キーウェアソリューションズ<3799>(東2)は8日、IPコンタクトセンター向けに日本電気<6701>(東大1)及びマイクロソフトと3社協業による連携ソリューションの提供を開始した。
顧客ニーズやコミュニケーション チャネルの多様化に伴い、顧客情報の統合、共有、活用の仕組みがより一層求められ、各情報それぞれが散在している状態では、昨今の迅速化・高度化する顧客からの要望に対応出来なくなってきているのが現状である。
マイクロソフトの「 Microsoft Dynamics CRM」は、顧客とのファーストコンタクトから商談、アフターサービスに至るまで、ライフサイクル全体を包括的に管理する総合CRMソリューションであり、顧客情報を一元化、組織や部門の壁を越えた情報共有、情報活用をサポートするシステムである。また日本電気が手がける「NEC UNIVERGE SV7000」は、SIP対応テレフォニーサーバとしてマーケットシェアNo.1の製品である。
キーウェアソリューションズはこれまで培ってきたSV7000連携製品の開発実績とSV7000を中核としたIPテレフォニーシステムの構築経験から、コールセンターやヘルプデスク向けのソリューションとして、今回「Microsoft Dynamics CRM」 と「SV7000」の連携ソリューションを提供するに至った。
この両製品と連携させることにより、電話配線を必要としない高い機動性、IPネットワークベースのため、既存のシステムや他のアプリケーションとの連携が容易になること、ノンプログラミングでのカスタマイズ性が高いため、ランニングコストの低減を可能にすることなどが大きな優位性と言える。
キーウェアソリューションズは金融、通信キャリアや公共部門を主対象に通信システムをはじめとしたビジネスソリューションを提供してきているが、今回IPテレフォニーソリューション部門を本格化させることで、さらなる収益拡大を目指していく方針。
因みに今09年3月期は売上高256億2800万円(前期比16.8%増)、営業利益16億2800万円(同56%増)、最終利益10億1400万円(同70.9%増)を見込む。株価は今年3月下旬に並ぶ底値圏であり、PER8倍前後と割安感強く、今が仕込み時と言えるかもしれない。
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2008年09月14日