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記事一覧 (06/15)菅内閣発足1週間の株価通信簿=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (06/14)「一寸先は闇」に備える「君子豹変」セオリーで会計ソフト株に消費税関連の先取り思惑も
記事一覧 (06/11)菅内閣の経済政策と外国人投資家売りを見極める展開=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/11)美容院での会話から連想して、ベビー銘柄診断――銘柄ウォッチング
記事一覧 (06/08)2010年度社会人の通勤時における恋愛意識調査〜ネクスト
記事一覧 (06/07)「聞く耳」に届いてくるのは株価のノイズばかり。安全第一のSNS三羽烏で自律展開を期待
記事一覧 (06/04)『混沌とする世界情勢を見守る動き』を予想=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/04)「茅の輪」から連想して、京都銘柄――銘柄ウォッチ
記事一覧 (06/02)新内閣は「民主党に対する残り火的人気」をどう維持するか?!=犬丸正寛
記事一覧 (06/02)【鳩山首相辞任】4日選出予定の新代表に注目!サプライズは期待薄=水田雅展
記事一覧 (06/01)株式評論家・海老原紀雄氏に「揺れる内外の動向と注目銘柄」を聞く=犬丸正寛
記事一覧 (05/31)ギリシャショックは日本国民にどう影響するの?=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (05/31)株価反発には「日本買い」の「日本売り」への転換が大前提。「第2のブラザー」マークも一考余地
記事一覧 (05/28)米国に地位復権のチャンス到来!NYダウは強くなるか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (05/28)新書から連想して、広告代理店銘柄診断――銘柄ウォッチ
記事一覧 (05/26)『上海万博開催1ヵ月、旅行者の出足は?』H・I・Sの長谷部卓之氏に聞く
記事一覧 (05/24)次のビッグ・イベント、株主総会接近で発行価格と株価のニアミス銘柄に政策株価の思惑も
記事一覧 (05/21)ギャルメイク?から連想して、化粧品銘柄――銘柄ウォッチ
記事一覧 (05/21)日経平均は強弱観対立へ!調整一巡か?本格調整の始まりか?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (05/17)波乱相場下で「第2のアルプス」探しの有資格銘柄はプラス・スパイラル転換株が最右翼
2010年06月15日

菅内閣発足1週間の株価通信簿=妻と夫の株ロマン


妻 菅内閣がスタートして1週間です。鳩山内閣の1週間と比べて相場的にはどうですか。

夫 厳密に1週間ということではないけど、鳩山内閣の時は、09年9月16日に発足して、その日の日経平均の終値は1万0270円だった。その5営業日後には安値9971円と1万円を割って、約3%下げた。今度の菅内閣は、今年6月8日の発足時の日経平均終値は9537円で、その後、4営業日後の6月14日には9882円まであり、3.6%上昇している。超短期間ではあるけど、鳩山内閣では3%下げ、菅内閣では3%強上昇している。明暗が出ている。

妻 やはり、菅内閣への期待が強い、ということですか。

夫 理由は大きくは2つあると思われる。1つは、鳩山内閣が誕生するまでに、既に、日経平均は上昇していたことがある。もうひとつは、菅内閣は鳩山内閣の失敗したところを修正した政治をやってくれるだろう、という国民の期待だろうね。

妻 鳩山内閣が誕生する前に、相場は、そんなに上がっていたかしら。

夫 かなり、値上がりしていた。とくに、09年7月の東京都議選で民主党が大勝したことで、民意は自民から民主に風の向きが変わったとして、日経平均は09年7月の9050円から9月には一気に1万円を突破して1万0800円近くまで上がった。その先取りの反動もあって、実際に鳩山内閣が誕生した時には3%程度下げた。

妻 株で言えば、今度の菅内閣は、鳩山内閣が投げたところを買った、ということですね。

夫 そういうことになるね。

妻 菅内閣の買いは、「ナンピン買い」ですか、それとも、「押し目買い」ですか。もし、ナンピン買いなら、『下手なナンピン、大怪我のもと』になりませんか。

夫 なかなか、手厳しいね。正直、その点は難しく、悩ましいところだ。押し目買いとなるか、下手なナンピンとなるか、会社でいえば、菅・新社長の今後の経営手腕次第だろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:49 | 特集
2010年06月14日

「一寸先は闇」に備える「君子豹変」セオリーで会計ソフト株に消費税関連の先取り思惑も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「一寸先は闇」は、永田町(政界)も兜町(株式市場)も一緒である。きょうはきのうの続きでなく、あすもきょうの単純な延長ではない。日々、ポジティブ・サプライズ、ネガティブ・サプライズが入れ替わり、振り回されたことは枚挙に暇がない。こうした激変環境下では、「君子は豹変す」の教え通りに政治家も投資家も、フレキシブルな出処進退を心掛けなければサバイバルは覚束ない。

 今回、菅直人連立内閣の成立とともに民主党支持率が、20%そこそこから70%近くまでV字回復したのも、まさに「一寸先は闇」を表している。もちろん鳩山由紀夫前首相、小沢一郎前民主党幹事長が辞任し、「脱小沢」が実現したことが引き金と新聞・テレビ分析されている。当然、「君子豹変」とばかりに民主党は、手の平を返したようにこのまま参議院選挙に突っ込む強硬姿勢を明らかにした。今国会での郵政民営化法案の成立を見送り、亀井静香郵政・金融担当相に辞任の詰め腹を切らせたのは、「小沢流豪腕」を髣髴とさせる。

 昨年夏の衆院選挙での圧勝、政権交代に先立つ5月の当時の小沢一郎代表辞任の再現よろしくチャンス到来であり、麻生太郎前々自民党連立内閣が、総選挙を先延ばしに先延ばししているうちに歴史的敗北を喫したことを反面教師する政治判断が優先したに違いない。参議院選挙までおよそあと1カ月、菅連立内閣の高支持率が維持されるのか、それとも野党各党の「小沢隠し」と声を荒げる巻き返しが奏効するかは、またまた「一寸先は闇」だろう。

 ただ困るのは、このまま与野党攻防が続くとすると、どうも参院選挙のマニフェスト(政権公約)は、与党、野党とも揃って財政健全化優先、消費税引き上げが目玉政策になりそうな雰囲気にあることだ。引き上げ時期、引き上げ幅のアピール競争となったら、参院選挙で与党、野党のどちらが勝とうが、消費税引き上げが既成事実化してしまう。

 広く薄い消費税の引き上げは、富裕層はともかく年金生活者やワーキングプアなどの生活困窮者を直撃する。株式市場も日本買いで株高となれば問題はないが、為替だけ先行して円高となれば、デフレ逆戻り、2番底、3番底の懸念も強まる。菅直人首相が、温暖化ガス削減で国際公約を優先した鳩山由紀夫前首相を反面教師として、今月末にカナダで開催の主要8カ国首脳会議で勇み足をしないことを願うばかりである。

 相場テーマとしては先取りの先取りだが、かつて消費税率を引き上げた橋本第2次内閣当時と同様に消費税関連株が浮上することになる。「ピンチはチャンス」と読み替える「君子豹変」セオリーである。会計ソフトのオービック(4684)日本オラクル(4716)日本デジタル研究所(6935)ピー・シー・エー(9629・東2)TKC(9746)ミロク情報サービス(9928・東2)、さらに不動産証券化事業でミソをつけたCSKホールディングス(9737)などに関連特需が期待できるか、与野党各党のマニフェストをウオッチしつつマークするのも一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:50 | 特集
2010年06月11日

菅内閣の経済政策と外国人投資家売りを見極める展開=犬丸正寛の相場展望

菅内閣の経済政策と外国人投資家売りを見極める展開=犬丸正寛の相場展望 来週(14〜18日)からの相場は、『菅内閣の経済政策』と、『外国人投資家売り』を見極める展開だろう。

 昨年夏、「民主党政権が誕生すれば日経平均2万円は間違いない」と、打ち出して、日本の証券会社がヨーロッパの機関投資家へ日本株の売り込みに行ったといわれる。今、ヨーロッパは財政問題から資金が必要で手持ち株は売りたいといわれる。どの銘柄に、どれだけの売りが出るかは、分からないものの、しばらくは、四季報等で外国人投資家の持ち株比率の高い銘柄は敬遠されそうだ。

 一方、新しくスタートした菅内閣。『第三の道による経済政策』、『最小不幸社会』なる言葉が総理の口から発せられている。公共事業中心の箱物政策が「第一の道」、小泉政権の規制緩和による競争政策が「第二の道」に対し、増税による需要と雇用の創出が「第三の道」ということのようだ。

 この材料を消化するには、まだ、しばらく時間が必要だろう。増税による原資を医療や介護などに使うことで需要と雇用を生み出すという。これまでも医療、介護には目が向けられてきた。これまでと、どのように違うのか。どれだけの雇用を生み出すのか、知りたい。

 また、政府が口を出し、関与するという観点からの、「大きい政府か」、「小さい政府か」、ということでは第一の道と同様、第三の道も大きい政府ということだろう。第一の道の時は、戦後の復興期で経済自体が成長していた。そのため、道路、橋、鉄道などをつけることによる波及効果は2倍にも3倍にもなったはず。しかし、成熟社会の現在では、波及効果はそれほど大きくはないだろう。もちろん、だからと言って、何もしないでよい、ということではない。企業の経営手法である「選択と集中」が、政府においても強く求められるところだろう。

 『最小不幸社会』。鳩山政権の「優しさ」にも通じる。誰だって不幸にはなりたくない。しかし、「幸・不幸は人の心が決めるもの」という言葉もある。政府の思っている幸福、不幸の水準、基準はどのようなものか。仮に、競争がなく、朝からのんびり暮らすことが、不幸でないとしたら、その国は国際社会の中で脱落し、かえって、国民は不幸になる。

 日本の財政も危機的な状況に近づきつつある。財政悪化問題では、日本より先に苦しんでいる欧州各国は緊縮財政政策に踏み出している。そんな中、日本が、まだ大きい政府で振舞おうとすれば財政問題は恐ろしいことになる。民間の活力に手を加えない政策は非常に危険である。

 日経平均は6月9日に場中で9378円の年初来安値をつけた。本来、例年は6月に日経平均が、その年の高値をつけることがほとんどだった。今年は逆である。相場環境が例年とは大きく違っている。しかも、6月の後は、7,8月の「夏枯れ相場」ということは例年通りである。1万円台を回復して、30日線(1万0085円程度)まで戻れば上出来だろう。外国人持ち株の少ない銘柄で、好業績の材料株を物色するのがよいだろう。たとえば、スマートグリッドの大崎電気などに注目だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:30 | 特集

美容院での会話から連想して、ベビー銘柄診断――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、美容院へ行き、今回は髪を短めにしてもらった。今はボブが流行っているそうなので、肩につかないくらいの長さで切りそろえて、ストレートにした。風呂揚がりなどには、濡れた髪が首や肩にへばりつくこともなく、暑くなってきた昨今、なかなか良い感じだ。

 ところで、美容院では、実際に髪を切ったりする美容師さん以外に、シャンプーなどを行なうアシスタントさんがつく場合が多い。今回、私についてくれたアシスタントさんは、30歳くらいの女性で、子供さんが2人いるシングルマザーのかただった。その人は仕事をしながらいろいろおしゃべりをするタイプの人で、以前ディズニーランドに子供たちと行った話などをしていた。

 話の内容で、私が「えっ?」と思ったのは、ベビーカーについてのことだった。彼女は、ベビーカーを押して電車に乗って、混んでいる時など、他人の脚に当たるのは、当然だと言うのだ。私も当てられたことが何度かあるが、すごく痛いし、何日もアザになって残っていたりする。でも、彼女の言い分では、ベビーカーが人に当たるのは当然で(気をつけていたけどウッカリ当たったのではなく、当たるのが当然という)、それに対して怒るほうが悪いのだそうだ。…これって、常識なんだろうか…? 私はわざと当てるほうが悪いと思うのだが…。

 上記の会話から連想して、ベビー・子供関連銘柄を診断してみた。子供手当ての減額が伝えられる中での動きを見てみる。

★西松屋チェーン〈7545〉(東1)

 ベビー・子供用の衣料・生活雑貨店を全国展開する西松屋チェーン<7545>(東1)を入れる。きのう6月10日まで、5営業日連続で下落していた。本日11日は31円高の896円で引けている。PERは約10.8倍と、ひところの人気時からアク抜けして買いやすくなっている。PBRは約1.4倍。まずは25日移動平均線の930円ラインまでの戻りを目指す。信用倍率は約0.6倍の売り長となっており、買い戻しも期待してみる。

★スタジオアリス〈2305〉(東1)

 子供写真館を直営とFCで約380店展開している、スタジオアリス<2305>(東1)を入れる。11日終値は1円安の805円で、3日連続下落となった。PERは約10.3倍と割安。PBRは約1.2倍となっている。ただ、チャートはこの半月ほど、750円ラインから反発し、ジリ高トレンドを形成中。700円台の押し目を待って拾い、850円フシ奪回を狙ってみる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:22 | 特集
2010年06月08日

2010年度社会人の通勤時における恋愛意識調査〜ネクスト

■住宅・不動産情報ポータルサイト『HOME'S』調査報告

 住宅・不動産情報ポータルサイト『HOME'S』を運営するネクスト<2120>(東1)は、株式会社毎日コミュニケーションズと共同で、全国の若手社会人を対象に、通勤時における恋愛意識調査を実施した。調査対象は全国の社会人男女で、毎日コミュニケーションズが運営する若手社会人のための情報サイト「コブスオンライン」の登録ユーザーに対してインターネットアンケートを実施した。有効回答数(社会人全体)は、1000人(男性309人、女性691人)、調査時期は2010年4月26日(月)〜5月3日(月)。

■男性の56.0%が「女性の車内での化粧」、女性の54.7%が「男性の体臭・口臭」にがっかりと回答

 若手社会人に「通勤途中でがっかりする異性の姿」について聞いたところ、男性の56.0%が「女性の車内での化粧」に、女性の54.7%が「男性の体臭・口臭」にがっかりすると回答。一方で通勤中に異性を意識して体臭・口臭に気を遣っている男性はわずか15.9%に留まっている。

 男性が女性に惹かれる行動は、「イスに座った時の足がキレイに揃っている姿」(30.7%)、「見つめられた時」(25.2%)、「上着を脱いで肌の露出が上がった時」(20.4%)。

 男性が女性にがっかりするポイントで「女性の車内での化粧」が高い数値を出していることからも、男性が女性を意識するポイントは「女性のマナー」という傾向がうかがえる。

 女性では、「周りの人に席を譲っている姿」(28.5%)、「自分以外の老若男女の荷物を網棚にあげている姿」(27.5%)、「自分の荷物を運ぶ・持ち上げるのを手伝ってくれた」(25.0%)などが高い数値を示していることから、女性は男性の「周囲へのやさしさ・親切」に惹かれるという傾向が見られる。

2010年度社会人の通勤時における恋愛意識調査〜ネクスト

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:16 | 特集
2010年06月07日

「聞く耳」に届いてくるのは株価のノイズばかり。安全第一のSNS三羽烏で自律展開を期待

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「国民が聞く耳を持たなくなった」−−−6月2日の民主党・両院議員総会で辞意を表明した鳩山由紀夫前首相の惜別の辞である。逆もまた真である。この発言は、「政権交代」当時の70%を超えた内閣支持率が、危険水域の20%を割り込むに及んで、「国民の声」に聞こえないふりをしてきた鳩山前首相が、やっと「聞く耳」の蓋を外し決断したことを表してもいる。後継の菅連立内閣が、野党各党が批判するように票目当ての参院選挙対策内閣に過ぎないかどうかは、国民と菅直人新首相とが、双方とも「聞く耳」を持てるかが判断材料の一つにもなる。

 「聞く耳」は、株式投資でもパフォーマンスを大きく左右する。相場格言でも「株価は株価に聞け」と教えている。しかし昨今の株式市場は、いくら「聞く耳」を傾けても聞こえてくるのはノイズばかりで、なかなか本音が聞こえてこないもどかしさが強い。

 欧州市場のソブリン・リスク、米国経済の景況感、中国の金融政策、さらには朝鮮半島の地政学リスクなどに右顧左眄、振り回され、日本発信の独自材料は皆無である。この結果、日替わりメニューで強気、弱気が交錯するのはまだましで、前場は前日の米国株の反発を受けて上昇したのが、後場は中国市場の動向次第で急落するなどという半場メニューで売り・買いが目まぐるしくクロスすることも日常茶飯事となっている。

 株式需給的には、外国人投資家のフトコロ具合が不透明なことが余計に疑心暗鬼を強める変動要因となっている。5月の投資主体別売買動向では、外国人投資家は昨年9月以来、8カ月ぶりに6010億円の売り越しに変ったが、これが利益確定売りか損切りか、リスク回避か売り崩しか皆目、見当がつかない。買い向かったのが個人投資家で、8730億円の買い越しとなったが、この逆張り資金が、マネー・マーケットの奔流に呑み込まれずに無事生還できるのか保証の限りではない。

 相場対処方法としてはあくまで安全第一で、少なくとも海外材料に振り回されずに自律的に動ける銘柄以外は手出し無用の相場展開となりそうだ。となれば、取り敢えずはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)関連株となる。ディー・エヌ・エー(2432)は、きょう7日にNTTドコモ(9437)との合弁会社で新しい有料コンテンツサイトをオープン、目玉コンテンツとして中田英寿のサッカー・ワールドカップ南アフリカ大会のリポートを連載するという。またグリー(3632・東マ)は、明8日には東証1部に指定替えとなる。今年2月に前期業績を下方修正して以来、元気のないミクシィ(2121・東マ)を含めてSNS三羽烏に出番が続くことになりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:12 | 特集
2010年06月04日

『混沌とする世界情勢を見守る動き』を予想=犬丸正寛の相場展望

『混沌とする世界情勢を見守る動き』を予想=犬丸正寛の相場展望 来週からの相場は、『混沌とする世界情勢を見守る動き』が予想される。日本では鳩山政権から菅政権へ移った。お隣の韓国では自治体首長選挙で保守党が敗退し北朝鮮対応が難しくなった。中東ではイスラエルとトルコの間がきな臭い。EUは引き続き財政問題を引きずっている。EUはその不満のホコ先をアメリカの格付け機関に向けている。アメリカではメキシコ湾の原油流出が止まらない問題を抱える。悩ましい問題が山積している。

 しかし、一方では、中国では上海万博がにぎあう。そして、まもなく、サッカーのワールドカップも始まる。国際緊張が高まる傍らで、お祭りの開催。なんとも、混沌とした複雑な世界情勢だ。「お祭りの終わった後はどうなるのだろうか」、という心配が頭をかすめる。

 このような時は、世界のリーダー役が必要である。アメリカがその役目をもう一度、取り戻してくれるかどうかが大いに注目されるところである。今のアメリカは経済も立ち直ってきている。加えて、アメリカの世界における政治的立場が強まれば、NYダウは一段高に向かうことは十分想像できるところである。

 日本では大喝采で登場した民主党・鳩山政権。その幕切れは、あっけなかった。「優しさ」だけでは、国家の運営は難しいことを印象づけた。新しい内閣の菅総理は経済成長の大切さ、「稼ぐことの大切さ」を強調している。海外での菅総理への見方、印象は、「円安論者」、ということだ。今後、輸出立国の日本が円安と絡ませて、どのように経済成長を遂げて行くのかをマーケットは見守るはず。

 当然、円安方向に基調転換なら輸出関連銘柄が一斉に急伸することは予想される。ただ、一方では、ギリシャ問題がくすぶり、ユーロから円への逃避が続く雰囲気でもある。今の段階では、円相場がどちらに振れるか決めつけることはできない。

 北朝鮮への強行姿勢で選挙に臨んだ韓国の保守党ハンナラ党が大敗した。国民は北朝鮮との軍事緊張の高まりを望んでいない。足元の経済が好調な時、韓国国民は敢えて軍事緊張に向かう必要はないということだ。しかし、これに乗じて、もしも、北朝鮮がさらに挑発的行為に出るようなことがあれば事態は難しくなってくる。こちらも、混沌としている。

 こうしてみると、政治も社会も経済も世界的に混沌としている。このような状況では、相場だけが社会から切り離されて勢いよく上値を追うことは難しい。強いリーダーが登場するまでは「逆張り投資」を心がけるのがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:40 | 特集

「茅の輪」から連想して、京都銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、懐石料理のお店に行った。コースは月替わりで季節感のあるメニューが出てくるので、いつも楽しみにして行っている。今月は、前菜の盛り合わせに「茅の輪」がついていて、これは初めての経験でおもしろかった。植物の茎を曲げて輪っかを作り、上部で結んだものが、皿の上、料理の手前に置いてあった。最初のひと箸を、その輪の中に入れ、食べ物をその輪をくぐらせて取り、食べると縁起が良いそうだ。

 たぶんこれは、京都の上賀茂神社などで行なわれる「茅の輪くぐり」から来ているのではないかと思う。茅萱という草で作った直径2〜3メートルほどの輪を、神社の境内に置き、参拝者がこの輪の中をくぐることで、ケガレを祓い、無病息災を願うものだ。私は京都までは行けないが、お箸で小さい「茅の輪くぐり」をして、お祓いと願いごとをしたのだった。

 というわけで、京都銘柄。いや、山口県出身(選挙区は東京)の菅直人氏が新首相となったことを受け、「山口銘柄」にしようかと思ったのだが、自分自身の出身地ということから、山口銘柄はしょっちゅうやっている気がするので、今回は前もって用意していたとおり、京都銘柄で行くことにした。

★京セラ〈6971〉(東1)

 本社が京都市伏見区にある、京都銘柄の代表的な1社、京セラ<6971>(東1)を入れる。4日終値は30円安の8040円。単位100株。PERは約18.1倍、PBRは約1.1倍。チャートは4月6日につけた年初来高値9740円から反落し、軟調な地合いを背景に、続落トレンドとなっていた。が、ここ数日は下値7700円ラインを固める展開。まずは次のフシであり25日移動平均線でもある8500円ライン奪回を目指す。今期2011年3月期連結業績予想は前年比大幅増収増益を見込んでおり、『四季報速報』には次期2012年3月期も増収増益との予想値が出ている。

★阪急阪神ホールディングス〈9042〉(東1)

 本社は大阪市だが、京都にも鉄道や百貨店もあるということから、阪急阪神ホールディングス<9042>(東1)を入れる。4日終値は6円安の401円。単位1000株。PERは約25.5倍、PBRは約1.1倍。チャートは4月26日につけた年初来高値452円から反落し、続落トレンドとなっていた。が、その後は下値400円ラインを固め、反発のきざしが出ている。まずは13週・26週移動平均線の420円ラインまでの戻りを目指す。今期2011年3月期連結業績予想は、売上高、営業・経常利益は前年比減収減益、純利益は同増益を見込んでいるが、『四季報速報』には次期2012年3月期は増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:17 | 特集
2010年06月02日

新内閣は「民主党に対する残り火的人気」をどう維持するか?!=犬丸正寛

■国民は一方に偏らない『強くて優しい国家』の姿を求めている

新内閣は「民主党に対する残り火的人気」をどう維持するか?!=犬丸正寛 鳩山由紀夫総理が2日(水)、総理の職を辞すると表明した。振り返ると、2009年8月末の衆議院選挙で大勝。9月16日に鳩山内閣がスタートした。

 発足初日、09年9月16日の日経平均の終値は1万270円、その日の高値は今年4月5日の1万394円だった。一方、TOPIX(東証株価指数)は9月16日の終値は931ポイント、その後の高値は今年4月15日の1001ポイントだった。

 結局、鳩山内閣の株価通信簿は日経平均では高値まで11.0%上昇、TOPIXでは僅か7.5%の上昇にとどまった。通信簿としては拍手ということにはならない。

 本来、民主党の鳩山政権の政策は、庶民に手厚い、「内需型」だった。しかし、内需株の影響を色濃く映して動くはずのTOPIXは1ケタの上昇にとどまり冴えなかった。一方の日経平均は2ケタの上昇率。内需を期待された政権だったが、成果は小さかった。

 もちろん、短期間に結果を求めることは気の毒であることはわかる。しかし、あまりにも、前政権との違いを喧嘩腰の姿勢で鮮明にしようとしたトガメがみられた。資源のない日本は、結局は、輸出で稼がなくてはいけない。東南アジア経済圏確立に向け中国寄りの姿勢を強めたことも分からないではない。しかし、アメリカの反発を食った。結果、沖縄普天間基地移転では、前政権の決定をひっくり返すどころか、前政権の決定に戻ってしまった。これが命取りとなってしまった。

 今日の日経平均は151円安の9560円まで下げた。TOPIXも13ポイント安の867ポイントまで下げた。共に、鳩山内閣発足時の値段を大きく下回っている。

 ただ、幸い、というか内閣発足後につけた安値は日経平均、TOPIXともまだ上回っている。「マーケットは、鳩山内閣は否定した。しかし、民主党そのものまで否定したわけではない」(中堅証券)。来週月曜日にも予定されている新内閣が、民主党に対する残り火的人気を維持し、どのように再生をはかることができるか。

 日本の国民は変革は求めているものの、『コンクリートから人へ』式の極端な偏った変化は求めていないのかもしれない。とくに、ギリシャの国家破綻がちらついていることは日本の国民にとっても大変に心配である。これからは、一方に偏らない、『強くて優しい国家』の姿を国民は求めているのではないか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:52 | 特集

【鳩山首相辞任】4日選出予定の新代表に注目!サプライズは期待薄=水田雅展

【日本インタビュ新聞社・シニアアナリスト/水田雅展】

■ダブル辞任は想定内

【鳩山首相辞任】4日選出予定の新代表に注目!サプライズは期待薄=水田雅展 6月2日、鳩山由紀夫首相(民主党代表)と小沢一郎民主党幹事長が辞任を表明したが、特にサプライズはない。ダブル辞任の可能性は、従来から一部で指摘されていた。マスコミは今週がヤマ場と騒ぎ、選挙対策の面からも、ある程度は予想されたことである。また、マスコミ各社の報道を見る限りでは、街の声も「当然でしょう」というのが多数のようだ。

 マーケットの反応も冷静なようだ。混乱を嫌気する動きがあっても、鳩山内閣に対する不信感や失望感は、すでに織り込まれている。また、ダブル辞任によって経済情勢が大幅に変わることはない。

 この後の注目点は、6月4日に選出予定の新代表と、その後に組閣される新内閣のメンバーとなる。7月の参議院選挙への影響はもちろんだが、新代表や経済関連閣僚の顔ぶれ次第では、成長戦略への期待が高まる可能性もあるだろう。ただし、マスコミ各社の予想も始まっているようだが、特に意外性のある人物は見当たらない。人物の面でも、政策の面でも、誰が新代表になってもサプライズの可能性は低いだろう。

■「想定内の新代表」の失望売りに注意

 そもそも、民主党政権の政策の基本に、社会主義的なバラマキ政策がある限り、自由競争による経済成長を歓迎するマーケットが、好意的に反応する可能性は小さいだろう。また、民主党の政策に国家戦略が見えず、政権運営能力にも疑問符が付くとされる現状だけに、想定内の新代表と新内閣のメンバーであれば、失望売りの可能性にも注意しておきたい。

 最近では「構造改革」という言葉も聞かれなくなった。小泉純一郎内閣時代の郵政解散・総選挙でマーケットが沸き立った2005年が懐かしい。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:11 | 特集
2010年06月01日

株式評論家・海老原紀雄氏に「揺れる内外の動向と注目銘柄」を聞く=犬丸正寛

【株式・経済動向を株式評論家の犬丸正寛が聞く】

――海外が揺れています。どう見ていますか。

株式評論家・海老原紀雄氏に「揺れる内外の動向」を聞く=犬丸正寛 【海老原氏】 ユーロは、もっと、おかしくなるのではないでしょうか。EU内での足並みの乱れが目立っています。なぜ、ギリシャを助けなくてはいけないのかと、ドイツ国民は怒っているようです。結局、ギリシャを切り捨てることになるように思われます。そうなれば、ユーロ問題は、ひと息つくことになると思います。一方、アメリカの海底油田の油流出事故もオバマ政権には頭の痛い問題です。NYダウの頭を押さえると思います。

――日本も政権が揺らいでいます。

 【海老原氏】 鳩山政権はもたないでしょう。後を誰がどのようにやるか。これも難しい問題です。内外の状況を見ると、相場が上に行くことは難しいと思います。

――日経平均はどのようなイメージですか。

 【海老原氏】 2003年から04年にかけて1万〜1万2000円の間で2000円幅でモミ合ったような動きになるとみています。今回は、9000〜1万1000円のモミ合いが1年程度続くのではないでしょうか。景気、企業業績は回復して下支えします。しかし、2004年頃と同じように、先行きが不透明なことが上値を押さえるためです。

――注目される銘柄はいかがでしょうか。

 【海老原氏】 最近の状況は、私の歩んで来た人生と似ているのではないかと思っているところがあります。私が、証券界に入った頃は、「株屋」と称されて、社会的には低くみられていた時代でした。今では立派な金融業に成長しています。逆に、当時、もてハヤされていた「3白産業」は、今では元気がありません。申し上げたいことは、今は時代は、大きい変化のところに来ていることだろうということです。今、もてハヤされている産業よりは、ソニー、日立、NECなどのように苦しいところを乗り越えて立ち直ろうと頑張っているところがよいと思います。30年くらいの先を読むくらいの気持で銘柄を見て行くのがよいと思います。商社、海運などもよいと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:25 | 特集
2010年05月31日

ギリシャショックは日本国民にどう影響するの?=妻と夫の株ロマン


妻 『リーマンショック』に続いて、今度は『ギリシャショック』です。2つは、どのように違うのですか。

夫 ひとことで言うと、「民間企業」の破綻と、「国家の破綻懸念」ということだろう。リーマンショックでは、アメリカの大手銀行リーマン・ブラザーズが経営破綻した。バンク・オブ・アメリカ、メリルリンチ、バークレイなどの民間金融会社の経営不安も表面化した。買収されたことなどで、なんとか乗り切れたけど、リーマンは破綻し、製造業ではGMも破綻した。

妻 「破綻」なら、民間企業も国家も同じではありませんか。

夫 「破綻」という2文字は同じでも中身は大きく違う。日本では、最近、日本航空が破綻した。上場廃止となって、個人株主はたいへんな損害を受けた。銀行も貸し付けていたお金の棒引きを要求された。企業の場合は、破綻したら、上場廃止や、新たに、借り入れができなくなるなど、市場主義社会の中でゲームができなくなる。そこに勤めていた人は、どこか新しい職場を求めなくてはいけない。それでも、極端な話、数100万社といわれる株式会社が一斉に倒産しない限り、別の職場を見つけて人は移って行く。しかし、国家が破綻すると、厄介だ。

妻 どうして。

夫 国家が破綻したら、国民は行く所がない。会社が倒産した場合なら、新しい会社へ移ることもできるけど、国を捨てて、外国へ逃げ出すことはできない。相手の国だって受け入れてくれない。結局、太平洋戦争で負けた後の日本のように、国民が貧乏に耐えて頑張るしかない。とても、大変なことだ。国家破綻では信用がなくなるから、国家と国家の取引は、すべてが物々交換のようになってしまう。すぐに代金をくれないなら油、食料は売りません、ということになる。原材料が手に入らないから、いくら技術があっても、物が作れない。作って売ることができなければ収入がなくなる、という悪循環となってしまう。敗戦の後は都会などすべてが焼け野原で、お金も無ければ建物もなく、全く何にも無かった。すべてがゼロだから分かり易いともいえた。皆同じだった。しかし、これから国家破綻が起きると、建物など都会の風景はそのまま。しかし、お金が無いから豊かな生活ができない。最悪の場合、エネルギーを買うお金がないから、新幹線はあるのに走らせることができない。戦後とは大きく違った形の苦しい状況になる。

妻 でも、国家は株券を発行していませんから上場廃止にはならないわね。

夫 株券はないけど、国は国債を発行している。国民に国債を買わせるだけ買わせておいて、「国債は返すことができません」ということは起こりうる。

>>全文を読む(ギリシャショックは日本国民にどう影響するの?:妻と夫の株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:41 | 特集

株価反発には「日本買い」の「日本売り」への転換が大前提。「第2のブラザー」マークも一考余地

浅妻昭治のマーケット・センサー 世界同時株安である。なかでも日経平均株価は5月の連休明け以降、もっとも厳しく売られ、アッという間に14%超も急落し、昨年11月安値目前となっている。しかもこの急落が、「日本売り」でなく「日本買い」を引き金にしているとマーケット・コメントされているから、前代見聞、空前絶後のサプライズといわざるを得ない。

 マーケット・コメントは、ギリシャの財政危機を震源とした欧州のソブリン・リスクが、日本株急落を演出した市場メカニズムを見事に解明してくれる。「PIIGS」と連鎖が懸念された欧州のソブリン・リスクが、相対的に安定通貨される円選好につながり、「日本買い」の円高・ユーロ安となり、ユーロ安の分だけユーロ建ての日経平均株価を押し上げ、欧州筋の外国人投資家に利益確定売りの余地を与えたというのである。

 またこの株価急落は、実態経済からみてもやや唐突である。実態経済は、昨年11月に比べたらずっと好転している。連休明けにスタートした3月期決算発表は、上方修正ラッシュで、今期も続伸予想にあり、各種経済指標も景気持ち直しを示唆し、政府の景気判断も強気転換された。株価急落と企業業績続伸の相乗効果で、日経平均のPERは17倍台と投資価値を拡大しているのである。

 マーケット・コメントが正しいとすれば、株価反発は、「日本買い」が「日本売り」に変ることが大前提となる。そしてこの「日本売り」、為替相場が円安・ユーロ高に一変する可能性がないともいえない状況となっている。社民党の鳩山連立政権離脱に伴う政局不安、朝鮮半島の地政学的リスク、さらにユーロへの協調介入観測などが控えており、何時、「日本買い」が、「日本売り」にシフトしないとも限らないのである。

 連休明け後に欧州市場への輸出比率の高い銘柄が大きく売られたが、この関連株が、利益確定売りからドデン、突っ込み買いに変る展開も想定されることになる。現に、この欧州関連株の一角に位置付けられるブラザー工業(6448)が、5月25日に今3月期第2四半期累計業績の上方修正に踏み切り、株価が短期100円高した先行事例も出てきた。「第2のブラザー」として同様の中堅株として日立建機(6305)マキタ(6586)セイコーエプソン(6724)アルパイン(6816)スズキ(7269)などの業績動向に注目するところだろう。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:47 | 特集
2010年05月28日

米国に地位復権のチャンス到来!NYダウは強くなるか?=犬丸正寛の相場展望

米国に地位復権のチャンス到来!NYダウは強くなるか?=犬丸正寛の相場展望 来週からの相場は、『アメリカ復権を見極める』、動きとなるだろう。今回のギリシャショック、北朝鮮問題などは、地位低下の目立っていたアメリカにとって、世界での地位復権の絶好のチャンスとなるはずだ。

 旧ソ連に勝って世界で独り勝ちとなったアメリカ。アメリカの独走時代が長期継続かとみられた。しかし、長くは続かなかった。

(1)新興国が台頭し、とくに、中国が経済、軍事的にのし上がり中国の地位が高まった。
(2)アメリカ本土がテロ襲撃となるなどアメリカへのテロ脅威が高まっている。
(3)EUが団結してアメリカへ対抗を見せるようになった。
(4)北朝鮮の対アメリカ強行姿勢。
(5)兄弟関係の間柄とみられていた日本のアメリカ離れの姿勢が目立つようになった。
(6)独り勝ちのはずのアメリカ自体が、リーマンショック、GMの破綻など自らが苦境に陥った。

 こうしたことから、アメリカの地位は冷戦前に比べて、逆に、このところ低下が目立っていた。復権を狙いたいアメリカにとっては、このところ出来事はテロの脅威以外はすべて、巻き返しの絶好のチャンスのはず。とくに、ギリシャショックに端を発したEUの足並みの乱れはチャンスだろう。ドルに代わって、ユーロ通貨の台頭を抑えることができる。やはり、世界の基軸通貨はドルであると。

 北朝鮮と韓国の問題も軍事力をちらつかせながら話し合いに持ち込むことも可能だろう。上海万博開催中の中国にとっても今、事が大きくなることは望まないはず。アメリカにとっては政治力を発揮する絶好の舞台ではないだろうか。一時、中国寄りの姿勢をみせていた日本の内閣に対しても、普天間基地問題でもみられるように、押さえ込みに成功した。

 一方、アメリカ国内は100年に一度の大不況を見事に後越えつつある。まだ、病み上がりだが、国民には冷戦前のような自信を取りもどしつつあるようだ。既に、アメリカはクリントン長官を中心に積極的な外交が展開されている。

 当然、次は、中国がアメリカの最強のライバルとして登場が予想される。しかし、それは、もう少し先だろう。そのためにもアメリカは今のうちに自国の強化と、同盟国の引き締めに力を入れるはず。既に、その手応えをアメリカは徐々に感じているのではないか。これを受けて、NYダウは強くなって行くことが予想される。「アメリカ復権」を買う相場が始まりつつあるとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:25 | 特集

新書から連想して、広告代理店銘柄診断――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 原田曜平の新書『近頃の若者はなぜダメなのか〜携帯世代と「新村社会」』を読んだ。原田氏は1977年生まれ。博報堂に勤め、若者のライフスタイルなどを研究しているという。同書では、現在の若者が、携帯電話・携帯電話のメールをどのように使い、それによって昔の若者と、生活習慣やメンタリティがどのように変わっているのか、などを、豊富な実例を挙げて説明している。

 ポジティブな面とネガティブな面の両方が取り上げられており、良い面では、ケータイやネットを活用して活動の場を広げたり、地方に住んでいても良好な待遇で働いている若者の事例等を取り上げている。悪い面では、人とうまく接することを最優先させるために、昔の「ムラ社会」のように、お互いの顔色をうかがったり、場の雰囲気に合わせたり(いわゆる「空気を読む」ということ)など、いろいろ気苦労も増えているらしい。また、ネットのバーチャル体験で何でも分かったような気になってしまい、結果として行動範囲を狭めている若者も多いようだ。

 私がこの本を読んで思ったのは、「いつの時代も、便利なツールを活用し、時代の流れに乗って勝ち組になる人と、ツールに使われ、時代に流されて負けてしまう人がいるのだな」ということだった。道具は使うものであり、道具に使われる側にはなりたくないなあ、と思った。

 著者の原田氏が博報堂勤務ということから連想して、広告代理店銘柄をウォッチしてみた。

★電通〈4324〉(東1)

 国内最大手の電通<4324>(東1)を入れる。28日終値は40円高の2330円。単位100株。PERは約25.5倍、PBRは約1.2倍。チャートは昨年3月につけた上場来安値1282円を底に、この1年ほどは凸凹しながらも上昇トレンドで来ている。今年4月12日につけた年初来高値2728円からは反落しているものの、2200円フシにあたり、反発の様相。今後の地合いにもよるが、まずは25日移動平均線の2480円ラインまでの戻りを待ってみる。信用倍率は約0.15倍の売り長となっており、買い戻しも期待できそうだ。

★アサツー ディ・ケイ〈9747〉(東1)

 広告会社の3位企業、アサツー ディ・ケイ<9747>(東1)を入れる。28日終値は1円高の2091円。単位100株。チャートは4月26日につけた年初来高値2633円から反落していたが、ここへ来て反発の様相となっている。地合いにもよるが、まずは2200円フシ上抜けを目指してみる。信用倍率は約0.3倍の売り長となっているので、買い戻しが入ってくることも期待できそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:01 | 特集
2010年05月26日

『上海万博開催1ヵ月、旅行者の出足は?』H・I・Sの長谷部卓之氏に聞く

■H・I・S旅行事業グループリーダー長谷部卓之氏に聞く

 上海万博が始まってまもなく1ヶ月。日本からの旅行者も着実に増えているようだ。新型インフルエンザのあった昨年とは様変わりしている。海外旅行取扱業大手のエイチ・アイ・エス<9603>(東1)の東日本ツアー事業部・第三旅行事業グループの長谷部卓之グループリーダーに海外旅行の現況を聞いた。

『上海万博開催1ヵ月、旅行者の出足は?』H・I・Sの長谷部卓之氏に聞く

■上海万博は混み合うことも予想、興味のある方は少しでも早く

――上海万博が始まって、まもなく1か月です。順調なスタートでしたか。

 【長谷部氏】 正直、最初は情報不足で大変でした。例えば、入場券は大きく分けて、「個人券」と「団体券」の2種類があります。その種類によって会場へのアクセス方法や駐車場の利用方法が異なるのですが、そのあたりの正確な情報がわかったのは直前でした。また、道路や地下鉄の混雑予測や会場内の情報も乏しく、情報収集に苦労したのを覚えています。

――パンフレット作成などは大変だったでしょうね。

 【長谷部氏】 そうですね。当社のスタッフが会場内を視察することができたのは開幕直前でしたので。利用する駅、ゲート、食事スペース、トイレの数、場所などを直前情報で、急いでパンフレットを作成しなくてはいけませんでした。それに、開幕前ということで当然写真も手に入りません。当初は、満足できるパンフレットではありませんでしたが、現在では少しづつではありますが細かく、詳しい情報がご提供できるようになっています。

――ゴールデンウイークの御社の利用者はいかがでしたか。

 【長谷部氏】 5月1日〜3日までの期間で約500名でした。この期間は情報が不足していたうえに、日付指定の入場という条件だったことを考えれば、まずまずだったと思います。

――連休明け後の状況はいかがでしょうか。

 【長谷部氏】 5月6日以降は非常に良い状況です。他の地域に比べても際立って突出しており、上海を中心とした中国旅行ということでは、昨年の同じ時期に比べて倍以上になっています。やはり、メディア等での報道や露出拡大の効果が大きいと思います。

――期間中、入場券の販売目標はいかがですか。

 【長谷部氏】 公認の販売代理店として、われわれには一定の割当枚数があります。当初は売れ残ったらどうしようという気持でしたが、今は追加したい気持になっているほどです。現地の情報が日本のテレビなどで取り上げられるようになっている効果も大きいと思います。盛り上がってきていると、手応えを感じています。

――お薦めコース、料金について、ご紹介ください。

 【長谷部氏】 上海万博コース4日間がお薦めです。

http://e.his-j.com/trip/ciao/voyage/02A_10/TC-OSB2171-BAN2

 万博1日観光が付いているほか、もう一日万博を見るか、新旧上海巡りを選ぶことができます。新・旧上海巡りでは、上海でいちばん高い展望台、地上400メートルのワールドフィナンシャルセンターから上海市内が一望できます。一方、昔ながらの雰囲気が漂う泰康路(たいこうろ)、田子坊(たこぼう)、やレトロな街並みの多倫路(たりんろ)、18年かけて作り上げられた明代の庭園・豫園(よえん)の散策などをお楽しみいただけます。

――お値段は。

 【長谷部氏】 往復航空券、ホテル、送迎、万博入場券つきで3万9800円からございます。燃油(サーチャージ)代と2日分の万博入場券(1日2,900円)が含まれていますので大変お得感があると思います。

――大阪万博でも会期の終わりが近づいてくると来場者が急増しました。早めがよいでしょうか。

 【長谷部氏】 大阪万博は、私は、まだ生まれていませんでしたので分かりません(笑)。しかし8,9月は日本からの観光客が多くなりますし、10月は国慶節などもあり混み合うことが予想されますので、ご興味のある方は少しでも早いほうが良いと思います。

――ありがとうございました。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:11 | 特集
2010年05月24日

次のビッグ・イベント、株主総会接近で発行価格と株価のニアミス銘柄に政策株価の思惑も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 決算発表が終了すれば、次のビッグ・イベントは株主総会である。かつて跋扈した「ハゲタカ・ファンド」や「モノ言う株主」が、リーマン・ショックやドバイ・ショック、ギリシャ財政危機のソブリン・リスク懸念などに次々と直撃され、撤退・縮小を余儀なくされ、注目度は低下しているものの、株主総会は、経営者と株主とが直接、顔を合せて最高の意思決定をする年1回の重要な機会であることには変わりはない。株主にすれば業績、株価などが妥当なのか、経営者のガバナンス能力は十分なのかなどを確かめて、問題ありとなれば経営責任追及の声のトーンも上がろうというものである。

 なかでもぜひその経営責任に照準を合せたいと手ぐすねを引いているのは、昨年秋の金融危機時に相次いで新株式発行を強行した企業の個人株主だろう。新株式発行で株主価値は希薄化する、株価は急落する、と踏んだり蹴ったり犠牲を強いられた。もちろん株価急落の犠牲者は、既存株主ばかりではない。新株式を引き受けた新株主も、株価が発行価格を割れば、評価損となってマイナスに働く。新株式を発行した会社の経営者は、6月までのあと1カ月、自社の株価と発行価格の格差是正が最大の株主総会対策になるはずだ。

 株価が、前週末21日終値現在で発行価格割れの危機状況にあるのは、金融ご三家の三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)(発行価格428円)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)(同2808円)、野村ホールディングス(8604)(同568円)が代表である。エルピーダメモリ(6665)(同1152円)、日立製作所(6501)(同230円)の2社の株価が、払い込み近辺が安値でそこから大きくリバウンドしたのとは大きな落差となっている。

 株主総会当日も、世界的な同時株安が続いているとすれば、外部環境の悪化に自社株の株安の責任転嫁は可能となる。しかし、相場全般が立ち直るなかでなお株安が変らないとなれば、当然、株主総会で株主から責任を追及され説明責任を求められるはずだ。株主総会に向けて、何らかの株価材料の出現、株価対策の発動が期待されることとなる。

 金融ご三家のほか、発行価格と株価がニアミスしているネクスト(2120)酉島製作所(6363)アルバック(6728)パイオニア(6773)日本ケミコン(6997)曙ブレーキ工業(7238)マツダ(7261)ヤマハ発動機(7272)静岡銀行(8355)常陽銀行(8333)などの政策株価に思惑が高まろうというものである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:27 | 特集
2010年05月21日

ギャルメイク?から連想して、化粧品銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、デパートで外資系化粧品メーカーの商品を買った。フランス系のメーカーで、口紅やアイシャドウ、チークパウダーなど、デザインがかわいいものが多いので、気に入って時々買っているのだ。

 担当してくれたアドバイザー(店員)さんは、「今年入社したのかな?」と思うくらい若い女性だった。小顔で、金髪に近いくらい明るい色の茶髪、お肌ツルツル、ガッツリメイクのギャル風。ボディはバービー人形みたいに細い。日常であまり接さないタイプなので、ちょっと緊張したのだが、彼女のほうがもっと緊張しているように見えた(笑)。

 サービスというか、お試しで、少しメイクをしてもらったのだが、仕上がりは、なんとなくギャル風?のメイクになっていた(笑)。やはりギャル系のかたがメイクを施すと、お客がかなり年嵩の女性でも、ついギャル風に塗ってしまうものなのだなあ、と思い、なんとなく可笑しかった。

 上記の文から連想して、化粧品銘柄。地合いが悪いので、ディフェンシブ銘柄に逃げて(笑)みた。

★資生堂〈4911〉(東1)

 化粧品の国内最大手、資生堂<4911>(東1)を入れる。チャートを見ると、3月18日につけた年初来高値2100円から反落し、地合いの悪化も背景に、続落トレンドとなっている。5月21日終値は63円安の1797円となり、1月4日につけた年初来安値1802円を更新した。現在の1800円ラインはひとつのフシなので、そろそろ反発すると見たいが、地合いがさらに軟化するようなら、1700円ラインの押し目待ちか。

 現在の株価でPERは約23倍、PBRは約2倍となっている。また、今期2011年3月期の配当金は9月中間と3月期末それぞれ25円の、年間計50円予想。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。

★花王〈4452〉(東1)

 トイレタリーでトップ、化粧品で2位のメーカー、花王<4452>(東1)を入れる。チャートは4月6日につけた年初来高値2432円から反落し、地合いの軟化にともない、続落トレンドで来た。5月21日終値は69円安の2032円。前日つけた年初来安値2082円を更新し、連日の安値更新となった。今後の地合いにもよるが、2000円フシでいったん反発すると見たいところ。

 PERは約22倍、PBRは約2倍となっている。また、今期2011年3月期の配当金は9月中間と3月期末それぞれ29円の、年間計58円予想。現在の株価で利回り約2.9%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:52 | 特集

日経平均は強弱観対立へ!調整一巡か?本格調整の始まりか?=犬丸正寛の相場展望

日経平均は強弱観対立へ!調整一巡か?本格調整の始まりか?=犬丸正寛の相場展望 1万円を大きく割り込んだ日経平均に対し、『調整一巡』か、あるいは『本格調整の始まり』か。来週は2つの見方を巡って強弱観が対立するものとみられる。

 日経平均の1万円割れで調整一巡とみる背景には、GDP(国内総生産)と企業業績がそろって好調なことがある。日経平均ベースの予想PERは17倍台にまで低下し割安感が強まっている。しかも、4月15日につけた日経平均の年初来高値1万1408円からの下落率が1ヶ月強で15%に達し下げピッチも速い。特に、今度の相場では個人投資家が慎重だったことで上値でのシコリが少ないこともある。

 一方、日経平均の1万円割れは、本格調整の始まりとみる背景は、金融に対する厳しさがある。2008年のリーマンショック、今回のギリシャショックも、製造業より金融業の行き過ぎが指摘されている。ギリシャショック自体は放漫な財政運営によるものでも、投機的な資金が動きに拍車をかけている、という指摘だ。リーマンショックの震源地アメリカにおいて、また、ギリシャショックの震源地EUにおいて、アメリカとドイツがそろって金融に対する規制を強化する方向にあるのはこのためだ。

 規制によって、短期資金が行き場を失えば、優位な通貨に対し資金移動が起こり、想定以上の為替相場の変動が起きる可能性がある。

 日本は、少子高齢化の人口衰退、勤勉性を失った国民性、技術力の低下、軸の定まらない政治、などなどを考えると、本来、「円高」どころか、「円安」のはず。しかし、現実には、日本よりも悪いEUということで円に資金が流入する。結果、今後もびっくりするような円高の可能性はありうる。

 今、好調な日本のGDP、企業業績は、言うもでもなく、輸出によって支えられている。それが、円高となれば前提が狂ってくる。足元の景気、企業業績は良くても、先行きは下ブレの心配が強い。

 そこへ、朝鮮半島に緊張が高まっている。普天間基地問題で右往左往の今の内閣に軍事的緊張への対応は期待できない。「コンクリートから人へ」の公約も取り下げるようだ。とにかく、今の政府では日本の先行き不安は高まるばかりだ。

 このため、日経平均は民主党政権が誕生した後の安値9076円(09年11月)を下回ることも予想されている。つまり、本格調整の始まりという見方になっているわけだ。もちろん、日本の財政悪化も他人事ではない、というおまけもつく。

 ただ、今の場面で、「調整一巡」か、「本格調整の始まり」のどちらかに決めつけることはできない。もう少し、時間が必要だ。短期的には戻る場面が予想され、その場合、どのていど戻るかが先行きの相場を占ううえで、重要な視点となるだろう。来週は戻りを見極める相場で、一般個人は、もうしばらく、新規買いは様子をみたい。『売りは早かれ、買いは遅かれ』の教えを守るところだろう。

>>犬丸正寛の相場格言(ブログ)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:08 | 特集
2010年05月17日

波乱相場下で「第2のアルプス」探しの有資格銘柄はプラス・スパイラル転換株が最右翼

浅妻昭治のマーケット・センサー 株式投資の現実は厳しい。まさしく諺にいう「板子一枚下は地獄」、「吉凶は糾える縄の如し」通りの日々である。米国株、欧州株、アジア株の乱高下に振り回され、売りか買いか、強気か弱気か見極めがつかない迷走に次ぐ迷走を余儀なくされている。これに拍車をかけたのが、前週末14日にピークを越えた3月期決算の発表である。象徴はアルプス電気(6770)ソニー(6758)の明暗、対照的なパフォーマンスだ。唯一の救い、手掛かり材料の好転する業績動向を素直に受け取って、株高評価して間違いないのか、またまた足がすくむ思いをした投資家も少なくない。

 アルプスもソニーも、同じ赤字転落業績からの生還株である。アルプスは、前2010年3月期に小幅黒字転換したあと、今期は純利益で実に24倍もの増益を予想、市場コンセンサスを100億円を上回るとして、ポジティブ・サプライズとなってストップ高まで買い上げられた。一方、ソニーは、純利益の黒字転換は1期遅れた今期で、その黒字転換幅も市場コンセンサスを850億円も下回るとして逆にネガティブ・サプライズ視され、かつての「ソニー・ショック」を彷彿とさせるような情け容赦のない売られ方をした。

 市場コンセンサスを上回る、下回るというのは、本当はサプライズでも何でもない。単にそのコンセンサスの元になる証券アナリストの業績分析が、揃いも揃って間違ったことを証明しているだけに過ぎないはずだ。しかしその間違いの責任を証券アナリスト自身が取るのではなく、株価に押し付けるのはいかがなものかと割り切れなさだけが残る。

 しかも、投資家がアルプスを買い、ソニーを売っていたならば万々歳の天国である。ところが指運の悪さか魔が差したか、逆にアルプスを売り、ソニーを買いとしてパソコンのキーボードを押してしまったとしたら、まさしく「板子一枚下は地獄」の目も当てられない惨状となる。

 そんなこんなだが、ソニーはさて置いて、少なくともアルプスの好パフォーマンスを前向きに捉えるならば、今後の相場展開の展望にも一筋の道筋がみえてくる。全般の波乱相場下でも市場にまだ買い気が残り、待機資金も十分にあることを表しているとすれば、「木を見て森を見ない」個別銘柄物色が相場の命ということになる。とすれば、「第2のアルプス」探しが、もっとも手っ取り早い相場の勝ち残り方法として浮上する。

 「第2のアルプス」の有資格銘柄は、いうまでもなくアルプスと同様に前々期に下方修正に続き下方修正をしたのが、前期後半から上方修正に転じ、今期のV字回復を予想した銘柄となる。業績も株価材料も株価も、前々期のマイナス・スパイラルが、プラス・スパイラルに転換した銘柄である。

 石炭・コークス価格やマンガン、フェロニッケルの国際市況は、前々期の急落から底打ち、反転し、カーボンブラックの需要も減少から増加に転じており、この関連株は、マイナス・スパイラルからプラス・スパイラルに転換している。三井松島産業(1518)日本コークス工業(3315)東海カーボン(5301)日本カーボン(5302)日本電工(5563)大平洋金属(5541)中央電気工業(5566・東2)などの投資余地が膨らんでくる相場シナリオを期待したいものである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
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