■ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る
本書は、
いつも<7694>(東証グロース)のEC戦略コンサルタントである田中宏樹氏が、累計200を超えるブランドのコンサルティング経験をもとに、売れているブランドと売れていないブランドの違いを徹底的に分析・ルール化した一冊である。
本書の最大の特徴は、時代の流れとともに陳腐化する情報やテクニックをできるだけ排除し、実際にマーケティングの現場で蓄積された実例データに基づいて解説していることである。
本書では、まず、シャンプーの年間購入回数が6.4回であることを例に挙げ、限られた購入回数の中で自社のブランドを選んでもらえる機会を増やすためには、ブランドスイッチを誘発する力を高めることが重要であると説く。
次に、ターゲットやペルソナを設定しても結果が出ない理由として、購入意思が高まる要素と絶対に買わないお客様の定義が重要であることを指摘する。また、ECサイトの不要な情報は購入意欲を低下させるため、消費者目線で情報を設計することが重要であるという。
ブランドスイッチを促すためには、消費者の感情を動かすようなメッセージや内容を設計することが重要である。EC領域にも活用できる心理学や行動経済学を活用し、ストレスなく購入してもらう仕組みを徹底することが求められる。
本書は、EC市場で売れるブランドを目指す企業やマーケターにとって、必読の一冊である。
■『ブランドスイッチの法則―消費者の嗜好が変わりやすいEC市場で顧客を勝ち取る』
・著者:田中宏樹 監修:株式会社いつも Eコマース戦略コンサルタント
・出版:マイナビ出版
・定価:2,409円(税込)
・発売:2024年1月23日(火)
・ページ数:240ページ
・ISBN:978−4−8399−8391−8
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:35
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