■米国ではガソリン先物5%安、小麦3%安、物価沈静化の兆しか
米国9月23日・前週末のNY株式はダウが486.27ドル安(2万9590.41ドル)となり、主な株価指数も大幅に下げて4日続落となった。ダウは今年6月17日以来、約3ヵ月ぶりに3万ドルを割り込んだ。21日発表の米利上げが3度続けて0.75%幅の引き上げとあって、さすがに厳しい展開となった。
ただ、この大幅利上げを受け、米国の商品先物市場では、原油相場が80ドル/バレルを割り、ロシア侵攻前の水準まで戻った。景気後退懸念が強まり原油消費が減るとの見方が下げの主因とされている。また、ガソリンの先物は5.3%安となり、米国で体感的な物価高を強く感じる消費材とされるガソリン価格が大幅安。ダウ平均の486.27ドル安は1.7%安なので、下げっぷりがどのようなものだったかは、およそ想像がつく。小麦は3.3%安、大豆は2.1%安となった。
■米金融当局の姿勢変化に期待、景気も意識なら株価反発要因
このように、前週末の米国では、株式よりも商品市場の下げが目立った。インフレ進行・物価上昇とは真逆の展開である。米国金融政策当局の相次ぐ金利引き上げは、その目的が物価上昇・インフレ進行を抑えることにあることを考えると、直近連続0.75%×3回の利上げによって、その効果が出始めてきたような展開になった。物価上昇やインフレ進行にかかわるデータに変化が出てくれば、金利を引き上げる必要性は薄れてくる。金融政策当局の目的・軸足はインフレ抑制から景気回復へと移ることが予想できる。
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2022年09月25日
【どうみるこの相場】NYダウ3万ドル割れ、3度連続0.75%の利上げ厳しいが原油相場はロシア侵攻前まで戻るなどインフレ鈍化の芽、目先一段安なら逆張り買いも
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:23
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