■米国はインフレ直撃だが消費は順調
米国の小売売上高だが、6月は前月比1%増と順調な動きをみせた。ガソリンが高止まりしているが、在庫不足が解消された自動車販売が好転している。家電製品なども需要が堅調で、バー・レストランなどサービス産業への消費も悪くはなかった。
6月の消費者物価指数は前年同月比9・1%増(5月8・6%増)と40年ぶりの異常な高騰を記録している。インフレに直撃されているわけだが、案外なことに米国の消費は底堅さを示している。雇用増、賃金アップなどが消費を下支えしている格好だ。
前月の5月の小売売上高は0・3%減(当初0・1%減と発表されたが0・3%減に改訂)であり、景気後退が強く意識された。大幅利上げの動きも相まって米国景気について悲観論が大きく浸透することになった。
しかし、6月の小売り(消費)の健闘は、インフレへの抵抗をみせた格好になる。いわば、米国景気の決定要因である消費が簡単にインフレに屈するわけではないという傾向を示したことになる。6月もそうだったが、あるいは7月がインフレのピークになるという見方が根強いが、果たして米国の景気はどうなるか。
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2022年07月24日
【小倉正男の経済コラム】日本で8〜9%インフレになったらパニックか?
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:10
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