぜ込むだけで、おいしいおかずが1品できるという便利品だ。味の素の中華調味料『クックドゥ』や、丸美屋の『麻婆豆腐の素』シリーズなどと同様の商品である。

 トマレピのCMイメージキャラクターには、タレントのはるな愛さんを起用している。なかなかスルドイ人選だと思った。親しみやすさや女性的なかわいさがあり、でもトランスジェンダー(性別越境者)の人なので、「料理は女性のもの」という社会的性役割分担への抵抗感を緩和している。(コマーシャルでは女性(主婦)が料理しているようだが)

 商品は、料理がより簡単にできるし、いつも同じような味つけ、メニューになりがちな食卓に、変化を与えてくれる。本格的な料理をするかたから見ると邪道かもしれないが(笑)、手軽に使える便利な物だと思った。

 カゴメと味の素の銘柄診断をしてみた。

★カゴメ〈2811〉(東1)

 トマレピシリーズを出している、カゴメ<2811>(東1)を入れる。10日終値は6円高の1673円。PERは約41.6倍、PBRは約1.9倍。単位100株。チャートは8月2日につけた直近安値1523円を底に、上昇トレンドで来ている。1650円フシを超え、次のフシ1700円ラインにも期待がかかる。信用倍率は約0.2倍の売り長となっており、買い戻しにも期待できそうだが、押し目小すくいが無難か。

★味の素〈2802〉(東1)

 国内の調味料最大手メーカーで、クックドゥシリーズも出している、味の素<2802>(東1)を入れる。10日終値は1円安の827円。PERは約22.3倍、PBRは約1倍。単位1000株。チャートは5月27日につけた年初来安値755円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線を切り上げてきている。まずは850円フシ上抜け、中期で900円ラインが目標となりそうだ。9日付けの東洋経済新報社『四季報先取り』では、業績予想の上ブレ観測も出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集
2010年09月06日

相次ぐ株価逆転で「01銘柄」の逆転があるのか、返り討ちか秋相場のテーマに浮上も

浅妻昭治のマーケット・センサー コード番号下2ケタが「01」となる「01銘柄」といえば、業界の代表銘柄でありトップ企業である。もちろん株価は、業界最高値が定位置で、かつての「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を評価した「国力相場」では、投資家の買いを一身に集め同業他社を圧倒した。

 この高株価は、社員のプライド、忠誠心、士気にも影響し、ひいては企業競争力の強弱、市場シェアの高低にまでつながっていたといっても過言ではなかった。当然、高株価の維持は、主幹事証券の主要な業務の一角を形成し、主幹事争いを制する基準になっていた。主幹事証券は日々、幹事会社の業界位置はもちろん、市場での売り物・買い物、人気・不人気などこまごまとした目配りを怠らない。「株価の格差は、主幹事証券の実力の差」といわれたほどだ。

 グローバル化の急進展、バブル経済の崩壊は、この業界株価序列構造に大地殻変動を引き起こした。「01銘柄」の株価が、「02銘柄」どころか、「03銘柄」、「04銘柄」までに追い抜かれ後塵を拝することが珍しいことではなくなった。上場企業の業界自体が流動化して「勝ち組・負け組」の境目が不透明化したことが最大の要因である。さらに証券業界が、急激な金融ビッグバンにより空中分解し、どの証券会社がどの系列か、民族系か外資系か皆目、見当がつかなくなって、「主幹事証券の実力」が相対的に脆弱化したことも少なからず影響したはずである。

 前置きが長くなった。業界株価序列構造にくどくどと言及したのは、前週末9月3日終値でトヨタ自動車(7203)ホンダ(7267)の間で株価逆転が起こったからである。トヨタといえば「日本が滅んでもトヨタは生き残る」とハヤされたほどの「究極の勝ち組」である。「01銘柄」の日産自動車(7201)の遥か先に位置し、世界の「01銘柄」だった米国GMを経営破たんにまで追い込んだ。そのトヨタの株価が、ホンダの株価に追い抜かれた。株価逆転現象が、ここにまで及んできたのである。しかも、主幹事証券は、両社とも業界トップの野村証券である。

 この株価逆転現象に最も敏感に反応しているのは、意外にも、両社のOBだろう。退職後も、出身母体の状況に細大漏らさず関心を持ち続けているからである。トヨタのOBは歯がゆい思いを強め、ホンダのOBは快哉を叫んでいる光景が目に浮かぶようだ。当然、株価で後塵を拝したトヨタのOBは、後輩の現役世代にクレ−ムをつけ突き上げる。

 突き上げられたトヨタの現役世代は、自らの固有の問題のせいなのか、だとしたらどう落とし前をつけるのか、追い抜いたホンダに自社と異なる勝ち目があるのか、それとも株価逆転は一過性で、再逆転が起こって下げた株ほどよく戻る「リターン・リバーサル」の呼び水になるのかなどと説明責任を求められることになる。

 トヨタとホンダを含めて、株価逆転中の日立製作所(6501)東芝(6502)東京急行電鉄(9005)京浜急行電鉄(9006)日本郵船(9101)商船三井(9104)など、強烈な残暑が一巡したあとの秋相場のテーマとしてリサーチは怠れない。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:59 | 特集
2010年09月05日

菅さん、小沢さんの戦いは東京対地方の戦い?=妻と夫の株ロマン


妻 民主党の代表者選挙に小沢さんの出馬は予想外でした。国民の多くが、お金の問題を抱えているから出ないものと見ていたと思うわ。どうしちゃったのかしら。

夫 僕の個人的な印象だけど、政策的なことより、意外と単純な理由に思えて仕方ない。男のメンツというか、オスの闘争本能のようなものを感じている。小沢さんはオトコだな、と思っているよ。

妻 またまた、あなたの動物的な発想ね。くだらない男のメンツですか。何に、こだわっているの。

夫 菅さんが、総理に就任したとき、小沢さんに対し、言葉は丁寧だが、内容は、「おとなしく引っ込んでおれ」ということだった。男としてはケンカを売られたも同然だ。

妻 景気が不透明で失業者の多いときにケンカなんか、しているときではないと思うわ。男って、ほんとうにくだらない。

夫 男と女は小さいときから遊びからして違う。女の子はママゴト遊びや、人形遊びだけど、男の子は城取りなど戦いが中心の遊びの中で育っている。動物のオスと同じように人間のオスも集団を守っていかなくてはいけない宿命がある。ケンカもできないような者に集団を引っ張ることはできない。どんな世界でもオス同士の戦いはつきものだ。今回は、たまたま政治家同士だったということにすぎない。むしろ、厳しい日本の状況だからこそ、逆に、政治空白を作ってでも、ケンカのできる強いリーダを選んだらよいと、僕は、思っているよ。

妻 たしかに、おサルさんの集団でもボスの座をめぐって争っているわね。しかし、今の日本は平和ですから、争うことはないと思うけど。

夫 長い間、戦争がないから安心し切っている。われわれ国民は平和と豊かさは永久に続くものと思い込んでいるフシがある。日本の上空をミサイルが飛んだのは昔の話ではない。お隣の韓国では艦船が撃沈された。ロシアは、わざわざ、第二次世界大戦の終戦記念日まで制定して、北方領土問題は終わったと位置づけようとしている。外から見れば、日本はずいぶんと甘い国だとみられていると思う。

>>全文を読む(菅さん、小沢さんの戦いは東京対地方の戦い?=妻と夫の株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:40 | 特集
2010年09月03日

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望

来週は本格的な「9月相場」〜選挙結果でどうなるか?=犬丸正寛の相場展望 来週(6〜10日)は本格的な「9月相場」入りである。もともと、9月中間決算期末ということもあって、3月と同じように動き難い月である。10月以降、下期の不安定な景気を見通せば、うっかり、中間配当取りもできない心配がある。とくに、今年は14日に日本の将来を大きく左右すると言ってよいほどの大イベントの「民主党代表選挙」がある。9月は基本的には選挙結果待ちといえるだろう。

 データの取れる、1992年以降、毎年の9月の日経平均でみれば、成績は良くない。9月末と前月末の日経平均比較では、昨年(09年)までの18回中で、高い回数はわずか4回しかない。安かったのは14回。このデータでみれば、「確率、約8割で、9月は安い」。

 1000円を超える値幅ということでみれば、安い方では、1000円を超える下げは14回中で3回しかない。一方、高い方では4回中で2回も1000円を超える上げとなっている。つまり、9月は下げる確率は高いものの、上げた場合は意外に大きいということだ。

 果たして、今年はどうか。常識的にみれば、足元の景気・企業業績が堅調な中での先行き不透明感ということから、「小幅安」とみるのが妥当なところだろう。仮に、1000円を超す上昇があるとすれば、民主党代表選挙の結果次第ということになるのではないか。新総理のもとで、これまでの、「家計重視」の政策から「企業重視」への揺り戻しがあれば、日経平均は急伸する可能性はあるだろう。

 投票日接近から様子見気分が強まり閑散となれば、相場的には「陰の極」状況となって、好材料を受け付けやすくなる。出来高を横目で睨みながら、出来高が少なくなるようなら好業績銘柄の下値仕込みがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:01 | 特集

中国文明展から連想して、鉱業銘柄=田北知見の銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・上野の東京国立博物館で5日まで開催の『誕生! 中国文明』展を見に行った。紀元前20世紀ごろの夏(か)王朝時代から、紀元12世紀ごろまでの北宋時代の遺物 約150点が、「王朝の誕生」「技の誕生」「美の誕生」と、3つのテーマごとに、それぞれ時代の流れに沿って展示されていた。

 私は古代青銅器フェチで(笑)、中国の物では、とくに、殷(いん。商(しょう)とも呼ぶ)時代の、複雑でこまかい文様が入っている物が、たまらなく好きなのだ。以前、台湾・台北の故宮博物院や、香港の博物館などへ行った時もジックリ見たし、また、国内の博物館で機会があれば眺めては、「美しいなあ…」とウットリしている。

 全体は細長く、少しふくらみがあり、すらっとした3本の足がついている酒器「爵」とか、3本あるいは4本の足がついた「鼎」など、文様だけでなく、形も美しい。もちろん、青銅器以外にも、玉璧や金細工、やきもの等、すばらしい遺物がそろっており、それらを眺めながら楽しいひとときを過ごしたのだった。

 青銅器などから連想して、「鉱業」銘柄をウォッチしてみた。

★日本海洋掘削〈1606〉(東1)

 海底の石油や天然ガス田の掘削、生産井の掘削を受託している、日本海洋掘削<1606>(東1)を入れる。3日終値は7円高の2523円。単位100株。PERは約10.9倍と割安水準。PBRは約1.2倍となっている。大口株主には、石油資源開発、三菱マテリアル、国際石油帝石、三井造船、三井物産、JFEスチール、丸紅などの優良企業が並んでおり、買い安心感は充分にありそうだ。

 昨年12月の上場時からのチャートを見ると、12月28日につけた「上場来高値」6460円から反落し、以降は続落トレンド。この2ヵ月ほどは、底値2500円ラインを固める展開となっている。底値圏のモミ合い上放れで、まずは次のフシ3000円ライン奪回を目指す。

★国際石油開発帝石〈1605〉(東1)

 油田・ガス田開発、権益保有などを行なっている、国際石油開発帝石<1605>(東1)を入れる。3日終値は1万円高の41万0500円。単位1株。PERは約13.9倍、PBRは約0.7倍となっている。大口株主には経済産業大臣、石油資源開発、三井石油開発、三菱商事、新日本石油、丸紅などが並んでいる。

 チャートは4月5日につけた直近高値72万9000円から反落し、以降は続落トレンド。この2ヵ月ほどは、下値40万円ラインを固める展開で来ている。8月31日につけた年初来安値37万3000円を底に、リバウンド局面への転換といきたい。まずは次のフシであり、13週移動平均線でもある、45万円ラインまでの戻りを目指す。2日付けの東洋経済新報社『四季報先取り』では、業績予想の上ブレ観測も出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:34 | 特集
2010年08月30日

たったそれだけの「経済対策」!密かに発動の「株価対策」?=浅妻昭治

■悪役銘柄を演じた任天堂三羽烏に逆張り余地も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「エッ、たったそれだけ?」と心配されるのが、きょう、あす中にも取りまとめられる菅内閣の経済対策である。マスコミは、重点施策として雇用対策を打ち出し、財源には今年度予備費の未使用分9000億円を充当すると早打ちしている。かつては経済対策といえば、10兆円、20兆円と事業規模の大きさを競い合い、実際に財政出動の実弾が伴う「真水」の量まで問われたことに比較すると、額が2ケタも違い隔世の感が強い。「ツーレイト(遅すぎる)」のうえに、「ツーリトル(少なすぎる)」である。GDPギャップが30億円にも達すると推計されるなかで、却って景気失速感を強めないかと懸念される。

 もちろん経済対策の事業規模だけを膨らませれば、景気を浮揚できるわけではない。かつての円高不況時も、湯水のように財政資金をバラ撒き、金利を引き下げたが、結局、デフレ経済が一息ついたのは、元凶の不良債権の処理に公的資金を注入してからである。政治家の器は、政治信条、大義名分などで測られるが、実務をこなすガバナンス(統治)能力は、「真水」の振り分け、使い方の政治勘次第で決まってくる。問題に直接手を突っ込んで「真水」を注入することに躊躇してはならないということだろう。

 円高阻止には、単独介入だろうと協調介入だろうと、ドル買い・円売り介入しかない。内外に適正為替レートを公言して、「真水」を注ぎ込むだけである。投機筋に足元を見透かされて、なお円高が続くようなら、まさしく「断固たる措置」で次の手を捻り出せば済むまでだ。

 この為替介入とともに、ぜひ発動が待たれるのが株価対策である。株高促進策である。株価対策の発動とともに株高が進めば、資産効果から危機意識が後退して、消費を喚起、デフレ経済からの脱却も後押しする。呼び水の「真水」が、何倍、何十倍、何百倍にも回転してコスト・パフォーマンスは抜群となる。

 実際にこの株価対策は、密かに発動されているようである。この8月以来の日経平均の9000円台攻防では、しばしば下値に公的年金の買いがウワサされたからである。そしてこのウワサとともに、買いの入った銘柄の特定が行われ、追随買いを誘発した。市場では、中心はTOPIXコア30の構成銘柄とするのが一般的である。日本を代表する主力株で、そのほとんどがPBR1倍台を割っている現状からすれば、第1弾買いを入れるのにどこからもクレ−ムがつく恐れはない。

 なかでややクレームがつきそうなのが、任天堂(7974)である。今3月期第1四半期決算が、705億円もの為替差損の発生で大幅赤字に転落し、株価も急落したからである。にもかかわらず、株価はこのショック安後は持ち直し、急落分のリカバリーは目前となっている。悪材料織り込み済みとなったのか、需給主導なのか、新たな相場展開も予感させる。そこで浮上するのが、この任天堂関連で同様に業績悪化中のミツミ電機(6767)メガチップス(6875)の任天堂三羽烏の逆張り対処である。早めに調整して悪役銘柄を演じただけに、株価対策が発動されれが、恩恵も大きそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

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