■前期に引き続き宅配関連ビジネスが伸長し対前年同期比37.4%増
クレスコ<4674>(東1)の2011年3月期第1四半期連結業績は、売上高38億6200万円(前年同期比28.8%増)、営業利益3100万円(前年同期△8200万円)、経常利益9300万円(同△5000万円)、純利益9000万円(同△9800万円)と増収増益で黒字転換となった。
決算発表の5日の午後5時より、東証の兜倶楽部で決算会見が行われた。
分野別の売上を見ると、公共サービス分野では、前期に引き続き宅配関連ビジネスが伸長し、9億8200万円(同37.4%増)の増収。
金融・保険分野及び流通、その他の分野は、前期に子会社化したアイオス、インフィニードの売上が加わったことで、20億5400万円(同25.2%増)となっている。
組込型事業では、カーエレクトロニクス分野の受注が昨年12月から増加し、8月に入っても高稼働が続いている。売上高は、4億8700万円(同77.4%増)と増収。通信システム分野も携帯電話関連の仕事が増加し、2億7200万円(同38.5%増)と順調。しかし、デジタル家電の売上高はデジタルテレビの案件等が減少、5500万円(同63.3%減)と減収となっている。
商品・製品販売は、前年同期より900万円減少し、1000万円となった。主なものは、セキュリティロッカーなどRFID(非接触認証)関連製品3500万円、Bluetooth製品等の販売6500万円。
総資産は114億7800万円と前期末比で9億8500万円の増加。自己資本比率は64.6%と対前期末比で7.3ポイント低下した。
■受注残は25億7100万円と前第4四半期の15億7200万円から急増
第1四半期の振り返りの中「懸念材料はマーケットの回復が当初の想定を下回ったことである」と(熊澤修一社長)語った。
「景気は回復し、各企業の業績も好転しているが、IT投資、システム開発の需要の高まりは依然鈍く、受注に至るまでの時間も長くなっている。案件によっては受注時期が後ズレする可能性もある。稼働率を上げるためにも、提案営業に注力し、案件を掘り出していく必要がある」(熊澤修一社長)。とIT需要の中期的な見通しが立てにくい点を強調した。
また、受注状況については「受注や引き合いは確実に回復しているものの、ボリュームのある案件が少ない。第1四半期は小規模案件を積み上げてきた。また、案件が小さいため、次の案件に移るアイドリングタイムが増え、結果的に稼働率が低下した」(熊澤修一社長)と分析している。
ただし、第1四半期末の受注高は、42億7400万円と過去2年間の中で最も高い数値。受注残は25億7100万円と前第4四半期の15億7200万円から急増しており、受注回復の兆しをうかがうことができる。
■環境は依然として厳しいとの認識
同社は今期、「利益の出る体質、体制への刷新」をテーマに、ソリューション営業の強化、事業組織の大構造改革、コスト構造の見直し、M&Aによるグループ経営基盤の強化と再構築を重点施策として取り組んでいる。
「第1四半期業績は、不採算プロジェクトの発生も見当たらず、新たな体制で好スタートを切れた。しかし企業は、IT投資には慎重な姿勢を崩していない。利益が出てもストックに回してしまうケースも多い。油断はできない。」(熊澤修一社長)と環境は依然として厳しいとの認識を示している。
以上の結果、今第2四半期連結業績予想は、売上高82億円(前年同期比31.2%増)、営業利益2億4000万円(前年同期△7900万円)、経常利益2億9000万円(同1100万円)、純利益1億9000万円(同△1億3300万円)と当初予想を据え置いた。
また、今通期連結業績予想も、売上高170億円(前期比29.3%増)、営業利益7億8000万円(同186.7%増)、経常利益8億7000万円(同84.1%増)、純利益5億円(同298.9%増)と増収増益を見込んでいる。
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2010年08月16日

































