綜合臨床ホールディングス<2399>(東マ)は、16日開催の取締役会で、シーエーシー<4725>(東1)と資本提携、CRO業務(医薬品等開発支援業務)、SMO業務(治験施設支援業務)を含む臨床試験等の支援業務に関する業務提携を行うことを決議した。
また、シーエーシーは、綜合臨床ホールディングス取締役会長西野晴夫氏(同社の主要株主)、取締役副会長佐々木幸弘氏(同社の筆頭株主)及び取締役相談役庄司孝氏(同社の大株主)の保有する株式の譲受けにより、同社の主要株主になることが見込まれる。
資本・業務提携契約を締結するシーエーシーは、医薬系システムの開発や運用に強いIT企業として歴史が長く、新たな分野への事業拡大も図っている。特に、最近ではCROのM&A等により医薬品開発支援サービスを大きな柱として事業拡大を図っており、IT専門企業としての強みを活かして、その進化を推進している企業。
同社とシーエーシーとの資本・業務提携は、それぞれが培ってきた知見及び顧客基盤等の活用を通じて、事業基盤の更なる強化、業容拡大及び環境変化に対応した事業戦略の実行により、SMO業務・CRO業務を含む臨床試験等の支援業務におけるトップ企業集団へと発展することを目標とする。
本提携により、同社グループにとっては、CROと連携した営業展開による受注拡大が期待できるとともに、IT専門企業であるシーエーシーの協力で情報システムを強化し、最新の情報技術を活用することで、治験業務全体の効率化を図ることができる。また、シーエーシーにとっては、SMOの医療機関ネットワークを通じて臨床試験の症例収集の予測精度向上とスピードアップが可能となり、CROにおけるモニタリング業務の受注拡大を強化することができる。更に、両社協業を推進することで、製造販売後の調査・臨床試験等まで包括した一貫サービス体制を構築することが可能になると期待している。
更に、同社とシーエーシーとの間で、協力関係を強固なものとし、信頼関係を構築するため、資本提携も行う。
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!




2009年12月17日