
EUの景気回復は利上げを実施するほど強くはないとの指摘もあるだけに、償還時期が接近するにつれて、財政危機国に対する支援策の状況次第では、不安が再燃してユーロ売りが広がり、世界的な株安につながる可能性も高いだろう。
したがって当面は、EFSF(欧州金融安定基金)の融資規模拡大について具体策の議論が焦点となるが、議論の内容や進捗状況次第では、不安再燃に対する警戒が必要になるだろう。
【株式市場のリスク要因を探る】
・欧州の財政不安問題=EFSFの具体策が焦点
・主要各国の金融政策=利上げ観測が売り口実に
・インフレリスク=新興国の景気に与える悪影響
・地政学リスク=原油供給に対する不安台頭
・国内政治情勢=衆院解散・総選挙を睨む
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