
第2四半期業績は第三世代携帯電話の普及拡大を背景に好調に推移し、携帯コミック配信ビューア、アニメ制作ソフトウェア、マンガ制作ソフトウェアの提供実績は国内シェアNO.1を堅持し、前年同期実績を上回る好業績となった。
通期業績予想については、携帯電子書籍市場が一段と拡大すると見込み、売上高27億7100万円(前期比13.3%増)、営業利益5億300万円(同16.2%増)、経常利益5億200万円(同16.1%増)、純利益2億7300万円(同13.4%増)と、2ケタ成長を予想し 、売上高、経常利益、純利益とも過去最高となるもようだ。
上期の経営環境は、4月期末現在の携帯電話契約加入台数1億748万台(前年同月比4.7%増)、うち第三世代携帯電話1億64万台(全契約数の93.3%超)となり、全ての電話で高速通信が可能な状況を迎え、同社にとってフォローの環境であった。携帯電話でマンガなどのコンテンツを閲覧できる同社総合電子書籍ビューア「BookSurfing」は、NTTなど5キャリア合計で752サイト(前年同月比38.5%増)と急増、コンテンツのファイル数も320万ファイル以上へと拡大が続いている。
総合電子書籍ビューア「BookSurfing」を軸として推進する電子書籍サポート事業は、電子コミックを主とする電子書籍分野の拡大に伴い業績の伸びが顕著、売上高は846百万円(前年同期比27.6%増)、クリエイターをトータルに支援するクリエイターサポート事業は、マンガ制作ソフト「ComicStudio」の販売が堅調に推移、第1四半期から販売を開始したアニメ制作支援ソフト「RETAS STUDIO」が寄与し売上高は200百万円(同38.3%増)となった。また、4月にはイラスト作成ソフト「IllstStudio」の発売を開始した。コンテンツ制作事は、法人顧客から、モバイルコンテンツ制作、教育ソフト、テレビ番組向けゲーム、電子マニュアル等を受託し制作を行うが、顧客のモバイルコンテンツ制作環境を整備した結果、想定通り同社の役割が低下、モバイルコンテンツ制作の売上高は172百万円と同41.5%減少し、総売上高は1,219百万円(同10.5%増)となった。
利益面は利益率の高い電子書籍サポート事業およびクリエイターサポート事業の売り上げが伸びたことで、事務所移転等の費用増があったものの営業利益104百万円円(前年同期比3.4%増)、経常利益104百万円(同4.2%増)、純利益は59百万円(前年同期比29.0%増)となった。
本日の終値は106,700円(前日比800円安)、出来高63株。