セントラル警備保障<9740>(東1)は、15日引け後に09年2月期中間期業績を発表した。連結売上高は199億700万円(前年同期比8.3%増)、経常利益9億4600万円(同4.7%増)、純利益6億5100万円(同32.6%増)と増収、大幅最終増益となった。最終利益が大幅増益となったのは警備契約の中途解約に伴う違約・保証金3億800万円を計上したことによる。
自己資本比率は前期末より0.7ポイント改善して54.4%となっている。キャッシュ・フローを見ると営業キャッシュ・フロー11億8800万円、投資キャッシュ・フロー△8億2100万円、財務キャッシュ・フロー△2億5100万円と営業活動で得た資金の範囲内で投資活動を行い、残りで借金返済を行うなど理想的な事業展開となっている。中間期末の現金および現金同等物の残高は前期末より1億1600万円増の37億円。
同社の属する警備業界は、犯罪の国際化、凶悪化及びテロ脅威の増大等を背景とした警備ニーズの高まりにより、市場規模は拡大を続けているが、企業間の競争が一段と激化する等、依然として厳しい事業環境にある。
このような状況の中で、同社グループは、最終年度を迎えた中期経営計画「CSPパワーアップ計画」の目標を達成するために、主力商品・サービスの販売強化に努めている。
売上の主力であるセキュリティ事業の部門別の売上動向を見ると、常駐警備部門では、都心の高層ビル、大型商業施設及び工業施設等の警備要請に加え、北海道洞爺湖サミット開催等により臨時警備の需要も旺盛であったことから売上高103億4400万円(同13.1%増)となった。
機械警備部門は、企業間の競争が厳しい中で、マンション・セキュリティ「HiSCT(ハイセクト・シリーズ)」が堅調に推移したことから61億1100万円(同3.1%増)であった。
運輸部門では、機械警備付きリサイクル型入出金機「アスコス」や顧客の売上金の立替払いを行う「CSPダイレクト」などの独自商品・サービスの導入に注力したが、売上高は前年同期と同じ13億2900万円であった。
工事・機器販売部門では、Suica、PASMO、ICOCAなどICカードが利用できる入退室管理システムcentrics(セントリックス・シリーズ)や住宅用火災警報器及びAEDの販売が伸びたことにより、売上高は17億8400万円(同6.4%増)と前期に引き続き伸びている。
その他の事業の売上高は3億3800万円(同8.1%増)となっている。
通期連結業績予想としては、当初発表している通りの売上高393億5000万円(前期比4.0%増)、経常利益19億2000万円(同0.3%増)、純利益10億9000万円(同10.0%増)と最高益更新を見込んでいる。
また、増配についても併せて発表。中間・期末とも従来予想の12円50銭から14円に引き上げ、年間28円配当(前期実績25円)とする予定。
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提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 04:27
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