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記事一覧 (11/16)巣ごもり関連株は「事業仕分け」にならって消去法的厳選・限定=浅妻昭治
記事一覧 (11/15)企業は経費削減で利益を出す『売上欠乏症』!投資の視点:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (11/13)最大の注目点は『忍び寄る景気悪化を見極める動き』=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (11/13)朝10時のヨーカドーで思った、生活防衛銘柄――銘柄ウォッチング
記事一覧 (11/09)市場の不幸を一身に背負い込む地銀株:最後のサプライズなるか=浅妻昭治
記事一覧 (11/08)株で透かして見る政治&日本の方向:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (11/06)相場の見所は日経平均の戻り度合いの一点に尽きる=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (11/06)ネイルサロンから連想した、値動き銘柄――銘柄ウォッチング
記事一覧 (11/05)「羽田・成田空港」関連銘柄特集:インフラ整備など関連需要拡大に期待
記事一覧 (11/04)ディフェンシブ株優先、内需株シフト!出番到来のテーマとは?=浅妻昭治
記事一覧 (11/03)日本航空の国有化とコンパクトシティ構想:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (10/30)二日新補は荒れると言われるが果たして?=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (10/30)陶芸展から連想した、ガラス・土石セクターの優良銘柄――銘柄ウォッチング
記事一覧 (10/27)決算発表本格化!銘柄リサーチ必勝法:最良の近道とは?=浅妻昭治
記事一覧 (10/25)景気の二番底はあるか:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (10/23)注目材料は臨時国会:観点はマニフェストと現実=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (10/23)「古代カルタゴ」から連想した船・海・港湾銘柄――銘柄ウォッチング
記事一覧 (10/22)特集:「過払い金返還」報酬隠し697人!国税が指摘
記事一覧 (10/21)「ガラパゴス化」か「浪花のド根性」か大証単独上場の低PER株で打診も一興
記事一覧 (10/18)『チャイナ・アズ・ナンバーワン』と中国の今後:妻と夫の株ロマン
2009年11月16日

巣ごもり関連株は「事業仕分け」にならって消去法的厳選・限定=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「マインド不況」の気配が濃厚である。悪いときに政府の行政刷新会議が事業仕分けなどを実施し、それをマスコミが再三報道するからである。「必殺仕分け人」がバッサ、バッサと来年度予算のムダを切って捨てるやりとりは、まるで「公開裁判」、「人民裁判」、「公開処刑」にも例えられる徹底ぶりで、サラリーマン投資家にとって身に詰まされる。
 自らのボーナスの査定で、事業仕分け作業よろしく減点主義、消去法で成果、成績を問われれば、それでなくても減額されるボーナスはさらに切り込みを覚悟しなくてはならない。イソップ寓話の『北風と太陽』の教訓と同様に、北風が強く吹くこの冬は、上着の襟をすぼめてサイフの紐も固く締めることを余儀なくされる。景気は、持ち直しどころか二番底の懸念さえ出てくる。
 16年ぶりに政権が変わったのに、マインド景気は昨年とは変わらないことになる。クリスマス・年末商戦を控えて生活防衛意識、節約志向が強まって、再度の「巣ごもり消費」シーズン到来ということになる。しかし、マインドの悪化は、「年越し派遣村」が出現した昨年以上となる可能性もある。昨年の年末相場でテーマ株になった「巣もごり消費」関連株が、関連特需を享受しているかといえば必ずしもそうはなっていないからである。
 Eコマース関連株でも業績好調組と不調組に二極化し、昨年は内食回帰で株価的に人気化した食品スーパーも今年は元気はない。「巣ごもり消費」は、さらに「シェルター消費」、「冬眠消費」と警戒感を強めているのかもしれない。
 「巣ごもり消費」関連株の再出番が迫っているとしても、銘柄選択は「事業仕分け」ばりの消去法的な厳選が不可欠となる。今12月期第3四半期決算が大幅増益となって年初来高値を更新した楽天(4755・JQ)にならって、同じく今期に最高経常利益更新を予想したサイバーエージェント(4751・M)、業績上方修正が続くカカクコム(2371)ゲオ(2681)などへのヒット・アンド・アウェイで北風をやり過ごすのが一法となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:38 | 特集
2009年11月15日

企業は経費削減で利益を出す『売上欠乏症』!投資の視点:妻と夫の株ロマン


■売上は社会と企業を結ぶ、重要なもの

夫 今日は、久しぶりに、政治から離れて話そうよ。

妻 そうね。だけど、「事業仕分け」はいいですね。今までになかったことです。政治が変わった、という実感ですわ。

夫 たしかに。今までは、密室で進んでいた印象があったね。会議制や合議制は民主主義の基本だから、国民に分かりやすいことは大切なことだ。ただ、心配なこともある。

妻 なんですか。

夫 たとえば、企業が上場した場合と似ていることだけど、上場すれば、当然だが、投資家、アナリストの目が厳しくなる。四半期ごとに業績の説明をしなくてはいけない。あれこれ、つつかれる。

妻 企業は公器ですから当然でしょ。

夫 そうなんだけど、ただ、会社の取締役会などでも同じようなことが言える。「任期中に失敗をしない」、ことが第一となって、会社の将来のことより、足元の任期中のことが中心になりがちだ。民主主義は手続きが面倒だから、つい、「落としどころありき」の無難な結論になってしまう心配がある。このため、代表権のある取締役が会社の将来に対し、恐れず、ジャッジを下すことが大切だと思う。同じように、一国の主は、短期的なことと同時に、中長期的なビジョンも明確にしてほしい。「事業仕分け」を、井戸端会議的だと悪口を言う人もいる。そこまでは、言いすぎとしても、「手続きは済ませました」式で、国民のガス抜きであってはいけないと思う。

妻 ところで、日本の株式マーケットですけど、政治が色濃く反映しているとは思います。仮に、最初にお願いしたように、政治から離れて見た場合、どういうことになりますか。当然、「景気」→「企業業績」→「需給関係」→「株価」、ということでしょ。

夫 今の局面で、「政治」要素を抜きに話すのは、なかなか辛いものがある。仮に、今の政治スタンスが、しばらく変わらない、という前提なら、ひとつ、はっきりしていることがある。

妻 なんですか。

夫 企業は政府に頼れない。独力で、よりいっそう頑張らなくてはいけない。かつては、景気が悪くなれば、公共投資の増加などで、政府に期待できた。今はまったく頼れない。少子高齢化で、国内需要は減少する。その一方で、物・サービスを供給する側は、戦後の成長期のままで多すぎる。企業の合併、統合は続くと思う。あるいは、新興国に売上を求めなくてはいけない。企業は、どこにも頼れない中で、汗と知恵を出して、売上を獲得していかなくてはいけない。このことだけは、はっきりしている。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:25 | 特集
2009年11月13日

最大の注目点は『忍び寄る景気悪化を見極める動き』=犬丸正寛の相場展望

■マニフェストに「株を上げる」とは書かれていなかった

最大の注目点は『忍び寄る景気悪化を見極める動き』=犬丸正寛の相場展望 来週(16〜20日)は、日経平均の戻りが予想されるものの、引き続き上値を切り下げる流れを断ち切ることはできないだろう。特に、最大の注目点は、『忍び寄る景気悪化を見極める動き』が、いっそう強まることが予想される。
 新政権による、「事業仕分け」は、これまでにない透明なやり方であり高く評価される。自民党政権時代から続いた予算は見直しが必要である。ムダも多いはず。長い目で見れば、日本にとってプラスであることは間違いない。
 しかし、短期的には、景気の足を引っ張る。只でさえ、失業者の多い中で、予算凍結が加われば景気が上に行くことは無理である。
 たとえば、9月本決算及び中間決算が終わったが、特長は、売上の減少が目立つ、『売上欠乏症』だったこと。そこへ、さらに、予算凍結が加われば、景気を一気に下ブレさせる。新政権の家計支援策だけでは、到底、吸収できない。
 日経平均は11月に入って、一度も1万円台に乗せていない。1万円台が、特に問題というわけではない。しかし、心理的な面での影響は大きい。特に、消費に対しては明らかにマイナスである。TOPIXにいたっては、862ポイントと、割ることはないと見られていた直近安値である10月6日の863ポイントを割り込んだ。日経平均は、まだ10月6日安値を切ることなく持ちこたえているものの安心はできない。「昔ソニー、今ユニクロ」といわれるように、日経平均は一部の銘柄で支えられている。TOPIXの下げが示す通り、マーケットの実体はよくない。
 もちろん、株式マーケットのために政治が存在するのではない、との意見もあるだろう。株を持ち上げるために選挙で選ばれたわけではない。その通りだが、しかし、株式マーケットの時価総額は500兆円。国民の財産がそこにある。日経平均が1000円変動すると、時価総額は大体30兆円変動する。仮に、株価が安くなれば消費への影響は非常に大きい。
 とは言っても、マニフェストには、「株を上げる」とは書かれていなかった。むしろ、日本再生のためには、景気、株式マーケットを短期的には犠牲とすることも必要なのだろう。ここまで、日経平均は大きく崩れることなく耐えてきた。だが、そろそろ、ガマンの限界が近づいているようだ。新生日本への生みの苦しみなのかもしれない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:29 | 特集

朝10時のヨーカドーで思った、生活防衛銘柄――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、朝10時すぎにイトーヨーカドーの食品階へ行く機会があった。普段は開店してすぐのスーパーへ行くことはあまりないのだが、その日は用事などの兼ね合いでそうなったのだった。すでにかなりのお客が入っており、私は驚いた。昔の感覚で、開店と同時に食品を買いに来る人って、あまりいないだろうと思っていたのだ。

 お客の多くは、「タマゴ1パック○○円、限定○○名様」などの特価品を物色していた。どうりで、私が会社帰りや出かけた帰りに寄っても、すでに特価品は売り切れているわけだ。(安売り商品はおおむね数量限定で、売り切れても補充はしないことが多いようだ)

 株式市場では一時期、「生活防衛銘柄」が人気化していた。が、私は上記の光景を見て、「生活防衛」材料は、一時的なネタではなく、中長期の買い材料になりそうだな、と思ったのだった。人気の生活防衛銘柄の中から、もう一度、良さそうな銘柄を探してみた。

★セブン&アイ・ホールディングス〈3382〉(東1)

 傘下にヨーカドーやセブンイレブンなどがある、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)を入れる。今期2010年2月期連結業績予想は、営業収益5兆1800億円(前年比8.3%減)、営業利益2500億円(同11.3%減)、経常利益2480億円(同11.2%減)、純利益1090億円(同18.0%増)。10日には、当期個別業績予想の上方修正を発表したが、連結予想は現時点では据え置いている。

 13日の終値は25円高の1937円。チャートは5月20日につけた直近高値2465円から反落し、以降は凸凹しながらも続落トレンドとなっていた。11月12日には上場来安値1901円をつけた。同13日の日足は陽線となっており、そろそろ反発に転じると見たい。まずは25日移動平均線の2050円ライン奪回が目標か。

★エービーシー・マート〈2670〉(東1)

 靴小売専門店『ABCマート』を約480店、全国展開しているエービーシー・マート<2670>(東1)も、生活防衛銘柄として一時期、人気化していた。しかしチャートは9月29日につけた直近高値2890円から反落し、続落トレンドで来ていた。11月11日、12日の日足・分足を見ると、下値2420円を固め、リバウンドの動き。まずは次のフシ2600円ライン上抜けを目指す。13日終値は40円高の2460円。

 今期2010年2月期連結業績予想は、期中に上方修正して、売上高1087億5000万円(前年比11.7%増)、営業利益217億3000万円(同7.4%増)、経常利益220億7000万円(同12.5%増)、純利益120億5000万円(同8.7%増)。業績面からも買い安心感は充分といえそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:33 | 特集
2009年11月09日

市場の不幸を一身に背負い込む地銀株:最後のサプライズなるか=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー いよいよ3月期決算会社の第2四半期(2Q)業績発表が、最終盤を迎える。主力株の決算発表のしんがりを務めるのは、今週週明け早々の地方銀行株から週末のメガバンクと続く銀行株だ。ところが、この銀行株、まさに四面楚歌状態である。

 米国での金融機関の経営不安再燃から始まって、世界的な自己資本規制に伴う公募増資観測、いわゆるモラトリアム法案提出による不良債権再悪化予想、株価再下落に直撃されれる保有株式評価損失の拡大懸念、国債増発観測を背景とした長期金利上昇、日本郵政の民営化見直し・競合激化などなど「市場の不幸」を一身に背負い込んだ形である。
 そんな悪環境下にもかかわらず、このところ銀行株にはサプライズが続いた。地銀株の業績修正である。10月中旬から数えてザッと47行が業績を修正し、うち35行が上方修正、12行が下方修正となった。上方修正銘柄数と下方修正銘柄数の比率を比較するリビジョンインデックスが、市場全般では21%と計算されているのと比較して、地銀株の74%は特異的な高水準となったからだ。

 上方修正の中身はさまざまである。3月通期業績まで上方修正したのは佐賀銀行(8395)みなと銀行(8543)など一握りで、残りは2Q業績のみの修正にとどまり、内容も黒字転換幅の増加、増益率の拡大、減益率の縮小などとなっている。上方修正要因としては、景気回復に伴う与信関係費用の減少、株価持ち直しによる株式評価損失の縮小、経費削減などが上げられており、2Q業績を上方修正した銘柄は、今週の2Q決算発表時に3月通期業績の見通しを公表するとするケースが多い。
 もちろんこの業績修正とは別に、債権取立不能・遅延などの情報を開示する銘柄もあり、2Q決算公表時に、10月23日に2Q業績を増額したあと、30日に今度は3月通期業績を上方修正した千葉興業銀行(8337)のような例が続出する保証はない。この千葉興銀を含め、通期業績まで上方修正した佐賀銀行、ハイテク株の株価動向に敏感に反応する京都銀行(8369)などの地銀株が、再度、下値を探る調整局面下で決算発表を迎えて、最後のサプライズになるか、逆張りが可能かウオッチする必要もありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:03 | 特集
2009年11月08日

株で透かして見る政治&日本の方向:妻と夫の株ロマン


■やさしいだけでは生きていけない

妻 株式投資に関心のあるお友達が、最近は株だけでなく、社会が何もかもが分かり難いと嘆いています。私もそうですが。

夫 そうだね。政権が代わるとは、こういうことなんだろう。国会でのやり取りを聞いていても、「ああ言えばこう言う」式で、国民はそっちのけの印象がするね。野党が、「これ以上、国債を発行して借金を作ってどうするのか」と質せば、「ここまで財政を悪化させたのは、どこのどなたですか」と応酬する。責任論では、確かに、そうなんだけど、これでは、日本の国はどうなるのか不安は解消されない。

妻 潰すことには熱心ですよね。もちろん、潰している気持ちはないのでしょうが。しかし、新しく、組み上げて、作り上げて行くことには、あまり熱心ではない印象です。車の運転ならブレーキばかり踏んで、アクセルは踏み込もうとしません。車は止まってしまいますわ。

夫 むしろ、いったん、止めようとしてるのかもしれないよ。運転手が代わるときは、車でも新幹線でも飛行機でも、一度は止めないと運転席に着けない。

妻 分かりますが、素早くやってもらいたいですね。乗客は乗り場で待たされているのですから。

夫】 しかし、すぐに、やる気持ちはないようだよ。「次の選挙の4年間まで」に、という言葉が頻繁に出てくるからね。4年間は国民から、「おやりなさいと選ばれた」という思いが強い。

妻 なぜ、前向きのことをすぐにやらないのかしら。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:51 | 特集
2009年11月06日

相場の見所は日経平均の戻り度合いの一点に尽きる=犬丸正寛の相場展望

■過大な期待は禁物!最高峰の頂きは、はるか上

相場の見所は日経平均の戻り度合いの一点に尽きる=犬丸正寛の相場展望 来週(9〜13日)の相場の見所は、『日経平均の戻り度合い』の一点に尽きるだろう。最近は、日経平均が1万円割れの水準で推移することが多くなっている。それだけ、投資家心理に『儲からない、儲け難い』、気持ちが強くなっていることがある。
 目先的には、直近安値である10月6日の9628円へ接近したことで戻りが見込めるところにある。これに、材料を加味すると、(1)9月期決算の発表一巡、(2)5、6月大商い信用買い期日到来、などがある。
 9月中間決算は予想以上に良かった。しかし、そのことと、先行きの企業業績のいっそうの向上を保証するものではない。「最悪期」に比較すると良かったということにすぎない。足元が良くなると、どこまでも良くなる錯覚を持ってしまいがち。しかし、たとえば、日経平均が最高値3万8915円から6994円(08年10月)まで大暴落。現在は、わずか1万円そこそこに戻しているに過ぎないのと同じである。過大な期待はできない。最高峰の頂きは、はるか上である。

■戻りの目安は30日線

 特に、9月中間決算発表の、真っ最中に、日経平均が1万円台を割り込んだことの意味は大きい。個別銘柄でも、好決算発表の翌日が天井となったケースも多い。企業業績は好調と言われながら、株価との間にギャップが生じていた。決算発表のイベントは一巡した。
 出来高が今年最高の39億株を記録したのは6月12日。信用買いの6ヶ月期日(制度信用)は12月に到来する。相場の動きが鈍いとなれば、早めの期日売りが出るだろう。
 8月30日の衆議院選挙投票。翌31日に、民主党の勝利が決まり日経平均は1万767円の高値をつけた。以来、ジリジリと上値を切り下げ、未だに、この値段は抜けないでいる。新政権政策に対する不安な部分が相場の重しとなりつつある。仮に、日米関係でトラブルになれば、外国人投資家の売りを誘発する懸念もある。
 ところで、戻りの目安となるのは30日線だろう。1万0060円程度にある。この水準を上抜いてくれば、先行きの相場に期待はもてる。もし、抜くことができないようなら、直近安値9626円を割って、先行き9000円の攻防に移る可能性もある。個人投資家は日経平均が戻しても、一喜一憂せず、景気と日米関係の先行きじっくり見極めるスタンスが肝要だ。老後の大切な資金を失って欲しくない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:31 | 特集

ネイルサロンから連想した、値動き銘柄――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ 過日、ネイルサロンでペディキュアを頼んだ。都内にあるサロンで、百貨店の中の高めの階にあり、客用椅子も高めの場所に設置してあるため、施術を受けながら、窓から景色を一望できる。今回は昼間に行ったのだが、前回は夕方〜夜にかけての時間帯だったため、夕景と夜景を楽しめた。また、サロン内は静かで、ネイリストさんもお客さんもおしゃれで美しい人ばかりで(私を除く)、ゴージャスな雰囲気も楽しめる。

 そのサロンでのペディキュアコースは、足爪の形を整えてネイルエナメルを塗ってくれるだけでなく、かかとの角質を除去するなどのお手入れや、香油を使った膝下〜足先のマッサージなども含まれているので、とてもリッチな気分で一時を過ごすことができた。

 しかし私の目は、つい株価の動きに吸い寄せられていた。窓越しの眼下にちょうど、証券会社の入っているビルがあり、帯状の電光表示板に、刻々と銘柄名と値動きが流れていたのだった。…せっかく、優雅な雰囲気のサロンにいるのに、私自身はやはり、優雅とは程遠い位置づけにいるのだなあ(苦笑)と思ったのだった。

 上記のエピソードから連想し、値動きの良い銘柄の中から、優良銘柄を探してみた。

★ザッパラス〈3770〉(東1)

 携帯電話向けコンテンツ配信事業を行なっているザッパラス<3770>(東1)を入れる。チャートは2月4日につけた年初来高値27万3500円から反落し、凸凹しながらも中期続落トレンドで来た。11月6日には年初来安値14万円をつけ、同日終値は14万0200円。中長期チャートを見ると、15万円ラインがひとつのフシなので、そろそろ反発のタイミングか。単位1株の売買しやすさも魅力だ。

 PERは約10倍と、ひところの人気時に比べ、かなりアク抜けして買いやすくなっている。今期2010年4月期業績予想は売上高113億5000万円(前年比10.1%増)、営業利益31億1000万円(同14.8%増)、経常利益31億円(同15.0%増)、純利益18億2000万円(同15.1%増)と2ケタ増収増益を見込んでいる。『会社四季報』には、会社側予想値より上ブレした予想値が出ており、次期2011年4月期も増収増益との予想値が出ている。

★日本高純度化学〈4973〉(東1)

 プリント基板・半導体搭載基板用を中心とした貴金属メッキ液メーカーの日本高純度化学<4973>(東1)は半導体関連銘柄として動くことも多い。チャートを見ると、10月26日につけた直近高値35万4000円から反落していたが、ここ数日は下値30万円フシを固める動きとなっている。そろそろ反発のタイミングと見たい。6日終値は6000円安の30万3000円。単位1株の売買しやすさも魅力となっている。

 今期2010年3月期業績予想は、売上高85億円(前年比4.3%増)、営業利益11億円(同2.1%増)、経常利益11億3000万円(同1.0%増)、純利益7億円(同74.4%増)。『会社四季報』には、会社側予想値より一部、上ブレした予想値が出ており、次期2011年3月期も増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:01 | 特集
2009年11月05日

「羽田・成田空港」関連銘柄特集:インフラ整備など関連需要拡大に期待

■周辺地域への経済波及効果にも期待

「羽田・成田空港」関連銘柄特集:インフラ整備など関連需要拡大に期待 羽田空港と成田空港を、どのような形で役割分担し、一体的な運営で共存を図るのかは今後の議論となりそうだが、いずれにしても両空港の機能と利便性の向上に向けて、滑走路の拡張整備、両空港間や都心部からのアクセス整備、港湾を含めた周辺地域のインフラ整備など、関連需要の拡大が期待できるだろう。また利用客増加に伴って、周辺地域への経済波及効果も期待できそうだ。

 羽田空港では2010年秋に4本目のD滑走路が完成し、C滑走路の延伸と合わせて発着枠が現在の年30万回から年41万回に増加する。一方の成田空港でもB滑走路の延伸工事が完了し、年20万回から22万回に増加する。

 さらに2030年には、両空港合わせて年90万回の発着能力が必要と想定されており、両空港ともに滑走路の新設や延伸など拡張工事が必要になるだろう。羽田空港がさらに沖合に展開すれば、浚渫工事の需要が拡大するだろう。また、両空港と周辺臨海部を結ぶ高速連絡道路や、東京湾の港湾(東京港、横浜港、千葉港)整備と合わせて、インフラ整備を進める可能性も考えられる。

 都心部から成田空港へのアクセスについては、東京・日暮里〜成田空港間を最短36分で結ぶ成田新高速鉄道が、2010年度に開業予定である。さらに両空港の共存を図るためには、両空港間の高速アクセス整備も重要な課題となり、超高速鉄道や高速連絡道路の重要性が増すだろう。千葉県の森田健作知事や神奈川県の松沢成文知事は「羽田と成田の両空港を一体化してハブ空港化するためには、両空港を10分で結ぶ高速リニアモーターカーの整備が欠かせない」と指摘している。そして神奈川県と千葉県は2009年5月に、羽田空港と成田空港を結ぶ超高速鉄道計画に関する検討協議会の初会合を開き、リニアモーターカーと新幹線の2つの方式について建設費などの調査を始めている。JR東海<9022>が2025年の開業を目指すリニア中央新幹線で、始発駅として有力視されている品川駅からアクセスする可能性も考えられる。

■空港拡張やアクセス整備等関連銘柄

 空港拡張やアクセス整備などインフラ関連分野では、ゼネコン大手の大成建設<1801>大林組<1802>清水建設<1803>鹿島建設<1812>など、大型土木工事に強い間組<1719>前田建設工業<1824>熊谷組<1861>など、海洋土木工事を主力とする青木あすなろ建設<1865>東洋建設<1890>五洋建設<1893>など、橋梁大手の横河ブリッジホールディングス<5911>などが関連銘柄だろう。また、鉄道工事が主力の鉄建建設<1815>東鉄工業<1835>日本電設工業<1950>など、鉄道車両大手の日立製作所<6501>三菱重工業<7011>川崎重工業<7012>日本車輌製造<7102>なども関連銘柄と考えられる。

 一方、発着回数増加に伴って空港利用者や外国人観光客が増加すれば、航空会社、空港施設運営会社、首都圏の鉄道・バス・タクシー会社、ホテルや観光関連などが恩恵を受けるだろう。航空や空港関連では全日本空輸<9202>、再建問題に懸念を残すが日本航空<9205>空港施設<8864>日本空港ビルデング<9706>、機内食を手掛けるロイヤルホールディングス<8179>など、鉄道やホテル関連では羽田・成田空港間を結ぶ京浜急行電鉄<9006>京成電鉄<9009>だけでなく、ホテル業なども手掛ける鉄道グループとして、東武鉄道<9001>東京急行電鉄<9005>京王電鉄<9008>JR東日本<9020>JR東海<9022>など、旅行関連ではエイチ・アイ・エス<9603>近畿日本ツーリスト<9726>などが関連銘柄と考えられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:25 | 特集
2009年11月04日

ディフェンシブ株優先、内需株シフト!出番到来のテーマとは?=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 米国株が、第3四半期決算の発表を終わった途端に雲行きが怪しくなってきた。相場ステージが、ミクロ指標の企業業績評価から、経済全般のマクロ指標判定にシフトするといわれた矢先に、金融機関の破たん不安や、新築住宅投資の伸び悩みなど景気の先行きを懸念させる経済指標が相次いだためのようである。

 前週末30日に今3月期第2四半期(2Q)累計決算発表の最初のピークを超えた東京市場も、今週末に第2のピークを終えるだけに、米国市場のコピー相場に拍車がかからないかと心配になる。日本株も、米国株に負けず劣らずマクロ経済では難問山積みだ。なおも厄介なのが「政権交代」である。16年ぶりに非自民党政権として発足した民主連立内閣だが、以来1カ月半、「ミスター年金」のニックネームが「ミスター検討中」と変わるほど歯切れが悪くなったり、日本郵政の新社長に旧大蔵省の元事務次官が就任して「脱官僚」がUターンしたり、党と政府の「権力の二重構造」が図らずも露呈したりと、マニフェスト(政権公約)を前に行きつ戻りつが続いているからだ。

 新光総合研究所の2Q業績の集計によれば、10月29日現在で既発表会社のうち3月通期業績を上方修正した銘柄の比率が、昨年同時点の11%から33%に上昇し、逆に下方修正銘柄は50%から21%に減少している。企業業績は、回復色を強めているのである。しかし折角のこのミクロ好転も、この先、新政権の政策の方向性が不確かで、経済政策や来年度予算の編成などによろしきを得なければ、マクロの荒波に直撃されて、下半期の景気失速、企業業績再下ぶれにもつながりかねない。

 こうした不透明相場下では「安全第一」が、投資セオリーとなる。ディフェンシブ株優先、内需株シフトである。そこでこの「内需株シフト」を「内食回帰」まで遡るのはどうか?外出控え、外食離れの生活防衛意識、節約志向の高まりで、「内食回帰」関連銘柄に業績の上方修正が続くマクロの好転が顕著なのである。代表は、粉食文化の「粉もん」ブーム関連株で、日清製粉グループ本社(2002)日東富士製粉(2003)昭和産業(2004)の製粉株である。この周辺銘柄は、製油株の日清オイリオグループ(2602)不二製油(2607)かどや製油(2612・JQ)J−オイルミルズ(2613)、さらに調理器具のドウシシャ(7483)まで広がり、銘柄バライティもそれなりに多彩となって出番も増えそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:53 | 特集
2009年11月03日

日本航空の国有化とコンパクトシティ構想:妻と夫の株ロマン


■すべての上場企業は社会貢献を宣伝

妻 日本航空は、結局、実質国有化になるようですね。国有化ということは、どのようなことを意味するのですか。

夫 簡単に言えば、経営が下手だから、「国」が経営します、ということだろうね。これからは、「お金も出すけど、口も出すと」ということだ。ひところ、外国ファンドが、日本企業の株式を買い集めて、経営に口を出した。特に、オーナー型経営の会社が買占めにあった。ファンド式経営なら、もっと利益を上げることができると迫った。日本航空には、ファンドではなく、国が経営に口出してくる。

妻 だけど、日本航空はオーナー型経営ではないのでしょ。

夫 個人という意味のオーナーということではない。しかし、「親方日の丸」ということでは似たようなものだ。経営に甘えがある、ということだろうね。直近、2003年3月期から、今年4〜6月期までの6年3ヶ月間で、純益黒字合計額586億円に対し、純益赤字合計は2兆9962億円。はるかに、赤字額の方が大きい。それでも、これまで、まったくリストラに手をつけることはなかった。資金が不足すれば国に泣きつく。普通の上場企業なら、とっくに破綻している。倒産しないのが不思議なくらいだ。

妻 これだけの赤字会社をどうして国がたすけるのですか。税金を使うわけでしょ。

夫 「公共性」ということが理由になっている。

妻 おかしな話ね。すべての上場企業は、「社会貢献」を1行目に大きく宣言していますわ。社会貢献が認められているから上場ができ、売上と利益を上げることができるのでしょ。「公共性」と「社会貢献」は意味合いが違うことは分かりますが、赤字をタレ流して税金を投入させることの方が「反公共性」と思うわ。社会貢献度が低いから大きな赤字なんですわ。しかも、公共性を楯に、狭い日本に空港が多すぎるのではありませんか。いったい、いくつ空港があるのですか。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:51 | 特集
2009年10月30日

二日新補は荒れると言われるが果たして?=犬丸正寛の相場展望

 来週(11月2〜6日)はいよいよ11月相場。しかも、月初2日が月曜日に当る、『二日新甫』(ふつか・しんぽ)で、昔から、二日新補は荒れると言われてきた。果たして今回はどうか。
 注目点としては、(1)引き続き政治と景気の関係、(2)上昇傾向の長期金利の動向、(3)NT倍率、(4)11月相場の特性、などが挙げられるだろう。
 臨時国会が始まった。景気に対し、新政権の掲げる目標と現実の難しさが露出している。しかし、自民党の質問に、まったく迫力のないことに救われてはいる。「セメントの箱物から生活重視へ」。もっともな政策だが、一気に進めると、ふらついている景気を一気に下放れさせる心配がある。「右か左か」の、やり方にこだわると、かえって、後々、景気テコ入れに多額のエネルギーが必要になってしまう。
 今でも、95兆円の予算を組まなくてはいけないのに、収入面を放置したまま、支援ばかりが進めば、国債発行への負担は膨らむ。借金が膨れ上がっている中での国債発行は誰だって保有は敬遠したくなる。このため、長期金利は1.4%台へ上昇。国債を今後も大量発行するために日本郵政(郵便局)を実質国営化したいのかと、うがった見方になってしまう。
 設備投資など産業活動に伴う金利上昇なら、「良い金利上昇」だが、消費を目的とした国債発行の金利上昇は「悪い金利上昇」ではないか。もちろん、今日、今の生活ができないと、明日につながらないことは分かる。だが、一方で国際競争にも打ち勝って行かなくてはいけない。
 日米問題でも似たことが起きている。「対等な立場」は理解できる。だが、その「対等」の2文字が、なかなか難しい。世界から争いごとが消えることは理想だが、不可能だ。自分の国が傷ついたらどうするのか。「左の頬をぶたれたら、右の頬を出せ」とでも言うのだろうか。そんな馬鹿なことはできない。対等というなら軍隊を持たなくてはいけない。このあたりが国民には見えて来ない。アフガンに直接関与すれば、インド洋での給油より費用と危険が増すはず。
 NT倍率がある。「日経平均」÷「TOPIX」で求める。この倍率が最近は11倍台へ上昇している。通常は10倍前後で推移する。倍率がアップすることは日経平均が優勢、反対に倍率が低下すればTOPIXが優勢である。日経平均は輸出関連銘柄の貢献度が高く、TOPIXには内需関連銘柄の寄与度が大きい。このため、違う見方をすれば、現在、NT倍率がアップしていることは、輸出関連銘柄の健闘、内需関連銘柄の不振を意味する。
 問題は、新政権が内需刺激政策を採っているにもかかわらず、内需関連銘柄が不振ということにある。マーケットは内需刺激策をそれほど評価していない。今後、NT倍率が93年当時の14倍程度まで上昇し、日経平均優位、TOPIX劣勢が続くのかどうか。景気対策が後手に回れば、内需関連銘柄売りは続く心配がある。
 11月相場は、日経平均の、「月足・陽線」が目立つ。1992年以降、08年まで17年間の11月月足は陽線が11回。約7割の確率で、月初より月末が高い陽線が出る月といえる。特に、2006〜2008年は3年連続で陰線となっていたため、今年は陽線となる可能性はきわめて高い。仮に、10月相場の安いことを引っ張って、11月が安く始まるようなら、買い方は下値拾いがよいだろう。空売りは深追いは慎みたい。機関投資家等の決算を控えて、ファンドマネージャーの頑張りも予想される。
 こうした観点から、11月は「二日新甫」だが、意外と荒れない可能性が強い。好業績銘柄の下値仕込みがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:55 | 特集

陶芸展から連想した、ガラス・土石セクターの優良銘柄――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・竹橋の国立近代美術館 工芸館に『染野夫妻陶芸コレクション 〜リーチ、濱田、豊藏、壽雪』(11月3日まで開催)を見に行った。シンプルで日本的な作品で知られる英国人陶芸家 バーナード・リーチや、雪をかぶせたような白い釉薬づかいで知られる萩焼陶芸家 三輪壽雪(みわ・じゅせつ)らの壺、茶碗、盃、大皿などが展示されていた。

 リーチは日本に長く滞在し、六代 尾形乾山に入門するなど、日本の陶芸・工芸・美術などに通じていた。帰英後は益子焼陶芸家の濱田庄司(はまだ・しょうじ)とともに、コーンウォール地方のセント・アイヴスに開窯、作陶した。コーンウォールについて、私は本や雑誌で読んだ程度しか知らないが、陶芸家などのアーティストが多く住んでおり、海や自然の美しい、良い所のようだ。私もいつか行ってみたいと思っている場所のひとつだ。

 今展で、上記の作家の作品のほかに私の印象に残ったのは、塚本快示(つかもと・かいじ)の青白磁。透き通るような白さ、ほのかな青さが美しかった。藤原啓(ふじわら・けい)の備前焼の徳利と盃は、備前焼らしい茶色なのだが、微妙な色合いがいい。藤本能道(ふじもと・よしみち)の色絵も、伝統的な絵柄などを踏襲しつつ、モダンな感じも入っており、良かった。

 陶芸展から連想し、ガラス・土石セクターで優良銘柄を探してみた。

★日本特殊陶業〈5334〉(東1)

 日本特殊陶業<5334>(東1)は自動車用スパークプラグのトップメーカー。自動車用センサーやパソコン向けパッケージ、携帯電話向けのセラミックパッケージ、セラミック工具、人口骨頭など、半導体・電子・工具・医療関連の製品も多くある。今期2010年3月期連結業績予想は、29日に上方修正を発表し、売上高2330億円(前年比20.2%減)、営業利益55億円(前年は52億2200万円の損失計上)、経常利益40億円(同75億2800万円の損失計上)、純利益10億円(同716億6900万円の損失計上)を見込んでいる。

 チャートは8月31日につけた年初来高値1213円から反落し、続落トレンドとなっていた。が、ここ数日は1000円フシを固める展開となっている。まずは1100円ラインまでの戻りが目標か。信用倍率は約0.5倍の売り長となっており、今後は買い戻しが入ってくることも期待してみる。

★オハラ〈5218〉(東1)

 オハラ<5218>(東1)は光学ガラスの国内トップメーカー。2009年10月通期連結業績予想は、売上高200億円(前年比34.6%減)、営業損失5億1000万円(前年は63億7200万円の利益計上)、経常損失5億6000万円(同64億5800万円の利益計上)、純損失9億7000万円(同39億1500万円の利益計上)。だが、『会社四季報』には、会社側予想値より一部、上ブレした予想値が出ており、2010年10月期は増収増益・黒字転換との予想値が出ている。

 株価は8月28日につけた年初来高値1590円から反落し、以降はモミ合いながらも続落トレンドで来ていたが、ここ数日は1300円フシに当たり、反発のきざしが見えている。信用倍率は約0.2倍の売り長となっており、こちらも買い戻しによる反発を期待してみる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:00 | 特集
2009年10月27日

決算発表本格化!銘柄リサーチ必勝法:最良の近道とは?=浅妻昭治

■決算の実態より「社長の器」が「最大のリスク要因」

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー いよいよ3月期決算会社の第2四半期(2Q)累計業績の発表が、本格化する。主力株の先陣を切ったのは、昨日26日に発表の信越化学工業(4063)である。この信越化は、これまで業績評価からする株価判断はやや投資家泣かせである。業績予想が困難として非開示にしようと、業績を下方修正しようと、どんな業績開示にも無関係に株価が動くからである。

 セオリー無視である。業績の好・不調、方向性の上下にも反応せず、株価が一定方向に動くばかりとすれば、投資家は何を判断基準に業績評価をしたらいいのかお手上げとなる。業績実態の圏外で株価だけが先行するわけで、株価力学としては別の要因が働いているはずだと分析にあれこれ思い悩んだ挙句、買い出動の出遅れや早とちりのフライングにつながる要因にもなってしまう。

 信越化の場合、株価力学として最大のパワーを発揮しているのは、多分、同社の金川千尋社長のガバナンス能力への高い信頼性だろう。「先読みの達人」ともいわれ、不況下でも連続最高業績を達成した同社長の高実績は、目先の業績の多少の上ぶれ・下ぶれ、景気の好・不況、為替の円高・円安などにも関係なく、「理屈はあとから貨車でやってくる」ばかりに高株価示現のエンジンになっている。まさに「企業は人なり」で、決算発表が、「イベント通過」として買い直しのキッカケの材料になっているのである。株価や企業業績の変動の最大のリスク要因が、その経営者の去就そのものになっている代表例である。

■好調企業は早期開示、不調企業は遅行開示?

 信越化と同様に、現経営者の存在が最大のリスク要因視されているのは、上場会社を見回してもスズキ(7269)ファーストリテイリング(9983)など極く一握りである。スズキもファーストリテイリングも、いずれも信越化の金川千尋社長と同様に鈴木修社長、柳井正社長の存在、ユニークな個性、判断力、先見性、決断力などの「器」なくしては業界での「勝ち組」化が難しかったのは万人の投資家が認めるところだろう。

 10月25日付けの日本経済新聞では、24日までに2Q決算の修正を発表した927社のうち、上方修正企業が522社と下方修正の173社を上回ったと伝えられた。好決算期待が高まるが、好調企業は早期開示、不調企業は遅行開示となる決算発表のアノマリー(経験則)からすると、決算発表の進行とともに「終わり良ければすべて良し」となるのか先細りの懸念も残る。スズキの11月2日予定の決算発表やファーストリテイリングの毎月2日発表の国内ユニクロ事業の月次売上推移速報をウオッチしつつ、経営者が「最大のリスク要因」となっている銘柄をリサーチするのが、もっとも確実な有望株発掘方法、必勝法の近道となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:25 | 特集
2009年10月25日

景気の二番底はあるか:妻と夫の株ロマン


■昨年暮れに続いて、今年の年末も厳しい状況を予想

妻 相場は高値圏で意外と堅調です。しかし、出来高は少ないですね。

夫 そうなんだ。東証1部の今年の出来高の最高は6月12日の39億9746万株、売買代金も6月12日の2兆9561億円が最高で、それ以降は一度も上回っていない。

妻 「出来高」のことは、「売買高」とも言うのでしたね。売る人、買う人、両方の立場で見るから売買高というのでしょ。売買高が少ないことは、売る人が少ないからですか、それとも、買う人が少ないからですか。

夫 両方だと思うよ。

妻 どういうこと。

夫 昨年、リーマンショックで、日経平均は10月に6994円まで下げた。その後、一旦は戻したが、今年3月に7021円までもう一度下げた。この2度の下げで、外国人投資家、ファンド、個人家も投げさせられた。売る人は、ほとんど売ったことがある。日経平均が1万2000円を超えてくれば、戻り待ちの売り物は出てくるだろうが、今の水準では売り物は少ない。

妻 買い方はどうですか。

夫 「様子を見ている」と思うよ。そのいちばんの理由は、『景気・企業業績の二番底』があるのではないか、という心配だと思う。

妻 株価の二番底は聞きますが、景気・企業業績にもあるのですか。

夫 そうなんだ。ただ、株価の場合は、最初の安値と比べることができるから、すぐに分かる。しかし、景気・企業業績の場合は、時間が経ってみないと、底かどうか分かり難いところがある。この点が難しい。このため、いろいろな経済指標や街角景気動向など、デジタルとアナログの両方を総合的に見て判断しなくてはいけない。株価に比べると、かなり雰囲気的な部分は強いと言える。

妻 今年3月頃は、物は売れないし、失業者は多いし、日本経済が潰れるのではないか、という雰囲気でしたね。もう一度、同じ状態が来るということですね。

夫 その心配が強まっている。今年3月頃と同じ程度の悪さなのか、あるいは、3月頃よりも悪くなるのではないかと心配されている。それを決めるのは、これからの政策次第だと思う。とくに、心配な点は、「失業者」問題なんだ。悪いと言われているのに少しもち改善されてない。このままだと、昨年暮れに続いて、今年の年末も厳しい状況が予想される。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:53 | 特集
2009年10月23日

注目材料は臨時国会:観点はマニフェストと現実=犬丸正寛の相場展望

■「景気の二番底」は防げるか?

注目材料は臨時国会:観点はマニフェストと現実=犬丸正寛の相場展望 来週(26〜30日)、一番の注目材料は「臨時国会」。その国会を相場との観点でみれば、『マニフェストと現実』ということだろう。

 現実という視点では2つあるように思う。(1)『マニフェスト実行の手順』、(2)『理想と現実』、ということではないか。

 新政権はマニフェスト(政権公約)を掲げて選挙に勝利した。選んだのは国民であることは間違いない。マニフェストに記してないことを、いきなりやっているわけではない。この意味では約束違反ではない。「目標」→「実行」には、強い意志に裏打ちされた実行力が必要なことも分かる。しかし、時には、強引であっても大筋では説明を十分する必要がある。昔のような「主と丁稚」の関係ではないし、従来型のワンマン型経営でもないはず。

 ところが、新政権の手順には、いささか強引さが目につく。マニフェストを掲げて選ばれたのだから、やり方にケチをつけるな式であってはいかがなものか。前政権が「談合的・利権的」だったとすれば、新政権は「強引的」にさえ映る。それでも選んだのは国民ではあるが・・・・。

 一方、今度の政権は、ひとことで言えば、前政権において生じた弱者の救済が目玉の政策である。今、国会は、『家計救済・弱者救済国会』でもある。兵法では相手の弱点を突くのは有効な戦い方であるから、前政権が批判された弱点の「格差問題」を突いた戦いは正しかった。山本勘助をはるかに凌ぐ、名軍師がバックに控えていたのだろう。しかし、新政権が長く続こうとするなら耳も傾けなくてはいけない。そうでないと、選挙中に街頭演説で聞かれた、「一度だけ政権を取らせてください」の叫びが本当に一度だけになってしまう。

 特に、これから年末に向け失業の問題が出てくる。既に、発生している失業をどうするか。今後、失業を増やさないようにはどうするか。家計を救済するだけで、果たして、経済活動が活発になるか、新しい雇用が生まれるか。弱者に温かい社会は大切だが、それだけでは片手落ちである。弱者が強くなって、社会を元気にするには時間がかかる。ここは、家計・弱者救済と同時に日本をリードしていく、「イチロー選手」のような活躍する人を作るべきである。

 とくに、景気・企業業績はこれから『二番底』をつけに行く懸念が強まっている。もしも、前政権のような勝ち組を作りたくないと思っているようでは日本沈没となってしまう。景気・企業業績が悪くなるのは前政権の責任ではなく、現新政権の責任である。しかも、経済は生き物である。時間延ばしは許されない。「景気の二番底」を防ぐことができるかどうか。相場はこの1点を見詰めている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:16 | 特集

「古代カルタゴ」から連想した船・海・港湾銘柄――銘柄ウォッチング

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・大丸ミュージアムで25日まで開催の『チュニジア世界遺産 古代カルタゴとローマ展〜きらめく地中海文明の至宝』を見に行った。カルタゴは北アフリカの現在のチュニジアに紀元前〜紀元後にあった都市。紀元前に中東系のフェニキア人が地中海ぞいに移住して来て造った街らしい。

 カルタゴの歴史は2つの時期に分かれており、ひとつが紀元前のフェニキア人の都市国家だ。船を操り、地中海をまたにかけて交易などで活躍し、大いに栄えたという。また、新興国の古代ローマと戦争をするなど、軍事面でも強大な国だったようだ。象に乗ってピレネー山脈とアルプス山脈を越えて移動し、戦争に臨んだというハンニバル将軍は、この時代の人だ。紀元前140年代にローマとの戦争に敗れ、カルタゴは一度、徹底的に破壊された。その後、ローマの殖民都市となり、ローマ帝国の一都市として紀元後3世紀?ごろまで繁栄したそうだ。

 展示物は石像や石碑、コイン、黄金や玉のアクセサリーなど。私は初めてフェニキア人・カルタゴ関係の物を見たので、とても面白かった。フェニキア人独特の神を象ったマークや、アルファベットやアラビア文字の起源になったといわれるフェニキア文字など、独自の物がある。それでいて、中東っぽい雰囲気や、古代エジプト的な要素もあり、ヘレニズム(古代ギリシャ)的なニオイも感じた。

 今回、初めて知って驚いたのだが、古代カルタゴは、紀元前という時代にしては、巨大な商港・軍港を持ち、何十隻もの商船・軍船を保有していた。軍船は格納庫が数十も並ぶ軍港に納められていたそうだ。

 そこから連想して、船・海・港湾関連の優良銘柄を探してみた。

★佐世保重工業〈7007〉(東1)

 造船から連想して、佐世保重工業<7007>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高650億円(前年比16.1%減)、営業利益40億円(同43.3%減)、経常利益38億円(同45.2%減)、純利益22億円(同28.8%減)と減収減益を見込んでいる。が、『会社四季報』には、時期2011年3月期はV字回復との予想値が出ている。

 23日終値は2円高の201円。株価3ケタで単位1000株の売買しやすさは魅力だ。PERは約15倍と、ひところの造船株人気時から比べるとアク抜けして買いやすくなっている。190円ラインの押し目を待ち伏せし、短期で210円ラインを狙ってみる。

★東京計器〈7721〉(東1)

 船舶・港湾機器などのメーカー、東京計器<7721>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高424億円(前年比6.9%減)、営業利益5億7000万円(同62.6%減)、経常利益4億2000万円(同70.5%減)、純利益1億6000万円(同66.3%減)と減収減益を見込んでおり、『会社四季報』には、会社側予想値より下ブレした予想が出ており、また、次期2011年3月期も(会社側今期予想比で)減収減益との予想値が出ている。

 23日終値は2円安の119円。この銘柄も株価3ケタ、単位1000株の売買しやすさが魅力となっている。下値ラインと見て拾い、中期で上値150円ラインまでの戻りを目指してみる。今期末(通期)配当金は3円予想。現在の株価で利回り約2.5%の計算となる。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:29 | 特集
2009年10月22日

特集:「過払い金返還」報酬隠し697人!国税が指摘

■司法書士の悪行暴かれる

特集:「過払い金返還」報酬隠し697人!国税が指摘 10月18日読売新聞が、福岡、長崎、佐賀3県の認定司法書士や弁護士の報酬隠しを報道して以来、マスコミ各社が追っかけ報道しているが、本年6月までの1年間に、過払い金に携わった全国の弁護士、認定司法書士697人の司法書士、弁護士が、国税局から申告漏れを指摘され、その総額は79億円に達した。重加算税や過少申告加算税を含む追徴税額は約28億円に上るという。
 そのうち81人は仮装や隠蔽を伴う悪質な行為と認定されて重加算税が課せられたのだという。所得隠しの手口は、消費者金融業者から依頼主への返還金が支払われる際に、依頼主から預かった通帳に返還金を振り込ませ、報酬を現金で引き出した後に通帳を返却、その所得約1億円を簿外で処理していたものも指摘されているという。司法書士等は多重債務者救済を謳いながら、実は多重債務者から着手金、報酬金、減額報集酬金などの名目で暴利を貪っている構図があらわになったかたちだ。
 ある司法書士は「これは氷山の一角」といい、多重債務者を専門に扱うある司法書士は「基本的に過払いは金融業者から支払われた返還金の金額が依頼者にわからない。金額調整は何とでもなる。今回の摘発はレアケース。ボンクラ国税にこの儲かるスキームを暴けっこない」と実情を暴露するほど鼻息が荒い。
 「債務者の中にはATMへ入金に行ったとき、過払いしませんかと肩を叩かれ、解決手付金10万円といわれた。」(銀行系消費者金融支店長)とか、「大手のA法律事務所は、過払いがない債務者は相手にしない。それでも相談を希望するなら、東京まで来させるという。また、別のケースでは、司法書士と債務者の妻が結託し、本人の知らないうちに過払い請求が進み、慌てて本人が取り消した。」(銀行系消費者金融幹部)など最近の司法書士等に関する問題の大きさを指摘するが、現実には、「過払い請求しませんか」という車内広告が一段と目立つ。多重債務者救済は「大きな商機」と位置付けているようだ。生活に窮した多重債務者から貪り取った資金を元手に、さらに暴利を貪り取ろうとする構図はハイエナと呼ぶ以外の何者でもあるまい。
 まともな司法書士業務を営む司法書士など「格差の中で一般税制を引き上げながら、セレブ弁護士等には圧力がかかって何の支障もない」と怒りをあらわにする。=記事の全文を読む
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:02 | 特集
2009年10月21日

「ガラパゴス化」か「浪花のド根性」か大証単独上場の低PER株で打診も一興

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 日本株は、「ガラパゴス諸島のゾウガメ」だそうである。米国株や中国、インドの新興国の株高には置いてけ堀で、海外株が上昇するときはちょっとだけツレ高し、下げるときにはそれ以上に下ぶれるからだ。日本市場に独自の株価材料は乏しく、「ジャパン・パッシング(日本通過)」と無視され、いまや「ローカル・マーケット」、「セカンダリー・マーケット」と格落ちが著しい。その結果の日本株の上値の重さは、まさに「ガラパゴス化」現象そのもので、世界標準の進化から取り残され絶滅危惧種となっている「ゾウガメ」が、のそりのそりと歩き回る光景をマザマザとさせる。

 ダーウインの進化論では、「ゾウガメ」は、島特有の環境に適用して進化した固有種とされている。この進化論に従えば、日本株の「ガラパゴス化」の背景にもそれ相当の環境変化があるはずだ。このうち目下の最大の懸念といえば、国内需要の弱さだろう。輸出立国の産業構造、外需主導型経済を内需主導型に転換することが、国際公約にもなっているが、政権交代した民主党連立内閣により、とりまとめられた補正予算の執行停止や来年度予算の概算要求からは先行きの道筋がみえてこない。

 内需の弱さが現れているのは日経平均株価ばかりではない。東証株価指数は、銀行株不調の影響で日経平均以上に振るわずNT倍率は11倍台と悪化し、内需型市場、オールドエコノミー特化市場とされる大証250修正平均も戻りが限定的で、東証2部市場、ジャスダック証券取引所はPER、PBRとも割り負けが目立つ。10月26日から本格化する3月期決算会社の第2四半期累計決算の発表は、国際優良株、ハイテク株が、業績も株価も海外市場に追随する一段の「ガラパゴス化」が進展するのか、それとも内需株のリベンジが期待できるのか重要なターニング・ポイントになる可能性がある。

 大証1部単独上場で、低PERランキングの上位を占める名村造船所(7014)サノヤス・ヒシノ明昌(7020)穴吹興産(8928)あたりに再度の業績上方修正があるのか、「浪花のド根性」を試してみるのも一興かもしれない。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:26 | 特集
2009年10月18日

『チャイナ・アズ・ナンバーワン』と中国の今後:妻と夫の株ロマン


■2030年までに中国がGDPで世界ナンバー・ワンの座に?

妻 お友達から聞いたのですが、最近、『チャイナ・アズ・ナンバーワン』の本が出たそうですね。

夫 そうなんだ。著者は、野村資本市場研究所シニアフェローの関志雄(カン・シユウ)氏で、東洋経済新報社から発行されている。

妻 昔、「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」もありましたね。なつかしいですね。いつ頃でした。

夫 確か、1980年代の初めの頃だったと思う。アメリカの大学の先生が書いたものだったと思う。このままでは、アメリカの経済は日本に抜かれてしまう、日本の良いところを見習うべし、という内容だったように記憶しているよ。

妻 少し、今度の本の内容を教えてくださいな。

夫 中国のGDPは約30年前の1978年には日本の2割程度に過ぎなかった。それが、2008年には日本の9割に迫っている。来年、2010年までに日中逆転が起きる可能性は極めて高い。そして、2030年までには、中国がGDPでアメリカを抜いて世界ナンバー・ワンの座に着くことも十分考えられると、記されている。

妻 今現在、中国と日本のGDPがほとんど同じ規模ということですね。でも、中国の人口は、日本のほぼ10倍でしょ。実質的にはまだまだではありませんか。

夫 その点を、関(カン)さんは、「1人当りGDPでは中国は日本のまだ10分の1に過ぎない。現在の中国の発展段階は40年前の日本と同じような水準にある。これは、中国国民の生活水準がまだ途上国の域を出ていないことを意味する」と述べられている。

妻 ということは、これからの中国は、40年前の日本と同じような歩みをするということですか。日本もオリンピックを契機に発展のスピードが速くなりましたね。

夫 そうなんだ。中国は、日本から大体40年遅れで動いている。東京オリンピックは1970年(昭和39年)だった。中国の『北京オリンピック』は2008年だったから、日本の44年後。さらに、日本ではオリンピックの後の1970年(昭和45年)に大阪万博のビッグイベントがあった。中国も同じように来年2010年に『上海万博』が開催される。大阪万博からちょうど40年後に当っている。

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