BCP/BCM対策に画期的装置
日本フォームサービス<7869>(JQ)は、大型パレットラック用の免震装置である「免震スライダー(Foviceアイソレーターシリーズ)(=写真)」をこのほど発売した。
この免震スライダーは大型パレットラック脚部に設置し、大きな揺れが生じた際、衝撃を吸収しパレットラックの積荷が落下するリスクを減らす装置。販売台数は今9月期中に400台の販売を目指している。
地震の揺れが伝わると地震に合わせて同装置が前後10cmスライドして衝撃を吸収し、免震の役割を果たす性能がある。特に最近重要視されてきた長周期地震動(注参照)に対しても、同AC156波減衰試験に合格した製品であり、マグニチュード6.9より25%強い揺れに耐えられるよう設計されており、3.4トン以上の荷重(パレットラックの自重含む)がかかることにより免震スライダーの性能が発揮される。
設置に当たっては、新設だけでなく既設の荷物搭載状態のラックへも設置でき、工期短縮、低コストで地震対策ができる利便性がある。
これまで4〜5メートルの高い大型パレットラックに専用の固定式免震装置は開発されていなかった上に、長周期地震動への備えは考慮されていなかっただけに、この装置は大型倉庫、各種製造工場、パレット製造工場などのBCPおよびBCM対策として画期的な装置として注目されている。
同製品は、米国Ridg−U−Rak社(イリノイ州)が開発した特許取得製品であるが、日本フォームサービスは同社とアジアでの製造販売ライセンス契約を結び、昨年12月から生産を開始している。
(注)長周期地震動とは:地震発生時に通常の地震とは異なる、数十秒周期でゆれる振動のこと。「新潟県中越沖地震」(M6.8)は長周期地震波に該当する。
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2009年01月27日
日本フォームサービスは長周期地震動対応のパレットラック免震スライダー販売開始
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:31
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