
それによればシステムキッチンを始めとする主力の厨房部門において、景気後退に伴う新設住宅着工件数の減少、マンション市況悪化の煽りを受けた受注減少が大きく響き、また同様の流れを受けて洗面・浴槽部門の売上も低調推移であったことから、連結売上高は前期比3.4%減の1,501億86百万円に留まった。
一方、損益面においては売上低迷を見越した製造原価の低減、販売諸経費の削減に積極的に取り組んだことが奏功し、営業利益は前期比2.2%増の35億11百万円、経常利益は同3.2%増の36億23百万円、当期純利益は同24.9%増の19億27百万円を達成した。
今期は主力のシステムキッチンや洗面化粧台、今年3月にモデルチェンジを実施した「レラージュ」といったシステムバス、さらにラインナップ強化した住宅用トイレのティモニシリーズなどの商品が収益拡大に寄与するよう、取り組みの強化を図るほか、「高品位ホーロー」を中心とした独自商品の販売強化を図る。ただし、今上期は市況の厳しさを見越し、連結売上高は1,420億円(前期比5.5%減)、営業利益は36億円(同2.5%増)、経常利益は37億円(同2.1%増)、当期純利益は20億円(同3.8%増)の見通し。
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