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2010年02月12日

【自動車用次世代電池関連銘柄特集】リチウムイオン電池が次世代電池の本命

■リチウムイオン電池の開発競争やシェア争いが激化

【自動車用次世代電池関連銘柄特集】リチウムイオン電池が次世代電池の本命 次世代エコカー用の大容量電池としては現在、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池が使用されている。そして中期的には、より高出力が可能な大容量リチウムイオン電池が主流になると予想されている。

 リチウムイオン電池の市場は、現時点では携帯電話やノートパソコン向けが大部分を占めている。このため2009年は、世界的な景気悪化に伴う数量減少や価格下落の影響を受けて、市場規模が2008年に比べて縮小した模様だ。しかし今後は、車載用の大容量タイプが本格的に立ち上がることで、市場が急拡大するとともに、車載用の比率が大幅に上昇すると予想されている。そして市場規模は、2008年の8000億円規模から、2020年には3兆円前後の規模に拡大するとの見方もあるようだ。

■関連銘柄の動向

 リチウムイオン電池の世界市場シェアは1位が三洋電機<6764>、2位が韓国サムスンSDI、3位がソニー<6758>、4位がパナソニック<6752>で、いずれも現時点では携帯電話やノートパソコン向けが中心である。しかし車載用の市場拡大に伴い、自動車メーカーとの長期契約次第では、シェアが一気に変動する可能性も指摘されている。

 車載用大容量リチウムイオン電池の分野では、パナソニックと三洋電機のグループが、トヨタ自動車<7203>向けに供給しているほか、独VW向けなどへの拡販も進めている。パナソニックは三洋電機に対するTOBが完了し、リチウムイオン電池事業で2015年にグループ売上高1兆円、世界市場シェア40%を目標としている。

 ジーエス・ユアサコーポレーション<6674>は、三菱自動車<7211>および三菱商事<8058>との共同出資会社リチウムエナジージャパンで、三菱自動車や仏プジョーシトロエングループ向けに供給する。ホンダ<7267>との共同出資会社ブルーエナジーも、2010年秋に量産を開始する。さらに産業用や鉄道車両などにも拡販する方針だ。

 2010年秋にEV「リーフ」の発売を予定している日産自動車<7201>は、NEC<6701>グループとの共同出資会社オートモーティブエナジーサプライで、リチウムイオン電池を量産する。米国、英国、フランス、ポルトガルでもリチウムイオン電池を生産し、仏ルノーへの供給も計画している。

 日立製作所<6501>は、グループの共同出資会社である日立ビークルエナジーで、米GM向けの量産体制を整えた。また、PHVが2020年に世界で140万台の市場になると予測し、PHV用大容量リチウムイオン電池でも2013年の量産開始を目指している。東芝<6502>は、独VWへの供給を目指して新型リチウムイオン電池の新工場を建設する。

 三菱重工業<7011>は2010年秋に、フォークリフトや電力貯蔵用リチウムイオン電池の量産を開始する計画だ。IHI<7013>は、電池ベンチャーの米国A123システムズと提携し、車載用を中心とするリチウムイオン電池事業に参入する。また伊藤忠商事<8001>は、米エナデルから車載用リチウムイオン電池の世界市場での販売権を獲得した。

 リチウムイオン電池というのは、リチウムイオンが電池内部の正極と負極の間を行き来して充放電を繰り返す仕組みだ。そしてリチウムイオン電池を構成する部材としては、正極材、負極材、セパレーター、電解液が主要4部材と言われ、日本企業が世界市場シェアの約8割を握っている。化学や非鉄金属などの業界では、車載用の市場拡大を睨み、新規参入も加えて各社が主要4部材の事業を強化している。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:05 | 特集