
それによれば、連結売上高は1,106億11百万円(前期比2.3%増)と16期連続増収を達成した。一方で、営業利益は会計ルール変更に伴う在外子会社ののれん等償却を実施したことで営業利益116億38百万円(同10.7%減)、経常利益113億49百万円(同8.0%減)となったほか、最終利益は投資有価証券評価損を計上したことにより、61億39百万円(同18.4%減)に留まった。
同社製品で知名度の高いアイケア関連においては、新製品の「ロートV11」やドライアイ対策「ドライエイドEX」などが好調に推移。また花粉症対応の「アルガード」シリーズも好調であったが、円高進行と、中国市場の在庫整理の影響を受けたことで海外市場の売上が減少し、アイケア関連全体としても減収となった。
しかしスキンケア関連において、「肌研(ハダラボ)」シリーズや「50の恵」シリーズなどビューティ関連が好調に推移、膣カンジダ治療薬の「メンソレータムフレディCC膣錠」など新製品が増収に寄与した。また内服関連においては、メタボリック症候群の予防などに関心が高まっている追い風も受けて、「ロート防風通聖散錠」を中心に和漢箋シリーズが好調に推移したほか、胃腸薬「パンシロンキュア」も増収に寄与し、結果として全体の売上高において16期連続の増収達成につながった。
今期は、市場ニーズを的確に捉えた新製品・新ブランドの創出にいっそう注力し、その一方で既存ブランドの育成、漢方薬ビジネスなど新分野の定着を図っていく方針。また、開発力・技術力及び製造力を高めるために、研究所「ロートリサーチビレッジ京都」などを拠点として、さらなる業容拡大を目指す。海外もアジア市場を中心に事業強化を図っていく。
10年3月期連結売上高は前期比0.4%増の1,110億円、営業利益は同0.3%減の116億円、最終利益は同17.3%増の72億円を見込む。
なお本日、今第2四半期末において、「目薬発売100周年」に因む記念配当1円を実施する予定であることを発表。これにより実質1円増配の年間14円配当となる予定。
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