アサヒグループホールディングス<2502>(東証プライム)のアサヒ飲料は5月9日、自動販売機を活用したCO2の資源循環モデルの実証実験を開始したと発表。この実験では、大気中のCO2を吸収する特殊な自動販売機を設置し、吸収したCO2を肥料やコンクリートなどの工業原料に再利用することで、脱炭素社会に向けた取り組みを行っている。この自動販売機とCO2の資源循環モデルは、国内初の試みであり、特許出願中。

自動販売機は周辺の大気を吸い込み、商品を冷やしたり温めたりする際に、庫内に搭載された特殊材がCO2のみを吸収する。この仕組みにより、自動販売機は大気中のCO2を吸収する木と同じ役割を果たし、CO2排出量の削減に貢献する。1台当たりのCO2吸収量は年間約20本分のスギと同等。実証実験では関東・関西エリアを中心に約30台を設置し、CO2吸収量や吸収スピードなどを検証している。2024年からは本格展開を予定しており、将来的にはCO2排出量と吸収量が同等となるカーボンニュートラルな自動販売機の開発を目指している。
>>>記事の全文を読む