[特集]の記事一覧
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記事一覧 (04/12)戸建て業界の価格競争は終了したのか?=業界4社の決算予想を探る
記事一覧 (04/11)来週はどう動く?:囁かれる「5月危機説」を見極めた様子見相場も
記事一覧 (04/09)追加経済対策から連想した優良銘柄(田北知見の銘柄ウオッチ)
記事一覧 (04/06)バブルに勝るバブルはない=再度のバブル崩壊をビジネスチャンスに変える
記事一覧 (04/05)来週はどう動く?:G20の景気テコ入れでリスク薄れる
記事一覧 (04/04)野球世界一に見る日本再発見−株ロマン
記事一覧 (04/01)相場のポイント:次のステージでは輸出関連の出番が必要
記事一覧 (03/30)売買単位引き下げ銘柄で風向きをウォッチ
記事一覧 (03/28)今週はこう動いた!来週は?:一段高には輸出関連の活躍が必要=犬丸正寛
記事一覧 (03/28)株高の効果について−株ロマン
記事一覧 (03/27)日経平均株価「戻り相場」の主役を探る!
記事一覧 (03/23)「スモールベースボールかロングベースボールか!?」電炉株で試してみるのもビューティフル
記事一覧 (03/21)2008年12月のIPO銘柄検証(2)
記事一覧 (03/21)2008年12月のIPO銘柄検証(1)
記事一覧 (03/20)独占禁止法違反はなぜ多い−株ロマン
記事一覧 (03/20)今週はこう動いた!来週は? 内需関連中心に日経平均は一時8000円回復、1株益は100円割れ懸念
記事一覧 (03/16)国策相場で国策銘柄のメガバンク株狙い
記事一覧 (03/15)「アイフル3月危機説」を検証する
記事一覧 (03/14)今週はこう動いた 前週を上回る新安値数に達したが日経平均は7000円台をキープし週末に急反発
記事一覧 (03/14)7000円をキープした日経平均について−株ロマン
2009年04月12日

戸建て業界の価格競争は終了したのか?=業界4社の決算予想を探る

戸建て業界の価格競争は終了したのか?=業界4社の決算予想を探る戸建て業界4社を
今期決算予想で探る


 三栄建築設計<3228>(名セ)が10日引け後に発表した09年8月期第2四半期累計業績は、売上高124億7100万円(前年同期比7.3%増)、営業利益4億200万円(同62.3%減)、経常利益2億5900万円(同69.7%減)、純利益1億1300万円(同74.8%減)と増収大幅減益となった。
 売上高は前回予想を1000万円(前回予想比0.1%減)下回ったものの、営業利益は4700万円(同13.5%増)、経常利益は3600万円(同16.2%増)、純利益は3500万円(同45.8%増)、前回予想をそれぞれ上回る着地であった。
 同業他社との競争激化による販売価格の低下により収益が悪化し、また、所有賃貸物件の減損損失の計上の可能性があることを考慮したうえで、3月23日に第2四半期の下方修正を発表していた。
 三栄建築設計は、前期同業他社が大幅下方修正を発表する中、唯一最高益更新を達成した企業として注目を浴びた。しかし、今期は業界全体の在庫一掃セールにより価格競争に巻き込まれた結果、第2四半期累計期間は売上原価率90.5%と前年同期に比較し6.4ポイントもアップしたことから、大幅減益を余儀なくされた。
 通期業績予想に関しては、現時点では変更していない。第3四半期、第4四半期では適正価格で販売できると見ていて、第1、第2四半期の大幅減益をカバーし、最高益更新を見込んでいる。実際、今年に入り同社の契約状況は好転している模様で、12月〜2月の第2四半期に売上高72億2300万円、営業利益3億1100万円、経常利益2億4500万円、純利益1億500万円を上げており、第1四半期の減益幅からは大きく挽回してきている。

■戸建て住宅の価格競争は終息へ

 既に価格競争は終了しているのか、今後は適正価格で販売されるのか、同業3社の直近の業績と通期業績予想を見てみた。
 同じく10日に発表された同業のタクトホーム<8915>(東1)の09年5月期第3四半期業績は、売上高362億900万円(前年同期比9.1%減)、営業利益△2億500万円、経常利益△4億3700万円、純利益△2億2300万円と赤字転落。前年同期の最終利益は6億2000万円であった。
 3月17日に発表している東栄住宅<8875>(東1)の前09年1月期連結業績は、売上高993億9500万円(前々期比3.7%減)、営業利益△21億3400万円、経常利益△35億5600万円、純利益△137億4900万円とこちらも大幅減益で赤字転落。前期の最終利益は4300万円。
 3月12日発表の飯田産業<8880>(東1)の09年4月期第3四半期連結業績は、売上高680億9900万円(前年同期比6.4%減)、営業利益9億5500万円(同44.5%減)、経常利益2億7000万円(同74.0%減)、純利益△3200万円と大幅減益で最終赤字転落となっている。前年同期の最終利益が4億2400万円であった。
 3社の今通期業績予想の最終利益を見ると、タクトホーム1億300万円(同90.2%減)、東栄住宅11億4900万円(前期は△137億4900万円)、飯田産業11億3500万円(前期比77.0%増)と3社とも黒字化を予想している。
 昨年のサブプライムローン問題の表面化、リーマンショック等により、世界的な金融不安が発生し、金融機関の貸し渋りの影響で住宅会社は資金確保するために在庫一掃の格安バーゲンを行った。しかし、ここにきて、その現象も落ち着きを見せ始め、利益継続中の三栄建築設計を含め上記4社は今期最終黒字確保を見込んでいる。戸建て住宅の価格競争は終息に向かいつつあると思われる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 05:01 | 特集
2009年04月11日

来週はどう動く?:囁かれる「5月危機説」を見極めた様子見相場も

今週はこう動いた■気になる1株利益の50円へ急低下

 今週(4月6日〜10日)の日経平均株価は、5営業日のうち高い日3回、安い2回と、前週に続いて「勝ち越し」。ただ、日々の動きを見ると、8日に237円安、9日321円高と、春の嵐を思わせるような少々、荒れ気味模様。
 日経平均株価は10日(金)に場中で9068円まであり、今年1月8日以来3ヶ月ぶりの9000円台回復となった。ただ、終値での大台回復はならなかった。
 前週末に比べ多くの指標が上昇。日経平均株価は2.4%上昇したが、前々週(3月27日)の8.5%上昇に比べると上昇率は鈍化している。特に、1株当売買単価が前週末の665円から今週末は572円と13.9%下落し、物色のホコ先が中低位銘柄に向かっている。連れて、出来高が増加した。こうした指標の中で目につくのが「1株当り利益」(日経平均予想)。前週末の82円から今週末は50円まで急低下した。

■先駆主力銘柄には上昇率鈍化の傾向、新興系銘柄など出遅れ物色が活発化

 「主力20銘柄」では、前週末に比べ高くなった銘柄が14(前週は12)、安くなった銘柄5(同8)、変わらず1銘柄。トヨタ自動車<7203>が5.6%高と3週連続上昇したが、ただ前週の13.4%上昇に比べると率は鈍化した。また、ソニー<6758>も4週連続の上昇と目を引く動きだった。

 一方、個別銘柄では、全市場を対象とした値上率上位20銘柄では、東証1部銘柄が9、ジャスダック銘柄7、マザーズ銘柄2。ヘラクレス銘柄も加えた、いわゆる新興銘柄が全体の半分の10銘柄を占めた。
 マーケットが強い動きとなっているのは、先頃開催の金融サミットで景気対策で世界各国の一致したことがある。これ以上の金融不安と景気底割れはなくなったとの認識に変わった。これまで、売り安心だった「空売り」が買戻しを急いだといえる。日本でも、高速道路料金の休日引き下げ、新車買い替え支援策などが消費者心理の改善に大きく寄与した。これまでの「内篭り」から外出など気持ちが外に向かってきた変化は大きい。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:46 | 特集
2009年04月09日

追加経済対策から連想した優良銘柄(田北知見の銘柄ウオッチ)

田北知見の銘柄ウオッチ 政府・与党が8日、追加経済対策に対応する2009年度補正予算案の財政支出(真水)を約15兆円、事業規模を56兆円超とする調整に入ったことを受け、9日の株式市場では、環境や公共事業関連銘柄にも物色が入った。
 追加経済対策のおもな内容として、住宅などの贈与税軽減(減税)、省エネ家電の購入支援、エコカーへの買い替え補助金(以上、環境関連)、公共事業の前倒し、職業訓練中の生活費支給(雇用対策)、「子供と家族応援手当」の創設(少子化対策)などが挙げられている。これらの内容から連想して、優良銘柄を探してみた。

★住友大阪セメントは業績好転でモミ合い上放れを期待

 公共事業からの連想で、住友大阪セメント<5232>(東1)を入れる。9日終値は1円安の243円。今月に入ってからは240円ライン前後でモミ合いが続いている。信用倍率は0.67倍の売り長だが、買い戻しも多い。押し目待ち伏せで上値追いといきたい。
 2009年3月期連結業績は前年比増収減益だが、『会社四季報』には、2010年3月期は前年比増収増益の予想値が出ている。会社側発表の中期経営計画によると、2011年度計画は、売上高2430億円(2008年度見通し比11.0%増)、経常利益135億円(同2.7倍)、経常利益68億円(同3.6倍)を目標としている。

★エコカー関連の代表銘柄のひとつ、ホンダは上昇トレンド

 ハイブリッド車『インサイト』が好調なホンダ<7267>(東1)は、エコカー関連の代表的な銘柄のひとつということで、ここに入れる。9日終値は35円高の2785円。
 チャートは昨年12月8日安値1643円を底に、リバウンドトレンドを形成している。3000円フシを前に一服の場面となっているが、信用倍率は0.20倍の売り長。買い戻しを期待したいところだ。ただ、テーマ性や、「自動車業界の不振は目先、底打ち」観測などが先行して買われているため、深追いは禁物か。業績の本格的な回復はもう少し先になりそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:34 | 特集
2009年04月06日

バブルに勝るバブルはない=再度のバブル崩壊をビジネスチャンスに変える

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー  不動産ポストでちょっと前までは、「ポスト大京」と呼ばれる企業グループが、高株価を謳歌していた。今ではすでに、その呼び方自体がほぼ死語化している。その企業グループの有力企業が、アーバンコーポレーション、日本綜合地所などと昨年以来、相次いで何社も経営破たんしてしまったからである。

  「ポスト大京」グループは、1980年代の資産バブルが崩壊し、マンションデベロッパーのトップだった大京が、経営危機状態に陥った1990年代に上場され、急成長した。資産バルブで膨れ上がった過剰在庫と不良資産化に苦闘していた大京の圏外で、不良資産ゼロの新興不動産株として低位低迷していた地価を背景にした都心回帰現象と建設コストのダンピングをビジネスチャンスに変えたのである。実際に新興不動産株のなかには、大京の社員として勤務し、大京を反面教師にして起業した経営者も少なくなかった。

  このサクセスストーリーを可能にしたのは、「REIT(リート)バブル」である。資産バブル崩壊で買い手が皆無となった土地に新規資金を誘導して、泥沼化、底抜けした地価に相場感を持たせるために投資信託の規制緩和を実施、不動産投信(REIT)を導入したのである。土地神話が有名無実化したなかで、土地(不動産)投資は「保有価値」から「利用価値」へパラダイム・シフトするとお題目が声高に唱えられたが、バブル化するのにそれほどの時間は必要がなかった。そしてバブル再崩壊とともに、バブルを謳歌した新興不動産株が、過剰在庫を抱え資金繰りに詰まって倒産してしまった。

  バブルの崩壊は、バブルの再構築でしかカバーできない卑近な例である。ロンドンで開催されたG20首脳国会合(金融サミット)で、5兆ドル(約500兆円)の追加財政出動で世界の経済成長率の4%の押し上げ政策が合意された。「サブプライムローン・バブル」の崩壊は、新たなバブルの再構築を待たなければカバーできないのか、心配にはなる。

■「ポスト・ポスト大京」の候補株に再浮上の目

  国内の不動産市場でも、再度のバブル崩壊をビジネスチャンスに変える「ポスト・ポスト大京」グループが、相次ぐのか注目されることになる。候補株としては不動産投資計画を積み上げた三菱地所(8802)NTT都市開発(8933)、4月に売買単位を500株から100株に引き下げたテーオーシー(8841)、東証2部株だが業績を上方修正した立飛企業(8821)トーセイ(8923)グランディハウス(8999)などが浮上することになりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:43 | 特集
2009年04月05日

来週はどう動く?:G20の景気テコ入れでリスク薄れる

今週はこう動いた■トヨタやホンダなど自動車株中心に日経平均は1週間で120円高

 今週(3月30〜4月3日)は、日経平均株価が月・火曜日と連続安、4月相場となった1日(水)〜3日(金)は3連騰。3日には場中8884円まであり、去る3月27日につけた8843円を抜いた。
 指数では、前週はほとんどすべての指標が上昇したが、今週は小型株指数、1株利益、売買単価などが下落。個別の掲載主力20銘柄(表参照)では、前週は20銘柄全てが上昇したが、今週は上昇12銘柄、下落8銘柄となった。上昇率で目立ったのはトヨタ自動車<7203>の13.4%と、ホンダ<7267>の12.7%。このほか三菱商事<8058>野村HD<8604>三菱地所<8802>ソニー<6758>三菱ガス化学<4182>なども6〜8%上昇。
 反対に下落では東京電力<9501>博報堂DYホールディングス<2433>武田薬品工業<4502>シャープ<6753>などが2〜4%下げた。

また、今週の東証1部の値上がり率20位は次の通り。(3月30〜4月3日)

 1:サクラダ<5917>(金属製品)=171.4%
 2:ケネディ<4321>(サービス)=72.9%
 3:ダントーH<5337>(ガラス・土石)=71.4%
 4:フィデック<8423>(その他金融)=66.1%
 5:フージャー<8907>(不動産)=58.3%
 6:カルソカン<7248>(輸送機器)=43.6%
 7:CSKHD<9737>(情報・通信)=42.9%
 8:東日CLG<8291>(小売)=37.0%
 9:リサP<8924>(不動産)=35.1%
 10:日ピストン<6461>(機械)=31.7%
 11:富士火災<8763>(保険)=30.1%
 12:山水電気<6793>(電気機器)=25.0%
 13:アルテック<9972>(卸売)=24.0%
 14:飛島建設<1805>(建設)=23.5%
 15:アデランH<8170>(その他製品)=23.2%
 16:エフシーシ<7296>(輸送機器)=22.8%
 17:ロプロ<8577>(その他金融)=22.2%
 18:アンリツ<6754>(電気機器)=21.1%
 19:津田駒工業<6217>(機械)=20.9%
 20:タチエス<7239>(輸送機器)=20.3%

 今週は、サクラダ<5917>の171%高を筆頭に、低位の内需関連銘柄の上昇が目立った。

■先行き1万円も、ただ当面は小幅調整の可能性

 さて、来週の相場展望は日経平均株価が9000円台に乗せてくるかどうか。去る3月10日の場中安値7021円からの上昇率は約27%と、相場リズムでの『3割高下に向かえ』と言われる30%に近づいている。また、1月7日の9325円、昨年11月の9521円が上値のフシとして存在する。9000円台乗せで一服となる可能性はある。
 金融サミット(20カ国地域首脳会合)で世界全体で500兆円規模の景気テコ入れ。特に、中国の57兆円の公共投資は大きい。世界景気がこれ以上、下へ行くリスクは薄れた。先行き1万円台へ行く可能性はある。一段高の前の休養は予想される。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.03.27 2009.04.03 比較%
日経平均(円) 8,626 8,749 △1.4
TOPIX 824 831 △0.8
JQ平均(円) 1,021 1,024 △0.2
大型指数 818 834 △1.9
小型指数 1,236 1,221 ▼1.2
売買高(億株) 22.2 28.4 △1.2
売買単価(円) 666 665 ▼0.1
1株利益(円) 85 82 ▼3.5
時価総額(兆円) 271.0 273.4 △0.8
PER(倍) 100.3 106.0
利回り(%) 2.22 2.18
PBR(倍) 0.96 0.98
NY(ドル) 7,776 8,017 △3.0
上海 2,374 2,419 △1.8
トヨタ(7203) 3,260 3,700 △13.4
新日鉄(5401) 285 294 △3.1
三菱商事(8058) 1,388 1,475 △6.2
野村HD(8604) 551 590 △7.0
東京電力(9501) 2,515 2,415 ▼3.9
日本郵船(9101) 414 415 △0.2
三菱東京UFJ(8306) 527 526 ▼0.1
東武鉄道(9001) 504 502 ▼0.3
三菱地所(8802) 1,245 1,351 △8.5
日清粉G(2002) 1,097 1,082 ▼1.3
JT(2914) 273,000 276,200 △1.1
ホンダ(7267) 2,465 2,780 △12.7
東レ(3402) 426 421 ▼1.1
三菱ガス化(4182) 453 481 △6.1
博報堂DY(2433) 4,510 4,410 ▼2.2
武田薬品(4502) 3,610 3,520 ▼2.4
住友金属鉱(5713) 1,010 1,019 △0.8
コマツ(6301) 1,121 1,218 △8.6
シャープ(6753) 871 834 ▼4.2
ソニー(6758) 2,225 2,395 △7.6

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:38 | 特集
2009年04月04日

野球世界一に見る日本再発見−株ロマン

■麻生総理はイチロー選手のようにだんだんと調子が上がっている

妻千葉県知事選挙では民主党が勝利するのかと思いましたが、大差で負けましたね。知名度の違い、と言われてるようですが、それだけではないですね。
夫そうだね、知名度だけではないね。森田健作さんは2005年にも知事選に立候補したけど落選した。知名度なら当時のほうがあったように思われる。やはり、政策が注目されたと思う。

妻政策というより小沢さんのチョンボでしょ。

夫そうだね。古い自民党を変えようと言った人が、古い自民党の体質をひきずっていた。いくら法律的に問題ないと言っても、国民感情的には首をかしげる。

妻そうよね。この世は、損得が中心で成り立っていますから。とくに、ビジネスの世界では、リターンのないものに、お金を出すことはありません。仮に、見返りなしで、行われていたら、西松建設の株主から、経営者が背任行為で訴えられますわ。今度、衆議院の選挙が行われたら、政権交代は間違いなしと見られていましたけど、これで、分からなくなりました。麻生総理は、イチロー選手のように調子が出てきましたわね。

夫うまいこと言うね、まったく、その通りだ。イチロー選手は、ワールドベースボールでは、最初はヒットが出なくて打率は低かった。麻生政権の支持率も低かったが、徐々に上がっている感じだね。

妻最後の試合では、イチローさんが打って、決勝点になったわね。麻生さんも、今、選挙をしたら逆転の決勝打になるんではありませんか。

夫その可能性はあると思う。こんど、金融サミットがあったね。テレビに映っている姿は、「絵になっていた」。これまでの総理の中では、なかなかのものだ。外務大臣を経験されているから、外国がよく似合う。これからは、イチローさんのように、外国で活躍する時代だね。やはり、吉田茂元総理の血を引いているだけのことはある。こんどの金融サミットでも打率を上げたと思う。

妻外ばかりではなく、日本国民向けの政策も良かったわ。とくに、高速道路の割引はよかったですよ。不景気で、皆んな家に引きこもっていたから、料金引き下げで、家族で外へ行こうという前向きの気持ちになったようです。ハイブリット車を購入すれば、税金の特典もあるそうです。しかも、野党の反対を押し切って「定額給付」を決めたのも、けっこう、大衆から受けています。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:17 | 特集
2009年04月01日

相場のポイント:次のステージでは輸出関連の出番が必要

■今回の戻り相場の主役は「TOPIX型中低位の内需関連」

相場のポイント 今回の戻り相場の特徴はTOPIXの上昇の目立ったことだ。上昇率では日経平均株価もTOPIXもほぼ同程度だったが、TOPIXは3月13日から9連騰を演じた。これに売買単価の推移を当てはめると3月16日に単価が609円まで低下し、株価水準の低い、中低位銘柄が買われた。つまり、今度の戻り相場の主役はTOPIX型の中低位の内需関連銘柄だったといえる。

■輸出関連の出番待ち

 振り返って見ると、2月後半に新安値銘柄が急増。この時の下げの中心が内需関連だった。そのリバウンドを今回、内需関連株がやったわけだ。では、輸出関連株はどうであったかというと、ホンダ<7267>トヨタ自動車<7203>などはそれほど上昇しなかった。輸出関連株は昨年10〜11月に株価急落の洗礼を受け、ひと足早く年末から年始に戻り相場となっていた。これで輸出関連と内需関連はひとまずワンサイクルを終えた。
 今後、次のステージに移るためには、もう一度、輸出関連の出番が必要である。そのきっかけはGMとトヨタ自動車の関係にみられるように日本企業の優秀さを見直すことになるか。あるいは、中国内陸部関連がきっかけとなるか、このあたりの行方がポイントだろう。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:44 | 特集
2009年03月30日

売買単位引き下げ銘柄で風向きをウォッチ

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー■相場は豹変する

 「100年に一度の津波」は、いったいどこに引いてしまったのか?昨年9月のリーマン・ブラザーズ証券の経営破たんからわずか半年である。日本のバブル崩壊後の「失われた10年」どころか、20年、30年どころか強欲資本主義の終焉、米国一国支配体制の崩壊まで懸念されたのが、まるで風景の変わった相場シーンが展開されている。わが日本でも、低価格志向、生活防衛意識の高まりが最新のファッションとなっていたはずなのが、高速道路が1000円で乗り放題と値下げされた途端に高速道路をマイカーが走り回り、1万2000円の定額給付金が支給されて、役場の窓口でニコニコする老若男女の顔がテレビ画面からこぼれてきたりした。マスコミではこうした現象を「過度の不安」が解消されたとコメントして伝えている。
 まさしく「君子は豹変する」である。この豹変ぶりは、こと株式相場に関して決算期を控えた株価対策効果と売り方の買い戻しが要因するのが一般的である。とすれば3月末の「ウインドウ・ドレッシング」と買い戻しが一巡する4月相場入りとともに反動安の心配も出てくることになる。しかも4月1日には日銀短観の発表が控えている。実体経済悪と企業業績の続落を再確認すると観測されている。この再確認でまたまた大津波の第2波に押し流されるのか、すでに織り込み済みなのか判断の分かれることになる。
 相場基調も押し目買いか、なお戻り売りなのかフシ目となってくる。相場基調がどちらに転ぶかは、物色銘柄にも変化が出てくるから重要である。大きく区分けすればディフェンシブ株シフトかハイテク株中心かの分岐点になってくる。「君子は豹変する」のが株式投資の好パフォーマンスの極意であるから、4月相場入りを前にどちらに転んでも大怪我をしないように軸足は中立でフレキシブルに対応することが、目先の正解となりそうだ。
 ということで今週は、三井物産(8031)を中心に4月1日から売買単位を引き下げる銘柄で風向きを探ってみてはどうだろうか?1部銘柄では日本特殊塗料(4619)テーオーシー(8841)、2部株でサトウ食品工業(2923)マナック(4364)、新興市場株ではプラマテルズ(2714)エイアンドティー(6722)かんなん丸(7585)ディーエムエス(9782)と並び、業績下方修正・減配銘柄も多いが、しびれを切らした個人投資家が、少額資金で投資できると歓迎して参戦してくることも期待できそうである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:30 | 特集
2009年03月28日

今週はこう動いた!来週は?:一段高には輸出関連の活躍が必要=犬丸正寛

今週はこう動いた■NYダウの急伸にも後押しされて日経平均は1週間で680円高

 今週(3月23〜27日)は、日経平均株価の高い日3回、安い日2回で、「3勝2敗」と久々の勝ち越し。しかも、高い日の1日平均上昇幅232円に対し、同安い日平均はわずか8円と、圧倒的に上昇幅が大きかった。しかも、26日には3月期決算の配当落ち分が80円程度あったことを考えると非常に強い動きの週だった。
 特に、日経平均株価は8000円に乗せた前週18日、19日とやや上値重い動きだったが、NYダウの急伸が後押しとなって、23日(月)に269円高と上放れたことが大きかった。
 この結果、前週末と今週末比較では、1株利益の15%減少以外は、そろって上昇。なかでもNYダウは21%の大幅上昇。日経平均株価は値幅で680円高、率で8.5%上昇、TIPIX7.7%上昇した。ただ、ジャスダック平均の上昇率は1.3%にとどまった。
 主力銘柄では、新日鉄<5401>三菱商事<8058>野村HD<8604>三菱地所<8802>積水ハウス<1928>JT<2914>ホンダ<7267>三菱ガス化<4182>シャープ<6753>ソニー<6758>などが2ケタの上昇率となった。

■東証1部値上がり率上位20は2月に下げた内需株の反発が中心

 東証1部の値上がり率上位20位は次の通り。

1:パシフィックH<8902>(不動産)=261.40%
2:東日カーライフグループ<8291>(小売)=91.67%
3:紀州製紙<3882>(パルプ゜紙)=64.29%
4:エルピーダメモリ<6665>(電気機器)=50.00%
5:若築建設<1888>(建設)=45.83%
6:CSKHD<9737>(情報)=45.29%
7:東洋ゴム<5105>(ゴム)=44.04%
8:富士火災<8763>(保険)=43.10%
9:日成ビルド工業<1916>(建設)=42.86%
10:プレス工業<7246>(輸送)=42.67%
11:日本アジア投資<8518>(証券)=37.84%
12:東洋証券<8614>(証券)=35.77%
13:カルソニックカンセイ<7248>(輸送機器)=34.67%
14:エス・サイエンス<5721>(非鉄)=33.33%
15:いちよし証券<8624>(証券)=32.78%
16:TOKAI<8134>(卸売)=30.62%
17:リサ・パートナーズ<8924>(不動産)=30.25%
18:クラリオン<6796>(電気)=30.23%
19:蛇の目ミシン工業<6445>(機械)=30.00%
20:エー・アンド・デイ<7745>(精密)=29.82%

 これで見ると、内需関連銘柄が中心。輸出関連では4位にエルピーダメモリ<6665>が目立つ程度。今年2月に大きく下げた内需関連銘柄が今週、大きく戻した相場だったといえる。輸出関連銘柄は、昨年11月に大きく下げた後、年末から年始に一歩先に戻していた。

■日経平均の一段高には輸出関連の活躍必要だが、気になる1株利益の急低下

 このため、日経平均株価が9000円台乗せから一段高となるためには、輸出関連銘柄の上昇が必要。
 果たして、それが可能かどうか。最近、円高は一服気味だったが、また円高とならないか。来週末発表のアメリカの雇用統計がどうなるか。NYダウの上値が期待できるか。などなど、気になる材料は多い。
 特に、もっとも気になるのは日経平均の予想1株利益。100円を割り込み、今週末27日には、遂に85円まで下がってしまった。来週半ばからは名実ともに新年度相場入りで、気合の入ることが予想されるが、足元の企業業績がどんどん悪くなっていることを忘れてはいけない。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.03.19 2009.03.27 比較%
日経平均(円) 7,946 8,626 △8.5
TOPIX 765 824 △7.7
JQ平均(円) 1,007 1,021 △1.3
大型指数 756 818 △8.2
小型指数 1,160 1,236 △6.5
売買高(億株) 18.7 22.2 △18.7
売買単価(円) 655 666 △1.6
1株利益(円) 100 85 ▼15.0
時価総額(兆円) 252.1 271.0 △7.4
PER(倍) 79.1 100.3
利回り(%) 2.44 2.22
PBR(倍) 0.89 0.96
NY(ドル) 6,400 7,776 △21.5
上海 2,265 2,374 △4.8
トヨタ(7203) 2,965 3,260 △9.9
新日鉄(5401) 257 285 △10.8
三菱商事(8058) 1,228 1,388 △13.0
野村HD(8604) 500 551 △10.2
東京電力(9501) 2,450 2,515 △2.6
日本郵船(9101) 379 414 △9.2
三菱東京UFJ(8306) 489 527 △7.7
東武鉄道(9001) 498 504 △1.2
三菱地所(8802) 1,116 1,245 △11.5
積水ハウス(1928) 717 794 △10.7
日清粉G(2002) 1,035 1,097 △5.9
JT(2914) 239,200 273,000 △14.1
ホンダ(7267) 2,230 2,465 △10.5
東レ(3402) 394 426 △8.1
三菱ガス化(4182) 391 453 △15.8
博報堂DY(2433) 4,180 4,510 △7.8
武田薬品(4502) 3,400 3,610 △6.1
住友金属鉱(5713) 965 1,010 △4.6
コマツ(6301) 1,117 1,121 △0.3
シャープ(6753) 782 871 △11.3
ソニー(6758) 1,973 2,225 △12.7

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:37 | 特集

株高の効果について−株ロマン

■今度の日経平均の戻りで定額給付金の15倍の効果

妻7000円を割りかけていた日経平均が、なんと、10日間で1600円も上げて8600円台です。相場の変わり身は、すごいですね。

夫まったくだ。なんとか、7000円は維持するだろうとは思っていたが、3月10日に場中で7021円まで下げたときは、さすがにダメかと思った。見方が一致するというか、人気が同じになると、相場というものは反対に動くものだ、とつくづく思う。相場格言に、『人も弱気、我も弱気で底が入る』という教え通りだ。

妻今度の戻りで、どのくらいの効果がありますか。

夫心理面の効果は非常に大きいと思われる。

妻だけど、先般の麻生総理の発言では、「株は悪いものということを言う人がいる」、と発言されていました。多くの国民は株高は無関係と思っているのではありませんか。

夫総理の発言は、ほかのところに言いたいことがあったとしても、ああいう発言はよくないね。わざわざ言うことではない。大相撲関係者が、相撲を否定しているようなものだし、野球だって、野球に携わる人が野球を否定しているようなものだ。

■資本主義で生きる以上、株をもっと味方にしよう

妻スポーツと政治は違うのではありませんか。

夫そんなことはない。日本は資本主義の国なんだ。資本主義は「株式」を発行して、資本を調達することで成り立っている。そこを否定しては、資本主義そのものを否定することになってします。麻生さん、あなたは社会主義国のトップですか、と言いたくなる。資本主義の中心政党の自民党に身を置きながら、わざわざ、反対意見を取り出すことはない。この世は、すべての人が、それぞれの社会においてプライドと生きがいを持って生活している。その社会が、本当にだめというなら法律を改正して改めればいい。

妻あまり興奮しないで、血圧が高いのですから。たしかに、お互いが、自分たちは何で、ご飯を食べているのか、ということは大切ですね。ところで、肝心の株高効果ですけど。

>>全文を読む(株高の効果について−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:38 | 特集
2009年03月27日

日経平均株価「戻り相場」の主役を探る!

回復への期待と現実悪の綱引き相場【戻り相場の主役は何か!?】

■東証1部値上率上位30社の大半は金融など小型の内需関連

 相場は快調に戻している。そこで、いったい、今度の「戻り相場の主役」は何であったのかと思いをめぐらしてみる。当初はホンダ<7267>が引っ張ったようにみえたが、必ずしもそうではない。それならトヨタ自動車<7203>だったか、ソニー<6758>か、パナソニック<6752>か。これも違う。今回の戻りの主役を明確に答えることは難しい。
 日経平均株価は3月10日の場中安値7021円から3月26日の場中高値8640円まで23.0%の上昇。もうひとつの有力指標であるTOPIXも18.4%上昇した。この両指標で見れば、日経平均の上昇率がTOPIXより大きいから、日経平均採用型が主役だったようにも見える。

【東証1部の値上率上位30社(3月10日終値→26日)】

1位:東日カーライフG<8291>=130.0%(小売業)
2位:CSKHD<9737>=102.2%(情報・通信)
3位:日本アジア投資<8518>=96.4%(証券・商品)
4位:オリックス<8591>=82.4%(その他金融)
5位:エプソントヨコム<6708>=80.2%(電気機器)
6位:パイオニア<6773>=79.7%(電気機器)
7位:武富士<8564>=79.6%(その他金融)
8位:アイフル<8515>=74.7%(その他金融)
9位:ティアック<6803>=69.5%(電気機器)
10位:テイクアンドギ<4331>=64.5%(サービス)
11位:サンデン<6444>=62.3%(機械)
12位:アゼル<1872>=60.0%(不動産業)
13位:TOWA<6315>=59.5%(機械)
14位:若築建設<1888>=57.1%(建設業)
15位:富士電機HD<6504>=56.9%(電気機器)
16位:新生銀行<8303>=54.7%(銀行業)
17位:富士火災海上保険<8763>=54.5%(保険業)
18位:大同メタル工業<7245>=53.9%(輸送機器)
19位:日成ビルド工業<1916>=53.8%(建設業)
20位:シルバーオックス<8024>=53.5%(繊維)
21位:ジャフコ<8595>=53.2%(証券・商品)
22位:大日本スクリン<7735>=52.9%(電気機器)
23位:日本証券金融<8511>=52.4%(その他金融)
24位:住友信託銀行<8403>=51.6%(銀行業)
25位:蛇の目ミシン工業<6445>=50.0%(機械)
26位:大京<8840>=50.0%(不動産業)
27位:デサント<8114>=49.2%(繊維)
28位:住友重機械工業<6302>=48.7%(機械)
29位:住石HLD<1514>=48.3%(鉱業)
30位:クレディセゾン<8253>=48.0%(金融)

 ところが、東証1部の値上率(3月10日終値→26日)の上位30社では、輸出型での有力銘柄はほとんど見当たらない。10社までが銀行、証券、その他金融などの金融セクター銘柄。これに小売、繊維、サービス、建設などを加えた、いわゆる「内需関連セクター」で、18銘柄程度を占める。つまり、今度の戻りの主役は内需株であったことが分かる。
 しかし、内需株の動きを反映するTOPIXの戻りは鈍い。このことは、TOPIXの中でも、時価総額のそれほど大きくない内需銘柄が買われたことを意味する。

■2月新安値続出のリバウンドが継続

 昨年秋以降の相場を振り返ると、昨年10〜11月にアメリカの金融不安で輸出関連銘柄が大きく売られた。この輸出株不振の中で秋から年末に買われたのが内需株。その内需株も遂には2月に急落、多くの新安値銘柄を出した。その内需関連銘柄がここに来て戻りに転じたという図式である。
 さて、ここからどうなるか。相場がさらに上値を追うには、(1)今度は輸出関連銘柄の上昇が必要(2)時価総額の大きい内需株の上昇が必要ということになってくる。
 (1)のためにはホンダ<7267>トヨタ自動車<7203>といった主力どころの輸出関連の活躍が欲しい。仮に、トヨタ自動車の4000円、ホンダの3000円、日本郵船<9101>の600円が実現すれば日経平均の1万円も十分に期待できる。
 (2)のためには三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の700円、野村ホールディングス<8604>の750円、JR東海<9022>の80万円などが欲しい。そうなればTOPIXの1000ポイントも期待できる。

■回復への期待と現実悪の綱引き相場

 世界景気回復の期待を抱かせるような報道も少しずつ聞かれるようになっている。特に、牽引役の期待される中国には内需刺激の政策がいろいろ伝えられる。一方、速ければ4月半ばには3月期決算の修正や発表が始まる。既に、日経平均ベースの1株利益は100円を割り込み90円程度まで減少。企業業績の現実悪はますますプレッシャーとなっている。「回復への期待と現実悪の綱引き相場」の展開になるのではないだろうか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:34 | 特集
2009年03月23日

「スモールベースボールかロングベースボールか!?」電炉株で試してみるのもビューティフル

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー スモールベースボールはロングベースボルを超えることができるのか?−−−いま米国で大詰めを迎えたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でそんな壮大な実験が行われているようである。バットを振り回しホームランが飛び交う攻撃重視の野球が世界を制覇するのか、投手力中心で専守防衛のアジア野球がよく「小が大を制する」か結論が出ようとしている。もちろんサムライジャパンの奮闘ぶりには手に汗を握るとともに、スモールベースボールでよくもまあベストフォーまで勝ち上がったと拍手を惜しまない。ただややいじましく、たまにはスカッとホームランをかっ飛ばしフラストレーション(欲求不満)を一掃して欲しかったとないものねだりもしたくなった。
 たかが野球の話である。しかし、その単なる野球の勝った負けたが、現在の相場環境に重ね合わせると、とたんに野球の範疇を飛び越えて身につまされてしまう。株式投資でもスモールベースボールかロングベースボールか、選択を迫られる心境になるのである。悪材料が次から次と続出する相場環境下では、もちろん専守防衛のスモールベースボールが最優先だが、それでも「小さく取って、大きくヤラれる」怯えが消えることがない。なまじ前回のバブル崩壊後の安値からの株高、ホームランの記憶が強く残っているだけにいじましいことこのうえない。フラストレーションが溜まるばかりである。
 強気になりきれないのは投資家だけではない。G20に出席した主要各国の財務相・中央銀行総裁やわが日本と政府・与党も、口からはGDP比2%の財政出動だとか20兆円規模の補正予算などと景気のいい掛け声が出るが、そんなロングベースボールでこの難局を脱出できるか心もとないはずだ。「フォワードルッキング」が得意技の日銀も、この決算期の3月期末を乗り切ったあとに、5月の3月期決算発表を次のヤマ場として3月17−18日開催の日銀政策決定会合で国債の買い取り増額を決めた。
 ここはどうしてもスモールベースボールである。いじましくなるのは重々に承知だが専守防衛優先で、ロングベースボールはまだ時期尚早である。足元重視となれば浮上するのは電炉株である。鉄スクラップ価格の反落による業績の上場修正への一転と株不足や高値期日一巡の信用好需給を両備していることが要因となる。東京製鐵(5423)合同製鐵(5410)中山製鋼所(5408)中部鋼鈑(5461・名1)などで「スモール・イズ・ビューティフル」となるか試してみるところである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:48 | 特集
2009年03月21日

2008年12月のIPO銘柄検証(2)

特集【IPO人気復活なるか!直近IPOを検証】

 3月19日終値ベースで、株価が公募価格を下回っている08年12月のIPO銘柄は7銘柄。全体としては小粒で、事業内容も地味な感が否めない。成長期待が小さいことに加えて、足元の景気悪化の影響が警戒されている可能性も考えられる。また指標面に割安感が強くても、公募価格を下回ると資金の逃げ足は速くなるようだ。こうした銘柄が浮上するためには、やはり業績面での好材料が必要になるだろう。

 シイエム・シイ<2185>(JQ)の初値は1540円で、公募価格の1900円を19%下回った。ほぼ初値天井の形となり、1000円を挟むレンジで推移している。自動車やプリンターなどの修理手引書や取扱説明書の製作を手掛け、トヨタ自動車<7203>(東1)ブラザー工業<6448>(東1)など中部地域の大企業向けが主力である。指標面では割安な水準と考えられるが、事業内容で見て成長期待に欠けるようだ。

 エス・ディー・エス バイオテック<4952>(JQ)は、初値が693円で公募価格750円を8%下回った。ほぼ初値天井の形となり一時は400円台を割り込んだ。その後は切り返しているが、依然として公募価格を下回る水準で推移している。農薬の開発・製造・販売を手掛け、農業関連のテーマ性で注目されるが、投資ファンドの保有比率が高いため、需給面での警戒感が強いようだ。

 らでぃっしゅぼーや<3146>(JQ)の初値は600円で、公募価格600円と同じだった。IPO直後には一時765円まで上昇したが、その後は上値を切り下げて、軟調な展開が続き、公募価格を下回る水準である。有機・低農薬野菜などの会員制宅配サービスを手掛け、農業関連、健康関連などのテーマ性も期待されたが、景気悪化の影響などで業績面での強調材料に欠けるようだ。

 ソーバル<2186>(JQ)は、初値が640円で公募価格600円を7%上回った。IPO直後には852円まで上昇し、800円を挟むモミ合いが続いたが、配当権利落ち後は軟調な展開となった。キャノン<7751>のデジタルカメラなどを制御する組み込みソフトの開発が主力である。無借金経営、低PER、高配当利回りが見直される可能性も考えられるが、ユーザーの新製品開発絞り込みの影響が懸念されているようだ。

 ショーエイコーポレーション<9385>(HC)の初値は236円だった。公募価格225円を5%上回り、249円まで上昇したが、その後は軟調な展開となり、公募価格を下回る水準で推移している。プラスチック包装資材の製造販売と、ダイレクトメールの封入・配送を展開している。指標面の割安感が見直される可能性も考えられるが、成長期待が小さく、企業の広告費抑制の影響も懸念されているようだ。

 リックコーポレーション<3147>(HC)は、初値が330円で公募価格330円と同じだった。しかし初値天井の形で急落した後は、上値を切り下げる展開となり、公募価格を大幅に下回る水準で推移している。岡山県を地盤にホームセンターとペットショップを運営する。指標面では割安な水準と考えられるが、競争激化が予想される業界であり、景気悪化の影響も懸念されているようだ。

 paperboy&co.<3633>(JQ)は初値が4000円だった。公募価格1900円の2.1倍を付けて、一時は4320円まで上昇した。年内最後のIPOという話題性も材料視された可能性がある。ただし過熱感が強く、公募価格を下回った後は軟調な展開である。GMOインターネット<9449>(東1)の連結子会社で、個人向けサーバーホスティングサービスを手掛けている。指標面で見ればやや割安な水準と考えられるが、ネット関連としては特に目新しい業態ではなく、成長期待もさほど高くないようだ。

【特集】IPO人気復活なるか!直近IPOを検証〜09年3月
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:22 | 特集

2008年12月のIPO銘柄検証(1)

特集【IPO人気復活なるか!直近IPOを検証】

 08年12月のIPO(新規株式公開)銘柄について、その後の株価の動きなどを検証する。

 08年12月のIPOの事業内容を見ると、シイエム・シイ<2185>(JQ)が自動車などの修理手引書や取扱説明書の製作、エス・ディー・エス バイオテック<4952>(JQ)が農薬の製造販売、らでぃっしゅぼーや<3146>(JQ)が有機・低農薬野菜の会員制宅配サービス、ホシザキ電機<6465>(東1)が業務用厨房機器の製造販売、ソーバル<2186>(JQ)がソフトウェア開発、ショーエイコーポレーション<9385>(HC)がプラスチック包装資材の製造販売とダイレクトメールの封入・配送、グリー<3632>(東マ)が携帯電話向け交流・ゲームサイトの運営、リックコーポレーション<3147>(HC)がホームセンターとペットショップの運営、paperboy&co.<3633>(JQ)が個人向けサーバーホスティングサービスである。全体として見れば、話題性などの点でやや地味な印象も強い。

 初値と公募価格の関係で見ると、初値が公募価格を上回ったのが4銘柄、公募価格と同じだったのが2銘柄、公募価格を下回ったのが3銘柄であり、全体としては順調だったと言えるだろう。公募価格に対する初値の上昇率で最も高かったのは、paperboy&co.<3633>(JQ)の2.1倍だった。

 ただし、その後の株価の推移を見ると、3月19日終値ベースで、株価が公募価格を上回っているのは、ホシザキ電機<6465>(東1)グリー<3632>(東マ)の2社にとどまっている。市場全体の地合い悪化も影響していると考えられるが、IPO直後の値動きが悪いと資金の逃げ足は速いという傾向は相変わらずのようだ。

 ホシザキ電機<6465>(東1)の初値は705円で、公募価格750円を6%下回ったが、2月4日には1000円まで上昇した。その後も公募価格を上回る水準で推移している。業務用厨房機器の大手メーカーで、特に製氷機の市場シェアが高い。知名度の高さや、良好な財務内容が評価されているようだ。ただし、外食業界の新規出店抑制の影響が業績面の懸念材料であり、注意が必要だろう。

 グリー<3632>(東マ)の初値は5000円だった。公募価格の3300円を52%上回る好調なスタートとなり、一時は6300円まで上昇した。その後はやや軟調だが、公募価格を上回る水準で推移している。携帯向け交流・ゲームサイトを運営する業界最大手で、同業のミクシィ<2121>(東マ)とともに、新興市場におけるネット関連の主力銘柄となっている。ただし、ネット関連銘柄に特有の期待先行の面も強いだけに、業績伸び率に注意が必要だろう。

【特集】IPO人気復活なるか!直近IPOを検証〜09年3月
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:07 | 特集
2009年03月20日

独占禁止法違反はなぜ多い−株ロマン

■「作れば売れる」時代が終わって、「物が売れない」時代になったことが原因

妻最近、「独占禁止法」違反の報道が多いと思いませんか。国際貨物をめぐって日本通運など、液晶ディスプレイモジュールでシャープなど、塩ビ管、圧延鋼板などもありました。

夫そうだね、たしかに多い。ちょっと、調べてみただけで、今年になって10件、昨年で60件ていど違反があった。増えている印象は強いね。

妻どうしてですか。

夫独占禁止法の正式な名称は、「私的独占の禁止及び公正な取引の確保に関する法律」というんだ。一言でいえば、「独り占めはだめ」ということなんだ。日本では、強い力を持っていた「財閥」が、戦後、解体された。マーケットは、公正で自由な競争が大原則で、それが守られることで、各自が創意工夫と努力をする気持ちになる。最近、違反が多いということは、そういう競争はしたくない、という気持ちが企業の中にある。

妻不思議なことは、なぜ、次々と起きるか、ということです。最近は、「内部統制」がうるさく言われていると思うのですが。

夫2つ理由があると思う。1つは、企業の組織の問題があるように思われる。どこの企業もそうだけど、成績を上げることが求められている。常務会とか取締役会で、いくら「法令遵守」と言っても、現場の部署は営業成績の責任を持たされている。成績を上げるために、「ぼやぼやするな」とか、「なんとしてもやれ」とはっぱをかけられる。同じ業界同士の会社の担当者も同じ思いをしているから、お互いに「競争は止めよう」とか、「今月はノルマが達成できないので、うちで取らせてくれ。次は、おたくに回すから」といった談合が行われる。

妻それなら、ノルマをなくしたら、と言いたいところですが、難しい問題ね。それで、もうひとつの理由は何ですか。

夫「需給」のアンバランスがある。僕たちの若い頃を思い出してごらん。いろいろと物が欲しかった時代だった。しかし、十分に物はなかった。製品を作る側も、1社が新製品を出したら、負けじと他社も新製品を出して競争したものだ。今は、物が充足してるから、少しくらいの手直し程度では売れない。そうとう、画期的な新製品でないと勝てない。

妻そうですね。家電を見ているとよく分かります。関西には昔から松下電器(現在のパナソニック)、早川電機(現在のシャープ)、三洋電機がありました。3社が競って新製品を出して消費者に喜ばれていました。今は、各家庭に電化製品はいっぱいです。結局、三洋電機はパナソニックにM&Aです。

夫家電メーカー各社は、儲からない製品は手がけるのを止めたりしている。だけど、まだ依然として価格競争をやっているのが、家電量販店なんだ。A社が1万円ならB社は9900円、といった価格競争をやっている。これも、いつまでも続かないはずだよ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:36 | 特集

今週はこう動いた!来週は? 内需関連中心に日経平均は一時8000円回復、1株益は100円割れ懸念

今週はこう動いた■上げの最大理由は「前週、日経平均が下げなかった」売り方の買い戻し

 今週(3月16日〜19日)は、4日間の立会い。高い日3回、安い日1回で「3勝1敗」の、久々の勝ち越し。しかも、前週末から4日連続の白星となり、今年始めての4連騰だった。
 指標の多くが上昇。大型株指数の6.4%上昇をはじめTOPIX5.6%、日経平均株価4.9%上昇となった。個別主要銘柄でも三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が16.7%上昇、三菱地所<8802>14.3%上昇、積水ハウス<1928>12.2%などが2ケタの値上り率となったほか、野村HD<8604>6.6%上昇、東武鉄道<9001>3.7%上昇、JT<2914>7.3%上昇など内需関連銘柄の上昇が目立った。
 一方、シャープ<6753>4.9%上昇、ソニー<6758>4.2%上昇、コマツ<6301>6.6%上昇など輸出関連も買われたが、トヨタ自動車<7203>ホンダ<7267>は共に0.4%上昇にとどまった。

【東証1部の上昇率10位】
(1)アゼル<1872>=100.0%
(2)大京<8840>==53.9%
(3)アイフル<8515>=50.6%
(4)日本アジア投資<8518>=48.0%
(5)東日カーライフ<8291>=45.4%
(6)オリックス<8591>=43.9%
(7)ジョイント<8874>=34.6%
(8)フタバ産業<7241>=33.9%
(9)スクリーン<7735>=33.3%
(10)パイオニア<6773>=32.9%

【東証1部下落率10位】
(1)ゼクス<8913>=37.0%
(2)パシフィH<8902>=27.8%
(3)カシオ<6952>=17.3%
(4)エフピコ<7947>=16.0%
(5)日揮<1963>==13.4%
(6)東芝プ<1983>=11.4%
(7)アルパイン<6816>=10.6%
(8)不二油<2607>==9.9%
(9)ニッセン<8248>=9.6%
(10)Eアクセス<9427>=9.5%

■来週は調整の可能性が強い

 今週、日経平均株価が上昇し18日(水)に場中で8054円と、去る2月10日以来の8000円台回復となった一番の理由は「下げなかった」から。つまり、前週、日経平均株価が7000円を維持したことがある。NYダウが大きく下げた中で大台を維持した。7000円を切って、大きく下げるものと見ていた売り方が「買戻し」に動いたことがある。もちろん、短期狙いの買いが、そこを見逃すはずはなく、上値を買った。
 要は、今週の相場、取り立てた材料はなく、売り方と買い方の「鬩ぎ合い」だったわけだ。買い方は、日経平均株価が1週間で1000円も上げて、さらに、この先上値を追うとは思っていないはず。日経平均株価が7000円から8000円まで上昇したことで、ひと勝負終わった。

■気になるトヨタとホンダの重い動きと、日経平均1株益の100円割れ懸念

 実際、この先、上値を買い上がって行くだけの材料はない。上海万博に関連した需要期待はあるが、まだ大きい紙面の見出しにはなっていない。むしろ、気になるのはトヨタ自動車<7203>ホンダ<7267>の主力銘柄の上値が重くなっていること。もうひとつは、日経平均株価の1株利益が100円まで低下してきたことがある。仮に、100円を切って来るようだと、企業業績の悪化が株価の圧迫材料となる。
 来週は8000円以上の相場持続は困難。むしろ、反落の可能性が強い。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.03.13 2009.03.19 比較%
日経平均(円) 7,569 7,946 △4.9
TOPIX 724 765 △5.6
JQ平均(円) 998 1,007 △0.9
大型指数 710 756 △6.4
小型指数 1,123 1,160 △3.2
売買高(億株) 27.9 18.7 ▼32.9
売買単価(円) 687 655 ▼4.6
1株利益(円) 106 100 ▼5.6
時価総額(兆円) 239.7 252.1 △5.1
PER(倍) 71.3 79.1
利回り(%) 2.59 2.44
PBR(倍) 0.84 0.89
NY(ドル) 7,223 7,400 △2.4
上海 2,128.848 2,265.759 △6.4
トヨタ(7203) 2,940 2,965 △0.8
新日鉄(5401) 241 257 △6.6
三菱商事(8058) 1,147 1,228 △7.0
野村HD(8604) 469 500 △6.6
東京電力(9501) 2,425 2,450 △1.0
日本郵船(9101) 371 379 △2.1
三菱東京UFJ(8306) 419 489 △16.7
東武鉄道(9001) 480 498 △3.7
三菱地所(8802) 976 1,116 △14.3
積水ハウス(1928) 639 717 △12.2
日清粉G(2002) 1,017 1,035 △1.7
JT(2914) 222,900 239,200 △7.3
ホンダ(7267) 2,220 2,230 △0.4
東レ(3402) 370 394 △6.4
三菱ガス化(4182) 386 391 △1.2
博報堂DY(2433) 3,960 4,180 △5.5
武田薬品(4502) 3,310 3,400 △2.7
住友金属鉱(5713) 894 965 △7.9
コマツ(6301) 1,047 1,117 △6.6
シャープ(6753) 745 782 △4.9
ソニー(6758) 1,893 1,973 △4.2

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:02 | 特集
2009年03月16日

国策相場で国策銘柄のメガバンク株狙い

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー■株高が実現するまで「あらゆる手段を取る」株高政策は継続・・

 これはどうしたって「国策相場」である。しかも、3月決算期の期末を迎える日本のみの一国にとどまらず米欧、新興国を巻き込むグローバルな枠組みでである。14日に採択されたG20(20カ国・地域)財務省・中央銀行総裁会議の共同声明を読めば、当然、そういう結論になる。「経済成長を回復するため、あらゆる手段を取る」と協調行動をさらに強めることを打ち出したからである。「経済成長」を「株価」に読み替えれば、株高が実現するまで株高政策の継続が期待されることになる。

 今回のG20の共同声明は、世界同時不況下で深刻な需要不足を解消するために、財政出動を積極化しようというものだが、この需要不足は、実は昨年9月のリーマン・ブラザーズの経営破たんまでは、サブプライムローン・バブルとして需要過多となっていたものが一変したものである。需要過多から需要不足への急変を財政出動でカバーするということだが、この過多から不足までのプロセスを問題にしないのには、不公平感が残る。

 サブプライムローン・バブルの渦中で巨額の役員報酬をフトコロに入れた一握りの米金融機関の経営幹部がいる一方で、バブル破たんのトバッチリだけを受ける一般庶民や投資家が多数にのぼったのである。これをこのまま放置しては、それこそモラトリアム(支払い猶予令)、現在版徳政令(債権・債務の放棄)にもつながるもので、まさにモラル・ハザード(倫理観の欠如)になる。欧州各国が、金融規制の強化に固執したのも当然である。

 震源地の米国では、前回の1980年代のS&L(貯蓄貸付組合)危機時には、経営破たんしたS&Lには公的資金が注入されたが、同じ数だけの経営幹部が摘発され有罪判決を受けている。まさしく「国策捜査」によって巨悪が暴かれ、公的資金注入の国民的なコンセンサスを醸成した。今回の積極財政政策は、緊急避難的な政策選択ということだろうが、いつまで国民的なコンセンサスが続くのか心配もしたくなる。

 目先の相場感としては「国策相場」に乗るのがベターとなる。公募増資価格417円近辺にいる三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などのメガバンク株のリバウンドを狙うところだろう。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:57 | 特集
2009年03月15日

「アイフル3月危機説」を検証する

株式市場の話題■79円まで下落したのはなぜか!?

 消費者金融大手、アイフル<8515>(東1)が安値更新を続けている。3月13日終値で遂に79円まで下落、3年前まで1万円以上の株価であったことが信じられない株価となった。これはなぜなのか、昨今、同社周辺でささやかれている3月危機説を含めて検証してみる。
 同社は昨年2月1200億円の資金調達を実施し、これで同社につきまとっていた信用不安が和らいだかに見えた。しかし、調達額のうち700億円がユーロ円建取得条項付転換社債型新株予約権付社債(転換社債)であったことで、既存株の希薄化懸念から株価は2000円どころから下げ半値水準となった。
 さらに昨年9月のリーマンショック以降、貸金業法の施行を前にした与信厳格化で収益の激減もみられ、株価はさらに半値の500円程度まで急激に下落した。そして、この1週間には、転換期限を1年残し大量に株式に転換され、売却が進んだ結果、株価は79円となった。

■新規顧客承認率が急激に低下

 同社債務状況を見ると、連結有利子負債は1兆円超、1年以内返済予定の債務は4276億円と膨大で、現在の金融情勢から考えると新規調達は無に等しいほど難しい。加えて、厳しい法改正を迎える貸金業界では尚更だ。
 アイフルがここ最近、何度も更新しているHP上のQ&Aを見ると資金繰りには問題無いように思われるが、1年以内返済予定の債務4276億円の返済には疑念がある。昨年12月の新規顧客承認率は同業大手が30〜50%を維持したのに対し、同社の承認率は7%と極端に低い。これは資金繰りが悪いために貸付をほとんど行っていないことの現われともみえる。同社は「手元現金1200億円(12月末時点)、未使用枠のコミットメントライン700億円で1,900億円、月々の元本入金が500億円程度あるので、資金繰りに問題は無い」と説明しているようだが、あくまでも格付けが維持された場合だ。

■格付け機関の「格下げ」の意味するものとは・・

 前週のムーディーズに次いでS&Pも3月13日格下げを検討すると発表した。両格付け機関がもう1ノッチ格下げすればアイフル債はジャンク債となる。両格付け機関は、格下げの方向でウォッチを続けており、3月末までに格下げになる可能性が高いという。
 もう一つの懸念点は、「過払い」が高止まりしていることだ。同業の武富士は第3四半期に過払い引当金を2100億円程度積み増し、貸金業法本施行後の3ヵ年の中期計画を発表したが、その際、アイフルの担当者が「こんな中計は甘い、当社は違う」と評するのを聞いたアナリストが同社の中計を尋ねたところ、言葉を詰まらせる一幕があったという。
 武富士は2100億円の引当金を積み増した後の自己資本比率は18%弱だが、アイフルが同レベルまで引当金を積み増せば自己資本比率は限りなく0に近づくことになり格下げが必死だ。そうなれば、間違いなく現在の有利子負債の9割が財務制限条項に該当し、ウエーバーに応じる金融機関などなくなる。頼みの綱、住友信託銀行といえども「赤字」では債務者区分を引き下げなければならないから、破綻債権となり融資には到底応じられないだろう。
 監査法人としては、監査の甘さを追及されたくないだけに、3月末引当金の積み増を迫ることは必至と見ている(監査法人トーマツ関係者)。万一、全有利子負債の9割が財務制限条項に該当となれば、クロスデフォルトが発生、手のつけられない状況になる。当然、決算短信にはいわゆるゴーイングコンサーンの記載となり、選択肢は破産か会社更生法か、2つに1つに絞られる。
 最近ではトーマツのアイフルチームで「アイフル破綻の準備資料を作成中」(関係者)とのウワサもあると言われている。「アイフル3月危機説」の根拠は以上の通りだが、とどのつまり「火のないところに煙は立たない」といったところか・・・。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:35 | 特集
2009年03月14日

今週はこう動いた 前週を上回る新安値数に達したが日経平均は7000円台をキープし週末に急反発

今週はこう動いた■来週は立会い1日少なく期末接近

 今週(3月9〜13日)は、日経平均株価が高い日2回、安い日3回の「2勝3敗」と前週に続いて負け越し。1週間合計の新安値銘柄数は425社に達し、前週の356社を上回った。しかし、NYダウが安値を更新する中で、日経平均株価は10日(火)に場中で7021円まで下げたが、7000円をキープした。このことが、「下値は固い」との見方となって、売り方の買い戻しも入って、週末には一気に7500円台に乗せる急反発となった。
 前週末に比べ日経平均は5.5%上昇。しかし、TOPIXの上昇率は0.4%と小幅で、規模別指数においても大型株指数0.4%上昇に対し、小型株指数は1.5%下落。また、ジャスダック平均も0.2%下落した。こうしてみると、今週は、「日経平均採用型で、これまで大きく下げていた銘柄」が反発した相場だった。小型株を物色するほどの元気はなかった。
 主な銘柄では、これまで大きく下げていた野村ホールディングス<8604>が前週末比12.4%上昇。ソニー<6758>も10.3%の2ケタ上昇。反対に新薬開発の遅れが伝えられた武田薬品<4502>は前週末比で13.3%下げた。また、これまで高値圏で堅調だった東京電力<9501>が9.5%下げた。

 このほか、東証1部の値上り上位10は、

(1)エプソントヨコム<6708>=74.6%
(2)エス・サイエンス<5721>50.0%
(3)クボテック<7709>=44.2%
(4)山水電気<6793>==33.3%
(5)ゼクス<8913>==32.3%
(6)NISグループ<8571>=28.5%
(7)ピクセラ<6731>=26.5%
(8)コジマ<7513>==26.4%
(9)イエローハット<9882>=24.5%
(10)帝国電機製作所<6333>=24.0%

東証1部下落率10位

(1)パシフィックHD<8902>=98.9%
(2)ランド<8918>==35.0%
(3)シルバー精工<6453>=33.3%
(4)総合メディカル<4775>=25.9%
(5)アイフル<8515>=24.7%
(6)日立国際電気<6756>=24.2%
(7)エルピーダメモリ<6665>=23.1%
(8)ライトオン<7445>=21.5%
(9)日立工機<6581>=21.4%
(10)エンシュウ<6218>=20.3%

■外国投資家の売りの出ない小型株物色も

 来週(16〜19日)は、20日(金)が春分の日で休日のため立会い日数は4日間。しかも、3月年度末が接近。動き難くなるものとみられる。日経平均は今週末30日線で上値が押さえられた。来週、同線を抜いてくるかどうかが見所となるが、仮に上抜いても、一本調子での上値追いは難しそうだ。外国投資家の売りが控えているものとみられるからだ。日経平均は小幅のモミ合い相場の可能性が強い。このところ下げていた小型銘柄が出遅れ感から物色される可能性がある。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.03.06 2009.03.13 比較%
日経平均(円) 7,173 7,569 △5.5
TOPIX 721 724 △0.4
JQ平均(円) 10,005 9,981 ▼0.2
大型指数 707 710 △0.4
小型指数 1,141 1,123 ▼1.5
売買高(億株) 20.5 27.9 △36.0
売買単価(円) 619 687 △10.9
1株利益(円) 103 106 △2.9
時価総額(兆円) 238.8 239.7 △0.3
PER(倍) 69.1 71.3
利回り(%) 2.71 2.59
PBR(倍) 0.83 0.84
NY(ドル) 6,626 7,223 △9.0
上海 2,193.007 2,128.848 ▼2.9
トヨタ(7203) 2,900 2,940 △1.3
新日鉄(5401) 249 241 ▼3.2
三菱商事(8058) 1,121 1,147 △2.3
野村HD(8604) 417 469 △12.4
東京電力(9501) 2,680 2,425 ▼9.5
日本郵船(9101) 376 371 ▼1.3
三菱東京UFJ(8306) 401 419 △4.4
東武鉄道(9001) 486 480 ▼1.2
三菱地所(8802) 943 976 △3.4
積水ハウス(1928) 630 639 △1.4
日清粉G(2002) 952 1,017 △6.8
JT(2914) 222,600 222,900 △1.3
ホンダ(7267) 2,150 2,220 △3.2
東レ(3402) 361 370 △2.4
三菱ガス化(4182) 363 386 △6.3
博報堂DY(2433) 4,020 3,960 ▼1.4
武田薬品(4502) 3,820 3,310 ▼13.3
住友金属鉱(5713) 885 894 △1.0
コマツ(6301) 1,033 1,047 △1.3
シャープ(6753) 745 745 0
ソニー(6758) 1,715 1,893 △10.3

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:47 | 特集

7000円をキープした日経平均について−株ロマン

■株の持つ先見性が発揮され始めてきた

妻日経平均は、よく7000円を維持しましたね。中国の「景気回復」を先取りし始めたのですか。

夫うーん、むずかしいところだね。景気回復の期待をまったく抱いていないと言えばウソになるが、正直、まだそこまでの元気はないように思えるんだ。

妻「株は先見性を発揮する」と言われますが、いったい、どのくらい先を読んで、織り込むのですか。

夫相場格言に、『麦わら帽子は冬に買え』、というのがある。冬のうちに夏場の銘柄を買いなさいと教えている。このことで言えば、普通では、半年くらい先取りをしている、と思えばいいだろう。

妻普通以外のビッグな行事などは、もっと早いのではありませんか。昨年、中国の北京オリンピックのように。

夫そうだね。昨年のオリンピックの場合は、実際に始まったら、それで株が動いたということはなかった。直前に毒入り餃子事件もあったため、観光会社の株価も上がらなかった。むしろ、オリンピックが始まる前の方がよく動いた。

妻そうでした。

夫オリンピックのための施設や道路などを整備するため、鉄鋼や建設機械の株が上がった。ものすごく、鉄不足になって、日本の公園から金属のスベリ台が盗まれたほどだった。新日本製鉄が964円の高値をつけたのは2007年7月だったから、オリンピックの始まる1年前に天井を打った。この時は株価がビッグイベントを1年、先取りしていたと言える。

妻現在、中国は大変なお金を投じて景気を刺激しようとしています。株はこの点を先取りして動くのではありませんか。

夫既に、少しは、そうした動きは出ているけど、まだ本調子ではないね。

妻どうしてですか。

夫そうだね、どう説明したらいいかな。要は余裕がないということなんだ。

妻余裕が株の先見性に関係あるのですか。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:22 | 特集