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2009年10月22日

NYダウ、日経平均との連動性高まる『伊藤園・優先株』

■高配当利回りに加え、「値上り益」も期待

株価診断&注目銘柄 伊藤園の優先株式(25935)が、日経平均など指数との連動性が強くなってきた。配当利回りの高い特性に加え、「値動き」が伴ってきたことで、「インカムゲイン」(配当金)と共に「キャピタルゲイン」(値上益)も期待できることから見直されてきた。

伊藤園のHP 伊藤園の優先株式は、正式には「無議決権優先株式」という。普通株式に比べ、配当金が多いかわりに株主総会での議決権がない。2007年9月3日に優先株式第1号として東京証券取引所に上場した。スタート当初は、認知度が低かったことや、ネット等での株価伝達手段がなかったため優先株式の売買は低調で日経平均などの指数に比べ連動性が乏しかった。
 それが、特に、今年あたりから日経平均、NYダウなどとの連動性が顕著となってきた。「伊藤園普通株式」、「同優先株式」、「日経平均」、「NYダウ」について、それぞれ09年1月5日=100として指数化。その後の動きを追ってみると、(1)3月末のところで普通株式=97.1、優先株式=96.4、日経平均=99.0、NYダウ=91.0、(2)7月末で普通株式=118.8、優先株式=104.7、日経平均=117.2、NYダウ=104.7、(3)10月3日で普通株式=128.1、優先株式=109.5、日経平均=113.3、NYダウ=109.8の推移。特に、NYダウとほとんど同じような動きを辿っているところに特徴がある。
 一方、今4月期の配当は普通株式で年38円、優先株式で年48円。株価は、直近09年10月19日の終値で普通株式1606円、優先株式978円。利回りは普通株式の2.36%に対し、優先株式4.90%と非常に高い。
 また優先株式配当を担保とする仕組みとして、合併や完全子会社、上場廃止になるなどの一定の事象が発生した場合には、1:1の比率で普通株式が交付され、さらに株式分割や無償割当、株式併合の実施時には、普通株式と同時に同一の割合で行われる建て付けとなっている。
 これまでは、普通株式を上回るような優先株式の値上り場面はまだない。しかし、普通株式の株価が年初から日経平均、NYダウを大きく上回る好パフォーマンスとなっていることは心強い。しかも、今4月期が増益見通しにあり、普通株式の上昇→優先株式の上昇の図式も期待できるからだ。
2009年の株価指数の推移(週足)

■飲料業界再編の渦の中で同社の存在感もいっそう高まる

 飲料業界は現在、再編成の渦の只中にあり、伊藤園の存在感が大きくなっている。海外においては、緑茶が健康志向を背景として大きく伸びるなど和の食文化が世界に広がっている。その中で、伊藤園は『和』を代表する食品会社として、すでに「ティーズ・ティ」を2001年よりNYを中心とした全米で本格的に展開しており、着実に売上高を伸ばしている。一方の国内においては、圧倒的に強いブランドの「おーいお茶」や麦茶等の茶系飲料さらには野菜飲料の他、洋風のブランドイメージのコーヒーは企業買収した「タリーズ」、ミネラルウォーターは国内独占販売権を得た「エビアン」、さらに紅茶は米国展開している「ティーズ・ティ」を今年投入するなど魅力あるブランドポートフォリオを構築している。飲料市場は少子高齢化もあって飽和感が広がっており、大手企業だけでなく中小企業をも巻き込んだ業界再編成が盛んな中、成長し続けている伊藤園の今後の動向が注目されている。
 これまで、「優先株式の配当はよいが動かない」という認識を持っていた個人投資家には、「配当もよく、値上り益も期待できる」銘柄として優先株式への見直し人気が高まるだろう。

>>伊藤園のIR企業情報

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:09 | 株価診断