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2008年11月09日

燦キャピタルマネージメント 2Qで通期営業・経常利益を超える好決算

21342hp 燦キャピタルマネージメント<2134>(大ヘ)は7日、東京証券会館にて09年3月期第2四半期決算説明会を行った。
 同社の2Q業績は、売上高19億8800万円(前年同期比26.3%減)、経常利益5億6800万円(同184.0%増)、純利益2億9900万円(同176.9%増)と2ケタ減収ながら大幅増益となった。
 キャッシュ・フローを見ると、営業キャッシュ・フロー10億3400万円、投資キャッシュ・フロー△1億6200万円、財務キャッシュ・フロー△4億200万円とすべて営業キャッシュ・フローの範囲内で新規の投資、借入金の返済を行い、残った金額を預金に回すという理想的な事業運営。現金および現金同等物の期末残高は前年同期比4億6900万円増の6億2400万円。
 今期中に予定していた同社グループ組成の不動産ファンドのクローズに伴う成功報酬が、前倒しで達成されたことに加え、子会社燦アセットマネージメントの投資運用免許取得により、AM(アセットマネージメント)業務の外部受託体制を構築し、運用資産の積み上げによるマネージメントフィーが順調に伸長したことが大幅増益の要因である。
 セグメント別売上高を見ると、投資事業の自己投資部門(ゴルフ場・ホテルの売上、保有資産売却、保有物件の賃貸収入)の売上が12億3400万円、配当部門(投資事業有限責任組合配当収入)は3億1900万円、その他800万円で合計15億6100万円。
 アセットマネージメント事業は、AMフィー(AM受託による運用資産の積み上げ)3100万円、LPS(投資事業有限責任組合)管理フィー100万円、成功報酬(ファンドクローズに伴う成功報酬)3億7800万円と全体では4億1100万円。
 その他の事業では、手数料(媒介手数料)1500万円である。
 現在運用中の私募ファンドは5本ある。投資対象はすべてレジデンス系。北斗第15号投資事業有限責任組合(05年11月設立、運用期間5年)、北斗16号〃(06年7月設立、運用期間4年)、北斗18号〃(07年5月設立、運用期間5年)、北斗19号〃(07年9月設立、運用期間4年)、燦ストラテジックインベスト第1号〃(08年9月設立、運用期間3年)。すべての物件でテナントが抜けているところは1件もないことから、順調に配当ができている。
 9月末の資産運用残高は300億円弱で、3月末より約3倍増えている。先述しているように子会社燦アセットマネージメントが総合不動産投資顧問業および投資運用業の免許を取得したことで、外部受託による運用資産が増加したためである。したがってAMフィーの増加が見込めることになる。
 09年3月期連結業績予想は、売上高47億9300万円(前期比57.2%増)、経常利益5億3300万円(同246.9%増)、純利益2億6300万円(同258.5%増)、1株当たり純利益1万7891円16銭を見込む。第2四半期で既に通期経常利益、純利益を超えていることから上振れ期待が高まる。
 配当に関しては、今期より開始している。中間3600円の配当を実施、期末は1800円の配当を予想しているので、年間5400円の配当となる。但し10月1日に1対2の株式分割を実施しているので、期末配当予想は、当該株式分割を考慮している。
 好業績もあり、底値圏の株価見直しが予想される。

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