■割り負け訂正買いが拡大
イオン<8267>(東1)は、29円高の1050円と3営業日続伸している。前週末7日大引け後に発表した今2月期第3四半期(3Q)決算が、V字回復し、純利益が通期業績に対して高利益進捗率となったことをテコに割り負け訂正買いが拡大している。
3Q業績は、前年同期比0.1%増収、86%経常増益と急回復し、純利益は、491億2100万円(前年同期は99億2600万円の赤字)と黒字転換、10月に上方修正したレンジ予想の2月通期業績対比の利益進捗率は、100.2〜89.3%と目安の75%を大幅に上回った。
アパレル専門連結子会社2社やビルメンテナンス子会社2社などを合併させる経営構造再編やGMS(総合スーパー)事業を中心にグループ一体の販管費見直し、コスト構造改革を進め、プライベートブランドの拡販、さらにコンビニエンス子会社やデベロッパー子会社の好調な業績推移も加わったことなどが要因で、純利益は米国タルボット社株式の売却益が上乗せして黒字転換した。
2月通期業績は10月の上方修正値に変更はなく、純利益は490〜550億円(前期比57〜76%増)と見込んでいる。
株価は、10月の今期業績増額で1000円台に乗せ、4ケタ固めを続けている。PERは16〜14倍、PBRは0.9倍と割り負けており、売り方の買い戻しも交錯し同業他社のゼブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)へのキャッチアップを強めよう。
◎日刊株式投資情報新聞(無料)登録受付中!
2011年01月11日