[特集]の記事一覧
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記事一覧 (07/06)選挙は水物:「ミセス・ワタナベ」パワーが日本の政治状況を一変
記事一覧 (07/04)選挙特需で景気回復?景気の行方とその正体を探る:妻と夫の株ロマン
記事一覧 (07/02)アフタヌーンティから連想した、カフェ銘柄――銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/29)株価も選挙も7月のサプライズ次第
記事一覧 (06/28)政権交代は避けられない?どうなる株式相場!=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (06/27)来週はどう動く?:出来高と売買代金の回復がポイント=犬丸正寛
記事一覧 (06/25)「日本の高品質」から連想した銘柄――銘柄ウォッチ
記事一覧 (06/24)スマートグリッド関連に注目:米国ではGEやグーグルが積極参加
記事一覧 (06/22)後半相場は「ヒトコブラクダ」か「フタコブラクダ」か売買単位引け下げ6銘柄で打診
記事一覧 (06/20)来週はどう動く?:6月高値濃厚!第2幕に備え休息も
記事一覧 (06/18)もうこれしかない?レーティング材料株…から探した優良銘柄――銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/15)株式投資もまず「出口戦略」の検討から。後発医薬品株で「入るを量って出ずるを制す」
記事一覧 (06/13)トヨタ自動車のモミ合い相場の行方と全体相場=犬丸正寛の相場の視点
記事一覧 (06/13)新型インフルエンザ関連銘柄の狙い方=妻と夫の株ロマン
記事一覧 (06/13)来週はどう動く?:夏場のバカンス入りを前に目が離せない内部要因
記事一覧 (06/12)日経平均株価1万円台乗せとGSユアサの1000円大台乗せ
記事一覧 (06/11)「温暖化ガス削減目標」から連想した銘柄
記事一覧 (06/11)日経平均1万円回復の意味と展望=犬丸正寛の相場の視点
記事一覧 (06/08)「金融立国相場」では「下から目線」で「中二階銘柄」の割り負け修正買いも一考余地
記事一覧 (06/06)日経平均とNYダウの関係を「NN倍率」で見る=妻と夫の株ロマン
2009年07月06日

選挙は水物:「ミセス・ワタナベ」パワーが日本の政治状況を一変

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー■好業績農業関連株で材料株物色

 「ミセス・ワタナベ」といえば、かつて世界の凄腕為替ディーラーを相手に回して円高・ドル安を押し止めた日本の主婦パワーの総称である。FX(為替証拠金取引)で、1億円、2億円と稼ぎ出し、巨額の脱税事件に発展した事例まで報道された。
 その「ミセス・ワタナベ」が、どうも今度はその知的好奇心の矛先を政治の世界へ振り向けている気配が濃厚である。これから相次ぐ選挙イベントを迎え、自民党と民主党の間で与党が議席の過半数を維持するのか政権交代があるのかなどと品定めの佳境入りとなっているようなのである。その有力な証拠が、テレビのモーニングショー、ワイドショー、さらにはゴールデンタイムのバラエティ番組に歴然である。
 モーニングショーやワイドショーといえば、かつては芸能人・タレントの結婚・離婚問題やスキャンダルなどが定番で、芸能リポーターが伝えるヤラセ臭いスクープが中心だった。ところが、今は芸能リポーターの出番はない。替わって登場しているのが、政治記者や政治評論家である。バラエティ番組でも発言回数が多いのは、与野党の国会議員で、年金・医療問題、政治献金問題、景気対策などに激論を戦わす。「ミセス・ワタナベ」のなかには、わざわざNHKテレビの国会中継番組にチャンネルを切り替えて、与野党議員よろしく野次を飛ばすことを楽しみにしている例も出ているという。
 「遠くない日」に迫った解散・総選挙にかけて「ミセス・ワタナベ」が、どのような投票行動を示すかは、日本の政治状況ばかりかこれからの経済対策、経済構造まで変えてくる可能性がある。不況でクビ切りと賃下げに怯えている「ミスター・ワタナベ」よりもよっぽど頼もしい方向を示してくれそうな気さえする。
 ただ選挙は水物である。選挙の決着がつくまでは、材料株の個別物色で様子を見る以外にない。そこで注目セクターは、昨年夏まで環境関連株と並んで材料株物色の一角を形成した農業関連株である。水産物の日本の商社の買い負け問題から始まって、食料自給率の向上政策、農地法改正と支援材料が続いて株価が急騰したことは記憶に新しい。ホクト(1379)カゴメ(2811)コープケミカル(4003)井関農機(6310)ワタミ(7522)カネコ種苗(1376・JQ)日東エフシー(4033・東2)などの好業績が予想されている関連株に絞ってみるのも、一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:48 | 特集
2009年07月04日

選挙特需で景気回復?景気の行方とその正体を探る:妻と夫の株ロマン


■「景気」って、いったい何?

夫今の相場には、「景気」の行方がいちばん大切なときなんだ。

妻 景気は上向いているのでしょ。政府も、そのように発表していますわ。

夫 回復はしている。しかし、大事なことは、「水準」というか、「位置」の問題を考えなくてはいけない。水準は依然、低い。たとえば、自動車の工場稼働率は、今年初め頃は35%程度まで低下していたが、現在では50〜55%程度まで回復していると伝えられている。悪い話ではない。しかし、それで、従業員を増やして工場の増産を行うか、といえば、そう簡単ではない。今の水準は、最悪時期からみれば回復しているが、皆んなそろってハッピーといえる水準ではないんだ。

妻 だから失業率は高いままですか。有効求人倍率も0.44倍と低いのですね。有効求人倍率は、仮に、職を求める人が10人いたら、採用しようという会社は4社しかないという数字ですね。

夫 そう。6割の人は職に就けない。厳しい状況が続いている。政府の「景気上向き宣言」は結構な話だが、これで、めでたし、ということにはならない。ここから景気が一段上に行くか、それとも、息切れして、もう一度、下を見に行くか、大切な場面にあると思う。

妻 ごめんなさいね。ちょっと、話をそらせてもいいですか。

夫 なんだい。

妻 前々から思っていたのですが、「景気」って、いったい何ですか。分かっているようで分からないのです。「景」というのは、「景色の景」でしょ。ということは、景気の良いことは、「経済活動の景色」が良いということですか。

夫 そうだね。景気がいいと、みんな揃って、花見にでも出かけようかという気持ちだね。桜の咲いている景色はすばらしい。ひとつ質問だけど、景気がいいという場合、「儲かること」だと思う?

妻 当然でしょ。儲からないと、景気が良いとは言わないでしょう。商売は儲けるために頑張るのですわ。

夫 少しだけ違うと思う。儲けることは大切だけど、商売は、最初に利益があるわけではないんだ。「製品・商品」「サービス」を提供した結果として利益がある。いくら、良い製品でも売れないと、宝の持ち腐れで、利益を生まない。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:24 | 特集
2009年07月02日

アフタヌーンティから連想した、カフェ銘柄――銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 先日、ホテルのラウンジでアフタヌーンティをした。3段重ねのお皿に、スコーンや小さいサンドイッチが乗せてあり、たっぷりのミルクティーでいただく、英国式のあれだ。スコーンには、こってりとしたクロテッド・クリームをつけて。サンドイッチは、きゅうりがパリッとしていて、ちょっとスパイスが効いて美味しい。…ボリュームがあるので、美容(体型)には良くないのだろうが、たまに食べたくなってしまう。
 というわけで、アフタヌーンティから連想した、カフェ銘柄。

★サンマルクホールディングス〈3395〉

 サンマルクホールディングス<3395>(東1)は『サンマルクカフェ』などを直営・フランチャイズで合計約590店、展開している。昔、初めてお店に行った時、ビックリしたものだ。パンが食べほうだい? しかも、こんなにおいしいパンを? 店(会社)の収益は、どうなってるの? 大丈夫? と。ちなみに今期2010年3月期連結業績予想は、売上高395億2400万円(前年比8.2%増)、経常利益66億円(同8.3%増)、純利益34億9800万円(同9.5%増)と増収増益を見込んでいる。

 チャートは3月13日につけた年初来安値2290円を底に、上昇トレンドとなっている。2日には年初来高値3150円をつけた。目先、調整は入ろうが、中期チャートで見ると、上値余地はまだ大きいようだ。また、2日終値3130円でPERは10.18倍と割安水準でもある。

★スターバックス コーヒー ジャパン〈2712・HC〉

 スターバックス コーヒー ジャパン<2712>(HC)は米シアトル系のコーヒーチェーンの日本法人。今期2010年3月期業績予想は、売上高970億円(前年比0.4%増)、経常利益40億円(同30.7%減)、純利益18億円(同39.7%減)だが、『会社四季報』には、次期2011年3月期は増収増益との予想値が出ている。

 2日終値は200円高の3万8100円。チャートは5月7日(2月3日にも同値あり)につけた年初来安値3万6700円から反発し、凸凹しながらもジリ高トレンドとなっている。チャート的には次のフシは4万円ライン。今後もトレンド維持で、4万円ライン奪回を狙ってみる。単位1株の売買しやすさも魅力だ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:26 | 特集
2009年06月29日

株価も選挙も7月のサプライズ次第

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー■業績V字回復予想銘柄の1Q決算動向が浮上シナリオの重要ポイント

 株価は、サプライズがないと大勝ちは望み薄である。選挙も、サプライズ次第で勝ち、負けの帰趨が決するらしい。衆議院選挙への出馬要請を受けた東国原英夫宮崎県知事が、自民党の総裁への就任を条件に要請を受ける意向を示したことも、サプライズそのもので、自民党にプラスになるのか民主党に追い風と吹くのか甲論乙駁である。麻生太郎首相だって、昨年9月の自民党総裁選挙時には、アキバ系のオタク・キャラクターそのものがサプライズとなり総裁の座を射止めたが、内閣支持率は、解散・総選挙を先延ばしているうちに、単なるマンガ人間と見透かされ今度はネガティブ・サプライズとなってか、再失速中だ。
 当然、7月相場は、どんなサプライズ、ハプニングが飛び出すかが、ポイントに浮上する公算大となる。すでに政局では「そう遠くない日」に迫った解散・総選挙に向けて、新聞、テレビでは連日、内閣改造、自民党三役人事、総裁選挙前倒しなどが大見出しで報道されている。7月5日の静岡県知事選挙、12日の東京都議選、さらに28日に延長国会の会期末を迎える政治日程の大詰めで、「内閣支持率は株価に連動する」、「株高なくして得票なし」とするマル政相場の展開がありえないわけではない。経済対策・補正予算効果、景気底打ち・回復をアピ−ルするためにも、日経平均株価は9000円が妥当か、それとも1万円、1万1000円が望ましいのか、計算が働いても不思議ではないからだ。
 企業業績も、3月期決算会社の第1四半期(1Q、4−6月期)決算の発表が、サプライズが飛び出す有力イベントになる。前3月期業績では、決算発表に先立って4−5月にそれまで相次いだ下方修正を一転して上方修正して回復をアピール、株価が底打ち反転するサプライズ・グループを形成した。一部ハイテク製品の持ち直し、在庫調整の進展、減産緩和、想定したよりも円安、コスト削減効果が想定以上としたことなどが要因で、こうした業績押し上げ効果が、1Qも継続しているのか確認することになる。
 もちろん決算発表に先立って上方修正もあれば、下方修正もあり、さらに発表される1Q業績が高進捗率、低進捗率の着地となるかでサプライズにもショックにもなる両刃の剣であることは否定できない。ただ、政局動向を勘案すれば、サプライズがシンボル銘柄を誘発し、相場全般の方向感をリードするシナリオは、より浮上の可能性が高いことになる。
 前期の大幅赤字業績から今期の大幅黒字転換を予想した三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>三井住友フィナンシャルグループ<8316>みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンクが、1Q決算でこのV字回復を裏付けるのか、失望を誘うかなどは、市場のセンチメントに大きく影響する。今期純利益の急回復ランキング上位に位置付けられる日本ハム<2282>大王製紙<3880>積水化学工業<4204>平和<6412>日東電工<6988>新明和工業<7224>などが、好発進業績で上昇第2波に乗るかどうかとともに注目は怠れない。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:15 | 特集
2009年06月28日

政権交代は避けられない?どうなる株式相場!=妻と夫の株ロマン


■政権交代は避けられない空気、政権交代でどうなる株式相場

妻さすがの麻生総理も今度ばかりは厳しそうです。千葉市長選挙にも負けました。政権の変わる可能性がありますね。株式相場への影響はどうなりますか。

夫正直、分からない。しかし、民主党の政権になっても、社会主義や共産主義の国家に変身するわけではないから、基本的には変わらないと思われる。

妻どうして急に麻生さんの人気が低下したのですか。鳩山大臣の更迭の問題ですか。

夫それもあるだろう。僕は、株を見るときでも、会社を見るときでも同じだけど、『大きい出来事が影響を及ぼす』ということをベースにしている。今度の政治でも同じように見ているんだ。

妻麻生さんには責任はないということですか。

夫まったく無しということではない。麻生さんの所属する自民党に対して、批判がきついことがある。会社で言うなら、業績が悪く、「継続企業の前提に疑義」が付いている。2年で3人も総理が代わったのは、会社の社長が、再建がうまく行かないため3人も代わったのと同じようなものだと思う。

妻それで、大きい出来事とは?

夫たとえば、日本が60年前に戦争に負けたことは大きい材料だと思っている。このことが戦争放棄の憲法となっている。そのような目で見て行くと、(1)1980年代後半のバブル経済、(2)2003年頃のバブル経済崩壊。この2つが日本にとって、最近、数十年では大きい出来事だったと思う。このことが尾を引いて、『日本株式会社』の業績悪化が続き、社員であるわれわれ国民の不満が強くなっている。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:28 | 特集
2009年06月27日

来週はどう動く?:出来高と売買代金の回復がポイント=犬丸正寛

■トヨタが高値更新で5000円目指せば夏相場は有望!?

来週はどう動く? 来週の視点としては、(1)急速に落ち込んだ「出来高・売買代金」の回復度合い、(2)2週連続下げた大型指数と、逆に、高値更新の小型株指数の行方、(3)モミ合いの下値水準へ接近のトヨタ自動車<7203>の動き、(4)コマツ<6301>など中国関連銘柄の動き、(5)建設・住宅など内需関連の動意、などであろう。

 東証1部出来高は6月12日の39億9743万株をピークに減少。前週末(25日)の出来高は19億1800万株とその前の週末に比べ22.5%大幅減少。ピーク水準比では半減している。言うまでもなく、出来高の減少は買い方の「買い意欲」の旺盛さを表す。「買えば儲かるから買う」。結果、出来高が増加する。しかし、6月半ば以降は、「買っても儲からなくなっている」状態。

■急減した出来高と売買代金の回復がポイント

 売買代金も前週末はその前の週に比べ17.9%減少、1兆4000億円割れまで落ち込んでいる。売買代金の規模はマーケットへの資金流入の度合いを表す。資金流入は明らかに減少している。最近の大型増資で、払い込み資金がそちらに奪われ既存銘柄を買う余裕もなくなっていることもあるだろう。
 ともあれ、少ない資金で、「売り物の少ない小型銘柄や相場のなかった内需株を物色している」のが、このところのマーケットの姿である。大型株を買う力がないから、売り物の少ない小型銘柄を物色する。結果、大型株指数は下落、小型株指数が上昇ということだ。

 ならば、「売買代金が増えれば問題ない」ということになるが、簡単ではない。政局の問題もあり、日本株式会社が今後どのような方向に向かうのかという心配もある。それを払拭するだけの現実の景気・企業業績に元気があるかといえば無い。「朝までテレビ」の討論を聞いていても、政権が変わったとしても舵取りの難しさはまったく変わらないだろう。少子高齢化、政府部門の大きな借金など。この日本が良くなるには、まだまだ時間が必要な印象だ。

■日経平均は「二番天井」か「鬼より怖い一文新値」の天井の可能性

 仮に、もしも、マーケット主導で売買代金を増やすことができるとすれば、それはやはりトヨタ自動車の高値更新だろう。同社株が去る5月7日の4080円を抜いて5000円を目指す動きにでもなれば、「大型株の好循環」が始まる。儲かるから資金が入ってくる。しかし今は、その同社株がモミ合いの下値水準3500円に近づいている。もしも、下値を切るようだと、全般相場は処分売りの悪い循環に入ってしまう。

 日経平均は6月12日の1万170円に対し二番天井の可能性、あるいは、無理して新値をつけても「鬼より怖い一文新値」の天井となる心配がある。恐らく、ここからは、シコっている銘柄をなんとかしたいという大口の買い方の思いからレーティング引き上げ等の情報が流れることが予想される。しかし、3月期決算会社にとってこれから、第1四半期を集計するため、取材等には応じない「沈黙期間」に入る。個人投資家は、『売りたい強気』の情報には惑わされないことが大切である。

●データで見るこの1週間の動き
6月19日 6月25日 比較(%)
日経平均(円) 9,786 9,877 △0.9
TOPIX 918 926 △0.8
大型株指数 915 916 △0.1
小型株指数 1,379 1,418 △2.8
ジャスダック平均(円) 1,164 1,183 △1.6
売買高(百万株) 2,476 1,918 ▼22.5
売買代金(億円) 17,046 13,988 ▼17.9
売買単価(6日平均) 692 711 △2.7
時価総額(兆円) 302 305 △0.9
1株利益(円) 235 236 △0.4
PER(倍) 41.6 41.7
PBR(倍) 1.2 1.2
利回り(%) 1.50 1.40
円・ドル 95.8 96.3
NYダウ(ドル) 8,539 8,438 ▼1.1
上海総合 2,880 2,928 △1.6
トヨタ自動車 <7203> 3,690 3,660 ▼0.8
新日本製鐵 <5401> 365 366 △0.2
三菱商事 <8058> 1,826 1,814 ▼0.6
東京電力 <9501> 2,485 2,470 ▼0.6
住友金属鉱山 <5713> 1,422 1,405 ▼1.1
日清製粉 <2002> 1,103 1,137 △3.0
JT <2914> 308,000 300,000 ▼2.5
シャープ <6753> 1,015 1,012 ▼0.2
ソニー <6758> 2,525 2,500 ▼0.9
日本郵船 <9101> 427 424 ▼0.7
大林組 <1802> 451 471 △4.4
積水ハウス <1928> 952 977 △2.6
ダイワボウ <3107> 275 285 △3.6
東武鉄道 <9001> 548 558 △1.8
三菱UFJFG <8306> 616 612 ▼0.6
野村HD <8604> 808 831 △2.8
東レ <3402> 482 462 ▼4.1
三菱ガス化 <4182> 505 512 △1.3
武田薬品 <4502> 3,750 3,790 △1.0
コマツ <6301> 1,499 1,530 △2.0

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:01 | 特集
2009年06月25日

「日本の高品質」から連想した銘柄――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 25日付け日経朝刊の中国・南京(江蘇省)発の記事によると、中国の家電量販店最大手、蘇寧電器集団(南京市)は24日、5730万元(約8億円)を投じ、ラオックス<8202>(東2)の発行済み株式の27.36%を取得して筆頭株主となり、日本市場に進出すると発表した。中国企業が日本の上場流通企業を傘下に収めるのは初めてという。
 別の日の同紙報道によると、蘇寧側には日本市場進出の足がかりや、中国国内での日本製品取り扱いの拡充、共同仕入れなどのメリットのほか、日本式の効率的かつ丁寧な接客技術・商品説明の技術などを吸収する狙いがあるようだ。

 一方、トランスコスモス<9715>(東1)は去る19日に、中国の100%子会社が、無錫(江蘇省)に同国内4ヵ所目のコールセンターを設立したことを発表した。これも日経報道によると、通販などを手がける地場企業や日系進出企業の需要が拡大しており、日本で培った高品質の応対ノウハウを武器に、中国での売上高を2倍以上に増やす、という。

 これらの報道に接して私が思ったのは、「なるほど、日本の『高品質』は、製品だけでなくてサービスにも当てはまるんだな」ということだ。よく、「お店などで、こんなに丁寧に接客するのは日本だけだ」みたいな話は聞くが、日本で生活していると、それが当たり前になってしまっている。なるほど、接客技術やサービスなどのノウハウも武器になるのか、と思ったのだった。

 というわけで、上記から連想した銘柄。

トランスコスモス〈9715〉

 トランスコスモス<9715>(東1)はコールセンター事業、テレマーケティング事業などを行なっている。今期連結業績予想は、売上高1530億円(前年比8.0%減)、経常利益35億円(前年は11億9300万円の損失計上)、純利益1億5000万円(同93.2%減)。前期末でコーポレートベンチャーキャピタル事業から撤退したため、前期比増減率は乱高下しているが、『会社四季報』には、次期2011年3月期は増収増益との予想値が出ている。

 25日終値は33円高の984円。チャートは4日につけた年初来高値1175円から反落し、調整局面となっていた。24日の日足はほぼ十字線(始値と終値は5円違うが)、25日の日足は陽線となっており、反発局面に入ったと見たい。信用倍率は0.68倍の売り長なので、買い戻しも期待してみる。

★ファミリーマート〈8028〉

 「中国積極出店」関連銘柄のひとつ、ファミリーマート<8028>(東1)を入れる。伊藤忠商事<8001>(東1)がエーエム・ピーエム・ジャパンの買収交渉に入るとの報道があり、伊藤忠傘下のファミマとの相乗効果が期待されている。一方で、セブン−イレブン・ジャパンの加盟店の商品廃棄処分問題を嫌気され、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)が続落しており、ツレてコンビニ株が連想売りされる場面も出ている。好悪材料混交の状況にある。

 ファミマの25日終値は前日終値と同額の3000円。チャートは18日につけた直近高値3200円からの反落局面。しかしこの2ヵ月ほどは底値2600円から反発し、上下波動をえがきながら、上値・下値ラインとも上昇トレンドとなっている。3000円フシで、あるいは25日移動平均線の2900円ラインで反発すると見たい。まずは戻り高値3200円ライン奪回を目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。


提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:49 | 特集
2009年06月24日

スマートグリッド関連に注目:米国ではGEやグーグルが積極参加

スマートグリッド関連に注目:米国ではGEやグーグルが積極参加 日経平均株価は23日の大幅下落で25日移動平均線を割り込み、24日も反発力が鈍い。相場全体が調整色を強める展開になってきたようだ。景気の最悪期は脱したと考えられるが、先行きの不透明感は強い。主力企業の株価水準は、すでに11年3月期の業績回復まで織り込んだ水準であり、ここから積極的に買い上げる理由が見当たらない。日経平均株価で見れば、7000円台は売られすぎ、10000円台買われすぎ、といったところだろうか。

 24日の相場も、ソフトバンク<9984>が後場一段高となる程度で、主力銘柄の上値が重く、環境関連の材料株にも買い疲れ感が強い。そうした状況下で、古河電気工業<5801>住友電気工業<5802>フジクラ<5803>日立電線<5812>など、電線株に高い銘柄が目立つ。これは、次世代電線網「スマートグリッド」関連(風力発電特集を参照)として注目されている可能性が考えられる。

 「スマートグリッド」は、各家庭と電力会社を通信網で結び、電気メーターで計測した電力使用状況の詳細データを活用して、送電網全体を効率的に制御するシステムである。米オバマ政権の環境政策の柱とも言われ、2月に決定した景気対策では、スマートグリッドの研究開発や実証実験に45億ドルが盛り込まれた。米国ではGEやグーグルなどが積極的に参加している。

 関連銘柄としては、電線4社、古河電気工業<5801>住友電気工業<5802>フジクラ<5803>日立電線<5812>の他に、日本風力開発<2766>日本ガイシ<5333>日立製作所<6501>東芝<6502>三菱電機<6503>富士電機ホールディングス<6504>安川電機<6506>明電舎<6508>シャープ<6753>京セラ<6971>三菱重工業<7011>関西電力<9503>などが注目されるだろう。

>>風力発電関連銘柄特集:新エネルギー導入の優遇政策強化で注目の銘柄
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:02 | 特集
2009年06月22日

後半相場は「ヒトコブラクダ」か「フタコブラクダ」か売買単位引け下げ6銘柄で打診

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー ラクダ(相場)は、「ヒトコブ」か「フタコブ」か相場論議が高まりそうな気配である。今年も前半6カ月を終わろうとして、後半相場のフシ目に差し掛かっているからである。米国市場で一部観測されているのと同様に、すでに6月高値でピークをつけてしまったとする「ヒトコブラクダ(前半高・後半安)」予想が正解か、それとも調整後にもう一山を形成する「フタコブラクダ(前半高・後半高)」見通しが当たりなのかによって、自ずと投資行動もリスク回避的かリスク・テイクかと変わってくる。
 日経平均株価が、3月安値から6月高値まで43%も上昇したのは、金融危機の一巡、景気の底打ちを期待した「理想買い」であった。この期待通りに今年後半、実態経済が回復色を鮮明にし、企業業績も持ち直してくれば「現実買い」がスタートするわけだが、再度の景気底割れから「現実買い」が空中分解する可能性も捨て切れない。
 6月18日に開催された第2回目の党首討論を例にたとえれば、こまごまとして経済対策効果や経済指標の底打ちを主張する麻生太郎自民党党首に従えば「フタコブラクダ」となり、庶民の生活実感や景気対策のバラマキを強調した鳩山由紀夫民主党代表の論法に同調すれば「ヒトコブラクダ」の懸念が残ることになる。だいたいその二人の間で近々戦われるはずの総選挙の勝ち負けさえ「一寸先は闇」となっており、先行きを見通すことは連立3次方程式を解くより難しい。
 この「ヒトコブ・フタコブ」論議は、日経平均株価が1万円の大台に乗せる1980年代央までは株式市場の馴染みのある例年の相場テーマであった。債権バブルの形成と崩壊以来、相場は急騰と急落を繰り返しているが、それ以前は株価はゾーン内の往来に終始し、投資成果はタイミング次第となっていたのである。余りの先取りも後追いもハシゴを外され、あるいは振るい落とされのがオチで、市場より半歩先、半歩後くらいが無難であった。
 そこで今回も、後半相場入りを前に「ヒトコブ」か「フタコブ」か打診してみることからスタートすることを勧めたい。候補株は、7月1日から売買単位を引き下げる6銘柄である。大明(1943)協和エクシオ(1951)ニプロ(8086)メディカルシステムネットワーク(4350・東2)アクセル(6730・東2)イッコー(8508・大)で、いずれも内需業態関連株であることも共通している。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

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2009年06月20日

来週はどう動く?:6月高値濃厚!第2幕に備え休息も

■来週は出遅れ・中小型材料株中心の相場

来週はどう動く?:出遅れ・中小型材料株中心の相場=犬丸正寛 今週(6月15〜19日)は、全株価指数とも3〜4%の下落率となり相場は調整色を強めた。中でも、ボリューム指数は出来高が38%減少、売買代金も42.3%の大幅減少。商い面では、当面の大きいシコリを形成した可能性がある。例年、これから9月くらいまで出来高は減少傾向。これからの相場は、よほどの好材料が出れば別だが、基本的には出遅れ銘柄、中小型の材料銘柄を中心とした相場だろう。

■07、08年に続いて今年も『6月高値』が濃厚

 日経平均は去る6月12日の1万170円を高値(ザラバ値)に、調整入りとなっている。前週末19日の日経平均は9786円。高値からの下落率は3.7%。相場が崩れたということではない。ただ、来週以降、次第に調整色を強める展開だろう。
 07年、08年は共に「6月」が高値だった。今年もどうやら「6月高値」となりそうだ。07年は6月に1万8297円の高値から翌年3月の1万1691円までほぼ一本調子に下げた、08年も6月の1万4601円高値から10月の6994円まで急落した。07年の下落率は36.1%、08年のそれは52.0%だった。

 果たして、今年も同じような下げとなるのか。仮に、同じような下げが起きるなら、今年3月の安値7021円は大きく下回ってしまう。今年3月当時に言われていた日経平均の5000〜5500円が夏場に出ることになる。
 しかし、今回は07年、08年型とはならないだろう。理由は明白。07年、08年は景気悪化の下降局面。特に、08年はリーマンショックなど、金融不安の嵐が吹き荒れた。今年は違う。依然、景気は停滞しているが、囁かれた、「3月危機」、「5月危機」を乗り越えた。退院、とまではいかないが、集中治療室から一般病室へ移って、院内廊下でのリハビリ状態にはなっている。

■景気企業業績回復で秋口に『第2幕』相場、当面は幕間の休憩時間

 4−6月の第1四半期では、まだ企業業績の回復を実感できるところまではいかない。しかし、夏場の消費には期待も持てる。高速道路の料金引き下げ効果、エコ商品購入のポイント還元も7月から始まる。旅行券なども組み込まれている。不振だった衣料品にも、「ファストファッション」と呼ばれるアメリカ発のファッションをきっかけに回復の兆しがある。恐らく、7−9月の第2四半期では企業業績に明るさが加わるはず。
 今年3月の日経平均7021円から6月の1万0170円まで45%上昇で、『景気回復先取り相場の第1幕』は終わった。次は、『景気回復相場の第2幕』が待っている。その第2幕の幕開けは今年秋口だろう。今年の夏は、第2幕の幕開けまでの休憩の時。第2幕に備えて休息しておきたい。

●データで見るこの1週間の動き
6月12日 6月19日 比較(%)
日経平均(円) 10,135 9,786 ▼3.4
TOPIX 950 918 ▼3.3
大型株指数 952 915 ▼3.8
小型株指数 1,408 1,379 ▼2.0
ジャスダック平均(円) 1,161 1,164 △0.2
売買高(百万株) 3,997 2,476 ▼38.0
売買代金(億円) 29,561 17,046 ▼42.3
売買単価(6日平均) 739 692 ▼6.3
時価総額(兆円) 312 302 ▼3.0
1株利益(円) 234 235 0
PER(倍) 43.1 41.6
PBR(倍) 1.3 1.2
利回り(%) 1.45 1.50
円・ドル 98.0 95.8
NYダウ(ドル) 8,799 8,539 ▼3.0
上海総合 2,743 2,880 △4.9
トヨタ自動車 <7203> 3,860 3,690 ▼4.4
新日本製鐵 <5401> 395 365 ▼7.5
三菱商事 <8058> 2,020 1,826 ▼9.6
東京電力 <9501> 2,385 2,485 △4.1
住友金属鉱山 <5713> 1,577 1,422 ▼9.8
日清製粉 <2002> 1,103 1,103 0
JT <2914> 303,000 308,000 △1.7
シャープ <6753> 1,106 1,015 ▼8.2
ソニー <6758> 2,685 2,525 ▼5.9
日本郵船 <9101> 468 427 ▼8.7
大林組 <1802> 463 451 ▼2.5
積水ハウス <1928> 982 952 ▼3.0
ダイワボウ <3107> 295 275 ▼6.7
東武鉄道 <9001> 532 548 △3.0
三菱UFJFG <8306> 652 616 ▼5.5
野村HD <8604> 917 808 ▼11.8
東レ <3402> 503 482 ▼4.1
三菱ガス化 <4182> 552 505 ▼8.5
武田薬品 <4502> 3,770 3,750 ▼0.5
コマツ <6301> 1,604 1,499 ▼6.5

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:30 | 特集
2009年06月18日

もうこれしかない?レーティング材料株…から探した優良銘柄――銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 日経平均株価が8ヵ月ぶりに1万円台に乗せた。…と思ったら、それは6月11日、12日、15日の3営業日だけで、すぐにまた1万円ラインを割ってしまった。確かに、政府が17日に発表した6月の月例経済報告で、景気の基調判断を「一部に持ち直しの動きがみられる」として7ヵ月ぶりに「悪化」を削除したものの、日経報道によると「政府として過去最大規模の経済対策を打ち出した成果を強調しておきたいとの思惑も潜む」「雇用悪化には歯止めがかかっていない」との指摘もあり、本格的に景気(経済)が上向いているわけでもないのに、日経平均だけうなぎのぼりというのは、不自然だとは思う。

 でも一方で、中長期で見ると(少なくともこの20年くらいは)、日経平均株価が4ケタというのは、不自然…というか、あまりないことだったのだな、とも思うし。市場では、資源とか内需とか環境とかエコカーとか、いろんな材料株が断続的に買われたりするものの、またすぐに売られたりするし。

 というわけで、証券会社の好レーティング銘柄。レーティングを信じるというか、好レーティングが出た銘柄が、騰がるので。でもレーティング材料株も、すぐに売られたりするため、注意が必要なのだが。

★住友不動産〈8830〉

 ゴールドマン・サックス証券が18日付けのレーティングで、住友不動産<8830>(東1)を「売り推奨」から「中立」へ引き上げ、目標株価を1100円から1650円へ引き上げた。12日には大和総研が「4」(アンダーパフォーム)から「1」(買い)へ3段階引き上げた。

 18日終値は13円高の1702円。PERは15.89倍。信用倍率は0.19倍の売り長。チャートは3月10日につけた年初来安値791円を底に反発し、凸凹しながらもジリ高トレンドとなっている。15日に年初来高値1836円をつけて以降は調整局面となっているが、中期チャートで見ると、まだ上値余地はありそうだ。押し目を拾い、買い戻しによる反発を狙うのも一手か。

★全日本空輸〈9202〉

 ドイツ証券が17日付けのレーティングで、全日本空輸<9202>(東1)の投資判断を「Hold」(中立)継続としたものの、目標株価を320円から326円へ引き上げた。18日終値は2円高の342円。チャートは3月24日と同25日につけた年初来高値410円から反落し、続落トレンドとなっている。下値340円フシに当たり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。信用倍率は0.37倍の売り長なので、買い戻しが入ることも期待できそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:21 | 特集
2009年06月15日

株式投資もまず「出口戦略」の検討から。後発医薬品株で「入るを量って出ずるを制す」

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 日経平均株価が、年初来安値から43%高して1万円台を回復しても、市場からはカンカンの強気観測は聞こえてこないようだ。上昇ピッチが急、一部指標に過熱感などと後ろ向きの後講釈付きで、「八百屋で売っているカブ以外は全部カイ」などとする万年強気のセールストークにもお目にかからなくなってしまった。相場コメントのなかには、見出しだけは強気を打ち出しているが、本文では懸念材料のオンパレードとなっている例もあり、まさに羊頭狗肉である。
 無理もない。マインド先行型の景気底割れ懸念の後退であり、金子国土交通省ではないが、「うなぎのかば焼きの匂いをかがされている」段階で、ファンダメンタルズに回復の実感はまだだ。それなのに前週末にイタリアで開催されたG8財務相会合の共同声明では、もう財政・金融政策の「出口戦略」の検討が不可欠と言及される始末であり、サブプライムローン・バブル破たんからは逃げ切ったのか、それともなお渦中にいるのか疑心暗鬼にならざるを得ない。
 なかでも先進国中もっとも経済成長率が落ち込んでいる日本は、危機脱出がこれまで通りに米国や中国などへの輸出拡大をテコにする外需依存型で実現できるものなのかはなはだ心許ない。内需主導型への経済構造の改革で、持続可能な回復を図るのが本筋だが、定額給付金の支給や高速道路の1000円への値下げ、エコポイント付与、エコカー減税、まんが博物館などでは役不足、息切れ必至である。7月以降に発表される主力株の第1四半期決算の動向への懸念が先に立ち、株式投資でも「出口戦略」の検討優先となる。
 となればローテイション通りにディフェンシブ株の出番となる。なかでもバイオ関連株である。主力の薬品株は、海外市場進出やM&Aに成長戦略の要としているが、後発医薬品関連株は医療費抑制の内需主導型で最高業績が続くだけに狙い目となる。日医工<4541>東和薬品<4553>沢井製薬<4555>富士製薬工業<4554>(JQ)や後発医薬品に注力の田辺三菱製薬<4508>などなら、「入るを量りて出ずるを制す」ことにそう苦心は必要ないはずである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:31 | 特集
2009年06月13日

トヨタ自動車のモミ合い相場の行方と全体相場=犬丸正寛の相場の視点

■まもなくモミ合い3ヶ月で上放れの時期接近

トヨタ自動車のモミ合い相場の行方と全体相場=犬丸正寛の相場の視点 トヨタ自動車<7203>(東1)の株価が4月2日に4000円台へ乗せて以降、2ヶ月間強、高値圏でモミ合っている。高値は5月7日に4080円があったが瞬間。特に、動きをシンプルに見ることのできる日足「終値」では3500〜4000円のモミ合い。「上げそうで上げない。しかし、下げそうで下げない。いったい、どっちへ行くのか」と、投資家の苛立ちの声も聞こえ始めた。
 今度の日経平均1万円回復への先導役を果たしたのは同社株であることは多くの投資家が認める。たとえば、底入れ時期にもその点が出ている。日経平均は今年3月10日の7021円が底値だったが、トヨタ株は全体より約3ヶ月早く08年12月8日の2585円。
 さらに、相場のフシとされる「安値から3割高水準」の時期についてもトヨタ株既には3月27日に達成。日経平均が3割高したのは5月7日。しかも、安値からの上昇率はトヨタ株が5月7日の高値まで57.8%。日経平均は6月12日の高値1万170円で44.8%。なお、日経平均の出遅れが目立つ。こうした点が、先行したトヨタ株がモミ合いに入っている最大の理由。野球なら打順が今は下位に回っている。
 そこで、(1)トヨタ株の割り負けが再度、表面化するか、(2)あるとすれば「いつか」、(3)その場合、トヨタ株はどこまで上がるか、(4)その後、さらに日経平均を引っ張ることになるか。

■日経平均の出遅れ修正も一巡感で再度出番も

 既に、トヨタ株のモミ合い期間は2ヶ月強。モミ合い期間としては、そろそろ限界だろう。6月後半から7月には3ヶ月ていどとなるので上放れが予想されるタイミング。一方、日経平均のトヨタ株に対する割り負け感はどうか。仮に、トヨタ株と同じ上昇率57.8%なら日経平均は1万1079円。そこまで行けばトヨタ株と同じ動きとなるが、出遅れの場合は割り引いて考えなくてはいけない。トヨタ株の57.8%上昇に対し、日経平均の上昇率44.8%はそろそろ、いいところまで来たと言える水準。
 トヨタ株のモミ合い期間、日経平均の出遅れ水準の一巡感等を考えるとトヨタ株の再度の出番は非常に近いといえるだろう。ただし、こうしたモミ合いを上放れた場合は、「上ヒゲ天井」となる可能性が極めて高い。4800円から5000円をうかがう動きはあるかもしれないが、上値での持続力は難しいだろう。ハイブリット車の受注好調はあるが、これによって同社の4―9月期の業績が急速に上向くことを期待するのは早い。恐らく、トヨタ株のモミ合い上放れが、全体相場についても、今年前半相場のピークとなる可能性が強い。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:06 | 特集

新型インフルエンザ関連銘柄の狙い方=妻と夫の株ロマン


■WHOの警戒水準最高へ引き上げも今年の夏は響かない

妻世界保健機関(WHO)が、ついに、週末、新型インフルエンザの警戒水準を最高のレベル6に引き上げました。メキシコから始まって、あっという間でした。関連した銘柄の動きは、今年の2、3月のような大きい動きはありませんが、これから、どのように見ておけばいいのでしょう。

夫たとえば、代表的なダイワボウ<3107>の動きを見ていると、しばらくの間、少なくとも今年の夏は大きく動くことはなさそうだ。ダイワボウは昨年12月に514円に最初の高値をつけている。この時は、「インフルエンザが流行しそうだ」という社会不安、同社株にとってはプラス材料で買われた。その後、実際に世界的に患者数が増えてたものの、株価は3月には200円割れまで下げた。4月に戻したが449円までだった。最初の高値までは無理だったことを見ていると、しばらくは期待できない。

妻最高の警戒レベルでも動かないのは、好材料に鈍感ということですか。

夫そうだと思う。季節的な要因もあると思われる。


■ウイルスの好む低気温・乾燥の冬場に「新型」から「改良型」へ変身も

妻そうですね。インフルエンザに関連した銘柄が動いているのは「冬」です。夏風邪もありますが、冬の風邪に比べると症状はひどくありません。

夫風邪ウイルスは気温が低く、湿度の低い状態で動きが活発になる。今のような日本独特の高温でじめじめした夏場は風邪ウイルスもバテているはず。今年の冬、どうなるか非常に心配だ。

>>全文を読む(新型インフルエンザ関連銘柄の狙い方−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:00 | 特集

来週はどう動く?:夏場のバカンス入りを前に目が離せない内部要因

■26週線乖離も03年、05年以来の高水準

来週はどう動く?:夏場のバカンス入りを前に目が離せない内部要因 日経平均は週末・終値ベースでも1万135円と、昨年10月3日以来の1万円台に乗せた。景気回復への期待もあるが、それ以上に、日米とも、「夏場のバカンス入り」を前に商いを活発化させておきたい気持ちが強い。
 来週(6月15〜19日)は、「外部材料より内部要因」注視。特に過熱感に注目が大切。その際に注目しておく点は、(1)日経平均の週足陽線数、(2)日経平均の26週線乖離率、(3)東証1部の新高値数、(4)日々の値上り銘柄数、など。
 日経平均の週足は、前週まで4本連続の陽線。来週も陽線なら、5本連続となって、過去に照らすと高値警戒が必要となる。26週線との乖離率も直近で約19%。過去のピーク水準である、「2003年7〜8月」、「2005年10〜12月」につけた乖離20%ラインへ接近。要警戒水準。過去2回とも景気の回復期待局面にあったことは、現在と似ているが、いずれも調整入りしている。

■新高値銘柄数が急増、値上り銘柄数も1000社超えで過熱感台頭

 東証1部の日々の新高値銘柄数が最近、200社を超えることが目立つ。週末12日(金)には290社に達し、今年最高を記録。この新値数は相場天底圏の有力な指標。「新安値」が200社以上続いた今年3月は、日経平均が7021円の安値をつけた。その反対が今、来ている。また、日々の値上り銘柄数も同様。今年3月には値下り数が1000社を超えた。現在は値上り数が1000社を超える日が目立つ。
 「新高値数」の増加と、「値上り数」の多いことは相場の全面高を意味する。バスに乗り遅れまいと全員の足取りがあわただしくなっていること。『全面高は相場の天井圏なり』、の格言にも通じる。

●データで見るこの1週間の動き
6.05 6.12 比較%
日経平均(円) 9768 10135 △3.7
TOPIX 916 950 △3.8
大型株指数 918 952 △3.7
小型株指数 1361 1408 △3.4
ジャスダック平均(円) 1128 1161 △2.9
売買高(百万株) 2317 3997 △72.5
売買代金(億円) 15058 29561 △96.3
売買単価(6日平均) 648 739 △14.0
時価総額(兆円) 300 311 △3.6
1株利益(円) 235 234 ▼0.4
PER(倍) 41.5 43.1
PBR(倍) 1.2 1.3
利回り(%) 1.5 1.45
円・ドル 96.7 98
NYダウ(ドル) 8763 8799 △0.4
上海総合 1428
トヨタ 3860 3860 0
新日鉄 369 395 △7.0
三菱商事 1908 2020 △7.0
東京電力 2385 2385 0
住友鉱山 1520 1577 △3.7
日清製粉 1058 1103 △4.2
JT 270000 303000 △12.2
シャープ 1097 1106 △0.8
ソニー 2695 2685 ▼0.3
日本郵船 449 468 △4.2
大林組 430 463 △7.6
積水ハウス 891 982 △10.2
ダイワボウ 261 295 △13.0
東武鉄道 519 532 △2.5
三菱東京UFJ 624 652 △4.4
野村HD 763 917 △20.1
東レ 493 503 △2.0
三菱ガス化 547 552 △0.9
武田薬品 3730 3770 △1.0
コマツ 1472 1604 △8.9

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:32 | 特集
2009年06月12日

日経平均株価1万円台乗せとGSユアサの1000円大台乗せ

日経平均株価1万円台乗せとGSユアサの1000円大台乗せ 日経平均株価は、154円49銭高の1万0135円82銭と反発。1万円大台の引けとなった。日経平均株価は、前期末3月31日の終値8109円53銭から2026円29銭(25%)と上昇した。
 その間、代表的な225採用銘柄で上昇が続く、住友金属鉱山<5713>(東1)は、前期末3月31日の終値941円から1577円まで636円(68%)上昇した。ハイブリッド車・電気自動車関連として賑わっているジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>(東1)は、前期末3月31日の終値484円から1029円(6月12日終値)まで545円(113%)上昇した。
 
 心理的には、日経平均株価の1万円台乗せとGSユアサの1000円大台で、当面の課題はクリアした感がある。
 
 麻生政権にとって衆院選を控え、景気回復はなんとしても成し遂げたい至上命題。とすれば、日経平均株価の1万円回復は当面の目標でもあったハズ。景気回復策は、米オバマ政権と同じく、環境・エネルギーを重点とした政策に変わりなく、エコカー減税による販売促進はその一環。
 
 なぜ電気自動車関連が人気付いたかといえば、それは第2のGMを日本から出してはいけないという強い意志表示だったと推測される。利益剰余金がマイナスで、有利子負債を3341億円を抱える三菱自動車<7211>(東1)は、このままだと第2のGMになりかねない。そのような意志表れがこの上昇相場を生んだと勝手に解釈している。
 
 ここから日経平均株価が1万2000円ヘ上昇する条件として、GSユアサの1200円にかかっていると断定するぐらいの気持ちで相場を見てもいいのではないだろうか。環境・エネルギーは地球が再生するまでの長い「テーマ」と考えれば頷けるだろう。
 
 ただ、商品市況の上昇、長期金利の上昇、秋以降は新型インフルエンザが猛威を振るうともいわれ、先行き懸念もちらほら表れ始めている。景気回復の腰折れ、実体経済に及ぼす影響は、まだ先と思われるが(株式市場が堅調なうちは気にしない?)、株式相場も「一寸先は闇」と心したい。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:31 | 特集
2009年06月11日

「温暖化ガス削減目標」から連想した銘柄

田北知見の銘柄ウオッチ 麻生太郎首相が10日の記者会見で「日本の2020年時点の温暖化ガスの中期目標を、2005年比15%削減(1990年比8%減)にする」と表明した。目標実現に必要な政策や家計負担も提示。太陽光発電を現状の20倍、エコカーを新車販売の50%、保有台数の20%、省エネ住宅を新築住宅の80%とした。家計(1世帯あたり年間)の負担増は、成長鈍化による所得減少が4万3000円、電気代などの負担増が3万3000円で、合計7万6000円と試算されている。

 報道などによると、この目標値は地球温暖化に強く危機感を抱く国や人から見れば低すぎ、国民の負担を心配する立場からは高いという見方があるそうだ。確かに、個人的には、年間7万6000円(月割りで6333円)の負担といわれると、「高…」と思う。でも、温暖化をちょっとでも食い止めることができるなら(たとえば、美しい南の島を水没から守るとか)、いいのかな、という気もする。何より、いち早く、国としての目標を掲げたことで、世界へ向けて「環境コンシャスな国、ニッポン」をアピールできるのではないかと思った。

 というわけで、上記のうち、「省エネ住宅」から連想した、優良銘柄。

★ミサワホーム〈1722〉

 ゼロCO2・ゼロエネルギー住宅などを扱っているということで、ミサワホーム<1722>(東1)を入れる。また、大口株主にプリウスのトヨタ自動車<7203>(東1)が入っていることから、「環境」つながりで。ミサワホームの今期連結業績予想は売上高、営業・経常利益が前年比減収減益だが、純損益は前年の損失計上から黒字転換の見込み。

 11日終値は6円高の358円。チャートは3月10日につけた年初来安値183円を底に、上昇トレンドとなっている。11日には一時368円まで買われ、年初来高値を更新した。が、PERは5.55倍と、まだかなりの割安だ。押し目待ち伏せ買いで上値追いといきたい。単位100株の売買しやすさも魅力。

★住友林業〈1911〉

 省エネ住宅だけでなく、カーボンオフセットを目的に、植林活動も行なっていることからの連想で、住友林業<1911>(東1)(主市場:大証1部)を入れる。新築注文住宅と木材・建材事業を行なっている。今期連結業績予想は前年比減収だが、営業・経常・純利益は大幅増益を見込んでいる。大口株主には住友金属鉱山<5713>(東1)住友商事<8053>(東1)、三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1))、住友信託銀行<8403>(東1)、住友生命などのほか、信託口も並んでおり、堅い。

 11日終値は前日終値と同額の665円。こちらも株価3ケタ、単位100株なので売買しやすい。PERは28.05倍。チャートは3月3日につけた年初来安値530円からは脱したものの、この2ヵ月ほどは600円台後半でモミ合っている。ドイツ証券は10日付けのレーティングで、投資判断を「Hold」(中立)から「Buy」(買い)へ、目標株価を650円から820円へ引き上げている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:55 | 特集

日経平均1万円回復の意味と展望=犬丸正寛の相場の視点

■100年に一度の大不況不安なくなり、日本の物つくりが見直されてきた

日経平均1万円回復の意味と展望=犬丸正寛の相場の視点 日経平均がザラバ(場中)で11日(木)、9時35分に1万円台に乗せた。08年10月8日以来8ヶ月ぶり。『日経平均1万円乗せの意味と今後を展望』。

 1万円乗せの効果は大きい。(1)100年に一度の大不況に対する景気底割れ感の後退、(2)投資家心理の好転、(3)麻生政権へのプラス効果、などがある。

 振り返って、アメリカの金融パニックで日経平均は、08年10月28日に6694円のザラバ安値をつけた。よもや、下回ることはないと見られていた、03年の安値7603円を切ってしまった。言うまでもなく03年は日本版バブル崩壊。08年は自由主義のお手本としてきた同盟国アメリカのデリバティブ(金融派生商品)バブルの崩壊であった。同盟関係にヒビさえ入るのではないかと危惧されたが、持ちこたえている。賢明の景気対策で麻生政権も盛り返している。このことが、09年3月に日経平均が7021円まで下げたものの昨年10月安値を割り込まなかった背景としてあった。

■証券株が買われ買い一巡感、「6月高値」の公算も

 今度の日経平均1万円回復が一般庶民にどこまで効果があるかは分からない。多くの失業者が溢れている現状では、「株高」は無縁と映るだろう。しかし、マイナス材料ではない。投資家にとっては、言うまでもなく投資心理の改善に結びつく。特に、アメリカGMの経営破たん等により、日本のトヨタ自動車<7203>ホンダ<7267>日産自動車<7201>などがクローズされた。改めて、今後、日本の物つくりの優秀さが見直されてくることは大きな意味がある。方向性を見失いつつあった日本の先行きに、自信と明かりが灯ったといっても過言ではないだろう。

 これから、日経平均がさらに上値を追うか、といえばそう簡単ではない。足元の景気企業業績は依然、厳しい。この手応えが出るには、早くて9月中間決算以降だろう。株式市場の内部要因的にも、日本復活をテーマに自動車株から買い上げた相場は、金融仲介者である証券株の買われてきたことで一巡感がある。野球で言えば、「打順一巡」。これからは、日本の方向性、景気、企業業績等を見極める局面に入って行くだろう。当面、上値はあっても「6月フシ」の可能性は高い。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:38 | 特集
2009年06月08日

「金融立国相場」では「下から目線」で「中二階銘柄」の割り負け修正買いも一考余地

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー よくもまあ、次々と懸念材料が続くものである。GMの破産法適用申請のイベントを大過なく通過したと思ったら、今度は国債の価格下落と長期金利の上昇である。金融システム危機回避の財政出動と国債増発の度が過ぎて、国債の買い手不足が懸念されている。米国のガイトナー財務長官は、ドル紙幣の刷り過ぎ、在米資産の価値下落を懸念する中国に財政赤字半減を公約して米国債のトップセールスをしたと報じられ足元が危うい。
 財政赤字と貿易赤字の「双子の赤字」を抱える米国としては、世界最大の米国債保有国である中国をドル資産につなぎとめておかなくては「双子の赤字」のファイナンスは覚束なくなる。海外からの資本流入こそ現下の米国の命綱にほかならない。最大の製造業のGMの経営破たんと並べると、これこそ「金融立国」政策ということになる。国内の過剰消費・過剰投資を放置したままで財政赤字が半減できるのか、「金融立国」政策が持続可能なのかマーケットが問うところだろう。
 日本の株式市場も、米国に「上から目線」でクレームをつけられる立場にはない。日本市場こそ「金融立国」相場だからである。外国人投資家が買い越しになれば相場は底離れし、売り越しになれば底値を探る売り先行の相場を何度も懲りずに繰り返している。この結果、NYダウの上げ・下げに一喜一憂して「写真相場」を展開し、このところの主力株は、業績悪もドル安・円高の為替相場などファンダメンタルズに何一つ変化はないのに、外資系証券の投資判断・目標株価の変更だけで上昇、下落と振り回され振るい落とされる。
 そこで、個人投資家が中心になって「上から目線」の相場形成に抵抗して「下から目線」で流入するのが、新興市場、第2部市場である。もちろんこの流入資金は、主力株のパフォーマンスが良好なら直ぐに乗り替える長居無用の短期志向で、いつハシゴを外されるか戦々恐々の及び腰である。しかし、小額資金で動き軽快足を誇り、しかも業態も内需関連株が多いことなどを買い手掛かりとしているから、1回転、2回転するくらいのチャンスが循環する可能性は十分に計算できる。
 なかでも1部銘柄と新興市場株に挟まれて「中二階銘柄」といわれる2部銘柄は、PERにしろPBRにしろ配当利回りにしろ1部銘柄や新興市場株より割安水準に放置されて傾向が強い。2部銘柄のなかから最高利益更新のE・Jホールディングス(2153)チムニー(3362)クスリのアオキ(3398)ヒューテックノオリン(9056)内外トランスライン(9384)ケーユーホールディングス(9856)、自己株式取得のフジ日本精糖(2114)デリカフーズ(3392)内海造船(7018)共成レンテム(9680)、材料株としてのM&A関連のグローウェルホールディングス(3141)、豚インフルエンザ関連の川本産業(3604)、原子力関連のトウアバルブグループ本社(6466)、太陽電池関連の石井表記(6336)などをマークしておくことも一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:46 | 特集
2009年06月06日

日経平均とNYダウの関係を「NN倍率」で見る=妻と夫の株ロマン


■NYダウ9000ドルなら日経平均1万円は確実?

妻ニューヨークダウも、まもなく9000ドルです。今年3月6日にはザラバ安値6469ドルまで下げていました。一時は、どうなるのだろうと思っていましたが、よく戻しています。

夫まったくだ。同じ3月に、日経平均株価は10日に7021円まで下げた。大手証券あたりから日経平均株価5000〜5500円は避けられない、といった見通しが出ていたことを思い出す。

妻大手さんといえど、間違いましたね。

夫必ずしも、そうとばかりは言えない。

妻どうして。

夫大手は、今度の戻りは読んでいたと思う。しかし、あのままでは、上値で買った株の未整理、いわゆるシコリが残ったままで相場は膠着状態となってしまう。思い切って弱気を打ち出したことで、整理が促進された効果があった。われわれのような、いち個人が言うのと違って、影響力の大きい大手証券が発信するとことで反響は大きい。証券界は「相場の膠着状態」を嫌がる。上でも、下でも動いてくれないと、商売にならないんだ。

妻なるほど。下剤を使ったのね。それで、今度は強精剤ですか。

夫そうでもない。相場が上がる時は、放っておいても周囲がいろいろ、にぎやかになるから、出来高は増える。むしろ、上げ一服となった時に、気のきいた「シナリオ」を出せるかどうかが大切だ。物を売るには宣伝・CMが欠かせない。株を売るのも同じ。黙っていては物は売れないから。ただ、商品の不当表示をしたり、株ならインサイダー取引違反、株価操縦違反、有価証券虚偽記載違反などのルール違反をすると罰せられる。

妻最初の話ですが、NYダウが9000ドルをつけると日経平均株価も当然、高くなりますね。

>>全文を読む(日経平均とNYダウの関係を「NN倍率」で見る−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:50 | 特集