■生豆相場は13年ぶりの高値、原料用コーヒーの需要伸び悩む
キーコーヒー<2594>(東1)の第3四半期業績は、原料豆価格の13年ぶりの急騰、景気低迷にともなう原料用コーヒーの需要伸び悩みで、前年同期比減収減益となった。売上高37,616百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益889百万円(同21.5%減)経常利益1,074百万円(同19.8%減)、当期純利益540百万円(同18.6%減)。
なお、通期業績見通しは、前回、5月10日公表数値を据え置いた。
全量海外から調達する同業界は、産地の作況や市況、為替変動に左右されるが、今期初の4月に1ポンド当たり130セント前後であったコーヒー生豆相場は、昨年暮れには240セントを突破する高値相場になった。さらに、砂糖、小麦など農産物相場も高騰し、環境は強いアゲインストが続いている。
■アゲインストの中、着々と営業力強化に取組む
こうした環境の中同社は、新事業領域の開拓、消費者ニーズに応えた新商品の開発、ユーザーとの関係を強化する企画提案型の営業などの展開し、アゲインストの環境下、着々と営業力強化に取組み、収益力向上を図っている。
具体的には、業務用顧客向け情報提供の強化、利便性の向上に加え、シェアの拡大と営業力の強化として、埼玉県、群馬県、新潟県を中心に事業展開を行っていたクリスタルコーヒー(三国コカ・コーラボトリングの100%子会社)から業務市場向け卸売り販売事業等を12月31日に譲り受けた。
また、世界有数のイタリアのコーヒーメーカーillycaffe S.p.A(イリカフェ社)との間で、日本初上陸となる、専用カプセルをマシンにセットするだけでエスプレッソコーヒーが家庭で手軽に味わえるエスプレッソシステム「METODO IPERESPRESSO(メトド・イペールエスプレッソ)」の日本国内での独占販売契約を締結し、新たな商品カテゴリーでの収益増をめざす。
業績面では、事業所の再配置や物流システムの改善などの効率化を図る一方、業績の回復に向けて新商品開発や提案活動を行うとともに、販管費の効率的な運用を行ったが、コーヒー販売数量が前年同期を下回り、更に、コーヒー生豆相場高騰による原価上昇も加わったことが、収益面に大きく響いた。
事業別収益状況は、コーヒー関連事業が減収になったものの、飲食関連事業ではヘルシー志向の「米粉ロール」をコーヒーとの相性のよいスウィーツとして新発売したほか、仕入れコストの見直しなど、原価率改善、販管費の効率運用に努めた。また、その他事業では通販事業の「KEYCOFFEE通販倶楽部」の会員数の拡大や、ニック食品での飲食関連企業等からの新商品の製造を受託や、自社ブランド商品の外食産業での採用など、積極的な営業活動が奏功し増収増益となった。
コーヒー関連事業(売上高3,229百万円=5.1%減、営業利益1,146百万円=同22.6%減)、飲食関連事業(売上高404百万円=同2.5%増、営業利益は85百万円=同67.5%増、新規出店16店、閉鎖店17店、店舗数311店)、その他事業(売上高141百万円=同3.1%増、営業利益120百万円=同24.0%増)。
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