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2009年12月07日

紅茶とボトル缶コーヒーに広告宣伝を集中する伊藤園:本庄大介社長の取り組み

紅茶とボトル缶コーヒーに広告宣伝を集中する伊藤園:本庄大介社長の取り組み 伊藤園<2593>(東1)は、都内でアナリスト、経済誌記者など約300人に10月中間期(5〜10月)の決算説明を行った。前年同期に比べ売上は1.1%の微減だったが、営業利益は28.6%と大幅増益だった。下期は『TEAS’TEA』(紅茶)と、『タリーズボトル缶コーヒー』に力を入れる。個人投資家の目線で、本庄大介社長の説明を一問一答でまとめた。

 【問い】 キリンとサントリーの経営統合については、どのように受け止めていますか。

 【本庄社長】 特に、深く受け止めてはいません。これまでと同じように、われわれは、われわれの道を進んで行きます。

 【問い】 中期計画に変更はありませんか。

 【本庄社長】 変更ありません。2012年4月期に売上5000億円、年間1000万ケース超のブランドを5ブランド、ROA10%、連結配当性向40%の目標は変えていません。

 【問い】 今年の飲料市場の動向はいかがですか。不況の影響はありますか。

 【本庄社長】 不況の影響はあります。今年1〜12月の2009年見込みで、当社調べの数字で申し上げます。<コーヒー飲料>で9610億円(08年9691億円)、<炭酸飲料>5987億円(同5920億円)、緑茶飲料を含む<茶系飲料>で8717億円(同9105億円)、このほか<果実飲料>、<野菜飲料>、<ミネラルウオーター>など、市場全体では3兆5090億円と08年の3兆6160億円を、約3%下回る見通しです。景気低迷の影響に加え、稼ぎ時期の7,8月の天候不順の影響を強く受けました。

 【問い】 その中で、御社は。

 【本庄社長】 当社は、常に、市場の伸びを上回っています。たとえば、天候不順の7、8月で見ますと、7月は業界が6%減少だったのに対し、当社は1.8%の減少にとどまっています。8月は業界の6%減少に対し、当社は0.1%増えています。

 【問い】 その結果、10月中間期(5〜10月)の業績は、いかがでしたか。

 【本庄社長】 売上は前年同期に比べて1.1%減少の1795億600万円とわずかながら減収でした。特に、5月は6.6%の伸長、6月も9.1%の伸びと好調でしたが、やはり、夏場の天候不順が影響しました。しかし、広告を控え、前年同期に比べ広告宣伝費が32.3%減少したことで営業利益は28.6%増の91億6100万円と2ケタ増益でした。

 【問い】 広告宣伝費は上期の金額としてはどの程度ですか。

 【本庄社長】 53億5100万円です。前年同期は78億9900万円で、昨年に比べ、金額では25億円強の減少です。

 【問い】 さすがに大きい金額ですね。下期の広告宣伝費はどのようにお考えですか。

 【本庄社長】 今4月期通期での広告宣伝費は104億3200万円(09年4月期は112億1000万円)の計画です。特に、『TEAS’TEA』と、『タリーズコーヒー』の2つの分野に広告を集中させる方針です。『TEAS’TEA』はアメリカで販売、大変、人気を得ていました。今年8月に逆輸入、日本国内でも発売しました。スタート当初から好調です。『タリーズコーヒー』は11月より、「ボトル缶コーヒー」を売り出しています。ホットとコールドの共用品です。余談ですが、ボトルでの表記を横文字にした途端、大きく伸びています。年明けにさらに新商品の投入を計画しています。

 【問い】 子会社の状況について概略お願いします。

 【本庄社長】 北米の<アメリカ子会社>が中間期では営業利益で2600万円(前年同期は2億5300万円の赤字)と、初めて黒字となりました。<タリーズコーヒー>は、中間期の営業利益は3億5300万円(同2億1800万円)と好調です。9月末での店舗数は直営・FC合計で369店舗(09年3月末は357店舗)です。最近の特徴は病院内、キャンパス内などへの出店が増えていることです。今後も積極的に店舗は拡大の考えです。その他、国内関連子会社も堅調です。

 【問い】 10年4月期の見通しは。

 【本庄社長】 連結売上は前期比0.8%増の3355億円の見通しです。営業利益は13.1%増の120億円、配当は中間19円、期末19円の年38円の予定です。なお、優先株式の自社株買いを55万株、5億円を上限として実施します。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:23 | 決算発表記事情報