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2008年05月22日

ゼリア新薬、今期増収増益へ業績好転を見込む

消化器分野で自社オリジナル品、新薬パイプライン強化

ゼリア新薬工業ホームページ ゼリア新薬工業<4559>(東1)2008年3月期連結業績は、売上高49,721百万円(前年比5.8%減)、営業利益2,560百万円(同25.5%減)、経常利益2,446百万円(同26.8%減)、当期純利益1,639百万円(同20.7%減)となり、期末配当8円(年間16円)を据え置いた。

当期の部門別動向は以下の通りであった。

【医療用医薬品部門】は最重点領域である消化器官用薬の市場拡大に向けた営業に注力、期中には、大腸内視鏡前腸管洗浄剤「ビジクリアR錠」(6月)、H2受容体拮抗剤「アシノンR錠75mg・150mg」(11月)を発売した結果、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマックR」の市場浸透が進み売上が伸長した。しかし、H2受容体拮抗剤「アシノンR」、胃炎・潰瘍治療剤「マーズレンR」など一部の製品で市場浸透の遅れ、市場競争の激化などで売上が減少した。当部門売上高は、311億58百万円(前期比9.4%減)。

【コンシューマーヘルスケア部門】は、超高齢社会が進展する中、セルフプリベンション(予防)を指向した製品による市場構築を進め、なかでも主力製品群である「コンドロイチン群」は、競合品が多数ある中で引き続き堅調に推移し、関節痛内服薬市場でトップブランドの地位を堅持した。また、滋養強壮剤「ヘパリーゼR群」も売上を拡大した。一方、スキンケア関連製品群「アポスティーRシリーズ」、植物性便秘薬「ウィズワンR群」など、一部の製品群は市場競争の激化の影響をうけ、これらの結果、当部門売上高は184億21百万円(前期比1.2%増)。

【その他の事業】は、保険代理業・不動産賃貸収入等売上高1億42百万円(前期比2.9%減)。

自社オリジナル品など、国内外での臨床試験進む

【研究開発の状況】は、自社オリジナル品の海外での臨床試験の推進、海外で実績ある薬剤の導入・開発を進めている。
 注力領域、消化器分野の新薬パイプライン強化では、大腸内視鏡前腸管洗浄剤「ビジクリアR錠」(米インカイン社より導入)は、平成19年6月に発売。また、炎症性腸疾患治療剤「Z−206(アサコールR)」(スイス・ティロッツ社より導入)は、潰瘍性大腸炎対象のフェーズVを終了、平成20年4月製造販売承認を申請、同剤のクローン病適応で協和発酵と(契約締結平成19年1月)臨床試験の準備を進めている。
 日米欧3極で開発中の自社オリジナル品「Z−338」は、国内でフェーズUを終了、アステラス社と(契約締結平成20年3月)フェーズVを進め、欧州でフェーズU、米国ではアステラス社がフェーズU、「Z−103(プロマックR)」は、味覚障害対象に効能追加のフェーズV、「Z−360」は、欧州で膵臓癌に対するフェーズTb/Uaを終了、フェーズUへ、「Z−100(アンサーR)」は子宮頸癌の追加フェーズVを継続中。
 独立行政法人科学技術振興機構の開発委託を受けたアレルギー性鼻炎治療剤「Z−207」、肝細胞癌用剤「Z−208」(平成19年8月テムリック社より導入)は臨床試験開始へすすんだ。なお、当期の研究開発費は53億87百万円(前期比6.7%減)。

【生産物流の状況】は、品質の確保を第一に、なかでも、生産関連部門では、より高い品質を確保しながら原価の低減を目指し、物流関連部門では、物流業務のアウトソーシングを実施する中で効率化とコストの低減に努めた。筑波工場第2号棟(平成18年11月竣工)は、平成19年1月より本稼動した。

「コンドロイチン群」CMに石原良純氏起用!
ゼリアブランドの認知度アップ目指す


 今期平成21年3月期連結業績については、医療用医薬品で、最重点領域の消化器官用薬を中心に市場構築を進め、亜鉛含有胃潰瘍治療剤「プロマックR」の拡大、大腸内視鏡前腸管洗浄剤「ビジクリアR錠」、H2受容体拮抗剤「アシノンR錠75mg・150mg」の市場浸透をはかる。また、コンシューマーヘルスケア部門では、従来の販売促進活動に加え、主力製品「コンドロイチン群」のテレビCMに、タレント石原良純氏を起用、市場拡大とともにゼリアブランドの認知度向上を目指す。

 利益面では、原価の改善、収益性の高い製品の売上高増加による増益を予測。
 その結果、売上高530億円(前期比6.6%増)、営業利益29億円(前期比13.3%増)、経常利益28億円(前期比14.4%増)、当期純利益17億円(前期比3.7%増)を見込む。
 配当については、引続き1株につき年間16円(中間8円、期末8円)を予定している。

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