りそなホールディングス<8308>(東1)は、30円安の493円まで下げて続急落している。ただ安値後は、続落幅をやや縮めている。
前週末7日大引け後に今年1月5日の観測報道通りに新株式発行・株式売り出しを正式発表、希薄化懸念が再燃し売り増勢となっている。
新株式発行・株式売り出しは、財務基盤を普通株式中心の分かりやすい資本構成に再構築するとともに、公的資金完済への展望を示す「りそな資本再構築プラン」に基づき、キャピタル・エクスチェンジ(資本の交換)を実現することを目的にしている。
昨年11月5に発表した新株式発行登録を取り下げ、12億3700万株の新株式発行とオーバーアロットメントによる上限6300万株の株式売り出しを実施する。
株価は、昨年の11月の新株式発行登録では、先行したメガバンクがいずれも発行価格を下回ったこともあり、希薄化懸念を強めて窓を開けて上場来安値445円まで急落した。その後、東証が、ファイナンス銘柄について空売り禁止規制強化の検討を進めたことや、今年に入って1月5日に新株式発行を発表したJVC・ケンウッド・ホールディングス<6632>(東1)が、2日連続してストップ高したことなども刺激材料となって579円高値まで急反発した。売り方の買い戻しと希薄化懸念の売り物が交錯し強弱感の綱引きが続こう。
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2011年01月11日